みぃねこの備忘録

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Technics EAH-AZ60レビュー

こんにちは。

今回はいつもの中華イヤホンではなく、日本の老舗ブランドTechnicsの左右独立型完全ワイヤレス(Ture Wireless Stereo。以下TWS)イヤホン、EAH-AZ60のレビューをまとめたいと思います。

国内メーカーの商品なので国内大手イヤホン専門店や家電量販店の各店頭及び、WEBサイト並びにamazon等のECサイトでも購入可能です。

 

 

www.e-earphone.jp

 

以下、メーカーHP

jp.technics.com

 

 

 

 

1. Technics EAH-AZ60について 

1.1. Technicsとは

Technicsはパナソニック(旧・松下電器産業)の高級音響機器向けブランドです。パナソニックは業務用電気産業機器や白物家電の国内老舗有名メーカーであり、テレビや冷蔵庫、洗濯機などの生活するうえで誰もが触ったことがある家電を製造販売しています。

そのTechnicsから昨年10月に左右独立型完全ワイヤレス(以下TWS)イヤホンの新型として発売されました。TechnicsブランドではこれまでEAH-AZ70が同社のTWSイヤホン旗艦モデルという位置づけでしたが、EAH-AZ60の登場により事実上の旗艦モデル交代となりました。ラインナップとしてはEAH-AZ60が発売されましたが、EAH-AZ70も直販ストアでは併売されておりますので、すぐに廃盤と云う訳ではなさそうです。とはいえ昨今の世界的な電子部品不足の状況では止む無く生産終了、在庫限りとなっても不思議ではありません。兎に角現在は電子機器のモノづくりを生業にするメーカーは苦境で、あと数年は続く事を想定し各社対応に追われています。特に趣味の世界で使用する様な電子機器は初期生産分の後、次ロット生産の数か月先、または目途が立たない、若しくは初期販売の動向により早々に生産終了とするメーカーもあり、数年前と違い今は欲しいものは新発売と同時に購入することが大切と云われています。

さて、Technics EAH-AZ60は先代のEAH-AZ70から大きく進化しています。ケースやイヤホン本体を一見して大きな変化を感じませんが、中身が大きく進化しています。先ず無線接続コーデックに「LDAC」を採用し無線でもハイレゾ相当でお気に入りのハイレゾ楽曲を楽しむことができるようになりました。次に複数の機器との接続を自動的に切替え使用できる「マルチポイント」接続が可能となり、スマホとPCの接続を手動で切り替える必要はありません。更に使用時間が長くなりイヤホン単体で7時間、ケースで充電しながらを含めると最大24時間となりました。1日持ちますのでもうほぼ十分と云えます。ケースを満充電にしておけば1日24時間、外出先でケースの充電をする必要はありません。外出先で電源を探したり、モバイルバッテリーを持ち歩く必要はありません。最後にイヤホン本体がコンパクトになり装着感が向上しています。これはイヤホンと云う商品にとってとても大切な進化です。どんなに機能が高く、音質が良くても装着感が悪いと折角購入したけど次第に使わなくなるなんてこともなくなりますし。

 

TechnicsではTWSイヤホンのラインナップに旗艦モデルのEAH-AZ60と同時に下位モデルのEAH-AZ40を新発売しており、こちらはEAH-AZ60に対し無線接続コーデックが従来のEAH-AZ70同様にSBCとAACのみ。加えてアクティブノイズキャンセリング(以下ANC)機能は無く、アンビエント機能(外音取込機能。他メーカーで云う「ヒアスルー」)のみとなります。肝心の音質に拘る性能は搭載するドライバは異なりますが上位モデルに迫る音質と謳われています。実際、一般ユーザーには必要十分の機能、性能と云えます。その分、販売価格がEAH-AZ60の約28,000円に対し、約15,000円と半額。一般ユーザーのボリュームゾーンを抑える販売戦略はモデルの差別化により、コアユーザーは機能満載で音にも拘ったEAH-AZ60を。一般ユーザーにはTWSに求められる機能と音質も十分のお求めやすいEAH-AZ40という棲み分けは大手ならではの綿密なマーケティングの結果と云えますね。

 

1.2. Technics EAH-AZ60の特徴

Technics EAH-AZ60は同社ハイクラスモデルの新型として「テクニクスの音響技術によるリアルな高音質と、クリアな通話音質を実現した完全ワイヤレスイヤホン」とメーカーが謳っています。

それではその特徴を以下まとめてみます。

 

独自の音響構造により臨場感溢れるリアルな高音質を実現

  • 自然な高音質を実現する独自の音響構造となる「アコースティックコントロールチャンバー」「ハーモナイザー」を採用
  • 直径8mmのダイナミック型ドライバー搭載
  • ワイヤレスでもハイレゾ音質を楽しめるLDAC対応

 

自分の声だけをクリアに相手に届ける独自の通話音声処理技術「JustMyVoice」テクノロジー搭載

  • 「JustMyVoice」テクノロジー搭載
  • 進化したビームフォーミング技術
  • 発話者の声だけを高精度に検出する音声解析
  • 風切り音対策

 

業界最高クラスのノイズキャンセリング性能

  - トランスペアレントモード

  - アテンションモード

 

Bluetoothの「マルチポイント」、「マルチペアリング」機能に対応

  • マルチポイント(2つの機器との接続を自動切換え)
  • マルチペアリング(登録機器最大10台)

 

装着感にもこだわった高品位なデザイン

  • 7つのサイズから選べるイヤーピースを付属
  • 外れにくく、疲れにくい装着性を実現
  • 質感の高いデザイン

 

デザインを一新し使いやすさを高めたアプリ「Technics Audio Connect」

  • 使いたい機能がすぐに選べる新デザイン
  • お好みに合わせて音質やタッチセンサーのカスタマイズが可能
  • 「ヘッドホンを探す」機能
  • 「JustMyVoice」テクノロジーの通話音声をアプリを使って事前に確認

 

その他の特長

  • 音声アシスタント(Amazon Alexa)に対応
  • ペアリング操作が手軽に行える「Google Fast Pair」対応
  • 「タッチセンサーアンテナ」や左右独立受信方式の採用
  • 突然の雨でも使用できる防滴仕様(IPX4相当)
  • イヤホン本体のタッチ操作でマイクの「ミュート」が可能

 

(以上、メーカーHP抜粋)

 

TechnicsのTWSイヤホンの商品性を高める機能が満載で、音への拘りを感じられる。そんなEAH-AZ60は先代のEAH-AZ70からはモデルナンバーが小さく成りますが、新たな旗艦モデルと云えます。

個人的にはEAH-AZ60の商品性の高さとして、先述の無線コーデックに「LDAC」の採用を挙げます。今やTWSの音質を左右する機能として無視できない「無線コーデック」にSonyが開発したLDACを採用してでも音に拘ったメーカーの強い意志を感じます。簡単に云えば「LDAC」は「SBC」などの一般的な無線コーデックの約3倍もの情報量を持ち、最大24bit/96kHzのハイレゾ音質の楽曲データをほぼハイレゾ相当で伝送が可能となります。Sonyの開発した無線コーデック「LDAC」はこれまで主流だった「aptX」や「AAC」「SBC」よりも伝送量が多く、その結果、従来よりも高音質で音楽を聴く事ができます。

少し技術的な話をすれば、「LDAC」は最大24bit/96kHz、最大990kbpsに対応しています。それに対し、SBCでは最大16bit/48kHz、最大328kbpsと伝送量が劣ります。そのため、AAC-LC(320kbps)のような圧縮された楽曲データを聴く場合には折角のLDACの優位性は感じられませんが、ロスレス楽曲(16bit/44.1kHz、1,000kbps)やハイレゾ楽曲(24bit/96kHz、4,000kbps)ではほぼ有線イヤホンで聴いているような音質を感じられます。

 

つまり、EAH-AZ60は、たとえTWSイヤホンであってもTechnicsブランドの名に恥じない同社のTWS旗艦モデルとして、無線接続でも高音質で音楽を楽しめるように音響技術を惜しみなく投入し、且つ無線コーデックにLDACに対応させることで無線接続でもハイレゾ音源をハイレゾ相当で楽しめます。更にTWSに求められるガジェット機能としてマルチポイントやANCを搭載した商品性の高いワイヤレスイヤホンと云えます。

 

1.3. Technics EAH-AZ60のスペック

次にEAH-AZ60のスペックを詳しく見ていきます。

 

■主要スペック(Technics商品ページ抜粋)

  EAH-AZ60 国内S社
ドライバ

8mm

バイオセルロースドライバ

6mm

ダイナミックドライバ

高音質化技術 - DSEE Extreme
Bluetoothバージョン 5.2 Class 1 5.2 Class 1
コーデック

SBC、AAC、LDAC

SBC、AAC、LDAC
ノイズキャンセル 〇ANC / 〇ヒアスルー 〇ANC / 〇ヒアスルー
マルチポイント -
360 Reality Audio -
アプリ対応
連続再生時間 イヤホン:
最大7時間(NCオン) / 最大7.5時間(NCオフ)
充電ケース:
最大24時間(NCオン) / 最大25時間(NCオフ)
イヤホン:
最大8時間(NCオン) / 最大12時間(NCオフ)
充電ケース:
最大24時間(NCオン) / 最大36時間(NCオフ)
防水 イヤホン本体:IPX4 イヤホン本体:IPX4
満充電時間

イヤホン:約2.0時間
ケース:約2.5時間

イヤホン&ケース:約3.5時間

イヤホン:1.5時間
ケース:約3時間

 

充電時間 15分充電で70分使用可能 5分充電で60分使用可能
イヤホン重量 イヤホン:7.0g
ケース:45g
イヤホン:7.3g
ケース:41g

 

参考に国内メーカーS社の昨年発売されたLDAC対応TWSイヤホンのスペックを併記してみました。

二つの機種はスペック上、無線コーデックが同じLDAC。搭載するドライバサイズ等は異なり、最も異なるのは「マルチポイント」の有無。それ以外は非常に似ています。これはTWSに求められる音質以外の機能性、所謂ガジェット性能という有線イヤホンとは違う市場のニーズを意識して対応していると云えます。

販売価格ではEAH-AZ60の28,000円(公式ストア)に対し、国内S社は33,000円(公式ストア)と安価になります。実売価格でもEAH-AZ60の27,000円に対し、国内S社は26,000円となり、発売開始時期が半年早いためにEAH-AZ60を僅かに下回ります。

この価格帯は各社のTWSイクラスモデルの競合が激しく、それらは「高音質」に加え、ガジェット機能を有する商品性の高い機種に人気が集まっています。

EAH-AZ60はそれらの中でも「商品性」が高く、肝心の「音質」にも拘ったモデルと謳った商品であり、アプリ連携を含めガジェット性能は国内S社と互角と云えます。違いはマルチポイントに対応。360 Reality AudioやDSEE Extreme(圧縮音源のアップスケーリング技術)は非対応です。

そして、TWSイヤホンは無線接続の安定性が重要です。EAH-AZ60はBluetoothバージョン5.2 Class1を採用し省電力と接続安定性が高くなります。androidスマホのLDAC音質優先(990kbps)で接続した場合、リビングにスマホを置きその部屋(LDK)の中でイヤホンを装着したまま動き回っても接続は安定していましたが、壁を隔てた部屋間の移動では途切れることがありました。その為ベストエフォート接続(330-990kbps間で自動調整)に切り替えたところ、ほぼ途切れなくなりました。また、屋外での使用では流石に初めからベストエフォート接続に設定。大きなハブ駅構内等では偶に途切れることがありましたが、安定しており実用十分の通信品質と云えます。しかし、同じ条件で国内S社のLDAC接続可能のTWSでは音質優先部屋間の移動でも問題は無かったので相性があるのかもしれません。

次に使用可能時間です。連続再生時間はANCオン/オフや接続コーデックにより変化します。そのため公称よりはやや短めとなりますが、出かける前にフル充電しておけば平日の通勤のお供に問題はありませんし、最新のTWSとして十分な使用時間となります。尤もこれは使用環境、条件により変わりますので参考程度にお願いします。

最後に待機時間や充電時間です。実際に約一ヵ月使ってみた印象として充電時間はほぼスペック通りと感じましたが、私の環境では音楽再生が僅かに短く感じ、ほぼスペック通りでした。とは云え、家で動画を観たり通勤往復でも十分ですし、会社についたら充電してしまえば不都合を感じる事はないと思います。これは他のメーカーでも云えることですが、実際のメーカー公称時間とユーザーの実行時間として問題なく、十分満足できると云えます。

 

Sony Xperia 5 IIの設定>音設定メニュー画面

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EAH-AZ60に限った話ではありませんが、初めて接続したTWSの音量が大きすぎる場合があります。その場合ですが、androidの設定>音設定メニュー、メディアの音量を調整し本体の音量調節ボリューム調整で予め下げておくことをお勧めします。また、通常Bluetooth接続機器とスマホ本体の音量調整は連動しており機種によっては1メモリの調整幅で大きくなり過ぎたり、小さくなり過ぎたりと音量調整で困ることがあります。これに対応できるのが前述の「(Bluetoothマーク)メディア」の音量調整です。ポイントはスマホ本体のボタンではなく「メディアの音量」バーを「スワイプ」で調整し好みの音量に微調整し、それ以降はイヤホン本体で音量調整をします。

 

EAH-AZ60の充電は付属のケーブルをケースのUSB タイプC端子を接続し市販のUSB-A充電器で行います。

イヤホン本体の充電残量の確認はケース本体のLEDの点灯により確認できますが、より分かり易いのはスマホ本体での確認です。

以下、androidスマホの場合です。

 

Sony Xperia 5 IIの設定>機器接続メニュー画面

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androidスマホではBluetoothメニューの接続デバイス一覧に現在接続している機器が表示されますが、その中でバッテリー残量の確認ができます。

 

ケースの充電残量はケース正面のLEDにより充電ステータスで分かります。

ケースの蓋を開けた時、LEDが残量に応じて点灯します。

  • 残量少ない・・・LEDが赤色点灯
  • 残量中程度・・・LEDが黄色点灯
  • 残量十分・・・LEDが緑色点灯

 

次にケースの充電中はケース正面のLEDにより充電ステータスが分かります。

充電中はLEDが残量に応じて点灯します。

  • 残量少ない・・・LEDが赤色点灯
  • 残量中程度・・・LEDが黄色点灯
  • 残量十分・・・LEDが緑色点灯
  • 満充電・・・LED消灯

 

イヤホンの充電中はイヤホンのLEDにより充電ステータスが分かります。

充電中はケースの蓋を開けた時、LEDが充電ステータスに応じて4秒間点滅します。

  • 充電中・・・LEDが水色点滅
  • 満充電・・・LED消灯

 

購入後、最初に満充電にします。充電が完了したらいよいよandroidスマホとのペアリングです。基本的に取説通りで問題なくペアリングを行えます。

ここではandroidスマホを例にペアリング方法を説明します。

 

1.4. androidスマホとLDACでのペアリング方法

Xperia 5 II、android 11で検証済

基本的に難しいことはありません。以下の手順でペアリングを行います。

  • 最初にandroid OSの開発者向けオプションを有効にする。
  • androidスマホBluetoothを有効にする。
  • 充電ケースからEAH-AZ60、イヤホン左右をケースから取り出す。
  • androidスマホの設定>機器接続>新しい機器とペア設定するメニューを選択すると接続機器のリストに「EAH-AZ60」が表示されますのでそれを選択するとペア設定完了です。
  • 2回目以降は自動的に接続します。自動的に接続しない場合は以前接続した機器リストに「EAH-AZ60」が表示されていますのでそれを選択する。
  • メディアデバイスが「EAH-AZ60」を表示していれば接続完了です。

androidスマホの画面右上のBluetoothマークの両サイドに小さな点が付けば完了。

※必要に応じ最初に開発者向けオプションでBluetoothオーディオコーデック、LDACを選択後、接続品質を選択してください。Xperia 5 IIの場合、自動で選択されます。

 

※LDACでペアリング成功した確認

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※開発者向けオプションのBluetoothオーディオコーデックがLDACになっていることを確認

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基本的に一度ペアリングすると接続機器リストに表示されますので次回以降はEAH-AZ60をケースから取り出す(電源を入れる)と自動的に接続します。

自動的に接続できない場合は前述の以前接続した機器リストから選択してください。

上手くいかない場合、一度androidスマホからEAH-AZ60の接続の登録を削除して最初から実施しなおしてみてください。

 

次にアプリとの連携です。

ここでもandroidスマホを例に操作方法を説明します。

 

1.5. Technics Audio Connectアプリとの連携

Google play Storeから「Technics Audio Connect」アプリをスマホにダウンロードしインストールします。

次にEAH-AZ60をスマホと接続後、アプリを起動しアプリのメッセージに従い設定すれば完了です。

 

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※アプリのホームタブ画面

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※ANCやアンビエントの切り替えや効き具合を調整できます。
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サウンドをプリセットされたイコライジングで音の変化を楽しめます
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※設定タブのメニュー
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※下にスクロールすると操作系のカスタマイズメニューがあります
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アプリの出来は良く、直感的に選択できます。音楽再生や機能のON/OFFはイヤホン本体で操作できますので不便はありませんが、現在の設定内容の確認や接続コーデックを確認できますし、何よりも操作系のカスタマイズが可能となっているのは便利です。

 

1.6. イヤホン本体の操作方法

Xperia 5 IIとペアリング済で検証

  • androidスマホBluetoothを有効にする。
  • EAH-AZ60をケースから取り出し自動的にペアリングモードに移行し接続開始。
  • androidスマホの画面右上にBluetoothマークの左右に点が付けば接続完了。
  • androidスマホでミュージックアプリを起動し聴きたい曲を選択し再生する。
  • イヤホン右側/左側の何方かを1回タッチで再生停止。もう一度1回タッチすれば再生します。基本的に1回タッチ毎に再生/停止を繰り返します。
  • 再生停止中にイヤホン右側を素早く2回タッチすると次の曲へ進みます。
  • 再生停止中にイヤホン右側を素早く3回タッチすると前の曲に戻ります。
  • 再生中にイヤホン右側を素早く2回タッチすると次の曲へ進みます。
  • 再生中にイヤホン右側を素早く3回タッチすると曲の頭に戻ります。
  • 再生中/停止中にイヤホン左側を素早く3回タッチで音量アップ。
  • 再生中/停止中にイヤホン左側を素早く2回タッチで音量ダウン。
  • 着信中にイヤホン左右の何れかを1回タッチで通話開始。
  • 通話中にイヤホン左右の何方かを2秒長タッチすると通話終了。
  • 着信中にイヤホン左右の何方かを2秒長タッチすると着信拒否。
  • 通話中にイヤホン右側を素早く2回タッチすると通話ミュート。ミュート中に素早く2回タッチで解除。
  • 通話中にイヤホン右側を素早く3回タッチすると通話ノイズレベル切替。
  • 再生中/停止中にイヤホン右側を2秒長タッチするとノイズキャンセリングアンビエント(ヒアスルー)切替。
  • 再生中/停止中にイヤホン左側を2秒長タッチするとスマホのアシスタント機能オン。(あらかじめスマホ側でアシスタント機能を有効にしておく必要があります)
  • 使い終わったらケースに戻すとイヤホンの電源がオフになります。
  • androidスマホとの接続が解除される(androidスマホの画面の接続ステータスが消える)。
  • androidスマホBluetoothをオフにする。
 

プレイヤーをandroidスマホとした場合の音楽再生にかかわる主な操作方法を抜粋し検証した方法をまとめてみました。基本的に他のandroid搭載DAPでも操作方法は同じです。(接続する機種によって一部機能が対応していない場合があります)

最近のTWSは音楽再生等の機能操作を全てコントロールできますし、ハイクラTWSでは当たり前の機能です。数年前までのTWSでは音量調整ができない、曲送り、曲戻しができない等の操作機能制限があったり、タッチ操作の感度(反応)が悪いなんて機種もありましたが、EAH-AZ60はその点に不満はありません。

タッチ感度は良く反応も良好なので初めてTWSを使う方にも安心です。注意点としては各社のTWSの操作方法が異なり統一されていないので、他にも所有している場合にEAH-AZ60はイヤホン左右に割り当てられた機能、タッチ回数が比較的分かり易くなっていますが、スマホに取説の操作方法を画像で持っておくか、Web取説をブックマークにしておくことをお勧めします。

なお、国内S社のTWS同様にEAH-AZ60もアプリで操作方法を確認できますし、左右の操作方法をカスタマイズできます。加えてANCの効きも調整できる等、ガジェット性能としても優秀、流石ハイクラスです。

 

まとめるとEAH-AZ60の接続は簡単でスムース。イヤホン本体ですべての音楽再生機能操作も行えアプリも実用的です。そして、何よりも音が良い。正直ハイクラスの中でも頭一つ抜き出ているレベルです。確かに外音をシャットダウンするANCでは国内S社TWSに一歩譲りますが、外音を取り込めるヒアスルー機能は優秀。寧ろ国内S社TWSには無いマルチポイント接続があります。個人的には音も好みなのでハイクラスの普段使いのTWSとして気に入っています。他社のハイクラスはガジェット性能を売りにしているものの「そうじゃない感」の商品が多く、商品としてのユーザーへの訴求力は使ってみて判る部分であり他社をリードしているのかもしれません。

 

最後にイヤホンのリセット方法も説明しておきます。

何故にリセット?と思われるかもしれませんが、実はよく検索されている「ワード」だったりします。

 

1.7. イヤホンのリセット方法

  1. ケースに左と右のイヤホンを収納し満充電にします。
  2. ケースから右側イヤホンを取り出します。
  3. イヤホンLED(青)が点灯(5秒)している間にイヤホン右側のタッチセンサーを7秒タッチしたままにする。
  4. イヤホンLEDが青赤交互点滅しますので、イヤホン右側のタッチセンサーから指を離します
  5. イヤホン右側のタッチセンサーを10秒タッチしたままにする
  6. イヤホン右側のLEDが青色に高速点滅し電源が切れます。※これでイヤホン右側のリセット完了。
  7. 次にイヤホン左側を同様に手順2-6を実施する。
  8. リセットが完了し出荷時の状態に戻ったイヤホンは記憶されているペアリング情報も削除されています。そのため、スマホ等に残っている登録を削除し、再度ペアリング登録を行います。

 

動作がおかしいなと思ったらスマホから登録を削除してイヤホン本体をリセットを先ずお試しください。

因みに、これは技術者目線の余談です。EAH-AZ60に限りませんが、初期化と同様に大切なのはTWSのバッテリー残量をあらかじめandroidスマホ画面で確認しておくことです。

  • TWSの充電が少なくなった際に直ぐに充電をする。
  • 充電が20%以下にならないように管理する。
  • 過放電は絶対にダメ!

