みぃねこの備忘録

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Celest Plutus Beast レビュー

こんにちは。

今回はいつもの中華イヤホンレビュー編として、中価格A10000-U20000帯で発売された1BA+1SPD+1BCの3ドライバモデルのCelest Plutus Beastについてレビューをまとめたいと思います。

 

国内amazonのHiFiGoで取扱があります。

 

AliExpressでも取扱があります。

https://ja.aliexpress.com/item/1005006408658667.html?spm=a2g0o.home.0.0.14025c72tVvlCE&mp=1&gatewayAdapt=glo2jpn

 

HiFiGoのサイトはコチラ

Kinera Celest Plutus Beast 1 BC+1 BA+1 SPD™ In-Ear Monitorshifigo.com

 

 

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1. Celest Plutus Beast について 

CelestはKineraのサブブランドですが、中華イヤホン界に新風を吹き込んでいる注目のブランドです。そのCelestからA10K-U20K帯に新生が登場しました。それがPlutus Beastです。Plutus Beastは3つの異なるドライバを搭載したモデルですが、先日レビューした同社Pandamon 2.0同様にSPDを採用し、BAドライバに加え、BC(骨伝導)ドライバを搭載しています。これまでの中華イヤホンではBA(バランスドアーマチュア)とDD(ダイナミックドライバ)のハイブリッドドライバモデルが主流でしたが、近年はDDに代わり、PD(平面磁気ドライバ)との組合せが多く登場しています。今回のPlutus Beastではその組み合わせに加え、BC(骨伝導)ドライバを採用しトリプルハイブリッドドライバモデルとして登場しました。これは否応なしに注目してしまいます。

 

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さて、Celest Plutus Beastのスペックですが先述の通り近年の中華イヤホンのトレンドを取り入れた3種のドライバを搭載する多ドラハイブリッドモデルです。

 

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注目はPandamon 2.0同様に10mm x 10mmの四角形、Square Planar Driver(SPD)第二世代を採用しフルレンジを担っています。

 

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そして最も注目しているのはBone Conduction Driver(BCD)です。10mm径ドライバは低音域を担っています。骨伝導ドライバと云えば通常のイヤホンでは空気振動を利用したものに対し、直に振動を伝える事で音を形成するちょっとにわかには信じられない様な方式です。巷には耳を塞がないイヤホンとしてランニングのお供にという宣伝で有名各メーカーから発売されていますが、個人的には初めて触れるので楽しみです。

高音域はBAドライバが担うことで全域をバランス良く鳴らす事を狙っており、実際に聴いてみた感想もその全ての音域のバランスの良さが光ります。

 

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以前レビュー同様にメーカー発表のf特を引用します。

グラフからは2k過ぎの最大ピークを4kまで維持し、そこからやや下がったのちに8kと9kの間にピークがあり、10k付近からは右下がりになっています。音域全体でみるとf特は凹傾向ではありますが、中音域の凹みの少ない高音域寄りのフラット傾向であることがわかります。

 

※PhoenixCall のf特(メーカーHP抜粋)

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参考に同社PhoenixCallのf特です。PhoenixCallもPlutus Beast同様に3種のドライバを搭載した多ドラハイブリッドドライバモデルです。1DDには7mm径ダイナミックドライバを採用。低音域を担います。2つのBAには中音域を担うカスタマイズBAを1基と中高音域を担うカスタマイズBAを1基採用。高音域は超高音域までの広いレンジをカバーする6mm径FPDを2基搭載。このFPDはマイクロプレーナードライバとなり、このFPDがCelest PhoenixCallの最大の特徴と云えます。

PhoenixCallではやや中音域に凹みがありますが、全域フラットのf特です。特に高音域は1kを過ぎてから40kまでほぼフラット。10kで僅かに落ち込みますが低音域がら高音域まで横一直線となっています。ここまでのf特は珍しいです。

 

