みぃねこの備忘録

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SoundPEATS B90レビュー

さて、前回に引き続き、今回も手持ちの1BA+1DDイヤホンレビュー編として、その中からSoundPEATS B90のレビューをまとめたい思います。
少し前にamazonのSoundPEATS Audioから購入しています。

 

 

SoundPEATSはオーディオセラーとして企画販売を手掛けており、実際の製造は中華メーカーへ委託しています。そしてそのラインナップはより低価格なイヤホンエントリーモデルからBluetoothの無線イヤホン、ヘッドホン等をオリジナルブランドとして取り扱っています。

その中でB90は有線イヤホンラインナップの最上位であり、日本のハイレゾ認定を受けています。

B90はカナルイヤホンですが、これまでレビューしてきたリケーブル可能なカナル型とは異なるユーザー向けと云えます。これは前回レビューしたmagaosi BK50と一緒でリケーブル不可の代わりにスマホなどのオーディオプレイヤーをコントロールするリモコンが備わっており、スマホ本体を取り出すことなく、再生に係る操作の殆どを済ませることができます。この辺りはユーザーニーズを商品へフィードバックし中華メーカーで安価に製造開発する企画力が優れているセラーと侮れません。
そしてB90は前回レビューしたmagaosi BK50同様にシュア掛けタイプではなく、耳にケーブルを掛けずに使用するストレートタイプとなり、装着性が重要となりますが、シェル本体がアルミ素材で高級感があり重厚そうに見えて非常にコンパクトに仕上がっており、BK50と同等にとても軽量です。
またB90では背面にメーカーロゴをあしらい、その周りに小さな丸穴ベントを複数設けられており、デザイン性も損なわれずにこれが音質にどのような影響があるか興味深いところです。
また、これまでレビューしたイヤホンにはない「ハイレゾ認定」がその他のイヤホンと違い高音域BAと低音域DDのクロスオーバーさせているチューニングの仕上がりに皆さんも興味深いのではないでしょうか。
それでは、SoundPEATS B90のレビューを以下、まとめていきます。

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パッケージングは黒箱を基調とし中身の見える国産同価格帯と同じ手法を採用し、箱の「Hi・RES」ロゴが高級感を煽ります。
表はイヤホン現品が見え、裏にはスペックが記載されていて家電量販店で販売していたら普通に手に取ってしまいそうなほど国産メーカーとの違いがありません。
そして開封してみたときに収納素材の違いに一見してエントリークラスのイヤホンとは思えない程のパッケージングです。
スペックは3,000円以下の低価格中華イヤホンのスタンダードともいえる1BA+1DDのハイブリッドですが、先述の通りハイレゾ認定を受けており、BAの高音域と、DDの中低音域をどのようにクロスオーバーさせているチューニングなのか期待が高まります。

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ビルドクオリティですが、このSoundPEATS B90は雑な感じは全く無く、シェルがアルミ素材の艶消し黒のため一層高級感を高める仕上りとなっていますので、寧ろ国産同価格帯と比較するより上の価格帯との比較が相応に感じます。

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また、B90もBK50同様に耳掛けせずにストレートでの使用を前提としており、ZSTや先日レビューしたRevoNext RX8よりもとても小さく軽くなっています。

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リモコン部はイヤホン左右の合流点に設置され仕上がりに雑な感じはありません。そしてBK50で感じたイヤホン装着時の重さはほとんど感じません。

実際にリモコンで操作したときにみぃねこのiPhoneでは再生/停止、音量UP/DOWN、曲送り/曲戻しが機能しました。

残念だったのがイヤホンの左右が非常に分かりにくいです。イヤホンのケーブル根元に小さな表示がありますが、もう少しなんとかならないのかと感じました。

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付属品はイヤーピースS、M、Lの3種とケーブルストッパ、ロゴ入りのケースです。イヤーピースは大きさの違う3種が同梱されています。みぃねこは付属品のMでは耳へのフィット感が悪く抜け落ちるためLを使用しました。どうもこのB90に付属するイヤーピースは他メーカーよりすべてのサイズがやや小さめに造られている様です。なによりもB90はシュア掛けタイプではないため、イヤーピースのみで耳にフィットさせる必要があり、これが拙いとイヤホン本来の音質が本領発揮できませんので、少し大きめ位が丁度良いと思います。
ケーブルはイヤホンからリモコンまでが樹脂被膜で、リモコン以降はナイロン被膜が採用されています。カラーはシェルの色に合わせていて一体感がありますが、イヤホンからリモコン部のみ多少のタッチノイズを感じることがあるものの取り回しは良好です。どうせならすべてナイロン被膜にして欲しいところですよね。

 

それでは実際に聴いてみます。
再生環境はiPhoneSE、直挿し。
ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Cryingです。
今回も箱出しではなく、すでに鳴らし込みも終わっているレビューとなることをご了承ください。
記憶を遡り、箱出しで聴いてみた印象は「ボーカルが聴きやすい」だったことを覚えています。
当たり前ですがスマホ付属品とは大違いです。
音場はやや狭めで音の分離感は良好です。
ボーカルは近くウォームな感じですが、やや低音の影響を受けているように感じます。
高音は主張が弱いわけではありません。むしろはっきりしていてキラキラ感がありますがその他の中低音の陰に少し隠れてしまっている感じを受けます。
低音は主張が強く量感も十分ですが少しボワつきを感じる場合があります。そのため、先述したボーカルへ影響を与える要因となっているのかもしれませんね。
一言でいえば、B90はボーカルを聴きやすくした中低音よりと評価できそうです。
そのため、強調された中音域に高音低音が負けないようにやや音場を狭くすることで、一定の量感を得ている。その結果ボーカルがウォームに寄りとても聴きやすいチューニングとなっているように感じます。

また、ボーカル重視のチューニングのためES4のレビューでも書きましたが、倖田來未/youではまるで耳元で、、(以下自主規制)。

さて、量感は十分な低音域ですが、これまで同様に「松岡充/SURPRISE-DRIVE」を試したところバスドラムのアタック音のキレは普通かそれほどでもありませんでした。まあ普通という評価でしょうか。冒頭にふれた背面の複数ある小さなベントは低音の量感を確保できていますが、キレについては効果が限定的だったのかもしれません。
このSoundPEATS B90はスマホ等で音楽を楽しむユーザーへ付属品との差別化として、ボーカルと重低音、そしてハイレゾという分かりやすい「高音質」への訴求をすることができているのではないでしょうか。

それくらいB90は非常に分かりやすいボーカルイヤホンであることは間違いありませんのでボーカルを中心に聴きたい方にはお勧めできるイヤホンですね。


結果、3,000円以下で買える中華イヤホンの中で、現在は2,000円後半で購入でき、その高級感からは納得できるものであり、ハイレゾ対応が気になる方は「買い」かもしれませんよね。

なお、残念ながら今回はハイレゾ音源を使ってのレビューはできませんでしたが、今後機会があれば他のイヤホンも含めて行ってみたいと思います。

 

高音★★★
中音★★★★
低音★★★
音場★★
分離★★★
お勧め度★★★(ボーカル好きの方★4)

 

あとがきとして、今回で1BA+1DD中華イヤホンレビュー編が終了です。今後新たに入手又は新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。

また、手持ちの最強の1BA+1DDイヤホンも機会があればまとめてみたいと思います。

次回はお勧めイヤホン番外編を予定しています。そして2BA+2DD手持ちシリーズのレビューもして見たいという気持ちも出てきました。

勢いで始めたこのブログチャレンジも何とか形になりそうで、少し安心していますが、自分に負けないようにこれからも続けていきたいと思います。

それでは沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