みぃねこの備忘録

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final VR3000レビュー

こんにちは。

今回はいつもの1BA+1DD中華イヤホンレビュー編をお休みし国内メーカー、finalから発売されたゲームやVR動画の音声に特化したイヤホンとして発売されたVR3000についてレビューをまとめたいと思います。

発表と同時にメーカー直販ページで予約し無事に発売日に入手できましたが、現在は二次予約受付と販売在庫がない様子です(2020/12/5現在)。

以下メーカー直販ページです。

 

final-audio-design-directshop.com

 

※メーカー直販サイトでは「お友達紹介割引」というものがあります。よろしければ私のtwiter ID(@を除く)をご利用ください。今後の励みにさせていただきます。

 

勿論、国内イヤホン&ヘッドホン専門店大手で取り扱いがあります。

 

www.e-earphone.jp

 

 

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1. final VR3000について 

finalブランドは2007年に設立したS'NEXT社のオリジナルブランドとしてEシリーズ等のヒット商品を生み出し販売しています。そのfinalブランドにはイヤホンやヘッドホンのハイエンド機からエントリー機と幅広くラインナップがあり、前述のEシリーズ、E2000やE3000は5,000円以下の予算で選ぶならば最初に聴いてほしい外せない商品として定番化しておりますが、このEシリーズに2年前E1000というエントリー機が追加されました。

E1000が誕生した経緯も同社のこだわりが感じられ、マーケットとしてもそれは正解であったことは記憶に新しく私も本ブログでレビューしています。

 

miineco106.hatenadiary.jp

 

そしてE1000発売から半年強後、今度はE500を発売しています。

そのモデルナンバーからE1000よりも更にエントリー?ではなく、VR動画やゲームに特化したイヤホンとしての登場です。これには正直驚きました。E1000よりも更に安価でありながら特定のコンテンツに向けた製品の発売。確かに巷ではASMRが話題となりましたし、youtube等で動画視聴が当たり前の時代です。もうTVは地上波を観るハードではなく、ゲーム、youtubeNetflix等のコンテンツを楽しむ端末の一つでしかなくなっています。

そういう意味ではやはりE500の潜在的ニーズがあったことは間違いなく、発売から早々に販売数を伸ばしました。他社もゲーム用等と銘打ち販売していましたが、その価格の安さも追い風になったのは間違いないでしょう。かくいう私も初めに1本買った後、追加で1本、また1本と結局3本持っています。

E500の凄さはやはり音楽を聴いてもボーカルの映える音というところも見逃せませんが、動画視聴時の音声が聴きやすくしているところです。そして画面に映っている人の声や音は勿論ですが、画面外の存在の音、人の声や効果音がまるで自分が画面の中にいるように感じられる定位の良さです。特にバイノーラル録音された音源を聴くと第三者視点の仮想空間から現実の世界に自分が居る様な錯覚を感じられます。

個人的には主にスプラトゥーン2というゲームで使っていますが、動画同様に定位の良さが気に入っています。

そんなE500の上位モデルとして今回VR3000が新発売されたとなれば、即予約するのは仕方がないですよね。

 

VR3000ですが執筆時点で初回入荷分は完売のようで、次回は12月下旬頃のようです。1本8,000円のイヤホンが売り切れって凄いことです。だって一般的に音楽を楽しむ殆どの方はスマホに付属しているイヤホンを使っているようにそれには拘りがないものです。それが壊れた時や無くした時などに変わりのものを購入しようとして、「良い音がしますよ」って紹介しても「価格8,000円です」ってところで「高い!」「他にはないの?もっと安いやつ」となるのが一般的な反応です。

そこで前述のfinal Eシリーズ、E2000やE3000が定番として売れる訳ですね。

というのも、大きく分けてPOPSにはE2000が4,000円。クラシックにはE3000が5,000円。イヤホンに4,000円以上は…という方にはE1000が3,000円と盤石のラインナップです。そしてゲームや動画にはE500が2,000円と破格。

ではVR3000はどこがターゲットなのかというと、やはりEシリーズで興味を持った一般層に対して「もっと(用途に合った)良い音がするものは無いの?」という要求を満たす製品群としてEシリーズフラッグシップのE5000やE4000もありますが、最新のAシリーズ、A3000やA4000と、このVR3000と云えると思います。

