みぃねこの備忘録

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EZEAR X11レビュー

こんにちは。

今回は中華ワイヤレスイヤホンレビューとして、先日発売されたEZEAR X11についてレビューをまとめたいと思います。

今回は国内amazonのNex Audio(@NexAudio)から購入しています。

 


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EZEAR X11は以前レビューしたTrn T200やNEX Q70とTWS X19等と同様のイヤホン本体とプレイヤーを無線電波によってケーブルを介さずにワイヤレスで接続し、更にイヤホンの左右がケーブルで繋がれていない左右完全独立タイプのワイヤレスイヤホンとなります。

中華ワイヤレスイヤホンの5,000円以下で購入できる左右独立タイプの完全ワイヤレスイヤホンはシンプルな1DDモデルで機能は絞られますが、種類は豊富で通勤通学時にスマホで音楽を聴くために完全ワイヤレスイヤホンに興味があって試してみたい方にはお求めやすくお勧めしやすい価格帯と云えます。

一方国内外有名メーカーは多ドラハイブリッドモデルやノイズキャンセリング機能等をラインナップしそれらとは差別化し、中価格帯での展開が中心で、価格も1万円~3万以下の商品が人気です。勿論5,000円~1万円程度のモデルもありますが、機能やスペック比較では中華イヤホンが5,000円以下で達成しており、そのコスパには敵わないのが実情で、市場を棲み分けしてると云えますね。

 

完全ワイヤレスタイプの無線接続イヤホンは昨年から安価で実用性能が十分なモデルが多く発売され以前レビューしたTrn T200やQ70がその一例と云え、みぃねこはQ70を愛用しております。

Q70は現在実売3,000円台と安価でiPhoneで音楽を聴く際に必要十分な機能とシンプルな1DDによる安定した音質のモデルです。T200はQ70よりも価格は少し上がり5,000円前後となりますが、Q70同様に機能は十分で更に1BA+1DDのハイブリッドモデルでありQ70等の1DDモデルとは高音域の音質向上を感じられるモデルです。

そんな中、このEZEAR X11は5,000円以下の完全ワイヤレスの新商品として登場しました。機能やスペックは以前レビューしたTWS X19に近く、違いは操作がX19の物理スイッチ式に対し、X11はタッチセンサー式で更にケースに充電残量のデジタル表示があります。

タッチセンサー式は誤操作が心配なのですが、慣れの問題と云えばそれまでで、半年以上使い込んだ現在は、個人的にそれほど拒否反応はありませんね。

 

※気になる方は以前の記事も併せてご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

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以前レビューしたTrn T200とNex Q70は高性能チップQCC3020を搭載しapt-X、AAC、SBCという主要な無線コーデックに対応していましたが、EZEAR X11は採用されているチップが不明で販売ページではSBC、AAC対応となっています。そこでFiiO M11Proを用い接続テストしてみましたが、やはりapt-Xには非対応でSBCで接続しています。それらを考えると、iPhoneユーザーに的を絞った商品と云えそうです。

そういう意味では取り扱いセラーが同じで実売価格がTWS X19(現在は販売終了)に近く、そして操作がタッチセンサーとケースの充電残量デジタル表示と、その後継として新規取り扱いを始めたと考えると合点がいきますね。

なによりも、低価格帯の中華完全ワイヤレスイヤホンも高機能化の波が押し寄せてくる、そんな未来がそこまで来ているのかもしれません。

 

EZEAR X11の納期は流石の国内amazon、当日発送、翌日配達です。安心確実ですね。一方AliExpressでもセラーは異なりますが販売されており、バッテリー搭載機のため配送無料便を選択した場合には船便のスタンダードシッピング扱いとなりシンガポール経由ですので数週間掛かってしまいます。

そんな訳で、一般的にAliExpressでの購入では国内で購入するより安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 
それではEZEAR X11のスペックを詳しく見ていきます。

 