これは過放電はバッテリー劣化を早め寿命を短くしてしまうからです。特にTWSに搭載されるバッテリーは容量が小さく、愛機は長く大切に使いたいものです。

 

 

2. Technics EAH-AZ60の実機について 

それでは、EAH-AZ60の実機レビューを以下、まとめていきます。

 

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化粧箱の表面にはイヤホンイラストが。そしてTechnicsブランドを前面に出したパッケージングです。

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国内メーカーのSDGsを意識したパッケージングに無駄はありません。商品保護を優先しながらも化粧箱の無駄を徹底して排除、両立しています。こういうところは日本の優れた技術の一つです。一方、外側を黒で統一し内箱の中を白箱としたコントラストはシックな外観の化粧箱と相まって一見すると質素に見えますが、安易に緩衝材を樹脂や発泡材に頼らないレベルの高さを感じます。

次にパッケージの中身です。

 

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付属品はイヤーピースがXS1、XS2、S1、S2、M、L、XLの7種1セットでMサイズが本体取付け済み。他にはUSBタイプC-タイプA充電ケーブルです。必要十分の付属品ですね。

注目はXSとSサイズは二種類ありANCの効果に違いがあるようです。

取扱説明書は安心の日本語。個人的に家電さえもWEB取説がスタンダードになっている昨今では漏れなくWEB取説に対応。商品に付属する紙は最低限というところです。

それでは実際にイヤホンを見てみましょう。

先ずはケースから。

 

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ビルドクオリティは安心の国内企業です。カラーバリエーションは黒色と白色の二種類です。

実は付属品のイヤーピースは本体色に合わせて黒には黒イヤピ。白には白イヤピが付属します。黒または白イヤピが欲しい方はPanasonic Storeで購入可能です。

次にイヤホン本体です。

 

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イヤホン本体はTWSとして比較的小柄となります。他社のTWS同様に耳へはイヤーピースで保持するタイプとなりますので、イヤーピース合わせは重要になります。

シェル本体は樹脂製で軽量に仕上げています。ステムノズルにはフィルターがあり異物の混入による故障を防げます。

先代のEAH-AZ70よりもコンパクトになったシェル本体は装着感は良好です。耳への装着は付属品イヤーピース頼りですが、付属の7サイズで上手く合わない事はないと思います。もしも合わない場合は普段使用しているメーカーのものでも問題なくケースに仕舞えると思います。

 

※左からXS2、XS1、S2、S、M、L、XL

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※付属Mサイズ。傘と軸が素材が異なる。イヤピース内部にフィルタがあるタイプ。

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付属イヤーピースは先代のEAH-AZ70に付属するタイプと異なります。EAH-AZ60付属イヤピは傘と軸のが異なっており、専用と考えられます。

付属のイヤピで音質的には問題を感じませんし、寧ろバランスが良いのですが、あくまでも耳への装着感がどうかというフィッティングを重視し他社製も含めて選択した方が良いと思います。

幸いなことに私はこの付属イヤーピースで耳の奥に浅めに栓をするように装着し、上手くフィットできましたが、個人的にイヤホンの見た目にも拘りたいので私はPanasonic StoreでEAH-AZ60用白イヤピMサイズを購入し使用しています。

余談ですが、TWSのみではなく有線イヤホンでもSedna EarFit(shortではない)は軸が長めで傘がやや硬めなこともあり、最近一周回ってなかなかフィットしない場合に重用しています。

この様にイヤホンではイヤピが重要です。上手くフィットできないと装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

それではEAH-AZ60と他社製品との比較をしてみます。

先ずはケースから。

 

※上からSony WF-1000XM4、EAH-AZ60

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※左からSony WF-1000XM4、EAH-AZ60

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EAH-AZ60の方が大きく見えるかもしれんせんが、体積はほぼ一緒といった方が正解だと思います。

次にイヤホン本体です。

 

※左からSony WF-1000XM4、EAH-AZ60

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EAH-AZ60の方がコンパクトですが、WF-1000XM4も最近のTWSと比較しても十分コンパクトです。

二機種の重量はほぼ変わらないですが、EAH-AZ60が僅かに軽量です。ただし耳への装着時にはその重さの差を殆ど感じません。

次にステムノズルはEAH-AZ60は短く太め。その為、ステムノズルの長さには軸の長いタイプとの相性が良いです。そのため付属のイヤーピースとの相性は良いと云えます。つまり他社のTWSも同様ですが、イヤーピース選択をしっかりできれば問題なく使えると云えます。尤も耳の小さな女性や子供でも付属のXS、Sサイズは各2種類、計4種ありますので、殆どの方で不満を感じることはないのではと思います。この辺りも日本の老舗メーカーたる所以と感じます。

また、この二機種共にステムノズル先端端面にメッシュフィルターが装備されていますし、EAH-AZ60は付属イヤピ内にもフィルタがあります。これによりシェル内部への異物混入が防げますので、長期の使用にも耐えることができますね。

 

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3. Technics EAH-AZ60の音質について 

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

今回の再生環境はandroidスマホSony Xperia 5 II、Bluetooth コーデック LDAC接続です。

 

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実際に聴いてみます。

ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。
先述の通りイヤピはEAH-AZ60 本体白色に付属する白色イヤーピース Mサイズを使用しています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「低音は控えめ。全体的に音の響きが良く、解像感のある整った音。ボーカルは自然で聴きやすい」でした。

一先ず鳴らし込みを兼ねて数週間聴きこみました。鳴らし込み後は、低音域に深みが増した印象です。その低音域は締まりがあり解像感を感じやすい音で中高音域を邪魔しないクリアな音でバランスが良い聴きやすい音になりました。

音場は普通ですが左右の広さを感じる音。1万円台のミドルクラスの音圧を感じるドンシャリとは異なります。
低音は一聴して控えめ。量感は少な目ですが響きの良さ、音の輪郭と強弱を感じ易く、解像感の高い音は音圧で誤魔化そうとしていない質の高さを感じます。ベースラインは控えめですが追えます。重低音の沈み込みは深さがあませんが、TWSとしては芯の強さを感じますし、音に深みを感じられる低音です。
高音は煌びやかさがあり華やかさがありますが、常に前に出るような主張の仕方ではなく解像感が高く華やかなに鳴ります。決して中低音に埋もれる事は無く必要な時に必要なだけしっかりと主張しますが、尖りや刺さりは感じません。

中音は凹みを感じず、左右に空間の広さを感じ見通しの良さがあります。華やかに鳴りますが音がごちゃつかず整理された音は解像感が高くすっきりとクリアに聴こえます。

ボーカルは暖かさを感じられ艶やかさもあり自然な位置からクリアに聴こえます。

一言で云えばやや中高音寄りのフラットに近いバランスです。

ミドルクラス以下のTWSでは製品を造り込むうえでどうしてもドンシャリ傾向が強い機種になりがちです。確かに一聴して程良いドンシャリは耳馴染みが良く、その音圧で良い音という認識してしまいます。それの是非は兎も角。折角のハイクラTWSドンシャリはちょっと…という方のニーズにぴったりと合うのがEAH-AZ60の音と云えそうです。

EAH-AZ60の特徴として、やはり高中音域。それでも所謂ドンシャリのシャリが強すぎる音とは異なり広がりのある音は響きも良く、見通しの良い音。シャャ~ァン~と鳴り、すぅ~っと音が小さくなり消え入る様を感じやすくなっています。これはミドルクラスの音とは異なる音づくりという印象です。

中音域は空間が左右に広さを感じ鮮やかさのある音。音の輪郭や強弱を掴みやすく解像感が良い音は演奏とボーカルの分離が良く、ボーカルが映えます。

低音は量感は控えめですが、解像感があり響きの良さがあります。音の強弱も聴き分けられ輪郭も掴みやすいです。その分、圧倒的な強さだったり頭の中で響くような低音ではないので、物足りなさを感じるかもしれません。

EAH-AZ60は空間の広さを感じられ、中高音域はクリアで見通し良く華やかな音を奏でます。この鳴り方は前回レビューしたfinal ZE3000に近く、それよりも解像感が高く感じられる音。とは言え、EAH-AZ60とZE3000では価格が半分であり、純粋な比較は酷というもの。

 

※宜しければ過去の記事もご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

miineco106.hatenadiary.jp

 

さて、音楽は低音域が上の音域を支えることで全体の風景を見渡すことができたり空間を想像しやすくしてくれます。一方それが高音域に曇りを感じたり中音域に籠りを感じたりする場合がありますが、EAH-AZ60では低音域は適度。高音域は見通し良く中音域もすっきりと鳴りますので、音の重なりやダマに感じ難く解像感の高い音を楽しめます。

尤もこれはLDAC接続でのお話。

iPhoneでも試しましたが、コーデックの差はあきらか。AAC接続では中音というか真ん中に集まり音はやや平面的に聴こえ中高音の繊細さや低音の表現力は下がります。LDAC接続では同じ曲を有線イヤホンとワイヤレスイヤホンで聴いたときに感じる音の薄さ線の細さを感じ難く抑えられています。

 

次に、昨年発売されたSonyのLDAC接続に対応した最新TWSWF-1000XM4をLDACの音質優先で接続し比較した場合、全体的な音に遜色ありませんが、そもそもWF-1000XM4はSonyの音。基本ドンシャリでグルーブ感のある音。音楽を楽しく聴くという目的に沿った音は音質の良し悪しではなく、メーカーの音づくりと理解した上で、強いて云えばEAH-AZ60の方が分析的に聴かせてくれる音だと思います。

とは云え、WF-1000XM4はEAH-AZ60よりも強い低音としっかりと鳴る高音は決して雑に鳴らす訳ではなく、音楽をノリ良く聴くことができ、心地良く楽しませてくれる音は分かりやすく高音質と云えますので、TWSとしてどちらが高音質なのかは結局の個人の嗜好に委ねる部分であり、どちらも高音質と云えると思います。

 

まとめると、EAH-AZ60は中音≧高音≧低音のフラットに近いバランス。流行りのハーマンターゲットに近い印象。Sony WF-1000XM4は低音≧高音≧中音のドンシャリバランスとそれらの音質傾向はやはり違うと云えます。加えて接続コーデックは同じLDACで情報量は互角でも接続機器との相性を感じられます。

従来のAACやaptXよりもLDACは高音質で音楽を楽しめ、レンジの広さと音の濃さを違いとして感じられLDACが24bitに対応しているアドバンテージは大きく、先代のEAH-AZ70や従来のTWSよりも高音質で聴く事ができると云えます。

 

 

4. Technics EAH-AZ60の総評 

Technics EAH-AZ60はスマホで音楽を楽しんでいる、特にandroidスマホユーザーがもっと良い音で聴きたい。ガジェット性能が高く商品性が高いものというニーズに応えられる有力な候補となる商品とまとめました。

音にも拘り、ガジェット性能も抑えるべきところを抑え他社を一歩リードしていると云えお勧めできます。

 

最後に、今回は高価格帯20,000円後半の高音質&高機能の実力派TWSイヤホンの紹介となりました。現在(2022年5月14日)は約28,000円でイヤホン専門店等、有名家電量販店通販サイトなどでも販売しています。TWSでも音質に妥協したくない。でもガジェット性能も高いTWSの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なイヤホン専門店での視聴を是非よろしくお願いします。聴いたら気に入ってしまうと思います(笑)。

 

EAH-AZ60

以下、イヤピ付属 Mサイズ(別売り白)androidスマホ、LDAC音質優先
高音★★★★★ 
中音★★★★★  
低音★★★★☆ 
音場★★★★☆
分離★★★★
お勧め度★★★★★ (LDAC環境の無い方★4)

※☆0.51.0

 

国内S社

以下、イヤピSedna Earfit short MSサイズandroidスマホ、LDAC音質優先
高音★★★★★ 
中音★★★★☆  
低音★★★★★ 
音場★★★☆
分離★★★☆
お勧め度★★★★☆ (ANC性能重視の方★5)

※☆0.51.0

 

 

あとがき

今回はTWSのハイクラスモデルのレビューをしてみました。TWSで手軽に良い音が聴く事ができるようになってきていると思います。しかし今回の商品は音質も良くガジェット性能も高いのでやはり高価です。折角可能のだから良いものを買いたいという気持ちはよく分かります。だからこそ各メーカーのハイクラスモデルが期待値が高く注目されますよね。まあ5万のTWSはちょっとどうなの?と、思いますけど。

今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

みぃねこ

 

final ZE3000レビュー

こんにちは。

今回はいつもの中華イヤホンではなく、日本のオーディオブランドfinal(ファイナル)の左右独立型完全ワイヤレス(Ture Wireless Stereo。以下TWS)イヤホン、ZE3000のレビューをまとめたいと思います。

国内メーカーの商品なので国内大手イヤホン専門店や家電量販店の各店頭及び、WEBサイト並びにamazon等のECサイトで購入可能です。

 

 

www.e-earphone.jp

 

メーカーの商品HPはコチラ

以下メーカーHP

final-inc.com

 

 

 

 

1. final ZE3000について 

1.1. finalとは

finalは国内で製造販売しているポータブルオーディオメーカーです。以前同社の有線イヤホンE1000をレビューしましたが、「スマホ付属イヤホンが壊れて買い替え」、「もう少し良い音で聴きたい」、「予算は数千円以内で」というニーズに合致する国内メーカーは少なくなりました。そのため中高生は消去法で付属のイヤホンをもう一度購入される方も多いと思います。そんなニーズに応えるためfinalはE1000を発売したという記事がメディアインタビューに掲載されていました。

finalではイヤホンのEシリーズが同社の中でスタンダードなラインナップとなっています。そしてE1000はEシリーズのラインナップの中で実売2,000円のエントリーモデルとなります。同シリーズには上位にE2000、E3000がミドルモデルを担っており販売価格もそれぞれ実売3,000円弱、3,000円後半で購入できます。そしてシリーズ最上位にはE4000、E5000がありEシリーズの中ではハイクラスとなりリケーブルできるモデルとなりますが、実売15,000円、30,000円とその価格からはちょっと中高生だけでなく一般ユーザーでも簡単に購入に踏み切れないモデルとなります。尤もこのEシリーズのボリュームゾーンはE2000やE3000というfinalの定番モデルであり、E4000やE5000は終売方向の様子。というのも、2020年10月に同社フラッグシップA8000の流れを汲むAシリーズとしてA3000、A4000が登場しそれぞれ実売12,800円、15,800円とE4000と競合しています。同社としてはEシリーズとAシリーズは狙う音質が異なるものという説明ですが、一般ユーザーである消費者は価格で判断しますので、ちょっと頑張れば手が届く良い音がするイヤホンが10,000円半ばもするという事の方が重要です。

そして何よりも動画や音楽はスマホで楽しむのが当たり前になりつつある現在ではイヤホンと云えば無線接続の左右独立型完全ワイヤレス(TWS)イヤホンであり、何万円もする有線イヤホンを購入する層は「マニア」という令和の時代にこれまで有線イヤホンのEシリーズをシリーズ累計数十万本を売り上げたfinalでさえも市場の変化を無視できず、TWSをラインナップに追加せざるを得ないという事です。

企業の理屈で儲からない事業は他社に切り売りされたり、廃止または廃業したりと国内ポータブルオーディオメーカーは縮小の一途です。その中でもfinalは「音への拘り」をEシリーズ等の製品に想いを込め、ユーザーへ届けてきました。そのfinalが新たに世に出したTWSイヤホンが、今回紹介するZE3000となります。

 

1.2. final ZE3000の特徴

final ZE3000はこれまでfinalのサブブランドであるag(エージー)から発売していたTWSとは一線を画したモデルといえます。

これまでに私はagから販売したTWSの最初期モデル TWS01Kを初めに購入、後に後継機のTWS04Kを購入しました。加えて、finalの名で販売したコラボモデルのEVATW01を愛用していますが、これらのTWSは低音が強めながらもfinalらしさを感じられるモデルでした。それ故にコラボモデルは例外としても「final」ではなく、新たなブランド「ag」として発売されたことに納得していました。それもその筈。finalもこれらのTWSモデルの音質に納得できていなかった部分があったことを中の人が動画でその悔しさを滲ませていました。とはいえ、通勤通学等の外出時に使用するシーンを想定されているTWSでは低音がしっかりしたモデルの人気が高く、マーケティングに沿った商品だったと云えます。

つまり今回agブランドではなく、ついにfinalが「finalの名」で満を持して発売したZE3000は同社の音への拘りを今度は納得する形で商品化することができたと云えます。

それはfinalが自社のHPの中でZE3000を「最新の音響工学音響心理学の研究成果を踏まえた音質設計。完全ワイヤレスイヤホンの新しい定番と言える製品。」と銘打っており、同社の自信のほどが窺えます。

 

ZE3000の特徴として大きく三つあります。

一つは新設計のドライバを採用しています。そのドライバは超低歪を実現する新設計の「f-Core for Wireless」と名付けられており、TWS用に専用設計されたものを搭載しています。「f-Core for Wireless」は同社の有線イヤホンAシリーズ、A3000とA4000で新採用された「f-Core DU」と同じ「f-Core」技術の系譜の直径6mmダイナミックドライバユニットです。

このドライバの優れたところは、従来のTWSイヤホンがソフトウエアによるイコライジングに頼った音質調整により聴き疲れしやすい音質になりがちのところをドライバーユニットの基本性能を高め、イヤホンの筐体内部の音響空間を利用したアコースティックな音質調整により、イコライジングせずに十分に満足できる音質調整をしています。そして最後の調整としてイコライジングでしかできない効果的な補正を行なっているところです。

このイコライザーによる最終調整を有効に活かす為に、高い精度の音圧周波数特性を持つドライバーユニットが必要で一般的な精度の±3dB程度を上回る新設計の「f-Core for Wireless」を開発し、超低歪を実現できたと云えます。

 

二つ目は筐体内部圧力を最適化する「f-LINK ダンピング機構」です。
TWSイヤホンはバッテリーや基板、アンテナ等を筐体内に全て収める必要がありますが、イヤホンとして大きくなり過ぎないようにする相反する課題があります。それら部品を小さな筐体に詰め込むため内部の密度が高くなりますし、筐体を小さくし過ぎると音質をアコースティック的な手段で調整する自由度が低くなります。

また、TWSイヤホンには防水性能が求められるため、イヤホン筐体内部の音響空間の圧力を最適化するベント(通気孔)を筐体外部に開けることができず、その影響で、ベントを持たない一般的なTWSイヤホンでは低域過多のバランスだったり、低音とのバランスを整えるために高域を強調したりすることになります。結果として、低域と高域を共に強調した派手な音色はボーカルも遠くなるなど、自然さが失われる傾向がありました。

これをZE3000では、イヤホンの筐体内部の音響空間の圧力を最適化し、筐体外部へのベント無しでも有線イヤホンと同等の音響設計を可能にする「f-LINKダンピング」機構を新たに開発、採用することでTWSイヤホンでも低音の細かな強弱を感じられる質の高さを実現しています。

 

つまり、ZE3000では「f-Core」技術のTWS用「f-Core for Wireless」の徹底的な歪みの低減により、他の音に埋もれて聴こえにくかった一音一音の細かな部分を明瞭に聴き分けることを可能とし従来のTWSから解像感の向上に加え、残響音が減衰していく過程を最後まで聴きとれることで、音楽の音空間の広さまでもしっかりと感じられ、「f-LINKダンピング」機構によって質の高い低音を実現し「音質」に拘ったTWSイヤホンと云えます(メーカーHPを抜粋)。

 

最後に三つ目ですが、ZE3000の商品性として今やTWSの機能で無視できない「無線コーデック」にQualcomm aptX Adaptiveを採用しています。aptX AdaptiveはSonyの開発した無線コーデック、LDACと同様にこれまで主流だったaptXよりも伝送量が多く、その結果、従来よりも高音質で音楽を聴く事ができます。しかし、LDACが最大24bit/96kHz、最大990kbpsに対し、aptX Adaptiveは最大24bit/48kHz、最大420kbpsとスペック上やや劣ります。しかし、実用上LDACが接続品質と音質のバランスを考慮した時に実用性能660kbps以下に抑えられるため、ZE3000のaptX Adaptiveは最大24bit/48kHz、最大420kbpsと、それにはやや劣るものの実用上同等の性能を得たことになり、従来のaptXの最大16bit/48kHz、最大384kbpsよりも最大ビット深度の違いによる音質向上が体感できます。

 

さて、ZE3000はfinalが有線イヤホンで培った経験をTWSイヤホンで実現する為に、従来の技術を最適化し新技術を開発することで、従来のTWSイヤホンでは妥協せざるを得なかった「音質」に拘り、新しいTWSイヤホンの定番を目指したモデルと云えます。その販売価格は15,800円とTWSイヤホンの中では1万円超~2万円以下のミドルクラスとなりますが、ちょっと良いTWSイヤホンという市場のボリュームゾーンではプロモーションさえ間違わなければ同社のE2000、E3000の様にロングセラーモデルに成り得るかもしれません。

 

1.3. final ZE3000のスペック

それではfinal ZE3000のスペックを詳しく見ていきます。

 

■主要スペック(final商品ページ抜粋)

  ZE3000 国内S社
音域ドライバ

6mm

特殊樹脂ドライバ       

(f-Core for Wireless)

6mm

ダイナミックドライバ

高音質化技術 - DSEE Extreme
Bluetoothバージョン 5.2 Class 不明 5.2 Class 1
コーデック

SBC、AAC、aptX、

aptX Adaptive

SBC、AAC、LDAC
ノイズキャンセル -
ヒアスルー -
360 Reality Audio -
アプリ対応 -
連続再生時間

イヤホン:最大7時間


充電ケース:最大28時間

イヤホン:
最大8時間(NCオン) / 最大12時間(NCオフ)
充電ケース:
最大24時間(NCオン) / 最大36時間(NCオフ)
防水 イヤホン本体:IPX4 イヤホン本体:IPX4
満充電時間 イヤホン:約1.5時間
ケース:約2時間
イヤホン:1.5時間
ケース:約3時間
高速充電 非対応 5分充電で60分使用可能
イヤホン重量 イヤホン:5g(実測)
ケース:41g(実測)
イヤホン:7.3g
ケース:41g

 

参考に国内メーカーS社の昨年発売されたLDAC対応TWSのスペックを併記してみました。

二つの機種はスペックが大きく異なり、音質に影響のある搭載ドライバと無線コーデックの違いだけではなく、機能面でも差があります。所謂全部盛の国内S社は実売価格が20,000円後半のハイクラスモデルとなりますし、最近のTWSに求められる音質以外の機能性、所謂ガジェット性能を重視する市場ニーズに対応しています。

販売価格がZE3000の15,800円(公式ストア)に対し、国内S社は33,000円(公式ストア)と倍以上と高価になります。実売価格でもZE3000の15,800円に対し、国内S社は28,000円と昨年前半に発売された国内S社の商品は5,000円程値下がりしていますが、ZE3000は発売開始時期が半年遅れの昨年12月と違うもののそれでも7割ほど高価です。ZE3000の価格帯は各社のTWSミドルクラスモデルが犇き合うボリュームゾーンであり、従来はTWSイクラスの専売機能だったアクティブノイズキャンセリング(以下ANC)やヒアスルーを搭載したモデルも登場しています。ですがそれらは「高音質」を謳うもののハイクラスの音質と比較すると見劣りするのも事実。その「高音質」は「従来製品と比べて=当社比」というもの。それだけでは売れないとなれば、ガジェット機能を備えた商品性に活路を見出していますが、肝心のANC性能は一段も二段も劣るものが多いです。そしてガジェットっぽさの演出としてスマホアプリと連携させて便利さをアピールしていますが、イコライザーが使えたり現在の設定を視認できる程度のもの。その程度の機能を毎度使用する度にアプリを開いて…なんて使うとは思えません。個人的に音質に自信の無いメーカーが多機能を売りにした「ガジェット」として販売しているという印象です。

そういう意味でZE3000はTWSのミドルクラスの中で本質となる「高音質」を謳った商品となりますが、ユーザーニーズであるガジェット性能は劣ります。ANCもアプリ連携も潔く捨てたZE3000はイヤホンの本質である音楽を高音質で聴く事ができるTWSイヤホンであり消費者に偽ることの無い商品と云えます。

ガジェット性能は国内S社の商品がハイクラスモデルに相応しく圧倒的となります。しかし、私の様にどちらも所有したり他にも複数所有している方はマニアに属するのでしょうし、シーンに応じて使い分ける…なんて考えないのが普通です。そのため、一つだけを選ぶとなれば「何方が良いか?」は用途に応じてお勧めは変わってくると思います。

 

ZE3000はBluetoothバージョン5.2(Classは不明ですが、恐らくClass1)を採用し省電力と接続安定性が高くなります。androidスマホでaptX Adaptive音質優先(420kbps)で接続した場合でも通信は安定していてリビングにスマホを置きイヤホンを装着したまま家事を行ったり壁を隔てた部屋間の移動でも途切れることはありませんでした。また、いつも通り屋外での使用テストとして政令指定都市駅構内や電車内等では一瞬途切れることがありましたが、殆ど途切れることはありませんでした。余談ですが、国内S社のノイキャンTWSandroidスマホのLDACのベストエフォート接続(330-990kbps間で自動調整)でも殆ど途切れることはなく、通信品質は安定しています。

ZE3000はiPhone等のiOS端末の場合、AAC接続となりますが、実は接続品質は一番安定している印象です。経験上最も優れている認識で、先述の条件では屋内は全く問題ないのものの、屋外では人混みや電車内で稀に一瞬途切れる程度です。

また、連続再生時間は接続コーデックにより変化します。そのため公称よりはやや短めとなりますが、最新のTWSとして十分な実行時間となります。尤もこれは使用環境、条件により変わりますので参考程度にお願いします。

次に待機時間や充電時間ですが実際に半月以上使ってみた印象として充電時間はほぼスペック通りと感じましたが、私の環境では音楽再生がやや短く感じ、スペックの7-8割程度だと思います。とは云え、家で動画を観たり通勤往復でも十分ですし、会社についたら充電してしまえば実用上問題ないです。実際のところメーカー公称時間とユーザーの実行時間として、これは他のメーカーでも云えることですので有効使用時間として問題なく、十分に満足できます。

 

Sony Xperia 5 IIの設定>音設定メニュー画面

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ZE3000に限った話ではありませんが、初めて接続したTWSの音量が大きすぎる場合があります。その場合ですが、androidの設定>音設定メニュー、メディアの音量を調整し本体の音量調節ボリューム調整で予め下げておくことをお勧めします。また、通常Bluetooth接続機器とスマホ本体の音量調整は連動しており機種によっては1メモリの調整幅で大きくなり過ぎたり、小さくなり過ぎたりと音量調整で困ることがあります。これに対応できるのが前述の「(Bluetoothマーク)メディア」の音量調整です。ポイントはスマホ本体のボタンではなく音量バーを「スワイプ」で調整し好みの音量に微調整します。

 

FW1000Tの充電は付属のケーブルをケースのUSB タイプC端子を接続し市販のUSB-A充電器で行います。

イヤホン本体の充電残量の確認はケース本体のLEDの点灯により確認できますが、分かり易いのはスマホ本体での確認です。

以下androidスマホの場合です。

 

Sony Xperia 5 IIの設定>機器接続メニュー画面

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androidスマホではBluetooth等で接続した機器のメディアデバイス一覧に現在接続している機器が表示されますが、その中でバッテリー残量の確認ができます。

 

次にケースの充電状態はケース正面のLEDにより充電ステータスが分かります。

充電中はLEDが残量に応じて点灯します。

  • 10%未満・・・LEDが赤色点灯
  • 10-99%・・・LEDが黄色点灯
  • 100%・・・LEDが緑色点灯

 

イヤホンの充電中はイヤホンのLEDがにより充電ステータスが分かります。

充電中はLEDが残量に応じて点灯します。

  • 0-99%・・・LEDが青色点灯
  • 100%・・・LEDが消灯 

 

