こんにちは。
今回はいつもの中華イヤホン商品群から有線イヤホンではなく、左右独立型完全ワイヤレス(Ture Wireless Stereo。以下TWS)イヤホン、FiiO FW5のレビューをまとめたいと思います。
日本代理店で取り扱いのある中華メーカーの商品なので国内大手イヤホン専門店や家電量販店の各店頭及び、WEBサイト並びにamazon等のECサイトでも正規品として購入可能です。
以下、メーカーHP
本体の専用ケースもラインナップされています。
- 1. FiiO FW5について
- 1.1. FiiOとは
- 1.2. FiiO FW5の特徴
- 1.3. FiiO FW5のスペック
- 1.4. androidスマホとLDACでのペアリング方法
- 1.5. FiiO Controlアプリとの連携
- 1.6. イヤホン本体の操作方法
- 1.7. イヤホンのリセット方法
- 2. FiiO FW5の実機について
- 2.1. FW5実機レビュー
- 2.2. FW5専用ケース
- 3. FiiO FW5の音質について
- 4. FiiO FW5の総評
- あとがき
1. FiiO FW5について
1.1. FiiOとは
前回のBTR7のレビューでも記載した通り、FiiO Electronicsは中国のポータブルオーディオ機器メーカーです。同社はポータブルヘッドホンアンプから始まり、現在はデジタルオーディオプレーヤー(DAP)やインイヤーモニター(イヤホン)を主力商品としたラインナップを中心に品質、性能、そして高い価格競争力の製品を発売しています。
初期は自社開発のアンプ回路設計でしたが、近年は音質の肝と云われるアンプ部にTHA技術を採用し、安定した高音質をユーザーに提供しています。その音質は硬質で明るい音色であり、FiiOの音としてポータブルオーディオファンの間で定着しています。
そのFiiOから昨年12月に左右独立型完全ワイヤレス(以下TWS)イヤホンの新型として発売されました。これまで同社のTWSイヤホンにはFW1というモデルがありましたが、FW5が同社の上位モデルとして登場したことになります。これにより同社のラインナップとしては上位モデルのFW5、普及モデルのFW1という展開となりました。
1.2. FiiO FW5の特徴
FiiO FW5は、FiiOのIEM開発のノウハウを注ぎ込み開発された、音質特化型完全ワイヤレスイヤホンです。FD7で好評を得た流線型の意匠を踏襲したキャビネットに、2BA+1DDハイブリッドドライバ構成とし、DACアンプ回路を搭載した高性能チップ、AK4332を各chに完全モノラル構成で搭載しています。そして、ドライバの特徴を最大限発揮させ、忠実な音楽再生を実現するためのアコースティックチューニングと、最先端のBluetoothレシーバーチップによる高品位ワイヤレス伝送技術により、TWSイヤホンでありながら従来のTWSの限界を超える音楽体験を得られます。
それではその特徴を以下まとめてみます。
- DACアンプ一体型チップ「AK4332」を左右独立搭載し、TWSの音質向上を実現
- Qualcomm製フラッグシップBluetoothチップ「QCC5141」による高品位ワイヤレス伝送
- 緻密に設計された2BA+1DDのハイブリッド構成を採用
- イヤホン内のアンプ回路に32段階の独立したボリューム調整機能を搭載
- 確実な操作を実現する4つの物理ボタンを搭載
- 安定した送受信性能を実現するFPCアンテナ
- IPX4の防水性能により様々なシーンで利用可能
- 本体+ケース合計21時間の再生時間を獲得
- デュアルマイク+cVcノイズキャンセリング機能で快適な通話環境を構築可能
- FIiO Control Appによりワイヤレスで本体設定が可能
- 超薄型ソフトイヤーチップHS18をはじめとする豊富な付属品
(以上、メーカーHP抜粋)
FiiOのTWSイヤホンでも音質を妥協しないという拘りを感じられます。
個人的に従来のFW1のドライバ構成が1BAのみという2020年発売当時では珍しい商品性がFiiOらしい攻めたモデルでしたし、このFW5でもFiiOらしい商品性の高さが詰まったモデルという印象です。
特に注目するのは無線チップにQualcomm製QC5141を採用し、コーデックに「aptX Adaptive」採用を挙げます。昨今のTWSの音質を左右する機能として無視できない「無線コーデック」はSonyが開発したLDACが有名ですが、Qualcommが開発したSnapDragon Sound(aptX Adaptive 24bit/96kHz対応)という現在の二強コーデックの一つにより高音質を実現しています。
これの何が凄いのか?簡単に説明すると「LDAC」は「SBC」などの一般的な無線コーデックの約3倍もの情報量を持ち、最大24bit/96kHzのハイレゾ音質の楽曲データをほぼハイレゾ相当で伝送が可能となります。Sonyの開発した無線コーデック「LDAC」はこれまで主流だった「aptX」や「AAC」「SBC」よりも伝送量が多く、その結果、従来よりも高音質で音楽を聴く事ができます。
