みぃねこの備忘録

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KBEAR Knightレビュー

こんにちは。

今回は先日発売されたKBEAR Knightについてレビューをまとめたいと思います。

今回は国内amazonのHiFiHear(@Qianqian_HRcase)から購入しています。

 

 

AliExpressでも有名どころのセラーで取扱があります。

 

ja.aliexpress.com

 

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KBEAR Knightは先日のAliExpressセールの際に福袋として発売されていてみぃねこはインナーイヤー型が苦手ということもありスルーしていましたが、購入された方の評判が良さそうで、先日amazonでも取り扱いが始まりクーポンがありましたのでお得に購入することができました。

普段はカナル型ばかり使用しておりインナーイヤー型はiPhone4の付属品以降久しぶりに購入したのがスプラトゥーン2に使用していたNICEHCK ME80です。ME80は以前レビューしており、そのME80もFinal E500にその座を奪われています。気軽に使うには少し大きくて重く、個人的にシュア掛けにしないと本来の音質を得られなかったので使うのが面倒になってしまったというのがその理由です。

 

※気になる方は以前のレビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

それなのにまた今回インナーイヤー型を購入したのは、実はラジオをBGM代わりに流しっぱなしにするほどのヘビーリスナーで、スピーカーでは流石に夜中はお隣にご迷惑が掛かりますし、安価で気軽に使えて軽いものを探していました。中華セラー有名どころ各社の10ドル以下のインナーイヤーも検討しましたが見た目がプラスチッキーで食指が伸びず今回のKBEAR Knightが見た目も良かったというのが理由ですね。

Knightですが以前のME80同様に低価格帯の中でもU2,000円でありながら聴いてみて音のバランスの良さに驚きますね。インナーイヤー型の音の良さに。

インナーイヤー型はカナル型と異なり密閉させるわけではありませんので、どうしても遮音性が低くなります。そのためどうしても低音が弱く相対的に高音が目立ってしまいシャリつきを感じてしまいますが、それは安価なモデルだけなのかもしれません。

実際Moondrop社の旗艦モデル等はそれはもう素晴らしいという評判です。勿論お値段も立派なので、とても購入できません(笑)。

ところがこのKnightではME80同様に低音はしっかりしているし、中高音は嫌なシャリつきもなくクリアで国産低価格帯の3~5,000円前後のカナル型といい勝負というのが個人的な印象です。まあ、個人的にME80ではシュア掛けが必須でしたし、このKnightでは付属のイヤーパッドが必須なのはやはり低価格帯の宿命でしょうか。

 

Knightのスペックはシンプルな1DDモデルで、搭載するダイナミックドライバは大口径の15.4mmとなります。ドライバのメーカー等型番も不明ですが肝心なのは音質ですので、今回も通常通り細かい話は抜きで進めますが、これだけ大きなドライバを搭載するとイヤホン本体も大きくなりそうですが、非常に小さくコンパクトで且つ個人的に格好良くデザインされていますね。

そして1DDということですべての音域を担当していますので多ドラハイブリッドや複数BA搭載機のような各音域のクロスオーバーを心配することなく、自然な音を聴かせてくれそうです。ですが、実際はシンプルが故のチューニング技術の難しさがあり、見せどころとなりますね。このチューニング次第でKnightが「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえます、、、が、先述の通りハズレではありませんね。

 

KBEAR Knightの納期としては流石の翌日配達でした。まあAliExpressにてオーダーした場合は早くても約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間かかることを考慮すれば流石日本の物流をリードするamazon Japon様というところでしょうか。

そんな訳で、一般的にAliExpressでの購入では国内で購入するより安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

それでは、早速KBEAR Knightのレビューを以下、まとめていきます。

 

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パッケージングはKBEARブランドのオリジナルデザインの黒箱で派手な装飾のないシンプルなタイプの化粧箱です。
表にはイヤホンがプリントされ、裏にはスペック等が記載されています。

 

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スリーブをずらすと黒の内装にイヤホンが収納されており、付属品等が収納された白い小箱が収められています。

 

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付属品はイヤーパッドが4色(種?)付属し、他にはケーブルバンド、ケーブルストッパです。低価格帯U3,000円、もっと云えば2,000円以下としては十分な付属品となります。

 

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ビルドクオリティですが、Knightは中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じません。カラーバリエーションは黒色のみですね。

 