購入後、最初に満充電にします。充電が完了したらいよいよandroidスマホとのペアリングです。基本的に取説通りで問題なくペアリングを行えます。

ここではandroidスマホを例にペアリング方法を説明します。

 

1.4. androidスマホのaptX Adaptiveでのペアリング方法

Xperia 5 II、android 11で検証済

基本的に難しいことはありません。以下の手順でペアリングを行います。

  • 最初にandroid OSの開発者向けオプションを有効にする。
  • androidスマホBluetoothを有効にする。
  • 充電ケースからZE3000、イヤホン左右をケースから取り出す。
  • androidスマホの設定>機器接続>新しい機器とペア設定するメニューを選択すると接続機器のリストに「ZE3000」が表示されますのでそれを選択するとペア設定完了です。
  • 2回目以降は自動的に接続します。自動的に接続しない場合は以前接続した機器リストに「ZE3000」が表示されていますのでそれを選択する。
  • メディアデバイスが「ZE3000」を表示していれば接続完了です。

androidスマホの画面右上のBluetoothマークの両サイドに小さな点が付けば完了。

※必要に応じ最初に開発者向けオプションでBluetoothオーディオコーデックをaptX Adaptiveを選択してください。Xperia 5 IIの場合、自動で選択されます。

 

※aptX Adaptiveでペアリング成功した画面表示

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※開発者向けオプションのBluetoothオーディオコーデックがaptX Adaptiveになっていることを確認

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基本的に一度ペアリングすると接続機器リストに表示されますので次回以降はZE3000をケースから取り出す(電源を入る)と自動的に接続します。

自動的に接続できない場合は前述の以前接続した機器リストから選択してください。

上手くいかない場合、一度androidスマホからZE3000の接続の登録を削除して最初から実施しなおしてみてください。

 

次にイヤホン本体の操作方法の説明です。

ここでもandroidスマホを例に操作方法を説明します。

 

1.5. イヤホン本体の操作方法

Xperia 5 IIとペアリング済で検証

  • androidスマホBluetoothを有効にする。
  • ZE3000をケースから取り出し自動的にペアリングモードに移行し接続開始。
  • androidスマホの画面右上にBluetoothマークの左右に点が付けば接続完了。
  • androidスマホでミュージックアプリを起動し聴きたい曲を選択し再生する。
  • イヤホン右側/左側の何方かを1回タッチで再生停止。もう一度1回タッチすれば再生します。基本的に1回タッチ毎に再生/停止を繰り返します。
  • 再生停止中にイヤホン右側を電子音が聴こえるまで長タッチし離すと次の曲へ進みます。
  • 再生停止中にイヤホン左側を電子音が聴こえるまで長タッチし離すと前の曲に戻ります。
  • 再生中にイヤホン右側を電子音が聴こえるまで長タッチし離すと次の曲へ進みます。
  • 再生中にイヤホン左側を電子音が聴こえるまで長タッチし離すと曲の頭に戻ります。
  • 再生中/停止中にイヤホン右側を2回タッチで音量アップ。
  • 再生中/停止中にイヤホン左側を2回タッチで音量ダウン。
  • 着信中にイヤホン左右の何れかを1回タッチで通話開始。
  • 通話中にイヤホン左右の何方かを電子音が聴こえるまで長タッチし離すと通話終了。または左右のイヤホンをケースに収納すると通話終了。
  • 着信中にイヤホン左右の何方かを2回タッチすると着信拒否。
  • 再生停止中又は着信及び、通話をしていない時にイヤホン左右の何れかを3回タッチするとスマホのアシスタント機能オン。(あらかじめスマホ側でアシスタント機能を有効にしておく必要があります)
  • 使い終わったらケースに戻すとイヤホンの電源がオフになります。
  • androidスマホとの接続が解除される(androidスマホの画面の接続ステータスが消える)。
  • androidスマホBluetoothをオフにする。
 

プレイヤーをandroidスマホとした場合の音楽再生にかかわる主な操作方法を抜粋し検証した方法をまとめてみました。基本的に他のandroid搭載DAPでも操作方法は同じです。(接続する機種によって一部機能が対応していない場合があります)

最近のTWSは音楽再生等の機能操作を全てコントロールできますし、ハイクラTWSでは勿論のことミドルクラスでも必須となってきています。数年前までのTWSでは音量調整ができない、曲送り、曲戻しができない等の操作機能制限があったり、タッチ操作の感度(反応)が悪いなんて機種もありましたが、ZE3000はその点に心配はありません。

タッチ感度は良くやや敏感なので初めてTWS使う方は少し慣れが必要かもしれませんが、問題なく使えるレベルです。注意点としては各社のTWSの操作方法が異なり統一されていないので、他にも所有している場合にZE3000はイヤホン左右に割り当てられた機能、タッチ回数が比較的分かり易くなっていますが、スマホに取説の操作方法を画像で持っておくか、Web取説をブックマークにしておくことをお勧めします。

なお、国内S社のTWSではアプリで操作方法を確認できますし、左右の操作方法を一定のカスタマイズができます。加えてANCの効きも調整できる等、ガジェット性能としても優秀ですので流石ハイクラスです。

 

まとめるとZE3000の接続は簡単でスムース。イヤホン本体ですべての音楽再生機能操作も行え実用的です。そして、何よりも音が良い。正直ハイクラスと遜色のないレベルです。確かに外音をシャットダウンするANCや外音を取り込めるヒアスルー機能もありません。機能があれば便利なのは間違いないです。それにアプリ連携もありません。個人的には音が良いのでミドルクラスのTWSとして全く問題ではないのですが、他社のミドルクラスはガジェット性能を売りにしている商品が多く、商品としてのユーザーへの訴求力は他社に一歩譲るのかもしれません。

 

最後にイヤホンのリセット方法も説明しておきます。

何故にリセット?と思われるかもしれませんが、実はよく検索されている「ワード」だったりします。

 

1.6. イヤホンのリセット方法

  1. 電池残量が十分な充電ケースに左と右のイヤホンを収納します。収納したイヤホンの左と右を同時に10秒以上タッチセンサー部を触れ続けます。左と右のLEDが同時に紫色に点滅しますので、点滅したら離します。
  2. 一定時間が経つと自動的にスマホ等とのペアリングモードに移行します。ペアリングモードでは片側のイヤホンはLEDが青色、赤色と交互に点滅します。この状態になるとリセットが完了しています。
  3. リセットが完了し出荷時の状態に戻ったイヤホンは記憶されているペアリング情報も削除されています。そのため、スマホ等に残っている登録を削除し、再度ペアリング登録を行います。

 

動作がおかしいなと思ったらスマホから登録を削除してイヤホン本体をリセットを先ずお試しください。

因みに、これは技術者目線の余談です。ZE3000に限りませんが、初期化と同様に大切なのはTWSのバッテリー残量をあらかじめandroidスマホ画面で確認しておくことです。

  • TWSの充電が少なくなった際に直ぐに充電をする。
  • 充電が20%以下にならないように管理する。
  • 過放電は絶対にダメ!

これは過放電はバッテリー劣化を早め寿命を短くしてしまうからです。特にTWSに搭載されるバッテリーは容量が小さく、愛機は長く大切に使いたいものです。

 

 

2. final ZE3000の実機について 

それでは、ZE3000の実機レビューを以下、まとめていきます。

 

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白を基調とした化粧箱です。

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無駄のないパッケージング。外側の白に対し箱の中を黒としたシックな化粧は無駄がありません。

次にパッケージの中身を。

 

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※充電用USBケーブルは卓上では必要十分の長さ
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付属品はfinalの「TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様イヤーピース」がSS、S、M、L、LLの5種1セットでLサイズが本体取付け済み。他にはUSBタイプC-タイプA充電ケーブルです。必要十分の付属品です。

イヤーピースは本体色に合わせられており、本体色黒色には黒色イヤーピース、本体色白色には白色イヤーピースが付属します。

取扱説明書は安心の日本語の他、多言語対応。イヤーピースの取説?も付属しています。

それでは実際にイヤホンを見てみましょう。

先ずはケースから。

 

※ケース蓋にfinalロゴ

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※イヤホンのタッチセンサー部にfinalロゴ。友情出演のぺんぎん?

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※ペンギンがケースが倒れないように支えてくれています
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ビルドクオリティは申し分なし。ケースの表面はレザートン処理により微細な傷を目立ちにくくすると同時に高級感があります。カラーバリエーションは黒色と白色の二種です。

注意点を一つ。ケースの蓋を開けると自立しない事。蓋を開けているときは横倒しになりますので、イヤホンを収納するときに少々面倒です。

 

次にイヤホン本体です。

 

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イヤホン本体はTWSとしては比較的コンパクトとなりますが、他社のTWSよりもイヤホン本体で耳にフィットさせられ、イヤーピースのみで保持し収めるタイプよりも圧倒的に装着感が良好です。

シェル本体は樹脂製で軽量に仕上られており、ケース同様に表面をレザートン処理しています。ステムノズルにはメッシュフィルターがあり異物の混入による故障を防げます。

シェル本体の形状は内側から見ると同社のAシリーズに似ていますが、外側のフェイスプレート側はオリジナルデザインです。装着感はTWSとしてかなり良好。付属品イヤーピースも5サイズありますので安心です。もしも合わない場合は他社のTWS用であればケースにも余裕があるので問題なく仕舞えると思います。

 

※左からSS、S、M、L、LL

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※左付属タイプE TWS Mサイズ、右タイプE Mサイズ

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付属タイプE TWSイヤーピースは同シリーズのTWSタイプです。もちろん有線イヤホンにも問題なく使用できますが、通常のタイプEよりも開口部が大きく傘が従来よりも柔らかくて軸が短くなります。殆どの場合、傘が柔らかめなこともありフィットしやすいです。しかし軸が短いことから通常のタイプEの耳奥に栓をする装着とは異なり、普段よりも1サイズ大き目で耳に浅めに蓋をするような装着がお勧めです。どちらが正しい訳ではなく、自分に合った装着を見つける事が大切です。

付属のイヤピは音質的にバランスが良いので、あくまでも耳への装着感がどうかというフィッティングを重視し他社製も含めて選択した方が良いと思います。

幸いなことに私はこの付属イヤーピースで耳の奥にやや浅めに栓をするように装着し、上手くフィットできました。恐らく、イヤホン本体で支える耳へのフィット感が良好なことも好影響なのだと思います。

余談ですが、Sedna EarFit(shortではない)は軸が長めで傘がやや硬めなこともあり、最近一周回ってなかなかフィットしない場合に重用しています。軸の長さは装着位置に影響があるので、フィット感に重要なポイントとなります。

この様にイヤホンではイヤピが重要です。上手くフィットできないと装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

それではZE3000と他製品との比較をしてみます。

 

※左からfinal A3000、final ZE3000

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流石に有線イヤホンのA3000が二回りぐらいコンパクトです。ZE3000にはバッテリーが搭載されていますので大きいです。

重量はZE3000の方が重くなりますが、他社TWSと比較すれば軽いです。耳への装着時には他社TWSよりもその重さを殆ど感じません。

次にステムノズルはA3000もZE3000も短め。太さは標準的。その為、ステムノズルの太さに影響するイヤーピースの圧迫感は殆ど感じません。付属のイヤーピースの柔らかい傘と相性は悪くありません。イヤーピース選択をしっかりできれば問題なく使えそうです。尤も耳の小さな女性や子供を除き、殆どの方で不満を感じることはないのではと思います。

また、これらにはステムノズル先端端面にメッシュフィルターが装備されていてシェル内部への異物混入が防げますので、長期の使用にも耐えることができます。

 

今回付属イヤーピースが本体に合わせて黒色ですが、手持ちのタイプE TWS Mサイズ白に交換しています。以前比較した際に黒色よりも白色の方が中高音がよりクリアに感じたことと、本体黒色に白色イヤピの方が見た目が好みという理由です。まあ見た目が殆どの理由です。

 

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3. final ZE3000の音質について 

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

今回の再生環境はandroidスマホSony Xperia 5 II、Bluetooth コーデックaptX Adaptive接続です。

 

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実際に聴いてみます。

ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。
先述の通りイヤピは付属品のカラーバリエーションである手持ちのタイプE TWS Mサイズ白を使用しています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「低音は控えめ。全体的に音の響きが良く、解像感のある整った音。ボーカルは自然で聴きやすい」でした。これまでのag TWS04K等の音づくりとは全く違うという印象です。また発売時のメディアレビューで「E3000の音をTWSで目指した音」という記事を読みましたが、実際に聴いてみるとそれとは違うというのが率直な感想です。ZE3000は中高音が彩のある音、E3000はもう少し低音寄りに感じます。

一先ず鳴らし込みを兼ねて数週間聴きこみました。鳴らし込み後は、低音域が締まり解像感を感じやすい音に。相対的に高音はよりクリアに聴こえやすくなりました。

音場は普通ですが左右の広さを感じる音。他社ミドルクラスの狭い空間に音圧を感じるドンシャリとは異なります。
低音は一聴して控えめ。量感は少な目ですが響きの良さ、音の輪郭と強弱を感じ易く、解像感の高い音は音圧で誤魔化そうとしていない質の高さを感じます。ベースラインは控えめですが追えます。重低音の沈み込みは深さがあませんが、TWSとしては芯の強さを感じます。
高音は煌びやかさがあり華やかさがありますが、常に前に出るような主張の仕方ではなく柔らかさのある美麗で彩を感じる鳴り方。決して中低音に埋もれる事は無く必要な時に必要なだけしっかりと主張しますが、尖りや刺さりは感じません。

中音は凹みを感じず、左右に空間の広さを感じ見通しの良さがあります。華やかに鳴りますが音がごちゃつかず整理された音は解像感が良好ですっきりと聴きやすい。

ボーカルは暖かさを感じ艶やかさがあり自然な位置からクリアに聴こえます。

一言で云えばやや中高音寄りのフラットに近いバランスです。

TWSではその性質からドンシャリ傾向が強い機種が多く販売されています。ミドルクラス以下は特に顕著です。確かに一聴して程良いドンシャリは聴きやすさがありますので、その音圧で良い音という認識してしまいますが、普段有線イヤホンで耳の肥えたポータブルオーディオ好きにとっては、過ぎたるは猶及ばざるが如しです。ZE3000は普段有線イヤホンをその音質の良さから好んで使っている方にも納得いただける音と云えそうです。

ZE3000の特徴として、やはり高中音域。それでも所謂ドンシャリのシャリが強いだけの音とは異なり広がりのある音は響きが良く、見通しの良さがシャャ~ァン~と鳴り、すぅ~っと小さく消えいる様を感じられます。これは同社の有線イヤホンE3000よりも伸びの良さを感じます。尤も、E3000というよりはやはりA3000、A4000の方が近い印象。強いて云えば中高音寄りのA4000に最も近いのですが、A4000の聴こえ方は音の広がりというか、響きがちょっと不自然に感じてしまい、これこそが過ぎたるは猶及ばざるが如し。

個人的に中低音寄りですが自然な音がするA3000しか使っていません。Aシリーズはトランスペアレントの音というfinalの拘りを実現したモデルです。このZE3000もそれに沿った音づくりという印象です。

一方、中音域は空間が左右に広さがあって鮮やかさのある音。音の輪郭や強弱を掴みやすく解像感が良い音は演奏とボーカルの分離が良く、映えます。

低音は量感は控えめですが、解像感があり響きの良さがあります。音の強弱も聴き分けられ輪郭も掴みやすいです。その分、圧倒的な強さだったり頭の中で響くような低音ではないので、物足りなさを感じるかもしれません。

加えてZE3000の音場は同社のA3000と比べても遜色のない広さを感じ、TWSのミドルクラス以下の他機種で感じられる空間の狭さはありません。他社がドンシャリでボーカルを強調させる為に結果として空間が狭くなるのとは一線を画す音と云えます。ここがfinalが他社とは違い音に拘ったという商品説明に繋がり、体感できたところですね。

さて、音楽は低音域が上の音域を支えることで全体の風景を見渡すことができたり空間を想像しやすくしてくれます。それが高音域に曇りを感じたり中音域に籠りを感じたりしますが、ZE3000では低音域は適度。高音域は見通し良く中音域もすっきりと鳴りますので、音が重ならずダマにならず解像感の高い音を楽しめます。

尤もこれはaptX Adaptive接続でのお話。

iPhoneでも試しましたが、AAC接続とのコーデックの差はあきらか。中音というか真ん中に集まる音はやや平面的に聴こえ中高音の繊細さや低音の表現力は一段以上も下がります。同じ曲を有線イヤホンとワイヤレスイヤホンで聴いたときに感じる音の薄さ線の細さを感じ難く抑えられています。

本当に普段Apple Musicを(ハイレゾロスレスでは無く標準のロッシーでAirPodsシリーズを使って聴いている方に普段聞いているお気に入りの音楽をただ単にZE3000に換えて聴いてみて欲しい。きっと新たな世界への入口を見つけることになると思います。その世界が貴方のこれからの人生に彩をもたらしてくれるかもしれません。

 

最後に、昨年発売されたSonyのLDAC接続に対応した最新TWSWF-1000XM4をLDACの音質優先で接続し比較した場合、全体的な音の濃さは遜色ありませんが、XM4の方が音の塊感があり音場の広さではZE3000に分がある印象。そうなのです。そもそもWF-1000XM4はSonyの音。基本ドンシャリの音でグルーブ感のある音です。これは簡単に云えば音楽を楽しく聴くという目的に沿った音ですので、それは音質の良し悪しではなく、メーカーの音づくりと理解した上で、個人的な好みを敢えて言えばZE3000の方が普段使っている有線イヤホンの好きな音に近い音だと思います。

とは云え、WF-1000XM4はZE3000よりも強い低音としっかりと鳴る高音は決して雑に鳴らす訳ではなく、音楽をノリ良く聴くことができ、心地良く楽しませてくれる音は分かりやすく高音質と云えます。XM4の様グルーブ感のある音が好きな方もいると思いますので、TWSとしてどちらが高音質なのかは結局の個人の嗜好に委ねる部分であり、どちらも高音質と云えると思います。

まとめると、ZE3000は中音≧高音≧低音のフラットに近いバランス。Sony WF-1000XM4は低音≧高音≧中音のドンシャリバランスとそれらの音質傾向はやはり違うと云えます。加えて接続コーデックの差は現在従来のAACやaptXよりも圧倒的にaptX Adaptiveは高音質。これは特に音の濃さの違いとして感じやすく、LDACやaptX Adaptiveが24bitに対応しているアドバンテージは大きく、最早高音質を謳うミドルクラス以上はaptX AdaptiveやLDACの対応が必須というところに来ています。

 

※宜しければVictor HA-FW1000Tのレビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

※レビューの記念にA8000とZE3000

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4. final ZE3000の総評 

final ZE3000はスマホで音楽を楽しんでいる、特にandroidスマホユーザーがもっと良い音で聴きたいというニーズに1万円半ばで応えられる有力な候補となる商品とまとめました。

尤も音質に振った分、ガジェット性能は皆無ですが。TWSのミドルクラスとしては一歩他社に譲る部分もありますが、本当に音質の良いTWSを探しているユーザーやfinalの音づくりに共感するファンには同社Aシリーズユーザーがサブで手軽に使いたいときにお勧めできます。

 

最後に、今回は中価格帯10,000円超-20,000以下の高音質TWSイヤホンの紹介となりました。現在(2022年4月16日)は15,800円でイヤホン専門店等、有名家電量販店通販サイトなどでも販売しています。TWSでも音質に妥協したくない。音質の良いTWSの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なイヤホン専門店での視聴を是非よろしくお願いします。

 

ZE3000

以下、イヤピ タイプE TWS Mサイズandroidスマホ、aptX Adaptive音質優先
高音★★★★☆ 
中音★★★★☆  
低音★★★★☆ 
音場★★★★☆
分離★★★★
お勧め度★★★★★ (aptX Adaptive環境の無い方★4)

※☆0.51.0

 

国内S社XM4

以下、イヤピSedna Earfit short MSサイズandroidスマホ、LDAC音質優先
高音★★★★★ 
中音★★★★☆  
低音★★★★★ 
音場★★★☆
分離★★★☆
お勧め度★★★★☆ (ガジェット性能重視の方★5)

※☆0.51.0

 

 

あとがき

今回はTWSのミドルクラスモデルのレビューしてみました。無線コーデックの進化によりTWSでも良い音が身近になってきていると思います。しかし音質も良くガジェット性能の高いTWSはやはり高価です。だからこそ各メーカーにはミドルクラスモデルは音質に特化して欲しいと思います。中途半端なANCやアプリは購入者を馬鹿にしていると私は感じます。結局ハイクラスに買い替えることになる。売れればよいというメーカーはいずれ行き詰まります。歴史がそれを証明していますから。

今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

みぃねこ

 

ikko ITX01レビュー ※DACを搭載した最新のPC用ドッキングステーション

こんにちは。

今回は中華イヤホンレビュー編をお休みし、多機能USBハブのPC用ドッキングステーションについてまとめたいと思います。

国内では今年2月に新発売したikko ITX01の紹介となります。

AliExpressではikko Official Store(@ikko_Audio)で販売しています。

 

ja.aliexpress.com

 

AliExpressの3月28日からのセールではikko製品がかなりお買い得になることが予告されておりますので、ikko製品が気になる方は本記事の最後、4.項のチェックをしてみてください。

 

国内販売は国内代理店(株)IC-CONNECTの取扱いとなり、同社の国内amazonでの販売やイヤホン&ヘッドホン専門店eイヤホン等で取扱いがあります。国内の有名どころの販売サイト及び店頭で普通に購入できるのは国内代理店のお陰ですね。

 

 

www.e-earphone.jp

 

メーカー直販は以下

IKKO ITX01 Multifunctional Docking Stationja.ikkoaudio.com

 

国内代理店HPは以下

ic-connect.net

 

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1. ikko ITX01とは 

1.1. ikkoとは

ikko(アイコー)は中華のポータブルオーディオを開発、販売しているメーカーの一つで国内販売の代理店はIC-CONNECTが担っています。ikkoの代表作には先日レビューしたイヤホンのGems OH1SやOpal OH2が。ポータブルDACアンプではZerda ITM01とオーディオ製品を取り扱うメーカーという印象でしたが、今回はPC用周辺機器のUSBハブを新発売しています。

USBハブと云えば主にノートPC用に増設する機器を思い浮かべます。デスクトップPCでは据え置き環境を想定した重厚長大な本体ケースが豊富なインターフェース(入出力)を実装している反面、ノートPCの様にコンパクトで持ち運べる手軽さはありません。一方、ノートPCでは軽薄短小という本体の大きさの制約から限られた入出力に限られ、発売時期のハードの世代によりその世代の主流の入出力の実装に止まります。それもその筈。現在のノートPCはiPad等のタブレットに市場を席巻され、若い世代なればなるほどキーボードやマウスという入力機器やDVD等のメディアに触れる事が無く、その使い方に慣れていない方が多くなっています。それは子供のころから慣れ親しんでいるスマホの延長線上にあるタブレットは優れたUIのOSと使いやすいアプリをタッチ操作で直感的に操作できる分かり易さに加え、手軽に扱えて且つストリーミングサービスの充実により「IT=PC」という概念を過去のものにしつつあると云え、時代は令和に代わり暮らしに係わるIT端末が大きく変わってきているのだと実感します。

その様な価値観の中で昔は豊富な入出力を求められたノートPCは現在のタブレットに対抗すべく、拡張性を抑え不要なものを実装しない軽薄短小を優先し、スペックはそこそこという安価なモデルを投入しましたが、そもそもPCとタブレットの二択でPCを選択する様なユーザー層には箸にも棒にも掛からぬ商品という残念な結果に。結果から考察すればそういうユーザーはちゃんと使い分けをしており、その用途ではタブレット一択となってしまうのも仕方がないと云えます。

そのノートPCは以前はメモリ増設やHDD交換ということは知識があればそれほど難しくもなく敷居は低いものでしたが、昨今のメーカー製ノートPCではそういうことができないモデルが多く、購入時の仕様を吟味し選択するしかありません。その仕様の選択肢も多くは無く、機能には限界があり、ノートPCの限られた入出力を補う用途でUSBハブを別途用意し利用することになります。

そう言ったユーザーニーズの変化はノートPC市場に大きな影響を与え、ガジェット感を強く押し出したモデルとして、タブレット感覚で使用できるタッチ機能付きディスプレイとキーボードが分離しディスプレイだけをタブレットの様に使用でき、検索とストリーミングサービスという利用用途であれば十分満足できる一挙両得モデルが人気の様です。そして、そういうモデルはインターフェースが少ないモデルが多くなっています。

ikko ITX01はその様な最新のノートPCに拡張性を持たせられる外付けインターフェースユニットであり、所謂PC用ドッキングステーションとなります。

 

※宜しければ以前のレビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

miineco106.hatenadiary.jp

 

miineco106.hatenadiary.jp

 

1.2. ikko ITX01で何ができるの?

ikko ITX01は簡単に云えば、PC用周辺機器カテゴリのUSBハブであり、その機能はPCに標準で実装された入出力端子を増設するマルチメディア対応のドッキングステーションとなります。

