みぃねこの備忘録

いろいろなこと、主に趣味の備忘録として活用。アフィリエイトやってません。お気軽にリンクからどうぞ。

CCA CSNレビュー ※KZ ZSN pro X、KBEAR LARKの比較含む

こんにちは。

今回はいつもの1BA+1DD中華イヤホンレビュー編として低価格帯で発売されたCCA CSNについてレビューをまとめたいと思います。

AliExpressのCCA Official Store(@StoreCca)から購入しています。

 

ja.aliexpress.com

 

国内amazonでも本国発送ですが取り扱いがあるようです。

 

 

 

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1. CCA CSNについて 

CCA CSNはCCA社の低価格帯モデルの新商品です。CSNと云えば昨年CVJ CSNという中価格帯5BA+1DD多ドラハイブリッドモデルをレビューしましたが、それとは全く違う低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルです。CCAからCA4以来久しぶりとなる低価格帯の1BA+1DDハイブリッドモデルの登場となります。

このCCA社はKZ社とも関係が深いようで中価格帯では多ドラハイブリッドや複数BAモデルを双方が音質傾向の違いはあれどほぼ同時期に発売するフォローアップモデルとして中華イヤホンファンを楽しませてくれています。そんなCCAが低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルを実に2年振りにCSNを発売する訳ですが、その間KZは昨年ZST X、ZSN pro Xとこれまでの集大成とも云える完成度の高いモデルを発売しています。CSNはもう低価格1BA+1DDハイブリッドモデルを止めてしまったのかなと残念に思っていました。ところが、忘れたころに、です。

CCAの低価格1BA+1DDハイブリモデルと云えば2018年のC04、2019年のCA4に続く3作目。C04はAliExpressでも見かけませんし、ディスコンかもしれません。CCAはKZと違いそのラインナップは少なく、(発売当時)中価格帯の多ドラハイブリッドモデルと比べると年一機種くらいの発売ペースです。ですが、2年振り。昨年発売していないのはCOVID-19の影響により売れ筋の中価格帯ハイブリモデル発売を優先したためではないかと推測します。実際、世界各国で20年度の停滞感は深刻ですし、国内も例に漏れず秋口から少しづつ後れを取り戻そうとするものの各社事業計画の後ろ倒しや選択と集中という変更を余儀なくされています。

そういう意味で昨年日の目を浴びることができなかった(のかもしれない)CCA CSNはKZのZST XやZSN pro Xの完成度の高さからも満を持しての登場とも云えますし、非常に期待感の高いモデルと云えますね。

 

さて、これまで個人的には低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルではKZ ZSN pro XとKBEAR LARKをお勧めしています。

ZSN pro XではKZの高音低音が元気で派手なドンシャリという「らしさ」を残しつつ、聴きやすさがある音質傾向に対し、KBEAR LARKは適度な高音域と低音域に支えられた聴きやすい中音域。決してつまらない大人しい音ではない適度なKBEARの音質傾向とそのそれぞれに良さがある両モデルはそれらの属する群からそれぞれ頭一つ抜けた二強とも云える二機種です。しかし今年1Qの低価格帯のベストは間違いなくTrn TA1と云え、以前レビューした通り、出しゃばらない高音域は適度で響きの良があり、低音域は低音はやや膨らむものの十分な強さで心地良く中高音をマスクしない。中音域は暖かみのあるボーカルは聴きやすく、演奏はボーカルを引き立て出しゃばらない音質傾向であり、国内amazonで予算5,000円以内であればお勧めできるモデルです。そのあたりの価格帯の国内有名メーカーに負けていません。尤もだからといってTA1がKZ ZSN pro XやKBEAR LARKとは同列に比較はできません。こちらは国内amazonで3,000以下ですので、ねぇ。

 

それはさておき、CCA CSNがKZ ZSN pro XやKBEAR LARKの二強に割って入ることができるのか?中華イヤホンファン、いや、低価格帯の中華イヤホン1BA+1DDハイブリッドモデルを30機種以上聴いてきたマニアの一人として試さずにはいられない訳です。

そしてCCAが2年振りに市場に投入したCSNを中華イヤホン低価格1BA+1DDハイブリッドモデル、KZ ZSN pro XやKBEAR LARKとの違いも含めながらレビューを纏めていきたいと思います。

 

CCA CSNのスペックですが先述の通り中華イヤホンの低価格帯でポピュラーな高音域用のバランスドアーマチュアドライバ(BA)を1基と中・低音域用のダイナミックドライバ(DD)を1基搭載した片側デュアルドライバ構成のハイブリッドモデルです。BAには定番の30095ベースにカスタマイズされたバランスドアーマーチュア型ドライバ1基を採用し高音域を。ダイナミックドライバ(DD)1基が中・低音域を担当しています。

ダイナミックドライバには直径10mmの二重磁気ドライバを採用。これは以前レビューしたKZ DQ6と同型。バランスドアーマーチュアは他の低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルとは異なりステムノズル内ではなくシェル内にダイナミックドライバと並列に配置。

イヤホン本体はシェル本体が樹脂製。フェイスプレートとステムノズルが金属製とZSN pro XやLARKのシェル素材のハイブリッド構成と同様です。

以前よりステムノズルの素材が金属製と樹脂製との違いによって音質傾向への影響をこれまでレビューした経験から、それが高音域に現れると感じていますが、多くの低価格1BA+1DDハイブリッドイヤホンでは高音域を担当するBAドライバがステムノズルの中に配置されており、音道管を使用していない為、高音域の伸びや響きに影響があると経験則で捉えています。

つまりCSNはバランスドアーマチュアがステムノズル内ではなくシェル本体内にダイナミックドライバと並列に配置されていることから従来とは異なる音質傾向となっていると推測できます。

とはいえ最も大切なのはこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホン同様に各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングが重要となります。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくると云えますね。

 

CCA CSNの納期として今回はAliExpressで購入しており流石に国内amazonの当日発送翌日配達とはいきません。AliExpressでの購入では昨年から続く感染症の影響で中国からの輸送は平時の様にはいきませんが、それも徐々に回復傾向であり最近はシンガポール経由ではなく台湾経由等の代替ルートが確立しつつあります。一方で相変わらず航空便の減便により輸送各社の苦労は続いています。物流各社の企業努力には頭が下がりますし、早期に物流が安定化することを切に願います。尤も平時であってもAliExpressならば早くて約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間から1か月。万が一の不良の際には返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

2. CCA CSN実機レビュー 

それでは、早速CCA CSNの実機レビューを以下、まとめていきます。


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パッケージングはいつものCCAのシンプルなデザインの小箱、スリーブタイプの化粧箱です。
スリーブの表にはイヤホン画像が。裏には仕様が記載されていてこれまでの低価格帯と同様です。

 

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スリーブを外すと白地の内装の台座にイヤホンが収納され、台座を取り外すと箱の底に付属品が収納されています。


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付属品はシリコンイヤーピースが白色ノーマルタイプのS、M、Lの3種が計1セットと、白色かまぼこタイプのシリコンイヤピMサイズが本体取付け済み。他にはケーブルです。U2K、国内実売3,000円以下の低価格帯として最低限の付属品となります。

 

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次にビルドクオリティですが、近年の中華イヤホンは特に心配することもなく綺麗に仕上がっています。カラーバリエーションはグレーと青色があり、今回は青色にしました。

 

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付属ケーブルはKZ/CCAの最新モデルに付属する従来のアップグレードケーブル相当の銀(白)色の編込みタイプ、4芯銀メッキ銅線の線材が採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプで、イヤホン側はKZ-C、2ピン仕様、上側がプラス極性です。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感はそれほど悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的に多少の絡まりやすさはあるもののしなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルとしては最低限の質感ですが、そのまま使用できます。銀(白)色ケーブルはやや派手な見た目も、シェル本体の色と相まって普段使いでは青は綺麗な。グレーはアクセントとしてマッチするかもしれませんね。個人的には「無問題」ですけど。

参考までにこのシュア掛け用のチューブでの癖付けがどうしても耳に合わない場合には、みぃねこはこのチューブをライターで焙り(チューブに火を直接当てる=炙る。誤解しないように!)、自分の耳に合うように癖付けを手直しています。これによって良い塩梅に調整し装着感を改善することができますので自己責任となりますが、興味のある方はお試しくださいね。

 

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※画像左からKBEAR LARK、KZ ZSN pro X、CCA CSN、KZ DQ6  
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CSNと似ているDQ6とも比較してみます。

CSNの外観の比較として、サイズ感はCSNが一回り大きく感じますが、その造形からは装着時にほぼ気になりません。シェルの造形は比較的形状が近いDQ6よりも厚みがありオーソドックスなZSN pro XやLARKに対し、よりカスタムIEMっぽさのある造形です。また、同じカスタムIEM風とはいえオーソドックスなLARKやZSN pro Xとは異なります。

CSNは前述の通りシェル本体が樹脂製でステムノズルとフェイスプレートが金属製とハイブリッド素材のため比較的重量は軽くなります。LARKやZSN Pro X、DQ6も同様です。重量はその大きさからややCSNが重さを感じますが、その造形から耳への装着時には殆ど気にならないレベルのであり、装着感は悪くありません。ステムノズルの太さはCSNとDQ6が細め。LARKやZSN pro Xは太めと対照的です。これはBA(DQ6は小径2DD)の配置によるもので、角度はLARKやZSN Pro Xがやや寝ているのに対し、CSNとDQ6はそれらに比べ起きています。

また、これらの機種全てのステムノズル先端部にはメッシュフィルターがあり異物混入による故障を防げますので安心ですね。

そして、シェル本体の形状と全ての機種の付属ケーブルはシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方には注意が必要です。

なお、先述の通りCSNはステムノズルは比較的細めです。太いステムノズルは装着感に影響があり、イヤーピースによっては圧迫感を感じやすいですが、細めの場合にはイヤーピースの大きさが重要ですので、しっかりとご自身に合ったフィッティングが大切です。付属の白色ノーマル(以下画像左)、白色かまぼこ(以下画像中)イヤーピース共にMサイズを耳奥に栓をするように装着する形が良さそうです。


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この付属イヤーピースはノーマルタイプが開口部が大きく、かまぼこタイプはやや開口部が小さくなっています。

どちらも軸が短く、より耳奥に装着しダイレクトに音を届けることを想定している様ですが、どちらも傘がふにゃふにゃのため、しっかりと装着するのが難しく、交換必須と云えそうです。

付属イヤーピースは個人的にどうしても合いませんでした。従来通りですが、あくまでも耳への装着感がどうかというフィッティング重視で選択されると良いと思います。私は今回も何かの中華イヤホンの付属の白色イヤーピースMサイズを耳の奥に栓をするように装着してしっくりきました。

※KZやCCAの溝有白ではない普通のタイプを使用しています

低価格帯ではいつも付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じますが、今回は久しぶりに全然ダメでした。通常は付属のイヤピで十分と感じられればそれを使用しています。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

※何かの中華イヤホン付属イヤピに交換しています

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3. CCA CSN音質レビュー

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今回の再生環境はSONY ZX507、直挿しアンバランス接続です。

これまで低価格帯はShanling Q1を基準としてレビューを行ってきましたが、先日のKZ DQ6のレビューの中でDAPによる音質差を今更ながら感じ、イヤホンのレビューとしてより正確に伝えることを優先しようと考えました。ずっとスマホ同等かやや良いくらいという基準を持ってきましたが、ご容赦ください。

ZX507については他の方のサイトでも詳しく解説していますので、SONYのまあまあの価格帯のサブスク対応android機です。従来のShanling Q1は3.5アンバランス接続のみですが、ZX507は4.4バランス接続にも対応しています。DACには独自開発のS-Master、フルデジタルアンプが採用されています。

Shanling Q1とZX507の音質の違いは音場がやや平面的に感じられるQ1に対し、ZX507は奥行きのある立体的な印象。具体的にはボーカルの位置に対し、高音や中音の演奏音がその周りやや離れた後ろ側に位置し自然な位置関係に感じられます。

次に、音質傾向ですが、音楽を正確に淡々と鳴らそうとするQ1に対し、ZX507は高音域と低音域をしっかしと鳴らすやや派手な音ながらも、ボーカルを邪魔せずにそれを引き立てています。所謂ドンシャリ傾向と云えますが、過剰なほどではなくて若干の演出という感じ。そして中音はボーカルに対し相対的に控えめに感じられますが、その分ボーカルはクリアです。特徴としては低音に厚みがありますので音楽を雰囲気良く聴くことができるSONYの音といえます。

個人的には音楽を楽しく聴くという本来の目的を達成するために必要十分なDAPと考えており、何よりもBluetooth接続も安定していますので強いて云えば電池持ちが悪い位しか不満はないです。

 

 

さて、低価格帯のイヤホンの場合でDAPの違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

※FiiO M5とShanling M0の比較もよろしければご参考ください。 

miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。

ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは付属白色Mサイズ、付属銀メッキ銅線ケーブルです。

箱出しで聴いてみた第一印象は「低音がしっかりと感じるものの中・高音はすっきりとしてクリアな音でボーカルが聴きやすい音。」でした。

箱だしではやや低音に膨らみを感じたので先に鳴らし込み。鳴らし込み後は低音が締まり落ち着きました。

音場は広くも狭くもない普通。

高音は煌びやかさがあり伸びやかで華やかさは適度、刺さりは感じません。

低音は適度な量感があり芯が感じられ締りとキレがある。ベースラインは追いやすい。

重低音は沈み込みはそれほど深さを感じないが強さはある。

中音は適度な華やかさがあり、音数の多い曲ではややゴチャつきを感じます。ボーカルはクリアで自然な位置から聴かせてくれ、曲によってやや近く感じ聴きやすい。

一言で云えば中低音寄りのややドンシャリ

高音は低音域に埋もれない煌びやかさと適度な華やかさがあり、響きの良さも感じられます。良くある不快に感じる尖りはありません。これはKZ等の低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルと比べると大人しい印象を持ちますが、しっかりと必要なところでは出します。

中音は凹みを感じられず、高音域同様に華やかさは適度に抑えられています。また、楽器の音がボーカルの周りやや後ろに位置し華やかに鳴ります。そのボーカルは他の低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデル同様にややドライ気味ですが、クリアで聴きやすく、高音低音に埋もれません。

全体的にみて中・高音域は華やかさをやや抑えた音で、音数が多いハードな曲ではやや音の重なりを感じるものの団子感は少なく感じます。高音域は煌びやかさは十分も華やかさは適度にすることで派手さを抑え、中音域の演奏をボーカルの周りやや後ろでしっかり聴くことができ、よくあるやり過ぎな演出感は皆無です。

ボーカルはバラード等ではやや近く感じ、アップテンポの曲ではややドライ気味ですが楽しく聴けます。そのためしっとりとした雰囲気を楽しみたい場合に多少相性を感じるかもしれません。

低音は適度な量感があり、決して弱くなくしっかりしておりますが、不足のない十分な量と芯のある音で締りとキレがあり強さがあります。重低音は十分な強さがあるものの深く沈み込む程ではありません。この低音がクリアですっきりとした高音中音を適度な強さで支えることでCCAらしさの大人の音を聴かせてくれている印象です。

 
これらは以前レビューしたKBEAR LARKやZSN pro Xの低価格帯のドンシャリとは異なる音です。ZSN pro XやLARKの中・高音の方が余程派手に感じられますし、低音はそれらの方に芯がある印象です。