少し技術的な話をすれば、「LDAC」は最大24bit/96kHz、最大伝送量990kbpsに対応しています。それに対し、SBCでは最大16bit/48kHz、最大328kbpsと伝送量が劣り、ビット深度が16bitとそもそもハイレゾ楽曲に対応していません。そのため、AAC-LC(320kbps)のような圧縮されたロッシー楽曲データを聴く場合には折角のLDACの優位性は感じられませんが、ロスレス楽曲(16bit/44.1kHz、1,000kbps前後)やハイレゾ楽曲(24bit/96kHz、4,000kbps前後)ではほぼ有線イヤホンで聴いているような音質を感じることができます。
このLDACと対を成す無線コーデック規格が前述したSnapDragon Sound(aptX Adaptive 24bit/96kHz対応)です。LDAC同様に最大24bit/96kHzに対応しています。
SnapDragon Soundは包括的な規格のため現在も進化しており、現在はGen2が発表されていますが今回は割愛して、ベース技術である無線コーデックaptX Adaptive 24bit/96kHz対応について補足します。前述の通り、LDACは24bit/96kHz、最大伝送量990kbpsです。これに対し、aptX Adaptiveは24bit/96kHz、最大伝送量620kbpsに対応しています。LDACに比べ最大伝送量が低く抑えられています。これはLDACが接続品質と音質のバランスを考慮した時に実用性能660kbpsとなっている実情からは、それと同等の性能をaptX Adaptiveで対応していることになります。
尤も注意点としてはLDACもそうですが、無線コーデックは受信側のイヤホンだけが対応していても意味はなく、送信側、スマホやDAPの両方で対応している必要があります。androidスマホを例に云えば、現状は所謂SoCが「Snapdragon 888」、「Snapdragon 865G」以上を搭載し、スマホメーカーがソフトウェアで対応したスマホ端末という一部のハイグレードで高価な機種のみとなります。SoCが対応していてもソフトウェアが対応していないと従来のaptX Adaptive 24bit/48kHzまでの対応や、そもそも対応していないという場合もあります。
1.3. FiiO FW5のスペック
次にスペックを詳しく見ていきます。
■主要スペック(FiiO商品ページ抜粋)
FW5 | 国内S社 | |
---|---|---|
ドライバ |
高域:Knowles製BAドライバ ×2基 中・低域:DLC/PU複合素材10mm径ダイナミックドライバ ×1基 |
6mm ダイナミックドライバ ×1 |
高音質化技術 | AK4332チップ(DACアンプ一体型)×2 | DSEE Extreme |
Bluetoothバージョン | 5.2 Class 1 | 5.2 Class 1 |
コーデック |
SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive/LHDC |
SBC/AAC/LDAC |
ノイズキャンセル | - | 〇ANC / 〇ヒアスルー |
マルチポイント | 〇 | 〇 ※ファームv2.0.0 |
360 Reality Audio | - | 〇 |
アプリ対応 | 〇 | 〇 |
連続再生時間 | イヤホン:最大7時間 充電ケース:最大14時間 |
イヤホン: 最大8時間(NCオン) / 最大12時間(NCオフ) 充電ケース: 最大24時間(NCオン) / 最大36時間(NCオフ) |
防水 | イヤホン本体:IPX4 | イヤホン本体:IPX4 |
満充電時間 |
イヤホン:約1.67時間 イヤホン&ケース:約2.0時間 |
イヤホン:1.5時間
|
充電時間 | - | 5分充電で60分使用可能 |
イヤホン重量 | イヤホン:6.4g ケース:57.2g |
イヤホン:7.3g ケース:41g |
参考に国内メーカーS社の2021年に発売されたLDAC対応TWSイヤホンのスペックを併記します。
二つの機種はスペック上、無線コーデックがLDACとaptX Adaptiveと異なります。搭載するドライバ構成が異なりシングルダイナミックと複数ドライバです。ダイナミックドライバの種類やサイズも異なります。音質ではシングルダイナミックドライバに対し、2BA+1DDハイブリッドドライバ構成により高音質化を図り、更にイヤホン左右に各2chのDACチップによる高音質化が特徴です。国内S社はDSEE Extreme(圧縮音源のアップスケーリング技術)により独自の高音質化技術が投入されていますが、それとはベクトルが異なります。そして最も異なるのは「ノイズキャンセリング」の有無と操作が物理ボタンとタッチセンサの違いです。これはTWSに求められる「音質」と「機能性」について、FW5が「音質」に振り切っていることを示しています。一方国内S社の製品は、所謂ガジェット性能という有線イヤホンとは違う市場のニーズを意識して対応していると云えます。
