こんにちは。
今回もいつもの低価格中華イヤホンレビュー編ではなく、中価格A10000帯で発売された1BA+1DDモデルのTRIPOWIN Rhombusについてレビューをまとめたいと思います。
国内amazonのLinsoul Audio(@Luke32344614)で取り扱いがあります。
AliExpressでも取扱があります。
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Tripowin Rhombuswww.linsoul.com
- 1. TRIPOWIN Rhombusについて
- 2. TRIPOWIN Rhombus実機レビュー
- 3. TRIPOWIN Rhombus音質レビュー
- 4. TRIPOWIN Rhombusの総評
- あとがき
1. TRIPOWIN Rhombusについて
TRIPOWINは、最新且つ最先端のドライバー技術を使用しながらも、手頃な価格で高音質を提供しています。それはドライバーの品質を妥協せず、これまでの製品開発の経験を活かした商品は国際的に評価を得ているメーカーとなります。
そのTRIPOWINから今回「Rhombus」が10,000円を少し超える中価格帯中華イヤホン1BA+1DDモデルとして発売されました。
TRIPOWINといえばこれまでに国内イヤホン専門店でも取扱のあったTC-01や最近では海外レビュワーとコラボしたTRIPOWIN HBB OlinaとTRIPOWIN×HBB Mele等の音質に定評があるモデルがあります。音質に妥協していないが故に相応の価格となる商品が多くなりますが、それでも当該価格帯の商品として満足感の高いコストパフォーマンスの高いラインナップが魅力のブランドと云えそうです。
それではTRIPOWIN Rhombusのスペックを詳しく見ていきます。先述の通り1BA+1DDハイブリッドモデルです。1BA+1DDハイブリッドモデルの超高音~高音域のバランスドアーマチュアドライバ(BA)にはKnowles 33518を採用し超高音~高音域を担います。中音~低音域はTRIPOWINの最新10mm径 LCP / PUダイナミックドライバ(DD)を採用。振動膜に液晶ポリマー(LCP)ダイアフラム層を。サスペンションエッジとしてポリウレタン(PU)層を二重複合構築しています。この新しい振動膜の設計は、単一素材のダイナミックドライバのようなサウンドの均一性を実現しながら、マルチドライバを搭載したような音色と特性を実現。更に二重層複合ダイアフラムダイナミックドライバには、より応答性を高めるために、二重磁気銅コイルを組合わせています。それは、ヘッドホンで採用されている強力なN52マグネットシステムと組み合わせることで、Rhombusはスピーカーのようなダイナミクスと豊かな質感の音楽体験を生み出しています。
最近はLCPダイヤフラム(=振動膜)採用のドライバがキレの良い解像感の高い音で注目されており、それをPUとの二重複合層とすることで、LCPだけでは低音が弱くなりがちのところを補う意図が感じられます。実際に聴いてみれば鋭さの中に優しい繊細さを感じる高音に、キレのある解像感の高い中音域。量感が出すぎず適度に抑えながらも豊かさを感じられる情感のある低音が好印象です。
次にシェル本体はオール金属製です。航空宇宙グレードのアルミニウム素材を5軸CNC機械加工機を使用して切削加工され、高い加工精度により、全ての製品で安定した音響キャビティチューニングを実現しています。これはユニット間のチャネルのアンバランスを抑えるために重要な要素です。加えて、BAとDD個別の音導管(音響チャンバー)設計を用い、それをステムノズルの手前で合わせ不要な高調波共鳴を除去しています。フェイスプレートは、Rhombusという名の由来となった多面的なポリゴンデザインにより独創的なデザインとなっています。
音質を突き詰めればシェルの材質による音への影響は無視できません。金属製シェルは高音域の響き、反響が樹脂に比べて大きくなります。響きの美しさは金属が一枚上手ですが、良い事だけではなく、反響が強くなることで不自然な残響音となる場合があります。一方樹脂製シェルでは高音域の響きが吸収されてしまう傾向があり、金属シェルと同じ音圧をにするために高音域の減衰を考慮しやや強めに鳴らす必要があります。加えて、音導管の有無も重要でこのバランスが難しいのは言うまでもありません。