また、LARKは中高音寄りのバランスです。CSNの方が低音域の量感や響きの良さがあります。一方LARKは中音域を疎かにしていないKBEARの音。

次に、KZ ZSN pro Xは全体のバランスが良く何でも対応できる優等生。従来のKZの強ドンシャリとは異なる中音域を疎かにしない聴きやすいドンシャリ

CSNはどちらかと云えばLARKに近いまとまった音ですが、LARK程の中音域重視ではなく、ボーカル中心に演奏が周りを固めた中音域。そして高音域も同様に必要な時に必要なだけと出しゃばらせない音。低音も響きや余韻を重視した音であり、従来の中華イヤホンのドンシャリバランスを真っ向から否定したような音に感じます。

そして実は一番似たような音質傾向としてTrn TA1を思い出します。本記事冒頭21年1Q低価格帯のベストとして触れましたし、あちらはKnowles製BAがその良さを創っていると考えていました。実際高音域の伸びやかさは現状の中華BAでは敵いません。しかし、それだけではない、そんなことを考えさせられる程「音質傾向」となれば「同じ」と答えられます。う~ん、実に興味深いですよね。

 

CCA CSNは従来のCCAの立ち位置であるKZのフォローアップモデルの印象を変える、新しい方向性を示してくれたのかもしれませんね。

いずれにせよCSNの音質傾向はこれまでの低価格帯のポピュラーなドンシャリとは一線を画す音であり、KZ ZSN pro XとKBEAR LARKの二強に加わり三強として新たな世界を広げてくれるのではないか、そんなことを考えさせられます。

でも、まあ、尤も個人的に好きな音質傾向という想いが少し強いのかもしれません。

 

※以前のKZ ZSN pro Xのレビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

  

※以前のKBEAR LARKのレビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

  

まとめるとCCA CSNは高音域は煌びやかさは適度で華やかさ控えめながらも、必要な時には十分な存在感を示し、低音域は十分な強さでクリアな中高音を下支えし心地良さがある。中音域はボーカルは聴きやすく、演奏はボーカルの周りやや後ろで引き立て役に徹し決して出しゃばらない音質傾向は低価格中華イヤホン1BA+1DDハイブリッドモデルがいよいよ国内メーカーと戦える時が来たと云えそうです。

尤もリスニング用途としての聴いていて楽しいドンシャリバランスは中華イヤホンには高音域のシャリつく刺激的な強さや低音のドンの量が多い強ドンシャリを求める演奏メインで聴きたい方には、刺激が足りないと感じられ評価が分かれてしまうかもしれません。

 

高音   ZSN Pro X ≧ CSN ≧ LARK 

中音   LARK ≧ CSN ≧ ZSN Pro X

低音   ZSN pro X ≧ CSN ≧ LARK 

ボーカル CSN ≧ LARK ≧ ZSN pro X

  

 

 

4. CCA CSNの総評

さて、CCA CSNはこれまでのCSNの低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルの中で最もお勧めできるイヤホンであり、同価格帯国内メーカとも勝負できるイヤホンとまとめました。

しかしながら、付属品のイヤーピースは再考の余地あり。一般層でも手軽に買える時代はまだ先のようです。それでもその販売価格は国内amazonで2,000円台。そしてAliExpressでは1,000円台となり中華イヤホンのコスパの良さを味わえ、十分満足できる一本となりそうです。

そういう意味では他にもイヤホンをお持ちで初めて中華イヤホンに挑戦する方や、中華イヤホンはやっぱりコスパ重視で購入を検討されている方にはお勧めと云えそうな商品です。

 

最後に、今回はAliExpressで購入した低価格帯の中華イヤホンの紹介となりました。現在(2021年4月10日)はAliExpressやamazonで発売されており、AliExpressで1,000円を少し超える価格で入手可能です。一方amazonではprime扱いの3,000円を僅か切る価格と、AliExpressの方が安価に入手できますが、その入手性には現在特に難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっておりますので、低価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、少しでも安く手に入れたい方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

CSN

以下、付属ケーブル、何かの付属白イヤピ M使用、DAP ZX507
高音★★★★ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★☆
分離★★★
お勧め度★★★★★

※☆0.51.0

 

LARK

以下、付属ケーブル、付属白イヤピ M使用、DAP ZX507
高音★★★★ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★☆
分離★★★
お勧め度★★★★★ (重低音重視の方★4)

※☆0.51.0

 

ZSN pro X

以下、付属ケーブル、付属溝無黒イヤピ M使用、DAP ZX507
高音★★★★ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★☆
分離★★★
お勧め度★★★★★ (ボーカル重視の方★4)

※☆0.51.0

 

 

あとがきとして、今回はいつもの低価格中華1BA+1DDハイブリッドイヤホン、通算33個目の新商品のレビューをまとめました。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですが、今後も低価格?を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

JSHiFi D4G&GYT8 ケーブルレビュー

こんにちは。

今回はいつもと趣を変え中華ケーブルレビューとして先日発売されたJSHiFi D4GケーブルとGYT8ケーブル、2種のレビューをまとめたいと思います。

国内amazonのJSHiFi(@xiaoxia76571098)から購入しています。

 

 

 

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1. D4G&GYT8ケーブルについて 

JSHiFi D4GとGYT8ケーブルは以前CCA CKXをリケーブルした同社のHi8ケーブル同様に中華ケーブルの中でも品質の高い線材を使用し新発売されたモデルです。中華ケーブルはこれまでも国内有名メーカーの何分の一の低価格で提供しており、リケーブル効果を安価に楽しみたい方や、その効果をちょっと試してみたいが国内有名メーカー製は高価で手が出せない方(含む筆者)の強い味方としてそのポジションを確立しています。

数年前までの中華ケーブルは品質の高い線材を採用した多芯タイプが主流で発売当時5,000円前後で購入できました。その後の価格破壊により3,000円で16芯モデルが購入できるまでになり元々コスパの良い中華ケーブルが圧倒的なコスパで猛威を奮う、そんな市場の状況でした。

そして現在は他社で24芯タイプやグラフェンを採用した線材が新発売する等の新たな展開が始まっています。確かに数年前までは多芯化は正義でありステータスでしたが、現在は多芯モデルはイヤホンとの相性が敏感な場合があり、ケーブルとしての品質・性能が高くても使い難さを感じる場面も話題になってきています。

そんな中、用途に合わせて選択する中華ケーブルという新たな価値観が生まれてきている現在、4芯や8芯タイプとなりますが品質の高い線材を採用し、より安価で購入できるケーブルをJSHiFiが彗星のごとく現れ新発売しました。

以前のレビューでも触れた通り、低価格化の進む中華ケーブルの中で16芯等の多芯タイプは低価格化に伴い採用する線材のグレードが下がっている訳ではなく、寧ろ従来の16芯タイプと同等以上の高品質な線材を採用しているようです。そのため芯線が増えることによる音の変化を十分に感じられ音質変化を楽しめるモデルとなっています。とはいえその線材は流石に中華ケーブルの高級ラインナップと比べるとそこまでグレードは高くは無いようです。それでも国産有名メーカーのイヤホン、純正ケーブルはそもそも高いしアフターマーケットでもどれを選べばよいかわからない。加えて「リケーブルで本当に変わるの?」という方の「お試し」に中華ケーブルは安価で手を出しやすくなります。

近年の中華ケーブルは低価格化が進んでいますが、一方で中華ケーブルの高級化という二極化が進んでいると云えます。これにより従来の付属品ケーブルを低価格帯ケーブルにリケーブルするお試し層(含む筆者)と高価格帯イヤホンをリケーブルによって更なる高みを望む層(羨ましい)がそれぞれの楽しみ方で満喫できるのがこの中華ケーブルの楽しみ方だと考えています。

さて、中華ケーブルの高級化は「輸入線材」や「単結晶銅線(OCC)」採用等、「6N」、「7N」という純度を売りにした高品質で上質な線材の使用を謳っており、マニアの心を擽っています。ですが、気になるのが価格です。もちろんそこは中華ケーブルですので国内メーカーでは1本数万円、上をみれば10万円なんていうケーブルもあります。それらと使用している線材が同じ(という話らしい)にも拘らず1万円程度で購入できるという価格破壊ぶり。 過去には某国内有名メーカーが採用するキ〇バーケーブルと同じ線材を使用した中華キン〇ー風ケーブルが話題になりましたが、その時も2万円が5千円という価格で発売されています。使用している線材の真偽はさておき、原価に占める割合の内、材料費もさることながら人件費で吸収できる中華には素直に降参するしかありません。

 

そんな低価格化と高級化の二極化が進む中で、中華ケーブル低価格帯の新モデルとして登場したのがJSHiFiのD4Gケーブルと、GYT8ケーブルです。これらは以前レビューした同社Hi8が同社の中で1,000円台で販売するエントリーモデルとなるものの従来の他社3,000円前後のケーブルと同等の品質の銅線(OFC)に銀メッキを施した線材を採用し芯線を8本としながらも価格を抑えています。それに対しD4Gでは単結晶銅線(OCC)に金メッキを施した高品質線材を4芯とすることでハイグレード線材なのに低価格帯に収めています。そしてGYT8では金メッキ銅線と銀メッキ銅線と銅線の三種混合線の8芯としそれぞれの線材の良いとこどりしたミドルグレード線材を低価格帯に収めるなど、後発の利点を最大限活用したラインナップと云えます。

技術者目線で考察すれば線材の素材は重要です。電流が流れやすい素材として金銀銅の中では銅よりも銀です。実は金はそうでもありません。金は銅よりも低くなります。では世間では何故機器接続に用いられるケーブル端子類に金メッキ端子を採用するのかと云えば、銅や銀は酸化による電気特性の変化が大きく、その点金はそれらよりも電気特性が安定し維持されるため接点には金メッキが採用されている訳です。つまり線材にもより電気特性の優れた線材を採用することで長期にわたり安定した性能を維持できる方が有利と一般的には考えられています。

話はそれましたが、ユーザーにとっては理屈はどうでも良くて、価格が高くて良いものは当たり前であり、国内有名メーカーだろうが中華だろうが関係なく安くて良いものが歓迎されますね。

 

そんな訳でD4Gを筆頭にGYT8、Hi8とそれぞれのケーブルを入手しました。D4Gは分かりやすく高級OCC線材を採用したハイグレードラインであり、GYT8はミドルグレードライン。Hi8は同社のエントリーラインと予算に合わせて選択できそうですね。

そして、中華ケーブルとしては何れも低価格帯の普及ラインナップとなる訳ですが、それぞれ採用する線材が異なりますので付属ケーブルからのリケーブルによる音質変化を安価に楽しめそうですね。

 

 

2. D4G&GYT8ケーブルの実機について

それでは実際にケーブル実機をみていこうと思います。

先ずはD4Gケーブルです。

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高価価格帯のケーブルと遜色ない高品質な単結晶銅線(OCC)に金メッキを施した線材を採用し外観ではプラグやコネクタ部にも外観とマッチする部品を使用しています。線材の被膜はビニル素材を採用しているためやや引っ掛かりを感じますが、十分使いやすく取り回しは良好です。

 

次にGYT8ケーブルです。 

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現在主流の中華ケーブルと同等の高品質な銅線(OFC)に金メッキ線と銀メッキ線及び銅線の混合線材8芯の編込み線材を採用し外観ではプラグやコネクタの部品も低価格帯の良くある安っぽさありません。線材の被膜は比較的柔らかくしなやかさがあり取り回しは良好です。

 

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そしてそれぞれのケーブルを今回D4GはCCA CKXに。
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GYT8はTrn TA1に使用しました。 

 

JSHiFi D4G及びGYT8ケーブルの納期ですが、流石の国内amazon、当日発送、翌日配達です。AliExpressで購入した場合、スタンダードシッピングでは早くても約2週間。通常2週間から1か月かかっていますので。

そんな訳で、一般的にAliExpressでの購入では国内で購入するより安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

3. D4G&GYT8ケーブルの音質変化について 

それでは、いよいよJSHiFi D4GとGYT8ケーブルの音質変化レビューです。

 

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先述の通り今回はD4GをCCA CKXに。GYT8をTrn TA1にリケーブルして音質の変化についてまとめていきます。

再生環境はいつものSONY ZX507に4.4バランス接続です。

 

※よろしければ以前のCCA CKXレビューもご参考ください。

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※併せて、Trn TA1レビューもご参考ください。 

miineco106.hatenadiary.jp

 

それではリケーブルして実際に聴いてみます。 

ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

CKXはレビュー時同様にSedna EraFit MSサイズ。TA1は付属白色Mサイズをどちらも耳奥に栓をするように装着しています。

始めにレビュー時のCKXは同社Hi8ケーブルを使用しており、高音は前に出るような主張は控えめながらも曲に十分なアクセントを加え心地良さを感じ、それ故に曲によっては中音低音の印象が強く華やかさが控えめで地味な印象。それでも高音は所謂喧しさがなく、シャリシャリする様な音数や量感で解像度の高さを演出しない澄んだ音。これが一聴するとつまらない音に感じピラミッド型の印象となってしまいがちですが、実は音数や量感で誤魔化そうとしない誇張のない自然な音なのかもしれませんし、この自然な誇張の少ない音色は聴きやすいとまとめています。

これをD4Gにリケーブルすると大人しく聴こえていた高音域がはっきりとして元々伸びやかだった高音域が更に良い印象に変化します。具体的にはシンバルのシャーンは低価格帯のそれはシャンと伸びず、ややもすれば尖りを感じますがD4Gではシャ~ン~という感じ。また中音も同様に伸びやかに音の消えていく様が掴みやすくなります。

低音域は量感は僅かに抑えられ締まりのある音。強さをより感じられ音の輪郭が見えやすくなります。そして中低音寄りだったCKXが中音に寄ることで相対的に全音域での華やかさが増し、CKXの中高音域の余計な音を鳴らさない澄んだ音からやや煌びやかさのある音にシフトした印象です。それでもKZ ZAX等に代表されるようなKZの音ではなく、CCAの音の範疇です。

そのため、基本的に中・高音域がノーマルの澄んだ音の方が好きという方にはHi8を。高音域がやや物足りないと感じる方にはD4Gは良い選択と云えると思います。

 

次にGYT8をTA1にリケーブルした音質変化です。

TA1は付属ケーブでは高音域は煌びやかさ華やかさは十分で適度な響きは存在感を示し、低音域は重低音は十分な強さで中高音を下支えしており心地良く。中音域は暖かみのあるボーカルは聴きやすく、演奏はボーカルを引き立てる決して出しゃばらない音質傾向でしたが、GYT8にリケーブルしたTA1は高音域の解像度が向上した印象。付属ケーブルではやや靄のある印象がありましたが、音の輪郭が見えやすくなった感じです。低音域は量感がやや減り締まった印象。付属ケーブルではややTrnっぽい膨らむ印象からの変化を感じます。

また、GYT8にリケーブルしても暖かみを感じる中低音域は健在ですが、やや寒色寄りになるのが気になる方もいるかもしれません。

その場合は素直に付属ケーブルの方が良いかもしれません。

個人的にはTA1には高音域の伸びを増す方向のD4Gが合いそうだなという印象です。

 

まとめるとJSHiFi D4Gは同社のラインナップの中でもより変化を感じやすく、高音域を伸ばす変化をさせたいイヤホンに試して欲しいケーブルです。

GYT8はイヤホン本来の性能を付属品ケーブルでは発揮できていない場合にその傾向を大きく変えずに全音域を少しずつ強さをだす変化させる意図に合いそうです。

 

 

