みぃねこの備忘録

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RevoNext RX6レビュー

こんにちは。

前回更新からかなり間が空いてしまいました。

昨年末の11.11、BF等でポチッた商品がたくさん届き、整理しきれなくなっています(アホ)。もちろんそれだけではなく通常ブログをまとめる際に使用しているPCが昨年末に起動しなくなり、なんとか再インストールで復帰したものの、その代償として色々なレビューの下書きが消滅してしまいました。これが結構精神的ダメージがありました(書き直しって面倒くさいですよねぇ)。

そんなわけで年末には入手できていたにもかかわらず、やっとブログ更新にこぎつけた次第です。
それでは今回も1BA+1DDイヤホンレビュー編第二章、9回目として先日発売されたRevoNext RX6についてレビューをまとめたいと思います。
今回はAliExpressのWooeasy Earphones Store(@hulang9078)から購入しています。

国内amazonなどではまだ取り扱いのない商品となります(2019年1月1日現在)。

そのため入手する場合はAliExpressまたはRevoNextのHP直販となります。

 

ja.aliexpress.com

 

RevoNext RX6は以前レビューしたRevoNext RX8と同様にスウェーデンでデザイン&設計し中国で生産するイヤホンメーカーです(HPより抜粋)。RevoNextはみぃねこの手持ちではRX8がこのブログで初めてレビューした思い出深いイヤホンのメーカーとなります。実際RX8は今でもお気に入りの一つで好んで使用しているイヤホンであり中高音域のすっきりとした音質で現在もお勧めしているイヤホンの一つです。

そのRevoNextから新作1BA+1DDイヤホンの発売ということでコレクターのみぃねことしては迷うことなくオーダーしています。

納期としては昨年12月中旬にオーダーし12月下旬に届いていますので約2週間ですので普通です。さすがに12月の半ば過ぎですので11.11やBFの影響は無かったと思いますがトラッキング(追跡サービス)は少し更新が遅かったように感じましたが無事に届きましたので一安心です。

そんな訳で、一般的にAliExpressでの購入では国内で購入するより安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での取り扱いを待って購入をお勧めします。

それでは、早速RevoNext RX6のレビューを以下、まとめていきます。

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パッケージングはRevoNext RX8同様に白箱を基調としたスリーブタイプとなっています。
スリーブの表にはイヤホン画像をプリントし、裏にはスペックが記載された他の中華イヤホンとほぼ同様のパッケージングですが、透明プラのカバーはありません。

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内箱を取り出すと真っ先に飛び込んでくるイヤホン背面が輝きを魅せます。この辺りは同社のQT2と一緒で低価格帯とは違いRX8のZST寄りとは異なり高級感があります。

後発のRX6はこれまでレビューした低価格イヤホンより少し上の価格帯を意識したような製品なのかもしれませんね。

このRX6は同時期に無線接続用のBluetoothリケーブルが発売されていて、同社HPでもsportsと銘打っており無線接続でジムでの使用やランニング時の使用を想定したモデルとしてRX8と差別化しラインナップされたと考えると納得できますが防水仕様ではないようなのでちょっとちぐはぐな印象を持ちます(どのニーズを狙った商品?)。

そしてスペックはもちろん3,000円前後及び以下の低価格中華イヤホンのスタンダード、1BA+1DDのハイブリッドです。もちろんBAが高音域を、DDが中低音域を主に担当していてそれぞれの強さを併せ持ちます。多ドラやハイブリッドで重要なのは高音域と低音域のクロスオーバーがチューニングの技術の見せどころでもあり、難しさでもあります。このチューニング次第でRevoNext RX6が「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえます。

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ビルドクオリティですが、このRevoNext RX6は中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じませんしシェルは金属製で安っぽさもありません。みぃねこは赤を選択しましたがカラーバリエーションは他に黒とグレーがあり、それぞれ付属するケーブルも本体と同色となっているところはイヤホンにファッション性を求める方にも好評となるのではないでしょうか。またRX6は先述の通りsports仕様ということもありイヤーフックが取り付けられていて耳への装着時にしっかりと固定することができます。RX6のような円筒シェルではイヤーピース選びが重要で特に装着後の固定も両立させる必要がありますので、イヤーフックによる装着時の安心感は不意に外れたりすることを心配される方にもお勧めできると思います。イヤーフックはもちろん取り外しが可能なため、イヤーフックが苦手な方は単純に外してしまえば良いので、この辺りはユーザーの多様性にも十分に配慮されていますね。

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本体は同じ円筒形の以前レビューしたSoundPEATS B90より一回り大きく重いです。形状は異なりますがKZ ZSNよりはコンパクトな印象で重さはほぼ一緒です。そのため耳への装着感は個人差が大きくなるような気がします。

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付属品はイヤーピースがシリコンS、M、Lの3種各1セットと、イヤーフック大3、小2セット、ケーブルです。
みぃねこは付属品イヤーピースのLサイズ、イヤーフック大(本体装着済)を使用して耳へのフィット感は悪くなかったのですが低音が少し軽く感じたため手持ちのイヤピを色々試した結果、ファイナルEタイプLサイズに落ち着きました。これはRX6の少し高音域の主張が強い傾向と付属品イヤピでは低音が本来の実力を発揮していない(もっと出来る子)と感じたためです。ちなみに試した中でAET06や同07は装着感や低音は十分も高音とボーカルに少し刺さりを感じたためAET08を使用したところかなり良い感じになりましたが、あいにくLサイズの手持ちがなく不採用(個人的意見)となりました。

