みぃねこの備忘録

いろいろなこと、主に趣味の備忘録として活用。アフェリエイトやってません。お気軽にリンクからどうぞ。

NICEHCK X49レビュー

こんにちは。

今回はいつもの中華イヤホンの中から先日発売されたのNICEHCK X49についてレビューをまとめたいと思います。

今回はAliExpressのNiceHCK Audio Store(@hckexin, @NiceHCK_Audio)から購入しています。

国内amazonでは未だ取り扱いが無いようです。(2020年7月3日現在)

 

ja.aliexpress.com

 

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1. NiceHCK X49について

NICEHCK X49は以前レビューしたKBEAR F1と同様の1BAモデルとなります。こちらのモデルは発売当初AliExpressの6.18サマーセールでNiceHCK Audio Storeの5周年記念福袋として販売されました。

NiceHCKの1BAモデルと云えば数年前にもDT100が福袋として発売され物議を醸しました。

そんなこともあり福袋販売には慎重にならざるを得ないという風潮をよそにオーダーしています。だって、販売価格が15ドルです。そのくらいならといういつもの病気とセラーの煽りを実際と比較して楽しむエンターテイメントとして興味がありました。

 

NiceHCK X49は先述の通り1BAドライバモデルで搭載するドライバは不明ですが、フルレンジの中華32257あたりでしょうか。一般的に1BAのフルレンジでは低音域に弱々しさを感じやすくDDのような低音は望めません。

ですがこちらもKBEAR F1同様にシングルドライバ故の各音域の自然なつながりの良さを期待できますし中高音域の繊細さはシングルダイナミックドライバモデルの中価格帯や高価格帯にどれだけ迫っていけるのかと期待が高まりますね。

今回X49との比較には同じ1BAのKBEAR F1と同じシングルドライバでも種類が異なりますが1DDのfinal E500を選択しました。

F1は言わずもがな。何故E500なのかと云えば販売価格が2Kと近いこと。中音中心の音であること。イヤホンの形状が近いことが理由です。

そういう意味でこのX49は非常に安価に1BAモデルを購入できる驚異のコストパフォーマンスと云えそうですね。

逆に云えばE500は低価格中華イヤホンと張り合うことができる存在といえます。尤もE500の場合はバイノーラル音源特化という特徴がありますので、音楽鑑賞としてはE1000又は、通称有線ピヤホンことHSE-A1000PNあたりでしょうか。そもそも1BAモデルはその音作りが難しく、あちらを立てればこちらが立たずと国内メーカー製であってもその傾向は変わりません。数万円の高級機であれば変わってくるようですが土俵が違いすぎます。そんな訳で今や国内メーカーも殆ど手を出さない低価格1BAモデルを試してみたい、聴いてみたい方には手が届きやすくお求めやすい価格ですので無試聴で取敢えず1本買っとくかというノリで楽しむのも沼のそれとしてアリかもしれませんよね。

 

NiceHCK X49のスペックはU3Kの低価格帯中華イヤホンでも珍しい1BAのみとシンプルなドライバ構成です。これまでレビューした3K前後の低価格帯では1BA+1DDのハイブリッドが多くKBEAR KS2等を以前レビューしています。それらの中でKBEAR F1はBlessing製フルレンジBAを搭載したシングルドライバ構成による自然な中音域が好評のモデルで他との差別化がはっきりしたモデルとなっています。

実際1BA+1DDのハイブリッド方式ではカバーできる帯域も広くすることができますし、ドライバ構成からBAが中高音域を、DDに中低音域を主に担当させることで高音域と低音域を疎かにすることがなく有利となりますが、高音低音の間の中音域で各ドライバの守備範囲をクロスオーバーさせるため何処を重視するかによって音質に影響がでやすくこの点では2ドライバが不利となりますが、1DD同様に1BAでもそのシンプルな構成故に各音域のつながりは自然で且つなめらかさを持たせられ多ドラで感じる各音域のつながりの不自然さが発生しにくい利点があります。

そのためこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホンとは異なり特に1BAのみでは高音と低音が疎かになりやすいため、この高音と低音域のチューニングがポイントになります。端的に云えば中音域はもとより高音と低音のどちらの音域を重視するのか、はたまた多少中音域を犠牲にしてでも全音域をバランスよく鳴らすのかがチューニング技術の見せどころとなります。このチューニング次第でX49が「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえますね。

 

NiceHCK X49の納期は昨今のコロナショックを象徴する1か月以上待ちとなりました。以前よりは回復したとはいえ、AliExpressの中国本土からの発送は未だ中国からの航空便減便による輸送への影響が大きく、AliExpressにてオーダーした場合はチャイナポストを選択しても早くても約2週間。平時は10日から2週間。遅いと3週間でしたが、それなりに時間が掛かる覚悟は必要です。加えて万が一の不良の際に返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くの少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

2. NiceHCK X49実機レビュー

それでは、早速NiceHCK X49の実機レビューを以下、まとめていきます。


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パッケージングは白を基調としたスリーブタイプで表にはメーカーロゴが。裏面にはスペック等が記載されたシンプルな化粧箱です。

 

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スリーブを外すと白地の内装にイヤホンが収納され、その下側の白地のカバーを外すと内側にイヤホン本体から伸びるイヤホンケーブルと付属品が収納されています。

 

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付属品はイヤーピースはシリコンのS、M、Lの3種各2セット。Mサイズが本体取り付け済み。他はケーブルバンド、ケーブルストッパです。他の低価格帯と同様の付属品の構成ですが、1,500円で販売される商品として必要十分と云えますね。


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ビルドクオリティですが、このX49は中華イヤホンの低価格帯で心配されるようなこともなく国産同価格帯と同等と云えます。それもその筈、国内メーカーでもそのあたりの価格帯はもれなく中国等アジア各国での生産となっていますので。

シェル形状は金属製でフェイスプレートという概念が無い一般的な所謂「イヤホン」という円筒型のデザインです。音楽を携帯プレイヤー等で楽しんでいる(イヤホンマニアを除く)多くの方は親しみのある形状と云えます。

カラーバリエーションは無く、銀色の金属カラーのみですが、マイク付きと無しが選べます。


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ケーブルは交換不可の黒色ストレートタイプです。このケーブルはタッチノイズを感じます。そして開封時ちょっと困ったのがイヤホン左右が判りにくいこと。イヤホンとケーブルの付け根部に一応LRのマークがありますが見にくいです。一番わかりやすいのがケーブルにOリングが挿入されている方が左側のイヤホンですので、これで見分ける方が便利ですね。

またイヤホンの装着はストレート使用でもシュア掛けでも使用できるようにチューブ加工はありませんので好みに応じて使い分けができます。

本体の形状から耳への装着性はイヤーピースに依存していますが付属のイヤピでも悪くありません。肝心の使用感もストレートで使用しても悪くなくタッチノイズが前述の通り感じますが、これは国内メーカーの低価格帯も同じ様なものですので、コスト的に難しいのかもしれませんね。

ケーブル自体は全体的に絡まりにくくしなやかなものとなりますので、惜しいと云えばそれまでですね。


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シェル本体は先述の通りシンプルな円筒形のデザインとなります。形状は比較用にKBEAR F1とfinal E500をそれぞれ用意しならべてみるとF1やE500もかなりコンパクトでしたが、X49はそれよりも圧倒的にコンパクトになっています。

シェル本体は金属製ですが本体がコンパクトという事もあり重量は軽く装着感は良好です。ただし付属イヤピでも装着感は良好でしたが高音と低音が少し実力を発揮されていないような印象があり手持ちのAET07で浅めに蓋をする装着で納得がいく音になりました。

これは低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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3. NiceHCK X49音質レビュー

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

今回の再生環境はSHANLING Q1、直挿しアンバランス接続です。

これまで低価格帯はShanling M0やFiiO X3markIII(以下X3III)を基準としてレビューを行ってきましたが、Q1にて行います。これまでにShanling M0とFiiO M5の比較や、M0とiPhone6sの比較を行っており、X3IIIへ移行も考えましたが、初心に帰り低価格帯はiPhoneスマホからちょっと良い音を聴くためにDAPを導入しようとしている方向けにSHANLING Q1で比較しますので、ご容赦ください。

M0とQ1はDACやアンプ等の主要のスペックには変わりがありませんが、聴き比べるとQ1はM0よりも低音が豊かに感じます。どちらもバッテリー駆動なのでM0よりもQ1の方がバッテリー容量が増え電源供給に余裕があるからなのかもしれません。

低価格帯のイヤホンの場合でそれらの違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。同様の小型DAPとしてFiiO M5がありますが、そちらとの比較もご参考ください。

 

Shanling M0とiPhone 6sの比較はコチラ↓ 
miineco106.hatenadiary.jp

 

Shanling M0とFiiO M5の比較はコチラ↓ 

miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。
先述の通りイヤピはAET07 Mサイズ、ケーブルは耳から下にに垂らす装着です。

箱出しで聴いてみた第一印象は「1BAらしい中音域がすっきりした聴きやすい音」でした。(中音域はスマホ付属品とはかなり違います。)
箱出しの試聴もそこそこに今回も先に鳴らし込みを行い聴き込んでみました。

鳴らし込み後、高音のややザラつきを感じたところが滑らかに。低音が落ち着き締まった印象です。

音場は広くも狭くもなく普通で音の分離感も普通です。ですが箱出しから十分にBAの音らしいクリア感と相まって特に中音域の透明感を感じます。

高音は控えめながらも煌びやかさがある。刺さりは感じない。

低音は控えめ。広がるような量感もありませんが、十分に芯を感じられ適度な締りがある。ベースラインは追えますが控えめです。

重低音は沈み込みは浅く少々軽く感じます。

中音はすっきりしていてボーカルもクリアで自然な位置から聴かせてくれややドライな印象。曲によって近く感じます。

一言で云えば中音中心のかまぼこ型。フラットに近いメーカーF特が公開されていますが、低音の低いところはそれほど感じないというのが正直なところです。

高音域は主張はしっかりとしていますが前に出るような押し出しはありません。

低音域も主張は強くなく重低音も苦手だけど締まりのある鳴り方です。

中音域はやや凸を感じ、演奏よりもボーカルが前に出ているので聴きやすい。そのボーカルはクリアで聴きやすく高音低音に埋もれません。

1BAのシングルドライバモデルとして、やはり低音の量感が物足りなく感じますが、この中音域を中心としたすっきりクリアな高音と適度な低音が支えることでバランス良く聴かせてくれている印象です。

 
これは以前レビューしたKBEAR F1の音とも違い、メリハリはF1の方があります。1DDのE500と比べるとE500は中低音寄りのためFPS等のゲームで敵の足音を感じやすく、試しにスプラトゥーン2でサーモンランをプレイしましたが、モグラの音が聴こえにくかったです。

いずれにしてもX49は何処かを誇張しない聴きやすいかまぼこ型が、従来の低価格帯でポピュラーなドンシャリとは一味違う音でありボーカル曲を中心に聴く方には印象が良いかもしれませんね。

 

X49はボーカルを聴くのに向いているということで、例のDAPを使ってみました。

そうです、Astell&Kren SR15です。先日SR25が発売されたため中古も値落ち傾向です。新品でも今ならお得に購入できます。

 

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supercell君の知らない物語では、ぐっとボーカル近づき中音域によりフォーカスされたように感じます。演奏はボーカルのやや後且つ周りにいてボーカルを引き立て中音域の音も邪魔をすることはありませんし不自然さも感じません。

LiSAの紅蓮華ではLiSAの力強く繊細なボーカルが一層引き立ちます。もう声DAPの通り名に偽りなしですね。
それもその筈、高音と低音はDAPのお蔭で激変。高音は華やかさを増し、響きと伸びの良さがあります。低音は量感というよりも強さが出てきて、重低音もQ1よりも芯の強さを感じます。

まあ、DDほどではないのは事実ですが。

それでもBAとして適度な締りとキレがあり、重低音の表現力は流石に分が悪く沈み込みも浅めと限界はありますが、1BAとしては良好でベースラインは追いやすなったと感じます。
高音も元々のクリアさに加え煌びやかさに華やかさも加わりますが1BA+1DD機のような主張は流石にありません。それでも伸びはや響きは良くなり中音域の音に埋もれることはなくなります。

DAPを変えることでメーカーのフラットなF特に近い音質傾向に変化したと云えます。これはX49はスマホやQ1でも音量は取りやすいものの、結構再生環境を選ぶと云えそうですね。

 

この様にX49の音作りは中華イヤホンの低価格帯1BA+1DDモデルのようなドンシャリをベースにメーカー毎に味付けをする様な音作りではなく、国産低価格低の1DD機にありがちな低音域だけ強調させ重低音を売りにしたものとも違い、国内メーカーの1BA機同様に中音域を中心とした音作りと云えそうですね。

このX49はそれら国内メーカーのモデルにも負けず劣らずの音質傾向と云えそうで、これでリケーブルが可能であれば…という個人的な評価となります。

 

まとめとしてNiceHCK X49は同じ低価格帯の1BA+1DDのモデルとは異なるベクトルの異なる、寧ろ競合というよりニッチなニーズをボーカル特化モデルとして国内メーカーが事実上の撤退を余儀なくされており、他にはない特徴を持つ商品と云え、強いて云えば国産1DDのfinal E1000に方向性が近いと感じ音楽を中音域やボーカル中心に聴きたい方にはお勧めできますし好評となるのではないでしょうか。一方ドンシャリ好きで1BA+1DDの音が好きな方からは評価が分かれることになりそうです。