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次にPandamon 2.0のグラフです。9k手前のピークと2kと3kの間に最大ピークがあります。10kを超えてからは右下がりになっています。音域全体でみるとf特は凹傾向ではありますが、中音域の凹みの少ない高音域寄りのフラット傾向です。

一般的なf特のPlutus Beastに対し、ちょっと極端な例のPhoenixCallと前回レビューしたPandamon 2.0との比較ではPandamon 2.0の傾向に近いと云えますが、それでもPlutus Beastでは重低音域の落ち込みはなく高音域10k以上の落ち込みも抑えており、よりフラット傾向を窺えます。

 

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イヤホン本体にはステムノズル一体型の樹脂製シェルが採用されています。初代ではその名を冠するキャラクターがSUSフェイスプレートにデザインされていましたが、Pandamon 2.0では落ち着いたデザインとなりました。造形は初代同様に半球体と特徴的ものを踏襲しています。

付属ケーブルは5N銀メッキ銅線を線材に使用しており、高品質ケーブルは音質バランスを整えています。

 

※以前のレビューもご参考ください

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Celest Plutus Beastの納期として今回HiFiGoでオーダー、1週間強で届きました。現在(2024/4/13)は国内amazonでも取扱があります。昨今、HiFiGoやAliExpressで購入した本国発送の場合でも以前の様な感染症の影響で遅延は少なく回復したと云えます。尤も、万が一の不良の際には返品交換に結構な手間と時間がかかるのが、海外通販のリスクです。

そんな訳で一般的に海外通販での購入は国内通販で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが偶に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットがありましたが、最近では円安でその恩恵も受け難く、国内では入手できない商品を早く手に入れる事がメリットと云えます。それらを天秤にかけた場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

2. Celest Plutus Beast 実機レビュー 

それでは、実機レビューを以下、まとめていきます。


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パッケージングは黒色を基調とし橙色のうねりのある模様が炎をイメージする躍動感のあるもの。箱の表には商品名を印刷したスリーブタイプの化粧箱です。
箱の裏にはイヤホンスペック等が記載されています。

 

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スリーブを外すと黒色の内箱の上蓋に金色の商品名があり、内箱の上蓋を開けると黒地の台座にイヤホンとイヤホンケースが収納されています。

 

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イヤホンケースには付属品が収納されています。

 

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付属品は2種のシリコンイヤーピースS、M、Lが2セット。ケーブル、ケーブルバンド、イヤホンケース、クリーニングブラシ、ブックチャームです。中価格A10000-U20000帯として必要十分な付属品となります。

 

※イヤホンケース
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※クリーニングブラシ

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※ブックチャーム

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次にイヤホン本体を見ていきます。

 

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Plutus Beastのシェルはオール樹脂製です。フェイスプレートはメタリックブルーとゴールドをベースに銀色ラメを配置した綺麗なもの。イヤホンの造形はシンプルですが、厚みがありながらもそれを感じさせないコンパクトなシェルとなっています。オール樹脂製のシェルは軽量なことも相まって装着感は良好です。

ビルドクオリティには問題を感じられず、中華イヤホンで心配されるような雑なところ感じさせません。低価格帯でよくあるシェルの合わせ面等のズレや隙間は無く綺麗に仕上がっています。

また、ステムノズル部には金属フィルタがあります。音質に影響があるタイプではなさそうですが、異物の混入等による故障を防いでくれます。

そして、シェル本体の形状と付属ケーブルからはシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

なお、装着感はステムノズルの長さや太さに影響がありますので、イヤーピースのフィッティングは重要となります。

カラーバリエーションはフェイスプレートのカラー違いの青と金と青金の3種。今回は青金を選択しています。

 

次にケーブルをみていきます。

 

