みぃねこの備忘録

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okcsc ED10レビュー

こんにちは。

今回もいつもの低価格中華イヤホンレビュー編として、1BA+1DDハイブリッドモデルではなく1DD、シングルダイナミックモデルのokcsc ED10についてレビューをまとめたいと思います。

国内amazonのokcsc公式ストア(@okcsc_carolwong)から購入しました。

 

 

AliExpressのokcsc Official Storeでも取扱があります。

 

ja.aliexpress.com

 

 

 

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1. okcsc ED10について 

okcscと云えば、その国内amazonの商品ラインナップから中華系PCサプライメーカーという印象を持ちますが、実はAliExpressではヘッドホンやイヤホンも多く販売しています。実際の用途としては昨今のリモートワーク等で利用可能なイヤホンを低価格で販売しており、音楽を聴くという用途だけでなく、声を届けるという商品を扱っています。

これまで、特に流行りのワイヤレスイヤホンに力を入れているという個人的な認識でしたが、amazonで見かけたED10があのイヤホンに似ていて、もしやOEM?と思い今回購入に至っています。

実際に手元に届いたED10はシェルのデザインがCCA CA2やTrn MT1と同じであり、製造工場が同じと云えそうです。それ自体は何という事もなく、中華イヤホンではよくある話。それでもCA2とMT1はメーカーの音の違いが反映されていて、中低音寄りのCA2に対し、中高音寄りのMT1と別物です。そもそもシェル本体の金型を流用というか共用している?若しくは製造工場のパーツラインナップとして選択しているのだろうと推察できます。それが低価格で販売できる競争力と云え、世界の工場、中国が効率を重視し世界の中心となっている現状がそれを裏付けています。

そういう意味でこのED10は流用技術による圧倒的なコストパフォーマンスによって生まれた商品と云え、国内amazonで販売価格が1,000円台後半と破格と云えます。

破格と云えば、そもそもokcscが取り扱っている商品の殆どがそうだとも云えます。その分、後発の商品展開と感じる部分もあり、実際そうなのだろうと思います。

それでも他業種で云うジェネリック医薬品の様に特許切れに伴い後発で同成分、同効能の医薬品を販売することで開発費を抑えた商品展開は、嵩む医療費を抑制するという事例もあり、決してそれが悪だとは云えませんし、思いません。

寧ろそれを積極的に行うことで事業を拡大させていく姿勢は、公僕ではない民間企業が慈善事業ではないという現実がそこにあるのだと考えます。

 

閑話休題

兎に角、okcsc ED10が生い立ちがどうあれ、私たちユーザーにとって有益かどうか。良いイヤホンかどうかが重要であり、昨年のKZ EDXから続く低価格帯のトレンドモデル、シングルダイナミックモデル群の中で、ED10がどんな音を聴かせてくれるのか。そして、これまでのシングルダイナミック、トレンドモデルのライバル達との違いが気になります。

 

okcsc ED10はamazonの商品ページでは今年5月に登録されており、片側に一つのダイナミックドライバを搭載するTrn等の各社一連のトレンドモデルと同時期になります。低価格帯の中華イヤホンでポピュラーな1BA+1DDハイブリッドモデルでは高音域をバランスドアーマチュア(BA)ドライバ1基がそれを担いましたが、ED10ではダイナミックドライバ(DD)1基が高音から低音域までをフルレンジで担っています。音を繊細に高い解像感で表現するのにBAは最適ではありますが、中華イヤホンの低価格帯で採用されているBAの質は残念ながら高いとは言えず、音に粗さがあり解像感を重視した結果、シャープさはあるが故に尖りも兼ね備えてしまう痛し痒し。もちろんドライバの質だけでなくチューニングも重要です。高音域のBAと中・低音域のDDの各音域のクロスオーバーはメーカーの腕の見せ所となりますが、今回はダイナミック1基となりますのでその心配は不要です。

とはいえ、それらのチューニング技術は数年前に比べればかなり良くなってきており、実際KZ ZSN pro XやKBEAR LARKは国内有名メーカーのU5K辺りとも良い勝負をすると思います。

ですが、初期ZSTの頃の1,000円ちょっとという圧倒的コスパからはやや高価になり、現在は2,000~3,000円と国内メーカーのエントリーモデルと同等となった今、それでも十分にコスパは良いものの、ED10を含むこれらトレンドモデルでは敢えてシングルダイナミックドライバ1基の「ハイコスパモデル」が注目されています。

そのため、今回はトレンドモデルのKZ EDXやCCA CA2との違いを交えながらレビューをまとめていきたいと思います。

 

okcsc ED10のスペックですが先述の通り中華イヤホンの低価格帯で多く採用されている高音域用のバランスドアーマチュアドライバ(BA)を1基と中・低音域用のダイナミックドライバ(DD)を1基搭載した片側デュアルドライバ構成のハイブリッドモデルとは異なり、一つの大径ダイナミックドライバを搭載し、高音域から低音域の全域を担当しています。