4. D4G&GYT8ケーブルの総評 

さて、JSHiFi D4GとGYT8ケーブルは中華ケーブルのハイコスパケーブルであり、リケーブルによる変化も十分に感じられ、他社製品よりも後発の有利さを活かし安価でお勧めしやすいケーブルとまとめました。

そしてその価格からは流石に限界を感じる部分もありますが、手持ちのイヤホンに変化をつけたい。変化させて楽しみたい場合にお勧めできる商品だと思います。

 

最後に、今回は国内amazonで3,000円以下で購入できる低価格帯の中華ケーブルの紹介となりました。現在(2021年3月27日)はamazonでのみ発売されており、AliExpressでの取り扱いはなさそうです。そのAliExpressでは入手性には現在も難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっておりますので、低価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方は安心確実なamazonでの購入をした方が良さそうです。

 

あとがきとして、今回は低価格帯中華ケーブルの新商品のレビューをしてみました。複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホン同様にケーブルにも挑戦してみようと思います。中華イヤホンや中華ケーブルの進化のスピードは早く、今後も楽しみです。

今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

 

KBEAR ST1レビュー

こんにちは。

今回はいつもの1BA+1DD中華イヤホンレビュー編ではなく低価格帯で発売されたKBEAR ST1についてレビューをまとめたいと思います。

国内amazonのHiFiHear(@Qianqian_HRcase)から購入しています。

 

 

AliExpressの有名どころのストアで取扱がありますが、個人的にWooeasy Earphones Store(@hulang9078)はこれまでにも色々なイヤホンを購入しており安心感があります。

 

ja.aliexpress.com

 

 

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1. KBEAR ST1について 

KBEAR ST1は前回レビューした同社KS1同様に低価格帯ラインナップの中でシングルダイナミックドライバのみのモデルです。前回のKS1はオーソドックスなIEM風の造形でしたが、ST1は世間でイヤホンと云えばこの形をイメージする方が多いと云える円筒形のモデルです。

それもその筈、円筒形のイヤホンは国内メーカーの5,000円前後及び、以下で販売されている商品では定番のデザインであり、ポータブルオーディオを嗜むイヤホンファンでもない限り、iPhoneの付属イヤホン、EarPodsの様な形か円筒型のイヤホンを思い浮かべると思います。

また国内メーカーもそのあたりをよく理解しており、この価格帯はスマホ付属イヤホンの代替需要として奇を衒わないシンプルデザインを採用しています。

とはいえ近年はスマホで音楽を聴くユーザーには左右独立型完全ワイヤレス(TWS)の無線イヤホンの需要が高く、この辺りの価格帯で有線イヤホンを代替で購入する方は少なくなったように感じます。

それでも無線イヤホンではその音に満足できないユーザー層もそう多くはありませんが私を含め一定数は居る訳です。近い将来有線イヤホンが完全に無くなるのかと云えば、そうかもしれません。でも、それはまだ先のことと云えそうです。個人的にはTWSイヤホン等が現状のBluetooth接続の2.4GHz帯を使わずに別の帯域に変わったり、そもそもBluetooth接続に変わるものが開発されたりすることで無線接続品質の向上や、バッテリーの小型大容量化が進み条件が整うことでスマホ付属イヤホン代替え需要の低価格帯の有線イヤホンはその役目を終えると考えていて、高級有線イヤホンか中価格や低価格の無線イヤホンとの二極化となっていくと予想しています。まあ、でも、それはまだ先の話であと数年は低価格有線イヤホンを楽しめると思っています。

 

さて、KBEAR ST1は冒頭触れた通り所謂世間一般の「イヤホン」という佇まいをしていますが、実は本体をアルミ合金を採用する等、メーカーのこだわりが詰まった一本となっています。

振動膜にはpolymer PETという応答性の良い素材を採用することで高音質化を図っています。これについては実際に聴いてみないと何とも言えませんが期待感は高くなりますし、これまで音質に定評のあるKBEARが1,500円という低価格のモデルであっても妥協をしないという姿勢を感じられます。

 

そのKBEARのオーソドックスな1DDモデルのST1をやはり前回の同社KS1同様にまたしても購入してしまうのは、やはり中華イヤホンファンの性というものでしょうか。

 

KBEAR ST1のスペックですが先述の通り中華イヤホンの低価格帯で多く採用されている高音域用のバランスドアーマチュアドライバ(BA)を1基と中・低音域用のダイナミックドライバ(DD)を1基搭載した片側デュアルドライバ構成のハイブリッドモデルとは異なり、一つのダイナミックドライバを搭載しています。円筒型の本体には中径ダイナミックドライバ(DD)1基が搭載され高音域から低音域までの全域を担当しています。

ダイナミックドライバには直径8.7mmのPolymer PET素材振動膜を採用。メーカー曰く、応答性の良さを得ているとのこと。

イヤホン本体はアルミ合金製円筒型シェルが採用。合金素材とすることで耐腐食性と軽量化を両立しています。

とはいえST1ではこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホンの様に各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーは不要。どのような音色にするか各音域のチューニングが重要となります。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくると云えますね。

 

KBEAR ST1の納期として今回国内amazonでのオーダーですので、当日発送、翌日配達と安心安定の物流網です。AliExpressではスタンダードシッピングの場合、オーダーから約2週間と少々時間が掛かります。更に昨今、感染症の影響で中国からの輸送は平時の様にはいきませんが、それも徐々に回復傾向であり最近はシンガポール経由ではなく台湾経由等で動き始めていますので、物流の安定化までもう少しというところですね。尤も平時であればAliExpressならば早くて約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間から1か月。万が一の不良の際には返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

2. KBEAR ST1実機レビュー 

それでは、早速KBEAR ST1の実機レビューを以下、まとめていきます。


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パッケージングはいつものKBEARの黒色小箱ではなく、正四角形の黒色小箱のスリーブタイプ化粧箱です。
箱の表にはイヤホンイラストが。裏にはスペックが記載されています。

 

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スリーブを外すと同社のリケーブルでお馴染みの黒色小箱が。箱を開けるとこれまたリケーブルでお馴染みのポーチにイヤホンと付属品が収納されています。


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付属品はシリコンイヤーピースが黒色タイプのS、M、Lの3種が計1セットと、そのシリコンイヤピMサイズが本体取付け済み。他にはイヤホン等が収納されていたポーチです。U2K、実売1,500円の低価格帯としては一般的な付属品となります。


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次にビルドクオリティですが、中華イヤホンで心配されるような雑なところはなく、近年のレベルアップを感じられ綺麗に仕上がっています。カラーバリエーションはシルバーのみですが、マイク付きとマイク無しが選べます。今回はマイク無しを選択しています。

そして地味に便利なのが、イヤホン本体の左右の見分けがつきやすい様に赤(右)と青(左)のラインが入っています。これは本当に便利。一応イヤホン本体とケーブルの付け根あたりに「L」、「R」表記もありますが、これは見え難いです。


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ケーブルはややゴム系素材のため昔のKZのゴム系素材の付属ケーブルを思い出します。プレイヤー側コネクタはI字タイプで、リケーブル不可です。このケーブルはややゴム系素材のため耳への装着時にタッチノイズをやや感じますが、シュア掛けによって多少軽減することができます。また全体的に絡まり易くしなやかさはありますが、国内メーカー低価格帯でもこのレベルのケーブルが多く、価格なりといったところです。

個人的にはストレートに垂らす形で使用するので、タッチノイズ対策は別途クリップ等を用意した方が良さそうです。

 

※画像左からfinal E1000、KBEAR ST1、EZAUDIO D4 
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ST1はDDが8.7mm径とやや大きめのためそれを収めるために円筒形もやや太くなっています。まあE1000の細く長めの円筒形と比べればという事です。そもそもE1000のDDは6.4mmと小径ですので。

ST1とD4はシェル本体が金属製でE1000は樹脂製となり、重量はE1000が有利。とはいえST1も片側5gと意外に軽量です。その造形から耳への装着感はイヤーピースで固定する形となります。ST1はステムノズルが一番太さがありE1000が細め。

また、ステムノズルには全てにメッシュフィルターがあり異物混入による故障を防げますので安心です。

そして、シェル本体の形状から3機種共にケーブルを下に垂らすストレートでもシュア掛けでもどちらでも使用可能です。

なお、先述の通りST1はステムノズルは比較的太めです。太いステムノズルは装着感に影響があり、圧迫感を感じやすいですが、ST1では付属イヤーピースの大きさでシンプルに調節可能です。付属の黒色イヤーピースMサイズを耳奥に栓をするように装着する形が良さそうです。

 

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この付属イヤーピースは開口部が大きく高音域をありのまま伝えてくれそうです。

音質的にも耳への装着感がどうかというフィッティングで選択されると良いと思います。

私は付属イヤーピースMサイズで耳の奥に栓をするように装着しフィットしています。

低価格帯ではいつも付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じますが、今回は同じ中華イヤホン付属のイヤピ白色で十分と感じられそれを使用しています。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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3. KBEAR ST1音質レビュー

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今回の再生環境はSHANLING Q1、直挿しアンバランス接続です。

これまで同様に低価格帯はShanling Q1をメインに基準としてレビューを行っていきますので、ご容赦ください。

従来のShanling M0とQ1はDACやアンプ等の主要のスペックには変わりがありませんが、聴き比べるとQ1はM0よりも低音が豊かに感じます。どちらもバッテリー駆動なのでM0よりもQ1の方が容量が増え電源供給に余裕があるからなのかもしれませんね。

低価格帯のイヤホンの場合でそれらの違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
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※FiiO M5とShanling M0の比較もよろしければご参考ください。 

miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。

ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは何かの中華イヤホン付属白色Mサイズ、付属銀メッキ銅線ケーブルです。

箱出しで聴いてみた第一印象は「低音の主張とシャッキリとした高音域のドンシャリバランス」でした。

箱だしでは低音に膨らみを感じたので先に鳴らし込み。鳴らし込み後は低音が落ち着き高音とのバランスが取れたように感じます。

音場は広くも狭くもない普通。

高音は煌びやかさがあり華やかさがあるが、刺さりは抑えられています。

低音は十分な量感があり締りとキレは程々。ベースラインは追いやすい。

重低音は沈み込みはそれほど深さを感じないが強さはある。

中音は適度な華やかさがあり、音数の多い曲では多少のゴチャつきを感じますが、ボーカルはクリアで自然な位置から聴かせてくれ、曲によってやや遠く感じます。

一言で云えば中低音寄りのドンシャリ

高音は低音域に埋もれない存在感のある煌びやかさと華やかさがありますが、超高音までの伸びは感じず、不快に感じる尖りはありません。これは同社KS1よりもややはっきりしてるものの、同価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルに比べそれらよりは抑えられている印象です。

中音はやや凹みを感じますが、楽器の音がボーカルのやや後ろ周り辺りに位置し華やかに鳴ります。ボーカルはクリアで聴きやすいですが、低音過多の曲ではやや埋もれを感じます。

全体的にみて高音は派手な音で、低音は量感がある分かりやすいドンシャリと云えます。中音は音数が多いハードな曲では音の重なりを感じ団子感があります。それでもちゃんとボーカルは聴くことができる印象です。

ボーカルは普通からやや遠く、バラード等ではドライ気味のため、しっとりとした雰囲気は感じ難くやや相性の悪さを感じます。その代わりアップテンポの曲ではややドライ気味のボーカルも楽しく聴くことができます。

低音は十分な量感がありますが、決して支配的という訳ではなくしっかりと主張するタイプです。重低音は十分な強さがあるものの深く沈み込む程ではありません。それでもこの低音が高音中音をしっかりとした強さで支えることでバランスの破綻していないドンシャリの音を楽しく聴かせてくれている印象です。

 
これは以前レビューしたfinal E1000とは異なる音ではありますが、そういう意味では中華イヤホンにfinal E1000のような音を求めている訳ではありませんので、中華イヤホン「らしさ」である高音と低音を疎かにしない音色は好感が持てます。

いずれにせよST1の音質傾向は以前の分かりやすい低価格帯のポピュラーなドンシャリと言う印象です。

 

※以前のfinal E1000のレビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

まとめるとST1は高音域は煌びやかさ華やかさは存在感を示し、低音域は低音は量感がる雰囲気の良さが心地良い。中音域は音の華やかさがあり、ボーカルは多少の粗さを感じるものの聴きやすい音質傾向は、何故低価格中華イヤホンが人気となったのか?ドンシャリイヤホンの原点を忘れないKBEARの意欲作かもしれません。

尤もリスニング用途として聴いていて楽しいドンシャリバランスではありますが、1BA+1DDハイブリッドイヤホンには敵わないものの、その販売価格からは十分に楽しめます。それでも高音域のシャリつく刺激的な強さや低音のドンの量が多い強ドンシャリを求める演奏メインで聴きたい方には、もの足りないと感じられ評価が分かれてしまうかもしれません。

 

高音   ST1 ≧ E1000 

中音   E1000 ≧ ST1

低音   ST1 ≧ E1000

ボーカル E1000 ≧ ST1

※単純な音の強さ比

 

 

 

4. KBEAR ST1の総評

さて、KBEAR ST1は中華イヤホン「らしさ」に原点回帰したイヤホンであり、ドンシャリイヤホンとまとめました。

そしてその価格からは流石に限界を感じる部分もありますが、音楽を楽しく聴くことのできるイヤホンです。

そういう意味ではスマホ付属イヤホンの代替えで兎に角安価に済ませたいという方にはお勧めできる商品だと思います。

 

最後に、今回は国内amazonで1,500円以下で購入でき、AliExpressでは2,000円と国内amazonの方が安く入手できる低価格帯の中華イヤホンの紹介となりました。現在(2021年3月20日)はAliExpressやamazonで発売されており、AliExpressの方がやや高い2,000円という逆転現象が起きています。そしてAliExpressの方はその入手性には現在も難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっておりますので、低価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方は安心確実なamazonでの購入をした方が良さそうです。

 

ST1

以下、付属ケーブル、中華白イヤピ M使用、DAP Q1
高音★★★☆ 
中音★★★  
低音★★★☆ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★  (1,500円なら)

※☆0.51.0

  

あとがきとして、今回はいつもの低価格中華1BA+1DDハイブリッドイヤホンではなく同じ低価格帯の1DDモデルの新商品のレビューをまとめました。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですが、今後も低価格?を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

KBEAR KS1レビュー ※KZ EDX、KBEAR KS2との比較含む

こんにちは。

今回はいつもの1BA+1DD中華イヤホンレビュー編ではなく低価格帯で発売されたKBEAR KS1についてレビューをまとめたいと思います。

AliExpressのWooeasy Earphones Store(@hulang9078)から購入しています。

 

ja.aliexpress.com

 

国内amazonでもWTSUN Audio(@Zhuo520X)で取扱があります。

 

 

 

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1. KBEAR KS1について 

KBEAR KS1はKBEARブランドが昨年リリースした1BA+1DDハイブリッドモデルKS2の弟分としてその名の通りダイナミックドライバ1発の低価格帯モデルとして新発売されています。これまでもKBEARは中華イヤホンファンの中で安定した音質を届けてくれるブランドとして認知されており、冒頭のKS2や同社低価格の代表作であるLARKでもその期待を裏切らないバランスの良い音を聴かせてくれています。KBEARの低価格帯ではKS2が低価格中華イヤホン1BA+1DDハイブリッドモデルのラインナップの中でもより安価な価格帯をフォローし、LARKはその中ではやや上位の価格帯をフォローするモデルであり付属品等も充実しています。

