みぃねこの備忘録

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Trn STMレビュー

こんにちは。

今回もいつもの1BA+1DD中華イヤホンレビュー編として低価格帯で発売されたTrn STMについてレビューをまとめたいと思います。

今回は国内amazonのHiFiHear Audio(@Qianqian_HRcase)から購入しています。

 

 

AliExpressのTrn オフィシャルストアや有名どころのセラーでも取扱があります。

 

ja.aliexpress.com

 

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1. Trn STMについて 

Trn STMはTrn社の1BA+1DDハイブリッドイヤホンの最新モデルです。このSTMの前に同じ1BA+1DDハイブリッドモデルのKZ ZSN Pro Xを購入しており既に届いていますが、前回レビューしたZST X同様にKZ社の新たな「X」シリーズモデルのレビューはまた次回という事で…。

Trn社はKZ社と鎬を削る中華イヤホンファンには説明不要なトップブランドに成長しています。これまでに低価格帯で発売した1BA+1DDハイブリッドモデルは、みぃねこもほぼフォローしておりTrn社の低価格1BA+1DDハイブリッドモデルのレビューを行っています。

このTrn社はKZ社からスピンオフした社員が設立した会社として知られ、初期はKZ社後追い的な製品を発売しKZ同様に元気で派手なドンシャリの音質傾向でしたが、昨年あたりから様子が変わっており、KZ社の音とは一線を画す音づくりにシフトチェンジしています。そのシフトチェンジした製品の代表として中価格帯となりますが以前レビューしたV90は4BA+1DDの多ドラハイブリッドとしてかなり上手くチューニングされた音という印象で、実際中華イヤホンファン界隈でも評価の高いモデルとなっています。

具体的には以前のレビューを参照いただくとして、割とはっきりとしたドンシャリ傾向なのはKZ社と同じですが、KZ社の兎に角ハッキリとした音と異なり程よく抑制した大人の音という個人的な評価です。これはどちらかが上という事ではなく、音の味付けの嗜好の違いとして楽しむ部分だと考えられますね。

それ故にこのSTMは以前レビューした同社のST1の新型として、KZ ZST Xや同価格帯の他ブランドKBEAR KS2等の低価格中華イヤホン1BA+1DDハイブリッドモデルとの違いが気になるところであり、販売価格が3,000円以下の低価格帯U5Kの激戦区にどのようなインパクトを与えてくれるのか期待感が高まります。

加えてこのSTMには低価格帯として初のステムノズル部、フィルタ交換ギミックが搭載されています。これまでにも中価格帯A10000クラスではありましたが、この価格帯での採用は記憶がないですね。ついにというか、してやったりというか、Trn社のSTMは低価格帯での意気込みを感じるモデルと云えそうです。

 

というわけで今年5つ目の低価格1BA+1DDハイブリッドモデルを手に入れましたので、これまでにレビューした同社ST1や先日発売されたKZ ZST Xとの違いを交えながら、Trn STMのレビューを纏めていきたいと思います。

 

STMのスペックですが先述の通り中華イヤホンの低価格帯で多く採用されている高音域用のバランスドアーマチュアドライバ(BA)を1基と中・低音域用のダイナミックドライバ(DD)を1基搭載した片側デュアルドライバ構成のハイブリッドモデルです。2つのドライバにはダイナミックドライバにKZ社も採用している直径10mmの二重磁気駆動ドライバ(KZ社と同じものか不明)を採用し中・低音域用に。BAにTrnのオリジナルカスタマイズの30019を高音域用として搭載しています。

イヤホン本体はST1同様のシェル本体が樹脂製。ステムノズルとフェイスプレートが金属製となり、ZSN Pro等も同じ構成ですね。ドライバのハイブリッド構成と共にシェル素材のハイブリッド構成という低価格帯のスタンダードとなります。

尤も以前ステムノズルの素材が金属製と樹脂製との違いによって音質傾向への影響をこれまでレビューした経験から、それが高音域に現れると感じています。多くの低価格1BA+1DDハイブリッドイヤホンでは高音域を担当するBAドライバがステムノズルの中に配置されておりますが、音道管を使用していない為、高音域の伸びや響きに影響があると経験則で捉えているからです。つまりSTMは低価格帯の最もスタンダードな仕様に加え、先述のフィルタ交換による音質調整可能とした新たなスタンダードを開拓しようとした意欲作と云えるのかもしれませんね。

