みぃねこの備忘録

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ikko Zerda ITM01レビュー ※スマホでサブスクを良い音で聴く

こんにちは。

今回は中華イヤホンレビュー編をお休みし、USB-DACアンプケーブルアダプターという商品の第二弾をまとめたいと思います。

2021/10/29に国内発売予定のikko Zerda ITM01の紹介です。

AliExpressではikko Official Store(@ikko_Audio)等で販売しています。

 

ja.aliexpress.com

 

国内販売は国内代理店(株)IC-CONNECTの取扱いとなり、同社の国内amazonでの販売やイヤホン&ヘッドホン専門店eイヤホン等で取扱いがあります。国内の有名どころの販売サイト及び店頭で普通に購入できるのは国内代理店のお陰ですね。

 

 

www.e-earphone.jp

 

メーカーHPは以下

IKKO Zerda ITM01 Portable Headphone Amplifierwww.ikkoaudio.com

 

国内代理店HPは以下

zerda ITM01 | 製品紹介 | IC-CONNECT【Astrotec COLORFLY IKKO OSTRY SOUNDAWARE 日本総代理店】

 

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1. ikko Zerda ITM01とは 

1.1. ikkoとは

ikko(アイコー)は数多ある中華オーディオメーカーの一つで国内ではその代理店をIC-CONNECTが担っています。ブランドの代表作と云えば先日レビューしたイヤホンのGems OH1SやOH10 Obsidianがありますが、ポータブルDACアンプのITM03もあります。特にイヤホンのGems OH1SはOH10 Obsidianと並び、比較的安価でありながらもその音質には妥協のない商品は知る人ぞ知る隠れた名機とポータブルオーディオファンからの評価を得ていますし、実際OH1Sを使ってみると中高音にフォーカスした音色は高音域が煌びやかで響きが良く、1BA+1DDハイブリッドモデルとしてとてもなめらかな音を聴かせてくれ、タイトな低音は心地の良い小気味良さがあり清々しさを感じます。

そのikkoというメーカーは「デジタルオーディオライフに新しいコンセプトの提案と、素晴らしいオーディオの体験をもたらすために革新的な構成を追求する」という先進的で独創的な比較的新しいオーディオブランドとして着実に進化し、今後のブランド展開にも期待し目が離せませんね。

 

1.2. ikko Zerda ITM01で何ができるの?

ikko Zerda ITM01は簡単に云えば、スマホタブレットにイヤホンを直挿しして音楽を聴くときにその間に差し込むアダプターです。

それが一体何の役に立つのかと云えば、スマホタブレットApple Musicやamazon music等の音楽配信サービス、サブスクリプションサービスで聴いている音楽をより高音質で楽しむことができます。

「ん?それが何なの?」と思われた方、ちょっと待ってください。以下、少し補足させていただきます。

以前同様のポータブルDACアンプをレビューしています。それまではDAP(Digital Audio Player)を中心に手持ちのCDから音楽ファイルを作成したりmora等から音楽ファイル購入したものをDAPに入れてポータブルオーディオを楽しんでいました。しかし、そもそも好きなアーティストの曲に偏ってしまうのは性というもの。そういう楽しみ方を否定するのではなく、折角なら色々なアーティストの曲だったり、流行りの曲を良い音で聴きたいという気持ちが芽生えました。そして前述の音楽配信サブスクリプションサービスです。DAPにもOSにandroid搭載機がここ数年増えてきて、寧ろandroidを搭載していないDAPはどんなに音が良くても人気がない等、環境が変わってきています。また近年高騰したDAPは普及帯でも10万円前後と高価。加えてDAPでも音楽配信サブスクを快適に利用できる機種は最近発売のモデルでもSoCにsnapdoragon660が採用されてモデルが最低条件になりつつあります(それ未満でも動作がもっさりするけど動く場合もあります)。

そこでDAPはさて置き、恐らく殆どの皆さんは音楽配信サブスクはスマホで楽しんでいると思います。そして先程DAPの話をしました。話がそれているように感じたかもしれませんが、これは大事なポイントです。

本題に戻れば「Apple Musicを良い音で楽しめる?それだけ?」と思われたかもしれません。いえ、違います。それはスマホの高性能化に伴い高価になりましたが、実は「音」という事に関しては決して価格に見合っていないのです。CMで音質にも拘ったと謳うSony XPERIA 1 III等もありますが、XPERIA 1 IIIは実売15万円とかなり高価ですし旗艦モデルです。ミドルクラススマホでもディスプレイは綺麗に。写真は近くも遠くも広角も暗所でもなんでも綺麗に撮影できます。でも音はやっぱり置き去りなんです。iPhoneも最新13では13万円ですが未だに音楽ファイル対応はロッシー(圧縮音源)ですし、何よりもイヤホンジャックがありません。

つまり、スマホで手持ちのお気に入りのアーティストの曲(音楽ファイル)や音楽配信サブスクサービス、Apple Musicやamazon musicロスレスハイレゾの良い音で聴きたいというニーズに応える事ができる商品の一つがこのikko Gmes ITM01となり、これが先の答えと成ります。

 