ダイナミックドライバには直径10mm二重磁気ドライバを採用。イヤホン本体はシェル本体が樹脂製、ステムノズルが金属製。KZ EDXやCCA CA2のオール樹脂製とは異なります。

そして大切なのはこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホンでは各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングが重要となりますが、ED10ではシングルダイナミックドライバであることから音域毎のチューニングが重要です。このチューニング次第で「当り」か「外れ」という評価に繋がってくると云えますね。

 

okcsc ED10の納期として今回国内amazonで購入し、当日発送、翌日配達と流石の国内amazonです。AliExpressではオーダーから届くまで数週間かかります。昨今、世界的に広がった感染症の影響で中国含む海外からの輸送は平時の様にはいきません。現在は徐々に回復傾向であり最近は台湾経由等で動き始めていますので、物流の安定化までもう少しというところですね。尤も平時であればAliExpressならば早くて約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間から1か月。万が一の不良の際には返品交換に結構な手間と時間がかかります。

そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

2. okcsc ED10実機レビュー 

それでは、早速実機レビューを以下、まとめていきます。

 

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パッケージングは白を基調としたサイドが黒の小箱で、横長スリーブタイプの化粧箱です。
箱の表にはイヤホンイラストが。裏にはスペックが記載されています。

 

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スリーブを外すと白地の内装の台座にイヤホンが収納され、台座を取り外すと箱の底に付属品が収納されています。

 

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付属品はシリコンイヤーピースが黒色タイプのS、M、Lの3種が計1セット。そのシリコンイヤピMサイズが本体取付け済。他にはケーブルです。U2K、実売1,000円台の低価格帯として必要最低限の付属品となります。

 

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次にビルドクオリティですが、中華イヤホンで心配されるような雑なところ感じさせない、近年のレベルアップを感じられ、寧ろKZ EDXよりもシェルの合わせ面等が綺麗に仕上がっています。カラーバリエーションはグリーンとパープルとレッドがあり、今回はパープルを選択しています。

 

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付属ケーブルはTrn付属の4芯銅線、黒色の編込みタイプが採用されています。プレイヤー側コネクタはL字タイプでメーカーロゴ付、イヤホン側はKZ-Cタイプ、2ピン仕様、KZ極性(上がプラス)です。この付属ケーブルは耳への装着性や使用感は特別良くも悪くもなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。KZ等に付属するケーブルよりも絡まり難く、しなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルの中ではそれ程悪い印象はありません。そのためそのまま使用できますし黒色ケーブルは落ち着いた色味からは、シェル本体をブラックを選択した場合、その色と相まって普段使いでは気になりません。

参考までにこのシュア掛け用のチューブでの癖付けがどうしても耳に合わない場合には、みぃねこはこのチューブをライターで焙り(チューブに火を直接当てる=炙る。誤解しないように!)、自分の耳に合うように癖付けを手直しています。これによって良い塩梅に調整し装着感を改善することができますので自己責任となりますが、興味のある方はお試しくださいね。

 

※画像左からCCA CA2、okcsc ED10、KZ EDX 

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ED10とCCA CA2、KZ EDXの外観の比較として、サイズ感や体積はほぼ同じ。

三機種共にシェルの造形はカスタムIEM風のオーソドックスな横に広いタイプ。

ED10のみステムノズルが金属製。EDXとCA2はオール樹脂製です。

三機種共に重量はほぼ同じ。その造形から耳への装着時には殆ど差が分からないレベルです。何れも耳への装着感は悪くありません。ステムノズルの太さはED10が金属製で僅かに太く、ほぼ同じ。ED10が金属製でありその加工性の有利さからイヤピの抜け防止の返し部は細めだが、ノズル長はやや長め。CA2とEDXは一体成形の都合上、強度を持たせる為に太さがあります。角度については三機種共にほぼ同じ。

また、ステムノズル部には全てにメッシュフィルターがあり異物混入による故障を防げます。そしてED10のフィルターはEDXやCA2の長穴と違い丸穴。

そして、シェル本体の形状は3機種共にシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。

なお、先述の通りED10のステムノズルはやや太く、太いステムノズルでは装着感に影響があり、圧迫感を感じやすいですが、ED10でもイヤーピースの大きさでシンプルに調節可能です。

 

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付属イヤーピースはTrnで付属する赤軸傘黒色タイプのとも少し違う黒色タイプです。個人的にTrn付属の黒タイプは傘がパサパサしていて遮音性がイマイチに感じる事が多いのですが、こちらはRevoNext付属の傘のタイプに近くややパサパサ感がありますが、遮音性は及第点。