 
さてNiceHCK X49は最近の低価格帯中華イヤホン、もっと云えば国内メーカーを含めても珍しい1BAモデルでBAの空気感が好きな方には堪らない音楽をクリアに心地よくリスニング向けイヤホンで1BAの音作りが好きという方にはお勧めとまとめました。

手持ちではTrnの多ドラのアイツがありますがKZの一世を風靡した1BA+1DDの後継機のアイツもオーダー中です。これらのイヤホンもいつもの1BA+1DDイヤホン同様にレビューしてみたいと思います。それらも気長にお待ちいただけますと幸いです。
最後に、今回は1,000円台半ばで買える低価格中華イヤホンの紹介となりました。現在amazonでは取り扱いがありませんが、セラーのことですからそろそろamazonに入荷するのではないでしょうか。その際はきっと2,000円を切る価格で販売してくれると期待しています。尤もこの価格帯は1BA+1DDモデルが購入できる価格帯ですが、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低価格帯の中華イヤホンの購入を考えていて1BAモデルが少しでも気になった方は安心確実の国内amazonの取り扱いを待って購入を検討してみてくださいね。

 

X49

以下、付属ケーブル、イヤピAET07 M使用、DAP Q1
高音★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★ (1500円ですよコレ)

※☆0.51.0

 

F1

以下、付属ケーブル、イヤピAET07 M使用、DAP M0
高音★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★ (1BA+1DDの音作りが好きな方★2)

※☆0.51.0

 

あとがきとして、今回は1BAの低価格中華イヤホンの商品をレビューをしてみました。次回は中価格帯で発売したCCA CA16との比較用にのアイツをレビューしてみたいと思います。

今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

 

CCA CA16レビュー ※CCA C12 KZ ZSX 比較含む

こんにちは。

今回は中華イヤホンの中から多ドラハイブリッドモデルのレビュー編として中価格帯で発売されているCCA CA16についてレビューをまとめたいと思います。

今回は国内amazonのHiFiHear Audio(@Qianqian_HRcase)から購入しています。

 

 

AliExpressのCCA Officail Store等でも取扱があります。

  

ja.aliexpress.com

 

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1. CCA CA16について 

CCA CA16はこれまでにレビューしたCCA C10や同社C12等と同じ多ドラハイブリッドの最新モデルです。先日レビューしたCVJ CSNをはじめ、Trn VX等新商品の発売は世界的に猛威を奮うCOVID-19の薄暗い気持ちを少し晴れやかにしてくれたように感じています。こんな状態が一日でも早く終息することを切に願っています。

さて、そんな気持ちを代弁しこれまでのうっ憤を解消すべく、最新の中華多ドラハイブリッドモデルを脳死で複数オーダーしており、CCA CA16は二つ目の多ドラハイブリッドとなります。

CCA CA16は中華イヤホンファンにはお馴染みのKZ社のフォローアップモデルと云え、KZ社のやんちゃな音質傾向と大人な音質傾向のCCAと棲み分けされています。

どちらが優れているとかは野暮な質問ですし、そういう事ではありません。純粋に音楽を楽しむ為にその手段を実現する道具として「好みの差はあれど嗜好に上も下もない」そんな風に認め合えるのがどの世界でも理想的な姿だと思います。仮に嗜好を抑圧し「○○こそが全て」という世界があるとすれば、それはもうファンタジーなのではないでしょうか。こんな時だからこそ、見失わずに生きていけたら、いや生きぬいていこうと強く思います。

 

閑話休題

以前のレビューでも触れましたが、このCCA CA16は昨年のZSXやC12以降中価格U10000の多ドラハイブリッドモデルが実に半年以上発売されておらず、待ちに待った新商品です。そして、アジア発のCOVID-19により世界経済が停滞しており、まだまだ先行き不透明な中、そんな時に久しぶりの新商品は平時の3倍は魅力的に見えてしまいますよね。

つまり、今回のCCA CA16もCSNをオーダーした後、いつもの3倍の悪ノリで「買ってから考えよう」という無計画さ。常識ある普通の方は「別のものを買ったばかりだから」と自制する訳ですが、、。

そんな中、昨年話題になったKZ ZSXやCCA C12と先日のCVJ CSN等の5BA+1DDのドライバ構成(搭載ドライバは同じではありません)からBAを2基増やした片側8つのドライバ構成のCA16が一体どんな音を聴かせてくれるのか、期待せざるを得ませんよね。

 

※CCA C12やKZ ZSX、CVJ CSNの過去記事もよろしければご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

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いつも通り前置きが長くなりましたが、そんな訳で待望の中価格帯の多ドラハイブリッドモデル、CCA CA16を昨年の注目モデルKZ ZSXやCCA C12並びにCVJ CSNの片側6ドライバ、5BA+1DDを搭載した多ドラハイブリッドモデルとの違いを含めながら、レビューを纏めていきたいと思います。

 

CCA CA16はKZ ZSXやCCA C12並びにCVJ CSNとは異なりカスタムIEM風デザインが採用されています。シェル本体はそれらとは異なり樹脂製となっており、ステムノズルのみ金属が採用されています。サイズ感はそれらよりやや大きくなっていますが、ZSX同様にカスタムIEM風の造形は耳への収まりは悪くありません。このCA16の樹脂製シェルがZSXやC12並びにCSNとの音質傾向の違いにどのようなアクセントをつけられているのか気になります。

 

CA16のスペックは先述の通りZSXやC12の片側5BA+1DDドライバ構成にBAを2基追加した片側7BA+1DDとなります。搭載ドライバは低域用ドライバは7mmデュアルマグネティックを採用した新型ダイナミックドライバで、C12の10mmから小型化されています。BAは定評がある30095シングル3基が高音域を担当し配置がC12のステムノズル部からシェル内に。新開発50024デュアル(2BA)2基が中音域を担当しこちらも高音域用BA同様にダイナミックドライバに並列に配置され、低音域を前述のDD1基が担います。ZSXやC12が高音域30095シングル1基に中音域50060デュアル(2BA)を2基とDD1基により中音域に厚みを持たせていたのは音質から傾向を掴んでいますが、ドライバ構成ではその高音域のBA2基追加したC12の高音域強化版と勘ぐってしまいますね。

この辺りは実際に聴いてみない事には判りませんが、CCA CA16への期待感が高まります。

 

CCA CA16はZSXやC12の中音域に厚みを持たせたBA構成から高音域用のBAを追加しており、高、中、低音域を3BA+4BA+DDの3way方式とスペック上理想的なドライバ構成と云え、これまで世の中に送り出された中価格多ドラハイブリッド中華イヤホンのように各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーのチューニングポイントを活用できるかが重要となります。このチューニングポイント、経験則を活かしたチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえますね。

 

CCA CA16の納期は流石の国内amazon。当日発送、翌日着でした。最近はAliExpressで先行発売しても、結局セラーのamazon発売の方が到着が早く、価格もamazon新発売時のクーポン等で1Kも違わないため、AliExpressのメリットが薄れてきているように感じます。また、AliExpressの中国本土からの発送は未だ中国からの航空便減便による輸送への影響が大きく、AliExpressにてオーダーした場合はチャイナポストを選択しても早くても約2週間。平時は10日から2週間。遅いと3週間でしたが、それなりに時間が掛かる覚悟は必要です。加えて万が一の不良の際に返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くの少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

  

2. CCA CA16実機レビュー

それでは、早速CCA CA16の実機レビューを以下、まとめていきます。

 

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パッケージングはいつものCCAの白を基調とし黒字で文字が描かれた白箱化粧箱です。

飾り気のないシンプルな化粧箱です。

 

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箱の上蓋を外すと白地のカードケースがあり、その中に取扱説明書等が収納されています。これ地味に結構お洒落な気がします。カードケースを取り出すと白地の内装の台座にイヤホンが収納されています。イヤホンが収納された台座の下側には小箱が収納されていて、その小箱の中にはケーブル等の付属品入っています。

 

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付属品はいつものCCAの低中価格帯商品と同様にシリコンイヤーピースがS、M、Lの3種各1セットが付属します。その内、シリコンイヤピMサイズがイヤホン本体取付け済みで、他にはケーブルです。A5K-U10Kの中価格帯としては少々寂しい付属品ですが、個人的にこれまで同様本体にコスト全振りは嫌いではありません。

 

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イヤピースはこれまでのCCAで付属した(KZ付属タイプと異なる先端に溝がない)黒地のシリコンイヤーピースから新しくなり、白地のものが付属しています。これがちょっと特徴的で軸が短く机に置いたときに傘の高さの半分程度の長さです。そして傘はかなり柔らかく中華イヤホンで付属するものは固めが多いですがこれはフィット感が良さそうで、CA16を耳奥に栓をするように装着することをメーカーは想定しているのかもしれませんね。


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ビルドクオリティですが、CCA CA16は中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じません。安心して購入でき、お勧めできると思います。

カラーバリエーションは黒色のみです。

 

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付属ケーブルはいつものCCAに付属する茶色の編込みタイプが採用されています。今回マイク付きを敢えて選びました。カンの良い方はお気づきでしょうがテレワークやWEB会議用に1本おさえておきたかったからです。勿論CA16では使うつもりはなく、眠っている1BA+1DDイヤホンを仕事で使ってみようと考えています。

プレイヤー側コネクタはL字タイプで、イヤホン側はKZ-Cタイプ(2ピン)、もちろんKZ極性(上がプラス)です。最近の中華イヤホンでは商品はKZ-Cタイプが多く採用されていましすのでこのマイク付きケーブルには活躍してもらおうと思います。

マイク無ケーブルと共通ですが、この付属ケーブルは前述の通りシュア掛け用にチューブで癖付けがあり耳への装着性、使用感はそれほど悪くはありませんし、全体的に絡まりにくくしなやかなものとなります。また、中価格帯に付属するケーブルとして力不足の印象があるものの、そのまま使用できますし落ち着いた色合いのケーブルが本体色との一体感があり普段使いも可能ですね。

 

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※画像左からCCA C12、CCA CA16、KZ ZSX
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CA16は先述の通りZSXとC12と比較しやや大きめで、それらとはシェル本体がステムノズルを除き樹脂製というところが異なります。

ZSXも特徴的なフェイスプレートが話題になりますが実は装着感は良く、CA16もそれと同様にカスタムIEM風の造形の好影響と云えますし、実際装着感は良好です。なによりもCA16はそれらと異なりシェル本体が樹脂製により重量が軽め。それはやはり耳への装着感への影響は大きく耳の小さな女性や子供を除き、殆どの方で不満を感じることはないのではと思います。

次にステムノズルはCA16は細め。ZSXやC12のように太さに影響するイヤーピースの圧迫感がありません。

また、これらにはステムノズル先端端面にメッシュフィルターが装備されていてシェル内部への異物混入が防げますので、長期の使用にも耐えることができますね。

最後に、シェル本体の形状や付属ケーブルからは3機種ともにシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

CA16はステムノズルが細めで耳へは付属のイヤーピースでも装着感は悪くないのですが、少々抜け気味となったため、いつものAET07 MではなくM-に交換し奥の方に栓をするように装着した形がみぃねこは一番しっくりきました。低~中価格帯では毎度付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じることが多くありますので手持ちのイヤピと交換しています。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

なお付属ケーブルも片側8ドライバ、7BA+1DDの性能を活かすためにYYX4762、8芯銀メッキ線へリケーブルしています。

 

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3. CCA CA16音質レビュー

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今回の再生環境はSONY NW-ZX507、直挿しアンバランス接続です。

前回同様に中価格帯はZX507を基準としてレビューを行います。もちろんShanling Q1やiPhone6sでも鳴らすことができましたが、中高音域の解像感や低音域の表現力で本来の性能を発揮できないと感じましたのでご容赦ください。

低価格帯のイヤホンの場合でその違いを比較しました。気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音/低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピはAET07 Mサイズへ。イヤホンの本領を発揮させる為に付属ケーブルからYYX4762にリケーブルしています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「中高音は適度な華やかで響きがある。低音は量感は多くないが十分。全体的にしっとりと聴かせてくれる印象。」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです)
こちらも箱出し直後は低音が少なめでボワつきも感じたため今回も先に鳴らし込みを行っています。

 

音場はやや広め。曲によって広く感じます。

高音は十分な煌びやかさがあり響きも良好です。強弱や小さな音も聴き分けられ、刺さりは感じない。

低音は量感十分で強さがありキレも良く締まりがある。ベースラインは追いやすい。

重低音は沈み込みの深さを感じ十分な強さがある。

中音は高音同様に小さな音や強弱を掴み易く解像感は良好。

ボーカルはクリアでしっとり滑らか。自然な位置に感じます。

一言で云えば中低音寄りでややドンシャリに近いバランス。

補足すると、やや高音域が控えめに感じますが、低音域も主張が強くない為に中高音域をマスクしていません。

もっと云えば、高音はシャリつくような華やかさはなく、やや控えめですが十分な存在感を示し、伸びの良さと響きの良さを感じます。

中音は響きが良く分離の良さを感じ解像感も良好で、音数が多い曲でもボーカルと演奏は分離良く埋もれることはありません。そのボーカルはクリアで聴きやすく艶があり息遣いを感じられ自然な滑らかさがあります。特にバラードではしっとりと気持ち良く聴かせてくれます。

低音は量感十分ですが、寧ろ芯がある強さが特徴的な心地良さを感じます。それ故に高音がやや控えめに感じてしまいます。低音の解像感は良好で音の強弱は十分に掴め、質は良く所謂量感でお茶を濁してはいません。一聴すると低音重視に感じ中高音が地味な印象となってしまいそうですが、十分華やかさもある中高音で、上手くまとめていると思います。

