みぃねこの備忘録

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Victor HA-FW1000Tレビュー

こんにちは。

今回はいつもの中華イヤホンではなく、日本の老舗ブランドVictorの左右独立型完全ワイヤレス(Ture Wireless Stereo。以下TWS)イヤホン、HA-FW1000Tのレビューをまとめたいと思います。

国内メーカーの商品なので国内大手イヤホン専門店や家電量販店の各店頭及び、WEBサイト並びにamazon等のECサイトでも購入可能です。

 

 

www.e-earphone.jp

 

以下、メーカーHP

www.victor.jp

 

 

 

 

1. Victor HA-FW1000Tについて 

Victorから旗艦モデルHA-FW10000(以下FW10000)と同様に「木」の振動板を採用した「Woodシリーズ」初の左右独立型完全ワイヤレスイヤホン(以下、TWS)のHA-FW1000Tが今年11月初旬に発売されました。Victorブランドでは昨年HA-FX100T(以下FX100T)が発売され「ニッパー君」の愛称で親しまれている犬が旗艦モデルFW10000と同様に描かれているだけでなく、付属するイヤーピースには同社のスパイラルドットを採用。更にイヤホン本体に加えケースもコンパクトで使いやすいだけでなく、その音質もVictorブランドの名に恥じないモデルと定評がありました。

一方、JVCブランドでもTWSは発売しており、FX100Tと同じ昨年11月にHA-A50Tが発売されましたが、こちらはアクティブノイズキャンセリング(以下ANC)機能を搭載しながらもFX100Tよりも安価で、よりカジュアルで実用的に使えるモデルとして発売当時話題になりました。

FX100Tはブランド戦略なのでしょうが発売当時16,000円と現在のTWS市場の中では「音質にも十分拘っています」というミドルクラスの価格帯でのデビューとなりましたが、A50Tは10,000円で買えて手軽に使えるカジュアル路線でありながら、ハイクラスには搭載されていたANC機能を搭載することで商品価値を高めていて、そのブランドの使い分けは老舗国内メーカーの巧さを感じさせられました。

そのVictorブランドからついにハイクラスのHA-FW1000Tが発表。同社ハイクラスモデルに採用されているWoodシリーズに名を連ね高音質の代名詞を手に入れると共に、ANCを搭載しハイクラスモデルであることを誇示し、更には高音質化技術K2テクノロジーを搭載し、真にブランドの最高を誇るTWSとして発売開始されました。

 

ここで先ず「Woodシリーズ」とは?

 

「ヘッドホンも、楽器でありたい」という想いから、「木が奏でる美しい響きと自然な音の広がり、楽器のように美しく自然な響きを再現したい。」という「原音探究」の思想のもと、自然素材である「木」への長き挑戦がはじまり、いくつもの試行錯誤を重ね、ついに業界で唯一となる、「木」の振動板を採用したヘッドホンが誕生した。

(HP抜粋)

 

という、同社の音を鳴らす機器への「こだわり」から生まれたオーディオとしての自然なサウンドを追求した一つの答えといえます。

同社のWoodシリーズは十数年の歴史があり、私もWoodシリーズの有線イヤホンHA-FX1100(以下FX1100)を愛用していたこともあり、それは豊かな低音に包まれ響きが良く倍音が美しく優美な音色からイヤホンであることを忘れてしまう唯一無二の音と云え、その音色に魅せられていました。その後、良い音の探求の結果、身分不相応と思いましたが、清水の舞台から飛び降りる気持ちで旗艦モデルのFW10000を手に入れFX1100とは異なる中高音の美麗な音に魅せられてしまいました。そして後に国内F社旗艦モデルのベリリウム振動板採用モデルも手に入れ所有しており、キレの良い音は鮮やかに彩り聴かせてくれます。しかし、FW10000の美麗な音は未だにFW10000にしか奏でられない音であり、これが一番好きな音です。そのため、FW10000は私の中で一番良い音としてリファレンスとしています。

 

そんなWoodシリーズ初のTWSモデル、FW1000Tの発表後「でもTWSだからなぁ」と少し迷っていたのですが、発売前のメディアレビューでは軒並み高評価。もちろんその性質から少々差し引いてみたとしても…です。特に某メディアレビューの「同社FW10000の音を目指した音」という煽りに完全にやられてしまいました。

