みぃねこの備忘録

いろいろなこと、主に趣味の備忘録として活用。アフェリエイトやってません。お気軽にリンクからどうぞ。

KZ ZSXレビュー ※CCA C12 ZS10Pro 比較含む

こんにちは。

今回は中華イヤホンの多ドラハイブリッドレビュー編として中価格帯で発売されているKZ ZSXについてレビューをまとめたいと思います。

今回は国内amazonのHiFiHear(@Qianqian_HRcase)から購入しています。

 

 

AliExpressでもオフィシャルストアのKZ Global Store(@KEarphones)から購入できます。

 

ja.aliexpress.com

 

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KZ ZSXはKZ社のハイブリッドイヤホンの最新モデルです。同時期に発売されたCCA C12と同じ5BA+1DDのドライバ構成で何かと比較される兄弟機です。

ZSXの発表時にメーカーのキャッチコピーが「ターミネーター」と中華イヤホン開発競争に終わりを告げる使者として登場したこともありKZ ZSXの方が話題が多く、勿論購入者も多い様子で、兄弟機のCCA C12空気と化していました。(失礼)

このZSXはC12よりも少しだけ高めの販売価格が設定されていて国内amazonでは6,000円台でセールでも5,000円下ることはありませんがそのドライバ構成からは十分に安価な販売価格です。C12は国内amazonでセールの際に5,000円を下回ることがありますので中価格帯としてみれば最も安価となりますね。

以前のC12のレビュー記事に「ZSXとC12はドライバ構成やスペック、販売がKZとCCAという関係からもどちらかを購入すれば事が済む商品」としてこれまで購入を見送っていましたがC12とZSXの違いが気になってしまい、更にZSXとZS10Proとも傾向が違うという評判から、やはり自分の耳で確認したくなり今回遅れ馳せながらZSXを購入しています。さてさてどんな結果がでるのか。やっぱり買わなくてもよかったよねとなるのか。とても気になりますよね(笑)。

 

※CCA C12の過去記事もよろしければご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

そんな訳で話題の中価格帯の多ドラハイブリッドモデル、KZ ZSXを手に入れましたので、CCA C12とKZ ZS10Proとの違いを交えながら、KZ ZSXのレビューを纏めていきたいと思います。

 

さてZSXはC12やZS10Proと同様に樹脂製のシェルを採用しステムノズルとフェイスプレートが金属という構成です。C12やZS10Proではオーソドックスなデザインのフェイスプレートが採用されていますがZSXは特徴的(攻めた)なデザインを採用していて一目でZSXと分かりますし、この辺りはKZ社の真骨頂でしょうか。実は個人的にこのフェイスプレートのデザインがどうにも苦手でして、それだけでC12を選択したといっても過言ではなかったりします(汗)。

 

ZSXのスペックはC12同様に中価格帯でも珍しい5BA+1DDのハイブリッドです。同じ中価格帯ではもう少し上の価格となり先日レビューしたNICEHCK NX7が4BA+2DD+1CTと片側7ドライバのモデルがありますが、片側に5BAドライバを積んでも国内amazonで¥5K前後の価格で買えるのが本当に中華って恐ろしいですよね(C12と同様に天丼で褒めてます)。そしてC12同様に注目はダイナミックドライバに新型が採用されていて、実際C12で感じたこれまでのモデルとは違う中低音域に厚みがありました。そのためZSXでもC12同様にこれまでレビューした中価格中華多ドラハイブリッドイヤホン同様に各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングが重要となります。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえますね。

 

KZ ZSXの納期としては流石の国内amazonの当日発送、翌日配達です。AliExpressにてオーダーした場合はチャイナポストを選択しても早くても約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間かかりますし、万が一の不良の際に返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くの少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

それでは、早速KZ ZSXの実機レビューを以下、まとめていきます。

 

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パッケージングはKZの豪華仕様で通常版の白箱とは異なり黒を基調としたシックなブックタイプの黒箱化粧箱です(以前にもAS10等の初期LOTで採用されており、今後は通常版の白箱に変更される可能性があります。このタイプの化粧箱が欲しい方は購入を急いだほうが良いかもしれませんね)。
箱の側面にはスペック等が記載されたラベルが貼付されています。

 


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蓋を開くと黒地の内装の台座にKZロゴのプレートが輝かしく装填され、豪華版の名に恥じない高級感を演出しているとともにイヤホンが収納されています。またイヤホンが収納された台座を取り外すと、ケーブル等の付属品が箱の底に入っています。この辺りは本当に豪華でCCA社の化粧箱が質素に見えてしまうのは人間の性でしょうね。

 

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付属品はC12同様にいつものKZに付属するシリコンイヤーピースがS、M、Lの3種各1セットとKZ ZSN等に付属したシリコンイヤピMサイズが本体取付け済みで、他にはケーブルです。A5K-U10Kの中価格帯としては少々さみしい付属品ですが、個人的にいつもの割切感は嫌いではないです。


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ビルドクオリティですが、KZ ZSXは中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じません。数年ほど前のKZの製品は当たり外れ感を楽しむくらいの気持ちで購入する心構えが必要でしたが、現在のKZやCCA等は安心して購入できますし中価格帯として安心の仕上がりですね。カラーバリエーションは黒色(FP銀色)と緑色(FPガンメタ)と紫色(FP銀色)の3種類あり、みぃねこはフェイスプレートのガンメタがカッコよかったので緑色(FPガンメタ)を選択しています。

 

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付属ケーブルは最近のKZのモデルと同様に茶色の編込みタイプが採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプで、イヤホン側はQDCタイプの2ピンでKZ極性仕様です(上がプラス)。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的に絡まりにくくしなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルとしてそのまま使用できますし落ち着いた色合いのケーブルが本体色との一体感がありますね。

 

※画像左からZS10Pro、ZSX、C12、NX7 
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ZSXとC12とZS10Proに加えてNICEHCK NX7の外観の比較として、シェル本体の大きさはZSXが一番大きく、NX7が一番小さく、その他はほぼ同じです。ZSXだけ毛色が違うシェルを採用していてよりカスタムIEM風に近くなっています。更にZSXのデザイン上最大の特徴はフェイスプレートの形状が平面的ではなく丸みを帯びていて、耳への装着時に下側になる端面が長く伸びています。例えるなら昔の0系東海道新幹線の先頭車両と云えば伝わるでしょうか。ただし特徴的なデザインのフェイスプレートではありますがシェル自体はコンパクトで他の機種よりも厚みがあります。次にステムノズルはC12やZS10Pro同様に太めでステムノズルの角度はZS10Proとほぼ同じ。尤も装着感だけで云えば、ドライバを複数搭載している割に比較的コンパクトでシェルもカスタムIEM風が功を奏し、この4機種の中では個人的に一番装着感が良好でした(装着感に個人差はあることをご了承ください)。

そしてZSXも他と同様にステムノズルが金属です。この4機種ともにメッシュフィルターが装備されています。

一方、シェル本体の形状からは4機種ともにシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

先述の通りZSXはステムノズルは比較的太めのため、耳へは付属の本体装着済みイヤーピースでは少々抜け気味となるため、いつものAET07に交換しやや奥の方に蓋をするように装着する形がみぃねこは一番しっくりきました。低~中価格帯では毎度付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じることが多くありますので手持ちのイヤピと交換しています。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今回の再生環境はFiiO M9、直挿しアンバランス接続です。

これまで通り中価格帯はM9を基準としてレビューを行います。もちろんShanling M0やiPhone6sでも鳴らすことができましたが、中高音域の解像感や低音域の表現力で本来の性能を発揮できないと感じましたのでご容赦ください。

低価格帯のイヤホンの場合でその違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音/低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピはAET07 Mサイズへ。イヤホンの本領を発揮させる為に付属ケーブルからYYX4732にリケーブルしています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「クリアな中音と高音低音は不自然に強調されずにバランスが良くボーカルが聴きやすい」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです)
こちらも箱出し直後は低音にボワつきを感じたため今回も先に鳴らし込みを行っています。

音場は音に広がりがあり空間が広く感じます。

分離は良好で解像感も良好ですが音数の多い曲では中音域にやや重なりを感じます。

低音の量感は十分で適度な広がりがあり、締まりとキレは良好。

重低音は沈み込みが十分で力強さがあり、ベースラインは追いやすい。

高音は煌びやかさが十分で華やかさがありながら刺さりを感じずクリアに聴こえますが伸びは普通です。

中音はクリアで見通しが良くボーカルの周りで華やかさがあり存在感は十分。

ボーカルは自然な位置にあり、中音に埋もれず聴きやすい。

一言で云えばやや中低音寄りの弱ドンシャリ

ほぼC12と同じ印象です。ですが、ZSXとC12には違いがあり特徴は音場の広さと中/低音域です。

音場は中/高音域の音の広がりを感じられ、例えるならC12のライブハウスとZSXの小ホールという違いがあります。その分中音域では特にボーカルの聴こえ方、感じ方に違いがでています。ZSXのボーカルは空間の広さも相まって自然な位置にありその少し離れた場所で演奏されているように感じられますが、C12ではボーカルがやや近くにいてその近くで演奏されているような感じです。これについてはどちらが優れているという訳ではなく嗜好の問題と云えそうです。

次に低音域はC12同様にBAの低音とは違うDDの深く強い、そしてキレのある音を楽しめます。低音の比較ではC12の方が強く感じますが、ZSXが弱いわけではなく音場の広さを感じる音の広がりが増している為に相対的に弱く感じられ、同じように高音域は音場の広さからC12よりもマイルドに感じられます。

また、ZS10Proとの違いは中音域のクリアさです。ZSXでは4BAによるなめらかな中音域とボーカルの聴きやすさがあり、ZS10Proの弱点である中音域の粗さを改善したモデルという認識に間違いはなさそうです。例えるならオーソドックスなノリの良い弱ドンシャリのZS10Proに対し、同じ弱ドンシャリでも中音域にフォーカスを当てフラット寄りに調整されたZSXでは厳密には音質傾向が異なると云えそうですね。

C12では中音域のクリアさとボーカルにフォーカスされた音質傾向でしたが、ZSXではKZらしく進化したドンシャリが心地良く音楽を楽しめる音になっていると感じます。

そしてZS10Proでは音場の広さと弱ドンシャリにより楽しくリスニングできる音質傾向でしたが、ZSXでは真にZS10Proの中音域を改善した正統進化版と云えるのではないでしょうか。

