こんにちは。
今回は中華ワイヤレスイヤホンレビューとして、CCAから先日発売されたCCA CX4とCX10についてレビューをまとめたいと思います。
今回は国内amazonのWTSUN Audio(@Zhuo520x)から購入しています。
AliExpressではWooeasy Earphones Store(@hulang9078)で取扱があります。
1. CCA CX4 & CX10について
CCA CX4及び、CX10は以前レビューしたTrn T200やKZ E10と同様のイヤホン本体と音楽プレイヤーを無線電波によってケーブルを介さずにワイヤレスで接続し、更にイヤホンの左右がケーブルで繋がれていない左右完全独立型のワイヤレスイヤホンとなります。
昨年後半からKZ社やTrn社も左右完全独立型の完全ワイヤレスイヤホン(True Wireless Stereo。以下TWS)をリリースしておりますが、KZの兄弟ブランドであるCCAからもこの度発売され、いよいよ役者がそろったというところです。
しかも、一度に二機種。
CX4が1BA+1DDハイブリッドでTrn T200の対抗と云え、更にKZ S1やS2のSシリーズ、KZ Z1のZシリーズのブランド違いモデルと云えそうです。
またCX10は4BA+1DD多ドラハイブリッドでKZ E10の耳掛け式からシンプルなシェル本体のみとしたTWSとなっています。
完全ワイヤレスタイプのイヤホンは昨年から安価でありながら実用性能が十分なモデルが多く発売されています。
その中でも愛用しているのが、以前レビューしたQ70やTrn T200です。
Q70は1DDを搭載するモデルで、T200は1BA+1DDハイブリッドモデルであり、Q70の低音が豊潤で中低音寄りなため動画視聴、特に音声作品に強く、Netflix等を観る時に便利です。
一方、T200はすっきりとした音色で1BA+1DDハイブリッドの解像感は低音が控えめながらもSpotify等を聴きながら作業するのに丁度良く便利でした。
これらのポジションを脅かす存在にCX4とCX10は成りえるのか。
その期待を胸に両方購入し試すという力技をまたしても実践していく訳です。
そう、これは新しい沼。「TWS沼へようこそ」という世界観をお楽しみください。
※気になる方は以前の記事も併せてご参考ください
さて、以前レビューしたQ70やTrn T200はBluetoothチップにQualcomm QCC3020を搭載しapt-Xにも対応していましたが、CCA CX4とCX10ではapt-Xには対応していません。SBC、AACの無線コーデックに対応しています。みぃねこのスマホはiPhoneですので、困ることはありませんが、androidスマホユーザーは少々残念なところです。
CX10とCX10の納期は流石の国内amazon。当日発送、翌日配達です。AliExpressで購入した場合、平時はオーダーして2~3週間で届くのは「普通」というところでしたが、現在の状況では一ヵ月程度は覚悟が必要です。尤も配送オプションでFedEXやDHL等を選択すれば一週間から10日程度となりますが、数千円のもに数千円の送料を掛けるならば、国内で簡単に手続き可能な保証付きを購入する方が賢明と云えそうです。
そんな訳で、一般的にAliExpressでの購入では国内で購入するより安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。
それではCCA CX4 & CX10のスペックを詳しく見ていきます。
■主要スペック(amazon及びAliExpress商品ページ抜粋)
CX4 | CX10 | |
---|---|---|
低音域ドライバ | 7mmダブルマグネティックダイナミック 1基 | ← |
中音域ドライバ | - | バランスドアーマチュア 30024 2基 |
高音域ドライバ | バランスドアーマチュア 30019 1基 | バランスドアーマチュア 30095 2基 |
Bluetoothバージョン | 5.0 | ← |
通信距離 | 約20m | ← |
コーデック | AAC、SBC | ← |
ケース電池容量 | 400mAh | 400mAh |
音楽再生 | 約3-4時間 | 約2-3時間 |
連続使用時間 | 約22時間 | 約18時間 |
イヤホン充電時間 | 約2時間 | ← |
ケース充電時間 | 約2時間 | ← |
イヤホン重量 | 約4.9g | ← |
ケース重量 | 約50g | ← |
ケースサイズ | 約60x60x30mm | ← |