 
このバランスは以前レビューしたKZ ZSXやCCA C12と比較した時に音の傾向はC12でもZSXでも無く、CCA C10の音場を広くし低音の量感を控えめにし、中高音域の解像感を増した音と云えそうです。

最も異なるのは低音域の解像感でZSXやC12では解像感よりも量感に振っているように感じます。そういう意味ではやはりZSXやC12の後継機というよりC10の中高音に解像感と華やかさを増し、低音の質感を重視した音質傾向は直系の後継機に相応しいと感じます。

そのためC10の音が好きだけどもう少しだけ中高音を華やかさがある音を探している方や、派手過ぎずしっとりとした音を好む方には好評となるかもしれません。

一方ZSXやC12の様な全体的に明るくて低音の量感を求めている方には、CSNやTrn VXは明るさはクリアできても低音に物足りなさを感じてしまうかもしれません。

 

CA16はC12から一転、KZ系の音ではないと好評だったC10に回帰したモデルと云えますが、7mm径の新型DDとシェルを大きくせずに7BAを並列に収めながらも十分な量感と強さのある低音とし、中音域BAに新型を4BA配置し中音域の厚みを維持しながら、高音域BAをZSXやC12の1BAをステムノズル配置による強すぎる高音を3BAとしながらもDDとの並列配置によって音響調整をおこなった意欲作と云え、実際にC10を超えてきたと感じさせる音質傾向と感じます。

 

そして最新多ドラハイブリッドのCSNと比較した場合にはCSNは中高音、特に高音域をより綺麗に聴かせてくれる音づくりで、AS12の音に近く低音をDDに変えることで低コストで量産可能とした、中高音にフォーカスしながらも聴きやすい音質傾向のモデルでした。そのためもうCA16の音質とは真逆ですね。明るい音のCSNとしっとりとしたCA16。悪く云えば暗い音のCA16でしょうか。

とはいえ、個人的にはCA16はC10の音が好きなみぃねこにとって待ちに待った後継機としてのポジションを与えているほど気に入ってしまっています(笑)。

 

まとめとして、CCA CA16は多ドラハイブリッドモデルとして、特定の音域を強調せずに高音も疎かにしていない中低音域中心に聴きやすい音質傾向は、充分満足できると云える仕上がりでお勧めできるのではないでしょうか。一方、明るく華やかな音を求める方にはつまらない音と感じるかもしれません。

 

蛇足ですが、以前のレビューでも触れていますが単純にドライバ数を増やす足し算では未だ限界があります。残念ながらそれをBAオンリーの低~中価格帯複数ドライバ搭載モデルが証明しています。それでも次々と投入される中華の新モデルが我々を楽しませてくれており、今後も期待していきたいですね。

  

高音   C12 ≧ ZSX ≧ CA16

中音   CA16 ≧ C12 ≧ ZSX

低音   CA16 ≧ C12 ≧ ZSX (質感の順。量感はC12が一番)

ボーカル CA16 ≧ C12 ≧ ZSX 

音場   CA16 ≧ ZSX ≧ C12

 

最後に、今回はAliExpressで実売5,000円台で購入できる中価格帯U10000中華イヤホンの紹介となりました。国内amazonでも取扱があり8,000円台(2020/6/22現在)。AliExpressではフォロワー割等で5,000円台前後とお求め易い価格ですが、その入手性に少々難があります。とはいえこれまでの中価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格となりますし、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低~中価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazonの取り扱いを待って。新商品を少しでも早く入手したい、少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

CA16
以下、ケーブルYYX4762、イヤピAET07 M-使用、DAP ZX507
高音★★★★☆ 
中音★★★★☆  
低音★★★★☆ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★★ 
※☆0.5、★1.0

 

ZSX

以下、ケーブルYYX4732、イヤピAET07 M使用、DAP ZX507
高音★★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★★☆ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★★ 

※☆0.51.0

 

C12

以下、ケーブルYYX4761、イヤピAET07 M使用、DAP ZX507
高音★★★★☆ 
中音★★★★☆  
低音★★★★☆ 
音場★★★☆
分離★★★★
お勧め度★★★★★ 

※☆0.51.0

 

CSN
以下、ケーブルYYX4762、イヤピAET07 M使用、DAP ZX507
高音★★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★☆ 
※☆0.5、★1.0

 

あとがきとして、今回は多ドラハイブリッドモデルの中価格U10000中華イヤホンの新商品のレビューを多ドラハイブリッドモデルの人気機種と併せて比較をまとめてみました。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。今後も低価格を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

 

  

 

 

KBEAR KS2レビュー

こんにちは。

今回はいつもの1BA+1DD中華イヤホンレビュー編として低価格帯で発売予定のKBEAR KS2についてレビューをまとめたいと思います。

KS2は発売前のサンプルとしてKeephifi Official(@KeephifiO)より提供いただきました。

新しいイヤホンブランドのKeephifi Officialは元々製造メーカーを生業としており、Wooeasy Earphones Storeで販売する商品の製造をするなどのビジネスパートナーにあたるそうです。そのKeephifi Officialがこの度事業拡大として販売も展開することになり、前述のサンプルレビューのお話を頂いたというのが事の始まりです。

 

※同社HPはコチラ↓

keephifi.com

 

※同社商品ページはコチラ↓ 

2020 KBEAR KS2 Hybrid DD+BA In ear earphone With 0.78mm pin earbud Hifi Sport Running game headphone KBEAR KB06 KB04 TRI I3keephifi.com

 

AliExpressにはKeephifiのStoreは未だ無いようですが、KBEAR Official Storeには新製品として取り扱いがある様子も画像や商品説明が無く、真偽不明です。(2020/06/28現在)

 

ja.aliexpress.com

 

 

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1. KBEAR KS2について 

KS2はKBEARブランドの1BA+1DDハイブリッドの最新モデルです。KBEARはこれまでに低価格帯で発売した1BA+1DDハイブリッドモデルKB04や2BA+1DDハイブリッドモデルKB06等、安定した音質傾向に定評のある人気のブランドと云えます。

このKS2は以前レビューしたKBEAR KB04やTrn ST1と同様の中華イヤホン低価格モデルの1BA+1DDハイブリッドモデルで販売価格が3,000円以下の低価格帯U5Kの中で激戦区と云えるプライスゾーンとなります。

中華低価格1BA+1DDハイブリッドイヤホンと云えば忘れてはいけないのはKZ社の製品です。それは言うまでもなく同社ZSNやZSN Proで、この価格帯を牽引してきたメーカーです。しかし最近は有線イヤホンよりも無線イヤホンである完全ワイヤレスイヤホン(以下TWS)に力を入れていてTWSの新作は発売されていますが、代名詞とも云える低価格有線イヤホンの発信がありません。少し寂しい気がしますが、それだけライバル各社も力をつけてきていて「高コスパ」だけでは差別化が難しくなってきているのかもしれませんね。

 

以前のKB04レビューでも触れましたが、KBEARはこれが2作目の低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルです。ちょっと意外な感じはしますよね。

そのKB04はKBEAR初の低価格1BA+1DDハイブリッドの金属シェルでしたが、今回のKS2はKZ ZSN Pro同様の金属のステムノズルとフェイスプレートにシェル本体が樹脂とハイブリッド素材(モノは言いよう)です。低価格帯の多くのモデルはこのタイプが多いので、安定した実績の多い構成と云えますね。

 

というわけで今年3つ目の低価格1BA+1DDハイブリッドモデルを手に入れましたので、これまでに評価の良かったKZ ZSN Proや同価格帯Trn ST1との違いを交えながら、KS2のレビューを纏めていきたいと思います。

 

KS2のスペックですが先述の通り中華イヤホンの低価格帯で多く採用されている1BA+1DDのハイブリッドです。2つのドライバの内、ダイナミックドライバにはPUとbiologicalとの複合素材を採用し中低音域用として搭載。BAは型番不明なものの高音域用として搭載さています。

イヤホン本体は先述の通り、フェイスプレートとステムノズルが金属製でシェル本体は樹脂製のハイブリッド素材で、ZSN ProやST1もこの構成です。ドライバのハイブリッド構成と共に最早低価格帯のスタンダードとも云える構成と云えますね。特にステムノズルの素材が金属製と樹脂製との違いから音質傾向への影響をこれまでレビューした経験から感じています。それは高音域に現れます。多くの低価格1BA+1DDハイブリッドイヤホンでは高音域を担当するBAドライバがステムノズルの中に配置されておりますが、音道管を使用していない為、高音域の伸びや響きに影響があると経験則で捉えているからです。

とはいえ最も大切なのはこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホン同様に各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングが重要となります。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえますね。

 

KS2の納期としては中国本土からの発送という事もあり、国内amazonのようにはいきませんでしたが、発送の連絡をいただいてから一週間も経たずに届きました。昨今、感染症の影響で中国からの輸送は平時の様にはいきませんが、それも徐々に回復傾向であり最近はシンガポール経由も再開し動き始めていますので、もう少しというところですね。平時であればAliExpressならば早くても約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間。万が一の不良の際には返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

2. KBEAR KS2実機レビュー 

それでは、早速KBEAR KS2の実機レビューを以下、まとめていきます。

 

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パッケージングは従来のKBEARブランドで採用されていた黒地の緑色のラインが入っているデザインから、白を基調とし側面を黒色と配色したスリーブタイプの化粧箱です。
箱の表にはイヤホンイラストが。裏にはスペックが記載されています。

また今回のモデルはパッケージに日本語もあります。もしかして日本国内での販売も意識しているのかもしれませんね。

 

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スリーブを外すと白地の内装の台座にイヤホンが収納されています。またイヤホンが収納された台座の下側の白い小箱が収められ、その小箱の中にイヤーピースやケーブルなどの付属品が入っています。

 

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付属品はCCA等に付属する溝無シリコンイヤーピースがS、M、Lの3種各1セット。そのシリコン黒色イヤピMサイズが本体取付け済みのため、都合Mサイズは2セット、他にはケーブルです。U5Kの低価格帯としては必要十分の付属品となります。また特筆すべきは取扱説明書です。先述した化粧箱への日本語に加え取説にも日本語の説明ページがあります。これは本当に日本国内での正規代理店経由での販売を計画しているのかもしれません。


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ビルドクオリティですが、数年前の低価格帯と比べるとレベルアップを感じられ、綺麗に仕上がっています。カラーバリエーションは黒色と緑色があるようですが、今回黒色が届いています。

 

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付属ケーブルはいつものKBEARで採用されている茶色の撚り線タイプでしっかりした線材が採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプで、イヤホン側はTFZタイプ2ピン仕様、KZ極性(上がプラス)です。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的に絡まりにくくしなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルの中でも質感が高くそのまま使用できますし茶色ケーブルが悪目立ちせず普段使いでも気にならないですね。

参考までにこのシュア掛け用のチューブでの癖付けは結構Rがきつめです。どうしても耳に合わない場合には、みぃねこはこのチューブをライターで焙り(チューブに火を直接当てる=炙る。誤解しないように!)、自分の耳に合うように癖付けを手直しています。これによって良い塩梅に調整し装着感を改善することができますので自己責任となりますが、興味のある方はお試しくださいね。

  

※画像左からZSN Pro、KS2、ST1 

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KS2とZSN Pro、ST1の外観の比較として、サイズ感はほぼ同じ。シェルの造形もほぼ同様で金属製フェイスプレートの厚みやデザインは異なりますが、ラインはほぼ一緒です。シェル本体の造形は3機種共に多少異なっておりますが、耳への装着時には殆ど気になりません。3機種共に綺麗な造形ですね。ステムノズルでは太さはST1を除きやや太め。角度ではZSN Proに近くなります。

そのため耳への装着時にはステムノズルの角度が寝ているKS2とZSN Proの装着感は良好ですね。

また、KS2を始め全てステムノズルが金属でこの3機種ともにメッシュフィルターがあります。

そして、シェル本体の形状は3機種共にシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

なお、先述の通りKS2はステムノズルは比較的太めですが、耳へは付属の黒イヤーピースで奥の方で栓をするように装着する形がみぃねこは一番しっくりきました。低価格帯ではいつも付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じるので手持ちのイヤピと交換していますが、今回はその必要はありませんでした。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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3. KBEAR KS2音質レビュー

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今回の再生環境はSHANLING Q1、直挿しアンバランス接続です。

これまで低価格帯はShanling M0やFiiO X3markIII(以下X3III)を基準としてレビューを行ってきましたが、今回からQ1にて行います。これまでにShanling M0とFiiO M5の比較や、M0とiPhone6sの比較を行っており、X3IIIへ移行も考えましたが、初心に帰りSHANLING Q1で比較しますので、ご容赦ください。

M0とQ1はDACやアンプ等の主要のスペックには変わりがありませんが、聴き比べるとQ1はM0よりも低音が豊かに感じます。どちらもバッテリー駆動なのでM0よりもQ1の方が容量が増え電源供給に余裕があるからなのかもしれません。

低価格帯のイヤホンの場合でそれらの違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

※FiiO M5とShanling M0の比較もよろしければご参考ください。 

miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは付属品 黒Mサイズ、付属ケーブルを使用しています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「KBEARらしくバランスが破綻していないすっきりした聴きやすい音。」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです)

ただし、箱だし低音にやや膨らみを感じたので今回も先に鳴らし込みを行っています。

鳴らし込み後は低音は量感はやや落ち着き締まった印象です。

 