 

まとめとして、ZSXはKZのハイブリッドモデルにおけるフラッグシップの名に恥じないモデルと云える仕上がりです。できることならこの価格帯に初めて挑戦する方には遠回りせずこれを購入しておけば間違いないと思います。一方、C12はボーカルにフォーカスされたリスニング用途にお勧めですしみぃねこはZSXを聴いた今もC12の方が好みですし、ZS10ProはZSXには予算が届かないけどKZの「良い音」を感じてみたい方向けとなりますが、先述の通り後悔しないためにはZSXの方を強くお勧めします。

尤もZSXとC12のリスニング用途としてのバランスの良さは中華イヤホンには高音域の刺激的な強さや低音の量が多い強ドンシャリを求めるという方には物足りないと感じ評価が分かれてしまうかも知れません。

そして今回は比較対象として兄弟機のCCA C12とKZ ZS10Proを選びましたが、これらはそれぞれに良さがある評価が高いイヤホンです。また、今回NICEHCK NX7は片側7ドライバと更に搭載ドライバが多く、2DDに加え1CTと超高音域と低音域を強化したモデルと云えますが、中高音寄りのため少し毛色が異なり直接比較対象とはしていませんが、単純にみればワンランク上が当たり前と思われるかもしれません。しかし後継モデルや改良Verが常に最良とならないのも事実です。以前のレビューでも触れていますが単純にドライバ数を増やす足し算では未だ限界があります。残念ながらそれをBAオンリーの低~中価格帯複数ドライバ搭載モデルが証明しています。それでも次々と投入される中華の新モデルが我々を楽しませてくれており、今後も期待していきたいと思います。

 

※NICEHCK NX7の過去記事もよろしければご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

高音   C12 ≧ ZSX ≧ ZS10Pro

中音   C12 ≧ ZSX ≧ ZS10Pro

低音   C12 ≧ ZSX ≧ ZS10Pro

ボーカル C12 ≧ ZSX ≧ ZS10Pro

音場   ZSX ≧ ZS10Pro ≧ C12

 

最後に、今回は国内amazonのセールなどで実売5,000円前後で購入できる中価格帯中華イヤホンの紹介となりました。現在(2019年10月13日)もamazonで取り扱いがありますし、AliExpressではフォロワー割で4,000円台前半とお求め易い価格ですが、その入手性に少々難があります。とはいえこれまでの中価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格となりますし、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低~中価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazon。新商品を少しでも早く入手したい、少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

ZSX

以下、ケーブルYYX4732、イヤピAET07 M使用、DAP M9
高音★★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★★☆ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★★ (KZハイブリ旗艦モデルを試したい方)

※☆0.51.0

 

C12

以下、ケーブルYYX4761、イヤピAET07 M使用、DAP M9
高音★★★★☆ 
中音★★★★☆  
低音★★★★☆ 
音場★★★☆
分離★★★★
お勧め度★★★★★ (C10が好きだけど少し物足りない方)

※☆0.51.0

 

ZS10Pro

以下、ケーブルYYX4733、イヤピ丸七長楽青 M使用、DAP M9
高音★★★★ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★☆ (KZの「良い音」を安価に試したい方)

※☆0.51.0

 

あとがきとして、今回は5BA+1DD中価格中華イヤホンの新商品のレビューを兄弟機との比較を含めてまとめてみました。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。今後も低価格を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

  

 

BQEYZ Spring1レビュー

こんにちは。

今回は先日発売されたBQEYZ Spring1についてレビューをまとめたいと思います。

今回はAliExpressのBQEYZ Official Store(@Elle_Zhou163)から購入しています。

 

ja.aliexpress.com

 

国内amazonでも取り扱いがありますが中国発送となります(2019年9月27日現在)

※2019/9/30公式と確認が取れたため掲載しています 

 

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BQEYZ Spring1は公式ショップで139ドルとA10000-U15000の中価格帯で新発売された1BA+1DD+1Piez(ピエゾ)の多ドラハイブリッドモデルです。注目すべきは中価格帯としては少なめの3ドライバ構成とし、搭載例の多くない圧電ドライバを使用し、更に7層圧電ドライバ(ピエゾ)です。これが新発売され、しかも実売15,000円で購入できる魅力的で非常に気になるモデルです。

搭載ドライバ構成は先述の通りですが兎に角気になるのは7層ピエゾドライバです。

このドライバ構成と似たモデルとしてSENFER DT6が同様にピエゾドライバを採用し中音域を担っていましたが、こちらはSpring1とは異なり多層ではない様子。実際DT6も装着感さえ問題なければ低価格帯では評価は高く、みぃねこもピエゾドライバのクリアな中音域は今でもお気に入りの一つです。そのピエゾドライバを採用し、しかも7層ピエゾとなったこのSpring1にはもう期待期待せざるを得ない訳ですね。

BQEYZといえば、ドライバ構成は異なりますが3BA+2DDのBQ3や2BA+2DDのKC2等のモデルラインナップがあり何れも昨年発売されています。どちらも低音域の表現力があり特に元気なKC2と大人のBQ3という個人的評価で、特にBQ3の方は現在A5000程度で購入できますので低音域の充実さと中高音域のクリアさを求める方にはお勧めできます。一方BQ3では少し暗く感じる方にはKC2をお勧めします。KZ ZS6系の元気なそれでいて派手すぎない中高音域は今でも十分に一軍で活躍できると思います。

そんなBQEYZ社が生み出した新たな刺客として他社がA10000でドライバ数を増やす多ドラハイブリッド化を進めているのを尻目にドライバ数を最適化した結果、最小のドライバ構成で中価格帯中華イヤホンの激戦区に投入された意欲的なモデルと云えそうで、最大の特徴であるピエゾドライバが音質傾向にどのような違いがでるのかとても気になりますよね。

購入時の勝手な予想ではBQ3系の音を期待していて1DDにより低音が控えめになりながらもピエゾによるなめらかな中音とツイーターに特化したBAと思っていて調べてみましたが、日本の購入者が少ないようでネットの評判は見かけませんでした。いざ届いて聴いてみると予想通りというか期待通りの音質傾向でみぃねこの好みにピンズド。適度な低音と刺さりを感じない高音。中音はクリアでなめらかさがある音で、これは先述した同様の構成のDT6より深みと響きがある音。一言、全然違う。これは低価格のDT6と比べることが無謀であり、あくまでもドライバ構成というよりも同じ価格帯で比較すべきと感じました。

そのためSpring1はドライバ構成から多ドラハイブリッドに分類されますので比較対象は同じ中価格帯から4BA+1DDのYinyoo Topazとこちらも最小ドライバ構成2BA+1DDのYinyoo V6です。これらは全てBQ3と似た音質傾向でもちろん個々に違いがありますので、これらとSpring1にて比較したいと思います。

 

※メーカー公式から許可を得て掲載しています

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Spring1のスペックをもう少し確認してみます。

冒頭触れた通り1BA+1DD+7層ピエゾの多ドラハイブリッドモデルです。ステムノズル内部にバランスドアーマチュアを1基搭載し、ダイナミックドライバには13mmの大型タイプを1基搭載し、更にピエゾを搭載。特にピエゾはそれを搭載するモデルはそう多くなくそれだけでも十分珍しいのですがなんと7層の複合型となります。各ドライバのメーカー等型番も不明ですが肝心なのは音質ですので、今回もいつも通り細かい話は抜きで進めます。シェル本体はアルミニウム素材を採用しコンパクトで軽量です。最近ではKBEAR KB06がかなりコンパクトでしたが匹敵するほどです。

それにしても7層ピエゾ...。一体どんな音を奏でてくれるのでしょうか。

そして構成からは1BAが超高音から高音域を。1DDが中音から低音域を担当し、注目の7層ピエゾが高音から中音域をカバーしていると想定した場合に、これまでレビューした中価格帯の中華多ドラハイブリッドイヤホン同様に各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーのチューニング技術の見せどころとなります。このチューニング次第でSpring1が「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえます。

 

BQEYZ Spring1の納期としては9/15にオーダーし当日発送、9/24に届いています。流石に国内amazonの翌日配達とはいきませんが、スタンダードシッピング(シンガポール経由)だったことを考えれば結構早いと云えそうですね。AliExpressにてオーダーした場合は早くても約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間かかりますので、お急ぎの方は国内amazonを選択というところでしょうか。

そんな訳で、一般的にAliExpressでの購入では国内で購入するより安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

それでは、早速BQEYZ Spring1の実機レビューを以下、まとめていきます。

 

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パッケージングはオリジナルデザインの黒箱でスリーブタイプの化粧箱です。
スリーブの表裏にはイヤホンがプリントされ、側面にはスペック等が記載されています。


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スリーブを外すと黒地の内箱が。この内箱のままでも十分高級感があります。内箱を開けると黒地の内装の台座にイヤホンが収納され固定されています。仕切り紙を外すとその下にケースが収められています。

 

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ケーブル等の付属品はケースに収納されていてシリコンイヤーピースがS、M、Lの3種2セットとフォームタイプが1セット付属します。フォームタイプのイヤピは透明なクリアケースに。シリコンタイプはプレートに収納されていて、傘の色が薄いグレーで軸が短いReference(リファレンス)タイプと傘の色が濃いグレーで軸が傘おほぼ同じ長さのAtmosphere(アトモスフィア)タイプがあります。他にはケーブル、ケーブルバンド、(付属品が収納されていた)イヤホンケースです。U10K-U15Kの中価格帯としては十分な付属品となります。そしてこの2種のイヤピはリファレンスタイプと比較しアトモスフィアではその名の通り雰囲気が良く鳴る印象です。リファレンスよりも低音の量感が増し中高音の響きの良さが感じられます。一方リファレンスでは音質レビューで後述しますがSpring1の特徴を掴みやすく、クリアで見通しの良い透き通った中高音を楽しめます。

個人的にいつもは付属のイヤピは交換することが多いのですが今回は付属品で十分楽しめるところが流石の中価格帯と云えますね。


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ビルドクオリティですが、Spring1は中価格帯の中華イヤホンの中でも仕上がりが綺麗で、この辺りは低価格帯で心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じません。CNC加工による切削技術はアルミニウム金属の加工精度からも非常にレベルが高いと云えそうですね。カラーバリエーションは黒と青色(ライトブルー)があり、今回は青色を選択しています。フェイスプレートの縁にゴールドのラインがありステムノズルの金色とのマッチングも良好ですが、シェルの表面塗装が梨地調で高級感は抜群ですしライトブルーが何より綺麗だと個人的に感じています。