FW1000Tの商品性として先述のWoodシリーズ、ANC搭載、K2テクノロジーの他に今やTWSの機能で無視できない「無線コーデック」にQualcomm aptX Adaptiveを採用しています。aptX AdaptiveはSonyの開発した無線コーデック、LDACと同様にこれまで主流だったaptXよりも伝送量が多く、その結果、従来よりも高音質で音楽を聴く事ができます。しかし、LDACが24bit/96kHz、最大990kbpsに対し、aptX Adaptiveは24bit/48kHz、最大420kbpsとスペック上やや劣りますが、実はFW1000TのaptX Adaptiveは従来のものと違い、それを進化させた24bit/96kHz、最大620kbpsに対応しています。これはLDACが接続品質と音質のバランスを考慮した時に実用性能660kbpsとなりますが、それと同等の性能をaptX Adaptiveでも対応できたことになります。尤もこれに対応するandroidスマホは少なく、現状は最新SoC「Snapdragon 888」、「Snapdragon 865G」、「Snapdragon 780G」等を搭載したスマホ端末各社のハイグレードで高価な機種となります。かくいう私のスマホは「Snapdragon 732G」のため、従来のaptX Adaptiveの24bit/48kHz、最大420kbpsですが…。

最後に、付属するイヤーピースに新型のスパイラルドットProが採用されています。各社のTWSでも専用のTWS対応イヤーピースが採用されていますが、FW1000Tでも同社のスパイラルドットシリーズの新モデルが、初登場、初採用されたことになります。余談ですが、スパイラルドットシリーズのスパイラルドット++をFW10000に愛用しており、新型イヤーピースにも興味があったというのが購入理由の一つです。

 

つまり、FW1000Tは、たとえTWSであってもVictorブランドの名に恥じないモデルとして、同社の旗艦モデルの音を目指した音づくりや、無線接続でも高音質で音楽を楽しめるように同社のK2技術を搭載し、且つ無線コーデックに進化したaptX Adaptiveに対応させることで無線接続でもハイレゾ音源をハイレゾ相当で楽しめる。更にTWSに求められるガジェット機能としてANCを搭載したレベルの高いワイヤレスイヤホンと云え、期待値が高くなってしまいますよね。

  
それではHA-FW1000Tのスペックを詳しく見ていきます。

 

■主要スペック(Victor商品ページ抜粋)

  HA-FW1000T 国内S社
低音域ドライバ

11mm

ウッドドームカーボンドライバ

6mm

ダイナミックドライバ

高音質化技術 K2テクノロジー DSEE Extreme
Bluetoothバージョン 5.2 Class 1 5.2 Class 1
コーデック

SBC、AAC、aptX、

aptX Adaptive

SBC、AAC、LDAC
ノイズキャンセル
ヒアスルー
360 Reality Audio -
アプリ対応 -
連続再生時間 イヤホン:
最大5.5時間(NCオン) / 最大9時間(NCオフ)
充電ケース:
最大18時間(計:最大27時間)
イヤホン:
最大8時間(NCオン) / 最大12時間(NCオフ)
充電ケース:
最大24時間(NCオン) / 最大36時間(NCオフ)
防水 イヤホン本体:IPX4 イヤホン本体:IPX4
満充電時間 イヤホン:約2.5時間
ケース:約2.5時間
イヤホン:1.5時間
ケース:約3時間
充電時間 10分充電で90分使用可能 5分充電で60分使用可能
イヤホン重量 イヤホン:7.5g
ケース:45g
イヤホン:7.3g
ケース:41g

 

参考に国内メーカーS社の今年発売されたLDAC対応TWSのスペックを併記してみました。

二つの機種はスペック上、搭載するドライバと無線コーデックが異なりますが、それ以外は非常に似ています。これはTWSに求められる音質以外の機能性、所謂ガジェット性能という有線イヤホンとは違う市場のニーズに対応していると云えます。

販売価格ではFW1000Tの39,600円(公式ストア)に対し、国内S社は33,000円(公式ストア)と安価になります。実売価格でもFW1000Tの36,000円に対し、国内S社は28,000円となり、発売開始時期が半年違うものの2割ほどの差があります。この価格帯では各社のTWSイクラスモデルが競合しており、それらは「高音質」だけでは売れず、ユーザーニーズのガジェット性能も高い商品性のある機種に人気が集まっています。

ただFW1000Tはそれらの中でも「高音質」を謳った商品であり、アプリ連携を含めガジェット性能は国内S社商品に軍配が挙がりそうです。私の様にどちらも所有している方はマニアに属するのでしょうし、用途に応じて使い分けることで補って…なんて考えないのが普通ですし、一つだけを選ぶと思いますので「何方が良いか?」は用途に応じてお勧めは変わってくると思います。

 