販売価格を比較するとFiiO FW5の33,000円(公式ストア)に対し、国内S社は33,000円(公式ストア)と同価になります。実売価格ではFW5の33,000円に対し、国内S社は26,000円前後となり、発売開始から約2年が経とうとしているためにFW5よりも安価となっています。
この価格帯は各社のTWSハイクラスモデルの競合が激しく、それらは「高音質」に加え、ガジェット機能を有する商品性の高い機種に人気が集まっています。
FW5はその価格帯に「音質」に振り切ったモデルとして投入された商品であり、最早当たり前のようにアプリ連携が可能となっているものの、ノイズキャンセリングを含めたガジェット性能は国内S社よりも見劣りします。
最後に、TWSイヤホンは快適性が重要です。単純な高音質を求めるのであれば有線イヤホンが優位です。それでも無線接続で左右独立型完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ理由はやはりそれしかありません。となれば、無線接続の安定性が重要となります。FW5はBluetoothバージョン5.2 Class1を採用し省電力と接続安定性が高くなります。androidスマホのaptX Adaptiveの音質優先(96kHz)で接続した場合、リビングにスマホを置きその部屋(LDK)の中でイヤホンを装着したまま動き回っても接続は安定しており、壁を隔てた部屋間の移動では途切れることがありました。また、屋外での使用でも音質優先設定のままで使用してみましたが、大きなハブ駅構内等では偶に途切れることがありましたが、安定しており実用十分の通信品質と云えます。この辺りはスマホとの相性があるかもしれません。
次に使用可能時間です。連続再生時間は接続コーデックにより変化します。そのため公称よりはやや短めとなりますが、出かける前にフル充電しておけば平日の通勤のお供に問題はありませんし、最新のTWSとして十分な使用時間となります。尤もこれは使用環境、条件により変わりますので参考程度にお願いします。
最後に待機時間や充電時間です。実際に約二ヵ月使ってみた印象として充電時間はほぼスペック通りと感じました。私の環境では音楽再生もほぼスペック通りでした。とは云え、こちらも使用環境等によって変化すると思いますので参考程度にお願いいたします。
※Sony Xperia 5 IIの設定>音設定メニュー画面
FW5に限った話ではありませんが、初めて接続したTWSの音量が大きすぎたり、小さすぎたりする場合があります。その場合は、androidの設定>音設定メニュー、メディアの音量を最大値に調整し本体の音量調節ボリューム調整で実際の聴きやすい音量に合わせることをお勧めします。また、Bluetooth接続機器とスマホ本体の音量調整は連動していることがありますが、FW5ではそれぞれが独立しているため、前述の設定をお勧めします。
これは一般論ですが、機種によってはイヤホン側の音量調整が1操作分の調整幅で大きくなり過ぎたり、小さくなり過ぎたりと音量調整で困ることがあります。これを前述の「(Bluetoothマーク)メディアの音量」で調整します。ポイントはスマホ本体のボタンではなく「メディアの音量」バーを「スワイプ」で調整し好みの音量に微調整し、それ以降はイヤホン本体で音量調整をします。TWSに限ったお話ではなく、ドングル型USB-DACを接続する場合などでも同様になります。個人的にはTWSもUSB-DACもスマホのメディアの音量は最大値に設定し、TWSやUSB-DACで音量調整した方が音質を損なわないという認識です。
FW5の音量調整については公式のアナウンスも同様となります。
FW5の充電は付属のケーブルをケースのUSB タイプC端子を接続し市販のUSB-A充電器で行います。
イヤホン本体の充電残量の確認はケース本体のLEDの点灯により確認できますが、より分かり易いのはスマホ本体での確認です。
※Sony Xperia 5 IIの設定>機器接続メニュー画面
androidスマホではBluetoothメニューの接続デバイス一覧に現在接続している機器が表示されますが、その中でバッテリー残量の確認ができます。
ケースの充電残量はケース正面の4つのLEDにより充電ステータスで分かります。
ケースの蓋を開けた時、または閉じた時にLEDが残量に応じて点灯します。4つのLEDが全て点灯すれば十分な残量がある。残量が減るごとにLEDの点灯が減ります。
- 残量少ない・・・LEDが1つ点灯
- 残量中程度・・・LEDが2-3点灯
- 残量十分・・・LEDが4つ点灯
次にケースとイヤホンの充電中はケース正面の4つのLEDにより充電ステータスが分かります。
充電中はLEDが残量に応じて点灯数が変わります。
- 残量少ない・・・LEDが1つ点滅
- 残量中程度・・・LEDが2-3目が点滅
- 残量十分・・・LEDが4つ目が点滅
- 満充電・・・LEDが4つ点灯
イヤホンの充電残量はスマホで確認する方が分かり易いくなっています。逆に云えばイヤホン個別の残量は判りにくい。ケースはイヤホンを収納していない時のケースの蓋の開閉時のLEDの点灯状態によって分かりますが、イヤホンは判らないのでケースのLEDにより充電残量が十分ならばそのまま使ってスマホで確認する。無ければ充電するという事になります。まあ絶対に不便とは云いませんが、この割り切った仕様は「微妙」という気持ちになります。