少しだけメーカー勤務の技術者目線で。

近年中華の安かろう悪かろうは過去の話となっていることを感じます。日本の製造業が世界と戦うためには製造技能よりも生産技術でしかアドバンテージを感じられず、単純なコスト競争ではやはり太刀打ちできない時代が直ぐそこまできています。現実的な問題として顕在化し皆が認識してきているのかもしれません。方や労働力不足と技術者の高齢化に加え若年層の製造業離れ。方やなおも増え続ける日本の10倍の人口と有り余る労働力と安価な人件費。そして世の中がモノよりサービスに価値を求める時代では、それが一層加速することは間違いなくメーカーの存在価値も低くなる一方では仕方がないことなのかもしれませんね。


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付属ケーブルは黒色の編込みタイプで8芯銀メッキ線が採用されています。プレイヤー側コネクタはI字タイプで、イヤホン側はCIEM2ピン仕様です。分岐部分にはケーブルスライダーが分岐コネクタ部とのマッチングも良く高級感は十分。個人的にケーブルバンドも付属しているのは嬉しいですね。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的に絡まりにくくしなやかなものとなりますが付属ケーブルとして十分な性能と機能を持ち、その色合いからそのまま使用できますし普段使いには丁度良さそうですね。

 

※左からYinyoo Topaz、BQEYZ Spring1、Yinyoo V6、KBEAR KB06 

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シェル本体の造形はシンプルなカスタムIEM風で少し厚みがありますがフェイスプレートがコンパクトですのでその厚みはほとんど感じません。またステムノズル側にダクトがありますが音漏れは普通程度ありますが静かな場所や満員電車等の場所でもない限り神経質になる必要はなさそうです。

比較対象としてTopazのフェイスプレートが普通のサイズとすれば、それより小さく、KB06とほぼ同じ。V6は最も小さくなります。

Spring1はシェル形状からシュア掛け前提となりますが、ステムノズルが少し長めですが他と比べてやや細めで角度はやや起きています。そのため耳へは普段より小さめのイヤーピースを奥で栓をするように装着すると高音域の減衰も少なく大きめのイヤーピースで浅めに蓋をする装着方法よりも本来の音と感じました。みぃねこは付属のリファレンス及びアトモスフィアタイプどちらでも良好でした。この辺りは個人差があるかもしれませんね。

これは低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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それではいよいよ音質についてまとめていきます。

今回の再生環境はFiiO M9、直挿しアンバランス接続です。

これまで通り中価格帯はM9を基準としてレビューを行います。もちろんiPhone6sでも普通に鳴らすことができましたが、中高音域の解像感や低音域の表現力では本来の実力を発揮できないと感じましたのでご容赦ください。

低価格帯のイヤホンの場合でその違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

音質レビューではイヤピは付属品、リファレンスタイプ Mサイズ、付属ケーブルを使用していますが、イヤピをアトモスフィアタイプにすると響きが増し音場の雰囲気が良くなるため聴く曲によって選択すると良いと思います。

箱出しで聴いてみた第一印象は「中高音がクリアで透き通り低音も十分で中高音寄りの美音」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです)
箱出し直後からバランス良く鳴らせていますが今回も先に鳴らし込みを行っています。

鳴らし込み後は、クリアな中高音はそのままに低音の量感が増し箱出しより好印象となりました。

音場は広く感じ分離感も良好です。

低音の量感は適度で量感はそれ程多くありませんが、締まりを感じキレは良好です。重低音の沈み込みはそれほど深さを感じませんが強さと芯を感じます。またベースラインは程よく追いやすいです。

高音は煌びやかさが十分で伸びもあり存在感はありますが刺さりは感じず決して出しゃばりません。

中音は高音低音と自然なつながりで見通しも良くクリアで透き通っています。ボーカルを引き立てる存在感です。

ボーカルは自然でなめらかさがあり近くも遠くもない普通に位置し曲によってやや近く感じます。

一言で云えば中高音寄りの弱ドンシャリでしょうか。

中高音域のクリアで透き通った音を好む方には印象が良いと思います。

特に中音と高音の見通しは良く心地よく聴くことができます。このあたりはツイーターに特化したBAと7層ピエゾの解像感の高い中高音域と云えそうで、高音の音の強弱、特に小さな音を聴き分けることができます。低価格帯ではこのような高音の調整をする場合、結果として刺さりを感じる場合が多くありますが、Spring1では感じません。

一方低音は強ドンシャリを好む方には物足りなさを感じると思いますが、強すぎる低音は中高音をマスクすることがあります。その場合、Spring1のような見通しの良い透き通ったクリアな中高音が台無しになってしまいます。とはいえ、Spring1の低音はBAの低音とは異なり13mmと大型DDの恩恵を十分に感じられる芯の強さがあり、特徴的な中高音とのバランスを重視した低音と云えそうですね。

それはアップテンポな曲では低音の締まりとキレの良さと芯のある低音がノリの良いリズムを奏で聴いていて楽しく、決して低音が中音に被り邪魔しません。また、バラードなどのスローな曲では中音よりも必要以上に前に出すぎず、まるでその役割を理解し、自身をわきまえ、中高音を支えます。

この低音は量感こそ多いとは感じないものの中高音とのバランスを主眼にこれまでのBQEYZ社同様の上手いチューニングと云えそうですね。

これは同社のBQ3は2DDの量感がある深く強い低音が特徴で中高音域はクリアな音質傾向で、同じくKC2はBQ3よりも中高音域を元気にした音質傾向でした。Spring1はこの中ではBQ3に近いですが、低音はBQ3の方が強く感じます。また、TopazはよりSpring1に近いですが、中高音域の透き通った透明感はSpring1の方が一枚上です。

 

更に云えばTopazやBQ3はSpring1と近い音質傾向ではあるものの、似て非なるものと云えそうです。

さて、Spring1は特徴的な高音域は耳障りな主張はないのに十分に存在感を示し、中音域は自然で見通しの良いクリアで透き通った音を奏で、ボーカルはなめらかさがあり、低音域は適度で中高音域を支える存在感を示しながらも決して極端な中高音寄りのバランスではない、音楽を心地よく聴くことができると感じました。

 

まとめるとBQEYZ Spring1は透明感の高い中高音と適度な低音のバランスが心地よい美音系のモデルでA10K-U15Kの中価格帯の中華イヤホンの中でも美音系好きにお勧めできますね。

尤も、このバランスは中華イヤホンの高音の華やかさや主張の強い低音を含む強ドンシャリを求める方からは評価が分かれることになるかも知れませんね。


最後に、今回は20,000円以下で買える中価格中華イヤホンの実売15,000円程度で購入できる商品の紹介となりました。現在(2019年9月27日)はamazonでも取り扱いがあり発送は中国となりますが公式ショップのため安心できますし、もちろんAliExpressの公式からも購入可能です。普段AliExpressではフォロワー割等でamazonより安価に購入できるばあいがありますが、その入手性に少々難があります。とはいえこれまでの中価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格となりますが、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低価格中華イヤホンの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

※2019/09/30 amazonでも公式の取り扱いがあることを確認できましたので記事修正しています

 

Spring1

以下、付属ケーブル、イヤピ リファレンスタイプM使用、DAP M9
高音★★★★★ 
中音★★★★★  
低音★★★★☆     
音場★★★★☆
分離★★★★☆
お勧め度★★★★★ 

※☆0.51.0

 

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あとがきとして、今回は多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンの新商品のレビューをしてみました。複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンも今後も挑戦していきたいと考えています。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。

今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

※2019/9/30 加筆修正 amazonリンクが公式と確認できたため

 

NICEHCK GCT4レビュー

こんにちは。

今回はいつもと趣を変え中華ケーブルレビューとして先日発売されたNICEHCK GCT4についてレビューをまとめたいと思います。

今回はAliExpressのNiceHCK Audio Store(新@NiceHCK_Audio,旧@hckexin)から購入しています。


ja.aliexpress.com

 

国内amazonのNICEHCK(新@NiceHCK_Audio,旧@hckexin)でも取り扱いが始まっています。(2019年9月22日現在)

 

 

NICEHCK GCT4はこの1年で価格破壊した中華ケーブルの中でも高品質な線材を使用しているモデルです。中華ケーブルと云えばこの1年で低価格化が進み凄いことになっています。特徴的なのが16芯タイプが2,000円台で購入できる低価格化で、今年の初めは16芯タイプが5,000円程度で購入できるようになり1年前の8芯タイプの価格で16芯が買えると喜んでいたものですが、今はもう「最近は16芯タイプが2,000円で買えますのよ、奥さん」と、近所の奥様方とファミレスで世間話をしたくなる気分です。ストックしていた8芯がデッドストック化したわけですよねぇ。(困)

この安くなった16芯タイプはもちろん従来のU2,000円の低価格帯で購入できる8芯タイプの芯線を倍にしたモデルと揶揄されそうですが、決してそんなことも無く芯線が増えることによる音の変化を十分に感じられ音質改善が望めるモデルとなっています。尤も、使用されている線材は当然のことながらグレードは決して高くは無いようですが。しかし、お気に入りの国産有名メーカーのイヤホンの純正ケーブルは高いしアフターマーケットでもどれを選べばよいかわからない。加えて「リケーブルで本当に変わるの?」という方に「試し」に中華は安価でお勧めしやすいことや、そもそも低価格帯の中華イヤホンの付属ケーブルはコストダウンの的となっている訳で上質なものは付属していないことが多く、最初からリケーブルしてしまうという方にもお勧めと云えそうですね。

とはいえ、中華リケーブルの低価格化が進んでいる昨今、一方で中華ケーブルの高級化も進み二極化の様相です。その高級化は「輸入線材」や「単結晶銅線(OCC)」と「6N」、「7N」という純度を売りにした高品質で上質な線材の使用を謳っており、マニアの心を擽っています。そうなると気になるのが「でも、お高いんでしょう?」と主婦のように財布のひもを締めたくなりますが、ご安心ください。もちろんそこは中華リケーブルですので国内メーカーでは1本2-3万円となるところが、1万円程度で購入できるという価格破壊ぶり。 過去には某国内有名メーカーが採用するキ〇バーケーブルと同じ線材を使用した中華キン〇ー風ケーブルが話題になりましたが、その時も2万円が5千円という価格で発売されています。もう、流石ですねとしかいいようがありません。