とはいえ最も大切なのはこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホン同様に各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングが重要となります。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえまので、単純ではありませんよね。

 

STMの納期としては国内amazonからの発送という事もあり、当日発送、翌日配達と流石の国内amazonです。(いろいろあったりしますが)日本の物流の雄に変わりはありませんね。AliExpressの物流もまだまだ感染症の影響で中国からの輸送は平時の様にはいきませんが、徐々に回復傾向であり最近はシンガポール経由も平時程ではありませんが動いており、もう少しというところですね。平時であればAliExpressでも早くて約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間。万が一の不良の際には返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

2. Trn STM実機レビュー 

それでは、早速Trn STMの実機レビューを以下、まとめていきます。


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パッケージングはTrn社のシンプルな白地に側面が黒色デザインのスリーブタイプの化粧箱です。
箱の表にはイヤホンイラストが。裏にはスペックが記載されています。


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スリーブを外すと白地の内装の台座にイヤホンが収納されています。またイヤホンが収納された台座を取り出すと付属品は箱の下側に収められ、イヤーピースやケーブルなどの付属品が入っています。

 

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付属品はいつものTrnイヤホンに付属するシリコンイヤーピースがS、M、Lの3種各1セット。そのシリコンイヤピMサイズが本体取付け済み、他にはケーブル、ノズル部フィルタです。U5Kの低価格帯としては必要十分の付属品となります。特筆すべきは音質調整用のノズル部フィルタですが、詳しくは後述します。


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次にビルドクオリティですが、以前までと比べると大分安定してきたと思いますが、やはり何かしらあるのがTrn社の製品です。今回もフィルタが少し浮き気味でしたのでそっと押し込んでおきました(笑)。それ以外は綺麗に仕上がっています。カラーバリエーションは青色と緑色がり、今回緑色を選択しています。


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付属ケーブルはいつものTrn社製に付属する黒色の編込みタイプっぽいですが、新型の4芯OCC線の線材が採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプで、イヤホン側はKZタイプC、2ピン仕様、KZ極性(上がプラス)です。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的に絡まりにくくしなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルの中でも質感が高くそのまま使用できますし黒色ケーブルは落ち着いた色あいは普段使いでも気にならないですね。

参考までにTrn社のこのシュア掛け用のチューブでの癖付けは結構癖があり、どうしても耳に上手く掛けられない場合に、みぃねこはこのチューブをライターで焙り(チューブに火を直接当てる=炙る。誤解しないように!)、自分の耳に合うように癖付けを手直しています。これによって良い塩梅に調整し装着感を改善することができますので自己責任となりますが、興味のある方はお試しくださいね。

 

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今回のSTMの最大の特徴である音質調整用フィルタ三種付属し、標準の金色フィルタが本体取り付け済みです。

フィルタを時計の反対周りに回すと外れますが画像の通り左側のステム部に搭載されたBAが少し凸っていて右側はねじ部と面一です。恐らく面一が設計通りではないかと推測しますが、いつものTrnクオリティですので、それも一興とお楽しみください。


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三種のフィルタ内部に音質調整用のフィルタが張り付けてあります。

標準のバランスタイプ金色フィルタには調整用フィルタなし。

低音域強化のDEEP BASSタイプ赤色フィルタは調整用フィルタの目が小さく少ない。

高音域を抑制したResolving Trebleタイプ青色フィルタは中間程度のフィルタです。

結論から云えば、この三つのフィルタは高音域に効き目があり、

金色 > 青色 > 赤色 の順に高音域が大人しくなります。

それに加えて中音域が控えめになっていく印象です。

赤色を使っても低音が増えたようには感じませんでした。

つまり、特に高音域及び、中音域の印象を大人しく変化させることで、全体の音質傾向と云うよりは音の印象を華やかさのある音から大人しい音へ変化させるように感じました。

 

※画像左からZST X、STM、ST1 
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STMとST1及び、ZST Xの外観の比較として、サイズ感はほぼ同じ。シェルの造形もほぼ同様です。勿論STMとST1は全く一緒ですが、ZST Xとも同じものにしか見えませんね。尤も、ステムノズルとフェイスプレートはデザインが異なりますが、他メーカーでもこれだけ造形が一致するのは珍しいですよね。