次はペアリング方法を説明します。
1.4. androidスマホとLDACでのペアリング方法
まず初めに、購入後は最初に満充電にします。直ぐに使ってみたい気持ちは分かりますが、先ずフル充電しましょう。
充電が完了したらいよいよandroidスマホとのペアリングです。
ここではandroidスマホのXperia 5 II、android 12を例にペアリング方法を説明します。
基本的に取説通りで問題なくペアリングを行えます。難しいことはありません。以下の手順でペアリングを行います。
- (初回だけ)最初にandroid OSの開発者向けオプションを有効にしておきます。後で色々と確認に使います。
- (通常はここから)androidスマホのBluetoothを有効にする。
- 充電ケースからFW5、イヤホン左右をケースから取り出す。
- androidスマホの設定>機器接続>新しい機器とペア設定するメニューを選択すると接続機器のリストに「FW5」が表示されますのでそれを選択するとペア設定完了です。
- 2回目以降は自動的に接続します。自動的に接続しない場合は以前接続した機器リストに「FW5」が表示されていますのでそれを選択する。
- メディアデバイスが「FW5」を表示していれば接続完了です。
androidスマホの画面右上のBluetoothマークの両サイドに小さな点が付けば完了。
※接続完了後、必要に応じ開発者向けオプションでBluetoothオーディオサンプルレート、96kHzを選択後、接続品質の96kHzを選択してください。一度設定すればXperia 5 IIの場合、記憶されており以降自動で選択されます。
※aptX Adaptiveでペアリング成功した画面
※Bluetooth接続状態を確認
※ワイヤレス再生品質画面では96kHzサンプルレート再生を選択
※開発者向けオプションのBluetoothオーディオサンプルレートが96kHzになっていることを確認
基本的に一度ペアリングすると接続機器リストに表示されますので次回以降はFW5をケースから取り出す(電源を入れる)と自動的に接続します。
自動的に接続できない場合は前述の通り、以前接続した機器リストから選択してください。
上手くいかない場合、一度androidスマホからFW5の接続の登録を削除して最初から実施しなおしてみてください。
次にアプリとの連携です。
1.5. FiiO Controlアプリとの連携
Google play Storeから「FiiO Control」アプリをスマホにダウンロードしインストールします。
次にFW5をスマホと接続後、アプリを起動しアプリのメッセージに従い設定すれば完了です。
※アプリ起動画面
※デバイス選択後の画面
アプリと接続することで、本体のアップデートが可能になります。
私のFW5本体はVer1.2でしたので、最新(2023年1月時点)のVer1.26に更新します。
アプリ画面右上の歯車アイコン>設定メニューのファームウェア更新と進みアプリの指示に従って操作すれば無事に完了します。
※アップデート中
※アプデ完了後のアプリ、ステータス画面
アプデ後は画像の通りステータスタブ、画面右上部にVer1.26(v1.26)と表示されています。そして、Ver1.2では表示されていなかった接続コーデックが表示されるようになりました。
それではアプリの説明です。
FW5とスマホ等のBluetooth接続が確立した後にFiiO Controlアプリを開きます。
※アプリとの接続後の画面
起動したアプリはデバイスの選択画面になります。ここでFW5をタップします。
※ステータスタブ
ステータス画面では、接続中のコーデックの種類やイヤホンのバッテリ残量、イヤホン本体のVer等が確認できます。
※イコライザタブ
イコライザ画面では各音域をマニュアルで調整可能。イコライジングで音の変化を楽しめます。
※Audioタブのメニュー
Audio画面では音に拘る調整ができます。左右のバランス、デジタルフィルターの選択、イヤホンの音量等に加え、ガイド音声の言語設定が可能です。
※デジタルフィルターメニュー
Audio画面のデジタルフィルターメニューを選択するとフィルター選択メニューに入ります。3種類のフィルターを選択可能です。
※アプリ画面右上の「歯車」アイコンのメニュー
歯車アイコンをタップするとFW5の本体設定カスタマイズメニューが開きます。このメニューの一番下、ファームウェア更新メニューでFW5のファームウェアアップデートを行います。
全体的にアプリとの連携は良くできていますし、アプリも直感的に選択できます。音楽再生に拘る部分はイヤホン本体で操作します。音質に拘る部分はアプリで設定するという使い方になります。アプリでは現在の設定内容の確認や接続コーデックを確認するといった使い方です。正直特別便利という事もない、普通という印象です。
1.6. イヤホン本体の操作方法
手持ちのandroidスマホ、Xperia 5 IIとペアリングし検証しました。
ここでは左右イヤホンのそれぞれの2つボタンを使った操作となります。