 

そんな低価格化と高級化の二極化の中で、丁度良いバランスの中華ケーブルとして登場したのがNICEHCK GCT4という訳です。だって、価格が高くて良いものは当たり前のことでしょ?国内有名メーカーだろうが中華だろうが関係ないですもん、私たちユーザーにとっては。

このGCT4は最近のA2K-U5Kの低価格帯で採用される線材として無酸素銅線(OFC)が主流(これだって1年前まではA5K-U8Kクラスの線材でした)ですが、その上をいく線材として高純度無酸素銅線(OFHC)を使用しながらも線材を4芯と少なくすることでコストを抑えたケーブルとして登場したわけです。

これだけでも気になる訳ですが、実は以前購入したケーブルも実は台湾からの輸入高純度無酸素銅線(OFHC)を使用した某4790はLZ A5に使用して中/高音域の尖りがマイルドになり聴きやすく音質変化は気に入ったものの同じ4芯でもこちらは太く取り回しに難がありました。

この難点をクリアしたGCT4にはもう期待せざるを得ないと、またもやノせられたみぃねこはMMCXと2ピンをポチってしまったわけであります。(アホ)

 

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※2ピンアサインは下画像上側がマイナス。(イヤホン装着時下側になる)
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気になるGCT4の仕様ですが、4N高純度銅線を採用し外観では炭素繊維プラグや金属コネクタを使用する等、低価格帯とはいえ決して安っぽさは無く、高級感は十分です。

加えてケーブル自体の仕上がりも良く安心して購入できますね。

MMCX、2ピン共に耳掛けのチューブ加工があり、2ピンはCIEM仕様のコネクタが採用されています。(2ピンアサインは上がプラスのKZ仕様と同じ) 

 

GCT4にリケーブルした効果として勝手な予想では銅線の全音域の明快さが向上し低音の量感が増すと思っていましたが、ネットの評判は好意的で低音は強調されるわけではなさそうですね。

 

NICEHCK GCT4の納期ですが8/末にオーダーし発送が9/4、届いたのが9/15でした。他の商品と一緒にオーダーしたため発送が少し遅かったですが、スタンダードシッピングとしては普通程度でしょうか。尤も以前のスタンダードシッピングよりも早くなったような気がします。通常AliExpressにてオーダーした場合は早くても約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間かかっていますので。

そんな訳で、一般的にAliExpressでの購入では国内で購入するより安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

それでは、早速NICEHCK GCT4の実機レビューです。


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今回は同社のNICEHCK NX7にリケーブルして音質についてまとめていきます。

再生環境はFiiO M9、直挿しバランス接続です。

以前NX7をレビューした際も同じDAPを使用していますので比較しやすいようにしていますがバランスとアンバランスの違いがありますので、ご容赦ください。

 

※よろしければ以前の「NICEHCK NX7レビュー」も併せてご覧ください。

miineco106.hatenadiary.jp

 

それではリケーブルして実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

以前のレビュー通りイヤピは丸七長楽青 Mサイズを使用し耳奥に栓をするように装着しています。

リケーブル前のNX7は少し高音域に尖りを感じるものの低音も十分に感じられる中高音寄りのバランスで、中高音域の分離や解像感が良い流石の片側7ドライバモデルです。

リケーブル後の音場はやや広がり高音の尖りが和らぎ中/高音の音の輪郭が掴みやすくなったことで解像感が増したように感じます。

低音の量感は増え、元々の締まりとキレはそのままに、重低音も沈み込んだ響きが感じられベースラインは追いやすくなりました。

高音は煌びやかさ華やかさがは変わりませんが、曲によってやや刺さりを感じた尖りが丸くなり好印象です。

中音は華やかで音数が多く、クリアでボーカルの周りで存在感がありましたが、見通しが付属ケーブルより改善した印象があり解像感が高く感じます。

特にボーカルの自然さはそのままにやや近く感じ曲によって近く感じられ、女性ボーカルがより明朗で聴きやすい印象です。

一言で云えばリケーブル後も変わらずやや中高音寄りの弱ドンシャリでしょうか。

ただし、付属ケーブルのそれとは異なり明らかに中高音寄りの悪く云えば中高音域が目立つ派手な音質傾向から和らいだ中/高音と適度な量感を得た低音がバランス良く、聴いていて楽しい音質傾向に改善した印象です。

付属ケーブルで十分だった方や中高音域の明快さを好む方には引き続き印象が良さそうですね。

特に中音域の見通しの良さやボーカルが近づき明朗に感じる部分はそれだけでもNX7の良さが増すため、セットで使いたいところですね。そして更に低音については付属ケーブルでは少々物足りないと感じた方も十分満足できるのではないでしょうか。

一方で比較対象が付属ケーブルのアンバランス接続とGCT4ケーブルのバランス接続という違いもありますので、変換アダプタを用いGCT4をアンバランス接続でも試してみましたが、概ね音質変化は同傾向であり低音の量感がやや減ったかな?くらいの違いでした。これはDAPの出力にも相関がありそうですので、今後のテーマとして検証を続けたいと思います。

 

そして折角なので同社のケーブルでCT1にリケーブルして比較してみました。

こちらはアンバランス接続ですが、CT1も8芯の高純度無酸素銅線(OFC)で結果から云えばGCT4とは傾向が異なり中/高音域に少し華やかさがありますが尖りは丸くなり、低音はGCT4と同様に量感が増しますので付属ケーブルで物足りなかった方にはNX7の良いところを活かしながらややマイルドにし低音を改善できる良いケーブルだと感じました。

そのため、GCT4とCT1は先述の通りNX7に何を求めるかで選ばれると良いと思いますので、ぜひ検討をしてみてくださいね。

 

まとめるとNICEHCK GCT4はバランスを整え聴きやすさを重視する方に。CT1はイヤホンの持つ本来の姿を重視する方に相性が良いと云えるのではないでしょうか。


最後に、今回は3,000円前後で購入できる低価格中華ケーブルの紹介となりました。現在(2019年9月22日)はamazonで3,000円半ばで。AliExpressでは2,000円台及びフォロワー割でamazonより安価に購入できそうですがその入手性に少々難があります。とはいえ高品質なケーブルの低価格化が進み低価格中華ケーブルの中でも上質な線材が安価な実売価格となりますが、その音質変化を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低価格中華ケーブルを使ってイヤホンのリケーブルに挑戦してみたい方は少しでも気になった方は安心確実なamazon。少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

NX7+GCT4

以下、イヤピ丸七長楽青 M使用、DAP M9 バランス接続
高音★★★★☆ 
中音★★★★☆  
低音★★★★ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★★ 

※☆0.51.0

 

NX7+CT1

以下、イヤピ丸七長楽青 M使用、DAP M9 アンバランス接続
高音★★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★★ 

※☆0.51.0

 

NX7+付属ケーブル

以下、イヤピ丸七長楽青 M使用、DAP M9 アンバランス接続
高音★★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★☆ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★☆ 

※☆0.5、★1.0

 

あとがきとして、今回は初めて低価格中華ケーブルの新商品のレビューをしてみました。複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホン同様に今後挑戦していきたいと考えています。日々進化を見せる中華イヤホン、中華ケーブルにはこれからも非常に楽しみですね。

今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

NICEHCK DB3レビュー

こんにちは。

今回は先日発売されたNICEHCK DB3についてレビューをまとめたいと思います。

今回はAliExpressのNiceHCK Audio Store(@NiceHCK_Audio,@hckexin)から購入しています。

 

ja.aliexpress.com

 

国内amazonのNICEHCK(@NiceHCK_Audio,@hckexin)では未だ取り扱いがありません。(2019年9月20日現在)

国内amazonのNICEHCK(@NiceHCK_Audio,@hckexin)でも取り扱いが始まりました。(2019年9月30日現在)

 

 

https://www.amazon.co.jp/NICEHCK-DB3-ダイナミックドライバー2基%EF%BC%8Bバランスドアーマチュア型ドライバー1基-亜鉛合金フェイスプレート-錫メッキ銅ケーブル/dp/B07Y47CXP4/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=nicehck+db3&qid=1569834552&s=gateway&smid=A3CMWQJ7L7K7OQ&sr=8-1

 

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NICEHCK DB3はU5000の低価格帯で新発売された1BA+2DDの多ドラハイブリッドモデルです。しかもこの3ドライバ構成で新発売にもかかわらず実売2,000円という低価格で購入できる魅力的なモデルです。

搭載ドライバ構成は先述の通りですが2DDは10mmのダイナミックドライバをデュアル搭載し、グラフェンダイヤフラムとチタンコートされたダイナミックドライバの2種を使用しています。1BAは型番不明なもののお馴染みの中華製バランスドアーマーチュアドライバが搭載されていますがDB3のドライバ構成からは高音域の補助としてツィータに特化したチューニングがされているようです。

DB3はドライバ構成が似たモデルとして同社のセラーオリジナルモデルN3がありますがN3は高音域用にBAではなくセラミックツィーターが搭載されています。また同じドライバ構成ではRevoNext社のQT2やTrn社のV60がありますが、何れも昨年のモデルでありリリースサイクルの短い中華イヤホン界隈では久しぶりに1BA+2DDモデルが発売され話題に挙がりそうなものですが、中華イヤホンファンの間では少し前に発売されたKZ ZSXやCCA C12等の5BA+1DD多ドラハイブリッドが5,000円前後で購入でき、その音質も上々の評価の為にあまり話題には挙がらないもののその価格の安さから順調にセールスを伸ばしているようで、即ポチしていたみぃねことしては一安心しています。(アホ)

 

このDB3はドライバ構成こそ違えど数多ある中華イヤホン低価格帯のスタンダードと云える1BA+1DDハイブリッドモデルと競合するモデルと云えそうで、DDが1つ多いことによるアドバンテージがあるはずですので音質傾向にどのように違いがでるのかとても気になります。

