みぃねこの備忘録

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CCA C04レビュー

こんにちは。
今回も1BA+1DDイヤホンレビュー編第二章、7回目として先日発売されたCCA C04についてレビューをまとめたいと思います。
今回はAliExpressのWooeasy Earphones Storeから購入しています。

 

ja.aliexpress.com

 

現在(2018年11月17日)amazonではHiFiHear Audioで取り扱いがあるようです。

 

 

CCA C04は中華イヤホンメーカーCCA Audioの新製品のようですが、みぃねこはこれまで中華イヤホンの有名どころのイヤホンしか購入していないため、未知のメーカーのイヤホンとなります。ですが1BA+1DDイヤホンコレクターとしては迷うことなく今月11月上旬にオーダーしています。購入先のEasy earphones(@hulang9078)のTwitterにツイートされ即オーダーし11月中旬に届いていますがAliExpressで買い物をして10日程度で届きましたのでかなり早い方ではないでしょうか。一般的にAliExpressでの購入では国内で購入するより安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。またこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入をお勧めします。

それでは、早速CCA C04のレビューを以下、まとめていきます。

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パッケージングは白箱を基調としたシンプルなもの。
表はイヤホンのイラストが、裏にはスペックが記載された、いつもの中華イヤホンのパッケージングですが、このパッケージングはKZのスリーブ式とは異なりTRNと同じ蓋を開けるタイプです。詳しくは後述しますがケーブルやイヤーピースがKZと同様のもののようで開封時に「何処のイヤホンだっけ?」と軽く戸惑いました。この辺りはKZもTRNも元を辿れば製造メーカーが同じで企画販売が異なるだけなのかもしれませんね。

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スペックはもちろん3,000円以下の低価格中華イヤホンのスタンダード、1BA+1DDのハイブリッドです。もちろんBAが高音域を、DDが中低音域を主に担当していてそれぞれの強さを併せ持ちます。多ドラやハイブリッドで重要なのは高音域と低音域のクロスオーバーがチューニングの技術の見せどころでもあり、難しさでもあります。このチューニング次第でCCA C04が「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえます。

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ビルドクオリティですが、このCCA C04はKZ ZSTで感じたような各所の仕上りに雑なところを感じません。みぃねこは緑を選択しましたがカラーバリエーションは他に黒や紫/青があり、特に紫/青はKZ ZSTを意識したデザインなのかもしれませんね。

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本体はZSTやES4より背面が小さく、それらよりは本体が厚くなっていますが、重さはほぼ一緒です。あらためて画像で比較すると背面はES4と形状が似ていてES4よりも小さくその分コンパクトに感じますが本体が厚くなっているため、耳へ装着した際に少し大きく感じるかもしれません。

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付属品はイヤーピースがシリコンS、M、Lの3種と、ケーブルです。

このイヤーピースがKZで付属されている先端にスリットが入っているタイプだったので「KZかよっ」とツッコミをいれつつみぃねこは付属品イヤーピースのMサイズ(本体装着済)のままを使用して耳へのフィット感が十分でした。KZの時はZS4を除き抜け落ちたり低音がスカスカになったりで交換必須でしたが、この辺りは個人差やステムの角度等も関係していると思います。そして今回も感じたのがZSNの付属同様にイヤピが少ししっとりしていて、この辺りも装着感に良い影響があるのかもしれませんが、偶々LOTが新しく経時変化でいつものサラサライヤピになるのかもしれません。

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付属ケーブルはこれまたKZの茶色の編込みタイプでKZ ES4等に付属しているものと一見同様に見えたため「KZかよっ」とツッコミを入れてしまいます(天丼)。ですが実はKZと少し異なっていて、使用感も悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付け(KZはワイヤー有*1)があり全体的にしなやかな4芯銅線タイプとなります。これはZST等のゴムゴムとは大違いで、そのまま使用できるのが嬉しいですよね。