FW1000TはBluetoothバージョン5.2 Class1を採用し省電力と接続安定性が高く、androidスマホでaptX Adaptive音質優先(420kbps)で接続した場合に通信は安定していてリビングにスマホを置きイヤホンを装着したまま家事を行ったり壁を隔てた部屋間の移動でも途切れることはありませんでした。屋外での使用では流石に都内駅構内等で一瞬途切れることがありましたが、殆ど途切れることはありませんでした。余談ですが、国内S社のノイキャンTWSandroidスマホのLDACのベストエフォート接続(330-990kbps間で自動調整)では殆ど途切れることはなく、通信品質は安定しています。

FW1000TはiPhoneの場合、AAC接続となりますが、実は接続品質は一番安定している印象です。経験上最も優れている認識で、先述の条件では屋内は全く問題ないのものの、屋外では人混みや電車内で稀に、それも一瞬僅かに途切れる程度です。

また、連続再生時間はANCオン/オフや接続コーデックにより変化します。そのため公称よりはやや短めとなりますが、最新のTWSとして必要十分となります。尤もこれは使用環境、条件により変わりますので参考程度にお願いします。

次に待機時間や充電時間ですが実際に一月半以上使ってみた印象として充電時間はほぼスペック通りと感じましたが、私の環境では音楽再生がやや短く感じ、スペックの8割程度だと思います。とは云え、家で動画を観たり通勤往復でも十分ですし、会社についたら充電してしまえば実用上問題ないです。実際のところメーカー公称時間とユーザーの実行時間として、これは他のメーカーでも云えることですので有効使用時間として問題なく十分満足できると云えます。

 

※Xiaomi Redmi Note 10 Proのサウンドメニュー画面

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FW1000Tに限った話ではありませんが、初めて接続したTWSの音量が大きすぎる場合があります。その場合ですが、androidサウンドメニューから、本体の音量調節ボリュームとは別にBluetooth接続機器を「(Bluetoothマーク)メディア」の音量調整メニューから調整可能です。また、通常Bluetooth接続機器とスマホ本体の音量調整は連動しており機種によっては1メモリの調整幅で大きくなり過ぎたり、小さくなり過ぎたりと音量調整で困ることがあります。これに対応できるのが前述の「(Bluetoothマーク)メディア」の音量調整です。なお、iPhoneにも同様の機能がありますが、個人的に「自動調整をON」にして使っています。

 

FW1000Tの充電は付属のケーブルをケースのUSB タイプC端子を接続し市販のUSB-A充電器で行います。

イヤホン本体の充電残量の確認はケース本体のLEDの点灯により確認できますが、より分かり易いのはスマホ本体での確認です。

 

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iPhone等のiOSと接続した際に画面右上の充電残量の左にある接続ステータスでヘッドホンマークの隣に充電残量バーが表示されます。

 

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iPhoneウィジェットでも充電残量を確認できます。

次にandroidスマホです。

 

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androidスマホではBluetoothメニューの接続デバイス一覧に現在接続している機器が表示されますが、その中でバッテリー残量の確認ができます。

 

次にケースの充電状態はケース正面のLEDにより充電ステータスが分かります。

 

※充電中は4つあるLEDが一つづつ白色点滅します。白色4つ色点灯で充電完了。

 画像はあと一つで満充電の状態。 

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白色LEDが4つ点灯した満充電の状態
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※イヤホンの充電状態はイヤホンのLEDで表示します。

 左はLEDが点灯し充電中。右は消灯し充電完了。

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充電が完了しいよいよandroidスマホ及び、iPhoneとのペアリングです。基本的に取説通りで問題なくペアリングを行えます。

ここではandroidスマホを例にペアリング方法を説明します。

 

androidスマホのaptX Adaptiveでのペアリング方法(MIUI 12.5.8で検証済)

  • 最初にandroid OSの開発者向けオプションを有効にする。
  • Bluetooth接続をaptX Adaptive音質優先を選択する。
  • androidスマホBluetoothを有効にする。
  • FW1000Tのイヤホン左右をケースから取り出す。
  • androidスマホの設定-利用可能なデバイスに「FW1000T」が表示されますのでそれを選択するとペア設定完了です。
  • 2回目以降は接続機器リストに「FW1000T」が表示されるのでそれを選択する。
  • 接続リストの「FW1000T」が接続済みになれば完了です。

androidスマホの画面右上のBluetoothマークの両サイドに小さな点が付けば完了。iPhoneの場合は画面右上にヘッドホンマークが付きます。

※最初に開発者向けオプションでBluetoothオーディオコーデックをaptX Adaptiveを選択

 