イヤホンを装着し前側のボタン(以降SSW)がサブボタン。後側がメインボタン(MSW)です。
- androidスマホのBluetoothを有効にする。
- FW5をケースから取り出し自動的にペアリングモードに移行し接続開始。
- androidスマホの画面右上にBluetoothマークの左右に点が付けば接続完了。
- androidスマホでミュージックアプリを起動し聴きたい曲を選択し再生する。
- イヤホン右側/左側の何方かのMSWを1回押して再生停止。もう一度1回押すと再生します。基本的に左右何方かのMSWを1回押す毎に再生/停止を繰り返します。
- 再生停止中にイヤホン右側SSWを1秒長押しすると次の曲へ進みます。
- 再生停止中にイヤホン左側SSWを1秒長押しすると前の曲に戻ります。
- 再生中にイヤホン右側SSWを1秒長押しすると次の曲へ進みます。
- 再生中にイヤホン左側SSW1秒長押しすると曲の頭に戻ります。
- 再生中/停止中にイヤホン右側SSWを1回押すと音量アップ。
- 再生中/停止中にイヤホン左側SSWを1回押すと音量ダウン。
- 着信中にイヤホン左右の何れかのMSW、SSWを1回押すと通話開始。
- 通話中にイヤホン左右の何方かのMSW、SSWを1秒長押しすると通話終了。
- 再生中/停止中にイヤホン左右のMSWを2回押すとスマホのアシスタント機能オン。(あらかじめスマホ側でアシスタント機能を有効にしておく必要があります)
- 使い終わったらケースに戻すとイヤホンの電源がオフになります。
- androidスマホとの接続が解除される(androidスマホの画面の接続ステータスが消える)。
- androidスマホのBluetoothをオフにする。
ケースを介さずにイヤホン本体のみで電源オン/オフも可能です。
- 再生停止中にイヤホン左右のMSWを2秒長押しすると電源オン。
- 再生停止中にイヤホン左右のMSWを8秒長押しすると電源オフ。
プレイヤーをandroidスマホとした場合の音楽再生にかかわる主な操作方法を抜粋し検証した方法をまとめてみました。基本的に他のandroid搭載DAPでも操作方法は同じです。(接続する機種によって一部機能が対応していない場合があります)
※左イヤホンのボタンに割り当てられた機能説明
※右イヤホンのボタンに割り当てられた機能説明
最近のTWSは音楽再生等の機能操作を全てコントロールできるのが当たり前になっていますので、FW5の様な価格帯のハイクラスTWSではできないと評価が落ちます。数年前までのTWSでは音量調整ができない、曲送り、曲戻しができない等の操作機能制限があったり、タッチ操作の感度(反応)が悪いなんて機種もありましたが、FW5ではその点に不満はありません。
ボタン操作はイヤホン側面、フェイスプレート付近に配置され、クリック感(押した感じ)やクリック時の反応も良好なので初めてTWSを使う方にも安心ですし、ボタンがフェイスプレート部にある機種では操作のたびに耳の奥に押し込むような不快感がありますので、側面の配置は理にかなっています。
注意点としては各社のTWSの操作方法が各社で異なり統一されていません。他にも所有している場合にFW5はイヤホン左右に割り当てられた機能、クリック回数が比較的分かり易くなっていますが、スマホに取説の操作方法を画像で持っておく等をお勧めします。
なお、国内S社のTWSではアプリ内で操作方法を確認できますし、左右の操作方法をカスタマイズできますが、FW5ではそういうことはありませんので、ここでも「う~ん…」な印象です。
まとめるとFW5の接続は簡単でスムース。イヤホン本体ですべての音楽再生機能操作も行えますが、アプリはイマイチ。最初に設定すればあとは使わないという感じで実用的とは言えません。それでも、何よりも音が良いという「音が良ければそれで良いんでしょ?」という、非常に振り切ったモデルです。正直販売価格的にはハイクラスに分類されます。その中でも頭一つ抜き出ているレベルといういう印象を持ちますし、音に不満はありません。それでも、販売価格からはノイズキャンセルが無い。アプリも弱いとなると、ガジェットとして評価されてしまいがちなハイクラスTWS市場では国内S社TWSに分があると云えそうです。
最後にイヤホンのリセット方法も説明しておきます。
何故にリセット?と思われるかもしれませんが、実はよく検索されている「ワード」だったりします。
1.7. イヤホンのリセット方法
- イヤホンをケースから取り出しに左と右のイヤホンのSSWを8秒長押しするとリセットできます。
- リセットが完了し出荷時の状態に戻ったイヤホンは記憶されているペアリング情報も削除されています。そのため、スマホ等に残っている登録を削除し、再度ペアリング登録を行います。
動作がおかしいなと思ったらスマホから登録を削除してイヤホン本体をリセットを先ずお試しください。
因みに、これは技術者目線の余談です。FW5に限りませんが、初期化と同様に大切なのはTWSのバッテリー残量をあらかじめandroidスマホ画面で確認しておくことです。
- TWSの充電が少なくなった際に直ぐに充電をする。
- 充電が20%以下にならないように管理する。
- 過放電は絶対にダメ!