1.3. ikko Gems ITM01の仕様

ikko Zerda ITM01の機能をメーカーは「様々なシーンで利用できるよう多くの機能を盛り込みつつ小型でサウンドに妥協しない製品をめざした」とあります。

それは音楽を聴くというシーンには単にアーティストミュージックを聴くというだけでなく、映画鑑賞やゲームプレイの音にもITM01のモード切替で対応することができます。

詳細は後述するとして、先ずは主な機能をチェックしてみます。

以下、メーカーHP抜粋


音楽シーンに合わせた3つのモードを搭載

具体的には、本体中央の「〇」ボタンを長押しする事で、「MUSIC」「MOVIE」「GAME」と3つのモードを簡単に切り替えシーンに合わせた音にすることが可能です。

  • MUSICモード・・・純粋で透明なサウンド
  • MOVIEモード・・・映画鑑賞の質を高いレベルで刺激的に鑑賞可能
  • GAMEモード・・・CSゲーム機のSwitchやPS等でゲームの世界に没頭できる※1

※1:各CSゲーム機で動作確認済み。すべてのバージョンおよび機能での動作を保証するものではありません。

 

各モードでは以下の様に本体側面のLEDが光りますので、現在のモードを確認可能です。

  • MUSICモード・・・黄色
  • MOVIEモード・・・紫色
  • GAMEモード・・・水色

 

カスタムチップのES9298PROを搭載

低ノイズでハイパワーかつ高音質な、IKKOオリジナルのカスタムチップとしたESS社製ES9298PROを搭載。PCM:最大32bit/384kHz、DSDは最大128(Dop)までをサポートし、ハイレゾにも対応

 

IKKO マグネティックテクノロジー

ikkoオリジナルのケーブル接続ポートは、磁石が反応しピタッと吸い付くようにケーブルが接続。このマグネット接続機構はケーブルへのノイズ干渉を抑制し、オーディオデータの伝送品質を上げ音質を向上させます。また、ケーブルの取り外しが可能となり、断線した場合にもケーブルを交換する事で継続し使用が可能

 

PC接続用ロングケーブル付属

マグネティックテクノロジーを活かしケーブルを簡単に取り変えることでPC等にはロングケーブルを。スマートフォン等のモバイルデバイスには短いLightning/TYPE-Cケーブルを利用するといった使い分けが可能※2

 

※2:Lightning/TYPE-Cケーブルは何れか1本が付属

 

小さな媒体にこれだけの機能が詰まっているというのは凄いですね。特にPCでNetflixやprime video等を楽しむ方にはMOVIEモードは嬉しい機能ではないでしょうか。

次に、ikko Zerda ITM01の主なスペックは以下の通り(メーカーHP抜粋)。

 

  • DACチップ:ESS Technology ES9298PRO(ikkoオリジナルカスタムチップ)
  • モード選択:MUSICモード、MOVIEモード、GAMEモード※3
  • PCM:最大32Bit / 384kHz
  • DSD:128まで対応 DSDネイティブ再生(DoP)※4
  • THD+N:<0.0006%
  • 推奨インピーダンス:16~600Ω(ヘッドフォン出力)
  • SNR:118db@32Ω(A-Weighting)
  • 出力インピーダンス:<0.8Ω
  • 出力レベル:2V@32Ω(125mw@32Ω)
  • 入力端子:ikko マグネット端子
  • ケーブル:TYPE-Cモデル(TYPE-Cケーブル、USB-Aケーブル)/Lightningモデル(Lightningケーブル、USB-Aケーブル)MIF認証取得済
  • 出力端子:3.5㎜ステレオジャック
  • 本体サイズ:58 x 22 x 11mm

※3:GAMEモードを選択した時に、切り替わりで一度ITM01が再起動します

※4:再生機器によって、DSDネイティブ再生(DoP)時に、最大音量で流れる場合がありますのでご注意下さい。

 

仕様上はミドルクラスDAPに迫る性能を持っていると云えそうです。

 

仕様を簡単に解説すると、Zerda ITM01は32bit/384kHzまでの再生に対応しています。つまり、先述の音楽配信サブスクリプションサービスのApple Musicやamazon musicロスレスハイレゾ音楽データ24bit/96kHz等の再生にも対応し、もちろん手持ちのCDからリッピングした曲も16bit/44.1kHzの音楽ファイルとして圧縮(データを削る)することなく再生可能です。

Zerda ITM01では現在主流の音楽ファイル再生が可能であり、iTunesで購入したiPhone等で再生可能なAAC-LC(圧縮した320kbps、16bit/44.1kHz)形式や、mora等で購入したAAC-LC形式、ロスレスFLACやALACの16bit/44.1kHz)やFLAC形式のハイレゾ音楽ファイル(24bit/48kHz以上)にも対応していますので、今ある音楽ファイル財産をそれらが持つ本来の性能でそのまま再生することができます。

