こんにちは。
今回はいつもの中華イヤホンレビュー編として、中価格A5000帯で発売された1DDモデルのTANGZU x SeeAudio Shimin Li Encounter Editionについてレビューをまとめたいと思います。
国内amazonのHiFiGoで取扱があります。
US amazonでも取扱があります。
AliExpressでも取扱があります。
HiFiGoサイトはコチラ↓
SeeAudio X TANGZU Shimin Li Encounter Edition Single Dynamic Driver In-Ear Monitorshifigo.com
- 1. TANGZU x SeeAudio Shimin Li Encounter Editionについて
- 2. TANGZU x SeeAudio Shimin Li Encounter Edition実機レビュー
- 3. TANGZU x SeeAudio Shimin Li Encounter Edition音質レビュー
- 4. TANGZU x SeeAudio Shimin Li Encounter Editionの総評
- あとがき
1. TANGZU x SeeAudio Shimin Li Encounter Editionについて
TANGZU x SeeAudio Shimin Li Encounter Editionは中価格A5000-U10000帯中華イヤホンのシングルダイナミックドライバモデルとして今年3月に新発売されました。TANGZUは中華イヤホンの新進メーカーであり、IEMやTWSのOEM生産など生業にするHuayi Electronic Technologyの自社ブランドです。
Shimin Li(季世民)と云えば、同社のオリジナルモデルとして発売中であり、国内大手イヤホン販売店でも取扱があるなど既に国内でも流通があるため、ポータブルオーディオファンの中では今注目のモデルです。販売価格もA5K帯と手ごろな価格設定とゴールドカラーの金属製シェルの流美なデザインが目を引きますが、実は堅実な音質が評価されているモデルです。
そのShimin LiをTANGZUと同じく中華オーディオメーカーのSeeAudioがコラボレートした商品がこのShimin Li Encounter Editonです。SeeAudioは同社のオリジナルキャラクター「Rinko」がファンの心を掴んでおり、私もアクスタを所有していますが、キャラだけが目立つブランドではなくこちらも中華イヤホンでは音質に定評のあるブランドとして認知されています。
ノーマルのTANGZU Shimin Liはゴールドとシルバーのカラー展開でしたが、それをレッドカラーに変更、チューニングを変更しています。赤色はRinkoのキャッチカラーであり、音質に定評のあるSeeAudioがチューニングしたShimin Li Encounter Editonがどのような音を奏でてくれるのか?これは注目せざるを得ません。
さて、TANGZU x SeeAudio Shimin Li Encounter Edition(以下Shimin Li EE)のスペックですが、中華イヤホンの中価格帯ではオーソドックスなシングルダイナミックドライバ(1DD)モデルです。数年前はこの価格帯は多ドラハイブリッドドライバモデルが隆盛し多く発売されていました。しかし近年は中華ダイナミックドライバの性能向上が目覚ましく、元々多ドラにする理由が中華製ドライバの性能が今一つであり、複数のドライバを組合わせて音質を向上させる手法がポピュラーでしたが、現在はシングルダイナミックドライバで十分な音質を確保できるようになり、多ドラにするメリットよりも多ドラのチューニングの難しさ、デメリットを嫌った事。加えて、ユーザーの音質に対するトレンドも変わり「この価格で片側Xドライバ搭載!」ではユーザーの触手が伸びず見向きもされない市場に変化しています。
Shimin Li EEのドライバにはカーボンナノダイヤフラム(振動膜)のダイナミックドライバ(DD)に強力な磁力N52を採用し、デュアルキャビティの10mm径ダイナミックドライバを搭載しています。これはノーマルのShimin LiのPETダイヤフラムとは異なります。
次にイヤホン本体には航空グレードのアルミニウムを採用したオール金属製。シェル本体の塗装にも拘った仕上げは流美な造形と相まって高級感のある外観としています。
最後に付属ケーブルです。高品質な5N無酸素銅(OFC)線を撚線としたものを採用しています。中華イヤホンメーカーでは付属ケーブルはリケーブル前提で質を落としコストカットしているところもありますが、付属として十分なケーブルとなります。