しかし単なるPC用増設USBハブだけではありません。

ITX01はチップメーカーと共同開発したオリジナルDACを搭載しUSB-DACとしても使用可能であり、PCで音楽を聴いたり、動画を観る時に高音質で聴く事ができます。

また、マルチメディア対応という名に恥じない豊富な入出力は外部ディスプレイ出力のHDMI端子、マイクロSDやSDカードにも単独対応。USB C端子、USB3.2のハイスピード伝送に対応した端子やUSB3.1対応端子、先の内臓DACを使用しPC直挿しよりも高音質の3.5mmヘッドフォンジャックに加え4.4mmバランス端子を備えています。 

つまり、入出力の限られたノートPCではSSD(HDD)容量も少なく、外付けHDD等にデータ保管する場合に他の周辺機器が接続できない等の状況に陥ることもありますが、ITX01はそれを回避しながら、内臓されたDACによりUSB-DACとして外付けHDDに保管した手持ちのお気に入りのアーティストの曲(音楽ファイル)や音楽配信サブスクサービス、amazon musicロスレスハイレゾの良い音で聴きたいというニーズにも応える事ができる商品となります。

 

1.3. ikko ITX01の仕様

ikko ITX01はシーンに合わせて活用可能な、3種類のサウンドモードを備えた本格的なオーディオ出力ポートを備えているだけでなく、100wまでのPD充電と、TYPE-C、USB3.2をサポートし最大10gbpsの伝送速度を備えています。さらに、HDMIポート(最大4k 60kHz)、SDカード、マイクロSDカードスロットを装備しており、ホビーユースからビジネスユースまでの幅広いニーズに対応することができます。

 

ITX01の最大の特徴として他社のUSBハブと異なりDACチップを搭載し、音に妥協しないikko Audioのポータブルオーディオメーカーとしての姿勢を窺えます。

このDACチップにはikkoとDACチップメーカーの共同開発によるオリジナルDAC「SNC8600」です。SNC8600は最大32bit/192kHzまで対応、Hi-Res Audioの認証も取得した本格的なもの。
また、本体側面の電源に連動し点灯するikkoロゴはタッチパネル機能があり、タップする度に「MUSIC」、「MOVIE」、「GAME」と3つのモードを切り替え可能です。

 

詳細は後述するとして、先ずは主な機能をチェックしてみます。

以下、メーカーHP抜粋

 

音楽シーンに合わせた3つのモードを搭載

本体側面のロゴをやや長押し気味にタップする事で、「MUSIC」、「MOVIE」、「GAME」と3つのモードを簡単に切り替えシーンに合わせた音にすることが可能です。

  • MUSICモード・・・純粋で透明なサウンド
  • MOVIEモード・・・映画鑑賞の質を高いレベルで刺激的に鑑賞可能
  • GAMEモード・・・CSゲーム機のSwitchやPS等でゲームの世界に没頭できる※1

※1:各CSゲーム機で動作確認済み。すべてのバージョンおよび機能での動作を保証するものではありません。

 

各モードでは以下の様に本体側面のロゴが光り、現在のモードを確認可能です。

  • MUSICモード・・・レモンイエロー
  • MOVIEモード・・・ライトブルー
  • GAMEモード・・・パープル

 

オリジナルDACチップのSNC8600を搭載

ikkoとDACチップメーカー共同開発のオリジナルのカスタムチップはPCMで最大32bit/192kHzまでサポートし、ハイレゾにも対応しています。

 

10-in-1のインターフェースを搭載

一つのUSB Cの入出力に対し、USB Cの電源入力やUSB A、マイクロSDやSD、3.5mmヘッドフォンジャック及び、4.4mmバランスジャックを備えています。

 

USB Power Delivery 対応
100WのUSB Power Deliveryに対応し、データ転送や、HDIMI接続などハブとして利用しながら高速な充電が可能です。また、最新のCoreチップを搭載し高負荷な状況下でも発熱を抑え、安定した性能を提供可能です。

 

高速転送をサポートするUSB-A 3.2 & USB3.1 Type-Cポート
USB3.2に対応したUSBポートを3つ。USB3.1に対応したUSB Type-Cポートを1つ搭載しており、USBハブとしても十分な接続ポートがあり、様々な機器を接続可能です。また、最大10Gbpsの高速転送に対応し、大容量ファイルの転送も短時間で行うことが可能で、理屈ではUSB2.0の480Mbpsの20倍の速さです。

 

4K(最大60Hz)映像出力をサポートするHDMI出力
ITX01は、4K(最大60Hz)に対応したHDMI出力端子を搭載し、モニターやプロジェクターなどに接続することで、大画面でコンテンツを楽しまます。また、モニターを拡張画面とし、デュアルモニター運用も可能となり、効率的な作業が可能です。

 

MicroSD&SDカードスロット
同時利用可能なMicroSDスロット、SDカードスロットをそれぞれ1つ搭載しております。デジタルカメラなどで撮影した映像を、カードスロットを使って、ノートPCなどへ高速にデータ転送が可能です。

 

ITX01はインターフェースが豊富なマルチメディア対応の多機能USBハブとしても、USB-DACとしても高性能、高機能と云え、ノートPC用ドッキングステーションとして魅力的な商品と云えます。特にPCでNetflixやprime video等を楽しむ方にはMOVIEモードは嬉しい機能ではないでしょうか。

次に、ikko ITX01の主なスペックは以下の通り(メーカーHP抜粋)。

 

  • DACチップ    SNC8600
  • モード選択    MUSICモード、MOVIEモード、GAMEモード
  • PCM    最大32bit/192kHz
  • THD+N    0.01%
  • 周波数帯域    20Hz-40kHz
  • 出力端子    3.5mmヘッドフォン × 1 , 4.4mmバランス ×1
  • 転送速度    最大10Gbps
  • 搭載ポート    USB3.2 × 3, Type-C × 1, TYPC-C(PD) ×1, SD x 1, MicroSD x 1
  • HDMI    最大 4K(60Hz)出力
  • 本体サイズ 132 x 60 x 17mm(ケーブル部除く)

 

一般的なUSBハブとドングル型のUSB-DACの性能を備えていると云えそうです。

 

仕様を簡単に解説すると、ITX01は音楽再生はPCM最大32bit/192kHzまでの再生に対応しています。つまり、PCで音楽配信サブスクリプションサービスのamazon musicハイレゾ音楽データ24bit/192kHzまでの再生にも対応し、もちろん手持ちのCDからリッピングした曲も16bit/44.1kHzの音楽ファイルとして圧縮(ロッシー)することなく再生可能です。

インターフェースとしてはHDMI端子から最大4K、60Hzの外部ディスプレイ出力が可能でありデュアルモニタ運用による効率化やNetflixの高画質を楽しめます。

外付けHDDやSSDUSBメモリに加えて、アダプタ無しでマイクロSDやSDカードリーダーを利用できます。

そして電源供給もUSB CがPD 最大100Wに対応し、最新のノートPCの高W化にも対応していますので安心です。

 

 

2. ikko ITX01の実機レビュー

それでは実機レビューをしていきます。

 

2.1. ITX01の実機&パッケージ


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黒を基調としたパッケージは中華メーカーの安物感は無く、PC系サードパーティ製品を想像し易い化粧箱です。

ケースの裏には主要スペックが英語で記載され、10通りの接続インターフェースを想像し易いイラストがあります。

 

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引き出し式の箱を開けるとikkoロゴ入りの黒い封筒があり、その中には取説類が入っています。

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封筒の下には白い内装にITX01本体が収納され、その内装を開けると収納ポーチが収納されています。無駄を省いた収納方法や内装含め全て紙類であり昨今の環境に配慮したパッケージングは日本を含め世界で販売することを想定していることを窺わせます。


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付属品はITX01本体、収納ポーチ、取説類です。取説には日本語、中国語、英語の記載があります。

 

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ITX01本体はアルミ製ケースにガンメタカラーが施されており、安っぽさはありません。表と裏面にはメーカーロゴが光の反射で浮かび上がる凝った演出とHi-Resロゴシールがあり、他社製品との差別化を主張しています。

 

PC接続時にikkoロゴが点灯。そのロゴをタップするとモード切り替えができます。

※画像は白っぽいですが「レモンイエロー」に点灯。MUSICモードです。

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※画像は「ライトブルー」に点灯。MOVIEモードです。

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※画像は「パープル」に点灯。GAMEモードです。

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※付属ポーチ。本体とのサイズ感はぴったりですが、ケーブル部の収まりはイマイチ。

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それでは、本体を見ていきます。

 

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前述の通りメーカーロゴとHi-Resマークが高級感と本格的な雰囲気を醸し出しています。

 

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ITX01を接続しPC側のUSB C端子を補うUSB C端子があります。マイクロSDやSDカードをそのまま使用できますし、USB3.2が2端子あります。

 

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左端にタッチディスプレイがあり、PCに接続し電源供給されるとロゴを表示します。こちら側のUSB C端子は電源供給用。HDMI端子は外部ディスプレイ用。USB3.2端子もあります。

 

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3.5mmヘッドフォンジャックと4.4mmバランス端子を備え、特に4.4mmバランス端子は他社製品と差別化されるポイントです。

 

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本体一体型の接続ケーブル。しっかりとしたフラットケーブルは取り回しに癖があり、ケーブルは取り外しできるタイプの方が利便性は高くなりますが、一体型でも特別不都合はありません。

 

2.2. ITX01とPCの接続

それではいよいよノートPCと接続して使用してみます。

ノートPCは今回からVAIO Pro PJです。以前使っていたVAIOを更新し、電源供給がACアダプタのみからUSB C端子のPD45W電源にも対応となり、外出時の運用が楽になりました。Windows 10ですけど、ね。

 

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始めにITX01本体のUSB Cケーブル端子をPC本体のUSB C端子と接続します。PCと接続する場合にメーカーが配布するドライバを先にインストールする場合が多いですが、ITX01ではWindows 10標準のドライバで認識してくれます。

 

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PC接続時にikkoロゴが点灯。イヤホン接続時にはそのロゴをタップするとモード切り替えができます。

次にイヤホンを接続します。

 

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今回は以前レビューしたikko Gems OH1Sを使用します。OH1Sはikko Audioのオプションケーブル、Arc CTU-01 4.4mmバランスプラグにリケーブルしています。そのため今回はITX01の4.4バランスジャックに接続します。

 

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最後にITX01の電源供給用USB C端子に別途VAIO用に用意したPD45W対応のUSB充電器を接続します。今回使用したPD45W対応の充電器はコチラです。

 

 

※ikko Gems OH1Sが気になる方は以前のレビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

2.2.1. PCの設定

次にPCの設定を進めます。

PCのWindowsの設定画面を開きます。

 

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システムメニューを選択します。

 

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サウンドメニューの出力項「出力デバイスの選択」でITX01を選択してください(この時、ITX01にイヤホンを接続していないとITX01は選択画面に現れません)。

次に開いているサウンドメニューを下にスクロールします。

 

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関連設定項のサウンドコントロールパネルを開きます。

 

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サウンドメニューの再生タブでITX01を選択し、プロパティを開きます。

 

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ITX01のプロパティの詳細タブを選択し、既定の形式項でサンプリングレートとビット深度をITX01の最大値32ビット192kHzを選択後、適用します。


以上で、PC側の設定は完了です。

 

2.3. amazon musicで音楽を聴く

前項までにPCとITX01とイヤホンを接続し、PCの設定も終わりました。いよいよamazon musicを聴いてみます。

PCのamazon musicアプリ(Ver9.0.1.2313)を起動します。先日のamazon musicの会員種別変更に伴い従来の「HD会員」も「Unlimited会員」となりました。そのため今回は「Unlimited会員」の場合を想定しておりますので、ご容赦ください。

 

2.3.1. amazon musicアプリの設定

最初にamazon musicアプリの設定を行います。普段からamazon musicアプリを利用されている方は不要ですので本2.3.1.項は読み飛ばし次の2.3.2.項へ進めてください。

 

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アプリ起動後、何か曲を再生している画面です。

基本的に画面右上の人形アイコンと曲を再生しているときに現れる右下のスピーカーアイコンのみを再生設定で使用します。

先ず、右上の人型のアイコンを選択し、設定メニューを選択します。

 

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音質項をHD/Hi-Resを選択。排他モードを有効にする項を有効(●が右でバーが水色)にします(無効は●が左でバーがグレーアウト)。

基本的にこれだけです。

次に折角PCでamazon musicを利用するので排他モードも説明します。

 

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排他モード設定は、曲を再生中に現れる画面右下のスピーカーアイコンを選択します。

 

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メニューが表示されるので、排他モード項を有効(●が右でバーが水色)にします(無効は●が右でバーがグレーアウト)。これだけです。

排他モードは難しい話は抜きにしてPCで再生する音質が向上します。ただし音声出力がアプリ側で最大値固定となるので、出力先のDAC側で音量調整ができないと爆音になりますので、ご注意ください。ITX01の場合ITX01で音量調整できませんので、PC側の音量を下げるか、amazon musicアプリの排他モード利用を止め、排他モード項の下にある音量バーを下げてください。

一般的に出力側のPCの音声出力とアプリ側の音量は最大に固定し、受け側のDACも最大でアンプ部で音量調整した方が音が良いとされています。

ITX01ではPCやアプリの出力側で音量を調整するしかありませんので、今回の私は排他モードは無効にし、PCとアプリで音量を下げています。

 

接続自体は難しいことは無く、順番を守っていれば問題なく認識されます。こういうときのストレスフリーというのは良いことです。amazon等で数多ある同様の商品ではそもそも認識しない。認識するけどコツが有る。そのコツを見つけるのに試行錯誤が必要等があったりしますので、ITX01はPC用サードパーティ製品として安心して購入できる商品と云えます。

 

2.3.2. amazon musicで音楽を再生する

それでは音楽を再生してみます。

 

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amazon musicで音楽を再生した際に画面左下の曲名の下に黄色い文字で「ULTRA HD」や「HD」と表示がありますので、そこをタップすると現在の音質が分かります。

 

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まず注目するのは最上部の○○音質です。

 最上部・・・ここで再生している楽曲がHD音質かULTRA HD音質かを見分けます

 音質・・・ここが再生する楽曲の配信されている音質

 端末の性能・・・ここが当該端末の再生可能な楽曲の音質の最大値

 現在・・・ここが実際に再生している楽曲の音質

 Codec・・・ここが配信されている楽曲のファイル形式

 

通常は端末の性能はITX01で再生できる性能32bit/192kHzに対し、amazon musicアプリで再生できる音質の最大値が24bit/192kHzとなり、端末の性能は24bit/192kHzと表示しますので、amazon musicで配信されている楽曲の最大音質よりも殆どの場合で高くなります(あくまでも端末の性能に依存)。例えば配信されている楽曲データが24bit/96kHzのハイレゾ音質であれば、端末の性能の数値の方がそれよりも高くなり、音質と現在の数値が同じ場合に「ちゃんと」ハイレゾ音質で聴くことができています。

なお、ここで再生テストしている「蝋梅学園中等部1年3組/はじまりのセツナ」は、そもそも最上部が「ULTRA HD音質」表示ではない、「HD音質」表示です。この配信楽曲はCD音質(16bit/44.1kHz)となりますので、誤解の無いようにお願いします。

 

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次に「スピラ・スピカ/燦々デイズ」では以下の通り。

 

 最上部・・・ここがULTRA HD音質なのでハイレゾ音質

 音質・・・ここが24bit/48kHzなのでハイレゾ音質で配信している楽曲

 端末の性能・・・ここが24bit/192kHzなのでハイレゾ音質の楽曲に対応

 現在・・・ここが24bit/48kHzなので現在ハイレゾ音質で再生

 Codec・・・ここがFLACで音質が24bit/48kHzなのでハイレゾ音質

 

ちゃんと24bit/48kHzのハイレゾ音質で再生できています。

 

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次に「宇多田ヒカル/First Love」では以下の通り

 

 最上部・・・ここがULTRA HD音質なのでハイレゾ音質

 音質・・・ここが24bit/96kHzなのでハイレゾ音質で配信している楽曲

 端末の性能・・・ここが24bit/192kHzなのでハイレゾ音質の楽曲に対応

 現在・・・ここが24bit/96kHzなので現在ハイレゾ音質で再生

 Codec・・・ここがFLACで音質が24bit/96kHzなのでハイレゾ音質

 

ちゃんと24bit/96kHzのハイレゾ音質で再生できています。

 

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次に「オフコース/言葉にできない」では以下の通り。

 

 最上部・・・ここがULTRA HD音質なのでハイレゾ音質

 音質・・・ここが24bit/192kHzなのでハイレゾ音質で配信している楽曲

 端末の性能・・・ここが24bit/192kHzなのでハイレゾ音質の楽曲に対応

 現在・・・ここが24bit/192kHzなので現在ハイレゾ音質で再生

 Codec・・・ここがFLACで音質が24bit/192kHzなのでハイレゾ音質

 

ちゃんと端末の性能と配信楽曲の最大値の24bit/192kHzのハイレゾ音質で再生できています。

PCのamazon musicアプリの場合はandroidスマホandroid搭載DAPamazon musicアプリよりも「ちゃんと」ハイレゾ音質で音楽を楽しめますね。

androidアプリではこの辺りの表示がアプリバージョンによって正しく表示されなかったりしますし、アプリの仕様変更は非公開が多すぎるし修正内容もサイレントです。結局ハイレゾかどうかのみ確認して他は気にしないのが良さそうです。

 

因みに、amazon musicで聴きたい音楽を選択した際に曲名の下に黄色い文字で「ULTRA HD」や「HD」、「SD」と表示されます。そこが「HD」ならCD音質(16bit/44.1kHz)。「SD」なら標準のロッシー(圧縮)です。

 

前述の通り、iOS用やandroid用のamazon musicアプリはバージョンにより不具合があり、「最新が最良と限らない」という問題があります。

そのため個人的にiPhoneandroidスマホamazon musicは安定動作しているアプリのバージョンをアップデートしない運用をしていて、iPhoneは未だにver10.11.1ですし、Xperia 5 IIはVer17.15.6を使っています。

 

2.4. ITX01のインターフェース機能

次にITX01の本来のPCの外付けインターフェース機能を確認します。

前項までと同じノートPCはVAIO Pro PJとの接続です。

 

USBメモリとマイクロSDを挿入しています

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ITX01を接続しただけではPCのデバイスとドライブとしてエクスプローラー上に認識されませんが、ITX01にUSBメモリや、マイクロSDカードを挿入した時に、PCのデバイスとドライブに認識されます。

 

今回ノートPCにVAIO Pro PJをサンプルにしています。冒頭のITX01の有用性の考察からはVAIOはインターフェースが充実していますのでITX01の外部インターフェースをそれほど必要としないと思われるかもしれません。実際に外部ディスプレイはVAIOHDMI出力で接続できますし、USB3.1に外付けHDD又はSSDを接続して困ることはありません。

しかし、例えばノートPCの母港としてデスクにITX01に外部ディスプレイや複数の外付けHDDやSSD、PD45W電源を接続したままにして、部屋を移動したりする際にはPCに直接接続した場合にケーブルを4、5本抜き、戻ったら4、5本接続するという作業が、ITX01のUSB Cの1本の抜き差しで済むこと。そして何よりもHDMIケーブルは頻繁に抜き差しすることを想定していない端子規格ですので、持ち出すことの多いノートPC本体の端子保護という面が実は一番大きなメリットと云えるかもしれません。

そして、PCの母港、ドッキングステーションとして外部ディスプレイをITX01のHDMI端子に接続した場合でも何の問題もなく拡張ディスプレイとしてデュアルモニタ運用もできました。

USB Cケーブル1本の抜き差しで済ませられる便利さは一度使ったら戻れませんよ。

それでは次項ではDACとしてのikko ITX01の音質を確認してみます。

 

 

3. ikko ITX01の音質レビュー

前項まではITX01をPCに接続して活用できることをテストしました。

ここからは実際にITX01のセールスポイントであるDACとしての音質を試してみます。

PCにITX01を接続し、イヤホンは2.2.項の通りikko Gems OH1Sを4.4mmバランス端子に接続。amazon musicアプリで聴いてみます。

 

※PCのみでamazon musicアプリを再生した時の端末の性能を確認

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先ず、前提として、ITX01を経由しないでPCのみで再生した時、amazon musicアプリの端末の性能は24bit/48kHz止まりになります。これを2.3.2.項の通り、ITX01を接続することで端末の性能が24bit/192kHzに上がることを確認済みです。

つまりVAIO Pro PJではPCのみでも24bit/48kHzまでのハイレゾ音質で聴く事ができると云えます。しかし、24bit/48kHzを超える音源はVAIOのみの端末の性能24bit/48kHzにダウンコンバートされることになります。

そして、2.3.2.項の通り、ITX01を接続した時の端末性能は24bit/192kHzまで対応しておりますが、amazon musicハイレゾ楽曲の中で24bit/48kHzの場合、PCのみの端末の性能の最大値24bit/48kHzと同じです。これはandroidスマホのみでも同じであり、今回もこの24bit/48kHzのハイレゾ楽曲を聴き比べてみました。

正直、対応している楽曲データ上は24bit/48kHzとVAIOの上限と変わらないので大きな差を感じないかも…、と心配していましたが、それは見事に杞憂に終わります。

 

3.1. ITX01で聴いてみた

ITX01を接続し聴いてみた印象は以下の通りです。

敢えて24bit/48kHzのハイレゾ楽曲を選択しました。「Alexandros/閃光」、「スピラ・スピカ/燦々デイズ」です。PC接続の場合、OH1Sは3.5mm標準ケーブルに戻しています。

ITX01をMUSICモードに設定した場合には、PCと比較し一聴してノイズの少なさを感じられます。ITX01のノイズレス、S/Nの良さから来るものだと思います。個人的にDAC経由の音を聴いた後は正直PC直挿しは「ナシ」と感じます。

これだけでも直挿しとの結構な、加えて十分な違い音の良さを感じられますが、それだけではありません。

中音域の音場が広がり、分離感が良くなります。直挿しでは一か所に集まるような、そして平坦な印象を受けましたが、特に左右の広さを感じられます。

高音は直挿しよりも強めに鳴りますが、直挿しで感じたごちゃつきはやや改善し、整理され整った音になり不快な鳴り方ではありません。

低音はやや強めに、それでも締まった音がでてきます。直挿しではボリューム感はありましたが、解像感は今一つだったことが分かります。

非常に分かりやすい変化が直挿しと聴き比べた時に感じられますので、別の音源で比べているような印象を受けます。

 

PC直挿しが中音域にフォーカスを当てたボーカルの聴きやすさを重視したような音質傾向とすれば、ITX01で同じ曲を聴いた際に音場が左右に広がり良い意味で中音域がすっきりとし、その分ボーカルはやや遠くなったように感じますが、こちらの方が音楽として全体の見通しが良くボーカルが映えるように感じます。

また、高音や低音が前に出てくる感じがありますのでOH1Sのフラット傾向からドンシャリに寄った印象です。今回使用したイヤホンは同社のikko Gems OH1Sは、中高音フォーカスのフラットな音質傾向なので、ITX01を通して聴いた場合にはイヤホンの懐の深さを魅せてくれた印象です。

高音や低音は直挿しよりも高音ははっきりと鳴り前に出ます。低音はやや強めであるが量感が抑えられます。高音や低音の解像感はITX01よりも同社のITM01の方が高く感じますが、元気な明るい音色はこれが丁度良い音として楽しく聴く事ができます。

一言で云えば「音場の広さを感じられる元気で明るい音」です。

尤も、USB-DACの専用機との比較ではそれには及びません。それでも確実に直挿しとは違って高音質と云えると思いますし、同社のポータブルDACアンプ、Zerda ITM01の方に分があるもののPC用のインターフェース兼DACとして比較的安価な販売価格は侮れないと感じました。

 

最後にITX01の音楽機能の一つ、MOVIEモードでamazonプライムビデオを試してみました。プライムビデオでも2.2.1.項のPCの設定をしておけば普通に使えますし、シンプルにこれはなかなか良いです。低音の迫力が増しますし何よりも音楽再生でも感じた音場の左右の広さが活かされます。右から左への音の流れは雰囲気は良く臨場感が増しますよ。

個人的に残念だったのはCSゲーム機を使ったGAMEモードを試すことができませんでした。私のSwitchは最初期型と初期型なので、音声出力に対応していないんですよねぇ…。後期型や最新有機EL型をお持ちの方は羨ましいです…。

 

 

4. ikko ITX01の総評

ikko ITX01はPC用の外付けインターフェースとしての実力も高く、且つDACとして十分な実力があり、他社にはない4.4mmバランス端子を搭載したありそうでなかったモデルとして魅力の高い商品と云えそうです。

ノートPCとしての母港、ドッキングステーションとして。PC用USB-DACとして良い音で音楽配信サブスクリプションサービスで活用でき、それを手軽に楽しめことができるとまとめました。

そして音楽配信サービスもそうですが、寧ろ音を聴くシーンで活用でき映画鑑賞等も含めてエンターテイメントに活用できる守備範囲の広さはPC用USBハブとして付加価値の高い商品と云えそうです。

最後に、今回はGAMEモードを試すことができませんでしたが、中華PCインターフェース兼USB-DACという多機能USBハブは、普段PCで音楽や動画を楽しむことが多いユーザーへの魅力的な商品の紹介となりました。

