みぃねこの備忘録

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KBEAR KB04レビュー ※プロモコード追記

こんにちは。

今回はいつもの1BA+1DD中華イヤホンレビュー編として低価格帯で発売されたKBEAR KB04についてレビューをまとめたいと思います。

KB04は国内amzonのKinboofi イヤホン(@kinboofi)から購入しています。

※Kinboofi イヤホン(@kinboofi)よりこのKB04用5%offプロモーションコードを頂きました。(2020/4/13現在)

 

 

 

AliExpressではKBEAR Official Storeでも取り扱いがあります。(2020/04/10現在)

 

ja.aliexpress.com

 

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KB04はKBEARブランドの最新モデルで、そのKBEARはこれまでに発売したDiamondやKB06等安定したハズレの無い音質傾向が人気のブランドと云えます。

このKB04は以前レビューしたTrn ST1と同様に中華イヤホン低価格モデルの1BA+1DDハイブリッドモデルで販売価格が2,000円台と低価格帯U5Kの中で人気モデルの多いプライスゾーンとなります。その低価格1BA+1DDハイブリッドモデルの今年2つ目ということで今年に入り出口が未だに見えない状況の中で希望の光とも云える(大袈裟)、そんな気持ちを抱いてしまいます。

中華低価格1BA+1DDハイブリッドイヤホンと云えば忘れてはいけないのはKZ社の製品です。それは言うまでもなく同社ZSNやZSN Proとなり、この価格帯を牽引してきたメーカーではありますが、最近は全く新作の発信がありません。それだけ本国の状況が悪いのかと自国もかなりやばい状況ですが他人事には捉えることができませんね。

兎も角それらとドライバ構成やスペックだけではなく販売価格からも競合する商品と云え、違いが気になるところです。

 

KBEARは実はこれが初めての低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルです。

あれ?そうだっけ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、低価格帯ではシングルドライバモデル、1DDのOPALや1BAのF1。ハイブリッドモデルでは2BA+1DDのKB06のみとなります。中価格帯のU10000では1DDのDiamondや5BAのKB10がありますが、ちょっと意外な感じはしますよね。

そんな訳でKBEAR初の低価格1BA+1DDハイブリだし、まあ買うしかないよね。低価格帯で金属シェルはRevoNext NEX202も結構良かったし、聴いてみたいよね、と。

 

はい。一番ダメな思考ですよね。

これが沼というものなのですよ。

というわけで今年2つ目の低価格1BA+1DDハイブリッドモデルを手に入れましたので、これまでに評価の良かったKZ ZSN Proや同価格帯RevoNext NEX202との違いを交えながら、KB04のレビューを纏めていきたいと思います。

 

KB04のスペックですが先述の通り中華イヤホンの低価格帯で多く採用されている1BA+1DDのハイブリッドです。2つのドライバの内、ダイナミックドライバにはPU製10mm径の複合ダイナミックドライバを中低音域用として搭載しBAは型番不明なものの高音域用として搭載さています。

イヤホン本体はオール金属製、フェイスプレートは鏡面に近い仕上げでシェルは金属の光沢と鏡面に近いため美しさを感じられます。この辺りはZSN Proのシェルが樹脂でフェイスプレートが金属の組み合わせよりも高級感があります。一方NEX202もオール金属製ですが、あちらはその造形が特徴的でCNC切削だと思いますが、工作機械の優秀さをデザインが活かすという最早逆の状態ですね。通常は複雑なデザインを加工する為に優秀な工作機械が必要だった。昔は職人の腕が試されていた訳ですが現在はCNC切削へ進化しそれもプログラミングの妙となっているので優秀な工作機械を持て余すという表現をしてしまいます。つまりマシンのオペレーション技術がマシンのプログラミング技術に変わってきた昭和から平成、そして令和のモノづくりがどんどん進化していることを感じる事の一つだと思います。

話がそれましたが。

実際の商品を見るとシェル本体とフェイスプレートの接合面も綺麗で数年前のZSTと比べるとクオリティの高さを感じられますね。

そしてKB04はこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホン同様に各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングが重要となります。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえますね。

 

KB04の納期としては流石の国内amazonです、、、とはいきませんでした。昨今の感染症の影響で発注日の翌々日発送、その翌日着と通常配送かよっ!とprime会員のメリットを感じませんでしたが、まあ今は仕方がないですよね。これがAliExpressならば早くても約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間かかりますし、万が一の不良の際に返品交換に結構な手間と時間がかかります。しかも、勿論あちらも輸送が麻痺している様子。だって普段ならチャイナポストが10日程度でスタンダードシッピングが二週間だったのに今はのスタンダードシッピングの方が早いんです。チャイナポストで頼んだ商品は本国を出発してから2週間以上消息を絶っています。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

