みぃねこの備忘録

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KBEAR LARKレビュー

こんにちは。

今回はいつもの1BA+1DD中華イヤホンレビュー編として低価格帯で発売されたKBEAR  LARKについてレビューをまとめたいと思います。

AliExpressのWooeasy Earphones Store(@hulang9078)から購入しています。

 

ja.aliexpress.com

 

国内amazonでもWTSUN Audio(@Zhuo520x)で取扱があります。

 

 

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1. KBEAR LARKについて 

KBEAR LARKはKBEARブランドの1BA+1DDハイブリッド最新モデルです。先日のKZ ZSN pro Xに続き低価格1BA+1DDハイブリッドモデルの紹介となります。前回KZ ZSN Pro Xを真打と紹介し2020年はこれ以上は無いだろうと予想していました。なのに、KBEARがやってくれました。はい、それがKBEAR LARKです。

KBEARは今年、低価格中華1BA+1DDハイブリッドモデルのKS2を発売しそちらも安定した音質が好評を得ておりますが、このLARKはKS2をより洗練した音づくりで魅了してくれます。

KBEARの音づくりはハズレの無い安定安心の音。その音づくりは適度な高音域と低音域に支えられた聴きやすい中音域が、そう感じさせてくれるのだと考えています。だからと云ってつまらない大人しい音なのかと云えばそれは違いあくまでも適度。この適度だからこその一聴して「あぁ音が良いな」と感じられるのだと思います。

一方、KZ社は以前のレビューでも触れた通り中華イヤホンファンには説明不要なトップブランドです。これまでに数多の低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルを発売し、このブログでも紹介させていただきましたが、そのKZ社の代名詞はやはり「高音低音が元気で派手なドンシャリ」と云えます。

しかし、今年のKZは新しく「X」シリーズを展開しており、ZSN pro XやZST Xで新しいKZの音を「らしさ」を残しつつ、これまでとは違うKZを期待させ、それを裏切らないモデルとなっています。

実際に聴き比べればKBEAR LARKとZSN pro Xは狙う音が異なるのだろうという事を感じられ、同価格帯の他ブランドの低価格中華イヤホン1BA+1DDハイブリッドモデルとしてどちらも頭一つ抜けていると感じます。

 

そのKBEAR LARKはKS2に続き発売され、そのKS2がバランスが破綻していないややドンシャリという音質傾向でしたが、ややもすれば凡庸なややドンシャリでした。というのも中音域はすっきしりし聴きやすさはありますが、やはり高音低音がしっかりした音づくりの為、低価格中華の数多のモデルに埋もれてしまいます。バランスが良い音なんですけどその分インパクトが足りないという長く愛される要素があるものの中華イヤホンはそのインターバルの短さから定番となるには至らず。メーカーもそれを意識したのか、LARKではKS2からの進化を窺えます。

箱出し一聴した瞬間から「これは違う」と感じられるインパクトがあります。

具体的には音質レビューの項で後述するとして、高中音域がすっきりとした明瞭な音。特に中音域、ボーカルが明朗な印象です。

もうインパクトがない(失礼)モデルとは言わせない。そんなメーカーの強い気持ちを感じられる音質傾向はバランスの良さはそのままに完成度の高さを感じられる音を聴かせてくれます。

 

そんな不遇のKS2の後継機として、登場したLARKは従来の安心安定だけではなくインパクトを与えてくれるKBEARの意欲作と云えそうですね。

 

というわけで今年7つ目の低価格1BA+1DDハイブリッドモデル、KBEAR LARKを同社KS2やKZ ZSN pro Xとの違いを交えながらレビューを纏めていきたいと思います。

 

KBEAR LARKのスペックですが先述の通り中華イヤホンの低価格帯で多く採用されている高音域用のバランスドアーマチュアドライバ(BA)を1基と中・低音域用のダイナミックドライバ(DD)を1基搭載した片側デュアルドライバ構成のハイブリッドモデルです。2つのドライバはダイナミックドライバには新型の直径10mmドライバを採用し中・低音域用に。BAにはカスタマイズBAを高音域用として搭載しています。

イヤホン本体はLARKのシェル本体が樹脂製。フェイスプレートとステムノズルが金属製と同様。KS2のステムノズルをン除く樹脂製シェルとは異なり、ドライバのハイブリッド構成と共にシェル素材のハイブリッド構成という低価格帯のスタンダードです。