これは過放電はバッテリー劣化を早め寿命を短くしてしまうからです。特にTWSに搭載されるバッテリーは容量が小さく、愛機は長く大切に使いたいものです。
2. FiiO FW5の実機について
それでは実機レビューを以下、まとめていきます。
2.1. FW5実機レビュー
同社のBTR7同様に黒を基調としたパッケージは光の反射で金?銀?の線で描かれた商品本体イラストが高級感のある化粧箱です。最近のFiiOらしいパッケージングです。
上蓋を開けると黒色の内装にイヤホンケースや付属品が収められています。商品の保護スポンジの内装は機能美を感じます。イヤホンケース等の収められた内装を取り外すと箱の底には取説類が小箱に収納されています。
外側と内装を黒で統一したシックな外観の化粧箱は一見すると質素に見えますが、非常に合理的に感じます。
次にパッケージの中身です。
付属品はイヤーピースがS、M、Lの3種2セットでMサイズが本体取付け済み。他にはクリーニングツール2種とUSB C to A充電ケーブルです。必要十分の付属品ですね。
注目はイヤーピースは二種類付属し、FiiOのオリジナルHS18イヤーピースが付属します。
取扱説明書は安心の多国言語対応しており、FiiOの国際対応が窺えます。
それでは実際にイヤホンを見てみましょう。
先ずはケースから。
ビルドクオリティは安心できます。つるっとした表面はプラスチッキーさを感じられる為、価格との釣り合いは微妙な気持ちになります。カラーバリエーションは黒色のみ。
次にイヤホン本体です。
イヤホン本体はTWSとして比較的大柄に見えます。意匠は同社の有線イヤホン旗艦モデル、FD7と同様であり所有感はあります。他社のTWS同様に耳へはイヤーピースで保持するタイプとなりますので、イヤーピース合わせは重要になります。
シェル本体は樹脂製で軽量に仕上げています。ステムノズルにはフィルターがあり異物の混入による故障を防げます。
先代の普及モデルのFW1よりも一回り以上大きくなったシェル本体ですが、装着感は悪くありません。耳への装着は付属品イヤーピース頼りですが、付属の2種類、3サイズで上手く合わない事はないと思います。もしも合わない場合は他社のTWS対応のタイプの様な軸の短いタイプのものであれば問題なくケースに仕舞えると思います。
※左からHS18のS、M、L。よくある中華イヤーピースS、M、L。
先述の通り、付属イヤーピースはFiiOの新型イヤーピースHS18が傘が柔らかく、フィットしやすくなっています。もう一つのイヤーピースは一般的なタイプ。傘は固めです。
付属のイヤピでもHS18の方が音質的にFW5にマッチしている様に感じますし、寧ろバランスが良いのですが、あくまでも耳への装着感がどうかというフィッティングを重視し他社製も含めて選択した方が良いと思います。
幸いなことに私はこの付属イヤーピースHS18で耳の奥に栓をするように装着し、上手くフィットできました。
余談ですが、TWSのみではなく有線イヤホンでもSedna EarFit(shortではない)は軸が長めで傘がやや硬めなこともあり、最近一周回ってなかなかフィットしない場合に重用しています。
この様にTWSイヤホンでもイヤピ選びは重要です。上手くフィットできないと装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)
それではFW5と他社製品との比較をしてみます。
先ずはケースから。
※左からFiiO FW5、Technics EAH-AZ60
※横からみたサイズ感
EAH-AZ60の方が細長く高さがありますが、FW5の方が体積はあります。
次にイヤホン本体です。
※左からFiiO FW5、Technics EAH-AZ60
FW5とEAH-AZ60はほぼ同じですが、装着感はEAH-AZ60の方が圧倒的に良いです。最近のTWSと比較しても同等と云えます。
二機種の重量はほぼ変わらないですが、EAH-AZ60が僅かに軽量です。ただしFW5も耳への装着時にはその重さの差を殆ど感じません。
次にステムノズルはFW5は一般的なイヤホンと同じサイズ感と長さ。EAH-AZ60の短く太めとは異なります。その為、ステムノズルの長さには軸の短いタイプとの相性が良いです。そのため付属のイヤーピースとの相性は良いと云えます。つまり他社のTWSも同様ですが、イヤーピース選択をしっかりできれば問題なく使えると云えます。尤も耳の小さな女性や子供では付属のSサイズ各2種類でフォットすればよいのですが、他社製を選択する必要がありそうです。また、この二機種共にステムノズル先端端面にメッシュフィルターが装備されていますし、EAH-AZ60では付属イヤピ内にもフィルタがあります。これによりシェル内部への異物混入が防げますので、長期の使用にも耐えることができますね。
2.2. FW5専用ケース
最後に、折角なので専用ケースSK-FW5を用意してみました。
流石公式ケースです。フィッティングは抜群です。ケース内側はフェルト生地によって傷がつきにくくなっています。