現在(2022年3月20日)はamazonECサイト等で販売しており、約12,000円で購入可能です。安価な実売価格でありながら、その機能を含めクオリティは十分満足できる内容となっておりますので、この商品を検討している方は保証の面からも安心確実な国内正規代理店取扱品の購入を検討してみてくださいね。一方でAliExpressのikko Official Storeでは今月末、3月28日から4月1日までセールを開催し、ikko製品が20%から最大61%割引となることが予告されています。 OH2やITX01等も対象になるようなので、期待して待ちたいと思います。

 

 

あとがき  

あとがきとして、今回は中華製のPC用インターフェース兼USB-DACを使って音楽配信サービスや動画配信サービスで利用できるのか。それをどの様に使うのかをまとめてみました。これを読んでくださる方が何故このサイトにたどり着いたのか?を重視してまとめてみました。皆さんに少しでも参考になれば幸いです。

一方、日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみです。今後も低価格?を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンや、中華DAC及びヘッドホンアンプにも挑戦していきたいと考えていて、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

 

KZ EDX Proレビュー ※KZ EDX、Trn MT1との比較含む

こんにちは。

今回もいつもの低価格中華イヤホンレビュー編として、1BA+1DDハイブリッドモデルではなく1DD、シングルダイナミックモデルのKZ EDX Proについてレビューをまとめたいと思います。

AliExpressのKZ Official Store等で取扱があります。

 

ja.aliexpress.com

 

国内amazonでもWTSUN Audio(@bairon98766334)で取扱があります。

 

 

 

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1. KZ EDX Proについて 

KZ EDX Proは昨年夏の終わりに登場しました。同社の20年秋に発売されたEDXの後継モデルとしてProを冠し、前作同様にシングルダイナミックドライバのモデルとして絶賛発売中です。

EDXといえば、21年は低価格帯の中華イヤホンの1DDシングルダイナミックモデルの新製品が各社から多数登場し一躍トレンドになりましたが、その先駆けとなったモデルです。

KZはやはり低価格帯の中華イヤホンのトップランナーであることを再認識したエピソードと云えます。

これまでも1DDモデルは発売されていたのに何故にEDXが話題になったのか?その理由は一つです。1,000円にも満たない価格でありながらKZらしい明るく元気で派手な音がウケた、と。

もちろんそこには他にも要素があって、例えば近年の多ドラ化と低価格化(一部は価格が上がり音質重視)による各社の製品乱発や1BA+1DDハイブリッドモデルの成熟と価格帯のアップ(とはいえ1K台→3K前後)は、ユーザーが食傷気味となり市場の停滞感が感じられていました。

それ故に中途半端に高い(とはいっても5K~7K)多ドラモデルよりも僅か数百円でコンビニレジ前の駄菓子感覚に購入できるEDXが音が良いと評判になれば各社も追従し一躍トレンドになるのは必然と云えます。この辺りはKZが上手く仕掛けたとも云えると思います。

 

そして昨年ヒットしたEDXの後継モデル、EDX Proが登場し直ぐに購入していた訳ですが、何を思ったか半年放置。とっくに旬は過ぎ去っています。それなのに今更レビューを書いているのはけじめの意味もありますが、低価格帯1DDモデルの総まとめの意味を込めてレビューを書こうと思ったからです。結論としてはKZ EDX Pro以降も低価格帯1DDモデルは登場していますが結果として全てスルーしています。この理由はこのレビューを最後まで読んでいただき、何かを感じ取っていただければ幸いです。

 

初めに1DDトレンドについて振り返ってみます。

KZのシングルダイナミックモデル、EDXへの対抗として各社よりも遅れてTrnがMT1を発売しEDXとは異なる最近のTrnの音を低価格帯でも踏襲しメーカーの方向性を示したモデルとなっていました。その前後にはCCA CA2、KBEAR KS1、Trn CS1等、各社も同じシングルダイナミックモデルを投入してきました。KZもEDX Proの後にEDSという個性的なフェイスプレートのモデルを発売しています。

個人的にベストバイはTrn MT1です。前述の通りTrnの音、中高音の解像感を重視し低音域はその高音と中音域を邪魔しない控えめな低音域が、良く云えば国内外有名メーカー高級シングルダイナミックモデルに近しい傾向となっています。尤も、流石にそれらと比べれば搭載するドライバの質が追いついておらず、粗さのある高音と中音域に加え低音域は薄いだけという印象は拭えません。とはいえ、実売1,000円以下という価格でこの音を楽しめるという圧倒的コスパは驚異的と云え、中華イヤホンの楽しみ方として正しいものだと思います。

次点がEDXです。次点とは云いますがこの二機種が他機種から頭一つ二つ抜けだした高次元の甲乙の話。そのEDXはトレンドモデル先駆けとなりますが、KZらしい音がするKZファンには堪らないモデルです。流石にBAがない分高音域には物足りなさと荒さが感じられますが、しっかりとした低音が高音低音のバランスを整え明るく元気で派手なKZの音を実現しています。

その他は以前の1DDトレンドモデル記事でも触れた通り、BAを除いた音。かなり厳しめの評価かもしれませんが、大きく分けるとそういう区分になります。正直に云えば各社の1BA+1DDハイブリッドモデルは本当に個性があって楽しませてくれましたが、1DDモデルではそれを期待してはいけないと思いました。もちろん各社の個性を垣間見せてくれますしそういう意味で完成度の高い機種もありますが、前述の二機種には及ばないとう評価です。

心残りというかNiceHCK DB1を試せていません。巷の評判を見る限り音質傾向はMT1とEDXの間辺りと窺えます。つまり、低音には振っていない音。以前からNiceHCKオリジナルモデルは音質に定評がありましたし良さそうなので、いつか買ってしまうかもしれません。ただ、ちょっと高い。1DDモデルなのに2,000円(国内amazon)を少し超えています。MT1やEDXが1,000円ちょっと(国内amazon)で購入できることを考えると「そりゃあ良くても当たり前」とも云えますから。

 

さて、今回はKZ EDXの後継モデル低価格帯のエントリーモデル、シングルダイナミックモデルのKZ EDX Proがこれまでのシングルダイナミックモデルの中でライバル達との違いが気になります。

KZ EDX Proは昨年夏の終わりに発売され、片側に一つのダイナミックドライバを搭載するシンプルなモデルとなります。低価格帯の中華イヤホンでポピュラーな1BA+1DDハイブリッドモデルでは高音域をバランスドアーマチュア(BA)ドライバ1基がそれを担いましたが、CS1ではダイナミックドライバ(DD)1基が高音から低音域までをフルレンジで担っています。高音域の音を繊細に高い解像感で表現できるためBAは最適ではありますが、中華イヤホンの低価格帯で採用されているBAの質は残念ながら高いとは言えず、レンジが狭く音に粗さもあり解像感を重視すれば、シャープさはあるが故に尖りも兼ね備えてしまうことも。もちろんドライバの質だけでなくチューニングも重要です。高音域のBAと中・低音域のDDの各音域のクロスオーバーはメーカーの腕の見せ所となりますが、今回はダイナミック1基となりますのでその心配は不要です。

とはいえ、それらチューニング技術は数年前に比べればかなり良くなってきておりますので、期待したいところです。

 

中華イヤホンと云えば1BA+1DDハイブリッドモデルは初期ZSTの頃の1,000円ちょっとという圧倒的コスパからはやや高価になり、現在は2,000~3,000円と国内メーカーのエントリーモデルと同等となってきていています。それでも十分にコスパは良いのですが、最新モデルではEDX Proを含め敢えてシングルダイナミックドライバ1基とすることで原点回帰とも云える「鬼コスパ」を体験することができます。

 

KZ EDX Proのスペックですが先述の通り中華イヤホンの低価格帯で多く採用されている高音域用のバランスドアーマチュアドライバ(BA)を1基と中・低音域用のダイナミックドライバ(DD)を1基搭載した片側デュアルドライバ構成のハイブリッドモデルとは異なり、一つの大径ダイナミックドライバを搭載し、高音域から低音域のフルレンジを担当しています。

ダイナミックドライバにはKZで良く採用されている直径10mm二重磁気ドライバを採用。イヤホン本体はシェル本体が樹脂製。フェイスプレートは樹脂ベースに金属のワンポイント。ステムノズルはシェル一体型の樹脂製となりKZ EDXのオール樹脂製からフェイスプレートの一部に金属が使用され、MT1のステムノズルのみ金属製とは異なります。

そして大切なのはこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホンとは異なり複数のドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングは不要。そのためシングルダイナミックドライバでは音域毎の特性、チューニングが重要になります。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくると云えますね。

 

※宜しければ過去記事もご参考ください

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KZ EDX Proの納期として今回AliExpressで購入し中国本土からの発送という事もあり、国内amazonのようにはいきません。今回もオーダーから2週間強で届きました。昨今、感染症の影響で中国からの輸送は平時の様にはいきませんが、それも徐々に回復傾向であり、物流の安定化までもう少しというところですね。尤も平時であればAliExpressならば早くて約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間から1か月。万が一の不良の際には返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

2. KZ EDX Pro実機レビュー 

それでは、早速実機レビューを以下、まとめていきます。

 

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パッケージングはいつもの白を基調とした小箱で、スリーブタイプのシンプルな化粧箱です。
箱の表にはイヤホンイラストが。裏にはスペックが記載されています。

 

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スリーブを外すと白地の内装の台座にイヤホンが収納され、台座を取り外すと箱の底に付属品が収納されています。

 

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付属品はシリコンイヤーピースが白色タイプのS、M、Lの3種が計1セット。そのシリコンイヤピMサイズが本体取付け済。他にはケーブルです。A1K、実売1,000円台の低価格帯として必要最低限の付属品となります。

 

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次にビルドクオリティですが、中華イヤホンで心配されるような雑なところ感じさせない、近年のレベルアップを感じられ、KZ EDXよりもシェルの合わせ面等が綺麗に仕上がっています。カラーバリエーションはクリアとブラックとシアンがあり、今回はクリアを選択しています。

 

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付属ケーブルは昨年からKZ系で付属するタイプの茶色版。4芯OFCの並列フラットタイプが採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプでイヤホン側はKZ-Cタイプ、2ピン仕様、KZ極性(上がプラス)です。

この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は特別良くも悪くもなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。以前のKZ系に付属するケーブルよりもやや絡まり易いものの、しなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルの中ではそれ程悪い印象はありません。そのためそのまま使用できますし茶色ケーブルはその落ち着いた色味からは、シェル本体のクリア色と相まって綺麗で普段使いでは気になりません。

参考までにこのシュア掛け用のチューブでの癖付けがどうしても耳に合わない場合には、みぃねこはこのチューブをライターで焙り(チューブに火を直接当てる=炙る。誤解しないように!)、自分の耳に合うように癖付けを手直しています。これによって良い塩梅に調整し装着感を改善することができますので自己責任となりますが、興味のある方はお試しくださいね。

 

※画像左からKZ EDX、KZ EDX Pro、Trn MT1 

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KZ EDX ProとKZ EDX、Trn MT1の外観の比較として、サイズ感や体積はほぼ同じ。三機種共にシェルの造形はカスタムIEM風のオーソドックスな横に広いタイプ。

EDX Proはフェイスプレートの一部が金属でそれ以外は樹脂製です。特徴的なのはTWSのノイキャンやLDACで有名な国内メーカーS社のカスタムIEMに(あくまでも)似たデザインです。MT1はステムノズルが金属製。EDXはオール樹脂製です。

重量は三機種共にほぼ同じ。その造形から耳への装着時には殆ど差が分からないレベルで三機種共に耳への装着感は悪くありません。ステムノズルの太さはEDX Proがやや細め。EDXはProより太くMT1より細い。MT1が金属製で1BA+1DDハイブリッドモデル共通のため太め。

ステムノズルの角度や長さについては三機種共にほぼ同じ。

また、ステムノズル部には全てにメッシュフィルターがあり異物混入による故障を防げます。三機種共の中でEDXが丸長穴、MT1が大きめの丸穴、Proは目が細かいタイプ。

そして、シェル本体の形状は3機種共にシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

なお、先述の通りEDX Proはステムノズルはやや細めです。太いステムノズルでは装着感に影響があり、圧迫感を感じやすいですが、EDX Proではイヤーピースの大きさでシンプルに調節可能です。今回は付属の溝有白色イヤーピースMサイズを耳奥に栓をするように装着する形が音質的にもしっくりきました。

 

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付属イヤーピースはKZ系で付属する先端に溝が有る黒色イヤーピースの白色タイプで、最近のKZ系に付属しています。個人的に従来のKZ系に付属する溝有黒タイプは傘がパサついて遮音性がイマイチに感じる事が多いのですが、こちらは色の違いだけでなく傘に粘りがあってしっくりきます。

音質的にはKZ系付属溝有黒色に比べやや高音中音がクリアに聴こえるタイプに感じますが、あくまでも耳への装着感がどうかというフィッティングを重視し他社製も含めて選択した方が良いと思います。

幸いこの付属イヤーピースでも私は上手く合わせられ、耳の奥に栓をするように装着しフィットしています。

低価格帯ではいつも付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じますが、今回は同じ付属のイヤピ白色で十分と感じられそれを使用しています。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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3. KZ EDX Pro音質レビュー

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今年から再生環境を更新し、スマホとUSB-DACの組合せを基準としてレビューを行います。スマホSony Xperia 5 IIを。USB-DACにはShanling UP5の組み合わせです。Xperia 5 IIは音質にも拘ったandroidスマホの代表として。Shanling UP5は同社のエントリーハイDAPであるM3X相当の音質と云えます。

UP5の音質傾向ですが、高音は演出感が少なく自然に鳴らし綺麗に聴こえます。低音脚色は無くしっかりと鳴り量感に不足はありません。中音は特に違いを感じ、音場が左右に広がり解像感と分離感は良好です。ボーカルはクリアですが淡々と聴こえ、艶とかリアルさはそれ程感じませんが、エントリーハイDAPと比較してもレベルの高い音質と云えます。

昨年はSony NW-ZX507を使用していましたが、やや演出感のあるドンシャリはメリハリがありグルーブ感のある音はSonyの音で音楽を楽しく聴く事が出来ました。しかし、音質レビューという役割にはM3X相当のUP5の方がモニターライクながらも、決してつまらない音ではなくリスニングでも使えて万能と考えたからです。

Shanling UP5をUSB-DACで使用した音質が気になる方は以前の「Shanling UP5レビュー【USB-DAC編】」をご覧ください。

 

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低価格帯のイヤホンの場合でDAPの違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
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※FiiO M5とShanling M0の比較もよろしければご参考ください。 

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それでは実際に聴いてみます。

ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは付属溝有白色Mサイズ、付属銅線ケーブルです。

箱出しで聴いてみた第一印象は「やや膨らみを感じる低音と過不足ない高音域、暖かみを感じるボーカルのドンシャリバランス」です。

箱出しではやや低音に膨らみを感じたので先に鳴らし込み。鳴らし込み後は低音が締まり高音もしっかり感じられます。

音場は広くも狭くもなく普通。

高音は適度な煌びやかさはありますが、主張は控えめ。その分刺さりは感じません。

低音は量感があり強さも感じられ締りとキレはそこそこ。ベースラインが目立ち追いやすい。重低音は沈み込みは深く強さも有る。

中音は適度な華やかさがありますが、主張は少なくゴチャつきも少なく感じます。ボーカルはクリアでやや近い位置から聴かせてくれ聴きやすく、曲によって近く感じます。

一言で云えば中低音寄りのドンシャリ

高音は適度な煌びやかさはありますが前に出るような華やかさではなく自然な鳴り方。主張は控えめに感じ、超高音までの伸びもそれほど感じませんが十分。良く云えば演出感の無い自然な高音。これはCCA CA2の傾向と同じですが、KZを始めとする低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルと比べると、やはり弱く物足りなさを感じますが、低価格帯の1BA+1DDハイブリッドモデルの有用性を証明しているとも云えます。

中音は凹みを感じ難く、楽器の音はボーカルの周りに位置し華やかに鳴りますが、ボーカルを邪魔していません。ボーカルはクリアで聴きやすく、やや低音に重なる場面もありますが、埋もれるほどではありません。

そのボーカルは暖かみを感じられ、熱量を感じます。しっとりとした雰囲気を楽しみたい場合には相性の良さを感じられます。

低音は量感がありますが、やや演出感を感じますが、適度に広がり響きがある音。そして強さがあります。その分芯のある音というよりは雰囲気がある音ですので、MT1とは真逆と云えます。重低音は沈み込みは深く強さがあり、音楽を心地良く聴くことができます。

全体的にレンジは広く無い中低音寄りのピラミッドバランスの傾向があります。中低音域がしっかりとしていて音楽を聴きやすい音ですが、ボーカルに中音域の演奏音がやや重なりごちゃつく感じはあるものの、ボーカルを中心にしっかりと聴くことができます。

 

EDX Proは最近のKZと傾向が異なり、以前レビューしたCCA CA2に似た音です。そしてEDXのドンシャリとは違いますし、MT1の中高音寄りの音とも違います。

もっと云えば、EDXの元気で派手な音はKZのそれであり、CA2の誇張の無い大人の音はCCAの音。MT1ではそれらと異なり中高音をクリアに聴かせる音で最近のTrnの音。それらとは異なっていると云えます。

正直EDXの方向で伸ばしてくれた方が個人的には嬉しかったのですが、ここにきてKZが最近のKZの音を踏襲せずに、1BA+1DDハイブリッドモデルのBA無しモデルの様な音を仕上げてきた理由に疑問をもちますが、ラインナップの都合でしょうか。低価格帯では高級機の様にドライバにコストを掛けられない制約があり、上と下のレンジが狭くなりがち。そういう意味では中高音を聴かせる為に低音が犠牲になっているMT1やBAを取り除きました感のあるEDX Proは低価格帯の限界なのかもしれません。そういう意味ではMT1はTrnの音をその価格帯でも実現しようとした感があり、メーカーとしての音づくりに納得感はありますね。

 

一昨年のEDXから始まった1DDトレンドモデルはやはり高音の伸びや華やかさが1BA+1DDハイブリッドモデルに比べるともの足りなさがあり最新1DDモデルの聴き比べからは、1BA+1DDハイブリッドの良さを再認識する結果となりました。もちろん1DDには1BA+1DDハイブリッドの様に高音域と中低音域の繋がりに不自然なところを感じませんし、1BA+1DDハイブリッドモデルではそれを高音の音数や音圧で誤魔化したことで高音域の過度な演出となっているものが多くあります。これが苦手な方には1DDの自然な音が合うと思いますし、何よりも音楽を楽しめると思います。何方も違って何方も良いと云えますね。

 

次に、代表して前作KZ EDXとTrn MT1との違いをピックアップ。

EDXは中低音寄りではありますが、EDX ProのそれはCCA CA2と同様の中低音寄りであり趣向は異なります。もちろんMT1の中高音寄り、Trnの音とは違います。ではEDX ProとCA2が同じ音かと云えばそれも違い、各社の音を造っています。CA2はEDXとEDX Proの間に位置するドンシャリですが、派手な鳴り方とは違いCCAの音と云えます。EDXはやはりKZのドンシャリを踏襲し上手く高音と低音の強さを整えた音としています。

またEDX ProはKZ EDXやCA2同様にベースラインがしっかり感じられますが、EDX Proの方がよりしっかりしていて存在感は強め。CA2やEDXも低音はしっかりしていますが、EDX Proの方がより強めに感じ、CA2、EDXと続きMT1は控えめです。

EDX Proの中音域は暖かみがあり、CA2も同様で熱量を感じます。EDXではそれらに比べるとMT1に近くドライに感じますが、それともやや違います。MT1の中音域はすっきりクリアに聴かせる音色ですが、EDX ProやCA2では低音域が多少重なると云えます。EDX  ProやCA2は中低音に豊かさを感じられます。EDX Proのボーカルは暖かみがあり聴きやすく、MT1のすっきりクリアとは違った聴きやすさです。クリアの度合いはMT1>EDX>EDX Pro=CA2ですが、明朗さクリア度合いはMT1>EDX Pro=CA2>EDXと感じます。

 

※以前のCCA CA2のレビューもご参考ください

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まとめるとKZ EDX Proは中低音重視の極端ではないピラミッドバランスのイヤホンです。高音は自然に鳴りますが中低音に比べれば相対的に控えめ、低音は強さがある音。中音域は低価格帯でよくあるごちゃ付きを感じますが、クリアです。自然で熱量を感じるボーカルは聴きやすくボーカルを楽しめるイヤホンと云えそうです。そして従来の1BA+1DDハイブリッドモデルでは派手すぎると感じる方にシンプルな1DDモデルの選択肢の一つと云えると思います。

尤もリスニング用途としての聴いていて楽しいドンシャリバランスは中華イヤホンには高音域のシャリつく刺激的な強さや低音のドンの量が多い強ドンシャリを求め、演奏メインで聴きたい方には、高音にもの足りなさを感じ評価が分かれてしまうかもしれません。

 

高音   EDX ≧ MT1 ≧ EDX Pro (音圧の順)

中音   MT1 ≧ EDX Pro ≧ EDX (音圧の順)

低音   EDX Pro ≧ EDX ≧ MT1 (音圧の順)

ボーカル EDX Pro ≧ MT1 ≧ EDX (質感の順)

 

 

4. KZ EDX Proの総評

KZ EDX Proは最近のKZの音とは違い、少し肩透かしをされた印象がありますが、中低音寄りの豊かな低音が音楽を心地よく聴かせてくれ、ボーカルを楽しめるイヤホンとまとめました。

1,000円以下という販売価格からは国内有名メーカー等の3,000円未満のイヤホンを使っている方には、こんな世界があるのかと感動するかもしれません。それでも我々の様な中華イヤホンファンからすれば、1BA+1DDハイブリッドモデルからBAを取ったバランスではなく、1DDのみでKZの特色を出してほしかったなぁと感じています。尤も、従来のハイブリッドモデルが苦手な方にも低音の強さに問題が無ければ試して欲しい音と考えています。

そういう意味ではEDXから付属ケーブルがグレードアップし、搭載ドライバも世代の新しい二重磁気ドライバと進化ており中華イヤホンを「コスパ重視」で検討される方へお勧めできますが、中華イヤホンの刺激的な高音の強ドンシャリを求め検討されている方には注意が必要な商品ですね。

 

最後に、今回はAliExpressで先月発売された低価格帯の中華イヤホンの紹介となりました。現在(2022年2月26日)はAliExpressやamazonで発売されており、AliExpressでは1,000円以下の価格で入手可能です。一方amazonでは本国発送の1,000円台の価格と、AliExpressの方が安価に入手できますが、その入手性には現在も難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっておりますので、低価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、少しでも安く手に入れたい方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

EDX Pro

以下、付属ケーブル、付属溝有白イヤピ M使用、DAC UP5
高音★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★☆
お勧め度★★★★  

※☆0.51.0

 

MT1

以下、付属ケーブル、付属イヤピ M使用、DAC UP5
高音★★★☆ 
中音★★★☆  
低音★★★☆ 
音場★★★☆
分離★★★☆
お勧め度★★★★

※☆0.51.0

 

EDX

以下、付属ケーブル、付属溝有白イヤピ M使用、DAC UP5
高音★★★☆ 
中音★★★☆  
低音★★★★ 
音場★★★☆
分離★★★
お勧め度★★★★ 

※☆0.51.0

 

CA2

以下、付属ケーブル、付属イヤピ M使用、DAC UP5
高音★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★☆
お勧め度★★★★  

※☆0.5、★1.0

 

 

あとがき

今回はいつもの低価格中華1BA+1DDハイブリッドイヤホンではなく同じ低価格帯の1DDモデルのレビューをまとめました。これで一通り昨年のやり残しを解消しました。次回からは新作を開始します。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですが、今後も低価格?を中心に、中華据え置き機器や複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

GK GSTレビュー ※KZ ZSN pro X、KBEAR LARKとの比較含む

こんにちは。

今回はいつもの低価格中華イヤホンレビュー編として、1BA+1DDハイブリッドモデルのGK GSTについてレビューをまとめたいと思います。

AliExpressのGK Official Storeで取扱があります。

 

ja.aliexpress.com

 

国内amazonでもGK Official Storeで取扱があります。

 

 

 

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1. GK GSTについて 

GK GSTは昨年半ばに低価格帯中華1BA+1DDハイブリッドモデルとして発売されています。そもそもGKって?という話ですが、以前GK GS10のレビューの際に触れた通り「よくわからない」ままなのですが、某セラーの商品ページにKZのサブブランドとして2015年に創立とあり(※1)同じ工場ということは間違いないさそうです。そのためKZの低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルの何れかの「リモデル」と云えそうです。

GK GSTはKZのそれらよりも安価に購入できることが最大の魅力です。そもそもKZでも2,000円で1BA+1DDハイブリッドモデルが購入できますが、GK GSTは1,000円半ばです。もしも中華イヤホン、もっと云えばKZの低価格1BA+1DDハイブリッドモデルを聴いてみたいと検討している方で、何を買えばよいのかわからないと思っている方にお勧めしやすい価格で、KZと遜色のない音質を手に入れられるGK GSTは最適と云えるのかもしれません。