そして最も大事なことですが、異なる複数のドライバを搭載するハイブリッドモデルでは各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーチューニングが重要です。低価格帯はもとより、中価格帯のモデルでも曲によってつながりにやや不自然さを感じる場合があります。TRIPOWIN Rhombusはknowless 33518とLCP/PU複合ダイナミックドライバでは一聴した限りつながりに不自然さは感じられずTRIPOWINのチューニング技術の高さを感じられます。
最後に付属ケーブルです。複数の細線を柔らかく編んだ素材を使用した超高純度銀メッキ単結晶銅(OCC)撚線は26AWGを採用。更に素線を追加で組み込むことで、やや肉厚な触感と豊かなサウンドを実現しています。中華イヤホンメーカーでは付属ケーブルはリケーブル前提で質を落としコストカットしているところもありますが、TRIPOWINでは妥協せずに高品質線材を採用しています。
※宜しければ以前のレビューもご参考ください
TRIPOWIN Rhombusの納期としては現在(2022/11/26)国内amazonでprime扱いですので当日発送、翌日配達で直ぐに届く安心感があります。AliExpressでオーダーした場合でも感染症の影響は回復傾向であり国内で佐川急便に委託される輸送の場合はかなり安定してきました。尤も平時であればAliExpressならば早くて約1週間。通常10日から2週間。遅いと3週間から1か月。万が一の不良の際には返品交換に結構な手間と時間がかかります。
そんな訳で一般的にAliExpressでの購入は国内で購入した場合より安いが届くのに少し日数が掛かるのが気になるところでしたが、最近は円安の影響で国内amazonとの価格差が殆どなく、そのメリットは殆ど感じません。
まあ海外ネットショッピングで心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。
2. TRIPOWIN Rhombus実機レビュー
それでは、早速実機レビューを以下、まとめていきます。
パッケージングは黒を基調としたシックスリーブタイプ。スリーブ表面にはメーカー名が大きな文字で印字されています。
スリーブを外すと内箱が。こちらも黒を基調としています。
内箱の上蓋を開けると黒地の内装にイヤホンが収められています。
内装の下側には付属品が収納されています。
付属品はシリコンイヤーピースタイプのS、M、Lの3種が白色と黒色タイプの計2セット。他にはケーブルとケーブルバンド、イヤホンポーチです。中価格A10,000帯として必要十分の付属品となります。
次に本体を見ていきます。
特徴的なデザインのフェイスプレートに対し、シェルの造形はオーソドックスなものでシェルの角も丸みがあり装着感は良さそうです。
肝心のビルドクオリティは、中華イヤホンの中価格A10,000帯として綺麗な仕上りでシェルの合わせ面も綺麗に揃っています。
カラーバリエーションは黒色のみ。光の反射でVioletにも見える綺麗な色調です。
付属ケーブルは先述の通り高品質線材を使用した単結晶銅銀メッキ線を採用しています。プレイヤー側コネクタはI字タイプ。分岐部にはTRIPOWINロゴ入りです。ケーブルスライダを備え、イヤホン側は2ピン仕様の極性はKZ系と同様に上側がプラスです。この付属ケーブルは被膜に引っ掛かりは少なく、タッチノイズも殆ど感じません。肝心の耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的にやや堅さを感じますが比較的しなやかなさはありますので取り回しは悪くありません。
参考までにこのシュア掛け用のチューブでの癖付けがどうしても耳に合わない場合には、みぃねこはこのチューブをライターで焙り(チューブに火を直接当てる=炙る。誤解しないように!)、自分の耳に合うように癖付けを手直しています。これによって良い塩梅に調整し装着感を改善することができますので自己責任となりますが、興味のある方はお試しくださいね。
※画像左からTOPAZ、Rhombus、NK7 mkIII