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付属ケーブルは5N4芯銀メッキ銅線の編込み線のホワイトカラー被覆です。プレイヤー側コネクタはI字タイプ。イヤホン側はフラット2ピン仕様。極性はKZと同じ上側がプラスです。この付属ケーブルは被膜に銀色ラメが含まれており綺麗なケーブルです。タッチノイズは殆ど感じませんし、肝心の耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的に柔らかくしなやかなものとなり取り回しは悪くありません。購入時に3.5mmステレオミニプラグと4.4mmバランスプラグタイプを選択できます。今回は4.4mmバランスプラグタイプを選択しています。

参考までにこのシュア掛け用のチューブでの癖付けがどうしても耳に合わない場合には、私はこのチューブをライターで焙り(チューブに火を直接当てる=炙る。誤解しないように!)、自分の耳に合うように癖付けを手直しています。これによって良い塩梅に調整し装着感を改善することができますので自己責任となりますが、興味のある方はお試しくださいね。

 

最後に付属イヤーピースです。

 

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付属イヤーピースはCelestでお馴染みの音質の好みで使い分け可能な2種のタイプが付属しています。黒傘赤軸はバランスタイプ。黒傘黒軸は軸短め傘低めの開口部が大きいもの。こちらはボーカル等の中音域をくっきりとさせるタイプです。

音質的には好みにもよると思いますが、赤軸タイプのバランスが個人的にはしっくりきました。この赤軸イヤーピースを私は耳の奥に栓をするように装着しフィットしました。

低価格帯ではいつも付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じます。今回は付属の赤軸イヤピで上手くフィットした為、そのまま使用しました。まあ、この辺りは個人差があるかもしれません。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感はもとより音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えない他社製へ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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3. Celest Plutus Beast 音質レビュー

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今年4月から再生環境を更新しました。スマホとUSB-DACの組合せを基準としてレビューを行うことは変わりませんが、USB-DACにはFiiO KA17を用います。これまではUSB-DACにShanling UP5を組み合わせていましたが、それを刷新します。スマホは変わらずSony Xperia 5 IIを用います。Xperia 5 IIは音質にも拘ったandroidスマホの代表として。FiiO  KA17は同社のドングルタイプ最新USB-DACです。

KA17の音質傾向ですが、THXアンプを採用し中高音はくっきりはっきりと音像を描く解像感は高く、中低音は暖かみがある。これまでの同社のTHXアンプを搭載した機種とは異なる印象の個人的に好きな鳴り方です。

KiiO KA17のUSB-DACとして使用した音質が気になる方は以前の「FiiO KA17 レビュー」をご覧ください。

 

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以前使用していたUSB-DACとしてShanling UP5もご参考ください。

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より上位のUSB-DACとしてShanling UA5もご参考ください。

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Shanling UP5やUA5の対抗としてFiiO BTR7もご参考ください。

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USB-DACのエントリークラスでも十分な音質変化が楽しめます。

Shanling UA2は以下を参考ください。

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それでは実際に聴いてみます。

ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは付属黒傘赤軸 Mサイズ、付属ケーブルです。

箱出しで聴いてみた第一印象は「低音はしっかりと感じられ、高音域は華やかで明るく鳴らす。全音域で出音がしっかりとした音」でした。音量はやや取りにくく普段よりもややボリュームを上げる必要があります。

箱だしでは高音域にやや荒さと膨らむ低音は緩さを感じたので先に鳴らし込み。鳴らし込み後は低音は落ち着き高音域も角の取れた音に落ち着きました。

 

音場

普通からやや広い。前後の奥行と左右の空間に立体感は感じ広さも感じます。

 

高音域

華やかに明るく鳴りますが、煌めきもあり響きが良い鳴り方です。必要以上にシャンシャン、キンキンと鳴ることはありませんが、十分な煌びやかさは響きもあり心地良い。超高音域までの伸びも感じられますが、不快な高音域の刺さりや尖りを感じない整った音は存在感があります。悪く云えばやや誇張した音。音像の描写は僅かに丸めですが解像感は悪くありません。くっきりはっきりエッジの尖った音と云うよりはシャープに綺麗に描く印象。繊細な表現力もあり線はやや細めですが、十分な印象。どちらかと云えば音の消えゆく様をイメージしやすく爽やかな音。