今回、それら低価格帯に続き更にエントリーモデルの新商品として1DDモデル、KBEAR KS1が登場しそのラインナップの穴が埋められたと云えるかもしれません。

KBEARはKZ系ブランドの「派手で元気な音」とは異なり、適度な高音域と低音域に支えられた聴きやすい中音域ですが、つまらない大人しい音ではなくあくまでも適度。この適度だからこそ一聴して「音の良さ」を感じられる音質傾向です。

一方、KZ社のような特徴が無いため、それならば他の国内メーカーで代替えが利きそうと思われるかもしれませんが、やはりそれらとは違い聴いていて楽しさを与えてくれます。そして何よりもその安価な販売価格は国内メーカーでは真似できないコストパフォーマンスの高い商品と云えます。

その熟成しつつある低価格中華イヤホンの代名詞でもある1BA+1DDハイブリッドではなく、敢えてBAを搭載しないシングルドライバの1DDモデルとしてKZ社は以前レビューしたEDXを投入済。EDXはトニカク安価。AliExpressでは1000円を切る販売価格で、その音も好評なことから圧倒的なコスパと称賛されており、KBEARも後に続けと1DDモデルを投入してきたと考えています。

 

KBEAR KS1は先月発売され、片側に一つのダイナミックドライバを搭載しています。従来の1BA+1DDモデルでは高音域をバランスドアーマチュア(BA)ドライバ1基がそれを担いましたが、KS1では大径のダイナミックドライバ(DD)1基が高音から低音域までをフルレンジで担っています。音を繊細に高い解像感を表現するのにBAは最適ではありますが、中華イヤホンの低価格帯で採用されているBAの質は残念ながら高いとは言えず、音に粗さがあり解像感を重視した結果、シャープさはあるが故に尖りも兼ね備えてしまう痛し痒し。もちろんドライバの質だけでなくチューニングも重要です。高音域のBAと中・低音域のDDの各音域のクロスオーバーはメーカーの腕の見せ所となりますが、今回はダイナミック1基とそれは不要です。

加えて、それらチューニング技術は数年前に比べればかなり良くなってきており、実際KZ ZSN pro XやKBEAR LARKは国内有名メーカーのU5K中価格帯とも良い勝負をすると思います。

ですが、初期ZSTの頃は1,000円ちょっとという圧倒的コスパによる人気からも分かるように現在は2,000~3,000円と国内メーカーのエントリーモデルと同等となってきていています。今でも十分にコスパは良いのですが、このKS1やKZ EDXでは敢えてシングルダイナミックドライバ1基とし原点とも云える「コスパ」を重視した一手なのかもしれませんね。

 

そういう意味ではKBEARが1DDモデルのKS1を発売したとなれば、やはり中華イヤホンファンの一人として「息をするようにポチる」のは性というものでしょうか。

そんな中華イヤホンのレベルアップを感じつつ、原点回帰の新作として登場したKS1を中華イヤホン低価格1BA+1DDハイブリッドモデル、KBEAR KS2やKZ EDXとの違いを交えながらレビューを纏めていきたいと思います。

 

KBEAR KS1のスペックですが先述の通り中華イヤホンの低価格帯で多く採用されている高音域用のバランスドアーマチュアドライバ(BA)を1基と中・低音域用のダイナミックドライバ(DD)を1基搭載した片側デュアルドライバ構成のハイブリッドモデルとは異なり、一つの大径ダイナミックドライバを搭載し、高音域から低音域の全域を担当しています。

ダイナミックドライバには直径10mmの二重磁気ドライバを採用。KS2では同じ10mm径でも複合振動膜を採用しておりKS2からBAを除いただけではありません。

イヤホン本体はシェル本体とフェイスプレートが樹脂製。ステムノズルが金属製とKS2と同様の仕様です。

そして大切なのはこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホンでは各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングが重要となりますが、KS1ではシングルダイナミックドライバであることから音域毎のチューニングが重要です。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくると云えますね。

 

KBEAR KS1の納期として今回AliExpressで購入し中国本土からの発送という事もあり、国内amazonのようにはいきません。今回もオーダーから2週間強で届きました。昨今、感染症の影響で中国からの輸送は平時の様にはいきませんが、それも徐々に回復傾向であり最近はシンガポール経由ではなく台湾経由等で動き始めていますので、物流の安定化までもう少しというところですね。尤も平時であればAliExpressならば早くて約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間から1か月。万が一の不良の際には返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

2. KBEAR KS1実機レビュー 

それでは、早速KBEAR KS1の実機レビューを以下、まとめていきます。


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パッケージングはいつものKBEARの黒箱ではなく、シンプルなデザインの白い小箱、スリーブタイプの化粧箱です。
箱の表にはイヤホンイラストが。裏にはスペックが記載されています。

 

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スリーブを外すと黒地のプラ内装の台座にイヤホンが収納され、台座を取り外すと箱の底に付属品が収納されています。この辺りは昔のKZ ZSTを思い出しコストカットが窺えます。


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付属品はシリコンイヤーピースが黒色タイプのS、M、Lの3種が計1セット。そのシリコンイヤピMサイズが本体取付け済。他にはケーブルです。U2K、実売2,000円以下の低価格帯としては必要最低限の付属品となります。


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次にビルドクオリティですが、中華イヤホンで心配されるような雑なところはなく、近年のレベルアップを感じられ、寧ろKZ EDXよりもシェルの合わせ面等が綺麗に仕上がっています。カラーバリエーションはホワイトとブラックがあり、今回はブラックを選択しています。


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付属ケーブルはKBEARの4芯銅線、黒色の編込みタイプが採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプで、イヤホン側はTFZタイプ、2ピン仕様、KZ極性(上がプラス)です。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的にやや絡まりやすいものの、しなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルの中でも最低限の印象。とはいえそのまま使用できますし黒色ケーブルは落ち着いた色味からは、シェル本体の色と相まって普段使いでは気になりませんね。個人的にはもう少し目立つ感じでも問題ないですけど。

参考までにこのシュア掛け用のチューブでの癖付けがどうしても耳に合わない場合には、みぃねこはこのチューブをライターで焙り(チューブに火を直接当てる=炙る。誤解しないように!)、自分の耳に合うように癖付けを手直しています。これによって良い塩梅に調整し装着感を改善することができますので自己責任となりますが、興味のある方はお試しくださいね。

 

※画像左からKBEAR KS2、KBEAR KS1、KZ EDX 
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KBEAR KS1とKS2とKZ EDXの外観の比較として、サイズ感や体積はほぼ同じ。当たり前ですがKS1とKS2は同一のシェルです。

シェルの造形はカスタムIEM風のオーソドックスな横に広いタイプ。

KS1とKS2はステムノズルが金属製でEDXはオール樹脂製。KS1とKS2はフェイスプレートのロゴの色が異なるのみ。

重量は3機種共にほぼ同じ僅かにKS2が重くなりますが、その造形から耳への装着時には殆ど気にならないレベルの差でしかなく、3機種共に耳への装着感は悪くありません。ステムノズルの太さはKS1が細く、KS2がBAを搭載していることもありやや太め。EDXは一体成形の都合上、強度を持たせる為にやや太めもKS2よりは細くなっています。角度は勿論KS1とKS2は同じ。EDX含め3機種共にほぼ同じ。

また、ステムノズルはKS1とKS2が金属製、もちろん全てにメッシュフィルターがあり異物混入による故障を防げます。そしてKS1のフィルターは他に比べて目が細かく音質への影響がありそうですね。

そして、シェル本体の形状は3機種共にシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

なお、先述の通りKS1はステムノズルは比較的細めです。太いステムノズルは装着感に影響があり、圧迫感を感じやすいですが、KS1ではイヤーピースの大きさでシンプルに調節可能です。付属の黒色イヤーピースMサイズを耳奥に栓をするように装着する形が音質的にもしっくりきました。

 

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この付属イヤーピースはKZやCCA等に付属する先端溝無タイプです。個人的にKZ付属の溝有黒は傘がパサパサしていて遮音性がイマイチに感じる事が多いのですが、こちらは同じようにややパサパサしながらも何故かしっくりきます。

音質的にはやや低音が強調されるタイプに感じますが、あくまでも耳への装着感がどうかというフィッティングを重視し他社製も含めて選択した方が良いと思います。

幸いこの付属イヤーピースでも私は上手く合わせられ、耳の奥に栓をするように装着しフィットしています。

低価格帯ではいつも付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じますが、今回は同じ中華イヤホン付属のイヤピ白色で十分と感じられそれを使用しています。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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3. KBEAR SK1音質レビュー

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今回の再生環境はSHANLING Q1、直挿しアンバランス接続です。

これまで同様に低価格帯はShanling Q1をメインに基準としてレビューを行っていきますので、ご容赦ください。

従来のShanling M0とQ1はDACやアンプ等の主要のスペックには変わりがありませんが、聴き比べるとQ1はM0よりも低音が豊かに感じます。どちらもバッテリー駆動なのでM0よりもQ1の方が容量が増え電源供給に余裕があるからなのかもしれませんね。

低価格帯のイヤホンの場合でそれらの違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
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※FiiO M5とShanling M0の比較もよろしければご参考ください。 

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それでは実際に聴いてみます。

ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは付属黒色Mサイズ、付属銅線ケーブルです。

箱出しで聴いてみた第一印象は「やや低音強めを感じる音。豊かな低音と過不足ない高音域のドンシャリバランス」でした。

箱だしではやや低音に膨らみを感じたので先に鳴らし込み。鳴らし込み後は低音が締まり落ち着き相対的に高音がしっかりとしました。

音場は広くも狭くもない普通。

高音は適度な煌びやかさがあり華やかさがあるが、刺さりは抑えられています。

低音は適度な量感があり芯が感じられ締りとキレがある。ベースラインは追いやすい。

重低音は深く沈み込みは強さがある。

中音は適度な華やかさは、曲によっては多少のゴチャつきを感じます。ボーカルはクリアで自然な位置から聴かせてくれ、曲によってやや近く感じ聴きやすい。

一言で云えば中低音寄りのドンシャリ

高音は適度に存在感のある煌びやかさと華やかさがあり、超高音までの伸びは感じないものの不快に感じる尖りはありません。これはKZを始めとする低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルと比べると分が悪く、低価格帯のBAの存在意義を再認識します。

中音はやや凹みを感じるものの、楽器の音はボーカルの周りやや後ろ辺りに位置し華やかに鳴ります。ボーカルはクリアで聴きやすく、高音低音に埋もれません。

全体的にみれば中低音域が聴きやすい音で、音数が多いハードな曲では音の重なりを感じ団子感がありますが、それでもちゃんとボーカルはしっかりと聴くことができる印象です。

ボーカルはバラード等ではやや近く感じ、アップテンポの曲ではややドライ気味ですが楽しく聴けます。そのためしっとりとした雰囲気を楽しみたい場合に多少相性を感じるかもしれません。

低音は適度な量感がありしっかりと感じ十分な量と芯のある音で締りとキレがあり強さがありますが、決して支配的ではありません。重低音は十分な強さがあり深く沈み込みます。この低音が高音中音を適度な強さで支え中低音寄りのバランスの良いドンシャリがKBEARらしいバランスの良い音を聴かせてくれている印象です。

 

 
これらは以前レビューしたKBEAR KS2のドンシャリと傾向は同じです。それでもそういう意味ではLARKとは異なる点もありKBEARの「らしさ」である何処かを誇張し無い音とは少し異なるかもしれません。やはりBAのない高音はKS2と比較しやや物足りなさを感じるのは致し方ないと考えます。しかしKS1では高音よりも中低音域を疎かにしていない音色を感じられ、適度な高音域が従来のKBEARのそれと同じようにバランスを重視した音と云えるかもしれません。

一方KZ EDXとは異なります。EDXでは高音域の華やかさをKS1よりも感じ、同じ中低音寄りでももう少し中音寄り。その分高音域に華やかさがある印象。低音域はKS1の方が深く強さがある音の印象です。

どちらも中音域はすっきりクリアに聴かせる音色と云えますが、KS1は中低音が前に感じられる為、EDXの方がよりクリアと云えるかもしれません。

KS2は兎も角、EDXとの比較では寧ろKS1の方が従来のKZっぽい音のようにも感じます。

いずれにせよKS1の音質傾向は高音を抑えたちょっと前の低価格帯のポピュラーなドンシャリと言う印象です。

 

※以前のKZ EDXのレビューもご参考ください

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※以前のKBEAR KS2のレビューもご参考ください

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KS1もEDXも中低音寄りのバランスです。しかしKS1の方が低音域の量感や響きの良さがあります。そのため、こちらの方が好きという方もおりますので一概にどちらが良い音とは云えませんが、同じ中低音寄りの傾向でも音色は結構異なるという印象です。

そしてKBEAR KS2との比較ではBAで高音域を補っている分、全体のバランスが最も良く聴きやすいドンシャリとしてその完成度を再認識しました。

KS1は従来の1BA+1DDハイブリッド機からBAを取り除いた単なる廉価版ではなく、BAに頼らずともシングルダイナミックドライバ1基で十分バランスの良い音を聴かせてくれ、中華イヤホンの原点に立ち返り圧倒的なコスパで魅せられるのかもしれませんね。

 
まとめるとKBEAR KS1は高音域は煌びやかさ華やかさは適度でも、低音域はしっかりとした強さと締まり、キレのある存在感は決して支配的ではない。中音域は音の華やかさとボーカルの聴きやすさはKBEARらしさも感じられる音質傾向は低価格中華イヤホンが質の高いダイナミックドライバによって従来の1BA+1DDハイブリッドモデルを脅かす存在になるかもしれない、そんな期待感を抱かせてくれる存在と云えそうです。

尤もリスニング用途としての聴いていて楽しいドンシャリバランスは中華イヤホンには高音域のシャリつく刺激的な強さや低音のドンの量が多い強ドンシャリを求める演奏メインで聴きたい方には、少しもの足りないと感じられ評価が分かれてしまうかもしれません。

 

高音   KS2 ≧ EDX ≧ KS1 

中音   KS2 ≧ KS1 ≧ EDX

低音   KS1 ≧ KS2 ≧ EDX

ボーカル KS2 ≧ KS1 ≧ EDX

 

  

 

4. KBEAR KS1の総評

さて、KBEAR KS1はKBEARらしさのある中低音中心のドンシャリイヤホンであり、コスパ回帰モデルとまとめました。

そしてBAが無い事が決してデメリットにならないことを示してくれたイヤホンとして従来のハイブリッドの不自然さを嫌う方に試して欲しい音と考えています。

そういう意味では中華イヤホンは「コスパ重視」の方へお勧めできますが、中華イヤホンの強ドンシャリを求め検討されている方には注意が必要な商品ですね。

 

最後に、今回はAliExpressで先月発売された低価格帯の中華イヤホンの紹介となりました。現在(2021年3月19日)はAliExpressやamazonで発売されており、AliExpressでは1,000円台の価格で入手可能です。一方amazonではprime扱いの2,000円を切る価格と、AliExpressの方が僅かに安価に入手できますが、その入手性には現在特に難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっておりますので、低価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、少しでも安く手に入れたい方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

KS1

以下、付属ケーブル、付属イヤピ M使用、DAP Q1
高音★★★☆ 
中音★★★☆  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★  

※☆0.51.0

 

KS2

以下、付属ケーブル、付属黒イヤピ M使用、DAP Q1
高音★★★★ 
中音★★★☆  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★

※☆0.51.0

  

EDX

以下、付属ケーブル、付属溝無白イヤピ M使用、DAP Q1
高音★★★☆ 
中音★★★☆  
低音★★★☆ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★ (1000円以下で選択ならお勧め★5)