■主要スペック(amazon商品ページ抜粋)

  • ダイナミックドライバ 1基
  • Bluetoothバージョン 5.0
  • 通信距離 約10m
  • コーデック AAC、SBC
  • イヤホン本体電池容量 45mAh
  • ケース電池容量 500mAh
  • ケース充電残量デジタル表示
  • 音楽再生 約3-4時間
  • 最大使用 約16時間(ケース満充電で途中充電要)
  • イヤホン充電時間 約1時間
  • ケース充電時間 約1.5-2時間
  • ケース充電 5V1A
  • イヤホン重量 片側約4.5g
  • ケース重量 約37g
  • ケースサイズ 約68x40x32mm

 

EZEAR X11は5,000円以下の低価格完全ワイヤレス中華イヤホンと同等のドライバ構成ですが、この価格帯でもiPhone等のiOSではイヤホンの充電残量が分かりますが、まだまだ珍しいケースに充電残量デジタル表示のある機種です。

Bluetoothはバージョン5.0を採用し前回レビューしたQ70同様に通信安定性の向上や省電力化によりリビングにiPhoneを置きイヤホンを装着したまま家事を行ったり壁を隔てた部屋間の移動でも途切れることなく、屋外での使用でもiPhoneとの接続では政令指定都市駅構内等でも殆ど途切れることがありませんでしたので、一般的な使用では気にならないレベルと云えそうです。

 

また、連続使用は公称最大4時間とありましたが実使用で3時間程度の連続使用にとどまり公称よりはやや短め。これは使用環境、条件により変わりますので参考程度にお願いします。

そして、iPhoneとの無線接続の際にはAACで接続することができSBC接続時より高音質で音楽を聴くことができました。次に他のDAPでも試してみましたが、FiiO M11ProではSBC接続となり、音質もさることながらやはり通信は少々難があり、先述の条件では屋内は途切れは問題ないのものの、屋外では結構途切れることがありました。そのため個人的にはAACで接続できるiPhoneとの親和性は高いと感じています。

 

使用時間や充電時間ですが実際に使ってみた印象として充電時間はほぼスペック通りと感じましたが、私の環境では音楽再生は少し短く3時間強程度といったところです。とは言え、家でTVを観たり通勤往復でも十分ですし、会社についたらケースに入れれば自動的に充電されますので実用上問題ないです。実際のところメーカー公称時間とユーザーの実行時間としてこれは他のメーカーでも云えることですので有効使用時間として問題なく満足できると云えます。

イヤホンの充電はケースに入れると始まります。X11はT200やQ70と比べバッテリー容量がほぼ同じ。こちらは使用した時間=電池残量にもよりますが数分から数十分程度で完了しますが、バッテリーローからは1時間程かかりました。

ケースの充電は残量によりますが1時間から2時間弱程度で完了します。ケースのバッテリー容量も一般的なため他社製品とほぼ同じ充電時間ですね。一度フル充電しておけばイヤホン本体をバッテリローから理屈では4回程充電できることになります。そして、繰り返しになりますがケースの充電残量がデジタル表示されることが最大の利点です。充電ポートはmicroUSBが採用され一般的なUSBタイプの5V1A仕様が適合していますので、携帯用のUSB充電器やPCのUSB等からも充電可能です。

 

イヤホン本体はX19同様のデザインで装着感は個人差があると思います。他の完全ワイヤレスイヤホンと比べシェルがコンパクト。耳の中に収めるタイプですので、上手く装着できた時の装着感は安定感が高く、落下の心配はなさそうですね。もちろんイヤピをしっかり合わせて固定するタイプのため耳の小さな女性やお子様には少々難があるかもしれません。

加えて、ポイントが高いのがイヤピの自由度が高いこと。

他の中華完全ワイヤレスイヤホンでは付属のイヤピしか事実上使えないことが多く、Spinfit CP360やSedona Eerfit Short及びLight Shortが使えればラッキーでしたが、Final Eやスパイラルドット、AET07等も使えます※。