 

中音域

空間は広さを感じられ、立体感のある音場。その空間に高音域同様に華やかにはっきりと鳴る音は多ドラの音数の多い空間を活かしています。そのため複数ドライバでよくある音が重なり中心に集まる団子感や音がゴチャつく印象は少なく、整理された分離の良さがあり整った中音域は好印象です。華やかに鳴りながらも音の大小に加え音像を思い描きやすい繊細な表現をしてくれます。ボーカルはクリアでやや近い位置から聴かせてくれ、ややドライ気味なものの息遣いを感じられます。

 

低音域

量感は十分にあり弾力のある音。余韻を楽しむような広がりは程々ですが、雰囲気良く躍動感のある音は聴いていて心躍ります。適度に強さのある音は中高音をマスクせずに適切な強さで響きます。音の強弱や音階を弾むように描写しながらベースラインは追いやすく、前に出すぎる事はありません。重低音は沈み込みは深さはそこそこ。音の強さはありますので十分な音。

 

出音のバランス

一言で云えば華やかで明るい中高音寄りの弱ドンシャリ。出音は中高音の主張がしっかりとした弾力のある低音は万人受けするバランスです。

 

高音の華やかさはやや誇張された印象を受けますが、弾力のある低音がそれを上手く和らげて心地良さを引き立ててくれます。バランスの良い適度なドンシャリは「こういうので良いんだよ」と頷く音質傾向。誇張された印象のある中高音は不自然さはなく丁度良い出音が音楽を聴いていて楽しい気分にさせてくれます。高音は響きが良く華やかさを感じられますので解像感よりも音楽性の高い印象。

中音は華やかで凹みを感じない。縦横の空間を立体的に感じられます。楽器の音はボーカルの周りやや後ろに離れた位置に感じます。中音域の音は統制されており、空間の見通しも良くクリアです。音の描写力は良好で分離の良い音は多ドラの音数の多さごちゃつかずに楽しめます。

ボーカルはやや近めの位置から聴きやすく、高音や低音の音に埋もれません。中音に重なり、かき消されることはありません。声色はややドライ気味でクリアに聴こえます。ブレスを感じられる息遣いはリアルさもある印象です。

低音は適度な量感ですが弾力のある音は、余韻も楽しめます。響きの良い広がる低音ではありませんが、雰囲気の良さを感じられ躍動感があります。適度に強く弾む音は、芯がある音ではありませんが、音楽を下支えするには丁度良い。全体的に雰囲気重視の音はタイトなキレの良い鳴り方ではありません。その分アップテンポな曲には相性の良さを発揮しますし、バラードでも相性は悪くありません。

重低音は沈み込みの深さはそれほどありませんが、強さがありますので十分な音。明るく華やかに鳴る高音中音域に弾力のある弾む低音は強さがあり音楽を楽しく聴く事ができます。

 

Pandamon 2.0との比較ではPandamon 2.0のもう少し足りなかったところを適切に補ってくれています。Plutus Beatsの方がドンシャリ感が強い印象を持ちますが、中高音の華やかさは嫌な感じではなく寧ろこのくらい欲しいと感じる音。Pandamon 2.0は自然な音ですが、それが大人しいと感じてしまう場合があり、物足りなさを埋めてくれるのはやはりPlutus Beatsの方です。低音もPandamon 2.0の方が締まった音がしますが、悪く云えば地味な印象です。弾力のある低音が苦手な方にはPandamon 2.0の方が好印象だと思いますが、音楽聴く楽しさはPlutus Beatsが一枚上手です。