…でも、充電をケースに入れたままできるのは良いのですが、LEDが見えないので結局はケースから出して充電した方が良さそうです(オイ)。
3. FiiO FW5の音質について
それではいよいよ音質についてまとめていきます。
今回の再生環境はandroidスマホのSony Xperia 5 II、Bluetooth コーデック aptX Adaptive 24bit/96kHz接続です。
実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳をとじて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。
先述の通りイヤピは付属HS18イヤーピース Mサイズを使用しています。
箱出しで聴いてみた第一印象は「低音は控えめ。全体的に明るい音は硬質でくっきりはっきりとした中高音は解像感を感じられる音。」でした。
鳴らし込みを兼ねて数か月聴きこみました。鳴らし込み後は、低音域が締まり、中高音も整った印象です。硬質な中高音域はクリアで全音域がバランスの良い聴きやすい音になりました。
音場
普通からやや広めといえます。奥行きはそれ程ですが、左右の広さを感じる音。国内1万円台のミドルクラスの音圧に任せたドンシャリとは異なり空間を感じられるます。
高音域
硬質で煌びやかさがあり華やかさがある明るい音。常に前に出るような主張の仕方ではなく解像感が感じられる音。中低音に埋もれる事は無くしっかりと強めに主張していますが、尖りや刺さりは感じません。
中音域
凹みを殆ど感じず、高音よりも華やかさがあり賑やかに鳴りますが音がごちゃつかずに整理された音は解像感が感じられ、クリアに聴こえます。
ボーカルはややドライ気味に感じられますが、自然な位置からクリアに聴こえます。
低音域
低音は一聴して控えめ。量感は少な目で締まったタイトな音。解像感はそれ程高いとは思いませんが、音圧で誤魔化そうとしていません。ベースラインは控えめですが追えます。重低音の沈み込みはそれほど深さを感じませんが、TWSとしては十分。芯の強さを感じる低音です。
出音のバランス
一言で云えばやや中高音寄りのフラットに近い弱ドンシャリバランスです。
ハイクラスTWSとしてもメーカーの謳う「音質に特化したTWSイヤホン」に相応しいというのが素直な感想です。
低価格帯の様な低音が強めで支配的なドンシャリの音質とは一線を画す音は普段はお気に入りの有線イヤホンとDAPで音楽を楽しんでいるポータブルオーディオファンのニーズにも合いそうという印象です。
先ず、FW5の特徴として、明るく硬質な音という印象を持ちます。高中音域の煌びやかで華やかな音は解像感の高さを感じられます。高音域は強ドンシャリのシャリつく音とは異なり前に出すぎない主張のある音はきちんと耳に届き、ごちゃつかず、重ならず、見晴らしの良い音。適度な広がりと伸びやかにシャァンと鳴り、すぅっと音が小さくなり消え入る様を感じやすい音。低価格帯ではこれがただ音が小さかったり、耳触りの悪い尖りのある音だったりしますが、FW5では全くそれを感じません。これがTWSの高価格帯を選択する理由となります。
次に、中音域は空間が左右に広さを感じられ、華やかさのある音。音の輪郭や強弱をちゃんと耳に届けてくれます。高音同様に解像感の高さを感じられる音は演奏とボーカルの分離が良く、ボーカルが埋もれる事はありません。
最後に、低音は量感は控えめです。圧倒的な強さだったり頭の中で響くような低音ではないので、物足りなさを感じるかもしれません。それでもタイトで芯のある適度な強さで鳴る低音は中高音を邪魔しない全体のバランスとして過不足は感じません。
まとめるとFW5は空間はそれ程広さは感じませんが、左右の広さは感じられます。堅めの音は輪郭をシヤープに音像をソリッドに聴かせてくれます。中高音域は明るく華やか。低音はタイトに中高音を邪魔しない音です。全体的に華やかな音を奏でてくれます。この鳴り方はこれまでにレビューしたfinal ZE3000やEAH-AZ60とは異なり、強いて云えばHA-FW1000TやFW-1000XM4の様なリスニングサウンド。とはいえそれらの様に低音域は強くない中高音重視の音は解像感が高く感じながらノリ良くリスニングが可能となり、モニターサウンドとは異なります。
尤もこれはaptX Adaptive 24bit/96kHz接続でのお話。
iPhoneでも試しましたが、コーデックの差を感じられ、AAC接続では中音域はボーカルが一歩前に出てくるまでは良いのですが、音が真ん中に集まりやや平面的に聴こえ中高音の繊細さや低音は強く鳴るものの表現力は下がります。やはりaptX Adaptive 24bit/
96kHz接続やLDAC接続とのコーデックの差を感じました。それらでは同じ曲を有線イヤホンとワイヤレスイヤホンで聴いたときに感じられる違い、音域の狭さや音が薄く線が細くなる印象を感じ難くなっています。
※宜しければ過去の記事もご参考ください
