みぃねこの備忘録

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LZ-A6miniレビュー

こんにちは。

今回もまたまた1BA+1DD中華イヤホンではなく、多ドラ中華イヤホンレビュー編として昨年末に発売されたLZ-A6miniについてレビューをまとめたいと思います。(1BA+1DDの新商品を早くだしてくださ~い←必死)
今回は国内amazonのWTSUN Audio(@Zhuo520x)から購入しています。

 

 

AliExpressからも購入できますが国内販売価格と差が無く万が一の保証やすぐ手に入る利便性から今回はamazonにて購入しています。

 

 

納期は2月末にオーダーした際はプライムでamazon在庫有のはずが何故かマーケットプレイスの中国発送扱いになりいつものヤマトやJPではなく佐川の追跡番号で1週間ほどで届きました。このとき私の発送は中国のままでしたがamazonには在庫が残っている状態で???となりましたが16芯リケーブル付きでお得に購入できましたので良しとします。ちなみに16芯リケーブルはamazon発送で翌日には届いています。

AliExpressで購入した際は通常14~21日程度は掛かりますので今回はそれよりも早く国内輸送は佐川になっているので安心感がありました。

そんな訳で、一般的にAliExpressでの購入では国内で購入するより安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での取り扱いを待って購入をお勧めします。

 

 

LZ-A6miniは昨年末にLZ Hi-Fi AudioのLZ-A5後継機種として発売されたLZ-A6(黒将軍)の下位モデルで上位のA6ではA5同様の交換ノズルシステムに加えLOUD SWにより音質を自分の好みに調整できるギミックが搭載されています。なかでもノズルはA5の3種に対し9種付属するというこれだけでも数十種類の音質を楽しめるシステムが話題に挙がりました。一方今回購入したA6miniはノズルが3種と抑えられLOUD SWもありません。そのため上位のA6とはかなり差別化されていると云えます。尤も価格もA6の3万円半ばで値下がりの様子をみせない高値安定に対しminiの2万円を切る実売価格では相応とも考えられますね。

A6miniは先述の通りの差別化の下ドライバ構成にも違いがあります。搭載されるドライバはA6の1DD+4BA+1CT(セラミックツィーター)に対しA6miniの1DD+1CTとBAがありません。超高音域をCTが担当し高音域と中音域をBAが。低音をDDが担当するというような構成ができるA6はA5同様に華やかで高音域の表現が優れているモデルとなっているようですがA6miniはBAが無いため1DD+1CTで高音域や中音域をどのように表現するのかとても興味がありますよね。

 

みぃねこはLZ-A5のディスコンを知り昨年の11.11で入手しております。A5は某モーターサイクルメーカーのロゴに酷似しており音は良いがデザインが、、、という評価を得たモデルであり、いつか手に入れたいと考えていてA6発売を知りながらも購入に踏み切りました。

実際A5はそのシェルの形状からも装着感が良く音質も中高音域の解像度が高く低音域の表現力もしっかりとしていて評価の高さに納得できるモデルでお気に入りの一つとなっています。

 

 

A6miniはスペックからは20,000円前後の中価格帯の中でやや高価価格よりの中華イヤホンで安定のハイブリッドドライバ構成です。この価格帯では寧ろ複数BAを搭載した既に評価が高い機種が多く存在しその選択肢が多くありますが、上位のA6が数種類の複数ドライバ構成に交換ノズル9種とLOUD SWというてんこ盛りマシマシモデルからの下位モデルという系譜であり、この価格帯に設定するしかなかったのかなと考えると少し残念です。正直ドライバ構成や付属品からはA6がお得すぎるのかもしれませんが、この価格帯では複数BAの多ドラが高解像度で評価が高くKinboofi MK4等が実売価格で競合します。みぃねこもMK4は手持ちの複数BA多ドラの中では頭一つ抜けてお気に入りの一つのため、A6は兎も角A6miniの価格設定はどういう意味を持つラインナップなのかマーケティングに疑問が残ります。実際A6の購入報告は発売直後から見かけましたが、A6miniは殆どなく、A6を購入された方がコレクションアイテムとしてついでに買いました的な報告ばかりでレビューは見かけません。とはいえ、かくいう私もA5後継モデルが気になり最悪A5との差別化というリスクマネジメントを含めてA5後継ではなく敢えて派生モデルでもある下位のA6miniを入手し今回比較を含めていきたいと思います。(購入経緯が消極的過ぎるアホ)

 

それでは、早速LZ-A6miniのレビューを以下、まとめていきます。

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パッケージングは黒と橙(赤に近い)を基調としたスリーブタイプでLZ-A5からかなり大型化した化粧箱です。スリーブ表にメーカーロゴが紫でイラストされロゴが光に反射しキラキラし高級感があります。

