みぃねこの備忘録

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Shanling UP5レビュー【USB-DAC編】

こんにちは。

今回は中華イヤホンレビュー編をお休みし、昨年発売されたBluetoothレシーバー&USB-DACアンプのShanling UP5についてまとめたいと思います。

Shanling UP5は国内代理店(株)MUSINの直販サイトを始め、国内amazonでもイヤホン&ヘッドホン専門店のeイヤホンや同社WEB本店、有名家電量販店等で取扱があります。

 

www.heylisten.jp

 

www.amazon.co.jp

 

www.e-earphone.jp

 

musinltd.com

 

 

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1. Shanling UP5とは 

1.1. Shanlingとは

以前Shanling UA2のレビュー時にも触れましたが「Shanling(シャンリン)」は中国では歴史のあるメーカーで、DAP(デジタルオーディオプレイヤー)等を販売する中国のオーディオメーカーです。近年は小型DAPShanling Q1やエントリーモデルのM3X。ミドルクラスのM6 Ver21とミドルハイクラスのM6 Pro Ver21。ハイエンドのM8に続く新しいM9とポータブルオーディオファンにとっては人気の高いメーカーです。それもその筈。Shanlingはコストパフォーマンスの良い製品を世に送り出し何よりも音質に定評があります。

※以前のShanling UA2レビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

1.2. Shanling UP5って何?

Shanling UP5は簡単に云えば、スマホとイヤホンの接続時にその間に入れる機器です。具体的に説明すると普段スマホを使って音楽を聴く際にスマホに付属している有線イヤホン等を使われていると思います。一般的なスマホと有線イヤホンの接続方法はイヤホンのステレオミニプラグをスマホのイヤフォンジャックに直挿し接続しますが、これをスマホのUSB端子とShanling UP5をUSBケーブルで接続。そのShanling UP5のイヤフォンジャックにイヤホンのステレオミニプラグを接続、有線接続をすることでShanling UP5を外部DACアンプとして、その機能を利用し音楽を高音質で聴く事ができます。

一方、Shanling UP5に有線イヤホンを接続した状態でスマホBluetoothによる無線接続をすることもできます。これはShanling UP5のレシーバー機能を利用することで、スマホがLDAC送信に対応している場合、Shanling UP5のLDAC受信機能を利用し無線接続でも音楽を高音質で聴く事ができます。

つまり、Shanling UP5は有線接続と無線接続の何方の場合でもイヤホンとスマホの間に差し込むアダプターとなり、何方の場合でもスマホに直接接続して音楽を聴くより高音質で楽しむことができます。

DAPは無いけどスマホ本体の性能に依存せずにスマホでも良い音を手軽に聴きたいニーズをこのShanling UP5は満たしてくれるかもしれません。

 

これを聞いて「じゃあ別に要らないかな」と思われたかもしれませんが、近年のスマホの高性能化は勢いが衰えず相変わらず各社の競争が激化しています。特にディスプレイの高画質化とカメラ撮影機能強化が著しく、操作感のもたつきが無く重いアプリが動くというニーズは高く、それに合わせて本体価格も正比例しています。でも実は「音」という事に関しては御座なりと云えます。もちろん音質にも拘ったモデルとしてSony XPERIAシリーズの1 IIIや5 III等もありますが、XPERIA 1 IIIは実売15万円とかなり高価です。一方、iPhoneでも最新13では10万超ですし、一応iPhoneユーザーの私はSE2を愛用しておりその性能に満足しています。

とはいえ音楽配信サブスクリプションサービスで音楽を聴くには十分のiPhoneですが、手持ちのCDをリッピングした音楽ファイルやダウンロードした音楽ファイルを聴く場合に非常に使い勝手が悪く、この場合はandroidスマホが使いやすいのは周知の事実です。そのためサブ機として所有する方もいらっしゃるとか。

余談ですが、最近XPERIA 1 IIや5 IIが手頃?になってきましたのでこの度5 IIのsimフリー版を購入しました。少し前にXiaomiのRedmi Note 10 ProからXiaomi Mi 11 Lite 5Gに乗り換えたばかりでしたが、正直Redmi Note 10 Proより軽く薄くなった「だけ」で搭載SoCのスペックアップの恩恵も感じられず、結局直ぐに買い替えた次第です。

 

1.3. Shanling UP5の仕様

Shanling UP5の機能詳細は後述するとして、先ずは仕様をチェックしてみます。

メーカーは

  • Shanlingが誇る、ハイエンドBluetoothレシーバー

と銘打っており、主なポイントは以下の通りです(メーカーHP抜粋)。

 

ハイグレードBluetoothチップ「QCC5120」を搭載
クアルコムのQCC5120 Bluetooth 5.0チップは、優れた接続品質、迅速なペアリング、幅広いデバイスBluetoothコーデックをサポート。

 