そしてE5000の予算を出せる方にはBシリーズも視野に入ってきますね。Bシリーズは特に聴きたい音楽に合わせた音質を得られますし、何よりも使用しているドライバーがE、Aシリーズのダイナミックドライバーと異なりバランスドアーマチュアを採用(B1のみダイナミック型とバランスドアーマチュア型のハイブリッド)しており解像感の高い繊細な音を聴かせてくれます。

話が少しそれましたが、finalのイヤホンラインナップも簡単に説明したところで、本題のVR3000について深堀します。

 

VR3000は前述したVR動画やゲーミングイヤホンとしてのE500の実質的な上位モデルです。実はこのE500とVR3000の間にもう一つEVA2020というコラボモデルでありながら3Dイヤホンを謳う商品があります。

当初E500のコラボ版と予測していましたが、実際に手元に届いたものはシェルがE1000の形状に近く、聴いてみると確かにE1000の音とは異なりE500の音。もっと云えばE500をもう少し空間表現を広くしたモデルでしたが、その差は大きくなくE500を持っていれば買替はコラボ先のファンでもない限り不要かなという印象です。

そのため、今回のVR3000はEVA2020の二の舞ではなく、実質的な上位モデルとしてシェル形状や新型ダイナミックドライバーをA4000やA3000同様に採用。A4000、A3000ではケーブルを2ピンでリケーブル可能としていますが、VR3000ではマイク付きのリケーブル不可モデルとしたシーンに合わせた商品としています。もちろん価格との兼ね合いもあったでしょうし、マイク有り無しモデルの併売等も検討された筈ですが、それでも8,000円を切る価格という事にイヤホンマニアとしても特にゲーム好きとしても敬意を表したいと思います。勿論一般購買層からすれば「高っ」ってなりますけど。

 

さて、VR3000はシングルダイナミックドライバを搭載しリケーブルこそ不可ですが、ゲーミング通話や昨今のWEB会議等でも使用できるマイク付きイヤホンです。

これまでのE500というかEシリーズやEVA2020はオーソドックスな円筒型シェルでしたが、VR3000は先述の通りAやBシリーズ同様に耳掛け式、所謂シュア掛けモデルですので装着安定性は高く長時間の使用も楽ですね。

 

 

2. final VR3000実機レビュー 

それでは、早速final VR3000の実機レビューを以下、まとめていきます。


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パッケージングはEシリーズ同様の化粧箱です。
箱の表にはイヤホンイラストがプリントされ、裏にはスペックが記載されています。


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箱を開けると透明プラの台座にイヤホンや付属品等が収納されています。

 

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付属品はシリコンイヤーピースがSS、S、M、L、LLの5種各1セット。そのシリコンイヤピMサイズが本体取付け済み、他にはイヤーフック、収納ポーチです。国内中価格A5K-U10K帯としては必要十分の付属品となります。


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次にビルドクオリティですが、流石の国内メーカーです。安定しています。勿論万が一瑕疵があっても初期不良で直ぐに交換してもらえます。またイヤーピースはサイズ及び左右を見分けやすいように軸が色分けされています。シェルのカラーバリエーションはありません。


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ケーブルは黒色のストレートタイプで左右イヤホンの分岐部にはスライダーのあるE500等でも採用されているリケーブル不可タイプといえば伝わりやすいですかね。ケーブルはマイク付きですのでプレイヤー側プラグは4極仕様でL字タイプです。このケーブルは耳への装着性や使用感は悪くないですが、タッチノイズが多少ありますのでシュア掛け用で使用することで抑えられます。全体的に絡まりにくくしなやかなものとなり質感が高く黒色ケーブルの落ち着いた色あいは普段使いでも気にならないですね。

このシュア掛けを安定させる為にイヤーフックが付属しており、このイヤーフックはロック機構付きでズレが無く、安定した装着感を得られるようになっています。どうしても耳に上手く掛けられない場合に、イヤーフックを使用してみてください。これによって良い塩梅に調整し装着感を改善することができます。

 

※画像左からA4000、A3000、VR3000

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※画像左からE500、EVA2020、VR3000

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VR3000はAシリーズ系のシェルの造形ですが他のAシリーズ系で採用されたリケーブルには未対応となり、勿論Eシリーズの円筒型とは全く異なるシェルの造形です。