さて、音楽は低音域が肝だと個人的には考えています。しっかりとした低音域が上の音域を支えることで全体の風景を見渡すことができたり空間を想像しやすくしてくれます。一方でそれが高音域に曇りを感じたり中音域に籠りを感じたりする場合がありますので、バランスが大事というのは言うまでもありません。
以前レビューしたEAH-AZ60では低音域は適度。高音域は見通し良く中音域もすっきりと鳴りますので、音の重なりや塊に感じ難く解像感の高い音を楽しめます。リスニングにもモニターライクにもなんでもこなせる優等生です。
次に、SonyのLDAC接続に対応した最新TWS、WF-1000XM4をLDACの音質優先で接続し比較した場合、全体的な音に遜色ありませんが、そもそもWF-1000XM4はSonyの音。基本ドンシャリでグルーブ感のある音。音楽を楽しく聴くという目的に沿った音。これは音質の良し悪しではなく、メーカーの音づくりと云えます。
最後に、FW1000TもFW5同様にaptX Adaptive 24bit/96kHz接続が可能です。FW1000Tの特徴は音場に広さと低音域です。ドンシャリのドンが強いだけの音とは異なる広がりのある音は響きが良くドォ~ン~と鳴り、すぅ~っと小さく消えいる様を感じられます。決して中高音を邪魔しないのだから恐れ入ります。質の高い低音等はこういう音を云うのでしょう。中高音域は厚みがあり鮮やかさのある音は空間の広さが感じられます。同社の有線イヤホンと比べても遜色のない広さと立体的を感じられます。
まとめると、EAH-AZ60は中音≧高音≧低音のフラットに近いバランスはオールラウンダー。WF-1000XM4は低音≧高音≧中音のドンシャリバランスはグルーブ感を感じられるバンドサウンドに。FW1000Tは低音≧中音≧高音のフラットに近いバランスはクラシックやジャズ、R&Bに。そしてFW5は中音≧高音≧低音のフラットに近いバランスはPOPSに合うという印象です。
なお、これらは全てLDACやaptX Adaptive 24bit/96kHzで接続した評価です。AAC等ではその実力を発揮できていないと思います。一度聴いてみて欲しいです。きっとスマホも良いものに換えたくなります。
4. FiiO FW5の総評
低価格帯のTWSではドンシャリ傾向が強い機種が多く、特に低音が強めの製品になりがちです。エントリークラスでは一聴して程良いドンシャリは心地良く、その音圧で良い音という認識してしまいます。求める音の好みというよりもその「商品」の価格で選択するユーザーとはそれを追求するポータブルオーディオファンとは求めるものが違いますし価値観が違います。そこに優劣はありませんし、市場の原理から云えば我々の様なポータブルオーディオファンの方が少数派です。それでもFiiO FW5はandroidスマホで音楽を聴いているユーザーがもっと良い音で聴く事ができる最高の相棒になってくれると思います。ガジェット性能は高くありませんが、とにかくお気に入りの音楽を高音質で聴きたいニーズに応えてくれる商品とまとめました。
一方、ガジェット性能もマルチポイント等、抑えるべきところを抑えていますのでWEB会議などでも活躍してくれるでしょう。唯一の難点は国内販売価格が「高い」です。代理店も円安で仕方がないのでしょうけど、ちょっと気になる販売価格の設定です。
最後に、今回は高価格帯30,000円台の高音質TWSイヤホンの紹介となりました。現在(2023年3月4日)は約33,000円でイヤホン専門店等、有名家電量販店通販サイトなどでも販売しています。TWSでも音質に妥協したくない高音質TWSイヤホンの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なイヤホン専門店での視聴を是非よろしくお願いします。
FW5
以下、イヤピ付属HS18 Mサイズ、androidスマホ、aptX Adaptive 24bit/96kHz
高音★★★★☆
中音★★★★★
低音★★★★
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★☆ (aptX Adaptive 24bit/96kHz環境の無い方★3)
※☆0.5、★1.0
国内S社
以下、イヤピSedna Earfit short MSサイズ、androidスマホ、LDAC音質優先
高音★★★★★
中音★★★★☆
低音★★★★★
音場★★★☆
分離★★★☆
お勧め度★★★★☆ (ANC性能重視の方★5)
※☆0.5、★1.0
あとがき
今回は久しぶりにTWSのハイクラスモデルのレビューをしてみました。TWSとスマホで手軽に良い音が聴く事ができるようになってきていると思います。今回の商品は特に音質に振り切ったモデルのため、ガジェット性能はそれ程高くないです。そして円安が悪い。国内販売価格は高価です。20k円中盤ならもっと評価できました。30k円出すとかなり良い有線イヤホンが買えますし。まあ音質特化で5万のTWSもありますけど、ね。
今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