STMとST1はステムノズルとフェイスプレートが金属製。ZST Xはオール樹脂製シェルと異なりますが、やはりZST Xのオール樹脂製が一番軽量です。それでも耳への装着時には殆ど気にならないレベルの差でしかなく、3機種共に耳への装着感は悪くありません。ステムノズルの太さはST1がやや細め。その中ではST1、ZST X、STMの順に太くなり、STMは交換可能なフィルタが構造上仇になっていますが、角度も三機種ともほぼ同じとなります。

そのため耳への装着時には3機種共に装着感は比較的良好です。

また、ステムノズルはSTMの交換可能なフィルタ含め三機種全て先端にメッシュフィルターがあり異物の内部侵入を防ぐことができます。

そして、シェル本体の形状は3機種共にシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

なお、先述の通りSTMはステムノズルが比較的太めです。太いステムノズルは装着感に影響がありますが、Trn付属のイヤーピースはKZ社付属のイヤーピースよりも使い勝手が良くMサイズを奥の方で栓をするように装着する形がみぃねこはしっくりきました。低価格帯では付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じる事が多いですが、今回は同社の付属品で対応できました。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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3. Trn STM音質レビュー

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今回の再生環境はSHANLING Q1、直挿しアンバランス接続です。

これまで低価格帯はShanling M0やFiiO X3markIII(以下X3III)を基準としてレビューを行ってきましたが、前回同様にQ1にて行います。これまでにShanling M0とFiiO M5の比較や、M0とiPhone6sの比較を行っており、X3IIIへ移行も考えましたが、初心に帰りSHANLING Q1で比較しますので、ご容赦ください。

M0とQ1はDACやアンプ等の主要のスペックには変わりがありませんが、聴き比べるとQ1はM0よりも低音が豊かに感じます。どちらもバッテリー駆動なのでM0よりもQ1の方が容量が増え電源供給に余裕があるからなのかもしれませんね。

低価格帯のイヤホンの場合でそれらの違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

※FiiO M5とShanling M0の比較もよろしければご参考ください。 

miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは付属品Mサイズ、付属ケーブルを使用しています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「最近のTrn らしいバランスの良いややドンシャリ。ボーカルは聴きやすく、どこかの音域を強調していないクリアで聴きやすい音。」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです)

箱だしでは低音の膨らみを感じたので先に鳴らし込み。鳴らし込み後は低音が締まり落ち着きました。

先ずは箱出しに引き続き標準金色フィルタで聴いてみます。

音量はZST Xよりやや取りにくい(少し上げる必要がある)。

音場は広くも狭くもない普通。

高音は煌びやかさがあり華やかさを感じ、刺さるか刺さらないかのところで上手く調整している。曲によっては刺さりを感じるかもしれません。

低音は適度な量感があり芯を感じられ締りとキレは十分。ベースラインも追いやすい。

重低音は沈み込みはそれほど深さはありませんが十分な強さがあります。

中音は華やかさがあり小さい音も聴き取れます。ボーカルはクリアで自然な位置から聴かせてくれ、曲によってやや近く感じ聴きやすい。

一言で云えば中高音寄りのドンシャリ

高音は低音域に埋もれない存在感のある煌びやかさと華やかさと伸びの良さがありますが尖りは上手く抑えられていて、刺激的で聴きにくさを感じるほどではありません。

中音は凹を殆ど感じません。演奏の音は重なりをやや感じますが、小さな音も埋もれずに聴く事ができます。ボーカルもクリアで聴きやすく高音低音に埋もれません。

中高音域の音は華やかさがあり心地良く音数が多いハードな曲でも音の重なりは少なく、ボーカルの周りで引き立ててくれる印象です。

ボーカルはドライですが、バラード等ではやや近く感じられ曲に浸りやすく、アップテンポの曲では楽しく聴けます。基本的にドライ気味の為しっとりとした曲の雰囲気を楽しみたい場合に相性がありそうです。

低音は適度な量感のため主張を強く感じませんが、それでも控えめという事もなくしっかりと感じられます。不足のない十分な量と芯のある音で締りとキレがあり強さがある低音です。重低音は強さはありますが、深く沈み込み響く低音ではありません。それでも十分な強さを持っており不足を感じる事はなく疎かにしていません。この低音がクリアな高音中音を適度な強さで支えることで中高寄りのバランスが破綻していない音を聴かせてくれている印象です。