以前ステムノズルの素材が金属製と樹脂製との違いによって音質傾向への影響をこれまでレビューした経験から、それが高音域に現れると感じていますが、多くの低価格1BA+1DDハイブリッドイヤホンでは高音域を担当するBAドライバがステムノズルの中に配置されており、音道管を使用していない為、高音域の伸びや響きに影響があると経験則で捉えています。

とはいえ最も大切なのはこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホン同様に各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングが重要となります。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくると云えますね。

 

KBEAR LARKの納期としては今回AliExpressで購入し中国本土からの発送という事もあり、国内amazonのようにはいきません。今回もオーダーから数週間で届きました。昨今、感染症の影響で中国からの輸送は平時の様にはいきませんが、それも徐々に回復傾向であり最近はシンガポール経由ではなく台湾経由等で動き始めていますので、物流の安定化までもう少しというところですね。尤も平時であればAliExpressならば早くて約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間から1か月。万が一の不良の際には返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

2. KBEAR LARK実機レビュー 

それでは、早速KBEAR LARKの実機レビューを以下、まとめていきます。


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パッケージングは従来のKBEARのシンプルなデザインの小箱とは異なりやや大きめのスリーブタイプの化粧箱です。
箱の表にはイヤホンイラストが。裏にはスペックが記載されています。


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スリーブを外すと黒地の内箱が。内箱は黒地の内装の台座にイヤホンが収納され、傍の黒い小箱に付属品が収納されています。その黒い小箱にはそれぞれイヤーピースとケーブルやイヤホンケース等の付属品が入っています。

 

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付属品はシリコンイヤーピースが黒色タイプと白色タイプのS、M、Lの3種が計2セットと、黒色タイプのシリコンイヤピMサイズが本体取付け済み。他にはケーブルとイヤホンケースです。U5K、実売3,000円以下の低価格帯としては豪華な付属品となります。またケーブルは後述しますが、KS2に付属の従来の銅線タイプから銀メッキ銅線のアップグレードケーブル相当に変更されています。


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次にビルドクオリティですが、中華イヤホンで心配されるような雑なところはなく、近年のレベルアップを感じられ、ZSN pro X同様に綺麗に仕上がっています。カラーバリエーションは黒色と緑色と紫色があり、今回は紫色を選択しています。


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付属ケーブルは先述の通りKBEARの従来の4芯銅線からアップグレードケーブル相当の銀(白)色の編込みタイプ、ケーブルスライダー付きで4芯銀メッキ銅線の線材が採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプで、イヤホン側はTFZタイプ、2ピン仕様、KZ極性(上がプラス)です。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的に絡まりにくくしなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルの中でも質感が高くそのまま使用できますし銀(白)色ケーブルはやや派手なところもありますが、シェルの金色と相まって普段使いでは少々目立ちますね。

参考までにこのシュア掛け用のチューブでの癖付けがどうしても耳に合わない場合には、みぃねこはこのチューブをライターで焙り(チューブに火を直接当てる=炙る。誤解しないように!)、自分の耳に合うように癖付けを手直しています。これによって良い塩梅に調整し装着感を改善することができますので自己責任となりますが、興味のある方はお試しくださいね。

 

※画像左からKS2、LARK、ZSN pro X 
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LARKとKS2、ZSN pro Xの外観の比較として、サイズはほぼ同じ。シェルの造形はLARKとKS2は同様で、ZSN pro Xが異なります。LARKがKS2の改良版であることが窺えます。

LARKとZSN Pro Xはステムノズルとフェイスプレートが金属製でフェイスプレートのデザインは異なります。こうなるとKS2のステムノズルを除く樹脂製シェルが一番軽量です。それでも耳への装着時には殆ど気にならないレベルの差でしかなく、3機種共に耳への装着感は悪くありません。ステムノズルの太さは3機種共にやや太め、角度も3機種とも同じとなります。

そのため耳への装着時には3機種共に装着感は良好ですね。

また、ステムノズルは全て金属製、もちろん全てにメッシュフィルターがあり異物混入による故障を防げますので安心ですね。

そして、シェル本体の形状は3機種共にシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

なお、先述の通りLARKはステムノズルは比較的太めです。太いステムノズルは装着感に影響があり、付属の黒色、白色イヤーピース共にMサイズを耳に浅めに蓋をするように装着する形がしっくりきました。

