みぃねこの備忘録

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KB EAR KB06レビュー

こんにちは。

今回は、いや今度こそいつもの1BA+1DD中華イヤホンレビュー編をお届けする予定でしたが、(何度目の?)予定を変更して先日発売されたKB EAR KB06についてレビューをまとめたいと思います。

今回は国内amazonのHiFiHear(@Qianqian_HRcase)から購入しています。

 

 

AliExpressのKBEAR Store(@KBEAR40383392)でも取り扱いがあります。

 

ja.aliexpress.com

 

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KB EAR KB06は以前レビューしたKB EAR F1やKB10と同じKB EARシリーズの中でも価格が3,000円台とKB EARシリーズの低価格帯へのラインナップ拡充と云えそうです。

KB06のドライバ構成は2BA+1DDのハイブリッドとなり、KB EARシリーズでは初のバランスドアーマーチュア型とダイナミックドライバ型ドライバの多ドラハイブリッドモデルですが、そのインパクトは薄く先に発売されている1BAのF1や5BAのKB10程の盛り上がりがない静かな滑り出しとなっています。

そのため今回はスルーを決め込むつもりでいたのですが、発売早々購入された方の上々の評判から俄然興味が沸き、今回遅れ馳せながら購入した次第で、やはりこの沼は簡単には抜けられないようです。

 

KB06ですが低価格帯の中でも3,000円台と競合製品の多い価格帯の中でも最新型といえる位置づけです。というのも例えば手持ちではKZ ZSRやED16は同じ2BA+1DDドライバの構成ですが昨年1Q頃までに発売されたモデルですし、NICEHCK P3は昨年4Q頃の発売で、同じくRevoNext RX8Sも届いたのが年が明けて1月となっています。実は今年1QにTrn V30も発売されレビューしていますが、先日久しぶりに使おうとしたら壊れてしまい捨てました。悲しい思い出ですね。そして昔の人は安物買いの銭失いと良く云ったものですが、それでもめげずに低価格帯を中心に買い漁っていきたいと思います(アホ)。

そんな訳でKB06ですが箱出しで試聴してみれば低音はしっかりしているし、中高音は嫌なシャリつきもなくクリアでこれまでのただただ派手な中華イヤホンとは異なりバランスの良さを感じます。これは先述した手持ちの2BA+1DD機との比較が気になりますよね。そして素性の良さ感じさせるKB06は低価格帯の定番商品としてお勧めできるモデルになりそうな予感がします。

 

KB06のスペックは先述の通り2BA+1DDのモデルです。搭載するドライバはそれぞれバランスドアーマーチュアは30095が高音域を1基で担当。50060が中音域を1基で担当しダイナミックドライバが中低音域を担当しているようです。この構成はKZ ZSRやED16と同様ですのでその進化を感じられます。

そして2BA+1DDということでそれぞれのドライバが各音域を担っています。多ドラハイブリッドや複数BA搭載機では各音域のクロスオーバーが重要です。これが不自然だと変に強調された音域ができたり音が重なりごちゃごちゃしたりと不自然な音になるのですが、このチューニング技術が各メーカーの見せどころとなりますよね。そしてこのチューニング次第でKB06が「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえますが、今回も冒頭で書いちゃった通りハズレではありませんね。

 

KB EAR KB06の納期としてはいつも通りの当日配送、翌日配達でした。流石のamazon様ですね。まあAliExpressにてオーダーした場合は早くても約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間かかることを考慮すれば現在のAliExpressとの価格差なら保証も考慮し日本のamazonで購入する方が良いと思います。

そんな訳で、一般的にAliExpressでの購入では国内で購入するより安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

それでは、早速KB EAR KB06の製品レビューを以下、まとめていきます。

 

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パッケージングは白を基調としたスリーブタイプですシンプルなタイプの化粧箱です。
スリーブ表にはイヤホンがプリントされ、裏にはスペック等が記載されています。

 

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スリーブを開けるとイヤホン本体が白の台座に収納されていてその台座を取り出すと箱の中に付属品等が収納されています。

 

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付属品はイヤーピースが3種付属し、他にはケーブルです。低価格帯3K前後の必要最低限の付属品となります。


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ビルドクオリティですが、KB06は中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じません。カラーバリエーションは黒と緑(商品説明はシアン)の2種ですね。今回みぃねこは緑を選択しています。

 

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ケーブルは茶色の編込みされた線材が採用されていてイヤホン側コネクタには最近のKZ AS16やCCA A10、KB EAR KB10で採用されているQDCタイプ(極性は異なる)で、プレイヤー側コネクタはI字タイプです。個人的にこのタイプはイヤホンとしっかり固定できるので低価格帯では嬉しいのですが、中価格帯で採用されるとリケーブルするとコネクタ部が心もとなくちょっと困りものですね。また、このケーブルはシュア掛け前提のチューブ加工がされていますが、使用感は悪くなく耳掛けでの装着感も良好です。全体的に絡まりにくくしなやかなものとなりますが低価格帯のケーブルとして十分な機能と品質を備えていてそのまま使用できますし、普段使いでも困ることはないと思います。