 
これは以前レビューしたST1のドンシャリとは異なる音と云え、高音と低音がしっかりしたドンシャリではなく中音域を疎かにせず寧ろそこをクリアに聴かせる為に中高音を重視した聴きやすい音であり、低価格帯のポピュラーなドンシャリとは違う音と言う印象です。

勿論初期のTrnの音とも違いますし、何よりもST1ではTrnの弾む低音でしたが、STMではそれとは異なる締まりとキレを重視した低音です。同じTrnとはちょっと思えない違いです。

このSTMのバランスはST1の中低音寄りで高音の尖りは感じられ無い音から一転、中高音寄りの煌びやかで華やかさのある音とは対極にいる印象です。

また、何方もドンシャリではありますが、中音域はSTMの方が広がりもあり印象が良く聴こえます。

同じ低価格帯のKZ ZST Xの中音、ボーカルの聴きやすいドンシャリとも異なるバランスですが、ZST Xは高音、低音もしっかり主張していますので、やはりSTMとは異なります。

 

次にいよいよ音質調整フィルタを交換して聴いてみます。 

音の変化を感じやすくするために赤色フィルタを試します。 

金色フィルタは標準として中高音寄りの高音域と中音域の華やかさを感じる明るい音でしたが、その華やかさは鳴りを潜め大人しく悪く云えば暗い音に感じます。しかし悪く云えばの話であり、好意的な表現で云えばすっきりクリアでしっとりとした雰囲気のあるバラードに合いそうな印象です。ただし先述の通りDEEP BASSと表現されていますが低音が増えるというようなことは無く、相対的に主張が増したかなという程度です。過度な期待はできません。

次に青色フィルタです。金色と赤色の中間のバランスを期待し、寧ろこれが標準なのではと聴くまでは考えていましたが、けしてそういうことではないです。ただ中高音の煌びやかさ華やかさのある音は好きだけど標準では五月蠅く感じる方は一度試してみても良いかもしれません。恐らくそれを好む方は赤色フィルタではSTMがつまらない音に感じるかもしれませんので。悪く云えばちょっと中途半端な存在かもしれませんね。

以上のようにこのSTM最大の売りであった音質調整フィルタは金色と赤色はハマる方にはハマるかもしれませんが、未だ未だ発展途上のギミックであり今後更なる改良を期待したいところです。

 

 

まとめるとSTMは中・高音域は煌びやかさ華やかさがあり十分な存在感を示しやや尖りを感じるかもしれませんが、低音域は強さがあり締まりとキレのある存在感で下支えし出しゃばらない。中音域は華やかさの中にボーカルが聴きやすさを感じられるバランスは従来のTrnの低価格の音とも異なる中高音寄りの華やかさがある音質傾向が好きな方にハマるかもしれない低価格中華1BA+1DDハイブリッドイヤホンと云えそうです。

尤もこの中高音寄りの華やかなリスニング用途としてのバランスの良さは中華イヤホンには高音域のシャリつく刺激的な強さや低音のドンの量が多い強ドンシャリを求める演奏メインで聴きたい方には、少しもの足りないと感じ評価が分かれてしまいそうです。

 

高音   STM ≧ ZST X ≧ ST1

中音   STM ≧ ZST X ≧ ST1

低音   ZST X ≧ STM ≧ ST1 (量感はST1が一番多い)

ボーカル ZST X ≧ ST1 ≧ STM

 

最後に、今回はAliExpressで先月、国内amazonで今月発売された低価格帯中華イヤホンの紹介となりました。現在(2020年8月29日)AliExpressやamazonで販売されており、一足先にAliExpressでは2,000円台前半で販売し、そのAliExpressではフォロワー割によって2,000円を切る価格です。一方amazonではprime扱いの3,000円と、AliExpressでは安価に入手できますが、その入手性には特に現在難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

STM

以下、付属ケーブル、付属イヤピ M使用、DAP Q1
高音★★★★ 
中音★★★☆  
低音★★★☆ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★☆ (中高音好き★5)

※☆0.51.0

 

あとがきとして、今回はいつもの中華低価格1BA+1DDハイブリッドイヤホンの新商品のレビューをまとめました。これで通算29個目となります。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。今後も低価格?を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