音場は広くも狭くもない普通です。

高音は煌びやかさがあり華やかさがあるが、刺さりは感じない。

低音は十分な量感があり芯が感じられ締りとキレがある。ベースラインは追いやすい。

重低音は沈み込みは深く強さがある。

中音はすっきりしながらも華やかさは十分。ボーカルはクリアでやや近い位置から聴かせてくれてややドライ。曲によって近く感じますが、聴きやすいです。

一言で云えば中低音寄りのややドンシャリ

高音はしっかりとした低音域に埋もれない存在感のある煌びやかさと華やかさがありますが尖りはありません。同じ中低音寄りのZSNとは異なり中高音域にやや華やかさがあります。

中音は曲によってやや凹を感じますがボーカルがクリアで聴きやすく高音低音に埋もれません。

中音域は音に華やかさがあり心地良いですが、音数が多いハードな曲ではやや音が重なり真ん中に集まる印象です。

ボーカルはバラード等では近く感じ、アップテンポの曲では楽しく聴くことができますが、ややドライの為しっとりとした雰囲気を楽しみたい場合には相性の悪さを感じる曲もあります。個人的に宇多田ヒカルは雰囲気がありますね。

低音は量感がしっかりしていますが、支配的ではありません。不足のない十分な量と芯のある音で締りとキレがあり強さがあります。重低音は強さはあり深く沈み込む低音を疎かにしていません。この低音がクリアな高音中音を適度な強さで支えることでバランス良く聴かせてくれている印象です。

これはこれまでレビューしたKBEARの音と云え、何処かを誇張しない聴きやすいドンシャリ寄りの音ではありますが、従来の低価格帯でポピュラーなドンシャリとは一味違う音であり同じ低価格帯のKZ ZSNの中低音中心の音とも異なるバランスです。そして同社KB04も中高音と中低音が重視された良くまとまった音質傾向でしたが、KS2よりも高音の響きが良く重低音はそれ程ではない為、それとは違うと云えTrn ST1に近い音ですが、ST1もZSN Proほどの明確なドンシャリではありません。

特にST1は低音がTrnの弾むような音でややふわっとした感じがありますが、KS2は締まった低音という違いがあります。

KS2は個人的に欲を言えば中音の質感で、こちらは歌モノ、特にバラードを聴く場合には少し物足りなさ感じますが、これは好みがありますので、演奏やメロディラインをメインで聴かれる方とは評価が分かれてしまうかもしれません。

 

まとめるとKS2は高音域は煌びやかさ華やかさがあり十分な存在感を示しますが尖りは無く、低音域は強さがあり締まりのある存在感は決して出しゃばらず、中音域はややドライ気味なボーカルは息遣いをを感じ聴きやすいクリアさがある兎に角完成度の高いリスニング用途の低価格中華イヤホン1BA+1DDハイブリッドイヤホンと云えそうです。

尤もこの完成度の高いリスニング用途としてのバランスの良さは中華イヤホンには高音域のシャリつく刺激的な強さや低音のドンの量が多い強ドンシャリを求めるという方には、少しもの足りないと感じ評価が分かれてしまいそうです。

 

高音   ZSN Pro ≧ ST1 ≧ KS2

中音   ZSN Pro ≧ KS2 ≧ST1

低音   KS2 ≧ ZSN Pro ≧ ST1 (量はZSN Proが一番多い)

ボーカル KS2 ≧ ST1 ≧ ZSN Pro

 

最後に、今回はAliExpressで今月末にプレオーダー開始予定の低価格帯中華イヤホンの紹介となりました。現在(2020年6月28日)はAliExpressやamazonではセラーの個別ページもなく、今後順次展開される予定ですが、一足先にAliExpressでは2,000円前半で販売予定となります。そのAliExpressではフォロワー割によって2,000円を切る価格を予想しますが、その入手性には特に現在少々難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

KS2

以下、付属ケーブル、付属黒イヤピ M使用、DAP Q1
高音★★★★ 
中音★★★☆  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★

※☆0.51.0

 

あとがきとして、今回はいつもの中華低価格1BA+1DDハイブリッドイヤホンの新商品のレビューをまとめました。これで通算27個目となります。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。今後も低価格?を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

※2020/6/30 リンクを更新。価格情報修正。誤記修正。

 

CVJ CSNレビュー ※CCA C12 KZ ZSX 比較含む

こんにちは。

今回は中華イヤホンの中から多ドラハイブリッドモデルのレビュー編として中価格帯で発売されているCVJ CSNについてレビューをまとめたいと思います。

今回はAliExpressのMissAudio Store(@MissAudio2)から購入しています。

 

ja.aliexpress.com

 

国内amazonでは未だ取り扱いが無いようです(2020/6/14現在)。

 

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CVJ CSNは偶々見つけた商品です。それはAliExpressの中で1BA+1DDモデルを物色していた時にCVJ社のCSAという商品を発見しカートへ追加。後日何かとまとめてオーダーしようとしたところ、このCSNがAliExpressのお勧めに現れたため気になって詳細を確認したところ、CSAの上位モデルで多ドラハイブリッドイヤホンの最新モデルの様子。しかもあのKZ ZSXやCCA C12と同様に5BA+1DDのドライバ構成(搭載モデルは違います)!?

此れは神のお導きとCSAの購入を止めて、即オーダーしてしまいました。

実際ZSXやC12以降中価格U10000の多ドラハイブリッドモデルは昨年9月頃から実に半年以上発売されておらず、待ちに待った商品と云えます。…と、云えば聞こえは良いのですが、KZ社を始めとする中華イヤホン各社はこれまで短い期間で矢継ぎ早に新製品を展開してきていたため、今回は長く感じられます。

尤もその理由は明白で中国本土では昨年末からのCOVID-19(コロナウイルス)が深刻で世界経済の勢いを止めてしまう程であったと云えます。そして、それは一時の急速な拡大は落ち着きを見せていますが、終わりの見えないもどかしさが薄暗い気持ちを感じさせています。

そんな時に久しぶりに見かけたCSNを購入しない訳がなかろうと、果たしてちゃんと届くのかと不安になりながらもチャイナポストとスタンダードシッピングの2種を試す暴挙に出ています。と云っても別の製品を同じセラーから配送方法を別にして買っただけですが。

つまり、今回のCSNは新商品の魅力もありますが、チャイナポストとスタンダードシッピングはちゃんと届くのか?という人柱実験も兼ねたものであったりします。

そして、結果はチャイナポストを選択したCSNの圧勝。セラー発送後約2週間で到着。平常時は10日掛からないくらいでしたのでやや遅めかもしれませんが、スタンダードシッピングは「原産国を出発」ステータスになってから最早3週間経過し未だ到着の兆しもみえません。

シンガポールポストが4月下旬から止まっていることは別の商品を購入したセラーから聞きその商品はあえなくキャンセルとなりました。6月からは再開したような話を耳にしましたが、溜まっているものを順番に消化しているのでしょうね。まあ気長にあと1か月程度待ってみます。

話は少しそれましたが。

そんな中、昨年話題になったKZ ZSXやCCA C12と同様の5BA+1DDのドライバ構成(搭載ドライバは同じではありません)であり、新参(私が知らなかっただけ?)のCVJ社が放つ片側6つのドライバ構成のCSNに期待せざるを得ませんよね。

CSNはZSXやC12とほぼ同じかやや安価に販売価格が設定されていてAliExpressでは5,000円台後半でセラーによってクーポンで5,000円を少し下回る価格で購入できますが、そのドライバ構成からは十分に安価な販売価格です。一般的に後発モデルではそのスケールメリットの恩恵を受けやすく、安価に設定することができます。いや、寧ろそうでなければ売れませんので、そうせざるを得なかったのかもしれませんし、真偽は不明ですが、我々ユーザーにとっては同等のものが安く手に入ることを考えると有難いことですよね。

 

※CCA C12やKZ ZSXの過去記事もよろしければご参考ください

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いつも通り前置きが長くなりましたが、そんな訳で待望の中価格帯の多ドラハイブリッドモデル、CVJ CSNを同じ片側6ドライバ数、5BA+1DDを搭載した多ドラハイブリッドモデル、CCA C12とKZ ZSXとの違いを含めながら、レビューを纏めていきたいと思います。

 

さてCVJ CSNはKZ ZSXやCCA C12とサイズ感はほぼ同じですが、一番の違いはシェル本体に金属製のシェルを採用しており、シェル本体が樹脂製でステムノズルとフェイスプレートが金属のZSXやC12と異なる構成です。以前レビューしたTrn V90と同じですね。加えて、CSNはC12と同様に比較的オーソドックスなデザインでZSXはカスタムIEMっぽいシェルの造形に特徴的なフェイスプレートデザインとなっています。このCSNのオール金属製シェルがZSXやC12との音質傾向の違いにどのようなアクセントをつけられているのか気になります。

 

CSNのスペックは先述の通りZSXやC12と同じ5BA+1DDドライバ構成ですが、搭載ドライバは異なります。低域用ドライバは10mmデュアルマグネットムービングコイルを採用したダイナミックドライバですが、メーカー不明。BAはメーカー不明の30095シングル1基と30095デュアル(2BA)1基が高音域を。50060デュアル(2BA)1基が中音域を担当しており、低音域をDD1基が担います。ZSXやC12では高音域30095シングル1基に中音域50060デュアル(2BA)を2基とDD1基と中音域に厚みを持たせているのがドライバ構成と実際に聴いた音質から傾向を掴んでいます。

この辺りはCSNがTrn V90のドライバ構成に高音域改良版として1BA追加したモデルとも云えなくもないですが、実際にCSNを聴いてみないとわからないですね。

 

※Trn V90の過去記事もよろしければご参考ください

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CSNはオールZSXやC12の中音域重視のBA構成とは異なり、V90のようなシンプルな高、中、低音域を2BA+2BA+DDの3way方式に高音1BAを追加した3BA+2BA+1DDと云え、これまで世の中に送り出された中価格多ドラハイブリッド中華イヤホンのように各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーのチューニングポイントを活用できるかが重要となります。このチューニングポイント、経験則を活かしたチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえますね。

 

CVJ CSNの納期としては先述の通り中国からの航空便減便による輸送への影響が大きく、AliExpressにてオーダーした場合はチャイナポストを選択しても早くても約2週間。平時は10日から2週間。遅いと3週間でしたが、それなりに時間が掛かる覚悟は必要です。加えて万が一の不良の際に返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くの少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

それでは、早速CVJ CSNの実機レビューを以下、まとめていきます。

 

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パッケージングは黒を基調とし銀色で文字が描かれた木製の黒箱化粧箱です。

表にはメーカーロゴが。裏面にはスペック等が記載されています。


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箱の蓋を開くと白地の内装の台座にイヤホンとイヤーピースが収納されています。またイヤホン等が収納された台座を取り外すと、ケーブル等の付属品が箱の底に入っていて、ケーブルはイヤホンポーチの中に収納されています。

 

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付属品はKZ等の中価格帯商品よりも豊富で、シリコンイヤーピースがS、M、Lの3種各1セットが付属します。その内、シリコンイヤピMサイズがイヤホン本体取付け済みで、他にはケーブル、ケーブルバンド、イヤホンポーチです。A5K-U10Kの中価格帯としては必要充分な付属品です。


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ビルドクオリティですが、CVJ CSNは中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じません。某中華イヤホンメーカーは私自身4割程度の確率で外れを引きましたが、CSNは中華イヤホンの仕上がりの雑さ等、多少のアレはあっても価格が安く音が良いという評判は今は昔で安心して購入でき、お勧めできると思います。

(まあ某メーカーだけが著しくハズレ率を上げているとも云えます)

カラーバリエーションは黒色と紺(青?)色の2種類あり、みぃねこは無難な黒色を選択しています。

 

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付属ケーブルはどこかで見たことがあるT〇n社に付属する黒色の編込みタイプに酷似しているものが採用されています。実際耳掛けのチューブは当にそれの癖通りで、フィットさせるにはチューブを温めて癖付け直しが必要です。

プレイヤー側コネクタはI字タイプで、イヤホン側はKZタイプ(2ピン)でもちろんKZ極性(上がプラス)です。最近の中華イヤホンでは商品はKZ-Cタイプが多く採用されていましたが、以前のフラットタイプですのでリケーブルの際も安心です。

そしてこの付属ケーブルは前述の通りシュア掛け用にチューブで癖付けがあり、これが耳への装着性に少々難がありますが、使用感はそれほど悪くはありませんし、全体的に絡まりにくくしなやかなものとなります。また、中価格帯に付属するケーブルとして力不足の印象があるものの、そのまま使用できますし落ち着いた色合いのケーブルが本体色との一体感があり普段使いも可能ですね。

 

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※画像左からZSX、CSN、C12
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CSNは先述の通りZSXとC12と比較しほぼ同じかややコンパクトで、それらとはオール金属製というところが異なります。

これらのデザインは賛否あると思いますが一番のネックはシェル本体がZSXやC12等のシェル素材がハイブリモデルと比べて金属製による重量が嵩むところです。そしてそれはやはり耳への装着感への影響は大きく人によって不満を感じるかもしれませんね。ただしシェル自体はオール金属製シェルを感じさせない装着感の良さがあります。装着感だけで云うと、ZSX>CSN>C12となります。

次にステムノズルもCSNがやや細め。ZSXやC12のように太さに影響するイヤーピースの装着感などは圧迫感がありません。

また、これらにはステムノズル先端端面にメッシュフィルターが装備されています。

最後に、シェル本体の形状や付属ケーブルからは3機種ともにシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

CSNはステムノズルがやや細めですが、耳へは付属の本体装着済みイヤーピースでは上手く位置を合わせ難く少々抜け気味となったため、いつものAET07に交換し奥の方に栓をするように装着ではなく、やや浅めに蓋をするように装着した形がみぃねこは一番しっくりきました(ZSXやC12も同様にこれで対応しています)。低~中価格帯では毎度付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じることが多くありますので手持ちのイヤピと交換しています。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