「ES9219C」x2のデュアルDAC構成
「ES9219C」はポータブル製品向けに低消費電力を推し進めながら、強力なアンプ機能の内蔵や優れたオーディオ特性を実現した次世代のDACチップです。
S/N比や全高周波歪みは大幅に向上し、原音に忠実なリスニング体験を約束します。

 

MQAに完全対応
DACチップに内蔵されたMQAレンダラー機能とUP5の内部処理を組み合わせることによって、UP5は16xまでのMQAデコードを実行します。※USB-DACとしての利用時のみ

 

音質の鍵はFPGAと二基の水晶発振器
二基のKDS製「フェムト秒クラス低位相雑音水晶発振器」とShanlingが自社開発した第三世代FPGA技術(適応クロックサンプリングアルゴリズム)を使用して正確なデータ処理とクロック管理を行います。
ジッターを効果的に排除してこれまでのBluetoothレシーバーの常識を塗り替える高音質を実現しました。

 

DAC/AMP」x2、更なる高みへ
【3.5mm/2.5mm/4.4mm】の3種類の出力端子と二段階のゲインスイッチ、そしてシングルエンド接続時には『デュアルDACブーストモード』が利用可能です。
ブーストモード中は32Ω負荷時、112mWの数値まで出力レベルが上昇します。

 

ケーブルで接続すればUSB-DACアダプタに早変わり
UP5には「18-Core / 7 本撚り無酸素銅OTG機能付き USB Type-C to Cケーブル」が標準で付属します。
またUP5はカーオーディオでの利用を想定した「車載モード」や幅広い製品と接続するための「UAC 1.0モード」を搭載しています。
Bluetoothを利用したワイヤレス接続からケーブルを使用したワイヤード接続まで、使い方はあなた次第です。

 

数日間の外出でもOKなロングバッテリーライフ
シングルエンド接続時で最大15時間、バランス接続時は最大11時間、
スタンバイ状態では100時間のロングバッテリーライフです。
こまめに毎日充電することを忘れたとしても、慌てる必要はありません。

 

アプリとの連携

Shanlingが提供する「Shanling Controller」アプリをスマホ等にインストールし、UP5をbluetooth接続することで、Bluetooth接続コーデック、イコライザーDACフィルター、DACのシングル/デュアル切替、ゲインの設定等が可能です。

※2022/02/12現在、android OS 向け「Shanling Controller」アプリで確認

 

LCDの表示

音量やバッテリー残量、Bluetooth接続の状態に加え、以下の確認が可能です。

USB-DACとして動作中は再生するファイルのサンプリングレートを表示します。

Bluetooth接続時は接続コーデックを表示します。

 

商品説明にメーカーの自信を感じられます。小さな媒体に多機能を詰め込んだというのは凄いですよね。

次に、Shanling UP5の主なスペックは以下の通り(メーカーHP抜粋)。

 

  • 本体サイズ:68 x 39 x 14.5(mm)
  • 重さ 50g
  • DACチップ:ESS Sabre ES9219Cデュアル
  • PCM 32bit/384kHzサポート、DSD256サポート、MQA 16xサポート※1
  • 出力端子:3.5mmステレオミニ(シングルエンド)、2.5mm / 4.4mm バランス
  • Bluetoothチップ:Qualcomm QCC5120
  • Bluetoothバージョン:5.0
  • 対応Bluetoothコーデック:LDAC/LHDC(HWA)/aptX HD/aptX LL/aptX/AAC/SBC
  • 最大出力レベル:90 mW@32Ω (シングルエンド-シングルDAC)           112 mW@32Ω(シングルエンド-デュアルDAC)、240 mW@32Ω(バランス)
  • 最大連続再生時間:15時間(シングルエンド-シングルDAC) / 11時間(バランス)
  • バッテリー容量: 680mAh

※1:USB-DAC接続の時

 

音質に係わる仕様をみる限りエントリーハイからミドルロークラスのDAPと遜色のない性能を持っていると云えそうです。

また、Shanlingファンの方はご存じの通り同社のエントリーハイモデルDAPM3Xと音質に係わる主要スペックが同じです。

M3XはDAPですのでイヤホンがあればそれだけで音楽を聴く事ができますが、UP5はイヤホンの他にスマホが必要になります。その為スマホのバッテリー残量が気になる方はM3Xではそれだけで完結しますので選択肢として有力になります。一方のUP5はスマホDAPを2台持ちして荷物を増やしたくない方や音楽を聴く用途で専用のDAP用意するのは気が引ける方の選択肢として有力と云えます。まあM3Xは約4万円、UP5は約2万円ですからね。

もう少し補足すると、DAPは絶対性能は価格に比例しています。エントリークラス(~5万円)のDAPは独自OSを搭載していてもその出来が悪く操作感が悪かったり、android OSを搭載していてもSoCの性能が低くメモリも少ないので、スマホの様な操作感は望めません。例えばM3Xではandroid 7.1、SnapDragon 430、メモリ 2Gです。これはベンチマークではiPhone6にすら届いていないことになります。つまり、今時の2万円以下で購入できる格安スマホでもandroid10、SnapDragon 660、メモリ6Gが主流になりつつある今、操作感では劣りますし最新のスマホをお使いの方には最早ストレスしかないと思います。