※ペアリング済みの画面表示
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※最初に開発者向けオプションのBluetoothオーディオコーデックがaptX Adaptiveになっていることを確認

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基本的に一度ペアリングすると接続機器リストに表示されますので次回以降はFW1000Tをケースから取り出す(電源を入る)と自動的に接続します。

自動的に接続できない場合は前述のリストから選択してください。

 

上手くいかない場合、一度androidスマホ及び、iPhoneからFW1000Tの接続の登録を削除して再度初めから実施してみてください。ペアリングが完了している場合、2回目以降はandroidスマホ及び、iPhoneBluetoothをONにしてからFW1000Tをケースから取り出し(電源が入る)とペアリングモードになり自動的に接続します。上手く接続しない場合はandroidスマホ及び、iPhoneBluetooth設定画面から「FW1000T」を選択してください。

次にイヤホン本体の操作方法の説明です。

ここでもandroidスマホを例に操作方法を説明します。

 

■イヤホン本体の操作方法(初回ペアリング済で検証)

  • androidスマホBluetoothを有効にする。
  • FW1000Tをケースから取り出し自動的にペアリングモードに移行し接続開始。
  • androidスマホの画面右上にBluetoothマークの左右に点が付けば接続完了。
  • androidスマホでミュージックアプリを起動し聴きたい曲を選択し再生する。
  • イヤホン左側を1回タッチで再生停止。もう一度1回タッチすれば再生します。基本的に1回タッチ毎に再生/停止を繰り返します。
  • 再生停止中にイヤホン右側を2回タッチで次の曲へ進みます。
  • 再生停止中にイヤホン右側を3回タッチで前の曲に戻ります。
  • 再生中にイヤホン右側を2回タッチで次の曲に進みます。
  • 再生中にイヤホン右側を3回タッチで曲の頭に戻ります。
  • 再生中/停止中にイヤホン左側を2回タッチで音量Down。
  • 再生中/停止中にイヤホン左側を3回タッチで音量Up。
  • 再生中/停止中にイヤホン左側を4回タッチでANCオン。もう一度4回タッチするとANCオフ。4回タッチする毎にANC「オン」「オフ」を繰り返します。
  • 再生中/停止中にイヤホン右側を1回タッチでヒアスルーオン。もう一度タッチするとオフ。1回タッチ毎にヒアスルーが「オン」「オフ」を繰り返します。
  • androidスマホと接続中に、イヤホンを耳に装着した状態で、イヤホン右側をすばやく4回タッチすると、「K2」機能のオン/オフが切り替わります。※1
  • 着信中にイヤホン左側をすばやく1回タッチで通話開始。
  • 通話中にイヤホン左右の何方かを1秒タッチするとビープ音が鳴るので指を離すと通話終了。
  • 着信中にイヤホン左右の何方かを1秒タッチするとビープ音が鳴るので指を離すと着信拒否。
  • 通話中にイヤホン左側をすばやく1回タッチすると一時的にマイクをオフ。(再度すばやく1回タッチすると、元に戻ります)
  • 通話中にイヤホン左側をすばやく4回タッチするとマスクをした通話の際の籠りを抑えられます。(再度すばやく1回タッチすると、元に戻ります)
  • 着信及び、通話をしていない時にイヤホン左側を1秒タッチするとビープ音が鳴るので指を離すとスマホのアシスタント機能オン。(あらかじめスマホ側でアシスタント機能を有効にしておく必要があります)
  • 使い終わったらケースに戻しイヤホンの電源をオフにする。
  • androidスマホとの接続が解除される(androidスマホの画面の接続ステータスが消える)。
  • androidスマホBluetoothをオフにする。

※1:「K2」機能とは、伝送された圧縮音源をハイレゾ相当に復元する、Victor独自の高音質化機能です。

 

プレイヤーをandroidスマホとした場合の音楽再生にかかわる主な操作方法を抜粋し検証した方法をまとめてみました。基本的に他のandroid搭載DAPiPhoneでも操作方法は同じです。(接続する機種によって一部機能が対応していない場合があります)

最近のTWSは音楽再生等の機能操作を全てコントロールできますし、ハイクラTWSでは必須と云えます。少し前までのTWSでは音量調整ができない、曲送り、曲戻しができない等の機能操作制限があったり、タッチ操作の感度(反応)が悪いなんて機種もありましたが、FW1000Tはその点に心配はありません。