※注:Mサイズ以下

 

■初回ペアリング方法(iPhone iOS13.3.1で検証済)

  • iPhoneBluetoothを有効にする。
  • ケース蓋を開け、(充電済みの)左右のイヤホンを取り出すと、左右イヤホンのLEDが青赤点滅する。(先に取り出したイヤホンがホスト)
  • iPhoneの設定メニューでBluetooth機器の画面に「EZEAR X11」が表示されるのでそれを選択する。
  • iPhoneの画面右上バッテリー残量表示の左にヘッドホンマークがでれば完了。

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これだけです。

注意点としては、

初めにiPhoneBluetoothを有効にしてください。

最初に左イヤホンをケースから取り出してください(左親機)。

この2つが重要です。

上手くいかない場合、一度iPhoneからX11の接続の登録を削除して再度初めから実施してみてください。ペアリングが完了している場合、2回目以降は自動的に接続します。上手く接続しない場合はiPhoneBluetooth設定画面から「EZEAR X11」を選択してください。

 

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■イヤホン本体の操作方法(初回ペアリング済。左ホストで検証)

  • iPhoneBluetoothを有効にする。
  • ケースから左イヤホン取り出しその後右イヤホンを取り出しペアリング開始。
  • イヤホン左から「コネクティブ」。右から「ペアリング」と聴こえ、接続完了の効果音が聴こえます。
  • iPhoneの画面右上にヘッドホンマークがでればペアリング完了。
  • iPhone標準のミュージックアプリで聴きたい曲を選択し再生する。
  • イヤホン左/右本体を2回タップすると再生/停止する。
  • 再生停止中に左本体を1回長押しタップすると前の曲に戻る。
  • 再生中に左本体を1回長押しタップすると再生中の曲頭出し。
  • 再生中/停止中に右本体を1回長押しタップすると次の曲に進む。
  • 再生中/停止中に左本体を1回タップすると音量が下がる。
  • 再生中/停止中に右本体を1回タップすると音量が上がる。
  • 再生中/停止中に左右どちらかの本体を4回タップするとSriを呼び出し。
  • 聴き終わったらイヤホンをケースに戻す。
  • ペアリングが解除される。
  • ケースのバッテリー残量がある場合イヤホン充電開始。
  • 右ホストの場合、左ホスト時の操作と左右逆になる。
 

音楽再生にかかわる主な操作方法を抜粋し検証した方法をまとめてみました。着信時の通話機能は未検証です。

X11ではT200やX19同様に音量調整がイヤホン本体から可能です。Q70はこれができなかったことが惜しいですね。

また、X19では物理スイッチでしたが、X11もT200やQ70同様によくあるタッチセンサー式で操作感は良好です。機種によって癖があったりしますがX11では気になる癖がなく感度も良好でポイントが高いですね。スマホの様にタッチするところを見ながら操作できる場合は良いのですが見えない場所をタップする操作方法では誤動作が心配ですが、幸いリダイヤル機能は無いようですね。特にリダイヤル機能があるモデルは本当にこれが心配ですので。

ここまで順調なX11にも音量調整に少々癖があります。

 

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※丁度良い音量に調整できるようになります
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恐らくiOSの仕様ですが、「設定」→「ミュージック」の「再生」項目で「音量を自動調整」を「ON」にしてください。ここはデフォルトは「OFF」の筈です。これがOFFのままだとiPhone本体で音が聴こえる最小音量(1メモリ)にしてもかなり音が大きいです。ONにした後は音量調整の自由度が上がり調整幅がありますので、好みの音量にすることができます。

 

このX11は何といってもケースから取り出すと自動でイヤホンの電源が入りペアリングが完了することと、ケースに戻すとイヤホンの電源が切れてペアリング解除され充電開始されるという使う/仕舞うの一連の流れがケースから出す/戻すで完了する手軽さですね。同じ無線接続方式でものイヤホン左右が繋がっているネックバンドタイプは手動で電源ON/OFFの操作が必要ですからね。