もちろんそれが気にならない方もいらっしゃると思いますので、エントリーモデルのDAPか高性能スマホにUP5なのかは用途に合わせてご検討いただき、ご自身で店頭等にてお試しくださいね。

因みにShanling等を取り扱う国内代理店のMUSINではレンタルサービス(2022/2/12現在)も行っております。会員登録がとレンタル料が必要には成りますが、レンタルサービス利用後にポイントバックがあり、実際に試して気に入った場合にそのポイントを使って購入することができます。なお詳しい情報は同社HPにてご確認ください。

 

www.heylisten.jp

 

さて、ここからは技術的な話になりますが、UP5は32bit/384kHz PCMとDSD256(11.2MHz)に加えMQA 16xファイルの再生をサポートしています。これは手持ちのロッシー(圧縮)だけでなく、ロスレスハイレゾ音楽ファイル及び、DSDファイルやMQAファイルも再生可能です。また、昨今のサブスクリプション音楽配信サービスのApple Musicやamazon musicハイレゾロスレス)音楽データ(24bit/48kHz以上)の再生にも対応しています。もちろん手持ちのCDから非圧縮でリッピングした場合、16bit/44.1kHzのロスレス音楽ファイルとして再生可能なため、CD音質のまま聴く事ができます。

分かり易く区別すれば殆ど全ての音楽ファイル形式の再生が可能であり、例えばiTunesで購入したロッシーのAAC-LC(iPhoneで再生可能な圧縮された320kbpsの16bit/44.1kHz)ファイルや、mora等で購入したAAC-LCファイルやFLAC形式ファイル等のロスレス(16bit/44.1kHz)やハイレゾ音楽ファイル(24bit/48kHz以上)に対応していますので、手持ちの音楽ファイル財産をそれらが持つ本来の性能でそのまま再生することが可能となります。

尤も、iPhone等のiOSモバイル機器単体では標準再生アプリApple Musicで手持ちの音楽ファイルを再生できるのは現在(2022/02/12)もAAC-LCファイルの再生までとなっています。もしも手持ちのロスレスハイレゾ音楽ファイルを24bit/48kHzを超えて再生したい場合には別途NePLAYER等の音楽再生アプリを使い、UP5を接続することで可能になります。

 

それでもよくわからないという方のために、論より証拠。iPhone SE2のamazon musicを使って試してみます。amazon musicはunlimited(従来のHD会員)有料会員です。

amazon musicアプリはVer10.11.1で検証しています。

 

※UP5をUSB-DACとして接続し再生

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UP5をUSB-DACとして使用した場合の表示です。ハイレゾ楽曲24bit/96kHzが端末の性能に制限されず24bit/96kHzで再生されています。

詳しくは後述しますが、端末の性能が24bit/192kHzまで対応しているので、音源通り24bit/96kHzで再生できています。

 

※UP5を取り外して再生

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UP5を取り外して再生した場合の表示です。再生中の音質が24bit/96kHzと表示されていますが、端末の性能が24bit/48kHzに制限されていて音源が24bit/96kHzなのに24bit/48kHz音質で再生されています。

ここで注意いただきたいのは再生中の音質が24bit/96kHzと表示されていますが、amazon musicアプリの仕様上、上限が端末の性能に制限されるという事です。

さて、iPhone SE2やiPad Air4は端末性能が24bit/48kHzまで対応しています。付属のLightning-3.5mmヘッドフォンジャックアダプタを接続することでamazon musicを24bit/48kHzまでのハイレゾ音楽データの再生が可能になります。そのため、音源が24bit/48kHzを超える音源は端末性能に依存していますので、例えば音源が24bit/96kHzのハイレゾ音楽データは24bit/48kHzにダウンコンバートされて再生します。

「言っている意味がよくわからない」、「いや、面倒…」という方は、iOS端末に単純にUP5をUSB-DACとして接続し標準アプリ、Apple Musicでロスレス配信サービスを利用すればiPhone等でもサブスクの(ハイレゾロスレス配信サービスの音を楽しむことができます。

Apple Musicアプリの設定は以下記事内、2.2.項をご参考ください。

miineco106.hatenadiary.jp

 

 

2. Shanling UP5の実機レビュー

それではShanling UP5の実機レビューをしていきます。

 

2.1. UP5の実機&パッケージ

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黒を基調としたパッケージは商品が前面に出ており落ち着いた色合いは中華の怪しい安物感の無い化粧箱です。そういう意味では寧ろ国内メーカーの方がシンプルです。

箱の裏面にはスペックが記載されています。

 