なお付属ケーブルも片側6ドライバ、5BA+1DDの性能を活かすためにYYX4762、8芯銀メッキ線へリケーブルしています。

 

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それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今回の再生環境はSONY NW-ZX507、直挿しアンバランス接続です。

前回同様に中価格帯はZX507を基準としてレビューを行います。もちろんShanling Q1やiPhone6sでも鳴らすことができましたが、中高音域の解像感や低音域の表現力で本来の性能を発揮できないと感じましたのでご容赦ください。

低価格帯のイヤホンの場合でその違いを比較しました。気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
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それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音/低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピはAET07 Mサイズへ。イヤホンの本領を発揮させる為に付属ケーブルからYYX4762にリケーブルしています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「中高音は華やかで響きがある。低音はやや控えめだが十分。全体的に華やかさがありノリ良く聴くことができる。」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです)
こちらも箱出し直後は低音が少なめでボワつきも感じたため今回も先に鳴らし込みを行っています。

音場は普通からやや広め。曲によって広く感じます。

高音は煌びやかさがあり響きも良好で小さな音も聴き分けられますが、しつこさはなく刺さりも感じない。

低音は量感は十分でキレの良さがありベースラインも追いやすい。

重低音はそれほど沈み込みを感じ無いが適度な強さは感じられる。

中音は高音同様に小さな音や強弱を掴み易く解像感は良好。

ボーカルはクリアで滑らか。自然な位置に感じます。

一言で云えば中高音寄りのフラットに近いバランス。補足すると、やや高音域が派手に感じますが、低音域が強調されていない為に中高音域の分離の良さもあり、そう感じさせます。

もっと云えば、高音は存在感を示すが、それはシャリシャリとうるさく感じないギリギリのラインですが、伸びの良さと響きの良さがそれでも心地良く感じさせます。

中音は響きが良く分離の良さを感じ解像感も良好ですが、音数が多い曲では若干ボーカルに重なりを感じます。そのボーカルはクリアで聴きやすく息遣いを感じられ自然で滑らかさがあります。バラードでは気持ち良く聴かせてくれますが、先述の通り音数が多い曲では中音の演奏にやや重なり埋もれを感じます。

低音は量感は十分ですが、中高音の華やかさと比べるとやや控えめに感じます。低音の解像感も悪くなく音の強弱は十分に掴め質は悪くないのですが…。重低音は適度な強さがありますが、沈み込みはやや浅く感じます。その為華やかな中高音に比べて地味な低音は印象が薄くなってしまうのかもしれません。

 
この華やかな中高音と地味な低音は以前レビューしたKZ ZSXやCCA C12と簡単に比較した時に音の傾向はC12の音場を広くし低音を控えめにして中高音域の主張を増した音。若しくはZSXの中高音の主張を増して低音を控えめにした音と云えそうです。

最も異なるのはZSXやC12はCSNと比較すると中音域が暖かく、CSNはクールに感じます。そういう意味ではZSXが暖かく感じてしまうのが相対評価の面白さですね。

とはいえ、CSNもZSXやC12と発売時の価格がほぼ同じであり、後発の差別化はきっちりしてあるので、これはクールで中高音の分離や解像感を重視される方には好評となるのではないでしょうか。

 

更に掘り下げれば、CSNはZSXの音場の広さやC12の中音域にフォーカスした音づくりと両方ともしっかりとした低音域が支えているのとは異なり、低音を控えめにし中高音をすっきりさせ高音の華やかさを重視した印象があります。そう、まるでAS12のように。

しかしCSNはAS12のBAの低音とは異なりDDのしっかりとした芯がありますので、やはりそれとも似て非なるもの。ドライバ構成ではTrn V90が近くなり、それの高音域強化版とした場合にCSNはやはり低音が控えめすぎ。

強いて云えばAS12が一番近く、ZSXやC12とは異なったAS12の量産型という印象で、コストを掛けずに低音域は芯を感じられるようにBAの代わりにDDを採用したと云えば伝わりやすいでしょうか。

CSNはAS12と同様のZSXのような音場の広さを感じられます。C12の音場はやや狭くかんじるものの中音域にフォーカスされた音づくりとは異なります。

CSNはAS12同様に音場の広く音の響きは感じられますが、ZSX程の低音ではないためどうしても中高音が派手さを感じます。そして、ZSXのようにボーカルは空間の広さも相まって自然な位置にありますが、その周りの演奏が音数が多くなると少し窮屈さを感じてしまいます。これはC12のような音場は広くないもののボーカルが近くに感じる傾向とも異なります。これは少し期待しすぎだったのかもしれませんが、CSNはなんというか少し前のKZらしい派手さがあり華やかさのある音楽を楽しく聴くことができるけど味わいが薄く感じる、そんな印象を受けます。

次に低音域ですが、やはりZSXやC12のようなDDの深く強い、そしてキレのある音には敵いません。もちろんBAの低音よりはDDの低音として量感が控えめなものの芯を感じられます。単純に低音を比較した場合、C12>ZSX>CSN>AS12の順となります。

ではDDはいったい何をしているのか?恐らく強い低音の代わりに、中音の上の方から低音域の間を積極的にカバーしているように感じます。それは中音が2BAでありながら、ボーカルの自然な息遣いを生々しく再現してくれるところから感じられ、これはZSXやC12よりも綺麗に整って聴こえるところから推測しています。(ZSXやC12は中音域4BAで、CSNは2BAです)

今回のCSNではファーストインプレッションをZSXに似たCSNと感じていましたが、実際にはAS12が一番似ているという、C12やZSXの良さを再認識しながら、CSNの音作りを掘り下げられたことは結果、良かったかなと。日々勉強は続きますね。

そして、CSNは中高音、特に高音域をより綺麗に聴かせてくれる音づくりで、AS12の音を低音DDに変えることで低コストで量産可能とした中高音にフォーカスしながらも聴きやすくした音質傾向のモデルと云えそうですね。

 

まとめとして、CVJ CSNは多ドラハイブリッドモデルにおいて中高音域重視のモデルとして十分満足できると云える仕上がりで、人によってはAS12でも派手すぎると感じる方に少しだけ抑えられているところからも高音域の派手すぎるものは苦手だけど中高音をすっきり聴きたい方にはお勧めできるのではないでしょうか。

ですが、この価格帯にはZSXやC12という多ドラハイブリッドの優良機が存在し、それらとの比較ではZSXが最もKZサウンドとしての完成形と云え、DDの低音が苦手又は、BAの低音が好みという方にはAS12を選択いただく方が間違いないと思います。一方、今回のCSNはKZの牙城を崩すには一歩及ばずというのが総評ではありますが、みぃねこは結構嫌いじゃないし、こういう音は好きという個人的な好みも付け加えておきます。

 

蛇足ですが、以前のレビューでも触れていますが単純にドライバ数を増やす足し算では未だ限界があります。残念ながらそれをBAオンリーの低~中価格帯複数ドライバ搭載モデルが証明しています。それでも次々と投入される中華の新モデルが我々を楽しませてくれており、今後も期待していきたいですね。

  

高音   CSN ≧ C12 ≧ ZSX

中音   C12 ≧ ZSX ≧ CSN

低音   C12 ≧ ZSX > CSN

ボーカル CSN ≧ C12 ≧ ZSX (近さはC12)

音場   ZSX ≧ CSN ≧ C12

 

最後に、今回はAliExpressで実売5,000円台で購入できる中価格帯U10000中華イヤホンの紹介となりました。国内amazonでは取り扱いが無く(2020/6/14現在)、AliExpressではフォロワー割等で5,000円台前後とお求め易い価格ですが、その入手性に少々難があります。とはいえこれまでの中価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格となりますし、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低~中価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazonの取り扱いを待って。新商品を少しでも早く入手したい、少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

CSN
以下、ケーブルYYX4762、イヤピAET07 M使用、DAP ZX507
高音★★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★☆ 
※☆0.5、★1.0

 

ZSX

以下、ケーブルYYX4732、イヤピAET07 M使用、DAP ZX507
高音★★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★★☆ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★★ 

※☆0.51.0

 

C12

以下、ケーブルYYX4761、イヤピAET07 M使用、DAP ZX507
高音★★★★☆ 
中音★★★★☆  
低音★★★★☆ 
音場★★★☆
分離★★★★
お勧め度★★★★★ 

※☆0.51.0

 

AS12
以下、ケーブルYYX4762、イヤピAET07 M使用、DAP ZX507
高音★★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★☆ 
※☆0.5、★1.0

 

あとがきとして、今回は多ドラハイブリッドモデルの中価格U10000中華イヤホンの新商品のレビューを多ドラハイブリッドモデルの人気機種と併せて比較をまとめてみました。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。今後も低価格を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

※KZ AS12のレビューも宜しければご参考ください

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BLON BL-05レビュー

こんにちは。

今回は中華イヤホンのシングルドライバモデルのレビュー編として中価格帯で発売されているBLON BL-05についてレビューをまとめたいと思います。

今回は国内amazonのHiFiHear Audio(@Qianqian_HRcase)から購入しています。

AliExpressの有名セラーでも取り扱いがあるようです。

 

 

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BLON BL-05は前作のBL-03も定評がありマニアの間では人気のある商品でしたが、そのデザイン故に好き嫌いが分かれるモデルとなっていました。そのBLONから新商品として今年4月に発表・発売される予定でしたが、コロナウイルスの影響なのか製造が遅れたことと、中国からの航空便が減便されている影響をもろに受けた物流が麻痺し国内amazon入荷が遅れたために、発売が5月にずれ込んでしまいました。とはいえ、待望の中華イヤホン新商品となりますし、少しづつですが中国も経済活動が再開しつつあることを実感します。

BLONのイヤホンは前作のBL-03をそのデザインから購入を見送った経緯もあり、今作のBL-05はレビューの優先順位が高く、個人的に期待値の高い商品です。BL-05は前作同様にカーボンナノチューブ(以下CNT)振動板を採用したシングルダイナミックドライバモデルですが、CNTドライバ採用モデルは以前レビューしたTIN HiFi T4やSEMKARCH CNT1(未レビュー)があります。これら二機種は何れも販売価格が10,000円を超えており、その半額で購入できるBL-05はCNTドライバを試したい方にはお求めやすい価格と云えそうです。

それというのも最近は比較的安価にCNTドライバを採用している製品が増えておりますが、以前のT4レビューでも触れましたが、素材の特徴としてなのか低価格帯での限界なのか判りませんが、低音は控えめでも中高音の解像感は比較的良好な印象です。中価格のSEMKARCH CNT1は低音に全振り。同じ中価格のT4は中高音の解像感に加え低音は量感こそ控えめでもしっかりとした芯がある全域のバランスが良い音質傾向とやはりチューニング次第なのかもしれません。

そもそもカーボンナノチューブとは何?については前回同様に割愛しますが…。それを使用した振動膜(ドライバ)は軽量でイヤホンには最適且つ、剛性の高さから硬質でシャープな、そして反応が良いドライバということになりますね。

いずれにせよ高価なCNTドライバが中価格帯A5,000-U10,000で。もっと云えばほぼ5,000円の商品に採用されたという価格破壊的な商品であり流石の中華イヤホンですね。

 

※CNTやDLC及び、平面磁気型ドライバの技術的な解説は以前同様にどうしても知りたい方はgoogle先生で検索してみてくださいね。だってそれを長々と書いても興味がない方はつまらなくて読む気にならないと思いますし結局音は如何なんだよって方が殆どではないかと思いますので。

 

さて、このBLON BL-05は前作のBL-03に比べ販売開始時の価格は5,000円台と上がっています。BL-03が3,000円台だったことを考えれば約1.5倍強のモデルとなります。それでも他のCNT搭載モデルに比べるとかなり安価な販売価格が設定されています。国内amazonで約5,000。AliExpressでは4,000円台と比較的安価ではありますが、これまでの低価格CNTモデルではチューニングが極端だったこともあり、無試聴で手を出すには勇気がいります。本来ならば中価格帯ともなれば吟味して購入したいですからね。

それでも今回も無試聴で、そもそも中華イヤホンであるBLON BL-05を購入し記事を書いているのは、やはり「良い商品は誰かに伝えたい」という想いです。実はそれぐらいBLON BL-05は潜在能力の高さを魅せてくれています。勿論、音質は嗜好による好き嫌いが良し悪しとなるのが現実であり、理想は数値化による可視化な訳ですが、どうしても味覚と一緒で「甘い・辛い・苦い」という主要素は説明しやすく伝えやすいですが「どれくらい」という絶対評価に繋がる客観的要素が乏しく個人の主観によるものになってしまいます。

繰り返しになりますが、音質の良し悪しは味覚同様に極端な美味しいor不味い同様の括りでは差異が出にくいものの「もっと○○だったら良いのに」という個人の嗜好による主観的要素が反映されます。もっと云えばその主観もこれまでに聴いたことがある音を基準に相対評価で認識されてしまいますので、可能であれば試聴でも良いので色々な音を聴いてみてご自身の好みを確定させ、ご自分の嗜好に近い方のレビューを参考にされるようにすることで、失敗の発生率を下げるリスクマネジメントも大切だと考えます。

元々この備忘録は一般的な国内及び海外有名メーカーではないけど良い音を聴かせてくれるらしい商品を試聴ができなくて二の足を踏んでいる方の背中を押してあげることができるように始めていますので、万人受けするものをお探しの方には特にご参考頂けるのではと自負しております。

