みぃねこの備忘録

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KZ ED15レビュー

こんにちは。今回は1BA+1DDイヤホンレビュー編第二章、第5回としてKZ ED15をまとめていきたいと思います。少し前にamazonのKinboofiから購入しています。

 

 

KZ ED15は中華イヤホンメーカーKZのEDシリーズとなりますが、このEDシリーズはKZのナンバリングの中でも特によくわからない状態です。前のED12はリケーブルモデルですし、後のED16もリケーブルモデルですがED15はリケーブル不可の所謂普通の円筒状イヤホンです。みぃねこはこういうところが気になる方なので、調べてみたもののちょっとよくわからないので諦めました。おそらくメーカーのナンバリングのルールがあるのでしょうが、ちょっと整理できませんでしたので気になる方はネットで検索してみてくださいね。

KZ ED15はこれまでレビューしてきた1BA+1DDイヤホンの中でもシンプルな位置づけと感じます。それは同社のKZ ZSAやES4等とは異なるリケーブル不可の円筒形状でありイヤホンに詳しくないユーザーには非常に分かりやすい製品と云えるからです。もしあなたが3,000円以下でイヤホンを探しているとき目の前にZST系の形をしたイヤホンと国産の有名メーカー(SとかPとか)の良く見る形と同じようなイヤホンがあった時。それを選択する場合に普通の方はどちらを選ぶでしょうか。はい、そういうことです。中華イヤホンに興味のある方の多くはZST系を選択すると思いますが、普通の、特にスマホで音楽を楽しむ方の多くはED15のような形状を選択するのではないでしょうか。これはKZのマーケティングによって「イヤホンに何を求めているのか」を結果として異なるユーザー層への販売戦略と考えると末恐ろしくなりますし納得もできてしまいます。

(ちなみに皆さんならどちらを選びますか?みぃねこは今ならもちろんZSTを選びますけどねw)

実はみぃねこも沼にハマる前にamazonで見つけたED15が凄く気になっていて今回やっと入手しレビューに漕ぎ着けた次第です。


さて、このKZ ED15はそういう意味では先日レビューしたZST系というよりSoundPEATS B90やMagaosi BK50を比較対象とし、それらの音質の違いが気になるところです。今回はそのあたりを中心にまとめていくことにし、先ずは簡単にイヤホンの外観概要から始めていきます。

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これまでレビューしたZSTやES4の樹脂シェルとは異なり金属シェルタイプです。形状も円筒形状の一見してイヤホンと分かるもののため、非常にシンプルでライトなユーザーには安心感があると思います。耳へ装着したときに金属シェルを採用しているためその重量は結構感じます。SoundPEATS B90は同じ金属でも軽量なアルミ材のため、その重量はほとんど感じませんので、この部分は残念なところです。そしてカラーが黒とシルバーの2種を選べます。今回はシルバーを選択してみましたが、シェルが銀色メッキ感がなんともチープに見えてしまい、黒が正解だったのかもしれませんね(個人的意見)。

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シェル本体にはRight、Leftと文字が印字され左右の表記となっています。これも他に装飾がないシンプルを追求した結果の分かりやすくなっていると考えれば悪くはないのかもしれません。

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背面には大きなベントが設けてあり抜けの良さを期待してしまいます。

次に、実機を元にKZ ED15のレビューを進めていきます。

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パッケージングは白箱を基調としたシンプルなもの。
表にはイヤホン画像のイラストが、裏にはスペックが記載された他の中華イヤホンと同様のパッケージングです。
スペックは3,000円以下の低価格中華イヤホンのスタンダード、1BA+1DDのハイブリッドでBAが高音域を、DDが中低音域を主に担当しそれぞれの強さを併せ持ちますが、反面高音域と低音域のクロスオーバーチューニングが重要となります。つまり、このチューニングがメーカーやイヤホン毎に異なり、このチューニング次第でED15が「当り」か「外れ」という評価に繋がっているといえます。

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ビルドクオリティですが、このED15は先述の通り人によって評価が分かれそうなデザインとなっているものの仕上げが雑な感じはありません。ですがその質感から国産同価格帯に勝っているとは云い難いですね(個人的意見)。

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また、ED15のシェルはコンパクトにデザインされ、SoundPEATS B90とほぼ同じでMagaosi bk50よりやや小さくなりますが重量は一番重くなります。そのためイヤーピースでしっかり装着する必要があり装着感には個人差が結構ありそうです。