※☆0.51.0

  

あとがきとして、今回はいつもの低価格中華1BA+1DDハイブリッドイヤホンではなく同じ低価格帯の1DDモデルの新商品のレビューをまとめました。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですが、今後も低価格?を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

 

 

Trn TA1レビュー ※TIN HiFi T3、KZ ZSN pro X、KBEAR LARKの比較含む

こんにちは。

今回はいつもの1BA+1DD中華イヤホンレビュー編として低価格帯で発売されたTrn TA1についてレビューをまとめたいと思います。

国内amazonから購入しています。

 

 

AliExpressでも販売しています。

 

ja.aliexpress.com

 

 

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1. Trn TA1について 

Trn TA1はTrn社の低価格帯モデルの新商品です。Trnと云えば昨年のSTMでこれまでは中価格帯では採用されているノズルフィルタ交換機能を持ち三種類のフィルタを交換することで好みの音質に調整可能とするなど意欲的なモデルを市場に投入しておりますが、この価格帯ではKZの牙城を崩せずにいます。それもその筈、KZは昨年のXシリーズで従来よりも一皮剝けた音質で従来の元気で派手なだけのメーカーからの進化を感じさせられます。その中でもZSN pro Xは定番となる1本と評価しています。

実際TrnはKZ後発メーカーですので、これまではKZ後追いでの商品展開の感が否めず、その音質も二番煎じ感がありました。その状況を打破すべく先述のSTMを発売も目新しさはあるものの…止まり。期待値が高かったために消化不良感がありました。

またTrnの最近の音質傾向として低音を抑え気味にして中高音を重視しています。低価格ではST1。U10K中価格ではV90の頃まではKZ後追い感がありましたが、昨年後半のSTMやVX、V90SではTrnのその新しい方向性をみせています。

そういう意味でTrnはKZ後追いイメージからの脱却を図っていると感じられ、今後に期待と云えそうですね。

 

Trn TA1は1BA+1DDハイブリッドモデルであり、Trnでは昨年のSTM以降半年振りの新作です。一見してTIN HiFi T3を彷彿させ、BAにはKnowlesを採用しているところも似ています。大きな違いはその価格帯であり、T3のU10K中価格に対し、TA1はU5K低価格ということ。

それらは付属品、特に付属ケーブルで大きく差があると云えます。Trn社は元々はケーブルメーカーですので低価格帯の交換前提の質の低いものではなく、もっと質の高いケーブルを付属させても良いのではないかといつも感じています。その方が余程KZ及びCCAとの差別化が図れますし、それこそが後発メーカーの強みとして有効なのではと個人的に思います。尤も、個人的に低価格帯のイヤホンはリケーブルにお金を掛けるのであれば、他の低価格帯イヤホンをもう1本買った方が楽しめると思っています。

 

さて、以前も触れましたが、低価格1BA+1DDハイブリッドモデルではKZ ZSN pro XとKBEAR LARKをお勧めしています。

ZSN pro XではKZの高音低音が元気で派手なドンシャリという「らしさ」を残しつつ、聴きやすさがある音質傾向です。

一方、KBEAR LARKは適度な高音域と低音域に支えられた聴きやすい中音域。決してつまらない大人しい音ではない適度なKBEARの音質傾向です。

そのそれぞれに良さがありそれらの傾向のモデル群からそれぞれ頭一つ抜けた二強とも云える二機種に対し、このTrn TA1はどのような音を聴かせてくれるのか。 

TrnがKZやCCAへの新たな刺客として低価格帯でBAにKnowles製を搭載したモデルのTA1を発売したとなれば、またしても中華イヤホンファンの一人として試してみたくなるのは性というものでしょうか。

そんなTrnの挑戦、後追いメーカーからの脱却を図る更なる一手として登場したTA1を中華イヤホン低価格1BA+1DDハイブリッドモデル、KZ ZSN pro XやKBEAR LARK及び、あのイヤホンとは違うU10K中価格TIN HiFi T3との違いも含めながらレビューを纏めていきたいと思います。

 

Trn TA1のスペックですが先述の通り中華イヤホンの低価格帯で多く採用されている高音域用のバランスドアーマチュアドライバ(BA)を1基と中・低音域用のダイナミックドライバ(DD)を1基搭載した片側デュアルドライバ構成のハイブリッドモデルです。BAにはKnowles製33518バランスドアーマーチュア型ドライバ1基を採用し中・高音域を。ダイナミックドライバ(DD)1基が低音域を担当しています。

バランスドアーマーチュアは他の低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデル同様にステムノズル内に配置しダイレクトに伝わりやすくし、ダイナミックドライバはTrnのカスタマイズが施された直径8mmの二重磁気ドライバを採用し強さとレスポンスの良さを備えておりこちらも同様にシェル内でBAと同軸に配置。

イヤホン本体はシェル本体が金属製。フェイスプレートとステムノズルも金属製とT3同様にオール金属仕様。ZSN pro XやLARKのシェル本体が樹脂、フェイスプレートをステムノズルが金属製というシェル素材のハイブリッド構成とは異なります。

以前ステムノズルの素材が金属製と樹脂製との違いによって音質傾向への影響をこれまでレビューした経験から、それが高音域に現れると感じていますが、多くの低価格1BA+1DDハイブリッドイヤホンでは高音域を担当するBAドライバがステムノズルの中に配置されており、音道管を使用していない為、高音域の伸びや響きに影響があると経験則で捉えています。

とはいえ最も大切なのはこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホン同様に各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングが重要となります。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくると云えますね。

 

Trn TA1の納期として今回国内amazonで購入しており流石の当日発送翌日配達です。AliExpressのように中国本土からの発送では国内amazonのようにはいきません。昨今、感染症の影響で中国からの輸送は平時の様にはいきませんが、それも徐々に回復傾向であり最近はシンガポール経由ではなく台湾経由等で動き始めていますので、物流の安定化までもう少しというところですね。尤も平時であればAliExpressならば早くて約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間から1か月。万が一の不良の際には返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

2. Trn TA1実機レビュー 

それでは、早速Trn TA1の実機レビューを以下、まとめていきます。


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パッケージングはいつものTrnのシンプルなデザインの小箱とは異なり一回り大きめ、スリーブタイプの化粧箱です。
箱の表にはイヤホン画像が施されていてこれまでの低価格帯とはちょっと趣が異なり高級感があります。

 

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スリーブを外すと黒地の内装の台座にイヤホンが収納され、台座を取り外すと箱の底に付属品が収納されています。


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付属品はシリコンイヤーピースが黒色と白色タイプのS、M、Lの3種が計2セットと、白色ウレタンフォームタイプが1組と、白色タイプのシリコンイヤピMサイズが本体取付け済み。他にはケーブル、ケーブルバンドです。U5K、国内実売4,000円台の低価格帯としてはイヤホンポーチが付属しない等、一般的には少々物足りない付属品となります。(個人的にはポーチ無しは気にならないのですが)


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次にビルドクオリティですが、これまでのTrnは中華イヤホンで特に心配されるメーカーの一つでしたが、これはそれらのような雑なところはなく、製造工場が違うのか?と思う程の違いを感じられ綺麗に仕上がっています。カラーバリエーションは(2021/3/13現在)国内amazonではシルバーのみです。

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AliExpressでは通常版Trnの「T」ロゴフェイスプレートと某社の様な「美少女?」キャラフェイスプレート版が選べるようです。


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付属ケーブルはTrnの最新モデルに付属する従来のアップグレードケーブル相当の銀(白)色の編込みタイプ、4芯銀メッキ銅線の線材が採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプ(メーカーロゴ有)で、イヤホン側はmmcx仕様です。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的に絡まりにくくしなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルの中でも質感が高くそのまま使用できますし銀(白)色ケーブルはやや派手なところもありますが、シェル本体の銀色と相まって普段使いでは少々目立つかもしれませんね。個人的には「無問題」ですけど。

参考までにこのシュア掛け用のチューブでの癖付けがどうしても耳に合わない場合には、みぃねこはこのチューブをライターで焙り(チューブに火を直接当てる=炙る。誤解しないように!)、自分の耳に合うように癖付けを手直しています。これによって良い塩梅に調整し装着感を改善することができますので自己責任となりますが、興味のある方はお試しくださいね。

 

 

※画像左からTIN HiFi T3、Trn TA1 
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TA1と似ているT3を中心に比較してみます。

TA1とT3の外観の比較として、サイズ感はTA1がやや大きく感じますが、その造形からは装着時にほぼ気になりません。シェルの造形は円筒にケーブルコネクタハウジング部が張り出すオーソドックスなT3に対し、TA1はほぼ同様の形状に加え耳への装着時に引っ掛かりというか逃げというかフィンの様な張り出しがあります。また、カスタムIEM風のオーソドックスなLARKとZSN pro Xとは大きく異なります。

TA1とT3は前述の通りオール金属製シェルが採用されており、LARKとZSN Pro Xはステムノズルとフェイスプレートが金属製と重量は軽くなります。重量はTA1やT3は金属製ながらもその造形から耳への装着時には殆ど気にならないレベルのでの差しか感じず、装着感は悪くありません。ステムノズルの太さはTA1とT3及び、LARKやZSN pro Xもやや太め。角度はTA1、T3共に円筒形に合わせて真っ直ぐです。

また、TA1とT3及び、LARKやZSN pro Xのステムノズルにはもちろん全てにメッシュフィルターがあり異物混入による故障を防げますので安心ですね。

そして、シェル本体の形状からはTA1とT3はリケーブルによってストレート(耳から真っ直ぐケーブルを垂らす)で使用することもできますが、付属ケーブルではシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方にも朗報です。

なお、先述の通りTA1はステムノズルは比較的太めです。太いステムノズルは装着感に影響があり、イヤーピースによっては圧迫感を感じやすいですが、イヤーピースの大きさで十分調節可能です。付属の黒色ノーマル(以下画像左)、白色ノーマル(以下画像中)イヤーピース共にMサイズを耳奥に栓をするように装着する形が良さそうです。

 

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この付属イヤーピースは黒色と白色によって音質が変わります。

白は低音が適度で中高音がクリアに聴こえますし、黒はやや中低音域が強く聴こえ、その分中高音のクリアさが失われる印象があります。

付属イヤーピースは音質的にはやや変化はあるものの、あくまでも耳への装着感がどうかというフィッティング重視で選択されると良いと思います。私は今回付属の白色イヤーピースMサイズを耳の奥に栓をするように装着してしっくりきました。

低価格帯ではいつも付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じますが、今回は付属のイヤピ白色で十分と感じられそれを使用しています。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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3. Trn TA1音質レビュー

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今回の再生環境はSHANLING Q1、直挿しアンバランス接続です。

これまで同様に低価格帯はShanling Q1をメインに基準としてレビューを行っていきますので、ご容赦ください。

従来のShanling M0とQ1はDACやアンプ等の主要のスペックには変わりがありませんが、聴き比べるとQ1はM0よりも低音が豊かに感じます。どちらもバッテリー駆動なのでM0よりもQ1の方が容量が増え電源供給に余裕があるからなのかもしれませんね。

低価格帯のイヤホンの場合でそれらの違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

※FiiO M5とShanling M0の比較もよろしければご参考ください。 

miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。

ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは付属白色Mサイズ、付属銀メッキ銅線ケーブルです。

箱出しで聴いてみた第一印象は「低音が膨らむTrnっぽさを感じるものの中・高音はすっきりとしてクリアな音でボーカルが聴きやすい音。」でした。

箱だしではやや低音に膨らみを感じたので先に鳴らし込み。鳴らし込み後は低音が締まり落ち着きました。

音場は広くも狭くもない普通。

高音は煌びやかさがあり伸びやかで華やかさは適度、刺さりは感じません。

低音は十分な量感があり芯が感じられますが、締りとキレは程々。ベースラインは追いやすい。

重低音は沈み込みはそれほど深さを感じないが強さはある。

中音は適度な華やかさがあり、分離感は良好。音数の多い曲でもゴチャつきを感じ難い。ボーカルはクリアでやや前に位置し聴きやすい。

一言で云えば中低音寄りのややドンシャリ

高音は低音域に埋もれない存在感のある煌びやかさと鼻につかない適度な華やかさがあり、超高音までの伸びも感じられますが、その場合の良くある不快に感じる尖りはありません。これはKZ等の低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルと比べるとかなり優秀に感じます。一方でそれらよりは華やかさは抑え気味の印象です。

中音は凹みを感じられず、高音域同様に華やかさは適度に抑えられています。また、楽器の音がボーカルの周りやや後ろに位置し華やかに鳴ります。そのボーカルは他の低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルと比べ暖かみがあり艶を感じられクリアで聴きやすく、高音低音に埋もれません。

全体的にみて中・高音域は華やかさをやや抑えた音で、音数が多いハードな曲でも音の重なりあまり感じられず団子感は少ないです。華やかさは適度だけど、それでもちゃんとボーカルの周りでしっかり聴くことができ、よくあるやり過ぎ感は皆無です。

ボーカルはバラード等では近く感じ、アップテンポの曲でもクリアではっきりとした声を聴くことができますし、しっとりとした雰囲気を楽しみたい場合には相性が良く生々しさを感じられ、低価格帯の良くあるドライでクリアなはっきりした声とは異なります。

低音は十分な量感があり広がりを感じますが、ボワつく緩さとは異なります。決して不足を感じる事ない十分な量は締りとキレは程々に感じられますが、十分な強さがあります。重低音は十分な強さがあるものの深く沈み込む程ではありません。この低音が高音中音を十分な量感と強さで支え、中高音をマスクすることのないややドンシャリのバランスの良い音を聴かせてくれている印象です。

 

 
これらは以前レビューしたKBEAR LARKやZSN pro Xの低価格帯のドンシャリとは異なる音です。ZSN pro XやLARKの中・高音の方が余程派手に感じられますし、低音はそれらの方に質が良い印象があります。

また、LARKは中高音寄りのバランスです。TA1の方が低音域の量感や響きの良さがあります。一方LARKは中音域を疎かにしていないKBEARの音。

次に、KZ ZSN pro Xは全体のバランスが良く何でも対応できる優等生。従来のKZの強ドンシャリとは異なる中音域を疎かにしない聴きやすいドンシャリ

似たような構成としてU10K中価格帯のTIN HiFi T3がありますが、こちらはそもそも向いている所が違っていて兎に角中高音が透き通るような音ですし、やはり違います。強いて云えばTRI i3ですが、i3はドライでシャープな音であり、TA1の暖かい音とは異なります。そしてTrnの最近の中高音寄りの派手な音で解像感を演出する音とは真逆とも云えます。これがもしもTrnの狙った新しい音なのであれば、個人的に注目していきたいと思います。そのぐらい好きな音を聴かせてくれます。

数年前のTrnはトニカクKZの後追いの印象でした。最近は先述の通り中高音寄りの解像感重視の音。このTrnはそれらを一旦チャラにして新しい方向性を示してくれたのかもしれませんね。

いずれにせよTA1の音質傾向はこれまでの低価格帯のポピュラーなドンシャリとは一線を画す音と云えます。

 

※以前のKZ ZSN pro Xのレビューもご参考ください

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※以前のKBEAR LARKのレビューもご参考ください

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※以前のTIN HiFi T3のレビューもご参考ください