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スリーブを外し橙の中箱を取り出します。箱を開けるとイヤホンと中箱と同じ色のイヤホンケースが収納されています。イヤホンとイヤホンケースを取り出しその下にある小箱を2つ取り出すと中にはそれぞれ付属品のケーブルと交換用ノズル(青が本体取り付け済)が。ケーブルはメーカーロゴ入りのケーブルバンドでまとめられています。小箱に見当たらなかったイヤーピースはイヤホンケースに3種入っていてシリコン2種類がS、M、Lサイズ(1種Mは本体取り付け済)とウレタン1種1セットが付属しています。流石付属品もしっかりしている中価格帯です。

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ビルドクオリティですが、このLZ-A6miniは中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じません、、、とい云いたいところでしたが1か所接着剤の垂れが。まあちゃんとくっついているので問題はないですね。

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フェイスプレート等基本的にLZ-A6と同じデザインが採用されLOUD SWが無い違いのみのようです。他の中価格帯と比べてもやや高めの設定ということもあり上の高価格帯と比較しても遜色はなく安心して購入できるのではないでしょうか。

そして付属ケーブルもしっかりしていてLZ-A5付属ケーブルと比較しても質感の悪さを感じません。購入時にセットで入手したyyx4778mmcxアンバランス3.5も良いですがyyx4820ピンクリケーブルを組み合わせると見た目が良さそうなのでイヤホンにファッション性を求める方にも好評となるのではないでしょうか。またA6miniはシュア掛け前提となりますがシェルの形状がTFZや以前レビューしたYinyoo D2B4のように装着性は良さそうです。

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シェル本体はLZ-A5と違い先述の通りTFZ系及びYinyoo D2B4に近く、特にD2B4が近いですがそれよりも少し大きくなっています。重さはほぼ同じ程度で金属シェルを採用する場合は致し方がないのかもしれませんが、この辺りはウィークポイントではないのですが気になる方がいるかもしれませんね。フェイスプレートのデザインも非常にシンプルで大人しいため万人受けしやすく普段使いにも良好ではないでしょうか。

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ステムは交換ノズルを採用していること。A5とも互換性を持つこと等もあり少々太く比較的太いために耳への装着感はみぃねこは付属イヤーピースMサイズが大きさは丁度良くしっかりと装着できましたが長時間は少し痛みを感じました。。

みぃねこは付属品イヤーピースのMサイズ(本体装着済)を使用して耳へのフィット感は十分でしたが、低音がもう少し実力を発揮できていないように感じたため、定番のAET07を試しましたが今一つだったため、最終的にスパイラルドットMLを使用しバランスが良く感じました。このように低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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付属ケーブルはシュア掛け前提で耳掛け部にチューブ加工されていて取り回しの良いタイプのケーブルですので、このままでも十分使用できると思いますが、折角なので別途リケーブルを試してみようと思います。

 

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

今回の再生環境は相応のDAPということでiBasso DX150 標準のAMP6、アンバランス直挿しです。

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それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。
ケーブルは付属品、イヤピは先述の通りスパイラルドットMLを使用しています。

先ずはノズルを青のまま箱出しで聴いてみた第一印象は「高中音寄りのバランス」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです)

そのため今回は箱出しインプレッションもそこそこに鳴らし込みを実施し評価をしています。

鳴らし込み後の音場は普通からやや横に広めで音の分離感はハイブリットとして普通の印象です。
ボーカルは普通からやや近く曲によって近く感じます。
低音は量感は少なく感じますが芯のある低音で締りがありキレも十分にあります。沈み込みはやや浅めに感じますがベースラインも追えます。これはA5のような量感も十分にある低音とはさすがに異なりますが、質の良い低音を表現しているように感じます。

中音は見通しが良く低音高音に埋もれません。非常にクリアな印象でボーカルが聴きやすくなめらかさがあります。
高音は特に華やかさがあり煌びやかさを感じ感じるほどですが刺さりは殆ど感じませんし低音に負けることは全くありません。傾向として高音中音寄りの印象ですがCTが超高音と高音域の華やかさを演出し音数を減らさずに表現をしています。そして高音中音低音域すべてをDDがカバーしているようで各音域のつながりを自然になめらかにさせているように感じます。また中音域も高音域程ではありませんが明るく華やかさを感じます。そのためボーカルは非常にクリアでありながらなめらかでバラードなどでは艶のあるクール系の美音となっている印象です。

続いてノズルを赤に変更して聴いてみます。

青に対し低音域が強くなりますがその分中高音域の見通しの良さがなくなり音場も狭く中高音域の分離が悪く感じました。A6miniの良さがなくなっていると感じ早々に黒に交換しています。赤は低音強調のようですね。

次にノズルを黒に変更し聴いてみます。

赤ほどではありませんが低音の量感が増し高音も少し大人しく感じます。青の方が中音の明るい見通しの良さや高音の華やかさが心地よく感じましたが個人の嗜好が影響する部分ですのであくまでも傾向を捉えるための参考としてご容赦ください。

上記の通り全てのノズルでその特徴を感じることができやはりA6miniはこの中高音域が特徴的と云え青ノズルが個人的に面白い存在と感じながらも黒ノズルが気に入りました。反面青ノズルでは相対的に低音が弱く感じるためリケーブルによって印象を変えることができるかもと考え、先述のyyx4820バランスに交換してみました。