というのもGK GSTは1BA+1DDハイブリッドモデルとして登場しましたが、KZやTrnに続くCCA、KBEAR等が数年前よりも価格帯が上がり今では3,000円前後。1,000円ちょっとで購入できた初期のKZ ZSTからはもちろん音質も良くなっている訳ですが、気軽に手を出すのは(私を含め)その頃からのマニアだけとなり、良くも悪くも言うなればジリ貧状態。そして今の1,000円以下は1DDシングルダイナミックモデルのみと、以前の1DDトレンドモデル群のレビューでも触れた通り、値段なりの音質です。市場の成長を鑑みれば、単純な販売価格UPではなく新技術の新製品投入により価格帯UPとするのが定石で、実際にBAに代わりESM(Electro Static Magnetic。以下EST省電力タイプをESMと表記)を積み、昨年KZ ZEXやCCA NRAという1ESM+1DDハイブリッドモデルが投入され販売価格も4,000円に迫る所まできています。こうなると一般の方は手を出し難く、我々の様なポータブルオーディオの中でも中華イヤホンの目新しさが好きなマニアは興味を持ちますが、一気に市場が狭まります。だって、一般の方はイヤホンに4,000円も出すなら国内有名メーカーの手頃でそこそこ良い音のイヤホンを量販店で試聴して購入できますから。

つまり、市場の拡大や活性化として価格レンジを上げたい場合、そこには必然的に新技術投入の新製品と従来の価格帯への新型の投入が必要です。新技術は価格帯を上げる理由に。従来の価格帯にはコストダウンモデルとして一見新型の中身そのままの型遅れ製品をリモデルした製品等でその隙間を埋める事でラインナップの強化が必要です。それがGK GSTだとしたら?…腑に落ちますよね。

 

さて、今回GKの2機種目として低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデル、GSTをレビューします。昨年はGKの多ドラハイブリッドモデル、GS10を試しましたが、こちらは4BA+1DDでありKZ ZS10 Proのリモデルだった様です。今回のGSTも昨年発売のモデルであり、ZSN Proあたりかなと予想していますが、実際はわかりません。KZの1BA+1DDハイブリッドモデル最新は2020年に発売されたZSN pro XやZST Xがありますが、一聴した限りではそれらとはちょっと異なる味付けがされているような気がします。どちらかではなくその二つを掛け合わせたものなのかもしれませんし、詳細は不明です。

 

GK GSTは昨年夏ごろに発売され、低価格帯の中華イヤホンでポピュラーな1BA+1DDハイブリッドモデルで高音域をバランスドアーマチュア(BA)ドライバ1基がそれを担い、ダイナミックドライバ(DD)1基が中音から低音域を担っています。音を繊細に高い解像感で表現するのにBAは最適ですが、中華イヤホンの低価格帯で採用されているBAの質は残念ながら高いとは言えず、レンジが狭く音に粗さがあり解像感を重視した結果、シャープさはあるが故に尖りもあるというもどかしさがあります。もちろんドライバの質だけでなくチューニングも重要です。高音域のBAと中・低音域のDDの各音域のクロスオーバーはメーカーの腕の見せ所となります。

中華のチューニング技術は数年前に比べ進化しており、実際KZ ZSN pro XやKBEAR LARKは国内有名メーカーのU5K辺りとも負けず劣らずに良い勝負をすると思います。

このGSTがそれらの中華イヤホン低価格1BA+1DDモデル、KZ ZSN pro XやKBEAR LARKに対しどこまで迫っているのか、その違いを交えながらレビューを纏めていきたいと思います。

 

GK GSTのスペックですが先述の通り中華イヤホンの低価格帯で多く採用されている高音域用のバランスドアーマチュアドライバ(BA)を1基と中・低音域用のダイナミックドライバ(DD)を1基搭載した片側デュアルドライバ構成のハイブリッドモデルです。

BAには中華BA定番の30095をステムノズル内に配置。

ダイナミックドライバは直径10mmの二重磁気ドライバを採用しています。

イヤホン本体にはシェル本体が樹脂製。ステムノズルとフェイスプレートが金属製を採用しています。

そして大切なのはこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホンでは各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングが重要です。加えてステムノズル部にBAを配置する場合、その素材も高音域への影響があると個人的に経験則として感じていて、金属製の方に響きの良さを感じます。

GSTではBAとDDを搭載しBAが金属製のステムノズル部に配置されていること。二つのドライバが担う音域のクロスオーバーチューニングが重要です。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくると云えますね。

 

※宜しければ過去記事もご参考ください

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GK GSTの納期として今回AliExpressで購入し中国本土からの発送という事もあり、国内amazonのようにはいきません。今回もオーダーから2週間強で届きました。昨今、感染症の影響で中国からの輸送は平時の様にはいきませんが、それも徐々に回復傾向でありますので、物流の安定化までもう少しというところですね。尤も平時であればAliExpressならば早くて約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間から1か月。万が一の不良の際には返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

2. GK GST実機レビュー 

それでは、早速実機レビューを以下、まとめていきます。


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パッケージングはKZ同様の白を基調としたシンプルな小箱で、スリーブタイプの化粧箱です。
箱の表にはイヤホンイラストが。裏にはスペックが記載されています。


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スリーブを外すと白地の内装の台座にイヤホンが収納され、台座を取り外すと箱の底に付属品が収納されています。

 

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付属品はKZ系の溝有シリコンイヤーピースの白色タイプ、S、M、Lの3種が計1セット。そのシリコンイヤピMサイズが本体取付け済。他にはケーブルです。U2K、実売1,500円以下の低価格帯として必要最低限の付属品となります。

 

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次にビルドクオリティですが、中華イヤホンで心配されるような雑なところ感じさせない、近年のレベルアップを感じられます。カラーバリエーションはクリアのみ。そのため今回はクリアを選択しています。

 

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付属ケーブルはGS10に付属した黒色被膜ケーブルとは異なり以前のKZ系で付属した茶色被膜の4芯銅線の編込みタイプが採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプ、イヤホン側はKZの2ピン仕様、KZ極性(上がプラス)です。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的にやや絡まりやすいものの、しなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルの中でも高品質の印象。とはいえそのまま使用できますし茶色ケーブルは落ち着きがあり、シェル本体の色が今回クリアな為、それと相まって綺麗な印象を持ちます。個人的にはケーブルの被膜は黒色の方が合わせやすくて好きですね。

参考までにこのシュア掛け用のチューブでの癖付けがどうしても耳に合わない場合には、みぃねこはこのチューブをライターで焙り(チューブに火を直接当てる=炙る。誤解しないように!)、自分の耳に合うように癖付けを手直しています。これによって良い塩梅に調整し装着感を改善することができますので自己責任となりますが、興味のある方はお試しくださいね。

 

※画像左からKZ ZSN pro X、GK GST、KBEAR LARK 

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GK GSTとKZ ZSN pro Xはシェルが同じ。三種の外観の比較として、サイズ感は同じ。造形はLARKが若干異なります。三種共にオーソドックスな造形で耳への収まり、装着感は良好です。

GSTのみKZの2ピンタイプで他はKZ-Cタイプのコネクタとなっています。

シェルの材質は、GSTがオール樹脂製。ZSN pro XとLARKはステムノズルとフェイスプレートが金属で本体が樹脂製です。

重量はGSTがオール樹脂製という事もあり一番軽量ですが、他の二種も特別重いことは無く、耳への装着時には殆ど差が分からないレベルです。三機種共に耳への装着感は悪くありませんが、ステムノズルの太さは三機種の中で僅かにGSTが細いものの太め。ZSN pro XとLARKは金属製ステムノズルの影響で太め。三機種共にステムノズル内にBAを配置することもあり太めです。角度も三機種共にほぼ同じ、長さもほぼ同じです。

また、ステムノズル部には全てにメッシュフィルターがあり異物混入による故障を防ぐと同時に、音への効果もあるタイプもあります。三機種の内、一番変化をつけているのはLARKで目が細かいタイプ。そしてGST、ZSN pro Xのフィルターは同じ長穴タイプで粗目となります。

シェル本体の形状からは三機種共にシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

なお、先述の通りGSTはステムノズルは比較的太めです。太いステムノズルは装着感に影響があり、圧迫感を感じやすく、GSTではその影響が感じやすいため、イヤーピースのタイプで上手く調節する必要があります。今回は付属のイヤーピースMサイズを耳奥に栓をするように装着する形で音質的にもしっくりきました。

 

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この付属イヤーピースは最近のKZ系にも付属する溝有タイプの白色タイプです。個人的に従来のKZ系付属の溝有黒色イヤピは傘がパサパサしていて装着感がイマイチに感じる事が多いのですが、こちらは色の違いだけでなく傘に粘りがあってしっくりきます。

音質的にはやや高音中音がしっかりとするタイプに感じますが、あくまでも耳への装着感がどうかというフィッティングを重視し他社製も含めて選択した方が良いと思います。

幸いこの付属イヤーピースでも私は上手く合わせられ、耳の奥に栓をするように装着しフィットしています。

低価格帯ではいつも付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じますが、今回は同じ付属のイヤピ白色で十分と感じられそれを使用しています。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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3. GK GST音質レビュー

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今年から再生環境を更新し、スマホとUSB-DACの組合せを基準としてレビューを行います。スマホSony Xperia 5 IIを。USB-DACにはShanling UP5の組み合わせです。Xperia 5 IIは音質にも拘ったandroidスマホの代表として。Shanling UP5は同社のエントリーハイDAPであるM3X相当の音質と云えます。

UP5の音質傾向ですが、高音は演出感が少なく自然に鳴らし綺麗に聴こえます。低音脚色は無くしっかりと鳴り量感に不足はありません。中音は特に違いを感じ、音場が左右に広がり解像感と分離感は良好です。ボーカルはクリアですが淡々と聴こえ、艶とかリアルさはそれ程感じませんが、エントリーハイDAPと比較してもレベルの高い音質と云えます。

昨年はSony NW-ZX507を使用していましたが、やや演出感のあるドンシャリはメリハリがありグルーブ感のある音はSonyの音で音楽を楽しく聴く事が出来ました。しかし、音質レビューという役割にはM3X相当のUP5の方がモニターライクながらも、決してつまらない音ではなくリスニングでも使えて万能と考えたからです。

Shanling UP5をUSB-DACで使用した音質が気になる方は以前の「Shanling UP5レビュー【USB-DAC編】」をご覧ください。

 

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低価格帯のイヤホンの場合でDAPの違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
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※FiiO M5とShanling M0の比較もよろしければご参考ください。 

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それでは実際に聴いてみます。

ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは付属白色Mサイズ、付属銅線ケーブルです。

箱出しで聴いてみた第一印象は「やや膨らみを感じる低音としっかりと鳴る高音域のドンシャリバランス」です。

箱出しではやや低音に膨らみを感じたので先に鳴らし込み。鳴らし込み後は低音が締まり落ち着き相対的に高音中音がクリアに感じます。

音場は広くも狭くもない普通。

高音は十分な煌びやかさと華やかさがあり存在感がありますが、刺さりは抑えられています。

低音は十分な量感があり芯も感じられ締りとキレは適度。ベースラインは追いやすい。重低音は沈み込みは深く強さも有る。

中音は適度な華やかさがありますが、前に出るような主張は少なくゴチャつきも抑えられています。ボーカルはクリアで自然な位置から聴かせてくれ聴きやすく、曲によってやや近く感じます。

一言で云えば中高音寄りのドンシャリ

高音は煌びやかさがあり伸びも感じられ全体のバランスでみれば華やかさはやや前に出るような主張がありますが、嫌な感じでは無く、やや演出感は感じますが諄さはありません。超高音までの伸びはそれほどありません。逆に云えば不快に感じる尖りはなく、ボーカルを邪魔しないものの主張のハッキリとした音。これは以前のKZで感じた今となっては懐かしいKZの旧世代の傾向とも云えます。KZの「折角BAがあるんだから」の存在意義を再認識します。

中音は凹みを感じ楽器の音はボーカルの周りに位置し華やかに鳴ります。ボーカルはクリアで聴きやすく、高音や低音に埋もれ難く上手く調整されています。特に低音が強く出ていてもボーカルがクリアに聴こえるのは個人的に出来が良い証拠だと考えています。

ボーカルはドライ気味なものの息遣いを感じられ不自然さを感じ難いですが、しっとりとした雰囲気を楽しみたい場合には相性というか部の悪さは感じられます。

低音は十分に広がり量感を感じられますが、ボワつき締まりの無い音ではありません。広がりや響きは程よく感じられ雰囲気の良さがある印象です。中高音寄りのイヤホンとしては低音も十分に効かせていて、最近のTrnの音に慣れた方には膨らんだり多すぎると感じるかもしれませんが、KZのドンシャリっていえばこれだよねと個人的には感じます。とはいえKZの低音の小気味良さは真骨頂と云えますのでこれはこれで良いのではと思います。

重低音は沈み込みは深さがあり強さもあります。この低音が高音中音を邪魔せずに高音中音の煌びやかさ華やかさのある分かり易いドンシャリは、最近のKZでは感じられなくなってきていますので貴重な音を聴かせてくれます。

全体的にみれば高音や低音域がしっかりとしていて音楽をノリ良く楽しめる音で、音数が多いハードな曲では高音域や中音域が音の重なりによる団子感があったりしますが、それでもボーカルをしっかりと聴くことができます。

 

次に、KZ ZSN pro XやKBEAR LARKとの違いですが、ZSN pro XもLARKも同じ中高音寄りですが、GSTはそれらよりもドンシャリ感はやや強め。高音の美麗さや中音域のクリアさのあるそれらとは違う傾向を感じます。特にLARKのフラット寄りとは大きく異なります。

やはり二世代前のZSN Proと同じ傾向でありほぼ同じ音と云え、一番の違いは高音域です。LARKは言うまでもなくZSN pro Xも中高音重視ではありますが、演出感を抑えつつもしっかりと主張させ鳴らす音は絶妙な音を奏でていることが分かります。それでいて、中音を犠牲にしていません。GSTはどちらかと言えば中音は抑え気味で、決して過不足はありませんが、最新がKZ ZEXとした場合、少なくても一世代前のKZ ZSN pro Xには及ばない出来であると云えます。

そしてKZ ZEXと比較した場合、悪く云えば高音低音はただ派手に鳴っているだけの荒い音。高音低音をしっかりと鳴らすドンシャリ加減が強すぎて中音域が凹みを感じ、真ん中に集まる団子感が音が統制されていない印象を受けます。そういう意味ではGSTは明るく元気なKZの音を感じる事ができ、楽しい音で音楽を楽しめます。

 

※以前のTrn TAのレビューもご参考ください

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※以前のKZ ZEXのレビューもご参考ください 

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まとめるとGK GSTは中高音重視ながら低音もきっちりと鳴らす音楽を小気味よく聴かせてくれるイヤホンとなります。高音中音は華やかで見通し良く、低音は芯があり強さのある音。中音域は低価格帯でよくあるごちゃ付きを感じますが、クリアでボーカルは聴きやすさのある音質傾向はKZの二世代前の音と云え従来の1BA+1DDハイブリッドモデルの良さのある良い意味の懐古モデルと云えそうです。

尤もリスニング用途としての聴いていて楽しいドンシャリバランスは中華イヤホンには高音域のシャリつく刺激的な強さや低音のドンの量が多い強ドンシャリを求める方には好評となり、最新のKZの音やTrnの音が好きな方には評価が分かれてしまうかもしれません。

 

高音   GST ≧ ZSN pro X ≧ LARK (出音の強さ)

中音   LARK ≧ ZSN pro X ≧ GST (質感の順)

低音   ZSN pro X ≧ GST ≧ LARK (出音の強さ)

ボーカル LARK ≧ ZSN pro X ≧ GST (質感の順)

 

 

4. GK GSTの総評

さて、GK GSTはやはりKZの音を踏襲していましたが、最新の音ではなく明るく元気で派手なドンシャリという以前のKZの音でした。最新のKZやTrnといったトップランナーが、普通に良い音にシフトしている今、数年前の中華イヤホンの良き時代を振り返ることのできる懐古モデルとまとめました。

低価格帯モデルの中でも以前のKZの音を聴いてみたいという方やこれぞ中華イヤホンという音を体験してみるのも一興かもしれません。

そういう意味では中華イヤホンは「コスパ重視」の方へお勧めできますが、最新の中華イヤホンの普通に良い音を求め検討されている方には注意が必要な商品ですね。

 

最後に、今回はAliExpressで昨年発売された低価格帯の中華イヤホンの紹介となりました。現在(2022年2月22日)はAliExpressや国内amazonでも発売されており、AliExpressでは1,000円半ば価格で入手可能です。一方amazonでも1,500円と、AliExpressとの価格差ありませんので、amazonでの購入が安心です。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっておりますので、低価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方は安心確実なamazonでprimeでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、少しでも安く手に入れたい方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

GST

以下、付属ケーブル、付属溝無白イヤピ M使用、DAC UP5
高音★★★★ 
中音★★★☆  
低音★★★★ 
音場★★★☆
分離★★★
お勧め度★★★★☆ (ドンシャリ好き★5)  

※☆0.51.0

 

ZSN pro X

以下、付属ケーブル、付属溝無黒イヤピ M使用、DAC UP5
高音★★★★ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★☆
分離★★★
お勧め度★★★★★

※☆0.51.0

  

LARK

以下、付属ケーブル、付属白イヤピ M使用、DAC UP5
高音★★★★ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★☆
分離★★★
お勧め度★★★★★ (重低音重視の方★4)

※☆0.51.0

 

 

あとがき

今回はいつもの低価格中華1BA+1DDハイブリッドイヤホンの通算38個目の新商品のレビューとなります。前回に引き続き今回も2021年の残件となりました。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですが、今後も低価格?を中心に、中華据え置き機器や複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

※1:2022/2/23更新 GKがKZのサブブランドの旨追記

 

Trn TAレビュー ※KZ ZEX KZ ZSN pro X との比較含む

こんにちは。

今回はいつもの低価格中華イヤホンレビュー編として、1BA+1DDハイブリッドモデルのTrn TAについてレビューをまとめたいと思います。

今回はAliExpressのTRN Promo Discount Store(@TrnDiscount)から購入しました。

 

ja.aliexpress.com

 

国内amazonでも本国発送ですが取扱があります。

 

 

 

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1. Trn TAについて 

Trn TAは以前レビューした同社TA1が金属シェルに対し、搭載ドライバは同じままにシェル素材を樹脂に変更した言わば兄弟機で、低価格帯の中華イヤホンではポピュラーな1BA+1DDハイブリッド機です。TA1は昨年前半に。TAは昨年後半に発売され、どちらもKnowles製BA採用を謳ったモデルです。

最近のTrnは低価格中華イヤホンの雄、KZのライバルブランドに成長し今ではKZの音よりもTrnの音が好きという方も出るほどです。それもその筈。数年前まではKZの後追いをしていたメーカーでしたが、近年は兎に角明るく派手なKZとは一線を画す普通に良い音で我々中華イヤホンファンを魅了しています。

振り返ってみれば2020年夏頃の多ドラハイブリッドモデルのVX以降、中高音重視の音づくりにシフトし、続く1BA+1DDハイブリッドモデルのSTMでも同傾向。2019年発売のST1まではKZ同様のドンシャリでしたが、それとは明確な音の方向性の変化を感じます。

この頃のTrnは中高音を重視した結果、低音が控えめ。寧ろ捨てた?と感じるくらいのバランスは聴く人を選ぶ機種でしたが、今にして思えば中高音を聴かせたいが故に強い低音は邪魔になるために意図的に抑えていたのだと理解できます。

そして、20年終わりにその流れを汲んだ多ドラハイブリッドモデルのV90Sが登場し特に高音が尖ったモデルとしてその名を馳せます。

流石にTrnも思うところがあったのか翌年21年前半に1BA+1DDハイブリッドモデルのTA1が今度はKnowles製BAを採用し高音を尖らせずに低音もしっかりと鳴らすバランスを整えたモデルを投入し好評を得て、同年5月頃にはシングルダイナミックモデルのMT1が中高音寄り。CS1が中低音寄りのバランスで登場しましたが、MT1の方が適度な低音がクリアな中高音をマスクしない音質で好評となりました。それに続いた1BA+1DDハイブリッドモデルのST2は中高音重視の音でしたが、STM程の極端なものではなく非常に高音低音のバランスが整った音がするものの少しどっちつかずの音で物足りない印象でTrnの意図を感じるものの迷いを感じられる音という印象がありました。

そのTrnがついに昨年後半最後に登場した多ドラハイブリッドモデルのVX ProがそれまでのTrnの(悪く云えば)迷走に終止符を打ちました。当に真打登場といった感じです。

VX Proと同クラスにはKZ ZASやZAXがありますが、それを凌ぐ音と云っても過言ではないと思います。Trnの目指したクリアで解像感のある中高音とタイトで強さのある低音を両立した非常に完成度の高い音質です。

尤もVX Proはそれらよりも販売価格がやや上となりますので当たり前とも云えますし、Trnに10,000円?とも思われるかもしれません。10,000円の予算ならikko Opal OH2も買えますから何とも言えないところがありますけど。

そんなTrnのハイブリッドモデルは明瞭(迷走)期を経て昨年終わりに多ドラハイブリッドフラッグシップモデルVX Proの登場し、昨年終わりに登場した1BA+1DDハイブリッドモデルのTAが、低価格帯でもTrnは健在と存在感。否、ライバルとの差を見せつけられるのか?これはもう、期待しかありません。

 

さて、今回は今年最初の中華イヤホン低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルのレビューです。つまり、実家にいるような気安さ、お馴染みの低価格帯中華イヤホン1BA+1DDハイブリッドモデルとなりますが、迷ったらコレというベテランエース、KZ ZSN pro Xと次代のエース候補生、KZ ZEXの二機種と比較してみます。

 

Trn TAは低価格帯の中華イヤホンでポピュラーな1BA+1DDハイブリッドモデルです。高音域をバランスドアーマチュア(BA)ドライバ1基がそれを担い、ダイナミックドライバ(DD)1基が中音から低音域までを担います。音を繊細に高い解像感で表現できるのはBAの利点ですが、中華イヤホンの低価格帯で採用されているBAの質は残念ながら高いとは言えず、レンジも狭く音に粗さがあり解像感を重視した結果、シャープさはあるが故に尖りも兼ね備えてしまい相容れない。もちろんドライバの質だけでなくチューニングも重要です。高音域のBAと中・低音域のDDの各音域のクロスオーバーはメーカーの腕の見せ所となります。

尤も、そのチューニング技術は数年前に比べればかなり進化しており、実際KZ ZSN pro XやKBEAR LARKは国内有名メーカーのU5K辺りとも負けず劣らずと思います。

ですが、初期ZSTの頃の1,000円ちょっとという圧倒的コスパからはやや高価になり、現在は2,000~3,000円と国内メーカーのエントリーモデルと同等となってきていてインパクトに欠けています。それでも十分にコスパは良いのですが、一般の方が3,000円「も」出して買うのはやっぱり国内有名メーカー又は、海外有名メーカーという現実は、中華イヤホンは視聴できればもっと売れるのにな、と個人的には思っております。

 

Trn TAのスペックですが先述の通り中華イヤホンの低価格帯で多く採用されている高音域用のバランスドアーマチュアドライバ(BA)を1基と中・低音域用のダイナミックドライバ(DD)を1基搭載した片側デュアルドライバ構成のハイブリッドモデルで、BAはステムノズル内に配置しています。

BAにはKnowles製33518を採用し、中華BAを採用している他の低価格1BA+1DDハイブリッドモデルとの差別化と高音域の質の改善を狙っていることが窺えます。

ダイナミックドライバには直径8mmの二重磁気ドライバを採用。TAが採用するドライバは同社TA1と同じものを採用しており、TA1のシェル本体の形状や材質違いと云えます。

イヤホン本体はシェル本体とフェイスプレートが樹脂製、ステムノズルが金属製となりKZ ZSN pro XやKZ ZEXのステムノズルとフェイスプレートが金属とは異なります。

そして大切なのはこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホンでは各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングが重要となります。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくると云えますね。

 

※宜しければ過去記事もご参考ください

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Trn TAの納期として今回AliExpressでオーダーしたため国内amazonの様に当日発送、翌日配達とはいきません。昨今、AliExpressで購入した際は感染症の影響で中国からの輸送は平時の様にはいきませんが、それも徐々に回復傾向と云えます。尤も平時であればAliExpressならば早くて約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間から1か月。万が一の不良の際には返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

2. Trn TA実機レビュー 

それでは、実機レビューを以下、まとめていきます。


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パッケージングは白を基調とし側面が黒色のアクセントがあるTrnの小箱で、スリーブタイプの化粧箱です。
箱の表にはイヤホンイラストが。裏にはスペックが記載されています。

 

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スリーブを外すと白地の内装の台座にイヤホンが収納され、台座を取り外すと箱の底にイヤーピース、ケーブルが収納されています。

 

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付属品はシリコンイヤーピースが白色タイプのS、M、Lの3種が計1セット。そのシリコンイヤピMサイズが本体取付け済。他にはケーブルです。U3K、発売当時2,000円半ば、現在(2022/2/19)は2,000円を切る低価格帯として必要最低限の付属品となります。

 

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次にビルドクオリティですが、中華イヤホンで心配されるような雑なところ感じさせない、近年のレベルアップを感じられ、シェルの合わせ面等が綺麗に仕上がっています。