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箱を開けると黒スポンジの内装がUP5をしっかりと固定していて輸送中の傷や破損を防ぐ配慮を感じられます。内装を取り出すと仕切り蓋がありそれを開けると箱の底に付属品が収納されています。

 

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付属品はUP5本体、ケース、USB C-USB Cケーブル、USB A変換コネクタ、取説類です。取説には中国語、英語、日本語の記載があります。

 

それではUP5本体を見てみます。

 

※過度に装飾の無いシンプルな外観です

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※Shanling UA2とのサイズ感
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入力側端子はUSB Cを採用。ケーブル交換が可能です。

※UP5左から2.5mmバランス、4.4mmバランス、3.5mmフォンアウト
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UP5はShanling UA2に対し2倍の厚みがあります。UP5本体の質感は光沢のある表面でやや傷の目立ちやすい仕上げとなっています。気になる方は付属のケースを使用すると傷防止に役立ちます。サイズ感としてはやや大きめです。

 

※付属USB CをUSB A変換するコネクタ

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コネクタ部にメーカーロゴが印字されています。USB A変換はPCとの接続に使用します。

 

※付属のUSB C-USB Cケーブル
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コネクタ部含め全長110mmと丁度良い長さのケーブルです。短すぎず、長すぎず、使い勝手は悪くありません。

 

2.1.1. Lightning-USB Cケーブル

付属品ではUSB C端子との接続を想定してUSB C-USB Cケーブルのみです。折角なのでandroidスマホiPad Air4(Pro含む)以降(及びPC)用と割り切らずにiPhoneでも使えるケーブルを紹介します。

 

サードパーティ製のiPhoneとの接続用Lightning-USB Cケーブル

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※付属USBケーブルとほぼ同じ全長ですが、L字コネクタの分ゆとりがあります
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iPhoneとの接続用Lightning-USB Cケーブルに「ddHiFi MFi06 Lightning to USB Type C データケーブル」が使用できます。型番が二種ありますが、その違いはMFi06Sはストレートコネクタ、MFi06はL字コネクタです。

 

ja.aliexpress.com

 

私はamazonから購入しましたが、残念ながら現在は販売していないようです。AliExpressではまだ販売していますのでどうしてもこれが必要な方はご検討ください。販売価格3,000円程度という事と、コネクタがL字タイプなので使いやすいです。

 

2.2. UP5iPad Air4(第四世代)の接続

先ずはiPadからです。iPad Air4(第四世代)はProシリーズ同様にUSB C端子です。付属のUSB Cケーブルがそのまま使用できます。

始めにUP5の電源をオンにします。次に付属のUSB C-USB Cケーブルの一端をUP5本体のUSB C端子に接続し、もう一端をiPadのUSB C端子に接続します。

次にイヤホンを接続します。今回は前回レビューしたBQEYZ Autumnを使用します。手持ちのAutumnは通常の3.5mmステレオミニプラグではなく4.4mmバランスプラグ仕様ですので、UP5の4.4mmバランスジャックに接続します。手持ちのイヤホンが3.5mmステレオミニプラグの場合はUP5の3.5mmヘッドフォン(ステレオミニ)ジャックの方に接続してください。

最後にiPadApple Musicアプリ(iOS15.2.1)を起動します。ちなみにApple Musicの有料会員の場合を想定しており、アプリの(ハイレゾロスレス設定済みを想定していますので、ご容赦ください。※本記事1.3.項最後を参照

 

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接続自体は難しいことは無く、順番を守っていれば問題なく認識されます。こういうところでストレスフリーというのは良いことです。amazon等で数多ある同様の商品ではそもそも認識しない。認識するけどコツが有る。そのコツを見つけるのに試行錯誤が必要等があったりしますので、UP5は安心して購入できる商品と云えます。

 

※音源は176.4kHz、UP5のLCDに176.4kと表示
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※音源は96kHz、UP5のLCDに96kと表示
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※音源は48kHz、UP5のLCDに48kと表示
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※音源は44.1kHz、UP5のLCDに48kと表示
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Apple Musicで聴きたい音楽を選択した際に「再生」キーの上に「(ハイレゾロスレス」と表示がありますので、そこをタップすると音源の音質が分かります。

 

 ハイレゾロスレス・・・ここが24bit/48kHzを超えていればハイレゾロスレス音源

 ロスレス・・・ここが24bit/48kHz以下であればロスレス音源

 表示なし・・・(確認できていませんが)ロッシー(圧縮)音源

 

アプリの設定を(ハイレゾロスレス再生可能にしていればロスレス以上の音源を楽しめると思います。全ての曲を試すことはできませんので、ご容赦ください。

アプリ上で44.1kHzと表示していてもUP5では48kHz表示されます。Apple Musicアプリの仕様なのか、iPadの仕様なのか、UP5の仕様なのか分かりませんが、そういう仕様と割り切ります。とはいえ、ロスレス音楽データ24bit/48kHz以上であれば一致していますので、Apple Musicで提供している音源は一般的な「16bit/44.1kHzのCD音質=ロスレス」ではなく録音時の「24bit/48kHz=ロスレス」として提供しているのかもしれません。もちろん推察の域をでませんが。