個人的にはE500の円筒型はサッと装着できて使い勝手が良かったのですが、イヤーピースで固定する装着であり手元のコントローラーのジャイロ操作中にズレてしまい装着が安定しないことが難点でした。VR3000はこれをシュア掛けもそうですが、シェルの造形により接触面積を限定する形状によりイヤーピースとシュア掛け、更にカスタマイズしたかのような装着感によって激しいコントローラー操作によるズレを防いでくれます。

また、ステムノズルにはメッシュフィルターがあり異物の内部侵入を防ぐことができ故障リスクを下げられます。

注意点としては、シェル本体の形状はシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方はVR3000やAシリーズ、Bシリーズなどで試着をしてみてください。

なお、VR3000は付属final Eタイプ Mサイズで奥に栓をするように装着する形でしっくりきました。中華イヤホンでは付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じる事が多いのですが、アフターマーケットのイヤーピースとしても装着感の評価が高いfinal Eタイプは流石です。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)。

 

 

3. final VR3000音質レビュー

それではいよいよVR3000の音質についてまとめていきます。

今回の再生環境は任天堂switchをモニターへHDMI出力しモニターのヘッドフォン出力へ直挿し(アンバランス接続)です。

これまでのようにDAPを基準としたレビューとは異なりますので、ご容赦ください。

 

通常の低価格帯イヤホンのレビュー等でDAPの違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
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※FiiO M5とShanling M0の比較もよろしければご参考ください。 

miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際にスプラトゥーン2をプレイしてみます。

先述の通りイヤピはfinal Eタイプ Mサイズ、付属ケーブルです。

箱出しでプレイしてみた第一印象は「中低音域がクリアで聴きやすく、特に定位がしっかりしている。」でした。

E500よりも低音域がはっきり聴こえますが、膨らむ低音ではなく締まった音。中音はインクの射撃音が聴き取りやすく、何処から撃っているのかを掴みやすい。特に背後の音を背後にいると感じられる定位は驚きを隠せませんでした。

音場はやや広く、スプラトゥーン2のように広く高低差のあるステージでの索敵がし易い印象です。

その理由として、これまでE500でも十分に感じていた定位がVR3000では別物のようにはっきりとしていて、例えばE500では横から聴こえた射撃音が、本当は自分の斜め後ろにいるという位の差があります。

もっと云えば、通常正面での撃ち合いを避け横や背後から攻撃がセオリーですが、それを想定した場合、仮に自分が気が付いていない敵が自分の横から攻撃してきた際に画面に映りこまない敵の位置をその射撃音で特定することが容易になります。

これはとても重要なことで、「大体あの辺にいる」から「そこに居る」となり、「近づいてきている」「離れてきている」という従来のE500の情報量では「横の辺りから射撃音が聴こえるから横から来る」と判断するところを、VR3000では「斜め後ろから来る」と認識することができます。また、高低差はもっと顕著でE500では「前から来る」「後ろから来る」と判断したものが「前方の高台から降りて来る」「背後の台下から登ってくる」というように具体的な位置の特定をし易いのです。

勿論上手いプレイヤーはそれをプレイ経験の多さやセンスで予測することでカバーできますが、私の様な凡人には中々真似できません。「来る!」と思って弾幕を張っても「あれ?居ないのか」となり無駄弾でインクを消費している間に、横や背後から倒される。こんな経験を皆さんもあるのではないでしょうか。

これを防ぎ、上手いプレイヤーに近づくためには定位が重要なのです。

実際にプレイしていると分かりますが、シューターは正面を直線的に対応せざるを得ない状況の中でダイナモローラーの様な横にも広い範囲に弾幕を張ることができません。これらはブキの特性による相性調整などもある訳で、何度もブキ調整が入ってきましたが、結局のところ今回も最後は長射程有利の環境となってしまいました。下がりながら相手の射程外を維持し広い範囲に弾幕を張ることができるのはスプラトゥーン2では圧倒的に有利ですから。