二つの機種は搭載するドライバ数及び種類が異なることが大きな違いで、他には再生時間が搭載するドライバ数の多いCX10が短くなります。
価格をみるとCX4の4000円に対し、CX10が8,000円と倍になりますが、CX10は5,000円以上10,000円未満の中価格完全ワイヤレス中華イヤホンでは先述の通り片側5ドライバを搭載した4BA+1DDのドライバ構成です。同価格帯の有線イヤホンではおなじみのドライバ構成ですが、この価格帯では本当に珍しい希少価値のある機種と云えますので、それを考慮すると圧倒的なコストパフォーマンスと云えると思います。
正直に云えば、もう少し安価な方が初めて購入する方にもお勧めしやすいですけど。
とはいえ、プライムセール等を活用して購入すればもっと安価に購入することもできると思いますので、チェックをしてみてくださいね。
CX4とCX10はどちらもBluetoothバージョン5.0を採用し省電力と接続安定性が高く、以前レビューしたQ70やTrn T200同様に通信は安定していてリビングにiPhoneを置きイヤホンを装着したまま家事を行ったり壁を隔てた部屋間の移動でも途切れることはなく、屋外での使用では駅構内等でも殆ど途切れることがありませんでした。
また、連続使用は特にCX10は流石にドライバ数が多いこともあり2時間程度の連続使用にとどまり公称よりはやや短め。尤もこれは使用環境、条件により変わりますので参考程度にお願いします。
多ドラTWSの商品はこれが今後の最優先課題となると思いますが、バッテリー性能に依存しており直ぐには難しいでしょうね。
そして、iPhoneとの無線接続の際にはAACで接続することができSBC接続時より高音質で音楽を聴くことができました。次に他のDAPでも試してみました。Shanling Q1やSONY NW-ZX507でもAAC接続を使用できます。ただし経験上少々難がある認識で、やはり先述の条件では屋内は途切れは問題ないのものの、屋外では結構途切れることがありました。そのため個人的にはAACで接続できるiPhoneとの親和性は高いと感じています。
次に使用時間や充電時間ですが実際に使ってみた印象として充電時間はほぼスペック通りと感じましたが、私の環境では音楽再生は少し短く感じました。スペックの7割程度ですね。とは言え、家で映画を観たり通勤往復でも十分ですし、会社についたらケースに入れれば自動的に充電されますので実用上問題ないです。実際のところメーカー公称時間とユーザーの実行時間として、これは他のメーカーでも云えることですので有効使用時間として問題なく満足できると云えます。
イヤホンの充電はケースに入れると始まります。CX4とCX10ではTrn T200よりバッテリー容量が少なくなります(その為連続使用時間は短い)。こちらは使用した時間=電池残量にもよりますが数分から数十分程度で完了しますが、バッテリーローからは2時間かからない程度でした。
ケースの充電は残量によりますが2時間程度で完了します。ケースのバッテリー容量が小さいため他社製品より少し充電時間は短め。一度フル充電しておけばイヤホン本体をバッテリローから理屈では4回程充電できることになります。そしてケースの充電残量はケースのLEDにより残量が分かります。これは地味ですが便利な機能の一つですね。
- ケースLED表示赤色:30%未満
- ケースLED表示黄色:30%以上70%未満
- ケースLED表示緑色:70%以上
惜しいのはケースの充電はmicroUSBが採用されていますので、最近のスマホやDAP等との兼用ができません。充電器は一般的なUSBタイプの5V1A仕様が推奨されています。
注意点として、音量が初期接続時かなり大きいです。スマホやDAP側で音量を下げてから再生をしてください。
イヤホン本体はカスタムIEM風の造形です。そのため他のTWS同様に耳へはイヤーピースで保持し収めるタイプとなりますので、イヤーピース合わせは重要になります。
■初回ペアリング方法(iPhone iOS14.0.1で検証済)
- iPhoneのBluetoothを有効にする。
- ケースからイヤホンを取り出す。
- iPhoneの設定メニューでBluetooth機器の画面に「CX4」又は「CX10」が表示されるのでそれを選択する。
- iPhoneの画面右上バッテリー残量表示の左にヘッドホンマークがでれば完了。
これだけです。
注意点としては、
初めにiPhoneのBluetoothを有効にしてください。
取り出したイヤホンは最初に左右のイヤホンがペアリング(Pairing)します。その次にスマホ及びDAPと接続(Connected)します。
この手順が重要です。