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付属品はイヤーピースS、M、Lの3種です。イヤーピースは大きさの違う3種が同梱されています。みぃねこは付属品Mで耳へのフィット感が十分で抜け落ちる感も特にありませんでしたが、シュア掛けではないストレートで使用が前提となりますのでしっかりと固定できるイヤーピースを選択した方が良いと思います。

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ケーブルはリケーブル不可タイプで、KZのゴムゴムタイプではない、茶色の編込みケーブルです。こちらはタッチノイズも少なく取り回しは良好です。ED15ではリモコン付きモデルもありますが今回はリモコン無しモデルを購入しているため未確認となります。

 

それでは実際に聴いてみます。
再生環境はiPhoneSE、直挿し。
ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Cryingです。
箱出しで聴いてみた印象は音が「思ったより低音の主張が強いな」でした。
当たり前ですがスマホ付属品とは大違いです。
音場は狭くも広くもなく普通で音の分離感は良好です。
ボーカルは遠くも近くもなく普通ですが、曲によって低音の影響を受けているように感じます。
低音は主張が強く量感がありますが、少しボワつく感じもあります。そのあたりがボーカルに影響を与えているような気がする要因なのかもしれませんね。
高音はキラキラ感はあり低音に負けていません。低音過多の曲でも埋もれて感じることはないと思います。
一言でいえば、ED15は低音重視のドンシャリで分かりやすい音作りと云えそうです。これはSoundPEATS B90のボーカルの聴きやすさやMagaosi BK50のようなバランスの良い音とは異なると云えそうです。
一方ED15ではドンシャリだからと云ってボーカルが聴き難い訳ではなく、すっきりと聴くことができますが、少し残念なのは低音過多の曲では埋もれて聴こえてしまうことがあります。これはB90のような近くて暖かさを感じられるようなものとは異なる印象です。このあたりは好みで選択するのが良いと思います。
そして低音重視ということで、他のイヤホン同様に「松岡充/SURPRISE-DRIVE」を試しました。この曲は低音域のバスドラムのアタック音のキレを確認するのにぴったりで、そのアタック音はZSAほどのキレはなくB90やBK50同等の普通という評価でしょうか。ED15は低音域の主張が強いもののその表現力はそこまでではないのかもしれません。
そのため、箱出しインプレッションの後、エージングとして鳴らしこみを実施し、再度聴きこんでみました。
結果、低音の量感はそのままに締りが増したように感じました。ボーカルは少し近く感じられ箱出しよりも音が整った印象となり、曲によって少し刺さりを感じた部分がありましたが、高音の落ち着きと共に薄らいだ感じがあります。
さて、皆さんが気になるであろう「KZ ED15は外れなの?」と問われたら「低音重視のドンシャリ好きにはハマるイヤホン」というのが、個人的な評価です(相変わらず答えになってない)。それは比較的聴きやすいボーカルや極端に凹んでいない中音域に加え、高音低音域の表現がこの価格帯のドンシャリイヤホンとして上手くまとめられていると感じたからです。
まとめとしてこのKZ ED15は同社のKZ ZSTやES4等の中華イヤホンの一見して取っ付き難いそれとは異なる普通の体をした1BA+1DDハイブリッドイヤホンの高音質を分かりやすく安心して手に取ることができる様にユーザーへ選択肢を与えてくれたのかもしれませんよね(もはや邪推)。
そして高音キラキラ低音ドンドンのドンシャリ好きならこのKZ ED15を。ドンシャリも良いけどボーカルをメインで聴きたいならSoundPEATS B90を。すべてをバランスよく1本で済ませたいのならばMagaosi BK50が好印象に聴こえると思いますのでそれぞれをお勧めしたいと思います。
結果、3,000円以下で買える中華イヤホンの中で、現在は2,000円半ばで購入できますので、あまり派手ではないシンプルなイヤホンを探している方に、そのコスパの高さは魅力的な選択肢となると思います。気になった方は検討をしてみてくださいね。

 

高音★★★
中音★★★
低音★★★★
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★

 

あとがきとして、これで15個目の1BA+1DD中華イヤホンをレビューしてみました。今後も気になる商品や新商品が出れば追加でチェックしていきますので、よろしくお願いいたします。
そして沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
みぃねこ