さて今回から再生環境はiPhone6s、直挿しです。前回ZSNレビュー後に再生環境を一新しSEは手放してしまいました。SEと6sは再生周りの性能に殆ど差がないか同じということ。ZSNで比較し殆ど有意差を感じなかったため傾向に違いは無いと判断しています。またSEの代わりとしてShanling M0を入手していますが、こちらは6sとの違いを感じたため、6sを使用することでこれまでのレビューとの相関を保ちたいと考えていますので、ご容赦ください。

それでは実際に聴いてみます。

ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Cryingです。
箱出しで聴いてみた第一印象は「ボーカルが傍で聴こえ中音域を中心に高音と低音が周りから聴こえる」でした。加えて低音が弱めで正直「???」と困惑しましたが、少し聴きこんでいるうちに低音がしっかり出てきて、高中低のバランスが改善しホッとしました。そして付属品がKZであっても流石にKZの音までコピーしている訳ではないですね。(もちろんスマホ付属品とは大違いです。)
音場は広くも狭くもなく普通で音の分離感は良好です。
ボーカルは近く、曲によってより近く感じます。
低音は量感が程よく締りがありますが沈み込みは浅めに感じ、ベースラインは控えめな印象です。
高音もキラキラ感がありますが刺さりは殆ど感じませんし低音には負けていません。傾向としてボカールをメインに中音域を中心として高音低音がその周りから支えている印象です。
簡潔にまとめるとCCA C04は中音域を中心に高音のキラキラや低音のキレによるアクセントを加えつつボーカルを一歩前にすることでこれまでの1BA+1DDイヤホンとはちょっと趣向の異なるイヤホンと云えそうで、箱や中身の第一印象から持つ音の想像とは全く異なる仕上がりでドンシャリ好きのとの評価が分かれることになりそうです。
そのため、箱出しインプレッションの後、エージングとして鳴らしこみを実施し、再度聴きこんでみました。
結果、箱出しの傾向はそのままに低音の量感が少し増え、高音のキラキラ感が少し落ちついたことでより中音域を中心とした高中低音のバランスが更に良くなったなと感じました。
ではCCA C04は当たりなの?外れなの?と問われたら、「ボーカルやギターなどの中音域を中心に聴きたい時に使用したいイヤホン」なので「一軍ベンチ入りとして愛用するつもり」というのが個人的な評価です(答えになってない)。それはこれまでの1BA+1DDイヤホンでボーカル中心に聴きたい時にES4等を推してきましたが、それは低音の支えが強く高音が弱い印象が良し悪しとなっていました。そしてこれとは異なる完全な中音域重視の低価格イヤホンが登場したと考えられいよいよ中華イヤホンが音質傾向のバリエーションを増やす手を打ってきたのかもしれません。その結果ユーザーの選択肢が増えることで益々悩ましい状況がこれから続くのかもしれませんよね。

さて、CCA C04はこれまでの低価格中華イヤホンの音とは違う「あのイヤホンとは違う~season2」バランスを持った表現力のイヤホンであり、ドンシャリが兎に角好きという方は安定のKZ ZS4を。過度なドンシャリはちょっとという方に付属品も豪華なYinyoo Proを。
また、どんな曲にも相性が良いバランスの良いイヤホンはKZ ZSNやRevoNext RX8を。ボーカルを中心に聴きたい方には、今回のCCA C04やKZ ZSNがお勧めと云えそうです。(上記比較対象のイヤホンは過去レビューがありますので是非そちらも参照し購入の際の参考にしてみてください)
まとめとして、3,000円以下で買える中華イヤホンの中で、現在amazonで2,000円半ばで購入できますので、ボーカルをメインにバランスの良い音がするイヤホンが欲しい方には、そのコスパの高さが非常に魅力的な選択肢となると思います。気になる方はぜひ検討してみてくださいね。


以下、付属4芯銅線ケーブル、イヤピM使用
高音★★★
中音★★★★
低音★★★
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★(ボーカルホンとして★4)

 

あとがきとして、これで17個目の1BA+1DD中華イヤホンをレビューを終えました。次に控えている1BA+1DDイヤホンもありますが11.11の影響なのか未だ届いておりません。また、本文掲載の再生環境を一新しておりそれとの比較もしていきたいところです。ですが、今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

*1追記修正

読者様より情報頂き追記修正いたました。