そんな環境下でも短射程ブキの優位性を保つためにはプレイヤーも武器を纏う必要があるのは言うまでもありません。その一つの答えがVR3000だと云えます。

また、VR3000ではイカ潜伏による移動音も聴きやすく、移動の波打ちに加えその音が聴こえますので、潜伏索敵を怠らなければどこに潜んでいるのかを掴みやすくなります。潜伏索敵は本当に大切で上手いプレイヤー程、これを怠りませんし最も特徴的なのは不利な状況で単騎突っ込むプレイをしません。中盤を抑え込まれた不利な状況からは仲間の復帰とスペシャルが溜まるのを待ち、その間敵の位置を把握しその時を静かに待ち打開をします。稀に単騎突入で連キルし打開をするプレイヤーも居りますが、バーサーカー(SEED風に)か、X帯上位のサブ垢の人くらいです。凡人がまねできるものではありません。

尤も、上手いプレイヤーはボム等の破裂音に紛れて移動をしてきますので、それだけでは勝てるプレイヤーにはなれませんが。

トニカク、索敵が上手になるためにはそれをしやすくするのが上手いプレイヤーに近づき、勝てるプレイヤーになる為の近道に成り得ますので、普通のイヤホン、ヘッドホンでは得られない定位の良さをVR3000で纏う。これが勝てるプレイヤーへの近道ですね。

 

次にVR動画でもテストしてみました。

同社の直販サイト内にある動画を再生し試聴してみましたが、E500との違いは一言で云えば臨場感です。

自分がモニターの画像を自分の目の前に広がっている、まるでその場所にいるかのような感覚がありますし、リアルな仮想空間を体験できると云えるのではないでしょうか。

気になった方は是非VR3000を入手して、これまで使っていたイヤホンとVR3000を使い比べてみてくださいね。


一方で残念ながら「8,000円もするイヤホンなので音楽にもイケるだろう」とはなりません。音楽的にはボーカル帯域が聴きやすくなってはいますし相性が良い曲もあるのですが、これはやはりゲーミングイヤホンです。特定の用途に特化したイヤホンです。個人的には以前レビューした同社E1000の方が音楽的には良くできていると感じます。8,000円が2,000円に負けるわけないだろうと思われるのも無理はありません。しかし、E1000との比較ならば納得できなくても、E2000やE3000との比較ではどうでしょうか。5,000円以下のイヤホンで聴く音楽の方がバランスが良く聴いていて楽しいという評価になるのではないでしょうか。何事もバランスが大事なんですよね。

 

まとめるとVR3000は中・低音域の聴きやすさと定位の良さがありバイノーラル音声やゲームプレイではその本領を発揮する。用途特化型イヤホンとまとめました。実際にyoutubeNetflixなどでの動画視聴は捗りますし、長時間使用でも疲れにくいのが魅力です。

個人的にはスプラトゥーン2で使ってほしいイヤホンの本命としてお勧めです。

尤も一般的な音楽鑑賞では値段的にやや分が悪く、つまらない音と感じ評価が分かれてしまいそうです。

  

 

4. final VR3000の総評 

VR3000はfinalの新モデルとしてAシリーズ A4000やA3000の兄弟機とも云えますが、実際にはE500やEVA2020の上位モデルとして、トニカクVR動画やゲーミングに用途特化したイヤホンといえ、同列には語ることのできない戦略的な商品です。Razerのゲーミングイヤホンと競合する価格帯でもあり、昨今のeスポーツを支える定番ギアに成り得る、そんな未来が見えます。
 

最後に、今回は現在(2020年12月5日)市場在庫無しという売れ行きで二次予約を受け付けている状態と初動は最高の滑り出しです。一方で特化型イヤホンはそれ故にニッチな市場とも云えます。とはいえこれまでのゲーミングイヤホンと比較した時に決して劣ることのない品質は、その音質を含めクオリティは高く十分満足できる内容となっていますのでゲーミングイヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方はメーカー直販サイトや専門店などで予約して確実に入手できるようにしてみてくださいね。

 

あとがきとして、今回はいつもの中華低価格1BA+1DDハイブリッドイヤホンではなく国内メーカーの新商品をレビューしてみました。日々進化を魅せる中華イヤホンに負けられない。そんな国内メーカーの意地に魅せられて記事をまとめてみました。

一方中華イヤホンのこれからも非常に楽しみにしています。今後も低価格?を中心に複数BA機や多ドラハイブリッド中華イヤホン等にも挑戦してきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

※2021/2/17 誤記修正