※宜しければ過去記事もご参考ください
TANGZU x SeeAudio Shimin Li Encounter Editionの納期として今回HiFiGoでオーダー、1週間強で届きました。現在(2023/3/24)は国内amazonでprime扱いとなっています。昨今、HiFiGoやAliExpressで購入した本国発送の場合でも以前の様な感染症の影響で遅延は少なくほぼ回復したと云えます。尤も、万が一の不良の際には返品交換に結構な手間と時間がかかるのが、海外通販のリスクです。
そんな訳で一般的に海外通販での購入は国内通販で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが偶に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットがありましたが、最近では円安でその恩恵も受け難く、国内では入手できない商品を早く手に入れる事がメリットと云えます。それらを天秤にかけた場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。
2. TANGZU x SeeAudio Shimin Li Encounter Edition実機レビュー
それでは、実機レビューを以下、まとめていきます。
パッケージングはカラフルな配色が目を引くRinkoのイラストが前面に出たスリーブタイプの化粧箱です。
スリーブを外すとスリーブのカラフルさからは打って変わり内箱はシックな黒箱に「Shimin Li Encounter Edition」と表記されています。
内箱の蓋を開けるとこれまたRinkoのイラストが印刷されたクロスが。
クロスを取り出すと黒地の台座にイヤホン本体が収納されています。
イヤホンの台座を外すと内箱上側の箱の底には黒地の台座にイヤーピースが収納されています。
内箱の下側には付属品が収納された小箱があります。
イヤホンが収納された台座には金属プレートがあり、そのプレートには商品名とRinkoが刻印されています。
付属品の小箱にもRinkoが印刷されています。
付属品はシリコンイヤーピースがS、M、Lの一種とS、M-、M、Lのもう一種の2セットの計2種。他にはケーブル、イヤホンケース、イヤホンクロスです。中価格A5,000-U10000帯として十分な付属品となります。
※メーカー名入りのイヤホンケース(小銭入れ型)
※Rinkoイラスト入りのイヤホンクロス
個人的に手持ちのRinkoアクスタに加え、新たなグッズを入手できました。
次にイヤホン本体を見ていきます。
ビルドクオリティですが、中華イヤホンで心配されるような雑なところ感じさせません。特にシェルの赤い塗装が広島の自動車メーカーの現在の赤、ソウルレッドの前の赤、ジールレッドマイカの色に近いカラーに既視感を覚えます。中華イヤホンの低価格帯でよくあるシェルの合わせ面等のズレや隙間は無く綺麗に仕上がっています。
勿論カラーバリエーションは赤色のみ。
次にケーブルをみていきます。
付属ケーブルは高品質の5N無酸素銅(OFC)線を撚線としたものを採用。プレイヤー側プラグはI字、イヤホン側はフラット2ピン仕様、イヤホン側コネクタの極性は上がプラスです。
この付属ケーブルはケーブル被覆のゴム質が強めで引っ掛かりがあります。そのため少々絡まり易いものの、しなやかさがあり耳への装着性や使用感は悪くありません。イヤホン側にはシュア掛け用にチューブで癖付けされ、中価格帯に付属するケーブルの中でも悪い印象はありません。艶消し黒色被覆のケーブルはシェル本体にマッチしています。
参考までにこのシュア掛け用のチューブでの癖付けがどうしても耳に合わない場合には、私はこのチューブをライターで焙り(チューブに火を直接当てる=炙る。誤解しないように!)、自分の耳に合うように癖付けを手直しています。これによって良い塩梅に調整し装着感を改善することができますので自己責任となりますが、興味のある方はお試しくださいね。
続いて他機種とのサイズ感や造形の比較です。
※画像左からTiNHiFi C3、Shimin Li EE、KiwiEars CADENZA
Shimin Li EEは比較的オーソドックスなシェルの造形です。そのシェルは厚みがありますが比較的コンパクトなタイプです。C3やCADENZAとの比較ではCADENZAの造形に似ていますが一番似ているのはBQEYZ Spring1ですね。
Shimin Li EEはオール金属製のため比較的重量を感じますが、装着時にはその装着感の良さもありそれほど重量を感じません。C3とCADENZAはオール樹脂シェルのためShimin Li EEよりも軽量です。