勝手な予想では低音が強くそして自然なでなめらかな中音域と思っていましたが、ネットの評判はその価格もあり好意的なものが多く、いざ届いて聴いてみると予想通りの低音と刺さりを感じない高音。特に中音はDDの自然でなめらかさのある音で、これは低価格1BA+1DDモデルでは採用されるドライバの質ではなかなか難しく、特に凹みを感じてしまう部分がありません。もちろんDB3はDDが2基ですし、そもそもDD1基に低音域と中音域を任せ、BA1基に高音域と中音域を任せるために生まれる中音域のクロスオーバーでは仕方がないことなのかもしれませんね。

  

さてDB3はドライバ構成から多ドラハイブリッドに分類されますので比較対象はKBEAR KB06とRevoNext RX8Sの2BA+1DDドライバモデルにて比較したいと思います。

その理由としてDB3はKB06やRX8Sと同じドライバ数でありながら2BAと2DDと厚みを持たせたドライバが異なる構成をメーカーの目指す方向性に対しての答えがあるような気がしたからです。そしてこれまでの後追いの競争から後出しじゃんけんではない、メーカーの独自性からフェアに次世代スタンダードを狙う各メーカーの覇権争いも気になるところです。

 

DB3のスペックは冒頭触れた通り1BA+2DDの多ドラハイブリッドモデルです。搭載した各ドライバのメーカー等型番も不明ですが肝心なのは音質ですので、今回はいつも通り細かい話は抜きで進めます。それにしても片側3ドライバを搭載して2,000円とは、、中華イヤホン恐るべし。

そして1BAが高音を2DDが中音から低音を担当しこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホン同様に各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーのチューニング技術の見せどころとなります。このチューニング次第でDB3が「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえます。

 

NICEHCK DB3の納期としては8/末にオーダーし9/4に発送、9/15に届いています。流石に国内amazonの翌日配達とはいきませんが、プレセールとスタンダードシッピング(シンガポール経由)だったことを考えれば普通と云えそうですね。AliExpressにてオーダーした場合は早くても約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間かかりますので、お急ぎの方は国内amazonを選択というところでしょうか。

そんな訳で、一般的にAliExpressでの購入では国内で購入するより安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

それでは、早速NICEHCK DB3の実機レビューを以下、まとめていきます。

 

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パッケージングはNICEHCKのセラーオリジナルデザインの白箱でスリーブタイプの化粧箱です。
スリーブの表にはイヤホンがプリントされ、裏にはスペック等が記載されています。


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スリーブを外すと白地の内装の台座にイヤホンが収納され固定されています。下側のこの小箱にケーブルやその他付属品が収納されています。

 

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付属品はポーチに収納されていてシリコンイヤーピースがS、M、Lの3種1セットとダブルフランジタイプが1セット付属しMサイズが本体取付け済み。他にはケーブル、ケーブルバンド、(付属品が収納されていた)イヤホンポーチです。U5Kの低価格帯としては十分な付属品となります。個人的に付属のイヤピは結局交換することが多いのでシンプルな付属品には好感を持ちますね。


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ビルドクオリティですが、DB3は低価格帯の中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じません。本当にこの1年で低価格帯でも安心して購入できるようになったと感じています。カラーバリエーションは黒と青色があり、今回は青色を選択しています。


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付属ケーブルは茶色の編込みタイプで同社NX7に付属するものが採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプで、イヤホン側は2ピン仕様です。個人的にケーブルバンドも付属しているのがちょっと嬉しいですね。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的に絡まりにくくしなやかなものとなりますが付属ケーブルとして機能は必要十分でそのまま使用できますし目立たず普段使いには丁度良さそうですね。

 

※左がDB3、右がNX7 

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シェル本体の造形フェイスプレートのデザインが異なる以外は同社NX7同じ様子で恐らく製造工場が一緒なのかなと推測しますが真偽は不明です。

そしてステムノズルにはメッシュフィルターがあります。

シェル本体の形状はシュア掛け前提となりますが、ステムノズルが少し短い?ため装着感には個人差がありそうですね。

 

※左からKB KB06、NICEHCK DB3、RevoNext RX8S

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次に今回の比較対象であるKB06やRX8Sとの比較ですが一見してその大きさの違いに気がつきます。DB3もコンパクトな方ですがKB06が相手では分が悪い。そしてRX8Sの大きさが際立ちます。次にステムノズルは3機種ともに太さがありま若干DB3が細め。長さは同程度ですが角度がそれぞれ異なります。DB3は先述の通りNX7と同形状のため耳へは普段より小さめのイヤーピースを奥で栓をするように装着すると高音域の減衰も少なく良好でした。みぃねこは以前レビューしたNX7同様に付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じたこと。耳奥への装着が本来の音と感じましたのでイヤピを丸七長楽青に交換して装着感と音質的に十分と感じました。この辺りは個人差があるかもしれませんね。

これは低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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それではいよいよ音質についてまとめていきます。

今回の再生環境はSHANLING M0、直挿しアンバランス接続です。

これまで通り低価格帯はM0を基準としてレビューを行います。もちろんFiiO M9ではより低音域と中音域が本領を発揮します。そしてiPhone6sでも十分に鳴らすことができましたが、中高音域の解像感や低音域の表現力では本来の実力を発揮できないと感じるのも事実です。しかしながらいつも通りスマホ直挿しを想定しておりますのでご容赦ください。

低価格帯のイヤホンの場合でその違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは丸七長楽青 Mサイズ、付属ケーブルを使用しています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「ボーカルが自然で低音も十分の中低音寄りのバランス」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです)
こちらも箱出し直後は低音はややボワつきを感じたため今回も先に鳴らし込みを行っています。

鳴らし込み後は、自然な中音はそのままに低音の締まりが増し高音も十分に主張する箱出しより好印象となりました。

音場は狭くも広くもなく普通。

低音の量感は十分で、締まりを感じキレもある。重低音も沈み込みを感じベースラインは追いやすく、何より低音域の音の強弱が感じられ解像感が高い印象です。

高音は煌びやかさが十分で存在感はありますが刺さりは感じず出しゃばらない印象です。

中音は高音低音と自然なつながりで見通しも良くクリアです。決してボーカルを邪魔せずにその周りで存在感を示します。

ボーカルは自然でなめらかさがあり近くも遠くもない普通に位置し曲によってやや近く感じます。

一言で云えば中低音寄りの弱ドンシャリでしょうか。

中低音域を明朗さを好む方には印象が良さそうですね。

特に中音と低音の間の中低音は表現力が良くベースラインが心地よく聴くことができます。このあたりは流石の2DDの中低音域と云えそうですね。アップテンポな曲では低音の締まりとキレの良さと量感が十分なこともあり聴いていて楽しくなります。それでいて低音が中音に被り邪魔しない分離感も良好ですね。そしてバラードなどのスローな曲では中音よりも必要以上に前に出すぎず、その役割をこなし中音を支えます。

この低音は同じNICEHCKのNX7やM6も2DDでしたが、採用されたドライバも異なりますがチューニングも異なる印象です。単純な量感ではM6>DB3>NX7の関係と云えそうですがNX7の低音もリケーブルによって改善することを確認しておりますので、あくまでも付属のケーブルで、ということでお願いします。

そして低音は先述の通り強弱が掴みやすくイヤホンでこの解像感は中々の出来と云えそうです。

反面高音は流石にKB06やRX8Sの2BAの様な高音域の華やかさや解像感はありませんが、それでも分離は悪くなく、同社のCT搭載モデルN3よりも自然な印象があります。

更に云えばKB06やRX8Sは1DDでも十分な低音域を備えていましたが、DB3の低音を聴いてしまうと物足りなさを感じてしまうかもしれません。一方DB3の高音は2BAの両モデルにはやはり敵いませんが、中音域はDB3が上手です。この辺りは中華BAの現状の限界なのかDDの方が自然な音が聴こえます。そのため中低価格の中華イヤホンではBAを複数搭載して補っていくチューニングスタイルが主流なのかもしれませんね。

さて、DB3は高音域の主張は控えめながらも十分に存在感を示し、中音域は自然でなめらかな音を奏で、低音域十二分に存在感と解像感を示しながらも決して極端な中低音寄りのバランスではない、寧ろ敢えて大袈裟に云えばリスニング用のヘッドホンのチューニングのようなそんな印象を持ちました。

つまりKB06やRX8Sとは目指した方向が異なり、あくまでもN3の低価格版モデルとして生み出されたと考えると合点がいきますし、個人的にそう理解すれば納得できます。

 

まとめるとNICEHCK DB3は表現力の高い低音域と自然でなめらかな中音域を高音域が花を添えることでU5Kの低価格帯の中華イヤホンの中であまり例をみない挑戦的なモデルと云えるのではないでしょうか。

尤も価格が一番挑戦的ですが(笑)

ただし、このバランスは中華イヤホンの高音の華やかさを含む強ドンシャリを求める方からは評価が分かれることになるかも知れませんね。


最後に、今回は5,000円以下で買える低価格中華イヤホンの実売2,000円ちょっとで購入できる商品の紹介となりました。現在(2019年9月20日)はamazonで取り扱いが無く現在(2019年9月30日)はamazonでも取り扱いがありセールで2,000円と少しで購入できますし、もちろんAliExpressでも購入可能です。普段AliExpressではフォロワー割でamazonより安価に購入できそうですがその入手性に少々難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格となりますが、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低価格中華イヤホンの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

※2019/9/30 amazon取り扱い開始を加筆修正

 

DB3

以下、付属ケーブル、イヤピ丸七長楽青 M使用、DAP M0
高音★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★★    (解像感は特筆もの) 
音場★★★
分離★★★☆
お勧め度★★★★☆ 

※☆0.51.0

 

あとがきとして、今回は多ドラハイブリッド低価格中華イヤホンの新商品のレビューをしてみました。複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンも今後も挑戦していきたいと考えています。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。

今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

※2019/9/30 Amazon取り扱い開始を加筆修正

 

CCA C12レビュー

こんにちは。

今回は中華イヤホンの多ドラハイブリッドレビュー編として中価格帯で発売されたCCA C12についてレビューをまとめたいと思います。

今回はAliExpressのCCA Global Store(@StoreCca)から購入しています。

 

ja.aliexpress.com

 

国内amazonでも取り扱いが始まっています。(2019/09/08現在)

 

 