音質的にはTrn付属黒色同様にやや中低音がしっかりするタイプに感じますが、あくまでも耳への装着感がどうかというフィッティングを重視し他社製も含めて選択した方が良いと思います。

幸いこの付属イヤーピースでも私は上手く合わせられ、耳の奥に栓をするように装着しフィットしています。

低価格帯ではいつも付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じますが、今回は同じ付属のイヤピ黒色で十分と感じられそれを使用しています。まあ、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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3. okcsc ED10音質レビュー

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

 

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今後は価格帯関係なくSony NW-ZX507を基準としてレビューを行います。ずっとスマホ同等かやや良いくらいという基準を持ってきましたが、ご容赦ください。

ZX507については他の方のサイトでも詳しく解説していますので、SONYのまあまあの価格帯のサブスク対応android機です。従来のShanling Q1は3.5アンバランス接続のみですが、ZX507は4.4バランス接続にも対応しています。DACには独自開発のS-Master、フルデジタルアンプが採用されています。

Shanling Q1とZX507の音質の違いは音場がやや平面的に感じられるQ1に対し、ZX507は奥行きのある立体的な印象。具体的にはボーカルの位置に対し、高音や中音の演奏音がその周りやや離れた後ろ側に位置し自然な位置関係に感じられます。

次に、音質傾向ですが、音楽を正確に淡々と鳴らそうとするQ1に対し、ZX507は高音域と低音域をしっかりと鳴らすやや派手な音ながらも、ボーカルを邪魔せずにそれを引き立てています。所謂ドンシャリ傾向と云えますが、過剰なほどではなくて若干の演出という感じ。そして中音はボーカルに対し相対的に控えめに感じられますが、その分ボーカルはクリアです。特徴としては低音に厚みがありますので音楽を雰囲気良く聴くことができるSONYの音といえます。

個人的には音楽を楽しく聴くという本来の目的を達成するために必要十分なDAPと考えており、今年6月からは音楽配信サービス、Apple Musicがロスレス対応しましたが、android搭載DAPとして勿論対応(※)しています。そして、何よりもBluetooth接続は安定していますので、強いて云えば電池持ちが悪い位しか不満はないです。

※2021/06/19現在 android版Ver3.6.0ベータ版

 

 

 

低価格帯のイヤホンの場合でDAPの違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

※FiiO M5とShanling M0の比較もよろしければご参考ください。 

miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。

ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

先述の通りイヤピは付属黒色Mサイズ、付属銅線ケーブルです。

箱出しで聴いてみた第一印象は「やや低音に膨らみを感じる低音と過不足ない高音域のドンシャリバランス」でした。

箱だしではやや低音に膨らみを感じたので先に鳴らし込み。鳴らし込み後は低音が締まり落ち着き相対的に中音がすっきりと感じます。いつも聴きながら執筆していますが、MT1の音に似ています。

音場は広くも狭くもない普通。

高音は適度な煌びやかさがあり華やかさはありますが、伸びは控えめ。刺さりは感じません。

低音は適度な量感があり芯が感じられ締りとキレがある。ベースラインは追いやすい。重低音は沈み込みは浅め。

中音は適度な華やかさがありますが、主張は少なくゴチャつきも少なく感じます。ボーカルはクリアで自然な位置から聴かせてくれ聴きやすい。

一言で云えば中高音寄りのややドンシャリ

高音は適度な煌びやかさと華やかさはやや控えめに感じ、超高音までの伸びも感じない。逆に云えば不快に感じる尖りもなく、良く云えば自然な高音。これはKZを始めとする低価格帯1BA+1DDハイブリッドモデルと比べると控えめという印象。

中音は凹みを感じ難く、楽器の音はボーカルの周りやや後ろ辺りに位置し華やかに鳴ります。ボーカルはクリアで聴きやすく、高音低音に埋もれません。というよりも高音と低音は主張がそれほど強くなく感じるため相対的にそういう印象を持ちます。

全体的にみれば中高音域が聴きやすい音で、音数が多いハードな曲でも音の重なりをあまり感じず、団子感は少ない。ボーカルをしっかりと聴くことができます。

ボーカルはややドライ気味ですが、自然で不自然さはあまり感じません。それでもしっとりとした雰囲気を楽しみたい場合にドライ気味な声に多少相性を感じるかもしれません。

低音は適度な量感で芯のある音で締りとキレがありますが、強さはそこまでありませんので、控えめに感じるかもしれません。重低音は沈み込みは浅めでやや物足りなさも感じます。それでもこの低音が高音中音を邪魔をしない適度な量で下支えし中高音寄りのバランスの良いドンシャリはほぼMT1と同じ音という印象です。ただし、ED10の付属イヤーピースがやや低音をしっかりさせてくれている様で、ベースラインはMT1よりも掴みやすく、何処かを誇張せずにバランスの良い音を聴かせてくれる印象です。