RhombusとTOPAZ、NK7との外観の比較として、サイズ感はRhombusは横に大きく厚みがない。TOPAZが横は小さく厚みがある。NK7は横が一番大きく僅かにRhombusはより厚い。造形はRhombusはとNK7がオーソドックスで似ていて、耳甲介艇の突起はTOPAZがあり、シェルが厚め。
ステムノズルの長さと太さ、角度はRhombusとNK7がほぼ同じ。TOPAZがやや短く太さはほぼ同じですがやや起きています。
Rhombusはこの中では比較的コンパクトでオーソドックスな造形ですが、三機種共に耳への収まりが良く装着感は悪くありませんし、Rhombusはその中では最も良好です。
イヤホンとケーブルを接続するコネクタにはNK7がTFZタイプを採用し、Rhombusはフラット2ピンコネクタ仕様。TOPAZはコネクタ部がやや奥まっており中華2ピン仕様のため、Rhombusはリケーブルの際はほぼ困ることはありません。
シェルの材質は、NK7とTOPAZは樹脂と金属のハイブリッドに対し、Rhombusはオール金属製です。
重量はオール金属のRhombusはやや重め。と云っても数グラム程度。TOPAZはやや大きめのシェルにより比較的重量はあります。とはいえ、Rhombusは耳への装着時にはその装着感の良さからはそれほど重さを感じないレベルです。寧ろ耳への装着感はステムノズルの太さに影響を受けやすく三機種共にやや太めと云えますのでイヤピ選びは重要です。
ステムノズル部には全てにメッシュフィルターがあり穴が大きめのタイプです。音質への影響のあるタイプと云うよりは異物混入による故障を防ぐタイプの様です。
三機種共にシェル本体の形状と付属ケーブルからはシュア掛け前提となりますので、シュア掛けが苦手な方は注意が必要です。
なお、先述の通り三機種全てステムノズルが比較的太めなものの、実際の装着感は悪くなく、寧ろ付属イヤーピースの形状からは耳に密着させ装着する想定の様子。付属のシリコンイヤーピースで上手くフィットする事ができれば音質的にも必要十分だと思います。
最後にイヤーピースを見てみます。
付属のシリコンイヤーピースは白色と黒色の二種あり何れも一般的な形状の丸穴径、傘の裾野が弾丸タイプ。他社製含むサードパーティー商品との互換性の高い一般的な形状は選択肢が増えますので安心です。
付属黒は音質的にはダイレクトに音を届けてくれ、やや低音がしっかりとするタイプに感じ、付属白の方が中高音がはっきりと聴こえる印象です。両方共に軸はやや短めとなりますので耳への装着時はイヤピを耳奥へ挿入し耳へ密着させることを想定している様です。付属イヤピで装着感に問題ない場合を除き、あくまでも耳への装着感がどうかというフィッティングを重視し他社製も含めて選択した方が良いと思います。
残念ながら付属イヤーピースでは私はフィッティングが上手くいかず、抜け気味となり低音が逃げて音が軽くなる為、手持ちのSedna EarFit(軸の長いノーマルタイプ)MSサイズで耳の奥に栓をするように装着しフィットしています。
低、中価格帯に付属するイヤーピースは装着感が悪く、音質的にも実力を発揮できないと感じますが、今回も付属のシリコンイヤピで上手くフィットできず他社製を使用しています。まあ、この辺りは個人差があるかもしれません。
このことからも低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)
3. TRIPOWIN Rhombus音質レビュー
いよいよ音質についてまとめていきます。
今年から再生環境を更新し、スマホとUSB-DACの組合せを基準としてレビューを行います。スマホはSony Xperia 5 IIを。USB-DACにはShanling UP5の組み合わせです。Xperia 5 IIは音質にも拘ったandroidスマホの代表として。Shanling UP5は同社のエントリーハイDAPであるM3X相当の音質と云えます。
UP5の音質傾向ですが、高音は演出感が少なく自然に鳴らし綺麗に聴こえます。低音に脚色は無くしっかりと鳴り量感に不足はありません。中音は特に違いを感じ、音場が左右に広がり解像感と分離感は良好です。ボーカルはクリアですが淡々と聴こえ、艶とかリアルさはそれ程感じませんが、エントリーハイDAPと比較してもレベルの高い音質と云えます。
昨年はSony NW-ZX507を使用していましたが、やや演出感のあるドンシャリはメリハリがありグルーブ感のある音はSonyの音で音楽を楽しく聴く事が出来ました。しかし、音質レビューという役割にはM3X相当のUP5の方がモニターライクながらも、決してつまらない音ではなくリスニングでも使えて万能と考えたからです。