そして、なによりも国内及び海外有名メーカーに勝るとも劣らない(かもしれない)中華イヤホンの楽しさを伝えていけたら幸いです。まあ、いつも通りの言い訳ですね、はい。なんやかんやで気になって、我慢できなかったというのが一番の理由でございます(笑)。

 

※TIN HiFi T4の過去記事もよろしければご参考ください

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そんな訳でCNTドライバを搭載したBLON BL-05をTIN HiFi T4やSEMKARCH CNT1との違いを交えながらレビューを纏めていきたいと思います。

 

BLON BL-05はオール金属製のシェルが採用されています。デザインはSEMKARCH CNT1に似た造形で、それより平面的でほぼ同じ大きさであり、コンパクトなシェルと云え耳への収まりも良好です。ステムノズルはやや細め。そのため、使用するイヤーピースで困ることはなさそうですし装着感はSEMKARCH CNT1で問題ない方は比較的良好となりそうです。

 

BL-05のスペックは前作BL-03から変更され、第二世代10mmCNTドライバを片側1基搭載し、付属するケーブルは4芯高純度銅線を使用したものが採用と謳われています。先述の通り、CNTドライバは比較的高価なことと、金属製シェルが採用されていてスペックが映える商品づくりと云えそうです。まあ、付属ケーブルは多少コストカットの影響は否めません。

そして、BL-05は片側に1ドライバのため、多ドラの様な複雑なクロスオーバーはありませんしシンプルで実績がある方式のため安定した音を奏でられるアドバンテージがあります。それはこれまでレビューしてきた中価格中華多ドラハイブリッドイヤホンとは異なり1ドライバ故の自然なつながりがある音が期待できるからです。複数のドライバを搭載した場合、各ドライバの担当する音域が重なるクロスオーバーのチューニングという難題があり低価格帯では特にこの辺りを派手な音づくりにすることで誤魔化した商品も多くあります。もちろんBL-05は1ドライバとはいえCNTドライバの持つ素性の良さを活かしたチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえますね。

 

BLON BL-05の納期としては流石の国内amazonの当日発送、翌日配達です。AliExpressにてオーダーした場合はチャイナポストを選択しても早くても約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間かかりますし、万が一の不良の際に返品交換に結構な手間と時間がかかります。さらに現在は冒頭ふれたコロナウィルスの影響で中国物流も麻痺しており5月上旬に漸く改善しつつある様子です。余談ですが3月末~4月初めに購入した商品のシンガポール経由便が止まっていたこともあり、最近やっと届きました。ちょっと旬を過ぎたのでお蔵入り案件です。そんなこともあってAliExpressでの買い物は暫く控えようかなと思っています。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くの少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

それでは、早速BLON BL-05の実機レビューを以下、まとめていきます。

 

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パッケージングは白を基調としたどこかのブランドに似ているシンプルな白箱化粧箱です。

 

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箱の透明な上蓋箱を外すと白地の内装の台座にイヤホンが収納されていて、イヤホン台座の下側に小箱があります。

 

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その小箱にはイヤーピース、ケーブル、イヤホンポーチが収納されています。

 

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中価格帯U10,000としてはシンプルな化粧箱で、付属品も必要最低限と云ったところです。

 

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付属品のイヤーピースはシリコンイヤーピースがS、M、Lの3種1セットと形状の違うシリコンタイプのSとL?が1セットの計2セットが付属します。シリコンイヤピは口径と傘の材質、形状が異なりそれぞれフィッティングを好みで選択が可能です。

ケーブルは高純度銅のものが付属しており、A5,000-U10,000円の中価格帯として十分な付属品ですが、少し物足りなさも感じますが、イヤピ交換とリケーブルはした方が良さそうですので、気になりませんね。


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ビルドクオリティですが、BLON BL-05は中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じません。安心して購入できると思います。

なお、カラーバリエーションはガンメタと、銀色の二種類です。


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付属ケーブルは4芯、高純度銅線材を使用した黒色の編込みタイプが採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプで、イヤホン側はカバー付き2ピンコネクタで極性は上がプラスです。この付属ケーブルはシュア掛け用にチューブで癖付けされています。気になるのはイヤホン側が凸2ピンメスでケーブル側が凹2ピンオスと専用設計は勘合性も良く強度も増しますがmリケーブルの選択が悩みどころです。また、耳への装着性はシュア掛けの癖付けのアールが大きく個人的にはイマイチです。

個人的に中価格帯A5K-U10Kの商品に付属するケーブルとしては力不足の感は否めず、そのまま使用することもできますが、個人的にはリケーブルはしようと思います。

 

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先述の通りBL-05のシェルデザインはSEMKARCH CNT1に似たデザインですが、一番の違いは背面(フェイスプレート?)のデザインで、丸みを帯びたSEMKARCH CNT1に対し、平面的なBL-05となります。また、装着感はSEMKARCH CNT1同様に良好でステムノズルもやや細めのため、余程のことがない限り良好となりそうな印象ですね(装着感に個人差はあることをご了承ください)。

勿論ステムノズルの先端端面にメッシュフィルターが装備されています。

そして、シェル本体の形状と付属ケーブルからはシュア掛け前提となりますが、シュア掛けが苦手な方は注意が必要ですね。

上記の通りBL-05は耳への装着感は良好も、付属のシリコンイヤーピースでは音質的に低音が抜ける感じとなり今一つだったことから、定番のAET07 Mサイズで耳へは浅めに蓋をする感じで装着し音質的にもみぃねこはしっくりきました。低~中価格帯では毎度付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じることが多くあり、手持ちのイヤピに頼りましたが、まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

 

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今回の再生環境はSONY NW-ZX507、直挿しアンバランス接続です。

これまで中価格帯はFiiO M9を基準としていましたが、前回のDiamond同様にSony NW-ZX507にてレビューを行います。ですが、未だにZX507のエージングはまだ完了していないので、現時点の音であることをご了承ください。(いや、長いよ、、200時間)

もちろんSHANLING Q1とFiiO X3markIII(以下X3III)、iPhone6sでも鳴らすことができましたが、中高音域の解像感や特に低音域の表現力で本来の性能を発揮できないと感じましたのでご容赦ください。

特に低価格帯のイヤホンの場合でその違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」や「FiiO M5とSHANLING M0を比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

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それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音/低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピはAET07 Mサイズ。ケーブルは付属品を使用しています。

当初X3IIIでレビュー予定IIIでしたが、悪く云えば音の線が細く感じた為、ZX507に変更。

しかし、これが正解。相性ってありますよね。というよりZX507が万能なのかもしれません。

箱出しで聴いてみた第一印象は「中高音に繊細があり程よく響く。低音は量は控えめだが芯がある。全体的に華やかさがあり雰囲気良く聴くことができる」でした。
こちらも箱出し直後は低音が控えめに感じたため今回も先に鳴らし込みを行っています。

音場は立体的でやや広め。曲によって広く感じます。

高音は十分な煌びやかさがあり響きも良好で小さな音も聴き分けられ繊細で、しつこさはなく刺さりも感じない。

低音は量感は控えめながらもキレの良さと芯があり音の強弱を感じられベースラインも追いやすい。

重低音はそれほど沈み込みを感じ無いが適度な強さは感じられる。

中音は高音同様に小さな音や強弱を掴み易く解像感は良好。ボーカルはクリアでやや前に位置するが、演奏がそれよりも一歩下がっている為に自然に聴かせてくれる。

一言で云えばやや中高音寄りでフラットに近いバランス。何処かの音域を強調せず、自然に聴くことができる。

もっと云えば、高音は存在感があるが、シャリシャリとでしゃばらず、繊細で伸びの良さと響きの良さを感じます。

中音は響きが良く高音よりも描写は良く解像感は良好でボーカルを邪魔しない。そのボーカルはクリアで聴きやすく息遣いを感じられ高音低音や中音の演奏に埋もれない、ボーカル中心に聴くことができるバランスです。

低音は量感は中高音に比べ控えめですが、芯があり音の強弱は十分に掴めますし質は悪くない。重低音は適度な強さがありますが、沈み込みはやや浅く感じます。

この中高音の繊細な音と何処かの音域を強調しないバランスは以前レビューしたTIN HiFi T4の音の傾向に似ていて安心感があります。

ただし、BL-05とTIN HiFi T4を比較すると低音の解像感はT4の方がより良好ですし、中高音も繊細さはT4の方が良好です。この辺りは付属ケーブルの質も影響があるのかもしれません。

とはいえ、T4はBL-05の倍の価格であり、T4の音が気になる方やT4のシェルが耳に合わない方にはシンプルに良い音を聴くことができるモデルとしてお勧めと云えそうですね。

この音作りの傾向が好みかどうかによって評価が分かれると思います。どこかを強調し破綻せずに整えられたバランスの一聴して良い音と感じられますが、T4同様にパワーのあるDAPやポタアン等を使用してみると印象が良い方向に変わると思いますので低音が物足りないと感じた方は是非お試しいただければと付け加えておきます。

 

まとめとして、BLON BL-05は中価格帯U10Kの中華イヤホンでは珍しい1DDモデルとシンプルな構成でありながらCNTドライバを採用し価格を抑えた同社の自信作で、繊細なな中高音は大きく外すことのない、十分満足できるモデルと云えそうです。

ですが、流石にスマホ直挿しでは本来の性能を発揮できず、ポタアンを介し出力を確保した上で聴く場合に「これがBLONが聴かせたかった音かぁ」という世界観を感じられればより楽しめると思います。

 

余談として、上記のの通り付属ケーブルの力不足を感じていましたので、CT2にリケーブルしてみました。

その結果、低音の量感が増え音の強弱が掴み易くなり深みが感じられます。低音域が少し強くなることで一般受けし易いバランスになった印象です。ただしやや平面的な音になった気もしますので、HiF4834等のOCC線の方がより好印象になるかもしれません。

このCT2はT4やP1にも使っていますがそれらとも相性が良く、BL-05でもその相性の良さを感じられました。

個人的にリケーブルありきの低価格よりも折角の素性の良さを活かす付属ケーブルであれば、多少価格が上がっても納得の評価になったような気がします。

 

最後に、以前のレビューでも何度か触れていますが単純にドライバ数を増やす足し算では未だ限界があります。残念ながらそれをBAオンリーの低~中価格帯複数ドライバ搭載モデルが証明しています。それでも次々と投入される中華の新モデルが我々を楽しませてくれており、今後も期待していきたいと思います。(コロナ早く終息してくれ)

以下は参考。価格帯が異なりますので。

  

高音   T4 ≧ BL-05    

中音   T4 ≧ BL-05  

低音   T4 ≧ BL-05  

ボーカル BL-05 ≧ T4  (ドライなT4。生っぽさのBL-05。私の好みです)

音場   T4 ≧ BL-05

 

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今回は国内amazonで5,000円台で購入できる中価格帯U10K中華イヤホンの紹介となりました。現在(2020年5月24日)amazonで絶賛取り扱い中。AliExpressでは有名セラーのフォロワー割で4,000円前半と安価ですが、その入手性に少々難があります。とはいえこれまでの中価格中華イヤホンの中でも魅力的な実売価格となりますし、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低~中価格中華イヤホンの中で間違いのないものを購入したいと考えていて気になった方は安心確実なamazon。新商品を国内発売前に少しでも早く入手したい、少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

BL-05
以下、付属ケーブル、イヤピAET07 M使用、DAP ZX507
高音★★★ 
中音★★★★  
低音★★★☆ 
音場★★★☆
分離★★★★
お勧め度★★★★☆ (中華に特徴を求める方★4)
※☆0.5、★1.0

 

参考

以下、ケーブルCT2、イヤピAET07 M使用、DAP ZX507
高音★★★★☆ 
中音★★★★☆  
低音★★★★☆ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★★ (中華に特徴を求める方★4)
※☆0.5、★1.0

 

あとがきとして、個人的にCNTドライバの素性の良さを感じられる結果でした。そして引き続き再生環境も更新していきます。この再生環境更新はこれまでの基準との相関を必要としますが、そのあたりは別途記事にしたいと思います。

そして、日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。今後も低価格を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

JPRiDE FREEDOMレビュー

こんにちは。

今回はいつもの1BA+1DD中華イヤホンではなく中価格帯で発売されたJPRiDE FREEDOMについてレビューをまとめたいと思います。

FREEDOMは国内amzonのJPRiDE(@JPRiDE_official)から購入しています。

 

 

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JPRiDE FREEDOMはJPRiDE社のプレミアムライン最新モデルで有線仕様です。同社は長らくワイヤレスイヤホンを中心に展開しており、そのワイヤレスモデルもU10000円の中でもコスパの良さで人気が高く、みぃねこもJPA2 mkIIを愛用していました。今は同社608を使用していますが、現在は販売終了となり後継の708に移行しています。尤も左右のイヤホンがケーブルで繋がっているネックバンドタイプのJPA2 mkIIと608はイヤホン左右がケーブルで繋がっていない左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンの台頭によりマーケット的に下火と云えそうです。勿論JPRiDE社もそのラインナップがありTWS-520が同社の真骨頂であるコスパの良さで人気があることから、ワイヤレスイヤホンメーカーという印象があります。

そんな中、同社HP上にある代表のメッセージを読むと、いよいよやりたかったことに挑戦する熱のこもった商品がこのプレミアムライン、FREEDOMと云えそうです。そのくらい力を入れた商品という事で期待値が上がりますよね。また、プレミアムラインのラインナップには実はもう一つあり、LIBERTYがあります。FREEDOMは1DDモデルですがLIBERTYは2BA+2DDの多ドラハイブリッドモデルとなり価格もかなり上がってしまいますが、実はこちらも同時購入しています(笑)。