低価格中華イヤホンに付属のイヤピはZSNやZS4等の一部を除き抜け落ちたり低音がスカスカになったりで個人的に交換必須です。この辺りは個人差やステムの角度等も関係していると思います。

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付属ケーブルはRevoNext RX8と同じタイプの赤の編込みタイプです。使用感は悪くなくシュア掛け用のチューブで癖付けのないストレートで使用できる全体的にしなやかなものとなります。これはZST等のゴムゴムとは大違いで、そのまま使用できるのが嬉しいですよね。

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それではいよいよ音質についてまとめていきます。

今回も再生環境はiPhone6s、直挿しです。以前のZSNレビュー後に再生環境を一新しSEは手放しています。SEと6sは再生周りの性能に殆ど差がないか同じということ。ZSNで比較し殆ど有意差を感じなかったため傾向に違いは無いと判断しています。またSEの代わりとしてShanling M0を入手していますが、こちらは6sとの違いを感じたため、6sを使用することでこれまでのレビューとの相関を保ちたいと考えていますので、ご容赦ください。

詳細は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 

miineco106.hatenadiary.jp


それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。
イヤピは先述の通りファイナルEタイプに交換しています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「高中低音域全てですっきりしているややドンシャリよりのバランス」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです。)
音場は広くも狭くもなく普通で音の分離感は良好です。
ボーカルは近くも遠くもなく普通で、曲によってやや遠く感じます。
低音は量感が十分で締りがありキレもありますが沈み込みは浅めに感じ、ベースラインも追えます。
高音はキラキラ感があり刺さるか刺さらないかのところでまとめていて曲によっては刺さりを感じ低音に埋もれることはありません。傾向として高音低音をやや主張させながらも中音域、ボーカルをクリアに埋もれさせないようなバランスです。
一言で云えばRevoNext RX6はややドンシャリとなるのですがこれまでにレビューしたドンシャリ傾向のイヤホンでは中音域が低音のベースラインや高音のキラキラに影響を受けボーカルが濁ったり刺さりを感じました。しかしRX6では主張を感じるような高音と低音でも中音域、特にボーカルをクリアに聴くことができる上手いチューニングをしていると感じました。これは以前レビューしたTRN IM1やRevoNext RX8もその傾向があり評価が高かったのですが、それとほぼ同等という印象です。

強いて云えば IM1 ≧ RX8 ≧ RX6 でしょうか。ただし低音ではRX8よりも締りとキレがあるように感じます。これはRX8とのシェルの材質や形状による違いなのかもしれません。

また以前のレビューではKZ ZSNが中低音寄りのバランスの良さを高評価をしていましたが、それとは異なる音質傾向のバランスが良いイヤホンと云えドンシャリ好きのとの評価が分かれることになりそうです。
そして、箱出しインプレッションの後、エージングとして鳴らしこみを実施し、再度聴きこんでみました。
結果、箱出しの傾向はそのままに低音の量感と締りが増し、高音のキラキラが落ち着きをみせたもののややドンシャリ傾向に大きく変化は無く、それでいて中音域のすっきりした良さが損なわれることもなく高中低音のバランスは良いと感じました。
ではRevoNext RX6は当たりなの?外れなの?と問われたら「ややドンシャリの中音域がすっきりした聴きやすいイヤホン」なので「その日聴きたい曲の気分で使い分けするつもり」というのが個人的な評価です(答えになってない)。それは以前レビューしたTRN IM1同様にこれまでの1BA+1DD中華イヤホンで「高音質=強ドンシャリ=ボーカルがイマイチ」という構図を過去のものにしてしまった最近の低価格中華イヤホンが次世代の幕開けを決定づけたといえるのではないでしょうか。その結果ユーザーの選択肢が増えることはとても喜ばしく益々悩ましい状況がこれからも続いていくのかもしれません。
さてRevoNext RX6はこれまでの低価格中華イヤホンのドンシャリとは違う「あのイヤホンとは違う」バランスの良い表現力を持ったイヤホンであり、ドンシャリが兎に角好きという方は安定のKZ ZS4を。過度なドンシャリはちょっとという方に付属品も豪華なYinyoo Proを。
また、どんな曲にも相性が良いバランスの良いイヤホンはKZ ZSNとTRN IM1を。円筒形が良いという方にRX6をお勧めします。そしてボーカルを中心に聴きたい方には、CCA C04やKZ ZSNまたはRevoNext RX8がお勧めと云えそうです。(上記比較対象のイヤホンは過去レビューがありますので是非そちらも参照頂き購入の際の参考にしてみてください)
まとめとして、今回は3,000円以下で買えるお勧め中華イヤホンと比べ、現在amazonで取り扱いがなくAliExpressでも3,000円半ばと入手性に少々難があります。そしてこれまでより少し価格が上となりますが、そのクオリティは十分満足できる内容となっていますので日本未発売モデルを少しでも気になった方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

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以下、付属ケーブル、ファイナルEタイプイヤピL使用
高音★★★☆(曲によってはやや刺さる)
中音★★★☆(ボーカルが埋もれずすっきりクリア)
低音★★★☆(量感十分で締りとキレもあるが沈み込み浅め)
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★(IM1の下位互換)

※☆0.5、★1.0


あとがきとして、これで19個目の1BA+1DD中華イヤホンのレビューを終えました。今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