それでは、早速KBEAR KB04の実機レビューを以下、まとめていきます。

 

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パッケージングはKBEARブランドのオリジナルデザイン、黒を基調とし下部に緑のラインが入るスリーブタイプの化粧箱です。
箱の表にはイヤホンイラストが。裏にはスペックが記載されています。

 

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スリーブを外すと黒地の内装の台座にイヤホンとイヤーピースが収納されています。またイヤホンが収納された台座の下側の白い小箱が収められ、その小箱の中に付属品が入っています。

 

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付属品はシリコンイヤーピースがS、M、Lの3種各2セット。そのシリコン黒色イヤピMサイズが本体取付け済み。他にはケーブル、ケーブルストッパです。U5Kの低価格帯としては必要十分以上の付属品となります。


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ビルドクオリティですが、数年前の低価格帯と比べるとレベルアップを感じられ、綺麗に仕上がっています。カラーバリエーションはダークグレーの1種類のみ。

 

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付属ケーブルは黒色の撚り線タイプでしっかりした線材が採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプで、イヤホン側は埋め込み2ピン仕様、KZ極性(上がプラス)です。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的に絡まりにくくしなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルの中でも質感が高くそのまま使用できますし黒色ケーブルが悪目立ちせず普段使いでも気にならないですね。

参考までにこのシュア掛け用のチューブでの癖付けがどうしても耳に合わない場合、みぃねこはこのチューブをライターで焙り(チューブに火を直接当てる=炙る。誤解しないように!)、自分の耳に合うように癖付けを手直しています。これによって良い塩梅に調整し装着感を改善することができますので自己責任となりますが、興味のある方はお試しくださいね。

  

※画像左からZSN Pro、KB04、NEX202 

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KB04とZSN Pro、NEX202の外観の比較として、ZSN Proが一番大きくNEX202がやや小さい様子。特にNEX202は厚みも一番薄いため金属シェルを採用しながらも耳への装着時には殆ど重さも気になりません。KB06の最大の特徴はフェイスプレートの鏡面に近い仕上げによる綺麗な造形です。ステムノズルでは太さは3機種共にやや太め。角度ではNEX202とほぼ一緒となりZSN Proが一番寝ています。

そのため耳への装着時にはステムノズルの角度が寝ているZSN Proの装着感が一番良好でした。

また、KB04を始め全てステムノズルが金属でこの3機種ともにメッシュフィルターがあります。

そして、シェル本体の形状は3機種共にシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

なお、先述の通りKB04はステムノズルは比較的太めですが、耳へは付属の黒イヤーピースで奥の方で栓をするように装着する形がみぃねこは一番しっくりきました。低価格帯ではいつも付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じるので手持ちのイヤピと交換していますが、今回はその必要はありませんでした。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今回の再生環境はFiiO X3 Mark III(以下X3III)、直挿しアンバランス接続です。

これまで低価格帯はShanling M0を基準としてレビューを行ってきましたが、今回からX3IIIにて行います。これまでにShanling M0とFiiO M5の比較や、M0とiPhone6sの比較を行っておりますが、尤もX3IIIはそれらとは、中高音域の解像感や低音域の表現力には差があります(販売価格が違いますから)し、これからはイヤホン本来の性能を発揮したうえで比較したいと考えましたのでご容赦ください。

低価格帯のイヤホンの場合でそれらの違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

※FiiO M5とShanling M0の比較もよろしければご参考ください。 

miineco106.hatenadiary.jp

 

簡単にですが、X3IIIとM0、M5の比較を一言で云うと、X3IIIとM5は同傾向のノリ良くリスニングに振っていて雰囲気の良い音。M0は明朗な音となりますが、X3IIIはM0よりも雰囲気があり分離良く解像感も備わった音となりますね。

FiiO X3 Mark IIIとShanling M0、FiiO M5の比較も機会があれば記事にしてみますので、気長にお待ちいただければ幸いです。

 

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは付属品 黒Mサイズ、付属ケーブルを使用しています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「バランスが破綻していないすっきりした聴きやすい音」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです)

ただし、箱だし低音は控えめで高音の主張が気になるものの刺さりは感じませんでしたが、今回も先に鳴らし込みを行っています。

鳴らし込み後は低音は量感が増して相対的に高音は抑えられた印象です。

音場は広くも狭くもない普通。

高音は煌びやかさは十分でやや伸びやかで刺さりも感じないが天井は低くめの印象。

低音は十分な量感があり芯が感じられ締りとキレがある。ベースラインが追いやすい。

重低音は沈み込みはそれ程深さを感じないものの十分な強さがある。

中音はすっきりしながらも華やかさは十分。ボーカルはクリアで自然な位置から聴かせてくれややドライ。曲によってやや遠さを感じますが、聴きやすいです。

一言で云えば中低音寄りのややドンシャリ

高音はしっかりとした低音域に埋もれない存在感は煌びやかさと華やかさがありますが尖りがなく、描写はしっかりしています。ZSNとは異なりオール金属シェルの影響なのか響きの良さも感じます。