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まとめるとTA1は高音域は煌びやかさ華やかさは十分で適度な響きは存在感を示し、低音域は重低音は十分な強さで中高音を下支えしており心地良さがある。中音域は暖かみのあるボーカルは聴きやすく、演奏はボーカルを引き立てる決して出しゃばらない音質傾向はTrnの低価格中華イヤホン1BA+1DDハイブリッドモデルの本命と云えそうです。

尤もリスニング用途としての聴いていて楽しいドンシャリバランスは中華イヤホンには高音域のシャリつく刺激的な強さや低音のドンの量が多い強ドンシャリを求める演奏メインで聴きたい方には、もの足りないと感じられ評価が分かれてしまうかもしれません。

 

高音   ZSN Pro X ≧ TA1 ≧ LARK 

中音   TA1 ≧ LARK ≧ ZSN Pro X

低音   ZSN pro X ≧ TA1 ≧ LARK 

ボーカル TA1 ≧ LARK ≧ ZSN pro X

  

 

 

4. Trn TA1の総評

さて、Trn TA1はこれまでのTrn最高音質を達成したイヤホンであり、Trnの1BA+1DDハイブリッドモデルの中で最もお勧めできるイヤホンとまとめました。

しかしながら、その販売価格は国内amazonで4,000円台とやや高め。そしてAliExpressでは3,000円となり従来のTrnやKZ等よりもやや高めとなります。それでもBAにKnowles製を採用しその性能を発揮した音質傾向と金属シェルは高級感があり所有感も高く、十分満足できる一本となりそうです。

そういう意味で初めて中華イヤホンを購入する方や、コスパ重視で購入を検討されている方にはお勧めと云えそうな商品ですね。

 

最後に、今回は何故かAliExpressよりも国内amazonで先に発売された低価格帯の中華イヤホンの紹介となりました。現在(2021年3月13日)はAliExpressやamazonで発売されており、AliExpressで3,000円を少し超える価格で入手可能です。一方amazonではprime扱いの5,000円を僅か切る価格と、AliExpressの方が安価に入手できますが、その入手性には現在特に難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっておりますので、低価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、少しでも安く手に入れたい方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

TA1

以下、付属ケーブル、付属白イヤピ M使用、DAP Q1
高音★★★★ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★★

※☆0.51.0

 

LARK

以下、付属ケーブル、付属白イヤピ M使用、DAP Q1
高音★★★★ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★★ (重低音重視の方★4)

※☆0.51.0

 

ZSN pro X

以下、付属ケーブル、付属溝無黒イヤピ M使用、DAP Q1
高音★★★★ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★★ (ボーカル重視の方★4)

※☆0.51.0

 

T3

以下、付属ケーブル、イヤピAET07 M使用、DAP ZX507
高音★★★★ 
中音★★★★☆  
低音★★★☆ 
音場★★★☆
分離★★★☆
お勧め度★★★★★ (低音重視の方★4)

※☆0.51.0

 

 

あとがきとして、今回は久しぶりにいつもの低価格中華1BA+1DDハイブリッドイヤホン、通算32個目の新商品のレビューをまとめました。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですが、今後も低価格?を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

KZ DQ6レビュー 異端の3DDモデル ※1BA+1DDモデルKZ ZSN pro X、KBEAR LARKやDAPでの比較含む

こんにちは。

今回はいつもの1BA+1DD中華イヤホンレビュー編ではなく低価格帯で発売されたKZ  DQ6についてレビューをまとめたいと思います。

AliExpressのWooeasy Earphones Store(@hulang9078)から購入しています。

 

ja.aliexpress.com

 

国内amazonでもHiFiHear Audio(@Qianqian_HRcase)で取扱があります。

 

 

 

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1. KZ DQ6について 

KZ DQ6はKZ社の低価格帯モデルラインナップの中で変わり種と云えます。これまでは昨年のKZ ZSN pro Xが低価格中華イヤホン1BA+1DDハイブリッドモデルの中でこれがあれば他は要らないと思わせるKZの音でありながらもバランスの良い音が2020年の真打と評価していました。

しかし、それに続く低価格1BA+1DDハイブリッドモデルとしてKBEAR LARKが登場し適度な高音域と低音域に支えられた聴きやすい中音域。だからと云ってつまらない大人しい音なのかと云えばそれは違いあくまでも適度。この適度だからこその一聴して「あぁ音が良いな」と感じられる音なのだと思います。

一方、KZ社は以前のレビューでも触れた通り中華イヤホンファンには説明不要なトップブランドです。これまでに数多の低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルを発売し、このブログでも紹介させていただきましたが、そのKZ社の代名詞はやはり「高音低音が元気で派手なドンシャリ」と云えます。

ところが昨年のKZは新しく「X」シリーズを展開しており、ZSN pro XやZST Xで新しいKZの音を「らしさ」を残しつつ、これまでとは違うKZを期待させ、それを裏切らないモデルを登場させ、実際に聴き比べればKBEAR LARKとKZ ZSN pro Xは狙う音が異なるのだろうという事を感じられ、同価格帯の他ブランドの低価格中華イヤホン1BA+1DDハイブリッドモデルとしてどちらも頭一つ抜けていると感じます。

その熟成しつつある低価格中華イヤホンの代名詞でもある1BA+1DDハイブリッドに代わるモデルとしてKZ社は新たに3DDモデルのDQ6を投入してきた訳です。

 

KZ DQ6は昨年末に発売され、片側に三つのダイナミックドライバを搭載しています。従来の1BA+1DDモデルでは高音域をバランスドアーマチュア(BA)ドライバ1基がそれを担いましたが、DQ6では小径のダイナミックドライバ(DD)2基がそれを担っています。音を繊細に高い解像感を表現するのにBAは最適ではありますが、中華イヤホンの低価格帯で採用されているBAの質は残念ながら高いとは言えず、音に粗さがあり解像感を重視した結果、シャープさはあるが故に尖りも兼ね備えています。もちろんドライバの質だけでなくチューニングも重要です。そのチューニング技術も数年前に比べればかなり良くなってきており、実際ZSN pro XやLARKは国内有名メーカーのU5K中価格帯とも良い勝負をすると思います。

ですが、初期ZSTの頃は1,000円ちょっとという圧倒的コスパによる人気から分かるように現在は2,000~3,000円と国内メーカーのエントリーモデルと同等となってきていて今でも十分にコスパは良いのですが、その新製品発売インターバルからは少々食傷気味。

中華イヤホンも新たなステージに突入していくのかもしれません。

 

そのKZが新たな刺客として3DDモデルのDQ6を発売したとなれば、やはり中華イヤホンファンの一人として試してみたくなるのは性というものでしょうか。

そんな次世代の行き先を占う新作として登場したDQ6を中華イヤホン低価格1BA+1DDハイブリッドモデル、KBEAR LARKやKZ ZSN pro Xとの違いを交えながらレビューを纏めていきたいと思います。

 

KZ DQ6のスペックですが先述の通り中華イヤホンの低価格帯で多く採用されている高音域用のバランスドアーマチュアドライバ(BA)を1基と中・低音域用のダイナミックドライバ(DD)を1基搭載した片側デュアルドライバ構成のハイブリッドモデルとは異なり、三つのダイナミックドライバを搭載しています。小径ダイナミックドライバ(DD)2基が高音域を。大径ダイナミックドライバ(DD)1基が中・低音域を担当しています。

大小二種のダイナミックドライバには中・低音域用が直径10mmの二重磁気ドライバを採用。高音域用に直径6mmのダイナミックドライバを2基並列配置し10mmDDに並列搭載しています。

イヤホン本体はシェル本体が樹脂製。フェイスプレートとステムノズルが金属製とポピュラーな仕様。ZSN pro XやLARKと同様にシェル素材のハイブリッド構成という低価格帯のスタンダードです。

以前ステムノズルの素材が金属製と樹脂製との違いによって音質傾向への影響をこれまでレビューした経験から、それが高音域に現れると感じていますが、多くの低価格1BA+1DDハイブリッドイヤホンでは高音域を担当するBAドライバがステムノズルの中に配置されており、音道管を使用していない為、高音域の伸びや響きに影響があると経験則で捉えています。

とはいえ最も大切なのはこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホン同様に各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングが重要となります。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくると云えますね。

 

KZ DQ6の納期として今回AliExpressで購入し中国本土からの発送という事もあり、国内amazonのようにはいきません。今回もオーダーから2週間弱で届きました。昨今、感染症の影響で中国からの輸送は平時の様にはいきませんが、それも徐々に回復傾向であり最近はシンガポール経由ではなく台湾経由等で動き始めていますので、物流の安定化までもう少しというところですね。尤も平時であればAliExpressならば早くて約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間から1か月。万が一の不良の際には返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

2. KZ DQ6実機レビュー 

それでは、早速KZ DQ6の実機レビューを以下、まとめていきます。


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パッケージングはいつものKZのシンプルなデザインの小箱、スリーブタイプの化粧箱です。
箱の表にはイヤホンイラストが。裏にはスペックが記載されています。

 

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スリーブを外すと白地の内装の台座にイヤホンが収納され、台座を取り外すと箱の底に付属品が収納されています。


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付属品はシリコンイヤーピースが白色タイプのS、M、Lの3種が計1セットと、白色タイプの形状違いシリコンイヤピMサイズが本体取付け済み。他にはケーブルです。U3K、実売3,000円以下の低価格帯としては一般的な付属品となります。


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次にビルドクオリティですが、中華イヤホンで心配されるような雑なところはなく、近年のレベルアップを感じられ、KZ ZSN pro X同様に綺麗に仕上がっています。カラーバリエーションはシルバーとブラックとガンメタがあり、今回はシルバーを選択しています。


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付属ケーブルはKZの従来の4芯銅線からアップグレードケーブル相当の銀(白)色の編込みタイプ、4芯銀メッキ銅線の線材が採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプで、イヤホン側はKZ-Cタイプ、2ピン仕様、KZ極性(上がプラス)です。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的に絡まりにくくしなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルの中でも質感が高くそのまま使用できますし銀(白)色ケーブルはやや派手なところもあり、シェルの無色透明やフェイスプレートの銀色と相まって普段使いでは少々目立つかもしれませんね。個人的には問題ないですけど。

参考までにこのシュア掛け用のチューブでの癖付けがどうしても耳に合わない場合には、みぃねこはこのチューブをライターで焙り(チューブに火を直接当てる=炙る。誤解しないように!)、自分の耳に合うように癖付けを手直しています。これによって良い塩梅に調整し装着感を改善することができますので自己責任となりますが、興味のある方はお試しくださいね。

 

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※画像左からKZ ZSN pro X、KZ DQ6、KBEAR LARK 
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DQ6とLARKとZSN pro Xの外観の比較として、サイズ感はDQ6がやや大きく感じますが体積ではほぼ同じ印象。シェルの造形はカスタムIEM風のDQ6の幅が無く厚みがあるシェルと比較しオーソドックスなLARKとZSN pro Xが横に大きく薄くなります。

DQ6とLARKとZSN Pro Xはステムノズルとフェイスプレートが金属製でフェイスプレートのデザインは異なりDQ6が一番シンプル。こうなるとLARKやZSN pro Xのフェイスプレートが派手に見えてしまう不思議な感覚。重量は意外にDQ6がある印象ですが、その造形から耳への装着時には殆ど気にならないレベルの差でしかなく、3機種共に耳への装着感は悪くありません。ステムノズルの太さはDQ6が細く、LARKやZSN pro Xの2機種はやや太め、角度はDQ6が一番起きていますが、耳への装着時には3機種共に装着感は良好です。

また、ステムノズルは全て金属製、もちろん全てにメッシュフィルターがあり異物混入による故障を防げますので安心ですね。

そして、シェル本体の形状は3機種共にシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

なお、先述の通りDQ6はステムノズルは比較的細めです。太いステムノズルは装着感に影響があり、圧迫感を感じやすいですが、DQ6ではイヤーピースの大きさでシンプルに調節可能です。付属の白色ノーマル(以下画像左)、白色かまぼこ(以下画像右)イヤーピース共にMサイズを耳奥に栓をするように装着する形が良さそうです。

 

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この付属イヤーピースは軸が短く耳の奥にぴったりと押し込む形が想定されているようです。

音質的にはどちらも大きく変化はしないため、あくまでも耳への装着感がどうかというフィッティングで選択されると良いと思います。

残念ながらこの付属イヤーピースは私には上手く合わず、どうしても途中で抜けてしまう為に同じ中華イヤホンで付属していた白いノーマル形状のシリコンタイプのイヤーピースMサイズに交換し耳の奥に栓をするように装着しています。

低価格帯ではいつも付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じますが、今回は同じ中華イヤホン付属のイヤピ白色で十分と感じられそれを使用しています。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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3. KZ DQ6音質レビュー

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今回の再生環境はSHANLING Q1、直挿しアンバランス接続です。

これまで同様に低価格帯はShanling Q1をメインに基準としてレビューを行っていきますので、ご容赦ください。

従来のShanling M0とQ1はDACやアンプ等の主要のスペックには変わりがありませんが、聴き比べるとQ1はM0よりも低音が豊かに感じます。どちらもバッテリー駆動なのでM0よりもQ1の方が容量が増え電源供給に余裕があるからなのかもしれませんね。

低価格帯のイヤホンの場合でそれらの違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
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※FiiO M5とShanling M0の比較もよろしければご参考ください。 

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それでは実際に聴いてみます。

ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは何かの中華イヤホン付属白色Mサイズ、付属銀メッキ銅線ケーブルです。

箱出しで聴いてみた第一印象は「KZらしさを感じる音。豊かな低音とシャッキリとした高音域のドンシャリバランスですが、ボーカルも聴きやすい音。」でした。

箱だしではやや低音に膨らみを感じたので先に鳴らし込み。鳴らし込み後は低音が締まり落ち着きました。

音場は広くも狭くもない普通。曲によってやや広く感じます。

高音は煌びやかさがあり華やかさがあるが、刺さりは抑えられています。

低音は適度な量感があり芯が感じられ締りとキレがある。ベースラインは追いやすい。

重低音は沈み込みはそれほど深さを感じないが強さはある。

中音は適度な華やかさは元気で派手さがあり、曲によっては多少のゴチャつきを感じます。ボーカルはクリアで自然な位置から聴かせてくれ、曲によってやや近く感じ聴きやすい。

一言で云えば中低音寄りのドンシャリ

高音は低音域に埋もれない存在感のある煌びやかさと華やかさがありますが、超高音までの伸びは感じないものの不快に感じる尖りはありません。これはKZを始めとする低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルと遜色ないものの、それらよりは抑え気味の印象です。

中音はやや凹みを感じ、楽器の音がボーカルの横辺りに位置し華やかに鳴ります。ボーカルはクリアで聴きやすく、高音低音に埋もれません。

全体的にみても中音域は派手さのある音で、音数が多いハードな曲では流石に音の重なりを感じ団子感があります。それでもちゃんとボーカルはしっかり聴くことができる印象です。

ボーカルはバラード等ではやや近く感じ、アップテンポの曲ではややドライ気味ですが楽しく聴けます。そのためしっとりとした雰囲気を楽しみたい場合に多少相性を感じるかもしれません。

低音は適度な量感があり、決して弱くなくしっかりしておりますが、不足のない十分な量と芯のある音で締りとキレがあり強さがあります。重低音は十分な強さがあるものの深く沈み込む程ではありません。この低音が高音中音を適度な強さで支えることでKZらしさのあるドンシャリバランスの音を聴かせてくれている印象です。