上手くいかない場合、一度iPhoneからCX4又はCX10の接続の登録を削除して再度初めから実施してみてください。ペアリングが完了している場合、2回目以降はiPhoneのBluetoothをONにしてケースから取り出せば自動的に接続します。上手く接続しない場合はiPhoneのBluetooth設定画面から「CX4」又は「CX10」を選択してください。それでもダメなときはイヤホン側をリセットしてください。
■リセット方法
- ケースから取り出しスマホ等と接続していない状態にする。
- 左右イヤホンを6秒長押しタップ。(電源OFF)
- 次に左右イヤホンを7秒長押しタップ。(電源ON。ペアリングモードへ)
- その次に左右イヤホンを4回タップ。(ペア情報リセット。その後電源OFF)
- ケースに戻し、リセット完了。
■イヤホン本体の操作方法(初回ペアリング済で検証)
- iPhoneのBluetoothを有効にする。
- ケースから取り出すと接続開始。
- iPhoneの画面右上にヘッドホンマークがでれば接続完了。
- iPhone標準のミュージックアプリで聴きたい曲を選択し再生する。
- イヤホン左/右本体を1回タップすると再生/停止する。
- 再生停止中に左本体を2タップすると前の曲に戻る。
- 再生停止中に右本体を2タップすると次の曲に進む。
- 再生中に左本体を2回タップすると再生中の曲の頭に戻る。これを繰り返すと前の曲に戻る。
- 再生中に右本体を2回タップすると次の曲を再生する。
- 再生中/停止中に左右本体を2秒長押しタップするとSriを呼び出し。
- 着信中にイヤホン左右のどちらかを1回タップで通話開始。通話中にイヤホン左右どちらかを1回タップして通話終了。
- 着信中にイヤホン左右の何方かを長押しすると着信拒否。
- (電源OFFの状態で)イヤホン左右を3秒長押しタップし電源ON。
- (電源ONの状態で)イヤホン左右を6秒長押しタップし電源OFF。
- (電源ONの状態で)ゲームアプリ起動後、イヤホン左右を3回タップしゲームモードに変更。もう一度行うと元に戻る。
- 使い終わったらイヤホンをケースに戻す。
- 接続が解除される。
- ケースのバッテリー残量がある場合イヤホン充電開始。
音楽再生にかかわる主な操作方法を抜粋し検証した方法をまとめてみました。基本的にどちらも操作方法は同じ様です。
少し惜しいのはQ70同様に音量調整がイヤホン本体からできないことですね。Trn T200ではこれが可能でしたので残念です。
またCX4とCX10はQ70同様にタッチ式ですが操作感は良好です。Q70では少し慣れが必要でしたが、初めて使う方でも自然に使えるレベルですのでかなりポイントが高いです。
操作の反応は少々ラグがありますので一呼吸置くくらいでOKです。これも他のモデルと同じレベルですので最初は戸惑うかもしれませんが慣れれば問題ないですし、くれぐれも反応しないと焦って連続で操作しない事。少し間を置くことが大事ですね。
TWSと云えばやはりケースから取り出すと自動でイヤホンの電源が入り接続が完了することと、ケースに戻すとイヤホンの電源が切れて接続が解除され充電開始されるという使う/仕舞うの一連の流れがケースから出す/戻す事で完了する手軽さですね。ネックバンドタイプは手動で電源ON/OFFの操作が必要ですからね。
接続はトニカク簡単でスムース。
※充電中ステータスをイヤホン本体のLEDで表示。
イヤホン充電ステータスは左右のイヤホンのフェイスプレートにあるLEDが点灯し充電完了後は消灯します。CX4は赤色、CX10は緑(青?)色が点灯。
※ケースの充電ステータス表示。 こちらはどちらも共通で充電中は赤色点灯。完了後、緑色点灯。
ケースの充電ステータスは左右イヤホンの間にあるLEDが点灯し残量を示しその後消灯します。ケース充電中は赤色点灯し充電完了後は緑色点灯します。
2. CCA CX4 & CX10実機レビュー
それでは、早速CX4とCX10の実機レビューを以下、まとめていきます。
先ずは、CX4。
次にCX10。
どちらもパッケージングは白箱を基調としていてCX10は最近のCA16等と同じシンプルなタイプです。一般ウケが良いのはCX4の方ですね。
次に付属品を。先ずはCX4。
次にCX10を。
付属品はイヤーピースがS、Mの2種2セットでMサイズが本体取付け済みで、他にはmicroUSB-タイプA充電ケーブルです。流石に必要最低限の付属品ですね。
もちろん取扱説明書が付属していますがCX4は英語表記と中国語のみでCX10には日本語もあります。まあ図解もありますしamazon当該ページに使用方法の説明もありますので余程のことがない限り困ることはないと思いますし、万が一の際はセラーのサポートがありますので問題ないと思います。