これらは以前レビューしたTrn MT1の音質傾向と印象は同じで、恐らくMT1がベースモデルというかそのまま?の気がします。

実際にMT1同様に高音は伸びや華やかさが適度、全音域をバランスよくするために低音も主張を抑え気味にした感がありますので、今更ながらMT1の音質傾向はフラット寄りにしたややドンシャリの良さを感じます。まあ、1BA+1DDハイブリ機と違い不自然さは殆ど感じませんが、それに慣れていると高音低音は物足りなさを感じると思います。

次に、KZ EDXやCCA CA2との大きな違いはそれらが中低音寄りに対し、ED10(≒MT1)が中高音寄りという事。CA2はドンシャリ感が一番強くEDXはED10に近いもののやはりドンシャリで中音域に凹みを感じます。ED10は中音域の凹みを感じさせずに上手く高音と低音とバランスを整えています。

またKZ EDXとCA2はベースラインがしっかり感じられますが、ED10はそこまで前に出る穂ではありませんし、低音もしっかりしているそれらとは結構違いを感じやすい部分と思います。

ED10は中音域はすっきりクリアに聴かせる音色ですが、EDXやCA2では低音域が多少重なっていると云え、特にCA2は中低音が前に感じられる為、EDXもCA2よりクリアですが、ED10の方がすっきりクリアと云えます。

いずれにせよED10の音質傾向は高音低音を誇張しない整った高音中音のフラット寄りにしたバランスの良い音と言う印象です。

 

※以前のKZ EDXのレビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

※以前のCCA CA2のレビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

※以前のMT1のレビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

まとめるとokcsc ED10は高音低音は適度に抑え、キレの良い音が低価格帯でよくある中音域のごちゃ付きを抑え、クリアですっきりとした高音中音域は音の華やかさとボーカルの聴きやすさを感じられる音質傾向はTrn MT1に似た音ですが、付属イヤーピースによりそれよりも僅かに中低音を感じられる音と云う印象です。

尤もリスニング用途としての聴いていて楽しいドンシャリバランスは中華イヤホンには高音域のシャリつく刺激的な強さや低音のドンの量が多い強ドンシャリを求め、演奏メインで聴きたい方には、もの足りなさを感じ評価が分かれてしまうかもしれません。

 

高音   EDX ≧ ED10 ≧ CA2 

中音   CA2 ≧ ED10 ≧ EDX

低音   CA2 ≧ EDX ≧ ED10

ボーカル CA2 ≧ ED10 ≧ EDX

 

 

4. okcsc ED10の総評

okcsc ED10は昨年のEDXから続く1DDトレンドモデルの中でもTrn MT1同様に中高音寄りの中高音をクリアに整った音を聴かせてくれるバランスの良い音とまとめました。

1BA+1DDハイブリッドモデルからBAを取っただけのバランスではなく、1DDのみで十分良い音を聴かせてくれる音質に感心します。

そういう意味で中華イヤホンを「コスパ重視」で検討される方へお勧めできますが、中華イヤホンの強ドンシャリを求め検討されている方には注意が必要な商品ですね。

 

最後に、今回は国内amazonので発売されている低価格帯の中華イヤホンの紹介となりました。現在(2021年10月1日)はAliExpressやamazonで発売されており、AliExpressでは1,000円前半の価格で入手可能です。一方amazonでは1,000円後半の価格と、AliExpressの方が安価に入手できますが、その入手性には現在も難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっておりますので、低価格中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、少しでも安く手に入れたい方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

ED10

以下、付属ケーブル、付属イヤピ M使用、DAP ZX507
高音★★★☆ 
中音★★★☆  
低音★★★☆ 
音場★★★☆
分離★★★☆
お勧め度★★★★  

※☆0.51.0

 

CA2

以下、付属ケーブル、付属イヤピ M使用、DAP ZX507
高音★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★☆
お勧め度★★★★  

※☆0.51.0

 

MT1

以下、付属ケーブル、付属イヤピ M使用、DAP ZX507
高音★★★☆ 
中音★★★☆  
低音★★★☆ 
音場★★★☆
分離★★★☆
お勧め度★★★★

※☆0.51.0

 

EDX

以下、付属ケーブル、付属溝無白イヤピ M使用、DAP ZX507
高音★★★☆ 
中音★★★☆  
低音★★★★ 
音場★★★☆
分離★★★
お勧め度★★★★ 

※☆0.51.0

 

 

あとがき

今回はいつもの低価格中華1BA+1DDハイブリッドイヤホンではなく同じ低価格帯の1DDモデルの商品レビューをまとめました。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですが、今後も低価格?を中心に、中華据え置き機器や複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。が、先ずは、未レビュー品を捌いていきます(困)。

また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