そして、DQ6の特徴としてその音場感があります。

横方向の広さを感じるのにボーカルに対し演奏が同一ラインに居るというか平面的な感覚です。先に触れた通りボーカルの横に位置する感覚と云えば伝わりやすいでしょうか。

 
これらは以前レビューしたKBEAR LARKやZSN pro Xのドンシャリとは異なる音です。そういう意味ではZSN pro XのようにKZの「らしさ」である高音と低音を疎かにしていない音色から感じられ、従来のトニカク派手なKZらしい音と云えます。一方LARKとは全く異なり、LARKの適度な高音低音域に加え中音域をすっきりクリアに聴かせる音色とは狙う音が異なります。こちらもそういう意味では超高音域と重低音が多少抑え気味になっているのでLARKっぽいとも云えますが中音域のクリア感が異なりますので、うーん。

いずれにせよDQ6の音質傾向はちょっと前の低価格帯のポピュラーなドンシャリと言う印象です。

 

※以前のKZ ZSN pro Xのレビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

  

※以前のKBEAR LARKのレビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

LARKは中高音寄りのバランスです。DQ6の方が低音域の量感や響きの良さがあります。そのため、こちらの方が好きという方もおりますので一概にどちらが良い音とは云えませんし、尤もLARKは中音域を疎かにしていないKBEARの音。

そしてKZ ZSN pro Xは全体のバランスが良く何でも対応できる優等生。従来のKZの強ドンシャリとは異なる中音域を疎かにしない聴きやすいドンシャリ

DQ6の音づくりは従来の1BA+1DDハイブリッド機KZ ZSN pro XやKBEAR LARKで完成されつつある音から原点に立ち返りKZがKZらしさを捨てない意思表示なのかもしれませんね。

 
まとめるとDQ6は高音域は煌びやかさ華やかさは存在感を示し、低音域は重低音は適度でも強さと締まり、キレのある存在感は心地良く、けして出しゃばらない。中音域は音の華やかさとボーカルの聴きやすさを感じられるKZらしさを感じられる音質傾向は低価格中華イヤホンが1BA+1DDハイブリッドモデルで飽和する状態を打破すべく、KZの意欲作と云えそうです。

尤もリスニング用途としての聴いていて楽しいドンシャリバランスは中華イヤホンには高音域のシャリつく刺激的な強さや低音のドンの量が多い強ドンシャリを求める演奏メインで聴きたい方には、少しもの足りないと感じられ評価が分かれてしまうかもしれません。

 

高音   ZSN Pro X ≧ DQ6 ≧ LARK 

中音   LARK ≧ ZSN Pro X ≧ DQ6

低音   ZSN pro X ≧ DQ6 ≧ LARK 

ボーカル LARK ≧ DQ6 ≧ ZSN pro X

 

 

3.1. DAPとの相性 

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折角なので3DDモデルの性能をもっと引き出せるのかDAPを中価格帯レビューで使用するZX507に変更してみました。

特に確証があった訳ではありませんが、これは良い方に変化がありました。

先ず、音場。

やや違和感を感じた平面的な音場が立体的な印象に変化します。具体的にはボーカルがやや前に位置するのは変わらずに、高音や中音の演奏音がその周りやや後ろに位置します。

次に、音質傾向。

高音と中音の派手な音から、ボーカルを邪魔せずにそれを引き立てて、ボーカルに対し相対的に控えめに感じられ、そのボーカルはクリアで雰囲気がでます。

低音に厚みも出ることでかなり雰囲気良く聴くことができ、Shanling Q1で受けた印象とは異なり、素直に良い音に感じます。 

 

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次にDAPをQ1と同じShanling M6proに変更。

いやもう十分です。音良いです。3,000円でこの音なら何の文句もございません。

ZX507同様に音場は同傾向に改善され、違和感がなくなりZX507で聴いた時よりもKZらしさが出ると共に解像感が上がります。いやもう参りました。

ずっと低価格帯をQ1で行ってきましたがそれが揺らぐくらいです。「こいつこんな音を鳴らしてくれるのか!?」と、脱帽です。

まとめると、DAPの違いってあるよねっていうのが結論でございます。

 

 

4. KZ DQ6の総評

さて、KZ DQ6はKZらしさに原点回帰したイヤホンであり、ドンシャリイヤホンとまとめました。

そしてイヤホン自体は鳴らしやすいものの使用するDAPによってその音に変化があるためにスマホ直挿しでは少々厳しく、スマホならポータブルアンプを。DAPもミドルクラスのパワーのあるモデルを使用することで本来の音を楽しめます。

そういう意味では中華イヤホンを「わかっている」方へお勧めできますが、コスパ重視で購入を検討されている方には注意が必要な商品ですね。

 

最後に、今回はAliExpressで昨年末に発売された低価格帯の中華イヤホンの紹介となりました。現在(2021年2月27日)はAliExpressやamazonで発売されており、AliExpressで2,000円台の価格で入手可能です。一方amazonではprime扱いの3,000円を僅かに超える価格と、AliExpressの方が安価に入手できますが、その入手性には現在特に難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっておりますので、低価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、少しでも安く手に入れたい方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

DQ6

以下、付属ケーブル、中華白イヤピ M使用、DAP Q1
高音★★★★ 
中音★★★☆  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★  (ミドルクラスDAPをお持ちの方★5)

※☆0.51.0

 

LARK

以下、付属ケーブル、付属白イヤピ M使用、DAP Q1
高音★★★★ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★★ (重低音重視の方★4)

※☆0.51.0

 

ZSN pro X

以下、付属ケーブル、付属溝無黒イヤピ M使用、DAP Q1
高音★★★★ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★★ (ボーカル重視の方★4)

※☆0.51.0

 

あとがきとして、今回はいつもの低価格中華1BA+1DDハイブリッドイヤホンではなく同じ低価格帯としては異端児とも云える3DDモデルの新商品のレビューをまとめました。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですが、今後も低価格?を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

※2021/03/06 誤記修正

 

 

CCA CKXレビュー JSHiFi Hi8にリケーブル ※KZ ZAX Trn V90s 比較含む

こんにちは。

今回は中華イヤホンの中から多ドラハイブリッドモデルのレビュー編として中価格帯で発売されたCCA CKXについてレビューをまとめたいと思います。

今回はAliExpressのWooeasy Earphones Store(@hulang9078)から購入しています。

 

ja.aliexpress.com

 

国内amazonでもWTSUN Audio(@Zhuo520x)で取扱があります。

 

 

 

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1. CCA CKXについて 

CCA CKXは片側7ドライバ、6BA+1DD構成で昨年末に発表され今年初めに発売された同社の中価格帯U10000、多ドラハイブリッドモデルの新商品です。

同価格帯ではCCA CA16やKZ ZAXの7BA+1DDの片側8ドライバを搭載する多ドラハイブリッドモデルが既にありますので、目新しさはがなく、インパクトが弱かったせいか購入者が少ない様子です。その結果かなり値下がりのペースが速く、実はお買い得な商品となっているかもしれません。

その理由としては、昨年後半にKZ系ブランドからCCA CA16やKZ ZAXの7BA+1DDの多ドラハイブリッドの旗艦モデルが登場しレビューしています。加えてTrn社からもVXを同時期に発売し、このVXは6BA+1DDの多ドラハイブリッドで同社の旗艦モデルでした。

その後、Trn社が発売したV90Sは5BA+1DD多ドラハイブリッドのミドルクラスモデルとして登場し、勿論本ブログでレビューをしています。このV90Sは発売直後一時AliExpress公式ショップで2,000円というおかしな値段で販売し祭りとなったのは記憶に新しいですね。

そのTrnのミドルクラスV90sに続き、CCA社のミドルクラスモデルとしてCKXが6BA+1DDのドライバ構成で登場したと云えます。

しかし、Trn V90sの登場時もそうでしたが、先に7BA+1DDのCA16やZAXを購入した方達は同社の下位スペックの多ドラハイブリモデルに興味を示さないのも仕方がありませんよね。

発売当初は8,000円台の価格も早々に6,000円前後の価格となり、1月下旬のAliExpressセールでは5,000円台という下がり幅はプレセールで購入した私も少々ウンザリしていますが、逆に云えば今から購入する方にとってこれほどおいしい状況はありませんよね?ということです。

 

それはさておき、昨年は中華多ドラハイブリッドモデルの豊作となりました。これは以前も触れましたが、エントリークラスには片側4BA+1DDのCCA C10 proが。ミドルクラスとして片側5BA+1DDのCVJ CSNとTrn V90Sが。ハイクラスとして片側6BA+1DDのTrn VXと、片側7BA+1DDのCCA CA16とZAXが発売されています。また、オールBAの複数BAモデルも片側5BAのKZ ASFや片側10BAのKZ ASXに加え、片側8BAのCCA CS16が発売されています。後半怒涛の新製品ラッシュで個人的にはかなり楽しませてもらえました。

 

ですが昨年前半はCOVID-19によって経済が停滞。後半回復の兆しが見えたところで、国内は二度目の緊急事態宣言へ。そして世界の工場、中国が止まった影響は本業にもかなりの影響がでました。よく言われる「カンバン」とか「ジャストインタイム」とかいう世界的に有名な超優良企業があって、お手本にする企業、経営者が多いのですが、こういう危機的状態で本性が出るんでしょうね(あそこの調達はエゲツナイ。横から割り込むし囲い込むし。兎に角フェアじゃない)。取引先の「順番じゃない、そこへの納入が最優先」という対応には本当に困らせられました。しかし、中国がそれを救ってくれました。あの回復スピードは本当に凄い。逆に云えば凄い脅威。

改めて感じたことですが、トップの決断力や指導力(実行力)と先見の明は本当に選ばれしものが持つ能力なのだなと。それをあの国は13億の人口もありながらまとめている。尤も一方で切り捨てる部分は悲しいことですが存在するのも事実です。それでも、多くの人たちが幸せに暮らせる国として守っている。やり方には思うことがあるけれど認めるところは認めるべきなんだと考えさせられました。まあ、その10分の一以下しかいない国のトップはいったい何をしているのかわかりませんけど。

それでも私は日本に生まれ、日本人で良かったと思っています。

和を以て貴しとなす。

仲良しこよしってことではなく。

はるか昔のこの国でもそれが唱えられていて、実践されていたのに。

この国の議員先生の皆様。いや国民の代表の皆様。どうかお忘れなく。

 

閑話休題

このCKXは一聴して従来のKZ系とは異なる音づくりと感じます。

KZは王道のドンシャリ。CCAはそれとは異なる派手さを抑えた音。このCKXでもそれは踏襲されておりCCAの音と云えそうです。もちろん同社C12やC10 proのようにKZ寄りのモデルもありますが。

個人的にCKXは同社のモデルのなかでも完成度の高さはトップクラス。いや一番の出来かもしれません。

具体的には「中低音域を豊かにしながら僅かに高音を抑えたバランス」です。KZは良くも悪くも高音と低音の強さを感じるバランスで整えています。そのため聴いていてノリの良さのあるドンシャリです。一方CCAは中低音域を重視し高音をやや抑える傾向があるため聴き疲れをし難く聴いていて心地よさがある印象です。

また、もう一つのライバル、Trnは最近は中高音を重視しており高音の方が明らかに強く、これは高音を強めにして高解像感を演出しているように感じます。低、中価格帯では個人的にこれは逆効果だと感じています。高価格帯では採用しているドライバの質が高く、上手くバランスを取ることができていますが、この価格帯のドライバでは単純にしつこい高音の印象で、それはしつこい低音よりも人を選ぶと思います。何事もバランスというお話ですね。

 

とはいえ、個人的には昨年の中価格U10000の多ドラハイブリッドモデルのベストバイをKZ ZAXと評価していますし、個人的にはCCA CA16の音が好きですが、このCCA CKXがそれらにどの様に食い込むのか。とても楽しみにしています。

 

※KZ ZAXやTrn V90s、CCA CA16の過去記事もよろしければご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

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いつも通り前置きが長くなりましたが、期待の中価格帯U10000多ドラハイブリッドモデル、CCA CKXを入手しましたので、昨年評価の高かったモデルで7BA+1DDモデルのKZ ZAXとそれとは異なる音の5BA+1DDモデルのTrn V90sとの違いを含めながら、レビューを纏めていきたいと思います。

 

CCA CKXは一見してかなりコンパクトなシェル本体となります。オーソドックスなデザインが採用されていて、KZ ZAXやTrn V90sのデザインとも少し異なります。そのシェル本体はオール金属製とV90sと同様。ZAXフェイスプレートとステムノズルが金属でシェル本体は樹脂製とは異なります。CKXのサイズ感はトニカクコンパクト。V90Sがフェイスプレートが大きいためにやや大きく見えますが、ほぼZAXと同じ。それらよりも一回り以上小さく感じます。肝心の耳への収まりはオーソドックスなカスタムIEM風デザインにより良好でZAXやV90sで問題ない方は苦労することは無いと思います。そしてオール金属製シェルが特にZAXとの音質傾向とどのような違いがあるのか気になります。

 

CCA CKXのスペックは先述の通り6BA+1DDと実はTrn VXとドライバ数が同じ(構成は異なります)。V90sよりもBAが1基多く、ZAXよりはBAが1基少なくなります。搭載ドライバは中低音域用のダイナミックドライバにZAXと同様の10mm径ではありますが、異なる同軸複合材のダイナミックドライバを。BAは30095シングル2基が高音域を担当しその内1基がステムノズル部に配置。30017デュアル(2BA)2基が中高音域を担当しダイナミックドライバに並列に配置しており、これまでのKZやCCAで採用例の無い組合せとなります。

ZAXの搭載ドライバは低域用ドライバに10mmデュアルマグネティックを採用した新型ダイナミックドライバです。BAは30095シングル1基が高音域を担当しZSX同様にステムノズル部に配置。新開発50024デュアル(2BA)2基が中高音域を担当しダイナミックドライバに並列に配置。更に中音域用に30019シングル(1BA)2基がダイナミックドライバに並列配置され、低音域を前述のDD1基が担います。

V90sの片側5BA+1DDドライバ構成は低域用ドライバを10mmデュアルマグネティックドライバを採用しています。BAには定評がある30019シングル2基が高音域を担当しステムノズル部に配置。こちらも定評のある50060シングル3基が中音域を担当しダイナミックドライバに並列に配置。V90Sの高音域30019シングル2基に中音域50060シングル3基とDD1基の構成からはV90Sが高音域をより重視していると推察できます。

特にそれぞれの高音域に採用したBAが30095と30019という違いと配置も見逃せません。

この辺りは実際に聴いてみない事には判りませんが、CKXへの期待感が高まります。

 

次に、先述の通りCKXはステムノズル内に高音域用BAを1基配置し、同じ高音域用BA1基をダイナミックドライバに並列に配置。中高音域用BA4基も同じく並列配置し、スペックでは中音域をBAとダイナミックドライバでオーバーラップさせた変則的な3way方式を採用しています。

これに対し、KZ ZAXは片側8ドライバ、7BA+1DDモデルで搭載するBAの種類が増え、一部異なるとともに、更に搭載位置も工夫されています。ZAXではCCA C12の様にステムノズル内に1基配置しています。V90Sが、高、中、低音域を2BA+3BA+1DDの3way方式。CCA C12が高、中、低音域を1BA+4BA+1DDの3way方式としていたものをZAXでは1BA+4BA+2BA+1DDの高、中高、中、低音域の4way方式と更にスペック上理想的なドライバ構成です。

とはいえ、3wayや4wayとこれまで世の中に送り出された中価格多ドラハイブリッド中イヤホンのように各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングのポイントを活用できるかが重要となります。このチューニングポイント、経験則を活かしたチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくると云えますね。