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CCA C12はCCA社の最新モデルで先日AliExpressにて先行販売されています。国内amazonでもやや遅れて販売開始となっていますが、このC12の発売開始前にKZ社の最新モデルZSXが登場していたため、そちらの方を購入された方が多い様子で静かな滑り出しとなっています。

このC12は販売価格が5,000円前後と低価格帯U5Kとも云えそうですが、低価格帯としてみれば高価で、中価格帯としてみれば安価な部類となります。以前レビューしたCCA C10やKZ ZS10Pro等と比較して初値が少々安めですが、それでもあまり話題に挙がらないのは先行して発売されたZSXに持っていかれている感が否めませんね。実際それとはドライバ構成やスペック、販売がKZとCCAという関係からもどちらかを購入すれば事が済む商品とも考えられます。ですが、C12もZSXも現在の販売価格からは低価格帯となっているC10やZS10Proの後継機と云え、特にそれらはこれを買っておけば間違いがないという評判の機種であり、新旧の違いが気になるところです。

CCA社はこれまでにもKZ社との一見デザイン違いとしたモデルをほぼ同時期に販売していますが、実際には音質傾向を変えており、両社の特徴を表しています。そのため中華イヤホンファンの中には両方押さえて比べて楽しむという猛者もいらっしゃるようですが、一般的にはご自身の好みに合った方を選択する方がお財布には優しいですよね。そんな訳で今回みぃねこは先行販売されたZSXとやや遅れて発売となったC12を迷いに迷ってC10とZS10Proの例に則りC12の方を選択しています。これが吉と出るか凶と出るか結果が気になりますよね(笑)。

 

そんな訳で待望の中価格帯の多ドラハイブリッドモデルを手に入れましたので、これまでに同価格帯で評価の良かったCCA C10やKZ ZS10Proとの違いを交えながら、CCA C12のレビューを纏めていきたいと思います。

 

さてC12はZS10Proと同様に樹脂製のシェルを採用しステムノズルとフェイスプレートが金属という構成です。C10ではステムノズルと本体が一体成形でしたので、ステムノズルの素材が変わったことで音質に違いがあるのかも気になりますよね。

 

C12のスペックは中価格帯でも珍しい5BA+1DDのハイブリッドです。同じ中価格帯ではもう少し上の価格となり先日レビューしたNICEHCK NX7が4BA+2DD+1CTと片側7ドライバのモデルがありますが、片側に5BAドライバを積んでも5K前後の価格で買えるのが本当に中華って恐ろしいですよね(褒めてます)。そして注目はダイナミックドライバには新型が採用されているようで、これまでのモデルとは違うそんな期待が持たせてくれます。そのためC12はこれまでレビューした中価格中華多ドラハイブリッドイヤホン同様に各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングが重要となります。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえますね。

 

CCA C12の納期としては8月23日にオーダーしその6日後に発送。9月5日に届きましたので発送後約1週間掛かっていますが、今回は新製品の先行販売ですし輸送がスタンダードシッピング一択でしたので結構早いと云えそうですね。シンガポール経由となるスタンダードシッピングではタイミングによって数日から1週間ほど余分に見積もる必要がありますので、今回はラッキーでしたね。流石に国内amazonの当日発送、翌日配達とは比較してはいけませんし、AliExpressにてオーダーした場合はチャイナポストを選択しても早くても約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間かかりますし、万が一の不良の際に返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くの少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

それでは、早速CCA C12の実機レビューを以下、まとめていきます。

 

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パッケージングはこれまでの白箱を基調としたものからがらりと変わりシックなデザインでスリーブタイプの黒箱化粧箱です。
スリーブの表にはモノクロのイヤホンイラストが。裏にはスペックが記載されています。

 

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スリーブを外すと黒地の内装の台座にイヤホンが収納されています。またイヤホンが収納された台座を取り外すと、ケーブル等の付属品が箱の底に入っています。

 

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付属品はシリコンイヤーピースがS、M、Lの3種各1セットとKZ ZSN等に付属したシリコンイヤピMサイズが本体取付け済みで、他にはケーブルです。A5K-U10Kの中価格帯としては少々さみしい付属品ですが、個人的にいつもの割切感は嫌いではないです。


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ビルドクオリティですが、CCA C12は中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じません。数年ほど前のKZの製品は当たり外れ感を楽しむくらいの気持ちで購入する心構えが必要でしたが、現在のKZやCCA等は安心して購入できますし中価格帯として安心の仕上がりですね。カラーバリエーションは黒色(金)と青色(青)の2種類あり、みぃねこはリケーブル前提でしたので黒色(金)を選択しています。

 

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付属ケーブルは最近のKZのモデルと同様に茶色の編込みタイプが採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプで、イヤホン側はQDCタイプの2ピンでKZ極性仕様です(上がプラス)。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的に絡まりにくくしなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルとしてそのまま使用できますし落ち着いた色合いのケーブルが本体色との一体感がありますね。

 

※画像左からKB10、ZS10Pro、C12、C10 
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C12とC10、ZS10Pro、KB10の外観の比較として、シェル本体の大きさはもちろんKB10が一番大きく、その他はほぼ同じです。C12はC10同様のシェルを採用していると予想していましたが違うようですね。それに伴いフェイスプレートの形状も少し異なります。加えてステムノズルはKB10やZS10Pro同様に太めですがステムノズルの角度はC10やZS10Proより起きています。尤も装着感だけで云えば、ドライバを複数搭載している割に(KB10を除き)比較的コンパクトでシェルもカスタムIEM風なため良好ですが、この4機種の中ではC12はステムノズルの根本付近にシェルの厚みがありますのでそのあたりで多少装着感に個人差はあるかもしれませんね。

またC12はC10を除き、他と同様にステムノズルが金属です。この4機種ともにメッシュフィルターがあります。

そしてシェル本体の形状は4機種ともにシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

先述の通りC12はステムノズルは比較的太めのため、耳へは付属の本体装着済みイヤーピースでは抜け気味となるため、いつものAET07に交換しやや奥の方に蓋をするように装着する形がみぃねこは一番しっくりきました。低~中価格帯では毎度付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じることが多くありますので手持ちのイヤピと交換しています。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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それではいよいよ音質についてまとめていきます。

今回の再生環境はFiiO M9、直挿しアンバランス接続です。

これまで通り中価格帯はM9を基準としてレビューを行います。もちろんShanling M0やiPhone6sでも鳴らすことができましたが、中高音域の解像感や低音域の表現力で本来の性能を発揮できないと感じましたのでご容赦ください。

低価格帯のイヤホンの場合でその違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピはAET07 Mサイズ、YYX4761にリケーブルしています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「クリアな中音で高音低音もバランスが良くボーカルが聴きやすい」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです)
こちらも箱出し直後は低音にボワつきを感じたため今回も先に鳴らし込みを行っています。

音場は広くも狭くもなく普通ですがボーカルが近く感じる曲ではやや狭く感じる場合があります。

分離は良好で解像感も良好ですが音数の多い曲では低音域と高音域に比べ中音域がやや重なりを感じます。

低音の量感は十分で適度な広がりがあり、締まりとキレは良好。

重低音は沈み込みが十分で力強さがあり、ベースラインは追いやすい。

高音は煌びやかさが十分で華やかさがありながら刺さりを感じずクリアに聴こえますが伸びは普通です。

中音はクリアで見通しが良くボーカルの周りで華やかさがあり存在感は十分。

ボーカルは自然な位置にあり曲によってやや近く感じ、中音に埋もれず聴きやすい。

一言で云えばやや中低音寄りの弱ドンシャリ

ですが、C12の特徴はやはり中音域です。

中音域のクリアさはややもすると味気ない音になりがちですがそんなことはなくボーカルが聴きやすくその周りで華やかに彩りを加え支えています。C10もクリアな中音域でしたが悪く云えば暗い音、つまらない音として評価される方も居りました。C12ではその中音域は先述の通り改良されていると感じます。

低音域はBAの低音とは違いDDの深く強い、そしてキレのある音を楽しめます。低音の比較ではC10の方が強く感じますが、C12が弱いわけではなく中音域の明快さが増した為に相対的に弱く感じるようです。

高音域はC10より華やかさがありますがしつこさは無く嫌味がありません。ZS10Proに近いですがそれとも異なりもっとシャープに聴こえます。

C12はC10で評判の良かった音質傾向を踏襲しながらもC10で物足りなかった高音域を改善し中音域の表現力に磨きをかけたモデルと云えそうです。

今回もCCAの上手いチューニングバランスをC12で十分堪能できました。これは中価格帯でも十分に上位と争える仕上がりですし、高音中音低音の音域の何処かを不自然に強調していないので心地よく聴くことができるのではないでしょうか。

 

まとめとして、C12はリスニング用途にC10では物足りなかった方に一度聴いてみてほしい。個人的にそんな願いを強く持ったお勧めしたい商品だと思います。

尤もこのリスニング用途としてのバランスの良さは中華イヤホンには高音域の刺激的な強さや低音の量が多い強ドンシャリを求めるという方には物足りないと感じ評価が分かれてしまうかも知れません。

そして今回は比較対象としてKZ ZS10Pro。同じCCA C10を選びましたが、これらはそれぞれに良さがある評価が高いイヤホンです。C12はそれらよりBAドライバが1つ増えていて単純にみればワンランク上が当たり前と思われるかもしれません。しかし後継モデルや改良Verが常に最良とならないのも事実です。以前のレビューでも触れていますが単純にドライバ数を増やす足し算では未だ限界があります。残念ながらそれをBAオンリーの低~中価格帯複数ドライバ搭載モデルが証明しています。それでも次々と投入される中華の新モデルが我々を楽しませてくれており、今後も期待していきたいと思います。

  

高音   C12 ≧ ZS10Pro ≧ C10

中音   C12 ≧ C10 ≧ ZS10Pro

低音   C12 ≧ C10 ≧ ZS10Pro

ボーカル C12 ≧ C10 ≧ ZS10Pro

 

最後に、今回は5,000円前後で購入できる中価格帯中華イヤホンの紹介となりました。現在(2019年9月8日)はamazonでも取り扱いが始まっていて、AliExpressではフォロワー割でも3,000円台後半とお求め易い価格ですが、その入手性に少々難があります。とはいえこれまでの中価格中華イヤホンの中でもやや安価な実売価格となりますが、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低~中価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazon。新商品を少しでも早く入手したい、少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

