みぃねこの備忘録

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NICEHCK GCT4レビュー

こんにちは。

今回はいつもと趣を変え中華ケーブルレビューとして先日発売されたNICEHCK GCT4についてレビューをまとめたいと思います。

今回はAliExpressのNiceHCK Audio Store(新@NiceHCK_Audio,旧@hckexin)から購入しています。


ja.aliexpress.com

 

国内amazonのNICEHCK(新@NiceHCK_Audio,旧@hckexin)でも取り扱いが始まっています。(2019年9月22日現在)

 

 

NICEHCK GCT4はこの1年で価格破壊した中華ケーブルの中でも高品質な線材を使用しているモデルです。中華ケーブルと云えばこの1年で低価格化が進み凄いことになっています。特徴的なのが16芯タイプが2,000円台で購入できる低価格化で、今年の初めは16芯タイプが5,000円程度で購入できるようになり1年前の8芯タイプの価格で16芯が買えると喜んでいたものですが、今はもう「最近は16芯タイプが2,000円で買えますのよ、奥さん」と、近所の奥様方とファミレスで世間話をしたくなる気分です。ストックしていた8芯がデッドストック化したわけですよねぇ。(困)

この安くなった16芯タイプはもちろん従来のU2,000円の低価格帯で購入できる8芯タイプの芯線を倍にしたモデルと揶揄されそうですが、決してそんなことも無く芯線が増えることによる音の変化を十分に感じられ音質改善が望めるモデルとなっています。尤も、使用されている線材は当然のことながらグレードは決して高くは無いようですが。しかし、お気に入りの国産有名メーカーのイヤホンの純正ケーブルは高いしアフターマーケットでもどれを選べばよいかわからない。加えて「リケーブルで本当に変わるの?」という方に「試し」に中華は安価でお勧めしやすいことや、そもそも低価格帯の中華イヤホンの付属ケーブルはコストダウンの的となっている訳で上質なものは付属していないことが多く、最初からリケーブルしてしまうという方にもお勧めと云えそうですね。

とはいえ、中華リケーブルの低価格化が進んでいる昨今、一方で中華ケーブルの高級化も進み二極化の様相です。その高級化は「輸入線材」や「単結晶銅線(OCC)」と「6N」、「7N」という純度を売りにした高品質で上質な線材の使用を謳っており、マニアの心を擽っています。そうなると気になるのが「でも、お高いんでしょう?」と主婦のように財布のひもを締めたくなりますが、ご安心ください。もちろんそこは中華リケーブルですので国内メーカーでは1本2-3万円となるところが、1万円程度で購入できるという価格破壊ぶり。 過去には某国内有名メーカーが採用するキ〇バーケーブルと同じ線材を使用した中華キン〇ー風ケーブルが話題になりましたが、その時も2万円が5千円という価格で発売されています。もう、流石ですねとしかいいようがありません。

 

そんな低価格化と高級化の二極化の中で、丁度良いバランスの中華ケーブルとして登場したのがNICEHCK GCT4という訳です。だって、価格が高くて良いものは当たり前のことでしょ?国内有名メーカーだろうが中華だろうが関係ないですもん、私たちユーザーにとっては。

このGCT4は最近のA2K-U5Kの低価格帯で採用される線材として無酸素銅線(OFC)が主流(これだって1年前まではA5K-U8Kクラスの線材でした)ですが、その上をいく線材として高純度無酸素銅線(OFHC)を使用しながらも線材を4芯と少なくすることでコストを抑えたケーブルとして登場したわけです。

これだけでも気になる訳ですが、実は以前購入したケーブルも実は台湾からの輸入高純度無酸素銅線(OFHC)を使用した某4790はLZ A5に使用して中/高音域の尖りがマイルドになり聴きやすく音質変化は気に入ったものの同じ4芯でもこちらは太く取り回しに難がありました。

この難点をクリアしたGCT4にはもう期待せざるを得ないと、またもやノせられたみぃねこはMMCXと2ピンをポチってしまったわけであります。(アホ)

 

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※2ピンアサインは下画像上側がマイナス。(イヤホン装着時下側になる)
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気になるGCT4の仕様ですが、4N高純度銅線を採用し外観では炭素繊維プラグや金属コネクタを使用する等、低価格帯とはいえ決して安っぽさは無く、高級感は十分です。

加えてケーブル自体の仕上がりも良く安心して購入できますね。

MMCX、2ピン共に耳掛けのチューブ加工があり、2ピンはCIEM仕様のコネクタが採用されています。(2ピンアサインは上がプラスのKZ仕様と同じ) 

 

GCT4にリケーブルした効果として勝手な予想では銅線の全音域の明快さが向上し低音の量感が増すと思っていましたが、ネットの評判は好意的で低音は強調されるわけではなさそうですね。

 

NICEHCK GCT4の納期ですが8/末にオーダーし発送が9/4、届いたのが9/15でした。他の商品と一緒にオーダーしたため発送が少し遅かったですが、スタンダードシッピングとしては普通程度でしょうか。尤も以前のスタンダードシッピングよりも早くなったような気がします。通常AliExpressにてオーダーした場合は早くても約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間かかっていますので。