とはいえ先ずは今回FREEDOMを取り上げてみましたが、反響があればLIBERTYもレビューしてみようと思います。

JPRiDE FREEDOMは販売価格が6,000円台と中価格帯U10Kの中でも競合モデルの多いプライスゾーンとなります。その中で1DDモデルのFREEDOMはどんな音を聴かせてくれるのか非常に楽しみです。

 

FREEDOMは先述の通りJPRiDEのプレミアムライン、そして有線モデルと同社の挑戦的な1DDモデルです。1DDモデルで何が挑戦的と思われる方もいらっしゃると思いますが、この搭載された1ドライバがベリリウム振動板を採用、同価格帯他社製品と差別化されています。ベリリウム振動板を採用しているイヤホンと云えばfinal A8000が記憶に新しいですが、流石に販売価格からあちらはピュア材でしょうけどこちらは、、という可能性があり真偽は不明です。それでも素材によって音の特性が変わることに着目し自分たちが造りたい音にするために素材を選定したとすれば、それはやはり同社代表のいう「本当にやりたいこと」を追求した結果なのかもしれませんね。個人的にすごく好きですね、そういうところ。

そんな訳でJPRiDE初のプレミアムライン、有線仕様のFREEDOMを1DDだしハズレは無いだろうし、同社の気合が入った商品だし、まあ買うしかないよね、と。

はい。いつものやつですよ。

これが沼の住民の思考ですよ。

というわけでベリリウム振動板採用の1DDモデルを手に入れましたので、これまでに評価の良かったMoondrop Spaceshipやfinal E1000との違いを交えながら、FREEDOMのレビューを纏めていきたいと思います。

 

FREEDOMのスペックですが先述の通りドライバ構成はシンプルでダイナミックドライバ1基のみ。この価格帯では珍しいケーブル交換が可能でイヤホンとケーブル接続にはmmcxコネクタが採用されています。加えて繰り返しになりますがダイナミックドライバの素材にはベリリウムが採用されています。また、イヤホン本体はアルミニウムの金属製で一般的な円筒型の造形をしているイヤホンです。

実際の商品を見るとシェル本体の金属切削加工は綺麗で国産低価格の樹脂シェルとは異なりクオリティの高さを感じられます。

そしてFREEDOMはこれまでにレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホンとは異なり、シンプルなシングルダイナミックドライバは複数ドライバ搭載の各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングの難しさはなく、どの音域に重点を置くのかがポイントになります。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえますね。

 

FREEDOMの納期としては流石の国内amazonです。それもその筈、昨今の感染症の影響がでる前に購入しております。これがAliExpressならば早くても約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間かかりますし、万が一の不良の際に返品交換に結構な手間と時間がかかります。現在もあちらは輸送が麻痺している様子。普段ならチャイナポストが10日程度でスタンダードシッピングが二週間で届きますが、今はシンガポール経由のスタンダードシッピングは完全に止まっています。一方チャイナポストでは本国を出発してから一月程度消息を絶っています。

そんな訳で平時一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

それでは、早速FREEDOMの実機レビューを以下、まとめていきます。

 

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パッケージングはJPRiDE社のオリジナルデザイン、黒を基調としたスリーブタイプの化粧箱です。余談ですが同社ワイヤレスイヤホンのパッケージングはイヤホンケースに全て収納し、そのイヤホンケースが無地厚紙の箱に入った簡素なものでしたので、ずいぶん違うなぁと感じました。

 

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スリーブを外すと黒地の内装の台座にイヤホンが収納されています。またイヤホンが収納された台座の下に小箱あり、その小箱の中に付属品が入っています。

 

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付属品はシリコンイヤーピースがS、M、Lの3種1セットとシリコンダブルフランジSとM(?)サイズが。そのシリコンイヤピMサイズが本体取付け済み。他には取付済みケーブルです。同社ワイヤレスイヤホンにはイヤホンケースが付属していますので中価格帯U10Kとしては少々物足りなさを感じるものの必要十分な付属品となります。


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ビルドクオリティですが、国内メーカー品と比較しても綺麗に仕上がっています。カラーバリエーションは黒(ガンメタ?)の1種類のみ。


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付属ケーブルは茶色の編込みタイプでやや硬めの線材が採用されています。プレイヤー側コネクタはI字タイプで、イヤホン側はmmcx仕様です。この付属ケーブルは耳から下に垂らすストレート装着やシュア掛けのどちらでも対応できますし、シュア掛けした際に耳への装着性や使用感は悪くありません。線材がやや硬めですが全体的に絡まりにくくしなやかなで低中価格帯にありがちなタッチノイズは抑えられていますので付属ケーブルの中でも質感は高くそのまま使用できますし普段使いも可能だと思います。

  

※画像左上Spaceship、右上E1000、下FREEDOM f:id:miineco106:20200509211917j:image
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※画像左からFREEDOM、E1000
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※画像左からFREEDOM、Spaceship
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FREEDOMとSpaceship、E1000の外観の比較として、FREEDOMが一番大きく(長く)Spaceship一番小さい様子。特にFREEDOMはシェルの太さもありますがアルミ製シェルを採用していることもあり耳への装着時には殆ど重さも気になりません。唯一E1000のみが樹脂製シェルで一番軽量となります。また、FREEDOMのケーブルが編込みということもあり他よりも太めのため耳から下に垂らすストレートでの装着時には寧ろケーブルの重さを感じてしまいます。ステムノズルはFREEDOM、Spaceshipが太め。E1000がそれに比べるとやや細めですが、Spaceshipにはイヤピを外れにくくする返しがないので円筒型イヤホンは耳奥に栓をするように装着するのがベターなため、イヤピの外れやすさは少々難点ですね。

そのため個人的に3機種の中で一番装着感が良いのはE1000となり、次にSpaceshipとFREEDOMが並びます。

また、3機種共にステムノズルにはメッシュフィルターがあり好感ですが、ケーブルのタッチノイズは3機種共にあり、Spaceshipはそれを一番感じます。

なお、先述の通りFREEDOMはステムノズルは比較的太めですが、耳へは付属の黒イヤーピースで奥の方で栓をするように装着する形がみぃねこは一番しっくりきました。低中価格帯ではいつも付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じるので手持ちのイヤピと交換していますが、今回はその必要はありませんでした。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからもたとえ国内メーカーであっても低~中価格のイヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さ等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今回の再生環境はFiiO X3 Mark III(以下X3III)、直挿しアンバランス接続です。

これまで低価格帯はShanling M0を基準としてレビューを行ってきました。今回は中価格U10KでありZX507の出番となるのですが、今回はX3IIIにて行います(深い意図はありません)。これまでにShanling M0とFiiO M5の比較や、M0とiPhone6sの比較を行っておりますが、尤もX3IIIはそれらとは、中高音域の解像感や低音域の表現力には差があります(販売価格が違いますから)し、今後はイヤホンとの相性やイヤホン本来の性能を発揮できるようにDAPを選択したうえで比較したいと考えましたのでご容赦ください。

 

低価格帯のイヤホンの場合でそれらの違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
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※FiiO M5とShanling M0の比較もよろしければご参考ください。 

miineco106.hatenadiary.jp

 

前回のKB04レビューの際にも簡単に触れましたが、以下再掲しておきます。

X3IIIとM0、M5の比較を一言で云うと、X3IIIとM5は同傾向のノリ良くリスニングに振っていて雰囲気の良い音。M0は明朗な音となりますが、X3IIIはM0よりも雰囲気があり分離良く解像感も備わった音となりますね。

FiiO X3 Mark IIIとShanling M0、FiiO M5の比較も機会があれば記事にしてみますので、気長にお待ちいただければ幸いです。

 

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは付属品 黒Mサイズ、付属ケーブルを使用しています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「バランスが破綻していない。高音にキレがあり余韻がある。低音も十分。全体的に華やかさがある」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです)

ただし、箱だし低音は控えめで高音の主張が気になるものの刺さりは感じませんでしたが、今回も先に鳴らし込みを行っています。

 

鳴らし込み後は低音が締まり高音の華やかさが増した印象です

音場は普通で分離も普通。

高音は煌びやかさがあり響きもあるがしつこさはなく刺さりも感じない。

低音は量感は十分で響きは控えめ。その分締りがありキレも良好。ベースラインは追いやすい。

重低音は沈み込みの深さはそれ程感じないが十分な強さがある。

中音は多少音の重なりを感じるが解像感は悪くない。ボーカルはややドライだがクリアで自然な位置から聴かせてくれ、刺さりもない。

一言で云えばやや中高音寄りのドンシャリ

高音はしっかりと存在感を示す。十分な煌びやかさと華やかさがありながら尖りはなく小さな音もしっかり描写し余韻を感じられるが、天井はそれ程高くない。

中音はやや凹みを感じ音数が多い曲ではやや音が重なりますが、ボーカルはクリアで聴きやすく高音低音に埋もれる事はないバランスです。

低音は一聴するとその量感やベースラインの存在感により中低音重視の印象を受けますが、中高音、特に高音域が適度な響きがあり余韻を感じられ繊細さがあります。中音域はボーカルを邪魔せずに華やかさがあり、聴き込むと低音域が締りとキレの良い音で、中高音を支えている上質なバランスに気づかされ、重低音の必要十分な強さが音楽にアクセントをつけてくれます。

この上質なバランスはドンシャリでありながらも何処かの音域を極端に強調せずに聴かせてくれる心地良さがあります。

強いて云えば低音の音の強弱の表現が甘く感じる所と、ボーカルがドライ傾向な為、ガサつきを感じる所ですが、販売価格からは致し方が無く、それを言ったら酷というものですね。

そしてFREEDOMの真骨頂は何といってもキレの良さ。音の立ち上がりが良く必要なところは伸び、スッと消えるところは消える。これはこれまでレビューした中価格U10Kではなかなか出会えない音と云えます。やはり何処かを誇張しない聴きやすいドンシャリは心地よく音楽を楽しめますね。

FREEDOMは従来の低中価格帯でポピュラーなドンシャリ傾向であるものの、それらとは一味違う音であり、大袈裟に云えば同じ中価格帯A10KのTFZ KING(アップデートモデルの方)にも似た音と云えるかもしれません。

尤も流石にKINGとは一緒は云えませんし、比較的近い、実際に聴いてみれば特に低音域が異なるバランスとなりますのでFREEDOMは高音と中音が重視された良くまとまった音質傾向と云えそうですね。

個人的に欲を言えば中音の質感ですが、こちらは歌モノを聴く場合には少し物足りなく感じますが、これは好みがありますので、楽器メインで聴かれる方とは評価が分かれてしまうかもしれません。

 

次に比較対象としてSpaceship、E1000を挙げましたが、これらとも異なる音。それらはそれぞれに良さがある評価が高いイヤホンです。FREEDOMの元気の良さに対し、Spaceshipのすっきりクリアな優等生の音とE1000の響きのある雰囲気の良い音とは全くベクトルが異なります。

どれが優れているとか部分的な各論では当然出てきますが、それらは嗜好による評価であり明言はできません。個人的にはE1000が好きと云えますけど、そもそもSpaceshipもE1000もFREEDOMの半値です。この3機種はそれぞれに完成度の高さを感じられ、音楽を楽しく聴くという本来の目的を実現することができるイヤホンと云えますし、少なくてもFREEDOMはTFZ系の音が好きな方には好評となるのではないでしょうか。

 

 

まとめるとFREEDOMは高音域は煌びやかさ華やかさがあり存在感を示しますが尖りは無く、低音域の十分な存在感は決して出しゃばらず、中音域はドライ気味なボーカルの息遣いを感じられ、キレの良い音を届けてくれるリスニング用途の中価格イヤホンと云えそうです。

尤もこのリスニング用途としてのバランスの良さはこの価格帯のイヤホンにはもっと高音域の刺激的な強さや低音の量が多い強ドンシャリを求めるという方にはやはり少しもの足りないと感じ評価が分かれてしまいそうです。

 

高音   FREEDOM ≧ Spaceship ≧ E1000

中音   E1000 ≧ Spaceship ≧ FREEDOM

低音   FREEDOM ≧ Spaceship ≧ E1000

ボーカル E1000 ≧ FREEDOM ≧ Spaceship

 

最後に、今回は国内amazonでは6,000円台で購入できる中価格帯U10Kイヤホンの紹介となりました。現在(2020年5月9日)はamazonではJPRiDE専売であり、AliExpressの取り扱いはありません。そもそも日本メーカー(ブランド)として生業をしています。なお先日セールで4,000円後半の価格で販売していました。そのあたりの価格で購入できるのであればお勧めしやすくなりますね。そして今回はAliExpressでは取り扱いが無く、そもそもその場合に入手性に少々難がありますので…。とはいえ日本メーカーとしてこれまでの低中価格イヤホンの中でも安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは十分満足できる内容となっていますので低中価格中華イヤホンも面白いのですが、日本メーカーの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazonでの購入も検討してみてくださいね。

 

FREEDOM

以下、付属ケーブル、付属黒イヤピ M使用、DAP X3III
高音★★★★ 
中音★★★☆  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★☆ (歌もの楽曲★3)

※☆0.51.0

 

あとがきとして、今回はいつもの中華低価格1BA+1DDハイブリッドイヤホンではなく国内1DDモデルの新商品のレビューをまとめました。日々進化を見せる中華イヤホンに負けずに頑張ってほしいですね。今後も低価格?を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