ということで、UP5をUSB-DACとして利用することで端末に依存する24bit/48kHz以下の制約を回避することができていますし、(ハイレゾロスレス音質で聴くことができています。

なお、ダウンロード購入の場合、ロッシー音源でも16bit/44.1kHzとなりますので、その場合は320kbps以下がロッシーです。CD音質は同じ16bit/44.1kHzでも1000kbps前後となりますので誤解の無いようにお願いします。 

 

2.3. UP5とSony Xperia 5 IIの接続

次に、androidスマホXperia 5 IIで試してみます。android 11、SnapDragon 865、メモリ 8GのSonyの一世代前のモデルです。

接続手順は2.2.項のiPad同様ですが、最後にandroid用のApple Musicアプリ(Ver3.9.0 beta)を起動します。

 

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iPad同様に接続自体に難しいことはありません。UP5を5 IIに接続するだけで認識してくれます。

 

※音源は176.4kHz、UP5のLCDに192kと表示

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※音源は96kHz、UP5のLCDに96kと表示
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※音源は48kHz、UP5のLCDに48kと表示
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※音源は44.1kHz、UP5のLCDに48kと表示
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android用のApple Musicアプリの画面はiPadと大きく変わったところはありません。

そしてiPad同様に「再生」キーの上の「(ハイレゾロスレス」表示がありますので、そこをタップし音質のチェックをします。

アプリでは176.4kHz表示していますがUP5では192k表示です。また、iPad同様にアプリが44.1kHzなのにUP5では48k表示となっています。音源48kや96kは一致しています。

これもiPad同様に仕様と考えますが、(ハイレゾロスレスがロッシーに変換されているわけではありませんので、(ハイレゾロスレス音質で聴く事が出来ていると云えます。

 

次にamazon musicアプリ(Ver17.15.6)も試してみます。

 

※音源は96kHz、UP5のLCDに192kと表示

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※音源は192kHz、UP5のLCDに192kと表示
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※音源は44.1kHz、UP5のLCDに192kと表示
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amazon musicで聴きたい音楽を選択した際に曲名の上に黄色い文字で「ULTRA HD」と表示がありますので、そこをタップすると現在の音質が分かります。

 

 音質・・・ここが24bit/48kHz以上であればハイレゾ音質

 端末の性能・・・ここが当該端末の再生可能なファイルの音質の最大値

 現在・・・ここが実際に再生できている音質

 Codec・・・ここが再生中のデータ形式

 

通常は端末の性能が配信されている音源の音質よりも高くなります(あくまでも端末の性能に依存)。例えば音源(音質の値)がハイレゾ音楽データ24bit/96kHzで端末の性能の値と現在の音質の値が同じであれば、「ちゃんと」ハイレゾ音質で聴くことができています。

また、そもそも先述の「ULTRA HD」表示ではない、「HD」表示される配信楽曲はCD音質(16bit/44.1kHz)となります。 

そして、実際にアプリで表示される(音源の)音質と(再生している)現在(の音質)は一致しており、これはiOSamazon musicアプリとは挙動が異なりandroid用アプリの方が正しい動きをしている様に見えます。しかし、UP5の表示は全ての曲でアプリの端末の性能と一致した値192kを表示していますので、実際に再生している値が現在の値の筈なのに、再生できる最大値を出力しているようです。

amazon musicアプリのこの仕様だけは本当に理解に苦しみます。そういう意味ではアプリからの出力が正しく機能しているのはiOSでもandroidでもApple Musicアプリと云えそうです。まあ、amazon musicが端末の性能最大値にアップサンプリングして出力しているのかどうか分かりませんし、音源がハイレゾ音質ならばそれはハイレゾで聴く事が出来ています。問題はCD品質のHD音源がハイレゾ相当にアップサンプリングされているのかどうか?…よくわからないですね。個人的にそういう仕様が不明なところもありamazon musicはPCオーディオとして作業中BGMとしての利用にしています。それならSpotifyの方が便利という指摘には「御もっとも」とお応えする次第です。

 

更に他の再生アプリとしてUAPP(USB Audio Player PRO)アプリ(Ver6.0.3.2)で手持ちのハイレゾ音源をSDカードに入れて再生できるのか?を試してみました。

結果は音源通りにUP5は表示しました。44.1kは44.1kに。192kは192kと期待通りの結果に一安心です。

これで少なくても5 IIとUP5では問題なく手持ちのハイレゾ音源を音質を損なうことなく再生できることが分かりました。

 

最後にandroidスマホXperia 5 IIでUP5をUSB-DACとして使用する場合の注意点を以下記載します。記事は5 IIで検証していますが、android 11のスマホならば殆ど同じ考え方といえ、シャオミ Mi 11 Lite 5Gでも設定メニューの違いはありますがほぼ同じです。