ステムノズルの長さや太さと角度はShimin Liが一般的な太さで長め。角度は起きています。C3はそれと比べほぼ同じ太さで角度は寝ていて長さはやや短め。CADENZAは太く角度は寝ていて短めとなります。
また、ステムノズル部には三機種全てにフィルターがあり異物混入による故障を防げます。Shimin Li EEとCADENZAは金属フィルタですが、C3は繊維フィルタを採用しそれらの金属フィルタと異なり音質に影響があるタイプです。
そして、シェル本体の形状と付属ケーブルからは三機種共にシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。
なお、装着感はステムノズルの長さや太さに影響がありますので、イヤーピースのフィッティングは重要となります。
最後に付属イヤーピースです。
二種のイヤーピースはそれぞれBALANCEDが3サイズとBASSタイプが4サイズ付属しています。画像ではBASSも3サイズですが、本体にMサイズが装着済みです。
付属イヤーピースは音質の好みで使い分け可能な二種のタイプです。注目は某メーカーのイヤピを彷彿させるBASSタイプ。中華AET07ですね。中華イヤピの中でもこれは傘はしっとりと柔らかい中にコシもありフィット感は良好で本家AET07が廃盤の今、個人的に愛用しています。音質的にはほぼAET07と同じ。中高音域をクリアにしながらも低音域しっかりとさせるタイプです。これがBASSタイプならばもう一方のBALANCEタイプは一体どうなるのかという疑問が湧きます。
BALANCEタイプを試してみると高音と低音をかなりはっきりとさせるタイプ。BASSタイプよりも低音はしっかりと感じられます。私の耳の形との相性なのかもしれませんが、BALANCEタイプは強ドンシャリになり、BASSタイプは弱ドンシャリになる印象です。
音質的には好みにもよると思いますが、愛用しているBASSタイプが個人的にはしっくりきました。このイヤーピースを私は耳の奥に栓をするように装着しフィットしています。
低価格帯ではいつも付属イヤーピースでは装着感と音質的に実力を発揮できないと感じます。今回は中華価格に付属するイヤピで上手くフィットした為、そのまま使用しました。まあ、この辺りは個人差があるかもしれません。
このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感はもとより音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えない他社製へ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)
3. TANGZU x SeeAudio Shimin Li Encounter Edition音質レビュー
それではいよいよ音質についてまとめていきます。
昨年から再生環境を更新し、スマホとUSB-DACの組合せを基準としてレビューを行います。スマホはSony Xperia 5 IIを。USB-DACにはShanling UP5の組み合わせです。Xperia 5 IIは音質にも拘ったandroidスマホの代表として。Shanling UP5は同社のエントリーハイDAPであるM3X相当の音質と云えます。
UP5の音質傾向ですが、高音は演出感が少なく自然に鳴らし綺麗に聴こえます。低音に脚色は無くしっかりと鳴り量感に不足はありません。中音は特に違いを感じ、音場が左右に広がり解像感と分離感は良好です。ボーカルはクリアですが淡々と聴こえ、艶とかリアルさはそれ程感じませんが、エントリーハイDAPと比較してもレベルの高い音質と云えます。
昨年はSony NW-ZX507を使用していましたが、やや演出感のあるドンシャリはメリハリがありグルーブ感のある音はSonyの音で音楽を楽しく聴く事が出来ました。しかし、音質レビューという役割にはM3X相当のUP5の方がモニターライクながらも、決してつまらない音ではなくリスニングでも使えて万能と考えたからです。
Shanling UP5をUSB-DACとして使用した音質が気になる方は以前の「Shanling UP5レビュー【USB-DAC編】」をご覧ください。
より上位のUSB-DACとしてShanling UA5もご参考ください。
Shanling UP5やUA5の対抗としてFiiO BTR7もご参考ください。
USB-DACのエントリークラスでも十分な音質変化が楽しめます。
Shanling UA2は以下を参考ください。
それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。