イヤーピースは他の中華TWSの付属品同様に特殊なタイプが2種付属。両種共に軸がかなり短めです。所謂TWS専用タイプですね。
それでは実際にイヤホンを見てみましょう。先ずはCX4。
次にCX10を。
ビルドクオリティですが、このCXシリーズアは中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じません。以前購入したネックバンドタイプの商品では残念ながら不良品に当たりましたがそんな心配は不要ですね。カラーバリエーションはCX4が紫色と灰色。CX10が緑色、黒色、灰色があります。
そしてどちらも付属の充電用ケーブルは短めなので充電のみで使用する場合、手持ちのmicroUSB-タイプAケーブルを使用した方が便利かもしれません。
※左からTrn T200、CCA CX4、CCA CX10
三機種共にシェル本体は樹脂製でステムノズルにはメッシュフィルターがあります。
CX4とCX10はステムノズルが金属で細めのタイプが採用されています。
シェル本体の形状もカスタムIEM風で丸みを帯びており装着感は悪くありません。
※ケースの大きさも三機種で比較
Trn T200のケースが圧倒的にコンパクトです。しかしCX4とCX10も十分にコンパクトでポケットに入るサイズですので持ち運びに困ることはありません。
次に耳への装着は付属品イヤーピースでは音質的に抜けてくる感じがありましたので最近発売されたFinal タイプE 完全ワイヤレス用、Sサイズを使用し耳の奥の方に栓をするように装着するとみぃねこはしっくりきましたが、この辺りは個人差があるかもしれませんね。このイヤーピースならケースに干渉せずに収納でき、充電できていないという事もありませんでした。
この音が抜けてくる感覚は付属イヤピではどうしようもなく、フィット感はさておき音質が本来のものと異なると感じました。
加えて、低価格帯の完全ワイヤレスイヤホンの難点に付属のイヤピが特殊サイズでアフターマーケットのイヤピで音質やフィット感が良くなっても肝心のケースに入らないことがあり使用を諦めてしまう方がいるようです。
諦める前に一度このFinal タイプE 完全ワイヤレス用を試してみてください。SS、S、M、L、LLの5サイズ展開で多くの方にフィットできると思いますし、完全ワイヤレスイヤホン用に使うなら先ずはコレと云えるくらいにお勧めですよ。
3. CCA CX4 & CX10音質について
それではいよいよ音質についてまとめていきます。
今回の再生環境はiPhone8、Bluetooth コーデックAAC接続です。
実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳をとじて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。
先述の通りイヤピはFinal タイプE 完全ワイヤレス用 Sサイズを使用しています。
箱出しで聴いてみた第一印象はCX4が「低音が豊かなドンシャリながらもボーカルが聴きやすい」、CX10が「中高音の分離が良く見通しも良い音場の広さを感じる」でした。※加えて先述の通り音量が大きめです。最初にスマホ側で音量を下げてから再生してください。
先ずはCX4から。
音場は普通で音の分離感も普通。
低音は量感があり締りとキレは普通程度。ベースラインも追いやすい。重低音の沈み込みの深さはそれほど感じませんが、TWSとしてはかなりしっかりとした強さのある低音域です。
高音は煌びやかさがあり中低音に埋もれることもなくしっかりと主張しますが尖りはなく刺さりも感じません。
中音は演奏がやや凹みを感じますが、すっきり聴きやすい。
ボーカルは自然な位置からやや近く聴こえクリアに聴こえます。
一言で云えば中低音寄りのボーカルが聴きやすいドンシャリです。
次にCX10です。
音場は広めで音の分離感は流石の5ドライバです。
低音は量感十分で締りとキレは普通程度。ベースラインも追いやすい。重低音の沈み込みの深さはそれ程は感じませんが、こちらもTWSとしてはしっかりとした強さのある低音域です。
高音は煌びやかさがあり華やかさも十分で小さな音も感じられますが、尖りは無く刺さりも感じません。
中音は凹みを感じず、広さのある見通しが良さとクリアさがあります。演奏もしっかりと聴こえ小さな音も聴こえます。
ボーカルは自然な位置から聴こえ近くも遠くもなくクリアに聴こえます。
一言で云えばやや中高音寄りの聴き疲れの無いややドンシャリです。
両者を比較すると、その性格の違いが明らかです。