初めてTWS使う方でも自然に使えるレベルですが、注意点としては各社のTWSの操作方法が異なり統一されていないので、他にも所有している場合にFW1000Tはイヤホン左右に割り当てられた機能、タッチ回数が複雑なのでスマホに取説の操作方法を画像で持っておくか、Web取説をブックマークにしておくことをお勧めします。また、国内S社のTWSではアプリで操作方法を確認できますし、何よりも現在の設定を確認できますので、ガジェット性能としては一歩譲ると云えます。

 

さて、ここまでANCにはあまり触れていませんが、まあ…そういう事です。正直、国内S社TWSのANCが先代マークIIIの衝撃を与えたデビューから、マークIVと更に進化したのに対し、他社同様にQualcommのチップに頼っているANC性能と感じます。ANCの方式に工夫を感じますし、もちろん全く効いていない訳ではありません。ですがライバルが強すぎます。

それでも実際に再生中にノイキャンをオンオフ切り替えをしてみましたが、オンとオフに不自然さは少なく換気扇の音も結構消してくれますし、実用十分と云えます。でも、マークIVには敵いません。(←しつこい)

 

まとめるとFW1000Tの接続は簡単でスムース。イヤホン本体ですべての音楽再生機能操作も行え実用的です。そして、外音をシャットダウンするANCや外音を取り込めるヒアスルー機能もある優れモノですが、惜しいのは他社にはあるアプリ連携が無い事。個人的にはたいした問題ではないのですが、ガジェット性能としては他社に一歩譲ると云えます。

 

最後にイヤホンのリセット方法も説明しておきます。

何故にリセット?と思われるかもしれませんが、実はよく検索されている「ワード」だったりします。

 

1.1. イヤホンのリセット方法

  1. 左と右のイヤホンを充電ケースに入れます。充電状態になり、左と右のインジケーターが点灯します。
  2. 左のタッチセンサー部を、右のインジケーターが2回点滅するまで、約15秒間触れ続けてください。点滅後、充電状態になり、インジケーターが点灯します。点滅しない場合は、この手順2の最初からやり直してください。
  3. 右のタッチセンサー部を、右のインジケーターが2回点滅するまで、約15秒間触れ続けてください。点滅後、充電状態になり、インジケーターが点灯します。点滅しない場合は、この手順3の最初からやり直してください。充電ケースからイヤホンを取り出し、左と右のイヤホンが隣り合うように並べてください。
  4. 左と右のインジケーターが点灯し、電源が入ります。
  5. しばらくすると、左のインジケーターは速く点滅を繰り返します。右のインジケーターは2回点滅をゆっくり繰り返します。
  6. 出荷時の状態に戻ります。左のインジケーターが速い点滅になると、相手機器とペアリングができるようになります。

 

動作がおかしいなと思ったらスマホから登録を削除してイヤホン本体をリセットを先ずお試しください。

因みに、これは技術者目線の余談です。FW1000Tに限りませんが、初期化と同様に大切なのはTWSのバッテリー残量をあらかじめandroidスマホ画面で確認しておくことです。

  • TWSの充電が少なくなった際に直ぐに充電をする。
  • 充電が20%以下にならないように管理する。
  • 過放電は絶対にダメ!

これは過放電はバッテリー劣化を早め寿命を短くしてしまうからです。特にTWSに搭載されるバッテリーは容量が小さく、愛機は長く大切に使いたいものですから。

 

 

2. Victor HA-FW1000T実機について 

それでは、FW1000Tの実機レビューを以下、まとめていきます。

 

※Woodシリーズであることが目を引きます。

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表面にはニッパー君が。そしてVictor STUDIOによる音質チューニングを示す文字が誇らしげです。

※国内メーカーのリサイクルを意識したパッケージングに無駄はなし。

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無駄のないパッケージングは商品保護を最優先し化粧箱の無駄を徹底して排除しています。日本の優れた技術の一つと云っても過言ではありません。一方、外側を白で統一し内箱の中を黒箱としたシックな化粧箱の無駄のない収納方法は一見すると質素に見えますが、安易に緩衝材を樹脂や発泡材に頼らないレベルの高さを感じます。

次にパッケージの中身を。

 

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※充電用USBケーブルは卓上では必要十分の長さ
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※新型イヤーピース、スパイラルドットProが5サイズ付属。

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付属品はイヤーピースがS、MS、M、ML、Lの5種1セットでMサイズが本体取付け済み。他にはUSBタイプC-タイプA充電ケーブルです。必要十分の付属品ですね。

注目はJVC、Victorブランドのイヤーピース、スパイラルドットシリーズの新型が付属します。最近のTWSの付属品同様に軸が短く傘の方が長いタイプが付属。所謂TWSタイプですね。