次にPhoenixCallは多ドラのメリットを活かした広いレンジと各音域の解像感を得ながらそのデメリットであるごちゃつきを抑えた整った音。中高音域寄りの弱ドンシャリは高音域は上までの伸びとあくまでも自然な強さで鳴らし、中低音域を厚めに鳴らす音造りはバランスの良い音です。Plutus Beatsよりも上位モデルであるそれは音質傾向こそ似ていますが、高音域と中高音域の解像感と音楽性を両立した音はPhoenixCallに軍配が挙がります。価格帯が違うので参考までにとしても上位モデルのそれを感じさせるPlutus Beatsのレベルの高さには好印象を持ちます。

 

まとめるとPlutus BeatsはSPDのフルレンジにBCドライバによる低音域が支え、BAドライバにより高音域を補い整えたPandamon 2.0の上位クラスとして音の進化を感じられる高音質モデルと云えます。進化した第二世代SPDの性能の高さもあると思いますが、BCドライバにより躍動感のある低音域と物足りなかった高音域をBAドライバを採用し音質をブラッシュアップしました。その音質傾向は中高音域寄りの弱ドンシャリであり、音楽性を重視した明るく華やかさのある音は弾む低音域が特徴的でバランスが良いレベルの高い音と云えます。

なお、Plutus Beatsはリスニング用途としてのドンシャリの良さであり、解像感重視の音質傾向ではありませので何を重視するかによって評価が分かれてしまうかもしれません。

 

高音   PhoenixCall ≧ Plutus Beats ≧ Pandamon 2.0 (質感の順)

中音   PhoenixCall ≧ Plutus Beats ≧ Pandamon 2.0 (質感の順)

低音   PhoenixCall ≧ Plutus Beats ≧ Pandamon 2.0 (質感の順)

ボーカル PhoenixCall ≧ Plutus Beats ≧ Pandamon 2.0 (質感の順)

※それぞれの価格帯が異なりますので参考として

 

 

4. Celest Plutus Beast の総評

Celest Plutus BeatsはBCドライバによる弾力のある低音域が特徴となりますが、音楽性の高いサウンドはバランスの良いドンシャリサウンドであり高音質と云えます。進化した第二世代SPDのフルレンジを高音域をBAドライバに。低音域をBCドライバにより補った高音質サウンドはレベルの高い音を安価な価格で実現しています。中高音域寄りの弱ドンシャリは音楽性の高い音質であり、同価格帯の複数ドライバモデルに遜色の無い高音質を実現しています。手ごろな価格でとにかく音楽性を重視したい方にはお勧めのモデルと云えます。

 

最後に、今回は中価格A10000-U20000帯の中華イヤホンの紹介となりました。現在(2024年4月13日)はHiFiGoで13,000円台で販売し、国内amazonでも13,000円台となっていますので国内amazonがおススメ。海外通販でもHiFiGoの発送は早く届くのも早い印象があります。これまでの中華イヤホンの中では手頃な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは十分満足できる内容となっておりますので、中価格帯中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、新製品を少しでも早く(安く)手に入れたい方はHiFiGoでの購入も検討してみてくださいね。

 

Plutus Beats

以下、付属ケーブル、付属赤軸イヤピ M使用、DAC KA17
高音★★★★★ 
中音★★★★★  
低音★★★★★ 
音場★★★★☆
分離★★★★★
お勧め度★★★★★

※☆0.51.0

 

Pandamon 2.0

以下、付属ケーブル、付属赤軸イヤピ M使用、DAC KA17
高音★★★★★ 
中音★★★★★  
低音★★★★★ 
音場★★★★
分離★★★★★
お勧め度★★★★★

※☆0.51.0

 

PhoenixCall

以下、付属ケーブル、付属白傘赤軸イヤピ SDAC KA17※1
高音★★★★★ 
中音★★★★★  
低音★★★★★ 
音場★★★★★
分離★★★★★
お勧め度★★★★★  

※☆0.51.0 

※1 DAC変更して再評価

 

 

あとがき

今回はいつもの中華イヤホンの中価格帯の新商品レビューをまとめました。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですが、今後も低価格?を中心に、中華据え置き機器や複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