先述の通りイヤピは付属BASSタイプ M-サイズ、付属ケーブルです。
箱出しで聴いてみた第一印象は「クリアで自然な中高音域と適度な低音域のドンシャリ」でした。
箱だしでは高音域と低音域がやや控えめに感じたので先に鳴らし込み。鳴らし込み後は低音は適度な量感になり高音域も自然な強さになりました。
音場
狭くはありませんが広くもない普通の広さ。前後はやや奥行があり、左右にやや空間を感じられ、立体感も感じられますが、空間の広さはそれ程感じません。
高音域
煌びやかさはあり響きも適度に感じます。上までの伸びやかさはそれ程感じらませんが、十分な存在感があります。華やかさはありますが、騒がしいと感じる様な主張の強さはなく、自然な強さで適度なもの。多ドラの高音域の様な目立ちたがり屋ではありません。最近の中華イヤホンの傾向と同じ刺さりや尖りは感じないもの。解像感は悪くありませんが、鮮明さはそれ程感じません。
中音域
適度に華やかさがある鳴り方ですが、音が真ん中に集まる団子感や音が重なるゴチャつきを感じ難く立体感を感じられる鳴り方。音が広がり響きの良い音です。ボーカルはクリアでやや近い位置。声音は自然でニュートラルな印象です。
低音域
量感は適度で響きや広がりを感じられ、音階や強弱といった低音域の解像感も悪くありませんが音の広がりや響きを重視した音。ベースラインは追いやすく、ボーカルよりも前に出るような不自然さはありません。重低音は沈み込みは深く、強さがありますので過不足はありません。
出音のバランス
一言で云えばやや中低音寄りの弱ドンシャリ。高音域はやや暗めながらも自然な強さで必要な量をしっかりと鳴らす音。低音は適度で過不足のない鳴り方は出音のバランスが良いドンシャリは上品な音。所謂ハーマンターゲット近似の音。
高音の煌びやかさは十分に感じられ、音の響きも良好です。諄さの無い割とあっさりとした鳴り方は華やかさはありますが、諄さの無い自然な強さ量を鳴らします。どちらかと云えばやや暗めの印象ですが、地味というよりは大人の余裕を感じられる音は実はいっぱいいっぱいなのかもしれません。必要な時に必要な量を鳴らし不足を感じない鳴り方は多ドラの高音に食傷気味の方にはマイルドさが丁度良いかもしれません。一方で、中華イヤホンの明るい高音域に慣れた方にはもの足りない、不満を感じられるかもしれません。それでも演出感を抑え不快なシャリつきのない鳴り方はシェル同様に美麗で心地の良さがあります。超高音までの伸びやかさはそれ程ありませんが、なめらかさはあります。小さな音でも感じ取れるものの鮮明さはそれ程感じませんので解像感や描写はやや丸みを感じられます。
中音は僅かに凹みを感じます。ボーカルがやや近い位置に対し楽器の音はその周りから少し離れやや後ろ辺りに位置し奥行を感じられます。厚みのある音なのに整って聴こえますのでごちゃごちゃしている印象はありません。
ボーカルはクリアで周りの音や高音や低音にも埋もれません。やや近い位置から聴こえ、その声色も自然で息遣いを感じられ艶を感じられます。そのため女性ボーカルのバラードなどでしっとりとした艶のある声を楽しめますし、アップテンポな曲でも伸びやかさ軽やかさを感じられます。
低音の量感は適度で響きや広がりを感じられます。音階や強弱を感じ取れる解像感よりも曲の雰囲気を損なわずに音楽を楽しめる音は高音と中音域とのバランスを整えた何処かだけを強調していない音。そのため雰囲気の良い曲でもアップテンポな曲でも対応可能な懐の深さを感じます。
重低音は沈み込みは深く、強さを感じられる音は低価格帯でよくあるただ強く鳴らす音ではない表現力のある音。ドンドン鳴れば良いんでしょ?的な雑な音ではありません。適度な量感の低音域は中音域に厚みを持たせてくれます。
TiNHiFi C3と比較した場合、C3と同傾向の音と云えます。高中音域はでしゃばらない大人の鳴り方。一方、低音域もしっかりと鳴らし、中音域に厚みがあります。そのため本当によく似た音質と云えそうです。全体のバランスが良い優等生と云える音質は暖色傾向でC3も弱ドンシャリと云えます。特に中低音域の厚みはC3の聴きどころであり、最も「らしさ」を感じられるポイントですが、Shimin Li EEも同じです。強いて云えば高音域の響きの良さがShimin Li EEにはあります。実は似た音としてもう一つ。TKZK OURANOSがあります。これらは何れも普通に良い音と云えますので、見た目で決めても良いかもしれません。
次にCADENZAとの比較では、CADENZAがやや中高音寄りのドンシャリです。低音がしっかりと鳴るのに高音域は鮮明にしっかりと聴こえ、中音域を華やかに彩らせ高中音域を聴かせる硬質な音です。そのためShimin Li EEの高音域をやや暗めに鳴らし中低音域を厚めに充実感のある音とは異なる音と云えます。