取扱説明書は安心の日本語。個人的に家電さえもWEB取説がスタンダードになっている昨今では漏れなくWEB取説に対応。商品に付属する紙は最低限というところです。

それでは実際にイヤホンを見てみましょう。

先ずはケースから。

 

※ケースにニッパー君

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※イヤホンのタッチセンサー部にもニッパー君

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ビルドクオリティは文句のつけようがなく、最早粗探しのレベルなので自重します。この辺りは安心の国内企業です。カラーバリエーションは黒色のみです。

次にイヤホン本体です。

 

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イヤホン本体は比較的大柄となりますが、他社のTWS同様に耳へはイヤーピースで保持し収めるタイプとなりますので、イヤーピース合わせは重要になります。

シェル本体は樹脂製で軽量に仕上げています。ステムノズルにはメッシュフィルターがあり異物の混入による故障を防げます。

シェル本体の形状からは特に装着感は悪くありませんが、耳への装着は付属品イヤーピース頼りですが、付属の5サイズで上手く合わない事はないと思います。もしも合わない場合は普段使用しているメーカーのものでも問題なくケースに仕舞えると思います。

 

※左からL、ML、M、MS、S

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※左スパイラルドット++ Mサイズ、右付属スパイラルドットPro Mサイズ
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付属スパイラルドットProイヤーピースは同シリーズの新型TWSタイプと云えそうです。もちろんFW10000にも問題なく使用できますが、傘が従来よりも柔らかく個人的にこの付属のイヤピよりも従来のスパイラルドットの方がやや硬くコシがあるので、フィットしやすいです。しかしFW10000の様にシュア掛けでイヤーピースの負担を逃がせていることから、堅めのイヤピでは長時間は耳が痛くなるので付属のイヤピの方がお勧めですね。

もちろん付属のイヤピでも音質的には決して悪くはなく、寧ろバランスが良いのですが、あくまでも耳への装着感がどうかというフィッティングを重視し他社製も含めて選択した方が良いと思います。

幸いなことに私はこの付属イヤーピースで耳の奥に浅めに栓をするように装着し、上手くフィットできました。

余談ですが、Sedna EarFit(shortではない)は軸が長めで傘がやや硬めなこともあり、最近一周回ってなかなかフィットしない場合に重用しています。

この様にイヤホンではイヤピが重要です。上手くフィットできないと装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

それではFW1000Tと他社製品との比較をしてみます。

先ずはケースから。

 

※上からSony WF-1000XM4、Victor HA-FW1000T、Sennheiser CX Plus Ture Wireless

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※左からSony WF-1000XM4、Victor HA-FW1000T、Sennheiser CX Plus Ture Wireless

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最近では大きなケースに見えるかもしれんせんが、寧ろSony WF-1000XM4が小さいといった方が正解だと思います。

次にイヤホン本体です。

 

※左からSony WF-1000XM4、Victor HA-FW1000T、Sennheiser CX Plus Ture Wireless

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Sennheiser CX Plus Ture Wirelessが一番コンパクトです。FW1000TがWF-1000XM4よりも僅かに大きいです。

三機種共に重量はほぼ変わらないですが、Sennheiser CX Plus Ture Wirelessやや軽い方です。ただし耳への装着時にはその重さの差を殆ど感じません。

次にステムノズルはSennheiser CX Plus Ture Wirelessが短くFW1000Tがやや長く太め。その為、ステムノズルの太さに影響するイヤーピースの圧迫感はやや感じ、付属のイヤーピースの柔らかい傘と相性は良いと云えます。イヤーピース選択をしっかりできれば問題なく使えそうです。尤も耳の小さな女性や子供を除き、殆どの方で不満を感じることはないのではと思います。

また、これらにはステムノズル先端端面にメッシュフィルターが装備されていてシェル内部への異物混入が防げますので、長期の使用にも耐えることができますね。

 

 

3. Victor HA-FW1000Tの音質について 

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

今回の再生環境はandroidスマホのXiaomi Redmi Note 10 Pro、Bluetooth コーデックaptX Adaptive接続です。

 

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実際に聴いてみます。

ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。
先述の通りイヤピは付属 Mサイズを使用しています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「低音の響きが良く、高中音域は解像感のある整った音。ボーカルは暖かく自然で聴きやすい」でした。発売前のメディアレビューで「FW10000の音を目指した音」という煽りでしたが、実際に聴いてみるとそれとは違うというのが率直な感想です。中高音が美麗なFW10000と中低音寄りの音はやはり違います。しかし、音場の広さというかその感じ方は似ているという印象です。