C12

以下、ケーブルYYX4761、イヤピAET07 M使用、DAP M9
高音★★★★☆ 
中音★★★★☆  
低音★★★★☆ 
音場★★★☆
分離★★★★
お勧め度★★★★★ (C10が好きだけど少し物足りない方)

※☆0.51.0

 

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あとがきとして、今回は5BA+1DD中価格中華イヤホンの新商品のレビューまとめました。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。今後も低価格を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

RevoNext NEX202レビュー

こんにちは。

今回はいつもの1BA+1DD中華イヤホンレビュー編として低価格帯で発売されたRevoNext NEX202についてレビューをまとめたいと思います。

今回はAliExpressのWooeasy Earphones Store(@hulang9078)から購入しています。

 

ja.aliexpress.com

 

国内amazonでは未だ取り扱いが無いようです。(201908/14現在)

 

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NEX202はRevoNext社の最新モデルで先日AliExpressにて先行販売されています。国内amazonは最近では珍しくほぼ同時期での販売開始となっていませんので比較的静かな滑り出しとなっています。

このNEX202は販売価格が4,000円台と低価格帯U5Kとなりますが、比較的高価な部類となります。以前レビューしたTrn IM2やKZ ZSN Pro等と比較して初値が少々高めですが、それらとはドライバ構成やスペックからも競合する商品と云え、それらとの違いが気になるところです。

RevoNext社はこれまでに1BA+1DDモデルのRX8やQT5を発売しており、それらは樹脂製シェルのRX8、金属製シェルのQT5とシェル本体の材質でシリーズ展開していて、今回のNEX202は金属シェルということでQTシリーズと思いきや、新しくNEXシリーズとして登場しました。

NEXシリーズは他に同時発売されたNEX602があり、こちらは金属シェルの3BA+1DDモデルと価格も10,000円とお高め。残念ながらみぃねこは先行販売を見送っています。(欲しかったけどなぁ)

とはいえRevoNextの低価格モデルはハズレがないと信じてNEX202には突撃している様は、傍から見れば滑稽でありその自覚もありますのでご心配なく(笑)。

これが沼というものなのですよ(アホ)。

それはさておき待望の低価格1BA+1DDモデルを手に入れましたので、これまでに評価の良かったKZ ZSN ProやTrn IM2、並びに同社から代表として同じ金属シェルのQT5との違いを交えながら、NEX202のレビューを纏めていきたいと思います。

 

さてNEX202はQT5と同様に金属製のシェルを採用もQT5ではステムノズルが樹脂と珍しい構成でしたが、NEX202はステムノズル含めオール金属です。この辺りがQT5との違いをどの様にまとめているのか気になりますよね。

一方同価格帯で評判の良かったKZ ZSN ProやTrn IM2はそれぞれフェイスプレートとステムノズルが金属製とその他が樹脂製のZSN Proやステムノズルが金属製で本体が樹脂製のIM2とはNEX202は毛色が違いますが、この辺りとの違いも気になるところですよね。

 

NEX202のスペックは低価格帯で多く採用されている1BA+1DDのハイブリッドです。ダイナミックドライバにはチタニウム合金の12mmドライバが採用されていてこれまでのモデルとはひと味違うそんな期待が持てます。加えて先述の通り、オール金属製シェルを採用していることや、フェイスプレートにはベントが設けられ、更に全体的に凝ったデザインが採用されており一枚板の金属切削加工としては結構コストが掛けられています。実際に商品を見るとイヤホン本体接合面及び、特にフェイスプレートは造形美があり綺麗ですので高級感がありクオリティの高さを感じられますね。

そしてNEX202はこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホン同様に各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングが重要となります。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえますね。

 

NEX202の納期としては7月24日にオーダーしその1週間後に発送。8月8日に届きましたので発送後約1週間掛かっていますが、今回は新製品ですし普通レベルと云えそうですね。流石に国内amazonの当日発送、翌日配達とは比較してはいけませんし、AliExpressにてオーダーした場合は早くても約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間かかりますし、万が一の不良の際に返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くの少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

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それでは、早速RevoNext NEX202の実機レビューを以下、まとめていきます。

 

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パッケージングはRevoNext社のQT5以降で採用されているオリジナルデザインの黒箱化粧箱です。
箱の表にはイヤホンイラストが。裏にはスペックが記載されています。


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上蓋を外すと黒地の内装の台座にイヤホンが収納されています。またイヤホンが収納された台座の下のカバーを取り外すと、その他付属品が箱の底に入っています。

 

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付属品はシリコンイヤーピースがS、M、Lの3種各1セットとシリコンイヤピMサイズが本体取付け済みに加えフォームタイプがL、Mが各1セット。他にはケーブル、ケーブルバンドです。U5Kの低価格帯としては必要十分以上の付属品となります。


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ビルドクオリティですが、NEX202は中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じません。RevoNextの製品は非常に安心して購入できますし低価格帯と思えないほどの仕上がりですね。カラーバリエーションは黒色と灰色(ガンメタ)の2種類あり、みぃねこは灰色を選択しています。

 

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付属ケーブルはシェルの色と同様に灰色(ガンメタ)のツイストタイプで細めのしっかりした線材が採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプで、イヤホン側は2ピン仕様です。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的に絡まりにくくしなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルの中でも質感が高くそのまま使用できますし灰色ケーブルが本体色と同色で一体感がありますね。

 

※画像左からIM2、ZSN Pro、NEX202、QT5 f:id:miineco106:20190815155602j:image
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NEX202とQT5、ZSN Pro、IM2の外観の比較として、シェル本体はNEX202が一番コンパクトですがQT5同様に金属製シェルのため重厚感があります。加えてステムノズルが太めですが比較的軽量な金属を採用しているようで耳への装着時にそれほど重さを感じません。寧ろ耳への装着時にはZSN Proの方がやや重さを感じます。尤も装着感だけで云えば、IM2がステムノズルも比較的細めでシェルもカスタムIEM風で更に樹脂シェルでコンパクトなため一番良好ですね。

またNEX202はQT5を除き、他と同様にステムノズルが金属です。この4機種ともにメッシュフィルターがあります。

そしてシェル本体の形状は4機種ともにシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

4機種の中でもNEX202は同じ金属製シェルでもQT5の雰囲気とは異なる近代的な造形とカラーであり低価格帯の中でも仕上がりの綺麗さや高級感があります。

先述の通りNEX202はステムノズルは比較的太めのため、耳へは付属のイヤーピースでやや奥の方にやや深めに装着する形がみぃねこは一番しっくりきました。低価格帯ではいつも付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じるので手持ちのイヤピと交換していますが、今回はその必要はありませんでした。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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それではいよいよ音質についてまとめていきます。

今回の再生環境はShanling M0、直挿しアンバランス接続です。

これまで通り低価格帯はM0を基準としてレビューを行います。もちろんShanling M0ではなくiPhone6sでも鳴らすことができましたが、中高音域の解像感や低音域の表現力で本来の性能を発揮できないと感じましたのでご容赦ください。

低価格帯のイヤホンの場合でその違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは丸七長楽赤軸 Mサイズ、付属ケーブルを使用しています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「高音中音低音のバランスが良くボーカルが聴きやすく不自然に強調した音域を感じない」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです)
こちらも箱出し直後は低音にボワつきを感じたため今回も先に鳴らし込みを行っています。

音場は広くも狭くもなく普通で曲によって横にやや広く感じ分離は普通です。

低音の量感は十分で適度な広がりがあり、締まりとキレは良好。

重低音は沈み込みが普通からやや浅く感じるが力強さはあり、ベースラインは追いやすい。

高音は煌びやかさが十分で存在感がありながら刺さりを感じずすっきりしている。

中音はクリアですっきりと見通しが良くボーカルの周りで控えめながらも華やかさがあり存在感は十分。

ボーカルはクール寄りで自然な位置にあり曲によってやや近く感じ、中音に埋もれず聴きやすい。

一言で云えばやや中低音寄りの弱ドンシャリ

RevoNextはいつもながらの非常に上手いチューニングバランスが低価格帯では間違いなく上位に入る仕上がりで、高音中音低音の何処かを不自然に強調していないので心地よく聴くことができます。

 
比較対象としてKZ ZSN Pro、Trn IM2。同じRevoNext QT5を挙げているが、これらはそれぞれに良さがある評価が高いイヤホンでした。しかしNEX202は強いて云えばZSN Proの中高音寄りに対しやや中低音寄り。QT5よりも高音を抑えたと云えば伝わりやすいでしょうか。

近いところではIM2を挙げたい。

そのIM2よりももう少し華やかさを控えめに中音をすっきりさせた寧ろIM2のバージョンアップ版という印象です。

もっと云えば、前回レビューしたTRI i4のようなバランス良くまとめた感じですね。


NEX202は高音域は出しゃばらず控えめながら存在感を示し花を添え、低音域は存在感があり低音強調の曲でも破綻する事なく、中音域はすっきりクリアながら華やかさも感じ高音低音に埋もれない。

聴き疲れのない心地よさがリスニング用途の低価格中華イヤホン1BA+1DDの本命と云えるかもしれませんね。

 
尤もこのリスニング用途としてのバランスの良さは中華イヤホンには高音域の刺激的な強さや低音の量が多い強ドンシャリを求めるという方には少しもの足りないと感じ評価が分かれてしまうかも知れません。

 

高音   ZSN Pro ≧ NEX202 ≧ IM2 ≧ QT5

中音   NEX202 ≧ IM2 ≧ ZSN Pro ≧ QT5

低音   NEX202 ≧ ZSN Pro ≧ IM2 ≧ QT5

ボーカル NEX202 ≧ IM2 ≧ ZSN Pro ≧ QT5

 

最後に、今回は3,000円台で購入できる低価格帯中華イヤホンの紹介となりました。現在(2019年8月14日)はamazonでは取り扱い無く、AliExpressでのみの販売となります。そのAliExpressではフォロワー割でも3,000円台後半と初動はやや高値をキープしていますし、その入手性に少々難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でもやや高価な実売価格となりますが、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

NEX202

以下、付属ケーブル、付属イヤピ M使用、DAP M0
高音★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★ 

※☆0.51.0

 

あとがきとして、今回は久しぶりに1BA+1DD低価格中華イヤホンの新商品のレビューまとめました。これで通算25個目となります。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。今後も低価格を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