 

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そして付属イヤーピースでも音質に違いが感じられます。

黒色は傘が白よりも柔らかく、音質は中低音寄りで高音域と中音域の間、高中音域がすっきりし中音域と低音域の間が前に出ます。そのためボーカルは普通の位置でやや中音域に重なりを感じられますが、落ち着いた音色に感じます。

白色は傘が黒よりもやや硬く、音質は中高音寄りで高音域と中音域がすっきりくっきりとした分離感の良い音に。その分ボーカルはクリアでやや近く、低音域もやや弱く感じられかまぼこ型に近い音色の印象になります。

装着位置は両方変わらず、サイズも同じですのでイヤーピースの影響と云えます。

低価格帯ではいつも付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じますが、今回は付属のイヤピ白色で十分と感じられそれを使用しています。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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3. KBEAR LARK音質レビュー

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今回の再生環境はSHANLING Q1、直挿しアンバランス接続です。

これまで低価格帯はShanling M0をメインに基準としてレビューを行ってきましたが、前回同様にQ1にて行います。以前Shanling M0とFiiO M5の比較や、M0とiPhone6sの比較を行っており、それぞれの違いもありますが、今後は新型のSHANLING Q1で比較しますので、ご容赦ください。

M0とQ1はDACやアンプ等の主要のスペックには変わりがありませんが、聴き比べるとQ1はM0よりも低音が豊かに感じます。どちらもバッテリー駆動なのでM0よりもQ1の方が容量が増え電源供給に余裕があるからなのかもしれませんね。

低価格帯のイヤホンの場合でそれらの違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
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※FiiO M5とShanling M0の比較もよろしければご参考ください。 

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それでは実際に聴いてみます。

ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは付属白色Mサイズ、付属銀メッキ銅線ケーブルです。

箱出しで聴いてみた第一印象は「高中音域がくっきりとし中音域がクリアな出音でややかまぼこ型のバランス。ボーカルが聴きやすい音。」でした。

箱だしではやや低音に膨らみを感じたので先に鳴らし込み。鳴らし込み後は低音が締まり落ち着きました。

 

音場は広くも狭くもない普通。

高音は煌びやかさがあり華やかさがあるが、刺さりは感じない。

低音は適度な量感があり芯が感じられ締りとキレがある。ベースラインは追いやすい。

重低音は沈み込みはそれほど深さを感じないが強さはある。

中音は適度な華やかさはゴチャつかず分離感が良くすっきりしている。ボーカルはクリアでやや近く自然な位置から聴かせてくれ、曲によってやや近く感じ聴きやすい。

一言で云えば中高音寄りのかまぼこ型に近いややドンシャリ

高音は低音域に埋もれない存在感のある煌びやかさと適度な華やかさがありますが、超高音までの伸びは感じないものの不快に感じる尖りはありません。

中音は凹みを感じず、楽器の音がボーカルのやや後ろその周りで埋もれずに聴く事ができます。ボーカルはクリアで聴きやすくやや前に感じられ、高音低音に埋もれません。

中音域の音に適度に華やかで心地良く、音数が多いハードな曲でも音の重なりは少なめ。それでいてちゃんとボーカルを引き立てている印象です。

ボーカルはバラード等ではやや近く感じ、アップテンポの曲ではややドライ気味ですが楽しく聴けます。そのためしっとりとした雰囲気を楽しみたい場合に多少相性を感じるかもしれません。

低音は適度な量感があり、決して弱くなくしっかりしておりますが、支配的ではなく不足のない十分な量と芯のある音で締りとキレがあり強さがあります。重低音は十分な強さがあるものの深く沈み込む程ではありません。それでもこの低音がクリアな高音中音を適度な強さで支えることでKBEARらしさであるバランスが破綻していない音を聴かせてくれている印象です。

 
これは以前レビューしたZSN pro Xのドンシャリとは異なる音ではあります。そういう意味ではZSN pro XはKZの生命線である高音と低音を疎かにせずに聴きやすい音色がKS2の上位互換といえ、寧ろ従来のKBEARらしい音に近い音かもしれません。一方LARKはKZの音に寄せた訳ではなく、従来の適度な高音低音域に加え中音域をすっきりクリアに聴かせる音色を進化させた結果がこのかまぼこ型に近いややドンシャリというと云えるのかもしれません。その結果超高音域と重低音が多少犠牲になっているとも云えますね。