中音は凹を感じますがボーカルがクリアで聴きやすく高音低音に埋もれません。

中音域は音に華やかさがあり、音数が多いハードな曲ではやや音に重なりを感じます。一方バラード等はボーカルがドライの為しっとりとした雰囲気を楽しみたい場合には相性の悪さを感じる曲もありそうです。

低音は量感が多く支配的ではありませんが十分な量があり適度な響きと芯のある音で、締りとキレがある質感の良さがあります。重低音は強さはありますが深く沈み込む程には感じません。ですが、これが高音中音を適度な低音が支えることでバランス良く聴かせてくれている印象があります。

これはこれまでレビューしたKBEARの音と云え、何処かを誇張しない聴きやすいドンシャリであり、従来の低価格帯でポピュラーなドンシャリとは一味違う音であり同じ低価格帯のKZ ZSNの中低音中心の音とも異なるバランスでKB04は中高音と中低音が重視された良くまとまった音質傾向ですね。

個人的に欲を言えば中音の質感ですが、こちらは歌モノを聴く場合には少し物足りなく感じますが、これは好みがありますので、楽器メインで聴かれる方とは評価が分かれてしまうかもしれません。

 

 

比較対象としてKZ ZSN Pro、RevoNext NEX202を挙げましたが、これらはそれぞれに良さがある評価が高いイヤホンで、KBEARがKZの名機、ZSN Proに肩を並べ更に超えることができるのかが個人的な興味でした。しかしKB04はその期待感というか個人的興味を裏切ることなく魅せてくれました。

KB04もZSN Pro同様に完成度の高さを感じられ、音楽を楽しく聴くという本来の目的を実現することができるイヤホンと云えます。

しかし、それはZSN Pro同様という訳ではなく、音楽として楽しく聴くために強い音は強く、弱くても届けたい音をちゃんと聴こえることを狙っているのは共通としても、より楽器の音、つまり演奏に寄せているように感じます。それは中音域に現れていて、ボーカルはドライながらも雰囲気のある声を届けてくれます。その結果、中音域は必要十分ながららも高音の煌びやかで伸びやかさと低音域の芯の強さがバンドミュージックなどとの相性の良さを重視した音づくりのように感じました。

また、NEX202も同様の音づくりと云えますが、KB04よりもクールな感じがありますのでそれが好きという方には評価が良いかもしれません。

 

まとめるとKB04は高音域は煌びやかさ華やかさがあり存在感を示しますが尖りは無く、低音域は十分な存在感は決して出しゃばらず、中音域はドライ気味なボーカル息遣いをを感じ聴きやすいクリアさがあるリスニング用途の低価格中華イヤホン1BA+1DDハイブリッドイヤホンと云えそうです。

尤もこのリスニング用途としてのバランスの良さは中華イヤホンには高音域の刺激的な強さや低音の量が多い強ドンシャリを求めるという方にはやはり少しもの足りないと感じ評価が分かれてしまいそうです。

 

高音   ZSN Pro ≧ KB04 ≧ NEX202

中音   NEX202 ≧ KB04 ≧ ZSN Pro

低音   KB04 ≧ NEX202 ≧ ZSN Pro

ボーカル NEX202 ≧ ZSN Pro ≧ KB04

 

最後に、今回は国内amazonでは3,000円台で購入できる低価格帯中華イヤホンの紹介となりました。現在(2020年4月10日)はamazonでは取り扱いセラーが少なく、AliExpressでは2,000円台で販売しています。そのAliExpressではフォロワー割がなくても2,000円後半程度ですが、その入手性に少々難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

KB04

以下、付属ケーブル、付属黒イヤピ M使用、DAP X3III
高音★★★★ 
中音★★★☆  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★ (歌もの楽曲★3)

※☆0.51.0

 

あとがきとして、今回はいつもの中華低価格1BA+1DDハイブリッドイヤホンの新商品のレビューをまとめました。これで通算26個目となります。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。今後も低価格?を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

2020/4/13更新 

amazon、Kinboofiイヤホンが販売するKB04用5%offプロモーションコード

開始2020/4/1~2020/5/31 23:59迄

コード:IXSFCIRZ

 

気になる方は是非チェックしてみてくださいね!