Kinboofi TRI-i4レビュー

こんにちは。

今回はいつもの1BA+1DD中華イヤホンレビュー編、番外編として先日のPaiaudio PLIISEN121同様に中価格帯で発売されたKinboofi TRI i4についてレビューをまとめたいと思います。

今回は国内amazonのWTSUN Audio(@Zhuo520x)から購入しています。

  

 

AliExpressのWooeasy Earphones Store(@hulang9078)でも取り扱いがあります。

 

ja.aliexpress.com

 

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TRI i4はKinboofi社のセラーオリジナルモデルですが国内amazonでの販売は複数社で行っており、WTSUN Audioが先行販売し最近Kinboofiでも販売を開始しています。

このTRI i4は販売価格が7,000円台半ばと中価格帯A5K-U10Kとなり、以前レビューしたTIN HIFI T3やPaiaudio PLIISEN121と価格が近く、ドライバ構成も同じとスペックも似ていることから競合する商品と云え、それらとの違いが気になるところです。

TRI i4の売り文句にknowles製バランスドアーマーチュアドライバを採用しており、これはTIN HIFI T3と同じです。実際に搭載されている型番までは不明ですが低価格帯の中華オリジナルBAを搭載する1BA+1DDよりも中高音域で繊細な音を聴かせてくれるのではと予想し気になる商品でしたがPLIISEN121を気に入っていましたので、見ないふりをしていました。

しかしここで病気が再発。(そもそも治ってないけど)

しばらく見ないふり(我慢)を続けていましたが世間は丁度年に一度のamazonプライムセールの時期。それまでの我慢を忘れ特にセール対象でもないし、お手頃価格でもないのにポチっています。(本当に病気)

とはいえ折角手に入れた気になるモデルです。T3やPLIISEN121との違いを交えながら、TRI i4のレビューを纏めていきたいと思います。

 

さてTRI i4はT3と同様に金属製のシェルですがT3のシェル形状は円柱寄りの形状です。一方PLIISEN121は樹脂製シェルですがTRI i4同様にカスタムIEM風の耳への装着時に馴染み易い形状です。そして先述したi4とT3はBAにknowles製を採用している等、それぞれに共通点と違いがあります。

TRI i4のスペックは冒頭触れた通りダイナミックドライバ1基に加えKnowles製BAを1基搭載しています。また、金属製シェルを採用していることから結構コストが掛かっているモデルと云え、実際に商品を見るとイヤホン本体の仕上がりも良く高級感がありクオリティの高さを感じられます。

そしてTRI i4はこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホン同様に各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングが重要となります。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえますね。

 

TRI i4の納期としてはプライムセール中にもかかわらず当日発送、翌日配達でした。流石の国内amazonです。尤もAliExpressにてオーダーした場合は早くても約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間かかることを考慮すればその保証からも少々の価格差は気にならないレベルかもしれません。

そんな訳で、一般的にAliExpressでの購入では国内で購入するより安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

それでは、早速TRI i4の実機レビューを以下、まとめていきます。

 

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パッケージングはKinboofiのセラーオリジナルデザインの黒箱で質感の高い化粧箱です。
箱の表にはブランドロゴのみとシンプルさが高級感を演出しています。


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上蓋を外すと黒地の内装の台座にイヤホンケースとイヤホンが収納されています。また台座を取り外すと、その他付属品が箱の底に入っています。

 

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付属品はシリコンイヤーピースがS、M、Lの3種2セットと黒イヤピMサイズが本体取付け済みに加えフォームタイプが1セット。他にはケーブル、ケーブルバンド、イヤホンケースです。A5K-U10Kの中価格帯としては必要十分な付属品となります。


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ビルドクオリティですが、TRI i4は中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じません。流石に中価格帯ともなれば安心して購入できるのではと感じています。カラーバリエーションは青色と金色(実物は茶色に近い)の2種あり、みぃねこは金色を選択しています。


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付属ケーブルは黒色のツイストタイプで低価格帯で採用されている茶色の編込みした線材が採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプで、イヤホン側はmmcx仕様です。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的に絡まりにくくしなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルとは異なりそのまま使用できますし黒色ケーブルが普段使いに丁度良いですね。

 

※画像左からPLIISEN121、TRI i4、T3 

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TRI i4とPLIISEN121、T3の外観の比較として、シェル本体は先述の通りTRI i4とT3は金属製シェルで重厚感があります。それぞれ比較的軽量な金属を採用しており耳への装着時にそれほど重さを感じませんが実際に耳への装着時には装着感の所為なのかT3の方がやや重さを感じます。一方、PLIISEN121はこの3つの中で唯一樹脂製シェルを採用していますが少し大きめとなっています。それでもTRI i4同様にカスタムIEM風のデザインのため耳への装着感は良く、大きさの割に重さを感じませんし寧ろ一番軽く感じます。まあ樹脂と金属の質量が違いますので当然と云えばそうなりますね。

また、PLIISEN121は本体が樹脂ですがステムノズルが金属で3機種ともにメッシュフィルターがあります。

シェル本体の形状は3機種ともにシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要ですね。ちなにみT3に限ってはストレートで使用したい場合はリケーブルで対応できますがシェル形状は独特なのでその場合の装着感は個人差がありそうですね。

いずれの機種も低価格帯とは異なり仕上がりの綺麗さや高級感は流石の中価格帯と云ったところでしょうか。

そしてTRI i4はステムノズルは比較的細めで(T3が一番太い)、小さめのイヤーピースで耳へは奥の方にやや深めに装着する形がみぃねこは一番しっくりきました。そして前回同様に付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じましたのでイヤピを丸七長楽赤に交換して装着感と音質的に十分と感じました。実は最初にいつものAET07に交換し浅めに蓋をする形で装着してみましたがどうにもバランスが悪く先述のイヤピを選択しています。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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それではいよいよ音質についてまとめていきます。

今回の再生環境はFiiO M9、直挿しアンバランス接続です。

これまで通り中価格帯はM9を基準としてレビューを行います。もちろんShanling M0やiPhone6sでも鳴らすことができましたが、中高音域の解像感や低音域の表現力で本来の性能を発揮できないと感じましたのでご容赦ください。

低価格帯のイヤホンの場合でその違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは丸七長楽赤軸 Mサイズ、付属ケーブルを使用しています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「中高音に刺々しさがなくボーカルが聴きやすくバランスが良い」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです)
こちらも箱出し直後は低音はやや控えめに感じたため今回も先に鳴らし込みを行っています。

音場は狭くも広くもなく普通からやや横に広め。

低音の量感は十分で締まりとキレは良好。重低音も沈み込み十分で強さも感じベースラインは追いやすい。

高音は煌びやかさ華やかさ十分で存在感がありますが派手過ぎず、刺さりも感じなくすっきりしています。

中音はクリアでボーカルの周りで存在感があり、ボーカルは自然な位置に感じます。

ボーカルはクール寄りで明快さがあります。

一言で云えばフラットに近いやや中低音寄りの弱ドンシャリでしょうか。

個人的にバランスが良い聴きやすさはかなり良いと思います。ただ少し前に入手したPLIISEN121が思いのほか好みであったためにそこまでの思い入れを持てずにいました。(これが公開が遅れた最大の原因です)

TRI i4はアップテンポの曲では高音の華やかさと低音の締まりとキレの良さが心地よく、バラードでは中音のクリアさがボーカルを引き立たせており、恐らく殆ど様々な曲にも破綻することなく対応できる様に感じます。

このことからTRI i4の中/高音のクリアさと低音の質感の良さが最近ハマっているアニソンやロック、リズム等の曲には使い勝手が良く、PLIISEN121のバラードやボーカル曲が映える心地よいタイプとは異なるため使い分けが可能と云えます。

そのためTRI i4は聴いていて心地よく再生する曲を選ばない優等生タイプのリスニング機と云えそうですね。

 

少しだけ脱線しますのでこの章は読み飛ばしていただいても構いません。

(以前のレビューでも触れた、これまでのA5K-10K中価格帯中華イヤホンは多ドラ化による足し算で解像感を演出してきました。例えば5BA、6BAや4BA+1DD。更に最近では4BA+2DD+1CTと多ドラ化の最たるものでしょう。しかし、このTRI i4はそれとは異なるアプローチであり、PLIISEN121やT3も同様です。どちらが優れている劣っているという簡単に切り捨てるのではなく、寧ろどちらも良いところがありそれを使う方が、どちらが好みに合うのかが一番重要であって、前提を意外と忘れられているが故に「あれはダメ。これはダメ。」という嗜好の違う方々によって交わることのない一方的な議論が展開され何も生まない結果を残念に思うことがあります。中華イヤホンファンの一人として悲しく思いますしこれも現実です。

忘れてはいけないのは音質評価というものに数値化された客観的な正解がないというものを伝えようとしている方々がいて、それらを自分の好みに合うかどうかの目安としていただき、本レビューをご参考頂ければ幸いです。)

 

まとめるとTRI i4は必要以上の派手さや多ドラの様に音数を増やさずにクリアでバランスの良い高/中/低音域を持った多ドラとはアプローチの違う中価格帯の中華イヤホンと云えるのではないでしょうか。

尤もこのバランスの良さは中価格帯の中華イヤホンには多ドラの様な音数の多く派手さや強ドンシャリを求めるという方には物足りなく感じるかも知れませんね。


最後に、今回は5,000円以上、10,000円以下で購入できる中価格帯中華イヤホンの紹介となりました。現在(2019年8月12日)はamazonで1,000円OFFクーポンがあり6,000円台半ばで。AliExpressではフォロワー割でamazonより安価に購入できそうですがその入手性に少々難があります。とはいえこれまでの中価格中華イヤホンの中でも高価な実売価格となりますが、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低価格中華イヤホンからのステップアップとしてその辺りの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazon。少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

i4

以下、付属ケーブル、イヤピ長楽赤軸 M使用、DAP M9
高音★★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★★☆ 
音場★★★☆
分離★★★☆
お勧め度★★★★☆ (PLIISEN121とお好みで)

※☆0.51.0

 

あとがきとして、今回は記事を公開後に記事後半が古い状態となりご心配をおかけしましたが、なんとか思い出しながら1BA+1DD中価格中華イヤホンの新商品のレビューまとめあげました。今後も複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンに挑戦していきたいと考えています。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。

今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

※2019/08/15 誤記修正