いずれにせよLARKの音質傾向は低価格帯のポピュラーなドンシャリとは一線画す音と言う印象です。

 

※以前のKZ ZSN pro Xのレビューもご参考ください

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※以前のKBEAR KS2のレビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

LARKは勿論KS2の中低音中心の音と異なるバランスです。特にKS2の方が低音域の量感が多く重低音は深さがあります。そのため、こちらの方が好きという方もおりますので一概にどちらが良い音とは云えませんが、少なくてもどちらも中音域を疎かにしていないKBEARの音と云えますし、LARKはより中音域が繊細に聴くことができます。

そしてKZ ZSN pro Xは全体のバランスが良く何でも対応できる優等生ですが、LARKの中音域には一歩及ばず。恐らくZSN pro Xは高音域と中音域の間を凹ませずにピークを持ってくることで従来のKZの強ドンシャリとは異なる中音域を疎かにしない聴きやすいドンシャリと、LARKが高音と低音を抑え気味にするも決して疎かにしたわけではなく中音域の聴きやすさを重視した音質傾向はメーカーの音づくりを如実に表した結果なのかも知れませんね。

LARKの音づくりは多ドラハイブリッドや複数BA機ではポピュラーなチューニングですが、従来の1BA+1DDハイブリッド機ではKZ ZSN pro Xの音がポピュラーだと思います。それ故にLARKの音質傾向はあまり例を見ないですね。

 
まとめるとLARKは中・高音域は煌びやかさ華やかさは適度な存在感を示しますが尖りは無く、低音域は重低音は適度でも強さと締まり、キレのある存在感は心地良く、けして出しゃばらない。中音域は音の華やかさ分離の良さとボーカルの聴きやすさを感じられる完成度の高さはZSN pro Xとリスニング用途として二強と云える低価格中華1BA+1DDハイブリッドイヤホンです。

尤もこのリスニング用途としてのバランスの良さは中華イヤホンには高音域のシャリつく刺激的な強さや低音のドンの量が多い強ドンシャリを求める演奏メインで聴きたい方には、少しもの足りないと感じ評価が分かれてしまいそうです。

 

高音   ZSN Pro X ≧ LARK ≧ KS2 

中音   LARK ≧ ZSN Pro X ≧ KS2

低音   ZSN pro X ≧ LARK ≧ KS2 (量感はKS2が一番)

ボーカル LARK ≧ ZSN pro X ≧ KS2

 

 

4. KBEAR LARKの総評

さて、KBEAR LARKは中音域を重視しボーカルを聴くのに適したイヤホンであり、ドンシャリイヤホンと一線を画すイヤホンとまとめました。

そして付属品の豪華でこれだけで完結できるところからも初めて選ぶ中華イヤホンの一本に相応しく、もちろん従来からの中華イヤホンファンにもドンシャリとは異なる傾向を楽しめる一本としてお勧めできます。

もっと云えばLARKとZSN pro Xの二本を抑えれば今年発売した低価格中華1BA+1DDハイブリッドイヤホンは不要かもしれないと個人的な印象です。

 

最後に、今回はAliExpressで先月発売された低価格帯の中華イヤホンの紹介となりました。現在(2020年11月7日)はAliExpressやamazonで発売されており、一足先にAliExpressで3,000円台で発売され、プレオーダーやフォロワー割によって2,000円台半ばの価格で入手可能です。一方amazonではprime扱いの3,000を切る価格と、AliExpressの方が安価に入手できますが、その入手性には現在特に難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっておりますので、低価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、少しでも安く手に入れたい方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

LARK

以下、付属ケーブル、付属白イヤピ M使用、DAP Q1
高音★★★★ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★★ (重低音重視の方★4)

※☆0.51.0

 

ZSN pro X

以下、付属ケーブル、付属溝無黒イヤピ M使用、DAP Q1
高音★★★★ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★★ (ボーカル重視の方★4)

※☆0.51.0

 

あとがきとして、今回はいつもの低価格中華1BA+1DDハイブリッドイヤホンの新商品のレビューをまとめました。これで通算31個目です。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですが、今後も低価格?を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