一先ず鳴らし込みを兼ねて数日聴きこみました。鳴らし込み後は、低音の響きの良さはそのままにボワつきが収まり解像感のある音に。相対的に高音も聴こえやすくなりました。

音場は広めで立体感のある音。低価格帯の狭い空間に音圧を感じるドンシャリとは異なります。
低音は一聴して量感を感じますが音場の広さと響きの良さに加え、音の輪郭と強弱を感じ易く、解像感の高い音は音圧で誤魔化さない質の高さを感じます。ベースラインもしっかりと追え雰囲気のある音。重低音の沈み込みはそれほど深さがあませんが、TWSとしてはしっかりとした強さがあります。
高音は煌びやかさがあり華やかさがありますが、常に前に出るような主張の仕方ではなく柔らかさのあるしっとりとした鳴り方。それでも中低音に埋もれずに必要な時に必要なだけしっかりと主張しますが、尖りや刺さりは感じません。

中音は凹みを感じず、空間の広さを感じられ見通しの良さがあります。華やかに鳴りますが音がごちゃつかず整理された音は解像感が良好ですっきりと聴きやすい。

ボーカルは暖かく艶やかさがあり自然な位置からクリアに聴こえます。

一言で云えばやや中低音寄りのフラットに近いバランスです。

TWSではその性質からドンシャリ傾向が強い機種が多く販売されていますが、FW1000Tは普段有線イヤホンをその音質の良さから好んで使っている方にも納得いただける音と云えそうです。

FW1000Tの特徴として、やはり高中音域よりも低音域。所謂ドンシャリのドンが強いだけの音とは異なり広がりのある音は響きが良くドォ~ン~と鳴り、すぅ~っと小さく消えいる様を感じられます。これは同社の有線イヤホンFX1100よりも量感が控えめ。現行機種のFW1500と比べても少ないもののその傾向は同じと云えそうです。

一方、中音域は厚みがあって鮮やかさのある音。空間の広さが感じられ音の輪郭や強弱を掴みやすく解像感が良い音は演奏が映えます。

高音も十分な解像感がありますが中音域のそれとは違い僅かに控えめ。中音域よりもやや後ろに位置し、シンバルなどの音はシャァ~ン~と伸び、消え入る音の強弱も聴き分けることができます。

加えてFW1000Tの音場は同社の有線イヤホンと比べても遜色のない広さを感じ、立体的に感じられ他のTWSとは違うと云えます。

さて、音楽は低音域が上の音域を支えることで全体の風景を見渡すことができたり空間を想像しやすくしてくれます。それが高音域に曇りを感じたり中音域に籠りを感じる場合がありますが、FW1000Tでは低音域に厚みがあるのに高音域は見通し良く中音域もすっきりと鳴りますので、音楽的に非常に好ましい音と云えます。

尤もこれはaptX Adaptive接続でのお話。

iPhoneでも試しましたが、AAC接続とのコーデックの差でしょうか、少し平面的に聴こえ中高音の繊細さや低音の表現力は一段以上も下がります。それでも同じ曲を有線イヤホンとワイヤレスイヤホンで聴いたときに感じる音の薄さは抑えられています。これは例えば普段Apple Musicを(ハイレゾロスレスでは無く標準のロッシーでAirPodsシリーズを使って聴いていたお気に入りの音楽が、ただ単にFW1000Tに換えて聴いただけでも「こんな音鳴っていたの!?」という新たな世界への入口を見つけてしまうかもしれません。それ位FW1000Tのオーディオ機器としての再生能力、基本性能は高いです。

 

次に、今年発売されたSony(前半ぼかした意味は?)のLDAC接続に対応した最新TWSWF-1000XM4をLDACの音質優先で接続し比較した場合、全体的な音の濃さは遜色ありませんが、レンジの広さではWF-1000XM4に分がある印象。しかし、そもそもWF-1000XM4はSonyの音。基本ドンシャリの音であって、音楽を楽しく聴くという目的に沿った音です。それは音質の良し悪しではなく、メーカーの音づくりと理解した上で、個人的な好みを強いて言えばFW1000Tの方が音楽的に聴かせてくれる音だと思います。

とは云え、WF-1000XM4はFW1000Tよりも強い低音としっかりと鳴る高音は決して雑に鳴らす訳ではなく、音楽をノリ良く聴くことができ、心地良く楽しませてくれる音は分かりやすく高音質と云えますので、TWSとしてどちらが高音質なのかは結局の個人の嗜好に委ねる部分であり、どちらも高音質と云えると思います。