そんな訳で、一般的にAliExpressでの購入では国内で購入するより安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

それでは、早速NICEHCK GCT4の実機レビューです。


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今回は同社のNICEHCK NX7にリケーブルして音質についてまとめていきます。

再生環境はFiiO M9、直挿しバランス接続です。

以前NX7をレビューした際も同じDAPを使用していますので比較しやすいようにしていますがバランスとアンバランスの違いがありますので、ご容赦ください。

 

※よろしければ以前の「NICEHCK NX7レビュー」も併せてご覧ください。

miineco106.hatenadiary.jp

 

それではリケーブルして実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。

以前のレビュー通りイヤピは丸七長楽青 Mサイズを使用し耳奥に栓をするように装着しています。

リケーブル前のNX7は少し高音域に尖りを感じるものの低音も十分に感じられる中高音寄りのバランスで、中高音域の分離や解像感が良い流石の片側7ドライバモデルです。

リケーブル後の音場はやや広がり高音の尖りが和らぎ中/高音の音の輪郭が掴みやすくなったことで解像感が増したように感じます。

低音の量感は増え、元々の締まりとキレはそのままに、重低音も沈み込んだ響きが感じられベースラインは追いやすくなりました。

高音は煌びやかさ華やかさがは変わりませんが、曲によってやや刺さりを感じた尖りが丸くなり好印象です。

中音は華やかで音数が多く、クリアでボーカルの周りで存在感がありましたが、見通しが付属ケーブルより改善した印象があり解像感が高く感じます。

特にボーカルの自然さはそのままにやや近く感じ曲によって近く感じられ、女性ボーカルがより明朗で聴きやすい印象です。

一言で云えばリケーブル後も変わらずやや中高音寄りの弱ドンシャリでしょうか。

ただし、付属ケーブルのそれとは異なり明らかに中高音寄りの悪く云えば中高音域が目立つ派手な音質傾向から和らいだ中/高音と適度な量感を得た低音がバランス良く、聴いていて楽しい音質傾向に改善した印象です。

付属ケーブルで十分だった方や中高音域の明快さを好む方には引き続き印象が良さそうですね。

特に中音域の見通しの良さやボーカルが近づき明朗に感じる部分はそれだけでもNX7の良さが増すため、セットで使いたいところですね。そして更に低音については付属ケーブルでは少々物足りないと感じた方も十分満足できるのではないでしょうか。

一方で比較対象が付属ケーブルのアンバランス接続とGCT4ケーブルのバランス接続という違いもありますので、変換アダプタを用いGCT4をアンバランス接続でも試してみましたが、概ね音質変化は同傾向であり低音の量感がやや減ったかな?くらいの違いでした。これはDAPの出力にも相関がありそうですので、今後のテーマとして検証を続けたいと思います。

 

そして折角なので同社のケーブルでCT1にリケーブルして比較してみました。

こちらはアンバランス接続ですが、CT1も8芯の高純度無酸素銅線(OFC)で結果から云えばGCT4とは傾向が異なり中/高音域に少し華やかさがありますが尖りは丸くなり、低音はGCT4と同様に量感が増しますので付属ケーブルで物足りなかった方にはNX7の良いところを活かしながらややマイルドにし低音を改善できる良いケーブルだと感じました。

そのため、GCT4とCT1は先述の通りNX7に何を求めるかで選ばれると良いと思いますので、ぜひ検討をしてみてくださいね。

 

まとめるとNICEHCK GCT4はバランスを整え聴きやすさを重視する方に。CT1はイヤホンの持つ本来の姿を重視する方に相性が良いと云えるのではないでしょうか。


最後に、今回は3,000円前後で購入できる低価格中華ケーブルの紹介となりました。現在(2019年9月22日)はamazonで3,000円半ばで。AliExpressでは2,000円台及びフォロワー割でamazonより安価に購入できそうですがその入手性に少々難があります。とはいえ高品質なケーブルの低価格化が進み低価格中華ケーブルの中でも上質な線材が安価な実売価格となりますが、その音質変化を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低価格中華ケーブルを使ってイヤホンのリケーブルに挑戦してみたい方は少しでも気になった方は安心確実なamazon。少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

NX7+GCT4

以下、イヤピ丸七長楽青 M使用、DAP M9 バランス接続
高音★★★★☆ 
中音★★★★☆  
低音★★★★ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★★ 

※☆0.51.0

 

NX7+CT1

以下、イヤピ丸七長楽青 M使用、DAP M9 アンバランス接続
高音★★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★★ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★★ 

※☆0.51.0

 

NX7+付属ケーブル

以下、イヤピ丸七長楽青 M使用、DAP M9 アンバランス接続
高音★★★★☆ 
中音★★★★  
低音★★★☆ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★☆ 

※☆0.5、★1.0

 

あとがきとして、今回は初めて低価格中華ケーブルの新商品のレビューをしてみました。複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホン同様に今後挑戦していきたいと考えています。日々進化を見せる中華イヤホン、中華ケーブルにはこれからも非常に楽しみですね。

今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