 

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シェル本体は他の2BA+1DDイヤホンと比較しかなりコンパクトにまとまっています。先述したZSRが一番大きく、次いでRX8S、P3の順となりこの中では一番小さいですね。KB06は先述の通り非常にコンパクトなシェルのため殆どの方には耳への収まりは良く装着感は良好そうですが、みぃねこの耳の形との相性が悪く付属のイヤーピースはもちろんのこと、定番のAET07や困ったときのAET06もダメとなり完全ワイヤレス用に購入していたSpinFit CP360で何とかなりましたが、AZLA SEDNA EARFITがTFZ専用として持っていることを思い出し、耳に浅めに蓋をする形が一番しっくりきました。CP360も良かったのですが、個人的に装着にコツが必要なためいつもしっくりくる場所を探して装着するのが面倒ですので簡単に装着できるSEDNA EARFITで気軽に装着できるようになって一安心です。(この辺りは個人差があると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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それではいよいよ音質についてまとめていきます。

今回の再生環境はSHANLING M0、直挿しです。

これまで通り低価格帯はM0を基準としてレビューを行います。もちろんiPhone6sでも十分に鳴らすことができましたが、中高音域の解像感や低音域の表現力で本来の性能を発揮できないと感じましたのでご容赦ください。

低価格帯のイヤホンの場合でその違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。
先述の通り付属ケーブルにイヤーピースをSEDNA EARFIT Mで使用しています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「高音中音低音のバランスが良くボーカルが聴きやすく不自然に強調された音域を感じない」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです。)
箱出し直後から非常にバランス良く鳴ってはいますが今回も先に鳴らし込みを行いました。

鳴らし込み後は箱出し同様に音場は普通から横にやや広く感じます。

低音の量感は十分で適度な広がりがありながら適度な締まりもありキレも良好です。

重低音は必要十分に沈み込み力強さも感じます。ベースラインも追いやすくDDが中音と低音の間の中低音域を上手くカバーできていると感じます。

高音は煌びやかさが十分で存在感がありながら刺さりを感じずすっきりしている。

中音はクリアで見通しが良くボーカルの周りで存在感があります。

ボーカルは自然でやや近めに位置し、曲によってより近く感じ中音に埋もれず聴きやすいです。

一言で云えばやや中低音寄りの弱ドンシャリですが、高音中音低音がバランスが良く心地よく聴くことができるのでリスニング用途に向いている印象です。


例えるならKZならZSRとED16のいいとこ取りした音。もっと云えばそれらを超えていて最新型にチューニングされた音。つまりそれらを知っている方にはそれくらいの違いを感じられる音質でしょうか。

個人的には近いところでRevoNext RX8sを挙げたいですね。

RX8sは高音がもう少し華やかで中音がすっきりしていてKB06とは厳密には異なりますし、違うアプローチと云えますが。そしてボーカルはKB06の方が上と感じます。

加えて同じ2BA+1DDのNICEHCK P3は中音域に特化していますので、それらとは全く違うアプローチでありKB06とは全く異なります。


まとめるとKB06は高音域は出しゃばらず控えめながら存在感を示しインパクトを与える。低音域は存在感があり低音強調の曲では本領を発揮します。中音域は華やかさを感じられ高音低音に埋もれない、聴いていて心地よい音質傾向で、低価格帯の中でもリスニング用に購入するなら最適で低価格中華イヤホン2BA+1DDの本命と云えるかもしれませんね。


尤もこのリスニング用途としてのバランスの良さは中華イヤホンには強ドンシャリを求めるという方には少しもの足りないと感じ評価が分かれてしまうかも知れません。

 

このKB06は冒頭で触れた通り低価格帯の定番モデルになりそうな、そんな完成度の高さを感じられるモデルと云えそうです。

 
最後に、今回は3,000円半ばで購入できる低価格中華イヤホンの紹介となりました。現在(2019年8月10日)はamazonで3,000円台半ばで。AliExpressでは表示価格3,000円に対しフォロワー割等でamazonより安価に購入できそうですがその入手性に少々難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格となりますが、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますのでインナーイヤー型の低価格中華イヤホンの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazon。少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

KB06

以下、付属ケーブル、イヤーピースSEDNA ERAFIT MDAP M0
高音★★★☆ 
中音★★★★   (ボーカル聴きやすい)  
低音★★★★ 
音場★★★☆
分離★★★
お勧め度★★★★ (RX8Sとお好みで)

※☆0.51.0

 

あとがきとして、今回も予定を変更して低価格中華イヤホンの新商品のレビューをしてみました。RNの新作も届いていますので次回こそはあの1BA+1DDを。そして複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンは今後も挑戦していきたいと考えています。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。

今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