 

通常の音量調整とは異なる

5 IIにUP5を接続した場合、5 IIの音量出力を最大値に固定してください。

音量調整はその代わり、UP5本体にあるボリュームダイヤルで調整できます。

 設定メニュー > 音設定 > メディアの音量

で音量を最大値に固定します。

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実際には最大値でなくても構いませんが、UP5のボリュームを上げる必要がありますので、5 IIの方である程度上げておくと、UP5で微調整しやすいです。

またこの設定は、必ず5 IIとUP5を接続した状態で行ってください。5 IIがUP5を接続した場合の初期値として記憶してくれます。5 II単独で行うと爆音で耳を傷める可能性があります。

 

UP5接続時の挙動

インストールしているアプリによってUP5を5 IIに接続した直後に表示されますが、その時は基本的にキャンセルで構いません。実際にアプリを使うために起動した際、再度確認されます。

 

※UAPPアプリを起動した画面

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例えばUAPPをインストールしている場合、UP5を接続した状態でUAPPアプリを起動するとUP5へのアクセス許可をするかどうかを確認するメッセージが表示されます。UP5をUSB-DACとして接続したままUAPPアプリで再生する場合は、基本的に「OK」を選択してください。誤ってキャンセルを選択した場合は一度5 IIからUP5を外し改めてUP5を接続してください。再度確認メッセージが表示されます。

 

2.4. UP5とiPhone SE2(第二世代)の接続

最後にiPhoneとの接続です。

私のiPhoneはSE2ですのでLightning端子です。そろそろ独自規格のLightning端子を廃止してもらえないものでしょうか。

というのもLightning端子が厄介でMFI認証という壁に加え、他にも制限が存在している為にサードパーティー製品は対応を謳っていても実際に使ってみないと分からないというのが現状です。今回はddHiFiのLightning-USB Cケーブルが使えましたので早速使っていきます。※本記事2.1.1.項参照

接続の手順を以下説明します。基本的にiPadと一緒ですが接続するケーブルが変わります。

 

始めにUP5の電源をオンにします。Lightning-USB CケーブルのUSB C側をUP5本体のUSB C端子に接続し、Lightning側をiPhoneのLightning端子に接続します。

次にiPad同様にUP5にイヤホンを接続します。

最後にiPhoneApple Musicアプリ(iOS15.2.1)を起動します。

 

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接続に難しいところはありませんし、サードパーティ製Lightning-USB Cケーブルで問題なくUP5を認識しています。

 

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動作確認の結果はiPadと同じです。

アプリで音源が44.1k表示のものはUP5では48k表示となります。

 

なお、iPhoneiPadiOS端末の注意点があります。

音量が小さすぎる又は大きすぎる等の音量調整がうまくいかない場合、以下の設定をお試しください。

 設定 > ミュージック > オーディオ項【音量を自動調整】

の「オン」「オフ」を試してください。

 

※画像は「音量を自動調整」がオン

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私はiPhoneでもiPadでも「オン」の方が音量が調整しやすかったです。

個々の設定により変わるかもしれませんが、困ったときにお試しください。

 

2.5. Shanling Controllerアプリとの連携

Shanling UP5の設定を管理できる「Shanling Controller」アプリ連携することができます。androidスマホとUP5をBluetooth接続することで、アンプのゲイン設定やDACのデジタルフィルターを選択することができ、一度設定してしまえばUP5に記憶されます。

UP5本体でも殆どの設定が行えますので、特に不満が無ければアプリを使わず、UP5をそのまま使用することもできますが、UP5の設定を変更してみたい方はお試しください。

 

先ず、google play storeから「Shanling Controller」アプリをインストールします。

インストール後、UP5とスマホBluetooth接続しアプリを起動しアプリ画面の指示に従い進めます。

 

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起動したアプリの初期設定を行います。

アプリ左上の「・・・」をタップします。

 

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メニューが表示されます。

歯車のマーク「セットアップ」をタップします。

 

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接続しているUP5のステータスタブの画面が開きます。

画面上部にUP5本体Verとバッテリー残量、Bluetooth接続コーデックが表示されています。

アプリ画面を下までスクロールさせます。

 

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設定したい項目を選択し、各項目を設定できます。USB-DACとして使う場合はこの辺りはデフォルトでも問題ありません。

強いて云えば「充電中」をオフくらいですしょうか。

次にアプリ画面下部のオーディオタブを選択します。

 

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ここではUSB-DAC接続で重要な設定をします。

シングル/デュアルDACの項は3.5mmヘッドフォン端子に接続した場合にDACをシングルかデュアルの何方で動作させるかを選択します。バランス接続の場合は基本的にデュアルです。ここは折角なのでデュアルDACを選択します。

ゲインはお好みで。チャンネルバランスは余程のことが無ければ「0」のままにしてください。

DACフィルタもデフォルトのLinear Phase Fastのままで良いと思います。

次にイコライザタブを選択します。

 