Shanling UP5をUSB-DACで使用した音質が気になる方は以前の「Shanling UP5レビュー【USB-DAC編】」をご覧ください。
より上位のUSB-DACとしてShanling UA5もご参考ください。
USB-DACのエントリークラスでも十分な音質変化が楽しめます。
Shanling UA2は以下を参考ください。
それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳を閉じて、倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。
先述の通りイヤピはSedna EarFit MSサイズ、付属ケーブルです。
箱出しで聴いてみた第一印象は「高音に華やかさがあり、中音は解像感の高い音。低音は雰囲気の良いしっかりと鳴る音。やや中低音寄りのドンシャリバランス」です。
箱出しではやや高音域に強調感と低音にボワつきを感じましたが、鳴らし込み後は高音は落ち着き低音は締まり、雰囲気の良い音という印象です。
音場
普通からやや広め。前後はやや奥行があり、左右もやや広さを感じられ、立体感を感じられますが、空間の広さはそれ程感じません。
高音域
煌びやかで響きが良く上の上までの伸びやかさも感じられます。存在感は十分で華やかに鳴りますが、常に前に出るような出しゃばった感じの無い弁えた音。刺さったり尖りは感じません。
中音域
高音同様に空間に響き華やかさがありますが、音が集まる団子感や音が重なるゴチャつきを感じません。音の立ち上がりは良く解像感も高いです。ボーカルはクリアでやや近め。僅かにドライ気味ですが息遣いを感じられ瑞々しさを感じます。
低音域
量感は十分で響くような広がりもありますが、冗長さはなく、音階や強弱といった低音域の解像感の高い雰囲気の良さは情感の感じられる鳴り方です。ベースラインは追いやすい。重低音は沈み込みは深さがあり、強さもあります。
出音のバランス
一言で云えばやや中低音寄りのドンシャリ。高音域もしっかりと鳴りますがただ主張する音ではなく、必要な音を必要なだけ誇張せずに自然に鳴らします。
高音の煌びやかで響きの良い華やかさは前に出るような主張ではなく、必要なだけ鳴る自然な印象。超高音までの伸びも良く自然でなめらか。不快に感じる刺さりや尖りとは無縁で、小さな音をしっかりと耳に届け他の音を邪魔しない瑞々しい音。低価格帯で採用されているようなBAでは強めの音で強調されシャリ付くような演出感のある不自然な鳴り方ではありません。全体のバランスでみれば僅かに誇張された音にも感じますが、質の高いBAの音を感じられます。
中音は僅かに凹みを感じますが、ボーカルが近く楽器の音はボーカルの周りから少し離れやや後ろ辺りに位置し奥行を感じやすく、適度に響き華やかさがありますが、その音は分離が良く統制され見通し良く鳴ります。
ボーカルは近めの位置からクリアで聴きやすく、周りの音や高音や低音にも埋もれません。声色は僅かにドライ気味なものの息遣いを感じられ不自然さの無い、瑞々しさを感じられます。その分女性ボーカルのバラードなどでしっとりとした艶のある声を楽しみたい場合には多少分の悪さを感じるかもしれません。
低音は量感は十分で響きや広がり、音階や強弱を情感豊かに描いてくれます。それでも低音が強調された強めの音というよりは適度な解像感の高い低音が雰囲気の良さを感じられる質の高い音です。音階や音の強弱の掴みやすさを重視した解像感の高い音は雰囲気の良い曲との相性は良好ですし、ベースラインが気持ちよく聴こえる様は音楽を聴いている実感を得られます。
重低音は沈み込みは深く強さを感じられますが、低価格帯の様なただ強く鳴らす下品な音ではない情感を感じられます。低音域が高音や中音域を邪魔せずに雰囲気の良く鳴らす音は音楽を聴く楽しさを再認識させてくれます。
箱出し一聴した時点でBQEYZ TOPAZの高音に近しい出音と感じました。TOPAZは1Piez+1DDハイブリッドですので、そのPiezの高音域に似たなめらかで繊細な音を感じられます。一方でTOPAZとの大きな違いはDDです。Rhombusはドンシャリに感じられる一因にその低音域の強さがあります。TOPAZの低音域も悪くないのですが、フラット寄りに感じられる部分はRhombusとの大きな違いと云えるでしょう。