CX10のCX4よりも低音を僅かに抑えながらもしっかりとした強さがあり中高音邪魔せずに下支えしていて寧ろワイヤレスイヤホンとしての全体のバランスでは丁度良い感じ。T200では中高音のクリアさを重視した音色のため、低音に物足りなさを感じましたが、CX4やCX10では十分な低音の強さが心地よさを感じます。
高音はCX10の音数の多さは華やかさがありますが、寧ろ高音の強さはCX4の方が鋭さを感じます。CX10の華やかさとCX4の煌びやかさという両者共に刺さりとは無縁で聴きやすく性格の異なる音色で上手くまとめている印象です。
中音は両者の方向性の違いが感じやすく、CX10が相対的に強いかというとそうでもなく寧ろボーカルは自然な位置からクリアで聴きやすい中音域の音づくりは、CX4のボーカルの聴きやすさと引き換えに演奏が凹むのとは違う音色と云えます。
傾向としてCX4の低音≧高音≧中音とCX10の中音≧高音≧低音の関係とはやはり違うと云えそうです。まあ、流石に1BA+1DDと4BA+1DDのドライバ構成では奏でる音が異なるのは当然と云えばそれまでですが。
今回CCAが二つのワイヤレスイヤホンを発売した意味はそこにあるのかもしれませんね。
如何しても無線接続ではその性質上高音低音域の超高音や重低音がカットされてしまいますし、上を見れば10,000円を超えるモデルで音質が良いのは当たり前。でも先述した性質上の問題は変わりません。
つまり、接続するコーデックと味付けの問題とした場合、必要十分と感じられるのであれば安価に越したことはありません。コストパフォーマンスが高いという事です。
もちろんスマホまたはDAPでイヤホンをapt-X HDやLDACで接続できる数万円の高価格モデルであれば音質的に先述の性質もクリアできベストな選択ですが、高価ですのでなかなか手が出にくいですし、そもそも同じ土俵で比べられません。
そのため、このCCA CX4は低価格帯で。CCA CX10は中価格帯の完全ワイヤレスモデルの中で4BA+1DDという他にほとんど例のない最強の武器を持ち、一般ウケの良い低音域の強さも兼ね備えています。そして、有線接続の多ドラに慣れた、もっと云えばその多ドラの華やかな音が好きな方にはCX10は価値があるモデルと云え、一方CX4は低価格帯1BA+1DDハイブリッドの音が好きな方に価値のあるモデルと云えるのではないでしょうか。
さてCCA CX4はスマホで音楽を楽しんでいる、特にiPhoneユーザーに低価格帯のTWSイヤホンの中で選ぶなら。同様にCX10は中価格帯の中華TWSイヤホンの中でもお勧めできる商品とまとめました。
最後に、今回は低価格帯5,000円以下及び、5,000円以上10,000円未満で買える中価格帯中華TWSイヤホンの紹介となりました。現在(2020年10月3日)amazonで取り扱いがあり
CX4は4,000円、CX10は8,000円程度で購入できるようです。AliExpressでもCX4は3,000円台、CX10は5,000円台と安価になりますが、その入手性に少々難があります。とはいえこれまでのCX4は低価格帯1BA+1DDの、CX10は中価格帯4BA+1DD中華有線イヤホンと同様の実売価格となり、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので中価格中華イヤホンの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazonを。少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。
CX4
以下、イヤピFinal タイプE TWS用 Sサイズ白、DAP iPhone8
高音★★★☆
中音★★★
低音★★★★
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★☆ (低音豊かなドンシャリが好きな方)
※☆0.5、★1.0
CX10
以下、イヤピFinal タイプE TWS用 Sサイズ黒、DAP iPhone8
高音★★★☆
中音★★★☆
低音★★★★
音場★★★☆
分離★★★☆
お勧め度★★★★☆ (TWSでも多ドラの音を聴きたい方)
※☆0.5、★1.0
あとがきとして、今回は中華完全ワイヤレスイヤホン、二機種をレビューをしてみました。完全ワイヤレスの中華イヤホンは5つ目となります。最新技術を低価格で投入し日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。
今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