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各帯域の調整が可能です。画面右上のバーをタップしてオン/オフを切り替えます。私はデフォルトのオフのままです。

 

UP5の機能を使い倒すのにこのアプリは活躍してくれますし、何よりもUP5本体で設定するよりも直感的に設定変更できるのが利点です。

 

それでは次項ではいよいよUP5の音質を確認してみます。

 

 

3. Shanling UP5の音質レビュー

前項までにUP5とiPad/iPhone及びXperia 5 IIとの接続テストと、アプリによるUP5の設定を行いました。

ここからは実際にUP5を使って音質がどのように変化するのかを試してみたいと思います。

今回は【USB-DAC編】という事でXperia 5 IIを母艦として試してみます。

イヤホンはBQEYZ Autumnを使い、再生アプリはUAPPを用います。

 

3.1. Xperia 5 IIに直挿しの音質

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先程同様にイヤホンはBQEYZ Autumnを。再生アプリはUAPPを用い5 IIのヘッドフォンジャックに4.4>3.5変換を用いて直挿し接続します。

ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

イヤピはSedna EarFit Mサイズ、付属4.4mmバランスケーブルを3.5mmアンバランス変換。Autumnの音質調整フィルタはNORMALです。

聴いてみた印象は、Xperia 5 IIはSonyが音にも拘ったスマホという謳い文句に納得させられるものでした。

高音ははっきりと鳴らし、低音は程よく鳴る。中音はボーカルを聴きやすく前面に出しながらも演奏がしっかりと聴こえます。使用したイヤホンがAutumnという解像感の良いものだったこともあり「普通に満足しちゃうだろうな、コレは」という印象です。

 

3.2. UP5をUSB-DACで使用した音質

それではXperia 5 IIにUP5をUSB-DACとして接続し実際に聴いてみます。

ソースは同様に宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピはSedna EarFit Mサイズ、付属4.4mmバランスケーブルをUP5の4.4mmバランス端子に接続。音質調整フィルタはNORMALです。

先に聴いた5 IIの直挿しとの違いを一聴して感じます。SN比の良さからくる背景の黒さを感じ、高音も低音も不自然に強調されていないものの、5 IIでは軽く感じた低音が効いていてタイトで強さがあるのが分かります。高音も綺麗に広がりますが強調感は無く、自然に鳴り解像感の高さを感じます。5 II直挿しとの比較は申し訳ないほどの違いを感じました。その為、以下はUP5とBQEYZ Autumnのレビューを再編集して記載します。

 

UP5を通して聴いた音場はやや広めから広め。前後左右の空間の広さを感じられます。5 II直挿しのみで聴いたときに十分と感じた音場がやや狭く中心に集まっていると感じます。

高音もUP5では煌びやかで響きの良さを感じます。上の上までの伸びやかさも感じられ、適度な華やかさと存在感は十分でなめらかさもあり尖りは感じません。5 II直挿しのみで聴いたときはそこまでの伸びを感じないもののアタック感を感じられます。

低音はUP5では量感が控えめですが、芯が感じられ締りとキレは良好。ベースラインは追いやすい。重低音は沈み込みは深く、芯の強さもあります。ところが5 II直挿しのみで聴いたときはUP5で控えめに感じた低音が全然足りなくて軽く広がりも少なく感じます。単純にスマホでは出力が足りないという事だと思います。

中音はUP5が高音同様に響きが良く華やかさがありますが、団子感やゴチャつきを感じません。ボーカルはクリアで自然な位置から曲によってやや近めで聴かせてくれクリアで聴きやすく、ドライ気味ですが瑞々しさを感じます。5 II直挿しのみで聴いたときの華やかさはごちゃつきがあると感じます。

5 II直挿しのみでではドンシャリですが、UP5は一言で云えば中高音寄りのフラット寄りのリスニングサウンドという印象です。

UP5は高音は煌びやかさは十分で響きのある華やかさは前に出るような主張もなく、自然な感じ。超高音は僅かに控えめな印象ですがレンジの広さを感じられ、伸びも自然でなめらか。不快に感じる尖りとは無縁で、小さな音でもしっかりと耳に届き埋もれることは無い他の音を邪魔しない爽やで清々しい音。決して最初だけ強調され前に出るようにシャンシャン鳴らすのではなく自然な強さで鳴り演出感はありません。全体のバランスを崩していない自然な音は1DDとして非常に質の高い高音を届けてくれます。

中音は凹みを殆ど感じず、楽器の音はボーカルの周りから少し離れやや後ろ辺りに位置し適度に華やかに鳴りますが、その音は統制され見通し良く鳴ります。分離の良さを感じられます。ボーカルは自然な位置から曲によってやや近めでクリアで聴きやすく、高音や低音に埋もれません。