 

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イヤホン充電ステータスは各イヤホンのLEDが赤く点灯し、ケースの充電残量デジタル表示の左右にそれぞれ「L/R」表示と各イヤホンの充電中ステータスが縦バー表示されイヤホン充電完了後はイヤホンが消灯しケースの縦バーも消えます。

 

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次にケース充電中は充電残量デジタル表示が「100」で完了です。

 

 

それでは、早速Trn T200の実機レビューを以下、まとめていきます。



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パッケージングは白箱を基調としたシンプルなスリーブ付きタイプです。
スリーブの表にはEZEAR X11の文字があり、スリーブを外すと、無地の白箱が。過剰な装飾のないシンプルな化粧箱です。

白箱を開けるとイヤホンケースと小箱があり、充電用ケーブルとイヤーピースが収納されています。もちろんイヤホンはケースの中にあり、イヤホンがケースから充電されないように絶縁されています。

 

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付属品はイヤーピースがS、M、Lの3種1セットでMサイズが本体取付け済みで、他にはmicroUSB-タイプA充電ケーブルです。流石に必要最低限の付属品ですね。

取扱説明書には日本語もありますしamazon当該ページの使用方法の説明と合わせて余程のことがない限り困ることはないと思います。もちろん万が一の際はセラーのサポートがありますので問題ないと思います。


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開封時、イヤホンとケースが透明なシートで絶縁されています。
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※絶縁シートを剥がしています
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ビルドクオリティですが、このX11は中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じません。以前購入したネックバンドタイプの商品では残念ながら不良品に当たりましたがその場合はセラーのサポートで対応可能であり、過度な心配は不要ですね。カラーバリエーションは黒色のみで、黒は屋外使用を考えると落ち着いた色となりますので、どのような服にでも合わせやすいですね。

 

付属の充電用ケーブルは短めなので充電のみで使用する場合、手持ちのmicroUSB-タイプAケーブルを使用した方が便利かもしれません。尤も使用されるシーンで付属の短いケーブルを使用される等使い分けもできますしね。


X19やQ70と同様にシェル本体は樹脂製でステムノズルにはメッシュフィルターがあります。

シェル本体の形状も丸みを帯びており耳にへの装着は癖がありますが、一般的なネックバンドタイプよりも耳への収まりは良好で装着感は悪くありません。

 

※イヤーピースはAET07 M-サイズ装着

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次に耳への装着は付属品イヤーピース Mサイズでは音質的に籠りを感じましたので、先述のイヤーピースを色々試した結果、AET07 M-サイズを使用し耳奥の方に栓をするように装着するとみぃねこは装着感と音質にしっくりきましたが、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

この音が籠る感覚は付属イヤピでは装着感はさておき、鳴らし込みをしてもどうしようもなく、開口部の大き目なものを選択すると、バランスが良くなり音質が本来のものと感じました。

 

※画像はAET07 M-サイズを装着しケースに収納。充電の接触も問題なし。

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加えて、先述の通り低価格帯の完全ワイヤレスイヤホンの難点に付属のイヤピが特殊サイズの場合が多く、アフターマーケットのイヤピで音質やフィット感が良くなっても肝心のケースに入らないことがあり使用を諦めてしまう事があります。

このX11はケースのイヤピの逃げが大きく各社のTWS用イヤピや有線イヤホンでお馴染みのものを試すことができるのは有難いし、好みのイヤピが使えるというのは本当に嬉しいですよね。

 

※画像は付属イヤピ 。装着感は良いです。

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それではいよいよ音質についてまとめていきます。

今回の再生環境はiPhone8、Bluetooth コーデックAAC接続です。

実際に聴いてみます。

ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。
先述の通りイヤピはAET07 M-サイズを使用しています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「低音の主張が強く中音域に被りボーカルを邪魔している」でした。