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ケーブルは流石に交換不可となりますが、銀色(白?)のツイストされた線材を透明チューブで保護されたタイプが採用されています。プレイヤー側コネクタはI字タイプです。個人的にケーブルバンドも付属しているのがちょっと嬉しいですね。このケーブルは使用感は悪くなく耳からストレートに垂らしたり、シュア掛けしたりと自由度が高く、全体的に絡まりにくくしなやかなものとなりますが低価格帯のケーブルとして十分な機能と品質を備えていますし、普段使いでも困ることはないと思います。


シェル本体は15.4mm大口径のダイナミックドライバを搭載していることを感じさせない一般的なインナーイヤー型形状ですが、装着感は悪くありません。イヤーパッド無しでストレートで使用した場合に低音が抜け気味でその分高音がシャリつく印象がありましたので試しにシュア掛けしてみたらME80同様にバランスは良くなりましたが、気軽さに欠けてしまうため、付属品のイヤーパッドを付けストレートで装着したところこれがみぃねこには正解で音質的にしっくりきました。ME80ではあまり印象が良くなかったのですが、シェルのデザインにもよるのかもしれません。個人的にイヤーパッドありで使用する事をお勧めします。(この辺りは個人差があると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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それではいよいよ音質についてまとめていきます。

今回の再生環境はSHANLING M0、直挿しです。

これまで通り低価格帯はM0を基準としてレビューを行います。もちろんiPhone6sでも十分に鳴らすことができましたが、中高音域の解像感や低音域の表現力で本来の性能を発揮できないと感じましたのでご容赦ください。

低価格帯のイヤホンの場合でその違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。
先述の通りイヤーパッド有り、シュア掛けではなくストレートで使用しています。

箱出しイヤーパッド無しで聴いてみた第一印象は「開放感が高く中高音が支配的」でした。そのため、先述の通りイヤーパッドを装着し試してみたところシュア掛けせずに好印象になりました。
箱出し直後は低音域が弱く、高音域が強く感じたため今回も先に鳴らし込みを行い高音の尖りが丸くなり低音やや量感と締まりが増しなりバランスが良くなったと感じました。

鳴らし込み後の音場は広くも狭くもなく普通で音の分離感は普通ですが、曲によって高音域と中音域の間の中高音域の音にやや重なりというか分離の悪さを感じます。
ボーカルは近くも遠くも無く普通で自然に感じクリアに聴かせてくれます。
低音域はインナーイヤー型として量感は十分で締まりを感じベースラインも強くありませんが追えます。
高音域は煌びやかさがあり低音に埋もれることはありません。

中音域は凹まずに華やかさを感じられボーカルが高音低音に埋もれることがないバランスです。ボーカルに不自然さは無く聴いていて心地よさがあります。

一言で云えば中高音寄りの弱ドンシャリで全体的にすっきりとした音質傾向ですが中高音域の華やかさからやや派手な印象を持たれる方もいるかもしれません。

正直ME80とほぼ同じ印象です。強いて違いを云えばあちらは低音も十分でKnightは中高音を中心に低音がそれを支える、インナーイヤー型の明るく華やかさがある音を活かし良いところにポイントを絞った音づくりでバランスの良さを感じますが、流石に低音域の強さはそれほどでもありませんのでご注意ください。

尤もカナル型が苦手な方に一度試して貰いたいインナーイヤー型モデルと云え、このKBEAR Knightはインナーイヤー型の低価格の定番モデルになりそうな、そんな完成度の高さを感じられるモデルと云えそうです。

個人的には深夜ラジオを聴くのにこれほど手軽で気軽にながら聴きができるのは最高ですね。

 

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最後に、今回は2,000円以下で購入できる低価格中華イヤホンの紹介となりました。現在(2019年12月20日)はamazonで350円OFFクーポンがあり1,000円台後半で。AliExpressではフォロワー割でamazonより安価に購入できそうですがその入手性に少々難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンの中でも安価な実売価格となりますが、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますのでインナーイヤー型の低価格中華イヤホンの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazon。少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

Knight

以下、イヤーパッドあり、ストレートDAP M0
高音★★★ 
中音★★★  
低音★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★☆ (手軽さ★5)

※☆0.51.0

 

ME80

以下、イヤーパッドなし、シュア掛けDAP M0
高音★★★ 
中音★★★  
低音★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★☆ (スプラ2バイト用に★5)

※☆0.51.0

 

あとがきとして、今回はインナーイヤー型の低価格中華イヤホンの新商品のレビューをしてみました。複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンは今後も挑戦していきたいと考えています。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。

今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