ボーカルは僅かにドライ気味なものの息遣いを感じられ不自然さは無く、瑞々しさを感じられます。その分しっとりとした艶のある声を楽しみたい場合には相性というか分の悪さを感じるかもしれません。

低音は量感は控えめに抑えられています。そのため広がりや響きはそれ程感じません。響きというよりも芯のある締りの良い音はキレの良さと相まって小気味良さを感じます。音の強さ、音の強弱や音階の掴みやすさを重視した解像感の高い音を感じられますが、雰囲気の良さとは対極かもしれません。中高音寄りのフラット寄りのイヤホンとしては適度な低音と云えるのかもしれません。

重低音は沈み込みは深く、芯のある強さを感じられ小気味良く感じられます。低音域は高音中音をリズミカルに下支えするキレの良さは高音中音の煌びやかで響きの良い音をマスクすることなく感じられると思います。

 

気になる5 II直挿しと比較したUP5の音質傾向ですが、高音は演出感が少なく自然に鳴らし綺麗に聴こえます。低音脚色は無くしっかりと鳴り量感に不足はありません。中音は特に違いを感じ、音場が左右に広がり解像感と分離感は良好です。ボーカルはクリアですが淡々と聴こえ、艶とかリアルさはそれ程感じませんが、エントリーハイDAPと比較してもレベルの高い音質と云えます。

一方、5 IIは高音の主張を感じますが、低音は軽く量感もあまり感じません。中音はやや真ん中に集まるもののボーカルが前に出て聴きやすく音楽を楽しく聴く事ができます。簡単に違いを云えば全体的に軽い音がする格安スマホの音とは違い、まとまりのあるリスニングサウンドで音楽を楽しく聴く事ができる5 IIに対し、UP5では音をそのままに淡々と鳴らしフラットに近いバランスでモニターライク寄りと云えます。どちらも良い音かと云えばUP5と即答します。5 IIではリスニングサウンドとして派手に鳴りますが低音がもの足りない印象を持ちますし、なによりもUP5の方が背景の静寂、黒さを感じられノイズの少なさが好印象です。

 

音質の違い一言で云えば、前述の通り5 II直挿しではそもそも出力が足りず、イヤホンの性能を活かしきれず鳴らしきれないこと。背景の静寂感はUP5が好印象ということが云えます。ちょっと比較用のイヤホン選択が極端だったかもしれません。それでも敢えて違いが分かり易い方が伝わりやすいと思いますし、今回使用したBQEYZ Autumnではその差が顕著でしたが、中華の低価格帯であればその差を大きく感じないかもしれません。

尤も、スマホにUSB-DACを検討している方は、数万クラスのイヤホンをお持ちだと思いますので、やはりそのイヤホンをスマホ直挿しでは本領発揮できていないことを知っていただく一つの例としてご理解いただければと思います。

そして、同社UA2との単純な音質のみの比較としては個人的にはUA2の方がよりHiFiサウンドを楽しめると思いますが、UP5の利点は本体で任意にボリューム調整が可能というところだと思います。そういう意味では本国でUSB-DACの新製品、UA5がリーク?発表?されており、こちらはUA2の上位モデルとして気になります。今年春ごろ?の国内の正式発売を楽しみにしています。

 

 

4. Shanling UP5【USB-DAC編】のまとめ

さて、Shanling UP5は比較的コンパクトなBluetoothレシーバーでありながらもUSB-DAC機能を持ち、ミドルクラスDAPに迫る音をサブスクリプション音楽配信サービスや手持ちのハイレゾ音源を良い音で手軽に楽しめことができるとまとめました。UP5の音質については以前のBQEYZ Autumnをレビューした際の記事を再編集しておりま故ご容赦ください。

そしてUP5本来のBluetoothレシーバー機能とその音質については機会があればまとめたいと思います。

最後に、今回もいつもとは違う趣で商品レビューをまとめてみました。個人的には中華USB-DACアンプというDAP要らずのスマホで十分音楽を楽しみたいニーズにお応えできていれば幸いです。

現在(2022年2月12日)は代理店直販サイトやamazonECサイト、国内家電量販店店頭等でも発売されており、20,000円を少し超える価格で購入可能です。機能に対し安価な実売価格は十分満足できる内容となっていると思いますので、この商品を検討している方は保証の面からも安心確実な国内正規代理店取扱品の購入を検討してみてくださいね。

 

 

あとがき  

あとがきとして、今回は中華製のUSB-DACアンプの活用をiPadiPhoneでどのように使うことができるのか。特にサブスクで活用できるのか。それをどの様に使うのかをまとめてみました。これを読んでくださる方が何故このサイトにたどり着いたのか?を重視してまとめてみました。尤もこの記事は自己満足の域を出るものではありませんが、皆さんが少しでも参考になれば幸いです。

一方、日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみです。最近はKZ系でコラボ商品が多く発売されており今後も低価格?を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンや、中華DAC及びヘッドホンアンプにも挑戦していきたいと考えています。気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

※2022/2/14 3項を再編集