カラーバリエーションは黒色とクリア色があり、今回はクリア色を選択しています。

 

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付属ケーブルは4芯銅線、黒色の編込みタイプが採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプでTrnロゴ入り、イヤホン側はKZ-Cタイプ、2ピン仕様、KZ極性(上がプラス)です。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は特別良くも悪くもなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。最近のTrnに付属するケーブルと同等でやや絡まり易いものの、しなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルの中ではそれ程悪い印象はありません。そのためそのまま使用できますし黒色ケーブルは落ち着いた色味からは、シェル本体に囚われずに普段使いでは気になりません。

参考までにこのシュア掛け用のチューブでの癖付けがどうしても耳に合わない場合には、みぃねこはこのチューブをライターで焙り(チューブに火を直接当てる=炙る。誤解しないように!)、自分の耳に合うように癖付けを手直しています。これによって良い塩梅に調整し装着感を改善することができますので自己責任となりますが、興味のある方はお試しくださいね。

 

※画像左からKZ ZEX、Trn TA、KZ ZSN pro X 

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Trn TAとKZ ZEX、KZ ZSN pro Xの外観の比較として、三機種のサイズ感はほぼ同じ。

Trn TAとKZ ZEX、KZ ZSN pro Xはシェルの造形はカスタムIEM風のオーソドックスな横に広いタイプ。その中でもKZ ZEXはやや厚みがある造形です。

ステムノズルはTrn TAとKZ ZSN pro Xが金属製。KZ ZEXとKZ ZSN pro Xのフェィスプレートは金属製でTrn TAは樹脂製です。

重量はKZ ZEXが僅かに重さを感じますが、装着時には殆ど差が分からないレベルで、三機種共に耳への装着感は悪くありません。ステムノズルの太さはTrn TAとKZ ZSN pro Xはやや太目。KZ ZEXはやや細めです。

次に、ステムノズル角度は三機種共にほぼ同じ。長さはKZ ZEXがTrn TAとKZ ZSN pro Xに対しやや長めです。

また、ステムノズル部には全てにメッシュフィルターがあり異物混入による故障を防げます。そしてKZ ZEXのフィルターはTrn TAやKZ ZSN pro Xの丸穴と違い、音質に影響がありそうな所謂細目フィルタータイプ。KZ ZSN pro Xが一番粗目です。

そして、シェル本体の形状は3機種共にシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

なお、先述の通りTrn TAはステムノズルは太目であり、太いステムノズルは装着感に影響があり、圧迫感を感じやすくなりますので、イヤーピースのフィッティングは重要です。


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付属イヤーピースはTrn MT1やST2等の最近のTrnに付属するタイプです。個人的に従来のTrn付属の赤軸黒傘イヤーピースでは傘のコシは良いのですが若干パサつきを感じました。このTA付属イヤーピースでは適度なしっとり感があり遮音性も十分に感じます。

音質的には従来のTrn付属赤軸黒傘イヤピよりもTA付属の方が中高音がクリアに聴こえるタイプのようです。比較的開口部が大きく高音がダイレクトに届くタイプですね。

この付属イヤーピースで私は耳の奥に栓をするように装着しフィットしています。

低価格帯ではいつも付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じます。今回は付属のイヤピで上手くフィットした為、そのまま使用しました。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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3. Trn TA音質レビュー

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今年から再生環境を更新し、スマホとUSB-DACの組合せを基準としてレビューを行います。スマホSony Xperia 5 IIを。USB-DACにはShanling UP5の組み合わせです。Xperia 5 IIは音質にも拘ったandroidスマホの代表として。Shanling UP5は同社のエントリーハイDAPであるM3X相当の音質と云えます。

UP5の音質傾向ですが、高音は演出感が少なく自然に鳴らし綺麗に聴こえます。低音脚色は無くしっかりと鳴り量感に不足はありません。中音は特に違いを感じ、音場が左右に広がり解像感と分離感は良好です。ボーカルはクリアですが淡々と聴こえ、艶とかリアルさはそれ程感じませんが、エントリーハイDAPと比較してもレベルの高い音質と云えます。

昨年はSony NW-ZX507を使用していましたが、やや演出感のあるドンシャリはメリハリがありグルーブ感のある音はSonyの音で音楽を楽しく聴く事が出来ました。しかし、音質レビューという役割にはM3X相当のUP5の方がモニターライクながらも、決してつまらない音ではなくリスニングでも使えて万能と考えたからです。

Shanling UP5をUSB-DACで使用した音質が気になる方は以前の「Shanling UP5レビュー【USB-DAC編】」をご覧ください。

 

miineco106.hatenadiary.jp

 

低価格帯のイヤホンの場合でDAPの違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

※FiiO M5とShanling M0の比較もよろしければご参考ください。 

miineco106.hatenadiary.jp

 

前置きが長くなりましたが、それでは実際に聴いてみます。

ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは付属Mサイズ、付属ケーブルです。

箱出しで聴いてみた第一印象は「低音が抑え気味の最近のTrnを感じ中・高音はすっきりとしてクリアな音でボーカルが聴きやすい整った音」でした。

箱だしでは低音がやや膨らみ緩さを感じたので先に鳴らし込み。鳴らし込み後は低音が締まりタイトになりました。

音場は広くも狭くもない普通。

高音は煌びやかさがあり伸びやかで華やかさは適度、刺さりは感じません。

低音は量感は控えめですが芯が感じられ、締りとキレは良好。ベースラインは主張が控えめながらも十分に追えます。

重低音は沈み込みはそれほど深さを感じないが強さはある。

中音は適度な華やかさがあり、分離感は良好。音数の多い曲でもゴチャつきを感じ難く、ボーカルはクリアで聴きやすい。

一言で云えば中高音寄りのややドンシャリ

高音は低音域に埋もれない存在感のある煌びやかさと鼻につかない華やかさがあり、超高音までの伸びも感じられますが、その場合中華BAの良くある不快に感じる尖りはありません。これはKZ等の低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルと比べるとかなり優秀です。一方でそれらよりは華やかさは抑え気味のため地味に感じられるかもしれません。

中音は凹みを感じられず、高音域同様に華やかさがあります。また、楽器の音がボーカルの周りやや後ろに位置し華やかに鳴ります。そのボーカルは他の低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルと比べ見通しの良いクリアさは聴きやすく、高音低音に埋もれません。

低音は兄弟機TA1よりも抑えられ広がりや響きは抑えられていますが、不足を感じるほどではなく、タイトで強さのある芯を感じます。重低音は沈み込みはそれ程ありませんが、十分に強さを感じます。中高音をマスクする様な低音では無く、適度で弁えた低音という印象です。

全体的にみて中・高音域は華やかさがありますが他の低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルの様な前面に出るような鳴らし方ではなく、必要な音を必要なだけ鳴らし音数が多いハードな曲でも音の重なりはあまり感じられず団子感は少ないです。過度な華やかさの無い鳴り方は演出感が無く、それでもちゃんとボーカルの周りでしっかり聴くことができます。

ボーカルはバラード等では近く感じ、アップテンポの曲でもクリアではっきりとした声を聴くことができますし、しっとりとした雰囲気を楽しみたい場合には相性を感じる場合があるかもしれません。低価格帯の良くあるドライではっきりした声はかすれを感じますが、それよりも空気感や息遣いは感じられます。

 
これらのバランスは以前レビューしたKZ ZEXに近く、KZ ZSN pro Xの低価格帯のドンシャリとは異なる音です。KZ ZSN pro Xの中・高音の方が派手に鳴りますし、低音は強さがあります。

尤もKZ ZEXに近いとは云うものの傾向というか音のバランスの話であり、高音はZEXの方が伸びやかで繊細さがあります。同じドライバ構成のTA1と比べれば、TA1の方が低音域の量感や響きの良さ、ボーカルの暖かみがありやはり違います。それらよりも似ているのは今回比較対象ではありませんが、KBEAR LARKかもしれません。

KZ ZEXは高音域はクリアで解像感が高く伸びも良く、ZSN pro XはBAが強めの音で、とにかくしっかりと鳴らす反面、シャンシャンと鳴りシャリつきを感じる荒さや粗さがありましたが、ZEXではそれを感じない上質な音になっています。それでもZSN pro XはKZのこのクラス歴代の最高峰だと思いますし、以前の無暗矢鱈に鳴らす高音ではありません。

中音域はTAは1BA+1DDハイブリモデルでよくある凹みを僅かに感じます。ZEXも凹む傾向があり、ZSN pro Xは凹みを感じます。それでもZEXの中音域はごちゃつかずに整理され、TAでもその傾向がありますが、一歩及ばず。これらZSN pro Xよりも統制された音で解像感が高く感じます。

最後に低音ですが、強さや沈み込みの深さだけならばZSN pro XとZEXは近く、甲乙つけがたい。それとTAを比べるのは酷な気もしますが、それでもTAは芯がありキレの良さがあります。何よりもそれらよりも沈み込みが浅く感じるのはKZの10mmに対し、TAの8mmダイナミックドライバとして限界があるのかもしれません。小気味良さのあるTA。ノリの良さはZEXとZSN pro Xです。低音域は音楽を雰囲気良く聴かせられるかどうかを左右しますので、嗜好の違いにより評価が分かれるかもしれません。

個人的にTAの低音は十分と考えています。

 

Trnの最新の中高音寄りの解像感を演出する音はTrnの狙う新しい音として、完成度の高い音を聴かせてくれます。数年前のTrnはトニカクKZの後追いの印象でした。最近は先述の通り中高音寄りの解像感重視の音。このTAはそれを踏襲した新しいTrnの音を確固たるものにしたと云えるのかもしれません。

いずれにせよTAの音質傾向はこれまでの低価格帯のポピュラーなドンシャリとは一線を画す音と云えます。

 

※以前のTrn TA1のレビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

※以前のTrn ST2のレビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

まとめるとTrn TAはTA1のシェル変更した兄弟モデルというよりもTrnの最新の音を実現した同社の低価格1BA+1DDハイブリッドモデル最高音質と云え、低音は適度で中高音をクリアに質の良い音を聴かせてくれます。ライバルのKZはBAの代わりにESM(Electro Static Magnetic。以下EST省電力タイプをESMと表記)によって繊細で上質な高音を狙い、Trnは(真贋不明ですが)Knowles製BAにより上品な高音を狙うというアプローチの違いはあるものの、目指すところは同じ様子。これらは低価格帯での中華BAの限界を示しており、今後の中華イヤホンから目が離せません。

なお、TAはリスニング用途としての聴いていて楽しいドンシャリバランスが好きという方には評価が分かれてしまうかもしれません。

 

高音   ZEX ≧ TA ≧ ZSN pro X (質感の順。強さはZSN pro X)

中音   ZEX ≧ TA ≧ ZSN pro X (整っている順)

低音   ZEX ≧ ZSN pro X ≧ TA (出音の強さ)

ボーカル TA ≧ ZEX ≧ ZSN pro X (質感の順)

 

 

4. Trn TAの総評

Trn TAは同社の多ドラハイブリッドモデルVX Pro同様に最近のTrnの中高音重視の音であり同社の1BA+1DDハイブリッドモデルの中で最高峰の音質と云え、21年の有終の美を飾ったと感じています。一方でKZの明るい派手な音とは異なりますので、嗜好によりその評価は分かれるかもしれません。とはいえ、2,000円で購入できる中華イヤホン低価格帯の中でお勧めできる上位5本に入る出来と考えます。

 

最後に、今回は昨年終わりに発売された低価格帯の中華イヤホンの紹介となりました。現在(2022年2月19日)はAliExpressで2,000円を切る価格で販売し、国内amazonでは3,000円台の価格で販売しています。一方AliExpressでオーダーした場合の入手性は現在も難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっておりますので、低価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、少しでも安く手に入れたい方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

TA

以下、付属ケーブル、付属白イヤピ M使用、DAC UP5
高音★★★★ 
中音★★★★  
低音★★★☆ 
音場★★★☆
分離★★★☆
お勧め度★★★★★

※☆0.51.0

 

ZEX

以下、付属ケーブル、Trn付属白イヤピ M使用、DAC UP5
高音★★★★ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★☆
分離★★★☆
お勧め度★★★★★  

※☆0.5、★1.0

 

ZSN pro X

以下、付属ケーブル、付属溝無黒イヤピ M使用、DAC UP5
高音★★★★ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★☆
分離★★★
お勧め度★★★★★ (演奏重視の方に)

※☆0.5、★1.0

 

 

あとがき

今回はいつもの低価格中華1BA+1DDハイブリッドイヤホンの新商品のレビューをまとめました。通算37個目のレビューとなります。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですが、今後も低価格?を中心に、中華据え置き機器や複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

Shanling UP5レビュー【USB-DAC編】

こんにちは。

今回は中華イヤホンレビュー編をお休みし、昨年発売されたBluetoothレシーバー&USB-DACアンプのShanling UP5についてまとめたいと思います。

Shanling UP5は国内代理店(株)MUSINの直販サイトを始め、国内amazonでもイヤホン&ヘッドホン専門店のeイヤホンや同社WEB本店、有名家電量販店等で取扱があります。

 

www.heylisten.jp

 

www.amazon.co.jp

 

www.e-earphone.jp

 

musinltd.com

 

 

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1. Shanling UP5とは 

1.1. Shanlingとは

以前Shanling UA2のレビュー時にも触れましたが「Shanling(シャンリン)」は中国では歴史のあるメーカーで、DAP(デジタルオーディオプレイヤー)等を販売する中国のオーディオメーカーです。近年は小型DAPShanling Q1やエントリーモデルのM3X。ミドルクラスのM6 Ver21とミドルハイクラスのM6 Pro Ver21。ハイエンドのM8に続く新しいM9とポータブルオーディオファンにとっては人気の高いメーカーです。それもその筈。Shanlingはコストパフォーマンスの良い製品を世に送り出し何よりも音質に定評があります。

※以前のShanling UA2レビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

1.2. Shanling UP5って何?

Shanling UP5は簡単に云えば、スマホとイヤホンの接続時にその間に入れる機器です。具体的に説明すると普段スマホを使って音楽を聴く際にスマホに付属している有線イヤホン等を使われていると思います。一般的なスマホと有線イヤホンの接続方法はイヤホンのステレオミニプラグをスマホのイヤフォンジャックに直挿し接続しますが、これをスマホのUSB端子とShanling UP5をUSBケーブルで接続。そのShanling UP5のイヤフォンジャックにイヤホンのステレオミニプラグを接続、有線接続をすることでShanling UP5を外部DACアンプとして、その機能を利用し音楽を高音質で聴く事ができます。

一方、Shanling UP5に有線イヤホンを接続した状態でスマホBluetoothによる無線接続をすることもできます。これはShanling UP5のレシーバー機能を利用することで、スマホがLDAC送信に対応している場合、Shanling UP5のLDAC受信機能を利用し無線接続でも音楽を高音質で聴く事ができます。

つまり、Shanling UP5は有線接続と無線接続の何方の場合でもイヤホンとスマホの間に差し込むアダプターとなり、何方の場合でもスマホに直接接続して音楽を聴くより高音質で楽しむことができます。

DAPは無いけどスマホ本体の性能に依存せずにスマホでも良い音を手軽に聴きたいニーズをこのShanling UP5は満たしてくれるかもしれません。

 

これを聞いて「じゃあ別に要らないかな」と思われたかもしれませんが、近年のスマホの高性能化は勢いが衰えず相変わらず各社の競争が激化しています。特にディスプレイの高画質化とカメラ撮影機能強化が著しく、操作感のもたつきが無く重いアプリが動くというニーズは高く、それに合わせて本体価格も正比例しています。でも実は「音」という事に関しては御座なりと云えます。もちろん音質にも拘ったモデルとしてSony XPERIAシリーズの1 IIIや5 III等もありますが、XPERIA 1 IIIは実売15万円とかなり高価です。一方、iPhoneでも最新13では10万超ですし、一応iPhoneユーザーの私はSE2を愛用しておりその性能に満足しています。

とはいえ音楽配信サブスクリプションサービスで音楽を聴くには十分のiPhoneですが、手持ちのCDをリッピングした音楽ファイルやダウンロードした音楽ファイルを聴く場合に非常に使い勝手が悪く、この場合はandroidスマホが使いやすいのは周知の事実です。そのためサブ機として所有する方もいらっしゃるとか。

余談ですが、最近XPERIA 1 IIや5 IIが手頃?になってきましたのでこの度5 IIのsimフリー版を購入しました。少し前にXiaomiのRedmi Note 10 ProからXiaomi Mi 11 Lite 5Gに乗り換えたばかりでしたが、正直Redmi Note 10 Proより軽く薄くなった「だけ」で搭載SoCのスペックアップの恩恵も感じられず、結局直ぐに買い替えた次第です。

 

1.3. Shanling UP5の仕様

Shanling UP5の機能詳細は後述するとして、先ずは仕様をチェックしてみます。

メーカーは

  • Shanlingが誇る、ハイエンドBluetoothレシーバー

と銘打っており、主なポイントは以下の通りです(メーカーHP抜粋)。

 

ハイグレードBluetoothチップ「QCC5120」を搭載
クアルコムのQCC5120 Bluetooth 5.0チップは、優れた接続品質、迅速なペアリング、幅広いデバイスBluetoothコーデックをサポート。

 

「ES9219C」x2のデュアルDAC構成
「ES9219C」はポータブル製品向けに低消費電力を推し進めながら、強力なアンプ機能の内蔵や優れたオーディオ特性を実現した次世代のDACチップです。
S/N比や全高周波歪みは大幅に向上し、原音に忠実なリスニング体験を約束します。

 

MQAに完全対応
DACチップに内蔵されたMQAレンダラー機能とUP5の内部処理を組み合わせることによって、UP5は16xまでのMQAデコードを実行します。※USB-DACとしての利用時のみ

 

音質の鍵はFPGAと二基の水晶発振器
二基のKDS製「フェムト秒クラス低位相雑音水晶発振器」とShanlingが自社開発した第三世代FPGA技術(適応クロックサンプリングアルゴリズム)を使用して正確なデータ処理とクロック管理を行います。
ジッターを効果的に排除してこれまでのBluetoothレシーバーの常識を塗り替える高音質を実現しました。

 

DAC/AMP」x2、更なる高みへ
【3.5mm/2.5mm/4.4mm】の3種類の出力端子と二段階のゲインスイッチ、そしてシングルエンド接続時には『デュアルDACブーストモード』が利用可能です。
ブーストモード中は32Ω負荷時、112mWの数値まで出力レベルが上昇します。

 

ケーブルで接続すればUSB-DACアダプタに早変わり
UP5には「18-Core / 7 本撚り無酸素銅OTG機能付き USB Type-C to Cケーブル」が標準で付属します。
またUP5はカーオーディオでの利用を想定した「車載モード」や幅広い製品と接続するための「UAC 1.0モード」を搭載しています。
Bluetoothを利用したワイヤレス接続からケーブルを使用したワイヤード接続まで、使い方はあなた次第です。

 

数日間の外出でもOKなロングバッテリーライフ
シングルエンド接続時で最大15時間、バランス接続時は最大11時間、
スタンバイ状態では100時間のロングバッテリーライフです。
こまめに毎日充電することを忘れたとしても、慌てる必要はありません。

 

アプリとの連携

Shanlingが提供する「Shanling Controller」アプリをスマホ等にインストールし、UP5をbluetooth接続することで、Bluetooth接続コーデック、イコライザーDACフィルター、DACのシングル/デュアル切替、ゲインの設定等が可能です。

※2022/02/12現在、android OS 向け「Shanling Controller」アプリで確認

 

LCDの表示

音量やバッテリー残量、Bluetooth接続の状態に加え、以下の確認が可能です。

USB-DACとして動作中は再生するファイルのサンプリングレートを表示します。

Bluetooth接続時は接続コーデックを表示します。

 

商品説明にメーカーの自信を感じられます。小さな媒体に多機能を詰め込んだというのは凄いですよね。

次に、Shanling UP5の主なスペックは以下の通り(メーカーHP抜粋)。

 

  • 本体サイズ:68 x 39 x 14.5(mm)
  • 重さ 50g
  • DACチップ:ESS Sabre ES9219Cデュアル
  • PCM 32bit/384kHzサポート、DSD256サポート、MQA 16xサポート※1
  • 出力端子:3.5mmステレオミニ(シングルエンド)、2.5mm / 4.4mm バランス
  • Bluetoothチップ:Qualcomm QCC5120
  • Bluetoothバージョン:5.0
  • 対応Bluetoothコーデック:LDAC/LHDC(HWA)/aptX HD/aptX LL/aptX/AAC/SBC
  • 最大出力レベル:90 mW@32Ω (シングルエンド-シングルDAC)           112 mW@32Ω(シングルエンド-デュアルDAC)、240 mW@32Ω(バランス)
  • 最大連続再生時間:15時間(シングルエンド-シングルDAC) / 11時間(バランス)
  • バッテリー容量: 680mAh

※1:USB-DAC接続の時

 

音質に係わる仕様をみる限りエントリーハイからミドルロークラスのDAPと遜色のない性能を持っていると云えそうです。

また、Shanlingファンの方はご存じの通り同社のエントリーハイモデルDAPM3Xと音質に係わる主要スペックが同じです。

M3XはDAPですのでイヤホンがあればそれだけで音楽を聴く事ができますが、UP5はイヤホンの他にスマホが必要になります。その為スマホのバッテリー残量が気になる方はM3Xではそれだけで完結しますので選択肢として有力になります。一方のUP5はスマホDAPを2台持ちして荷物を増やしたくない方や音楽を聴く用途で専用のDAP用意するのは気が引ける方の選択肢として有力と云えます。まあM3Xは約4万円、UP5は約2万円ですからね。

もう少し補足すると、DAPは絶対性能は価格に比例しています。エントリークラス(~5万円)のDAPは独自OSを搭載していてもその出来が悪く操作感が悪かったり、android OSを搭載していてもSoCの性能が低くメモリも少ないので、スマホの様な操作感は望めません。例えばM3Xではandroid 7.1、SnapDragon 430、メモリ 2Gです。これはベンチマークではiPhone6にすら届いていないことになります。つまり、今時の2万円以下で購入できる格安スマホでもandroid10、SnapDragon 660、メモリ6Gが主流になりつつある今、操作感では劣りますし最新のスマホをお使いの方には最早ストレスしかないと思います。

もちろんそれが気にならない方もいらっしゃると思いますので、エントリーモデルのDAPか高性能スマホにUP5なのかは用途に合わせてご検討いただき、ご自身で店頭等にてお試しくださいね。

因みにShanling等を取り扱う国内代理店のMUSINではレンタルサービス(2022/2/12現在)も行っております。会員登録がとレンタル料が必要には成りますが、レンタルサービス利用後にポイントバックがあり、実際に試して気に入った場合にそのポイントを使って購入することができます。なお詳しい情報は同社HPにてご確認ください。

 

www.heylisten.jp

 

さて、ここからは技術的な話になりますが、UP5は32bit/384kHz PCMとDSD256(11.2MHz)に加えMQA 16xファイルの再生をサポートしています。これは手持ちのロッシー(圧縮)だけでなく、ロスレスハイレゾ音楽ファイル及び、DSDファイルやMQAファイルも再生可能です。また、昨今のサブスクリプション音楽配信サービスのApple Musicやamazon musicハイレゾロスレス)音楽データ(24bit/48kHz以上)の再生にも対応しています。もちろん手持ちのCDから非圧縮でリッピングした場合、16bit/44.1kHzのロスレス音楽ファイルとして再生可能なため、CD音質のまま聴く事ができます。

分かり易く区別すれば殆ど全ての音楽ファイル形式の再生が可能であり、例えばiTunesで購入したロッシーのAAC-LC(iPhoneで再生可能な圧縮された320kbpsの16bit/44.1kHz)ファイルや、mora等で購入したAAC-LCファイルやFLAC形式ファイル等のロスレス(16bit/44.1kHz)やハイレゾ音楽ファイル(24bit/48kHz以上)に対応していますので、手持ちの音楽ファイル財産をそれらが持つ本来の性能でそのまま再生することが可能となります。

尤も、iPhone等のiOSモバイル機器単体では標準再生アプリApple Musicで手持ちの音楽ファイルを再生できるのは現在(2022/02/12)もAAC-LCファイルの再生までとなっています。もしも手持ちのロスレスハイレゾ音楽ファイルを24bit/48kHzを超えて再生したい場合には別途NePLAYER等の音楽再生アプリを使い、UP5を接続することで可能になります。

 

それでもよくわからないという方のために、論より証拠。iPhone SE2のamazon musicを使って試してみます。amazon musicはunlimited(従来のHD会員)有料会員です。

amazon musicアプリはVer10.11.1で検証しています。

 

※UP5をUSB-DACとして接続し再生

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UP5をUSB-DACとして使用した場合の表示です。ハイレゾ楽曲24bit/96kHzが端末の性能に制限されず24bit/96kHzで再生されています。

詳しくは後述しますが、端末の性能が24bit/192kHzまで対応しているので、音源通り24bit/96kHzで再生できています。

 

※UP5を取り外して再生

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UP5を取り外して再生した場合の表示です。再生中の音質が24bit/96kHzと表示されていますが、端末の性能が24bit/48kHzに制限されていて音源が24bit/96kHzなのに24bit/48kHz音質で再生されています。