 

CCA CKXの納期は流石の国内amazonのようにはいきません。AliExpressのプレセールという事もありオーダーから発送まで2週間待ち。発送からは約2週間と従来同様です。それでもまだAliExpressの中国本土からの発送は中国からの航空便減便による輸送への影響が大きく、AliExpressにてオーダーした場合はそれなりに時間が掛かる覚悟は必要です。加えて万が一の不良の際に返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くの少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

  

2. CCA CKX実機レビュー

それでは、早速CCA CKXの実機レビューを以下、まとめていきます。


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パッケージングはいつものCCAのシンプルな白を基調とした化粧箱です。

側面にはスペックシートが張り付けられていて、他モデルとの共通化がされています。

こういう合理化は嫌いではありません。


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上箱を開けると白地の内装に取説等の収納カードケースが。それを取り外すといつものように白地の台座にイヤホンが収納され、その台座下側に小箱が収納されています。

 

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小箱にはケーブル等の付属品が入っています。


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付属品はKZ系に付属する黒色イヤーピースの白色タイプ。黒色タイプよりは傘がソフトになっています。そのシリコンイヤーピースがS、M、L、3種各1セットが付属します。その内、シリコンイヤピMサイズがイヤホン本体取付け済みで、他にはケーブルです。A5K-U10Kの中価格帯としては少々寂しい付属品ですが、個人的にこれまで同様本体にコスト全振りは嫌いではありません。


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ビルドクオリティですが、CCAは中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに問題はありませんでした。まあ中華製品では偶に何かしらやらかしますが、今回はアタリでした。綺麗に仕上げられていると思います。

カラーバリエーションは銀色と黒色の2種で、今回は銀色にしました。


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付属ケーブルはCCAに付属する白色の編込みタイプで、4芯無酸素銅(OFC)タイプが採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプ。イヤホン側はKZ-Cタイプ(2ピン)、もちろんKZ極性(上がプラス)です。最近の中華イヤホンはKZ-Cタイプが多く採用されていますのでリケーブルの際には注意が必要です。私は気にせず2ピン仕様を使っています。

この付属ケーブルはシュア掛け用にチューブで癖付けがあり耳への装着性、使用感はそれほど悪くはありませんし、全体的に絡まりにくくしなやかなものとなります。また、中価格帯に付属するケーブルとして力不足ではありますが、そのまま使用できますし綺麗な色合いのケーブルは一体感があり普段使いも可能ですね。

 

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※画像左からTrn V90S、CCA CKX、KZ ZAX
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CKXはZAXやV90sもそれ程大柄ではないシェルよりも更にコンパクトで丸みがある造形で、ZAXやV90sはシェルの造形がシンプルなものの本体の厚みがあり、CKXのコンパクトさが際立ちます。

CKXのフェイスプレートZAXやV90s同様に平面的。装着感はそのコンパクトさが好影響を与えていますし、実際装着感は良好です。ZAXではステムノズルとフェイスプレートが金属でシェル本体が樹脂製ですが、CKXとV90sはオール金属製のため重量は比較的重めとなります。それでもCKXはコンパクトなシェルのお陰でV90sのオール金属製シェルよりも軽く、ZAXとほぼ変わらない程度で耳への装着感は軽く、金属製シェルの重量の影響は殆ど感じません。

次にステムノズルはCKXはZAX同様にやや長く太め。V90sは短く細く感じますが、CKXのそれは中華イヤホンでは一般的なサイズと云えます。そのため太さに影響するイヤーピースの圧迫感はやや感じます。また、コンパクトなシェルが災いし、耳にはイヤーピースで固定する形となってしまい、人によってはイヤーピースの選択がシビアになってしまうかもしれません。逆に云えばイヤーピース選択をしっかりできれば問題なく使えそうです。尤も耳の小さな女性や子供を除き、殆どの方で不満を感じることはないのではと思います。

また、これらにはステムノズル先端端面にメッシュフィルターが装備されていてシェル内部への異物混入が防げますので、長期の使用にも耐えることができますね。

そして、シェル本体の形状や付属ケーブルからは3機種ともにシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

最後にCKXはステムノズルがやや長く太めのため、耳へは付属のイヤーピースでは軸が短く耳に本体を収め耳穴奥に栓をする装着となりますが、私の耳ではどうしても耳から抜けてしまい、音が軽く抜け気味となったため、いつものAET07も試しましたが上手くいかず、ディープマウントやフォームタイプも試しました。そして最終的にSedna EarFit MSに交換し耳奥に栓をするように装着した形が一番バランスが良くしっくりきました。Sedna EarFit(shortではない)は軸が長めで傘がやや硬めなこともあり、最近一周回ってなかなかフィットしない場合に重用しています。

この様に低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

2.1. JSHiFi Hi8ケーブルレビュー

なお片側7ドライバ、6BA+1DDの性能を活かすために付属ケーブルからJSHiFi Hi8ケーブル、8芯銀メッキ線へリケーブルしています。

 

 

このJSHiFi Hi8ケーブルですが、amazonのJSHiFi(@xiaoxia76571098)で取扱いがあります。中華リケーブルとして価格が2,000円を切る、今なら1,000円半ばと安価でありながらもその価格帯の中で高級感がある外観と豊富なバリエーションが特徴です。

先ずケーブルの被膜カラーが黒色、銀色、灰色の3種。その各色それぞれにイヤホン側コネクタも2ピン、mmcx、QDC(KZ-C)の3種を用意。更にプレイヤー(DAP)側プラグも3.5アンバランス、2.5バランス、4.4バランスの3種と現在主流のタイプを網羅したラインナップです。

低価格帯はもとより、中価格帯U10000の中華イヤホンでは付属ケーブルでコストダウンする傾向にありリケーブルしてから本領発揮となっている現状では、このHi8ケーブルは十分な質感を持ちながらも安価でありそのラインナップからも気軽に選択できるのは非常にありがたいですね。

 

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低価格ケーブルは他社製品も同様ですが、流石にパッケージは簡素です。まあ箱がついてきても捨てるだけなので私はこの潔さは好きですね。


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スライダー付きです。被膜は僅かに硬さがありますが、十分なしなやかさを備えており取り回しは良好です。安価なケーブルにありがちなタッチノイズも殆ど気になりません。CKXの付属ケーブルとは比較になりませんね。

 

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そんなわけで早速CKXに灰色のQDC-4.4タイプをリケーブルしてみました。

この一体感は中々のものだと思いますし、見た目オーディオ的にも満足感が高いですね。

音質傾向は極端に味付けを行うタイプではなく、イヤホン本体の性能を発揮させるタイプ。付属ケーブルと比較し僅かに低音域の厚みが増す傾向はありますが、全域を伸ばしてくれますので、付属ケーブルではその性能を発揮できない多ドラハイブリッドや複数BAモデル等に使用することで本来の音を楽しめると思います。

 

 

3. CCA CKX音質レビュー

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今回の再生環境はSONY NW-ZX507、直挿し4.4バランス接続です。

いつも通り中価格帯はZX507を基準としてレビューを行います。もちろん3.5アンバランス接続のShanling Q1やiPhone6sでも鳴らすことができましたが、中高音域の解像感や低音域の表現力で本来の性能を発揮できないと感じましたのでご容赦ください。

以前、低価格帯のイヤホンを使いDAPの違いを比較しました。気になる方は「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」や「FiiO M5とSHANLING M0を比較」をご覧ください。

 
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それでは実際に聴いてみます。

ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピはSedna EraFit MSサイズ、JSHiFi Hi8ケーブルです。

箱出しで聴いてみた第一印象は「澄んだ高音とクリアな中音。そして豊かな低音の中低音寄りのドンシャリバランス。」でした。

箱だしではやや低音に緩さを感じたので先に鳴らし込み。鳴らし込み後は低音が締まり落ち着きました。

音場は普通からやや広め。曲によって広く感じます。

高音は煌びやかさ華やかさがあり響きの良さありますが、刺さるような尖りを感じることはありません。

低音の量感は十分で強さもあり、キレや締まりは適度、ベースラインは追いやすいです。

重低音は沈み込みの深さを感じ十分な強さがある。

中音は適度な華やかさがありますが、ボーカルの周りやや後に位置し邪魔することはありません。

そのボーカルはクリアで自然から僅かにドライ寄りですが、自然な位置に感じます。

一言で云えば中低音寄りのややドンシャリのバランス。

高音域は一聴すると主張が控えめに感じますが、中低音域が相対的に豊かなために控えめな印象を受けます。それでも高音域は実はしっかりしていて中音域よりも前に出るような主張はありませんが、伸びやかさのある高音で存在感はあるのにしつこさはありません。

もっと云えば、高音はシャリつくような華やかさはなく欲しい時にしっかりと存在感を示し、伸びと響きのある音を感じられます。

中音は高音よりも華やかさを感じますが、ボーカルが埋もれずにその周りで引き立たせてくれます。音数が多い曲でもボーカルは演奏と重なりを殆ど感じずにクリアに聴こえます。

そのボーカルは自然でクリアな聴きやすさを感じ、特に女性ボーカルのバラードでは相性の良さを感じられます。

低音は十分な量感で強さがありますが、音の強弱、表現力の良さを感じます。

特に中音と低音の間、中低音域に凹みを感じず、それが豊かな低音域を表現している印象です。KZの低音には強さというか芯が感じられますが、このあたりは嗜好の違いもあります。

CKXは高音は前に出るような主張は控えめながらも曲に十分なアクセントを加えており心地良さを感じます。それ故に曲によっては中音低音の印象が強く華やかさが控えめで地味な印象を受けそうです。それでも高音は所謂喧しさがなく、シャリシャリする様な音数や量感でお茶を濁してはいませんので、一聴するとつまらない音に感じピラミッド型の印象となってしまいそうですが、音数や量感で誤魔化そうとしない実は誇張のない自然な音なのかもしれません。自然な誇張の少ない音色は聴きやすく上手くまとめていると思います。

 
このバランスは以前レビューしたV90sの5BA+1DDと比較した時に音の傾向はその真逆と云えそうです。V90sはトニカク高音の主張させた解像感を演出した音。CKXの暖かさを感じる雰囲気の良い自然な心地良さとは違います。

そして7BA+1DDのZAXと比較した場合、最も異なるのは高音域で特に暖かさを感じる音のCKXとはやはり違います。ZAXもどちらかと云えばV90s寄りですが、それよりバランスが良く音の広がりとシャープさ、解像感のある楽しい音です。

次に7BA+1DDの同社CA16と比較した場合、近い音と云えますが、もっと近い音がありました。同社のC10です。'19年発売のモデルでCCAの名を世間に知らしめた同社の代表作ですが、未だに人気もあるモデルです。もちろんCKXはそれよりも高音の伸びやかさと中音域の分離感が優れますので上位互換と云えますが、見事にC10の不満点を解消したモデルと云えます。それと比べればC12は高音が尖りすぎ。C10 proはZS10 pro寄りの派手な音と云え、CA16に至っては高音が地味過ぎて中低音が濃厚過ぎる印象です。

もちろんそれぞれに良さはあるのであくまでも音の傾向として、です。

個人的にはC10の音が好きなので、やっと巡り合えました。

また、今回の比較対象であるV90sやZAXと最も異なるのは解像感です。CKXが劣るというよりは音の傾向からそれらが良い印象を持ちやすいという事です。CKXはあくまでも、解像感よりも透き通る高音と厚みのある中音とクリアなボーカル。そして豊かな低音域という音楽を雰囲気良く聴くことができるモデルと云えそうですね。

 

そのためCA16よりもZAXの音の傾向が好きという方にはもの足りないつまらない音と。その代わりC10の音が好きだけどもう少しだけ解像感が欲しい方。CA16の音の傾向が好きだけど中低音をもう少し抑えたい方には好評となるのではないでしょうか。

もっと云えば、CCAの系譜が好きな方に試して欲しいお勧めできるモデルと云えそうですね。

 

次に、ケーブルをいつものTrn T4へ交換してみました。8芯OCC線、3.5アンバランスです。DAPには同じくZX507を使用しました。

結果、高音域の煌びやかさはやや増えたかなという感じ。低音の量感がやや減り締まった印象ですが、コレジャナイ感があります。まあバランスとアンバランスの違いもありますし、JSHiFiのHi8ケーブルがCKXの中低音寄りとの相性の良さを感じます。

尤も、ZX507はZX300からアンバランスが強化されたと云っても、やはりバランス接続の方が音が良いということも影響していると考えます。

 

まとめとして、CCA CKXはCCAの系譜の音と云え、KZとは異なる音づくりで楽しませてくれる、そんな存在であり続けて欲しいと考えさせられました。その理由としてやはり低中価格帯では明るく元気な音づくりが好まれますし、中華に大人しい音は求めていないと淘汰される、そんな寂しい市場にはなって欲しくないですので。

 

蛇足ですが、以前のレビューでも触れていますが中華イヤホンの単純にドライバ数を増やす足し算では未だ限界があります。残念ながらそれをBAオンリーの低~中価格帯複数ドライバ搭載モデルが証明しています。それでも次々と投入される中華の新モデルが我々を楽しませてくれており、今後も期待していきたいですね。

 

高音   V90S ≧ ZAX ≧ CKX (単純な強さの順)

中音   CKX ≧ ZAX > V90S

低音   ZAX ≧ CKX > V90S (単純な強さの順)

ボーカル CKX ≧ ZAX > V90S

音場   ZAX ≧ V90S ≧ CKS

 

 

4. CCA CKXの総評

さて、CCA CKXは雰囲気の良い音で聴きやすさのある中高音寄りのバランスの良いイヤホンとまとめました。

そしてKZとは異なる音づくりで従来からの中華イヤホンファンにも音の違いを楽しめる一本としてお勧めできる商品と云えます。

もっと云えばKZ ZAXとこのCCA CKXを押さえておけば現在の中華中価格帯U10000多ドラハイブリッドイヤホンでは満足できる商品であり、今年の初めから飛ばし過ぎだろうと個人的に思う次第です。だって今年も沢山発売するんですよね…。きっと…。

 

最後に、今回はAliExpressで先月発売された中価格帯の中華イヤホンの紹介となりました。現在(2021年2月13日)はAliExpressやamazon(prime)で発売されており、AliExpressでは6,000円台。フォロワー割では5,000円台で購入可能。一方amazonではprime扱いの8,000円台と少々差があります。そのためAliExpressの方が安価に入手できますが、その入手性には現在特に難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっておりますので、中価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、少しでも安く手に入れたい方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。 

 

CKX
以下、ケーブルHi8、イヤピSedna EarFit MS使用、DAP ZX507バランス接続
高音★★★★☆ 
中音★★★★☆  
低音★★★★☆ 
音場★★★★
分離★★★★☆
お勧め度★★★★★  
※☆0.5、★1.0

 

V90S
以下、ケーブルT4、イヤピSedna EarFit M使用、DAP ZX507アンバランス接続
高音★★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★★☆
分離★★★★
お勧め度★★★★★ 高音好きの方(低音好き★4)
※☆0.5、★1.0

 

 

ZAX
以下、ケーブルT4、イヤピAET07 M使用、DAP ZX507アンバランス接続
高音★★★★☆ 
中音★★★★☆  
低音★★★★☆ 
音場★★★★☆
分離★★★★
お勧め度★★★★★ 
※☆0.5、★1.0 

 

 

あとがきとして、今回はいつもの中価格中華多ドラハイブリッドイヤホンの新商品のレビューをまとめました。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですが、今後も低価格?を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