※以前のレビューもご参考ください
まとめるとTANGZU x SeeAudio Shimin Li Encounter Editionの弱ドンシャリは高音域の響きの良さを持ち、中低音域が充実させた音造りが万人受けしやすい音であり、バランスの良い音を聴かせてくれます。日本国内では中高音域がクリアで高音が上の上まで伸びる音が人気ですが、海外では人気のある音造りと云えそうです。日本国内でも普通に流通している個性的な外観を持つイヤホンはコレクションアイテムとしてだけでなく、価格帯では文句なく高音質という評価となります。
一方で中華イヤホンに強ドンシャリバランスを求める方には評価が分かれてしまうかもしれません。
高音 CADENZA ≧ Shimin Li EE ≧ C3
中音 C3 ≧ Shimin Li EE ≧ CADENZA
低音 C3 ≧ Shimin Li EE ≧ CADENZA
ボーカル C3 ≧ Shimin Li EE ≧ CADENZA
4. TANGZU x SeeAudio Shimin Li Encounter Editionの総評
TANGZU x SeeAudio Shimin Li Encounter Editionは同社のオリジナルモデルShimin LiをSeeAudioとのコラボモデルとしてブラッシュアップしA5000帯モデルとして新発売しました。結論から云えばSeeAudioとのコラボに間違いはなく、オリジナルモデルの癖を抜いた普通に高音質モデルと云えそうです。中低音域を充実させた音造りは一般層には受けが良く海外では高評価となりそうな音質傾向が日本国内のポータブルオーディオファンには高音域中心の音が好まれる傾向があり、評価は分かれそうです。とはいえこのShimin Li EEは普通に高音質と云えバランスの良い音を聴かせてくれます。なによりも音楽を楽しく聴く事ができますのでデザインが気に入れば購入しコレクションに加えても良いのではないでしょうか。
最後に、今回は今年3月に発売された低価格A5000-U10000帯の中華イヤホンの紹介となりました。現在(2023年3月24日)はHiFiGoで6,000円台で販売し、国内amazonではprime扱いの6,000円台後半となっています。しかも今(2023年3月24日24:00)は10%オフクーポン有。まあ海外通販で購入するとしてもHiFiGoの発送は早く届くのも早い印象があります。これまでの中華イヤホンの中では安価な実売価格でありながら、その音質を含めクオリティは十分満足できる内容となっておりますので、低~中価格帯中華イヤホンの中で間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方は安心確実なamazonでの取り扱いを待って。少しでも早く入手したい、新製品を少しでも早く(安く)手に入れたい方はHiFiGoでの購入も検討してみてくださいね。
Shimin Li EE
以下、付属ケーブル、付属BASSタイプイヤピ M-使用、DAC UP5
高音★★★★☆
中音★★★★★
低音★★★★★
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★★
※☆0.5、★1.0
C3
以下、付属ケーブル、付属イヤピ M、DAC UP5
高音★★★★☆
中音★★★★★
低音★★★★★
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★★
※☆0.5、★1.0
CADENZA
以下、付属ケーブル、付属イヤピ M、DAC UP5
高音★★★★★
中音★★★★☆
低音★★★★★
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★★ (硬質な音)
※☆0.5、★1.0
あとがき
今回はいつもの中華イヤホンの低価格帯の新商品レビューをまとめました。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですが、今後は低価格だけではなく、中価格の中華イヤホンも扱っていきます。
また、気になる商品が出ればチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ
※2023/03/26 今日現在、ドライバの混在が確認されているようです。私のShimin Li EEが対象かどうかは現時点で確認できていません。確認できるまでは公開をしたままにします。