結果これが正解で16芯による情報量が増えyyx4820の特徴の一つである低音の量感も増し、高音域の煌びやかさが増し伸びも良くなり中音域の華やかさが増したことで全音域のバランスが非常に良くA5にも負けない程の音質に変化をしました。寧ろA5の特徴的な解像度の高い派手な中高音域とは異なり自然でなめらかな中高音域に加え付属ケーブルから格段に良くなった低音域と、各音域のつながりの自然さがブラッシュアップされ敢えて1DD+1CT構成としたメーカーの意図を感じ取ることができました。

恐るべしLZ。流石音質に定評のあるメーカーでこれまでも評価の高い商品を開発し販売してきたのは伊達ではありませんね。

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このA6miniはA5程の中高音の派手さはありませんが、国産高級1DDイヤホンのような自然なつながりと全音域がなめらかで明るく華やかさがありそれとは異なるものの上手くまとめられていると感じました。もっと云えばA5で感じたその派手さ故に感じる中音域、特にボーカルのややざらつくような粗さを全く感じないなめらかなA6miniは個人的にA5の不満点が改善されたバランスの音質傾向となった完成形なのかもしれません。また同じ価格帯ではKinboofi MK4が片側4BAで解像度が高くなめらかさを持っていると感じていて流石に解像度では敵いませんがこのなめらかさではそれを超えているように感じています。チューニングに詳しいわけではありませんので仮説となりますが多ドラの解像度には敵わないものの音のつながりの自然さやなめらかさは1DDで音作りを行う方が有利なのかもしれませんね。そしてそれはそれぞれの求める音が解像度重視なのか音のつながりの自然さやなめらかさなのかという嗜好の結果であって音の良し悪しではなく好きか嫌いかなのかもしれません。

そのため、LZ-A6miniは恐らくLZ-A5やLZ-A6のような高解像度で高音好きの方には物足りない音と評価が分かれることになりそうです。


ではLZ-A6miniは当たりなの?外れなの?と問われたら「中高音寄りだが相応のリケーブルによって上位モデルに匹敵する自然でなめらかな音質」なので「一軍でオールマイティに使えるイヤホン」というのが個人的な評価です(相変わらず答えになってない)。それはこの価格帯ではやはりの手持ちの中で良し悪しを決めるのではなく代替えが利くかどうかがポイントとなるが故に、です。そういう意味では唯一無二の存在といえお勧めできるかもしれません。
さて相変わらず年末にポチったイヤホン等があるのに拘らず年明けにポチったものをレビューしてしまっていますが、いつかこれらのイヤホン等も今後新作1BA+1DDイヤホン同様にレビューしてみたいと思いますので、気長にお待ちいただけますと幸いです。
最後に、今回は実売20,000円前後で買える中価格帯の中華多ドラ?イヤホンの紹介となりました。現在国内ではイヤホン大手ショップ(そのまんまの名前)や国内amazonでも取り扱いがあります。もちろんAliExpressからも購入できますが、AliExpressでも20,000円前半程度の価格のため国内での購入が良さそうですね。そしてこれまで紹介した低価格中華イヤホンよりかなり価格が上となりますが、そのクオリティは十分満足できる内容となっていますので低価格中華イヤホンからのステップアップを考えていて中価格でもそこそこ良いものをと検討されていて少しでも気になった方は安心確実なamazonを。少しでも安い方が良い方は今月末のAliExpressのセールで購入も検討してみてくださいね。

 

以下、DX150バランス接続、yyx4820リケーブル、イヤピスパイラルドットML使用

青ノズル

高音★★★★★☆ 
中音★★★★★ 
低音★★★★☆ 
音場★★★★★
分離★★★★★ (青ノズルのCT超高音域は一聴に値)
お勧め度★★★★★☆ (A5好きはA6が幸せかも、、) 

※☆0.5、★1.0

 

黒ノズル

高音★★★★★ 
中音★★★★★ 
低音★★★★★ 
音場★★★★★
分離★★★★★ (中高音が青よりやや劣る)
お勧め度★★★★★★ (普通に良バランス。A5と異なる良さ) 

※☆0.5、★1.0

 

赤ノズル

高音★★★★☆ 
中音★★★★★ 
低音★★★★★ 
音場★★★★☆ (低音が強いがやや狭く感じる)
分離★★★★☆ (中高音が黒より劣る)
お勧め度★★★★★ (これはこれでアリだけど、、) 

※☆0.5、★1.0


あとがきとして、今回も1BA+1DD低価格中華イヤホンではなくセラミックツィーター搭載の片側2ドライバ、1DD+1CT中価格中華多ドラハイブリッドイヤホンのレビューに挑戦してみました。前回同様に2019年の新しいチャレンジとして取り組んでいきたいと考えています(低価格帯の動きが鈍い...)。

今後も気になる商品や1BA+1DD中華イヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