ここで注意いただきたいのは再生中の音質が24bit/96kHzと表示されていますが、amazon musicアプリの仕様上、上限が端末の性能に制限されるという事です。

さて、iPhone SE2やiPad Air4は端末性能が24bit/48kHzまで対応しています。付属のLightning-3.5mmヘッドフォンジャックアダプタを接続することでamazon musicを24bit/48kHzまでのハイレゾ音楽データの再生が可能になります。そのため、音源が24bit/48kHzを超える音源は端末性能に依存していますので、例えば音源が24bit/96kHzのハイレゾ音楽データは24bit/48kHzにダウンコンバートされて再生します。

「言っている意味がよくわからない」、「いや、面倒…」という方は、iOS端末に単純にUP5をUSB-DACとして接続し標準アプリ、Apple Musicでロスレス配信サービスを利用すればiPhone等でもサブスクの(ハイレゾロスレス配信サービスの音を楽しむことができます。

Apple Musicアプリの設定は以下記事内、2.2.項をご参考ください。

miineco106.hatenadiary.jp

 

 

2. Shanling UP5の実機レビュー

それではShanling UP5の実機レビューをしていきます。

 

2.1. UP5の実機&パッケージ

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黒を基調としたパッケージは商品が前面に出ており落ち着いた色合いは中華の怪しい安物感の無い化粧箱です。そういう意味では寧ろ国内メーカーの方がシンプルです。

箱の裏面にはスペックが記載されています。

 

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箱を開けると黒スポンジの内装がUP5をしっかりと固定していて輸送中の傷や破損を防ぐ配慮を感じられます。内装を取り出すと仕切り蓋がありそれを開けると箱の底に付属品が収納されています。

 

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付属品はUP5本体、ケース、USB C-USB Cケーブル、USB A変換コネクタ、取説類です。取説には中国語、英語、日本語の記載があります。

 

それではUP5本体を見てみます。

 

※過度に装飾の無いシンプルな外観です

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※Shanling UA2とのサイズ感
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入力側端子はUSB Cを採用。ケーブル交換が可能です。

※UP5左から2.5mmバランス、4.4mmバランス、3.5mmフォンアウト
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UP5はShanling UA2に対し2倍の厚みがあります。UP5本体の質感は光沢のある表面でやや傷の目立ちやすい仕上げとなっています。気になる方は付属のケースを使用すると傷防止に役立ちます。サイズ感としてはやや大きめです。

 

※付属USB CをUSB A変換するコネクタ

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コネクタ部にメーカーロゴが印字されています。USB A変換はPCとの接続に使用します。

 

※付属のUSB C-USB Cケーブル
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コネクタ部含め全長110mmと丁度良い長さのケーブルです。短すぎず、長すぎず、使い勝手は悪くありません。

 

2.1.1. Lightning-USB Cケーブル

付属品ではUSB C端子との接続を想定してUSB C-USB Cケーブルのみです。折角なのでandroidスマホiPad Air4(Pro含む)以降(及びPC)用と割り切らずにiPhoneでも使えるケーブルを紹介します。

 

サードパーティ製のiPhoneとの接続用Lightning-USB Cケーブル

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※付属USBケーブルとほぼ同じ全長ですが、L字コネクタの分ゆとりがあります
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iPhoneとの接続用Lightning-USB Cケーブルに「ddHiFi MFi06 Lightning to USB Type C データケーブル」が使用できます。型番が二種ありますが、その違いはMFi06Sはストレートコネクタ、MFi06はL字コネクタです。

 

ja.aliexpress.com

 

私はamazonから購入しましたが、残念ながら現在は販売していないようです。AliExpressではまだ販売していますのでどうしてもこれが必要な方はご検討ください。販売価格3,000円程度という事と、コネクタがL字タイプなので使いやすいです。

 

2.2. UP5iPad Air4(第四世代)の接続

先ずはiPadからです。iPad Air4(第四世代)はProシリーズ同様にUSB C端子です。付属のUSB Cケーブルがそのまま使用できます。

始めにUP5の電源をオンにします。次に付属のUSB C-USB Cケーブルの一端をUP5本体のUSB C端子に接続し、もう一端をiPadのUSB C端子に接続します。

次にイヤホンを接続します。今回は前回レビューしたBQEYZ Autumnを使用します。手持ちのAutumnは通常の3.5mmステレオミニプラグではなく4.4mmバランスプラグ仕様ですので、UP5の4.4mmバランスジャックに接続します。手持ちのイヤホンが3.5mmステレオミニプラグの場合はUP5の3.5mmヘッドフォン(ステレオミニ)ジャックの方に接続してください。

最後にiPadApple Musicアプリ(iOS15.2.1)を起動します。ちなみにApple Musicの有料会員の場合を想定しており、アプリの(ハイレゾロスレス設定済みを想定していますので、ご容赦ください。※本記事1.3.項最後を参照

 

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接続自体は難しいことは無く、順番を守っていれば問題なく認識されます。こういうところでストレスフリーというのは良いことです。amazon等で数多ある同様の商品ではそもそも認識しない。認識するけどコツが有る。そのコツを見つけるのに試行錯誤が必要等があったりしますので、UP5は安心して購入できる商品と云えます。

 

※音源は176.4kHz、UP5のLCDに176.4kと表示
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※音源は96kHz、UP5のLCDに96kと表示
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※音源は48kHz、UP5のLCDに48kと表示
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※音源は44.1kHz、UP5のLCDに48kと表示
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Apple Musicで聴きたい音楽を選択した際に「再生」キーの上に「(ハイレゾロスレス」と表示がありますので、そこをタップすると音源の音質が分かります。

 

 ハイレゾロスレス・・・ここが24bit/48kHzを超えていればハイレゾロスレス音源

 ロスレス・・・ここが24bit/48kHz以下であればロスレス音源

 表示なし・・・(確認できていませんが)ロッシー(圧縮)音源

 

アプリの設定を(ハイレゾロスレス再生可能にしていればロスレス以上の音源を楽しめると思います。全ての曲を試すことはできませんので、ご容赦ください。

アプリ上で44.1kHzと表示していてもUP5では48kHz表示されます。Apple Musicアプリの仕様なのか、iPadの仕様なのか、UP5の仕様なのか分かりませんが、そういう仕様と割り切ります。とはいえ、ロスレス音楽データ24bit/48kHz以上であれば一致していますので、Apple Musicで提供している音源は一般的な「16bit/44.1kHzのCD音質=ロスレス」ではなく録音時の「24bit/48kHz=ロスレス」として提供しているのかもしれません。もちろん推察の域をでませんが。

ということで、UP5をUSB-DACとして利用することで端末に依存する24bit/48kHz以下の制約を回避することができていますし、(ハイレゾロスレス音質で聴くことができています。

なお、ダウンロード購入の場合、ロッシー音源でも16bit/44.1kHzとなりますので、その場合は320kbps以下がロッシーです。CD音質は同じ16bit/44.1kHzでも1000kbps前後となりますので誤解の無いようにお願いします。 

 

2.3. UP5とSony Xperia 5 IIの接続

次に、androidスマホXperia 5 IIで試してみます。android 11、SnapDragon 865、メモリ 8GのSonyの一世代前のモデルです。

接続手順は2.2.項のiPad同様ですが、最後にandroid用のApple Musicアプリ(Ver3.9.0 beta)を起動します。

 

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iPad同様に接続自体に難しいことはありません。UP5を5 IIに接続するだけで認識してくれます。

 

※音源は176.4kHz、UP5のLCDに192kと表示

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※音源は96kHz、UP5のLCDに96kと表示
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※音源は48kHz、UP5のLCDに48kと表示
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※音源は44.1kHz、UP5のLCDに48kと表示
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android用のApple Musicアプリの画面はiPadと大きく変わったところはありません。

そしてiPad同様に「再生」キーの上の「(ハイレゾロスレス」表示がありますので、そこをタップし音質のチェックをします。

アプリでは176.4kHz表示していますがUP5では192k表示です。また、iPad同様にアプリが44.1kHzなのにUP5では48k表示となっています。音源48kや96kは一致しています。

これもiPad同様に仕様と考えますが、(ハイレゾロスレスがロッシーに変換されているわけではありませんので、(ハイレゾロスレス音質で聴く事が出来ていると云えます。

 

次にamazon musicアプリ(Ver17.15.6)も試してみます。

 

※音源は96kHz、UP5のLCDに192kと表示

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※音源は192kHz、UP5のLCDに192kと表示
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※音源は44.1kHz、UP5のLCDに192kと表示
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amazon musicで聴きたい音楽を選択した際に曲名の上に黄色い文字で「ULTRA HD」と表示がありますので、そこをタップすると現在の音質が分かります。

 

 音質・・・ここが24bit/48kHz以上であればハイレゾ音質

 端末の性能・・・ここが当該端末の再生可能なファイルの音質の最大値

 現在・・・ここが実際に再生できている音質

 Codec・・・ここが再生中のデータ形式

 

通常は端末の性能が配信されている音源の音質よりも高くなります(あくまでも端末の性能に依存)。例えば音源(音質の値)がハイレゾ音楽データ24bit/96kHzで端末の性能の値と現在の音質の値が同じであれば、「ちゃんと」ハイレゾ音質で聴くことができています。

また、そもそも先述の「ULTRA HD」表示ではない、「HD」表示される配信楽曲はCD音質(16bit/44.1kHz)となります。 

そして、実際にアプリで表示される(音源の)音質と(再生している)現在(の音質)は一致しており、これはiOSamazon musicアプリとは挙動が異なりandroid用アプリの方が正しい動きをしている様に見えます。しかし、UP5の表示は全ての曲でアプリの端末の性能と一致した値192kを表示していますので、実際に再生している値が現在の値の筈なのに、再生できる最大値を出力しているようです。

amazon musicアプリのこの仕様だけは本当に理解に苦しみます。そういう意味ではアプリからの出力が正しく機能しているのはiOSでもandroidでもApple Musicアプリと云えそうです。まあ、amazon musicが端末の性能最大値にアップサンプリングして出力しているのかどうか分かりませんし、音源がハイレゾ音質ならばそれはハイレゾで聴く事が出来ています。問題はCD品質のHD音源がハイレゾ相当にアップサンプリングされているのかどうか?…よくわからないですね。個人的にそういう仕様が不明なところもありamazon musicはPCオーディオとして作業中BGMとしての利用にしています。それならSpotifyの方が便利という指摘には「御もっとも」とお応えする次第です。

 

更に他の再生アプリとしてUAPP(USB Audio Player PRO)アプリ(Ver6.0.3.2)で手持ちのハイレゾ音源をSDカードに入れて再生できるのか?を試してみました。

結果は音源通りにUP5は表示しました。44.1kは44.1kに。192kは192kと期待通りの結果に一安心です。

これで少なくても5 IIとUP5では問題なく手持ちのハイレゾ音源を音質を損なうことなく再生できることが分かりました。

 

最後にandroidスマホXperia 5 IIでUP5をUSB-DACとして使用する場合の注意点を以下記載します。記事は5 IIで検証していますが、android 11のスマホならば殆ど同じ考え方といえ、シャオミ Mi 11 Lite 5Gでも設定メニューの違いはありますがほぼ同じです。

 

通常の音量調整とは異なる

5 IIにUP5を接続した場合、5 IIの音量出力を最大値に固定してください。

音量調整はその代わり、UP5本体にあるボリュームダイヤルで調整できます。

 設定メニュー > 音設定 > メディアの音量

で音量を最大値に固定します。

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実際には最大値でなくても構いませんが、UP5のボリュームを上げる必要がありますので、5 IIの方である程度上げておくと、UP5で微調整しやすいです。

またこの設定は、必ず5 IIとUP5を接続した状態で行ってください。5 IIがUP5を接続した場合の初期値として記憶してくれます。5 II単独で行うと爆音で耳を傷める可能性があります。

 

UP5接続時の挙動

インストールしているアプリによってUP5を5 IIに接続した直後に表示されますが、その時は基本的にキャンセルで構いません。実際にアプリを使うために起動した際、再度確認されます。

 

※UAPPアプリを起動した画面

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例えばUAPPをインストールしている場合、UP5を接続した状態でUAPPアプリを起動するとUP5へのアクセス許可をするかどうかを確認するメッセージが表示されます。UP5をUSB-DACとして接続したままUAPPアプリで再生する場合は、基本的に「OK」を選択してください。誤ってキャンセルを選択した場合は一度5 IIからUP5を外し改めてUP5を接続してください。再度確認メッセージが表示されます。

 

2.4. UP5とiPhone SE2(第二世代)の接続

最後にiPhoneとの接続です。

私のiPhoneはSE2ですのでLightning端子です。そろそろ独自規格のLightning端子を廃止してもらえないものでしょうか。

というのもLightning端子が厄介でMFI認証という壁に加え、他にも制限が存在している為にサードパーティー製品は対応を謳っていても実際に使ってみないと分からないというのが現状です。今回はddHiFiのLightning-USB Cケーブルが使えましたので早速使っていきます。※本記事2.1.1.項参照

接続の手順を以下説明します。基本的にiPadと一緒ですが接続するケーブルが変わります。

 

始めにUP5の電源をオンにします。Lightning-USB CケーブルのUSB C側をUP5本体のUSB C端子に接続し、Lightning側をiPhoneのLightning端子に接続します。

次にiPad同様にUP5にイヤホンを接続します。

最後にiPhoneApple Musicアプリ(iOS15.2.1)を起動します。

 

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接続に難しいところはありませんし、サードパーティ製Lightning-USB Cケーブルで問題なくUP5を認識しています。

 

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動作確認の結果はiPadと同じです。

アプリで音源が44.1k表示のものはUP5では48k表示となります。

 

なお、iPhoneiPadiOS端末の注意点があります。

音量が小さすぎる又は大きすぎる等の音量調整がうまくいかない場合、以下の設定をお試しください。

 設定 > ミュージック > オーディオ項【音量を自動調整】

の「オン」「オフ」を試してください。

 

※画像は「音量を自動調整」がオン

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私はiPhoneでもiPadでも「オン」の方が音量が調整しやすかったです。

個々の設定により変わるかもしれませんが、困ったときにお試しください。

 

2.5. Shanling Controllerアプリとの連携

Shanling UP5の設定を管理できる「Shanling Controller」アプリ連携することができます。androidスマホとUP5をBluetooth接続することで、アンプのゲイン設定やDACのデジタルフィルターを選択することができ、一度設定してしまえばUP5に記憶されます。

UP5本体でも殆どの設定が行えますので、特に不満が無ければアプリを使わず、UP5をそのまま使用することもできますが、UP5の設定を変更してみたい方はお試しください。

 

先ず、google play storeから「Shanling Controller」アプリをインストールします。

インストール後、UP5とスマホBluetooth接続しアプリを起動しアプリ画面の指示に従い進めます。

 

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起動したアプリの初期設定を行います。

アプリ左上の「・・・」をタップします。

 

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メニューが表示されます。

歯車のマーク「セットアップ」をタップします。

 

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接続しているUP5のステータスタブの画面が開きます。

画面上部にUP5本体Verとバッテリー残量、Bluetooth接続コーデックが表示されています。

アプリ画面を下までスクロールさせます。

 

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設定したい項目を選択し、各項目を設定できます。USB-DACとして使う場合はこの辺りはデフォルトでも問題ありません。

強いて云えば「充電中」をオフくらいですしょうか。

次にアプリ画面下部のオーディオタブを選択します。

 

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ここではUSB-DAC接続で重要な設定をします。

シングル/デュアルDACの項は3.5mmヘッドフォン端子に接続した場合にDACをシングルかデュアルの何方で動作させるかを選択します。バランス接続の場合は基本的にデュアルです。ここは折角なのでデュアルDACを選択します。

ゲインはお好みで。チャンネルバランスは余程のことが無ければ「0」のままにしてください。

DACフィルタもデフォルトのLinear Phase Fastのままで良いと思います。

次にイコライザタブを選択します。

 

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各帯域の調整が可能です。画面右上のバーをタップしてオン/オフを切り替えます。私はデフォルトのオフのままです。

 

UP5の機能を使い倒すのにこのアプリは活躍してくれますし、何よりもUP5本体で設定するよりも直感的に設定変更できるのが利点です。

 

それでは次項ではいよいよUP5の音質を確認してみます。

 

 

3. Shanling UP5の音質レビュー

前項までにUP5とiPad/iPhone及びXperia 5 IIとの接続テストと、アプリによるUP5の設定を行いました。

ここからは実際にUP5を使って音質がどのように変化するのかを試してみたいと思います。

今回は【USB-DAC編】という事でXperia 5 IIを母艦として試してみます。

イヤホンはBQEYZ Autumnを使い、再生アプリはUAPPを用います。

 

3.1. Xperia 5 IIに直挿しの音質

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先程同様にイヤホンはBQEYZ Autumnを。再生アプリはUAPPを用い5 IIのヘッドフォンジャックに4.4>3.5変換を用いて直挿し接続します。

ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

イヤピはSedna EarFit Mサイズ、付属4.4mmバランスケーブルを3.5mmアンバランス変換。Autumnの音質調整フィルタはNORMALです。

聴いてみた印象は、Xperia 5 IIはSonyが音にも拘ったスマホという謳い文句に納得させられるものでした。

高音ははっきりと鳴らし、低音は程よく鳴る。中音はボーカルを聴きやすく前面に出しながらも演奏がしっかりと聴こえます。使用したイヤホンがAutumnという解像感の良いものだったこともあり「普通に満足しちゃうだろうな、コレは」という印象です。

 

3.2. UP5をUSB-DACで使用した音質

それではXperia 5 IIにUP5をUSB-DACとして接続し実際に聴いてみます。

ソースは同様に宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピはSedna EarFit Mサイズ、付属4.4mmバランスケーブルをUP5の4.4mmバランス端子に接続。音質調整フィルタはNORMALです。

先に聴いた5 IIの直挿しとの違いを一聴して感じます。SN比の良さからくる背景の黒さを感じ、高音も低音も不自然に強調されていないものの、5 IIでは軽く感じた低音が効いていてタイトで強さがあるのが分かります。高音も綺麗に広がりますが強調感は無く、自然に鳴り解像感の高さを感じます。5 II直挿しとの比較は申し訳ないほどの違いを感じました。その為、以下はUP5とBQEYZ Autumnのレビューを再編集して記載します。

 

UP5を通して聴いた音場はやや広めから広め。前後左右の空間の広さを感じられます。5 II直挿しのみで聴いたときに十分と感じた音場がやや狭く中心に集まっていると感じます。

高音もUP5では煌びやかで響きの良さを感じます。上の上までの伸びやかさも感じられ、適度な華やかさと存在感は十分でなめらかさもあり尖りは感じません。5 II直挿しのみで聴いたときはそこまでの伸びを感じないもののアタック感を感じられます。

低音はUP5では量感が控えめですが、芯が感じられ締りとキレは良好。ベースラインは追いやすい。重低音は沈み込みは深く、芯の強さもあります。ところが5 II直挿しのみで聴いたときはUP5で控えめに感じた低音が全然足りなくて軽く広がりも少なく感じます。単純にスマホでは出力が足りないという事だと思います。

中音はUP5が高音同様に響きが良く華やかさがありますが、団子感やゴチャつきを感じません。ボーカルはクリアで自然な位置から曲によってやや近めで聴かせてくれクリアで聴きやすく、ドライ気味ですが瑞々しさを感じます。5 II直挿しのみで聴いたときの華やかさはごちゃつきがあると感じます。

5 II直挿しのみでではドンシャリですが、UP5は一言で云えば中高音寄りのフラット寄りのリスニングサウンドという印象です。

UP5は高音は煌びやかさは十分で響きのある華やかさは前に出るような主張もなく、自然な感じ。超高音は僅かに控えめな印象ですがレンジの広さを感じられ、伸びも自然でなめらか。不快に感じる尖りとは無縁で、小さな音でもしっかりと耳に届き埋もれることは無い他の音を邪魔しない爽やで清々しい音。決して最初だけ強調され前に出るようにシャンシャン鳴らすのではなく自然な強さで鳴り演出感はありません。全体のバランスを崩していない自然な音は1DDとして非常に質の高い高音を届けてくれます。

中音は凹みを殆ど感じず、楽器の音はボーカルの周りから少し離れやや後ろ辺りに位置し適度に華やかに鳴りますが、その音は統制され見通し良く鳴ります。分離の良さを感じられます。ボーカルは自然な位置から曲によってやや近めでクリアで聴きやすく、高音や低音に埋もれません。

ボーカルは僅かにドライ気味なものの息遣いを感じられ不自然さは無く、瑞々しさを感じられます。その分しっとりとした艶のある声を楽しみたい場合には相性というか分の悪さを感じるかもしれません。

低音は量感は控えめに抑えられています。そのため広がりや響きはそれ程感じません。響きというよりも芯のある締りの良い音はキレの良さと相まって小気味良さを感じます。音の強さ、音の強弱や音階の掴みやすさを重視した解像感の高い音を感じられますが、雰囲気の良さとは対極かもしれません。中高音寄りのフラット寄りのイヤホンとしては適度な低音と云えるのかもしれません。

重低音は沈み込みは深く、芯のある強さを感じられ小気味良く感じられます。低音域は高音中音をリズミカルに下支えするキレの良さは高音中音の煌びやかで響きの良い音をマスクすることなく感じられると思います。

 

気になる5 II直挿しと比較したUP5の音質傾向ですが、高音は演出感が少なく自然に鳴らし綺麗に聴こえます。低音脚色は無くしっかりと鳴り量感に不足はありません。中音は特に違いを感じ、音場が左右に広がり解像感と分離感は良好です。ボーカルはクリアですが淡々と聴こえ、艶とかリアルさはそれ程感じませんが、エントリーハイDAPと比較してもレベルの高い音質と云えます。

一方、5 IIは高音の主張を感じますが、低音は軽く量感もあまり感じません。中音はやや真ん中に集まるもののボーカルが前に出て聴きやすく音楽を楽しく聴く事ができます。簡単に違いを云えば全体的に軽い音がする格安スマホの音とは違い、まとまりのあるリスニングサウンドで音楽を楽しく聴く事ができる5 IIに対し、UP5では音をそのままに淡々と鳴らしフラットに近いバランスでモニターライク寄りと云えます。どちらも良い音かと云えばUP5と即答します。5 IIではリスニングサウンドとして派手に鳴りますが低音がもの足りない印象を持ちますし、なによりもUP5の方が背景の静寂、黒さを感じられノイズの少なさが好印象です。

 

音質の違い一言で云えば、前述の通り5 II直挿しではそもそも出力が足りず、イヤホンの性能を活かしきれず鳴らしきれないこと。背景の静寂感はUP5が好印象ということが云えます。ちょっと比較用のイヤホン選択が極端だったかもしれません。それでも敢えて違いが分かり易い方が伝わりやすいと思いますし、今回使用したBQEYZ Autumnではその差が顕著でしたが、中華の低価格帯であればその差を大きく感じないかもしれません。

尤も、スマホにUSB-DACを検討している方は、数万クラスのイヤホンをお持ちだと思いますので、やはりそのイヤホンをスマホ直挿しでは本領発揮できていないことを知っていただく一つの例としてご理解いただければと思います。

そして、同社UA2との単純な音質のみの比較としては個人的にはUA2の方がよりHiFiサウンドを楽しめると思いますが、UP5の利点は本体で任意にボリューム調整が可能というところだと思います。そういう意味では本国でUSB-DACの新製品、UA5がリーク?発表?されており、こちらはUA2の上位モデルとして気になります。今年春ごろ?の国内の正式発売を楽しみにしています。

 

 

4. Shanling UP5【USB-DAC編】のまとめ

さて、Shanling UP5は比較的コンパクトなBluetoothレシーバーでありながらもUSB-DAC機能を持ち、ミドルクラスDAPに迫る音をサブスクリプション音楽配信サービスや手持ちのハイレゾ音源を良い音で手軽に楽しめことができるとまとめました。UP5の音質については以前のBQEYZ Autumnをレビューした際の記事を再編集しておりま故ご容赦ください。

そしてUP5本来のBluetoothレシーバー機能とその音質については機会があればまとめたいと思います。

最後に、今回もいつもとは違う趣で商品レビューをまとめてみました。個人的には中華USB-DACアンプというDAP要らずのスマホで十分音楽を楽しみたいニーズにお応えできていれば幸いです。

現在(2022年2月12日)は代理店直販サイトやamazonECサイト、国内家電量販店店頭等でも発売されており、20,000円を少し超える価格で購入可能です。機能に対し安価な実売価格は十分満足できる内容となっていると思いますので、この商品を検討している方は保証の面からも安心確実な国内正規代理店取扱品の購入を検討してみてくださいね。

 

 

あとがき  

あとがきとして、今回は中華製のUSB-DACアンプの活用をiPadiPhoneでどのように使うことができるのか。特にサブスクで活用できるのか。それをどの様に使うのかをまとめてみました。これを読んでくださる方が何故このサイトにたどり着いたのか?を重視してまとめてみました。尤もこの記事は自己満足の域を出るものではありませんが、皆さんが少しでも参考になれば幸いです。

一方、日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみです。最近はKZ系でコラボ商品が多く発売されており今後も低価格?を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンや、中華DAC及びヘッドホンアンプにも挑戦していきたいと考えています。気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

※2022/2/14 3項を再編集