KBEAR KB04レビュー ※プロモコード追記

こんにちは。

今回はいつもの1BA+1DD中華イヤホンレビュー編として低価格帯で発売されたKBEAR KB04についてレビューをまとめたいと思います。

KB04は国内amzonのKinboofi イヤホン(@kinboofi)から購入しています。

※Kinboofi イヤホン(@kinboofi)よりこのKB04用5%offプロモーションコードを頂きました。(2020/4/13現在)

 

 

 

AliExpressではKBEAR Official Storeでも取り扱いがあります。(2020/04/10現在)

 

ja.aliexpress.com

 

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KB04はKBEARブランドの最新モデルで、そのKBEARはこれまでに発売したDiamondやKB06等安定したハズレの無い音質傾向が人気のブランドと云えます。

このKB04は以前レビューしたTrn ST1と同様に中華イヤホン低価格モデルの1BA+1DDハイブリッドモデルで販売価格が2,000円台と低価格帯U5Kの中で人気モデルの多いプライスゾーンとなります。その低価格1BA+1DDハイブリッドモデルの今年2つ目ということで今年に入り出口が未だに見えない状況の中で希望の光とも云える(大袈裟)、そんな気持ちを抱いてしまいます。

中華低価格1BA+1DDハイブリッドイヤホンと云えば忘れてはいけないのはKZ社の製品です。それは言うまでもなく同社ZSNやZSN Proとなり、この価格帯を牽引してきたメーカーではありますが、最近は全く新作の発信がありません。それだけ本国の状況が悪いのかと自国もかなりやばい状況ですが他人事には捉えることができませんね。

兎も角それらとドライバ構成やスペックだけではなく販売価格からも競合する商品と云え、違いが気になるところです。

 

KBEARは実はこれが初めての低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルです。

あれ?そうだっけ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、低価格帯ではシングルドライバモデル、1DDのOPALや1BAのF1。ハイブリッドモデルでは2BA+1DDのKB06のみとなります。中価格帯のU10000では1DDのDiamondや5BAのKB10がありますが、ちょっと意外な感じはしますよね。

そんな訳でKBEAR初の低価格1BA+1DDハイブリだし、まあ買うしかないよね。低価格帯で金属シェルはRevoNext NEX202も結構良かったし、聴いてみたいよね、と。

 

はい。一番ダメな思考ですよね。

これが沼というものなのですよ。

というわけで今年2つ目の低価格1BA+1DDハイブリッドモデルを手に入れましたので、これまでに評価の良かったKZ ZSN Proや同価格帯RevoNext NEX202との違いを交えながら、KB04のレビューを纏めていきたいと思います。

 

KB04のスペックですが先述の通り中華イヤホンの低価格帯で多く採用されている1BA+1DDのハイブリッドです。2つのドライバの内、ダイナミックドライバにはPU製10mm径の複合ダイナミックドライバを中低音域用として搭載しBAは型番不明なものの高音域用として搭載さています。

イヤホン本体はオール金属製、フェイスプレートは鏡面に近い仕上げでシェルは金属の光沢と鏡面に近いため美しさを感じられます。この辺りはZSN Proのシェルが樹脂でフェイスプレートが金属の組み合わせよりも高級感があります。一方NEX202もオール金属製ですが、あちらはその造形が特徴的でCNC切削だと思いますが、工作機械の優秀さをデザインが活かすという最早逆の状態ですね。通常は複雑なデザインを加工する為に優秀な工作機械が必要だった。昔は職人の腕が試されていた訳ですが現在はCNC切削へ進化しそれもプログラミングの妙となっているので優秀な工作機械を持て余すという表現をしてしまいます。つまりマシンのオペレーション技術がマシンのプログラミング技術に変わってきた昭和から平成、そして令和のモノづくりがどんどん進化していることを感じる事の一つだと思います。

話がそれましたが。

実際の商品を見るとシェル本体とフェイスプレートの接合面も綺麗で数年前のZSTと比べるとクオリティの高さを感じられますね。

そしてKB04はこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホン同様に各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングが重要となります。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえますね。

 

KB04の納期としては流石の国内amazonです、、、とはいきませんでした。昨今の感染症の影響で発注日の翌々日発送、その翌日着と通常配送かよっ!とprime会員のメリットを感じませんでしたが、まあ今は仕方がないですよね。これがAliExpressならば早くても約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間かかりますし、万が一の不良の際に返品交換に結構な手間と時間がかかります。しかも、勿論あちらも輸送が麻痺している様子。だって普段ならチャイナポストが10日程度でスタンダードシッピングが二週間だったのに今はのスタンダードシッピングの方が早いんです。チャイナポストで頼んだ商品は本国を出発してから2週間以上消息を絶っています。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

それでは、早速KBEAR KB04の実機レビューを以下、まとめていきます。

 

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パッケージングはKBEARブランドのオリジナルデザイン、黒を基調とし下部に緑のラインが入るスリーブタイプの化粧箱です。
箱の表にはイヤホンイラストが。裏にはスペックが記載されています。

 

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スリーブを外すと黒地の内装の台座にイヤホンとイヤーピースが収納されています。またイヤホンが収納された台座の下側の白い小箱が収められ、その小箱の中に付属品が入っています。

 

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付属品はシリコンイヤーピースがS、M、Lの3種各2セット。そのシリコン黒色イヤピMサイズが本体取付け済み。他にはケーブル、ケーブルストッパです。U5Kの低価格帯としては必要十分以上の付属品となります。


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ビルドクオリティですが、数年前の低価格帯と比べるとレベルアップを感じられ、綺麗に仕上がっています。カラーバリエーションはダークグレーの1種類のみ。

 

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付属ケーブルは黒色の撚り線タイプでしっかりした線材が採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプで、イヤホン側は埋め込み2ピン仕様、KZ極性(上がプラス)です。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的に絡まりにくくしなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルの中でも質感が高くそのまま使用できますし黒色ケーブルが悪目立ちせず普段使いでも気にならないですね。

参考までにこのシュア掛け用のチューブでの癖付けがどうしても耳に合わない場合、みぃねこはこのチューブをライターで焙り(チューブに火を直接当てる=炙る。誤解しないように!)、自分の耳に合うように癖付けを手直しています。これによって良い塩梅に調整し装着感を改善することができますので自己責任となりますが、興味のある方はお試しくださいね。

  

※画像左からZSN Pro、KB04、NEX202 

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KB04とZSN Pro、NEX202の外観の比較として、ZSN Proが一番大きくNEX202がやや小さい様子。特にNEX202は厚みも一番薄いため金属シェルを採用しながらも耳への装着時には殆ど重さも気になりません。KB06の最大の特徴はフェイスプレートの鏡面に近い仕上げによる綺麗な造形です。ステムノズルでは太さは3機種共にやや太め。角度ではNEX202とほぼ一緒となりZSN Proが一番寝ています。

そのため耳への装着時にはステムノズルの角度が寝ているZSN Proの装着感が一番良好でした。

また、KB04を始め全てステムノズルが金属でこの3機種ともにメッシュフィルターがあります。

そして、シェル本体の形状は3機種共にシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

なお、先述の通りKB04はステムノズルは比較的太めですが、耳へは付属の黒イヤーピースで奥の方で栓をするように装着する形がみぃねこは一番しっくりきました。低価格帯ではいつも付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じるので手持ちのイヤピと交換していますが、今回はその必要はありませんでした。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今回の再生環境はFiiO X3 Mark III(以下X3III)、直挿しアンバランス接続です。

これまで低価格帯はShanling M0を基準としてレビューを行ってきましたが、今回からX3IIIにて行います。これまでにShanling M0とFiiO M5の比較や、M0とiPhone6sの比較を行っておりますが、尤もX3IIIはそれらとは、中高音域の解像感や低音域の表現力には差があります(販売価格が違いますから)し、これからはイヤホン本来の性能を発揮したうえで比較したいと考えましたのでご容赦ください。

低価格帯のイヤホンの場合でそれらの違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

※FiiO M5とShanling M0の比較もよろしければご参考ください。 

miineco106.hatenadiary.jp

 

簡単にですが、X3IIIとM0、M5の比較を一言で云うと、X3IIIとM5は同傾向のノリ良くリスニングに振っていて雰囲気の良い音。M0は明朗な音となりますが、X3IIIはM0よりも雰囲気があり分離良く解像感も備わった音となりますね。

FiiO X3 Mark IIIとShanling M0、FiiO M5の比較も機会があれば記事にしてみますので、気長にお待ちいただければ幸いです。

 

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは付属品 黒Mサイズ、付属ケーブルを使用しています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「バランスが破綻していないすっきりした聴きやすい音」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです)

ただし、箱だし低音は控えめで高音の主張が気になるものの刺さりは感じませんでしたが、今回も先に鳴らし込みを行っています。

鳴らし込み後は低音は量感が増して相対的に高音は抑えられた印象です。

音場は広くも狭くもない普通。

高音は煌びやかさは十分でやや伸びやかで刺さりも感じないが天井は低くめの印象。

低音は十分な量感があり芯が感じられ締りとキレがある。ベースラインが追いやすい。

重低音は沈み込みはそれ程深さを感じないものの十分な強さがある。

中音はすっきりしながらも華やかさは十分。ボーカルはクリアで自然な位置から聴かせてくれややドライ。曲によってやや遠さを感じますが、聴きやすいです。

一言で云えば中低音寄りのややドンシャリ

高音はしっかりとした低音域に埋もれない存在感は煌びやかさと華やかさがありますが尖りがなく、描写はしっかりしています。ZSNとは異なりオール金属シェルの影響なのか響きの良さも感じます。

中音は凹を感じますがボーカルがクリアで聴きやすく高音低音に埋もれません。

中音域は音に華やかさがあり、音数が多いハードな曲ではやや音に重なりを感じます。一方バラード等はボーカルがドライの為しっとりとした雰囲気を楽しみたい場合には相性の悪さを感じる曲もありそうです。

低音は量感が多く支配的ではありませんが十分な量があり適度な響きと芯のある音で、締りとキレがある質感の良さがあります。重低音は強さはありますが深く沈み込む程には感じません。ですが、これが高音中音を適度な低音が支えることでバランス良く聴かせてくれている印象があります。

これはこれまでレビューしたKBEARの音と云え、何処かを誇張しない聴きやすいドンシャリであり、従来の低価格帯でポピュラーなドンシャリとは一味違う音であり同じ低価格帯のKZ ZSNの中低音中心の音とも異なるバランスでKB04は中高音と中低音が重視された良くまとまった音質傾向ですね。

個人的に欲を言えば中音の質感ですが、こちらは歌モノを聴く場合には少し物足りなく感じますが、これは好みがありますので、楽器メインで聴かれる方とは評価が分かれてしまうかもしれません。

 

 

比較対象としてKZ ZSN Pro、RevoNext NEX202を挙げましたが、これらはそれぞれに良さがある評価が高いイヤホンで、KBEARがKZの名機、ZSN Proに肩を並べ更に超えることができるのかが個人的な興味でした。しかしKB04はその期待感というか個人的興味を裏切ることなく魅せてくれました。

KB04もZSN Pro同様に完成度の高さを感じられ、音楽を楽しく聴くという本来の目的を実現することができるイヤホンと云えます。

しかし、それはZSN Pro同様という訳ではなく、音楽として楽しく聴くために強い音は強く、弱くても届けたい音をちゃんと聴こえることを狙っているのは共通としても、より楽器の音、つまり演奏に寄せているように感じます。それは中音域に現れていて、ボーカルはドライながらも雰囲気のある声を届けてくれます。その結果、中音域は必要十分ながららも高音の煌びやかで伸びやかさと低音域の芯の強さがバンドミュージックなどとの相性の良さを重視した音づくりのように感じました。

また、NEX202も同様の音づくりと云えますが、KB04よりもクールな感じがありますのでそれが好きという方には評価が良いかもしれません。

 

まとめるとKB04は高音域は煌びやかさ華やかさがあり存在感を示しますが尖りは無く、低音域は十分な存在感は決して出しゃばらず、中音域はドライ気味なボーカル息遣いをを感じ聴きやすいクリアさがあるリスニング用途の低価格中華イヤホン1BA+1DDハイブリッドイヤホンと云えそうです。

尤もこのリスニング用途としてのバランスの良さは中華イヤホンには高音域の刺激的な強さや低音の量が多い強ドンシャリを求めるという方にはやはり少しもの足りないと感じ評価が分かれてしまいそうです。

 

高音   ZSN Pro ≧ KB04 ≧ NEX202

中音   NEX202 ≧ KB04 ≧ ZSN Pro

低音   KB04 ≧ NEX202 ≧ ZSN Pro

ボーカル NEX202 ≧ ZSN Pro ≧ KB04

 

最後に、今回は国内amazonでは3,000円台で購入できる低価格帯中華イヤホンの紹介となりました。現在(2020年4月10日)はamazonでは取り扱いセラーが少なく、AliExpressでは2,000円台で販売しています。そのAliExpressではフォロワー割がなくても2,000円後半程度ですが、その入手性に少々難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

KB04

以下、付属ケーブル、付属黒イヤピ M使用、DAP X3III
高音★★★★ 
中音★★★☆  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★ (歌もの楽曲★3)

※☆0.51.0

 

あとがきとして、今回はいつもの中華低価格1BA+1DDハイブリッドイヤホンの新商品のレビューをまとめました。これで通算26個目となります。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。今後も低価格?を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

2020/4/13更新 

amazon、Kinboofiイヤホンが販売するKB04用5%offプロモーションコード

開始2020/4/1~2020/5/31 23:59迄

コード:IXSFCIRZ

 

気になる方は是非チェックしてみてくださいね!