まとめると、FW1000Tは低音≧中音≧高音のフラットに近いバランス。Sony WF-1000XM4は低音≧高音≧中音のドンシャリバランスとそれらの音質傾向はやはり違うと云えます。加えて接続コーデックの差は従来のAACやaptXよりもaptX Adaptiveは高音質。とりわけ音の濃さの違いとして感じられ、LDACやaptX Adaptiveが24bitに対応しているアドバンテージは大きく、従来のTWSよりも高音質で聴く事ができます。

 

 

4. Victor HA-FW1000Tの総評 

Victor HA-FW1000Tはスマホで音楽を楽しんでいる、特にandroidスマホユーザーがもっと良い音で聴きたいというニーズに応えられる有力な候補となる商品とまとめました。

尤も音質に振った分、ガジェット性能としては一歩他社に譲る部分もありますが、TWSでも音質に妥協したくないユーザーにとって。そして同社旗艦モデルのFW10000ユーザーがサブで手軽に使いたいときにお勧めできます。

 

※レビュー記念にFW10000とFW1000Tのツーショット

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最後に、今回は高価格帯30,000円以上の高機能で実力派TWSイヤホンの紹介となりました。現在(2021年12月25日)は36,000円でイヤホン専門店等、有名家電量販店通販サイトなどでも販売しています。TWSでも音質に妥協したくない。音質の良いTWSの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なイヤホン専門店での視聴を是非よろしくお願いします。聴いたら買ってしまうと思いますけど、ね(笑)。

 

FW1000T

以下、イヤピ付属 Mサイズandroidスマホ、aptX Adaptive音質優先
高音★★★★☆ 
中音★★★★★  
低音★★★★★ 
音場★★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★★ (aptX Adaptive環境の無い方★4)

※☆0.51.0

 

国内S社(またぼかした!?)

以下、イヤピSedna Earfit short MSサイズandroidスマホ、LDAC音質優先
高音★★★★★ 
中音★★★★☆  
低音★★★★★ 
音場★★★☆
分離★★★☆
お勧め度★★★★☆ (ガジェット性能重視の方★5)

※☆0.51.0

 

4.1. Xperia 5 II で FW1000Tを使ってみた

2022年の早々にandroidスマホSony Xperia 5 IIに買い換えました。

理由は「Snapdragon 865G」搭載スマホならaptX Adaptiveの24bit/96kHz対応している筈なので、それを試したかったからです。結論から云うと、そのままでは24bit/48kHz止まりで、24bit/96kHz対応していませんでした。

結局ダメかと諦めるのはまだ早いです。今年の春ごろにSonyXperia 1 IIIと5IIIの「Snapdragon 888」搭載モデルのアップデートによるaptX Adaptive24bit/96kHz対応を発表し、次は1 IIと5 IIか?と噂されていました。そして待つこと数か月。いよいよ5 IIもandroid 12へのアップデートが開始しました。初めにキャリア版から展開し私のシムフリー版は先日(2022/7/21:Ver 58.2.A.7.55)漸く降ってきましたので早速更新。

今回のandroid12の更新に併せてaptX Adaptiveの24bit/96kHzに対応しました。

 

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ワイヤレス再生品質設定で24bit/96kHzが選択できるようになりました。


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接続後に開発者オプションでも24bit/96kHzが選択できるようになりました。

これでやっとFW1000Tが本気を出せます。

24bit/96kHzと従来の24bit/48kHzの違いとしては高音域がより広がり結果として音場が更に広がり立体感が増した印象です。また高音域がよりしっかりと響き伸びやかに感じられ、24bit/48kHzで接続していた時にやや低音寄りに感じたバランスから中音域寄りの中低音域に重心が移り高く感じられ、それにより従来よりもバランスが良くなった印象です。もし従来のバランスの方が好みの方は単純に24bit/96kHzではなく、24bit/48kHzで接続すれば良いので、音の好みに合わせて対応できると云えます。

やはりFW1000TはaptX Adaptive 24bit/96kHzで本領発揮すると云え、TWSイヤホン側で24bit/96kHz対応しているのであれば、メーカーの表現したかった音を聴くためにもそれを使わない手はないと思います。

 

 

あとがき

今回はTWSのハイクラスモデルのレビューしてみました。いよいよTWSでも良い音が身近になってきていると思います。しかし音質も良くガジェット性能の高いTWSはやはり高価です。だからこそ各メーカーのハイクラスモデルが期待値が高く注目されるのだと思います。

今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

そして、本年最後のレビュー記事となります。今年もみぃねこの戯言にお付き合いいただきありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。
みぃねこ

 

※4.1.項追加・・・Xperia 5 IIでaptX Adaptiveの24bit/96kHz対応を確認