両方共に同じような価格帯とりますので、より分析的に聴きたい場合はTOPAZでしょう。しかし、音楽的に聴きたい場合は圧倒的にRhombusをお勧めしたい。
勿論、高音域も全く同じというわけではなく違いを挙げれば、Rhombusの方が上の上までの伸びやかさがあり、TOPAZは高音と中音の間、中高音域のなめらかさがあり、両方の良いとこどりしたらSpring1では?と近しいところでNK7 mkIIIでしょうか。それでもSpring1とはやはり違いますし、NK7 mkIIIとも違います。
RhombusとTOPAZは、その高音域が非常に近しいものの全体の出音が異なった音。低価格帯にはない繊細な高音域と低音の質感は10,000円で手に入るRhombusの価値は高いと考えます。
まとめるとTRIPOWIN Rhombusのドンシャリは誤魔化しのない出音が音楽を純粋に楽しめます。低音の方が出音が多めに聴こえるために低音重視と誤解されるかもしれませんが、実はRhombusの高音域の清々しいリスニングサウンドは全体の出音をやや低音にインパクトを与えながらも解像感の高い上質な音であり、音楽を楽しく聴く事ができる音色のイヤホンと云えます。
一方でモニター用途としては聴いていて楽しいドンシャリバランスと云えるため低音域以外は不向き。そして高音域のシャリつく刺激的な強さや低音のドンの量が多い強ドンシャリを求め、演奏メインで聴きたい方はもの足りなさを感じ評価が分かれてしまうかもしれません。
高音 Rhombus ≧ TOPAZ
中音 TOPAZ ≧ Rhombus
低音 Rhombus ≧ TOPAZ
ボーカル Rhombus ≧ TOPAZ
4. TRIPOWIN Rhombusの総評
TRIPOWIN Rhombusは同社が海外で好評を得ていることを頷かせるモデルと云えそうです。そのサウンドは上質な高音域に雰囲気の良い低音域が情感を感じられ音楽を楽しく聴く事ができます。ちょっと良いイヤホンが欲しいという、約10,000円で良い音を聴きたいというニーズに応えてくれるモデルと云えます。
最後に、今回は中価格帯の中華イヤホンの紹介となりました。現在(2022年11月26日)は国内amazonやAliExpress等で発売されておりますが、国内amazonでは国内amazon倉庫発送となったことと昨今の円安のため、国内amazonでの購入がお勧めです。しかも、現在(2022/11/26)はブラックフライデーセール真っ最中で、20%OFFで購入できるよです。AliExpressでは本国発送のため、納期が掛かりますしその入手性には少々難があります。それでも、中華イヤホンの中でもその音質を含めクオリティの高さは十分満足できる内容となっておりますので、中価格中華イヤホンに挑戦してみようと検討中の方や間違いのないものの購入を考えていて少しでも気になる方は安心確実な国内正規品取り扱いを待って。少しでも新製品を早く安く手に入れたい方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。
Rhombus
以下、付属ケーブル、イヤピ Sedna EarFit MS、DAC UP5使用
高音★★★★★
中音★★★★☆
低音★★★★★
音場★★★★☆
分離★★★★☆
お勧め度★★★★★
※☆0.5、★1.0
TOPAZ
以下、付属ケーブル、イヤピ Sedna EarFit MS、DAC UP5使用
高音★★★★★
中音★★★★★
低音★★★★☆
音場★★★★☆
分離★★★★☆
お勧め度★★★★★
※☆0.5、★1.0
あとがき
今回はいつもの低価格中華1BA+1DDハイブリッドイヤホンではなく、中価格A10K帯中華1BA+1DDハイブリッドイヤホンの商品のレビューとなりました。あたりまえですが低価格帯の多ドラハイブリッドモデルとは異なりレベルの高さを感じさせられました。日々進化を見せる中華イヤホンはこれからも非常に楽しみですが、今後も低価格?を中心に、中華据え置き機器や複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンにも挑戦していきたいと考えています。
また、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