そのため先述のイヤピ交換と少し鳴らし込みとして通勤等、日常的に1週間ほど使いこんでみたところ低音が落ち着き相対的に高音も増しました。

音場は普通からやや狭く感じ音の分離感は普通程度です。
低音は量感があり膨らむ。締りとキレは普通からやや緩い。ベースラインはしっかり追えます。重低音の沈み込み浅いものの響きの良さは聴いていて心地よさがありますね。
高音は煌びやかさは控えめですが中低音に埋もれることもなく必要十分。

中音は温かみを感じますが、音がやや重なる印象です。

ボーカルは暖かさがあり艶を感じ自然な位置から聴こえ近くも遠くもなく女性ボーカルが映えますが、反面男性ボーカルはやや遠く感じます。

一言で云えば中低音寄りのドンシャリです。

その低音は箱出しでは支配的な印象がありましたが、イヤピ交換と鳴らし込みで落ち着き全体のバランスとしてやや低音の主張が強めながらも中高音を下支えしている、寧ろ外で使うワイヤレスイヤホンとしての全体のバランスでは丁度良い感じなのかもしれません。このバランスはT200に比べ圧倒的に強く、Q70に近いですね。

高音は控えめながらも主張はしっかりしていて刺さりを感じるような尖りはなく十分。聴きやすくまとめている印象です。

中音は凹みを感じずボーカルがメインの曲、バラード等は自然な位置から暖かく艶っぽさや生々しさを感じますが、ロック等の曲ではボーカルがやや遠く感じるかもしれません。他のワイヤレス同様に中音域がメインの音づくりと云えます。

傾向として低音≧中音>高音の関係で中低音域を重視した女性ボーカルを心地よく聴くことができるバランスです。

5,000円以下の低価格ワイヤレスイヤホンとして機能性は高く使い勝手は良い、iPhoneユーザーの普段使いにぴったりの商品と云えそうですね。

音質的には無線接続ではその性質上高音域や低音域の超高音や重低音がカットされてしまいますし、上を見れば10,000円を超えるモデルで音質が良いのは当たり前。でも先述した性質上の問題は変わりません。

つまり、接続するコーデックと味付けの問題とした場合、必要十分と感じられるのであれば安価に越したことはありませんよね。

もちろんDAPやイヤホンでaptX HDやLDACで接続できる数万円の高価格モデルであれば音質的に先述の性質もクリアできベストな選択ですが、高価ですのでなかなか手が出にくいですし、そもそも同じ土俵で比べてはいけないですよね。

まとめとして、このEZEAR X11は低価格帯の完全ワイヤレスモデルとして必要十分な機能を持ち、特にiPhoneユーザーはAAC接続による恩恵を受けやすいセールスポイントを持ちますが、低音が強いのはちょっと、、という方にはお勧めしにくいです。でも、普段使いの完全ワイヤレスイヤホンを探していて、その操作感を含め使い勝手の良いイヤホンをお探しの方にはぜひ検討してほしい商品と云えますね。


最後に、今回は5,000円以下で購入できる低価格中華完全ワイヤレスイヤホンの紹介となりました。現在(2020年3月20日)amazonで取り扱いがあり3,000円台前半程度で購入できるようです。AliExpressでも2,000円台と流石に安価ですが、その入手性にも少々難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格となり、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので中価格中華イヤホンの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazon。少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

X11

以下、イヤピAET07 M-サイズ使用、DAP iPhone8
高音★★☆ 
中音★★★  
低音★★★ 
音場★★☆
分離★★★
お勧め度★★★☆ (iPhoneとの使い勝手の良さ。女性ボーカル曲★4)

※☆0.51.0

 

あとがきとして、今回は中価格中華完全ワイヤレスイヤホンの新商品をレビューをしてみました。完全ワイヤレスの中華イヤホンは5つ目となります。最新技術を低価格で投入し日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。

今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