残念ながらMQAの音楽ファイル再生には対応していませんが、MQAファイルを所有している方はDAPをお持ちでしょうから今回のケースでは無視しても構いませんね。

尤も、iPhone等のiOSモバイル機器単体で手持ちのハイレゾファイルを再生したい場合は標準再生アプリApple Musicでは非対応(2021/10/22)でAAC-LCまでに留まります。もしもハイレゾ音楽ファイルを24bit/48kHzを超えて本来の性能で再生したい場合には別途NePLAYER等の音楽再生アプリを使い、Zerda ITM01を接続することで可能になりますのでご注意ください。そういう意味では手持ちのハイレゾファイルを楽しんでいる方はandroidスマホを愛用していると思いますので余計なお世話ですね。

 

 

2. ikko Zerda ITM01の実機レビュー

それでは実機レビューをしていきます。

 

2.1. Zerda ITM01の実機&パッケージ

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クリアケースのパッケージは中華メーカーの安物感は無く、寧ろ中身の見える安心感のある化粧箱です。

ケースの裏には中国語と英語があり、日本のマーケットでも大きな問題の無いパッケージングです。

 

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蓋を開けると白地の内装が本体とUSB Cケーブルをしっかりと固定していて輸送中の傷や破損を防ぐ配慮を感じられます。内装を取り出すとその下に付属品のPC用USB Aケーブルが収納されています。

他には取説類です。


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付属品はZerda ITM01本体、USB Cショートケーブル、USB Aロングケーブル、取説類です。取説には中国語、英語の記載があります。

 

※表面にメーカーロゴとボリュームの+と-、モード切替スイッチがあります。

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※裏面にモデル名が印字されています。

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※側面はスマホ等との接続時にモードを示すLEDが内臓(画像は消灯時)

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USBメモリーと同等のサイズ感。
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※入力側ケーブルikkoオリジナルマグネティック接続端子を採用。ケーブル交換が可能です。

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入力側のikkoマグネティック端子は上下無く、USB C端子と同じ様に気にせず接続可能です。

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上の画像のよりも僅かに近づけると「パチッ」と吸い付くようにくっつきます。

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※出力側は3.5mmフォンアウトのみ。
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※モードを示すLEDはスマホ等と接続時に点灯します。
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※musicモードの黄色が点灯しています。実物はもっとはっきり光っています。
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Zerda ITM01本体の材質は表と裏が金属、側面が樹脂の組合せですが、勘合も良くクオリティの高さを感じます。本体のサイズ感は少し前に主流だったUSBメモリーよりも一回り大きめです。

 

※付属USB Aロングケーブル。PCとの接続に使用しメーカーロゴが印字されています。

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※付属USB Cショートケーブル。
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ショートケーブルとロングケーブル共に使い勝手の良い長さのケーブルです。

 

余談ですが、メーカーアップグレードケーブルの発売も予定されているようです。

Zerda ITM01はUSB CケーブルとLightningケーブルの何方か1本付属で販売されますので、お使いのスマホの端子に合わせて選択する訳ですが、後からやっぱり別の端子にすればよかったとなってもアップグレードケーブルを購入すれば良いので無駄がないですね。

 

2.2. Zerda ITM01とiPad Air第四世代の接続

先ずはiPadからです。以前使っていたiPad Air第二世代ではLightning端子でしたが、第四世代はUSB C端子に変わりProシリーズと同様になりました。

 

始めにITM01本体に付属USB Cショートケーブルのikkoマグネティック端子を本体のikkoマグネティック端子と接続し、付属USB CショートケーブルのUSB C端子をiPadのUSB C端子に接続します。

次にイヤホンを接続します。今回は前回レビューしたikko Gems OH1Sを使用します。OH1Sは通常の3.5mmステレオミニプラグですので、ITM01の3.5mmステレオミニジャックに接続してください。

 

※気になる方は以前のレビューもご参考ください

miineco106.hatenadiary.jp

 

2.2.1 amazon musicの時

iPadamazon musicアプリ(Ver10.16.0)を起動します。先日のamazon musicの会員種別変更に伴い従来の「HD会員」も「Unlimited会員」となりました。そのため今回は「Unlimited会員」の場合を想定しておりますので、ご容赦ください。

 

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接続自体は難しいことは無く、順番を守っていれば問題なく認識されます。こういうときのストレスフリーというのは良いことです。amazon等で数多ある同様の商品ではそもそも認識しない。認識するけどコツが有る。そのコツを見つけるのに試行錯誤が必要等があったりしますので、ITM01は安心して購入できる商品と云えます。

 

それでは曲を再生します。

amazon musicで聴きたい音楽を選択した際に曲名の上に黄色い文字で「ULTRA HD」と表示がありますので、そこをタップすると現在の音質が分かります。

 

 オーディオ品質・・・ここがULTRA HDであればハイレゾ音質

 音質・・・ここがUltra HD音質ならハイレゾ音質

 楽曲の音質・・・ここが24bit/48kHz以上であればハイレゾ音質

 デバイス・・・ここが当該端末の再生可能なファイルの音質の最大値

 出力・・・ここが実際に再生できている音質

 

通常は端末の性能が配信されている楽曲の最大音質よりも高くなります(あくまでも端末の性能に依存)。例えばハイレゾ音楽データ24bit/96kHzであれば端末の性能の数値と再生中の音質の数値が同じであれば、「ちゃんと」ハイレゾ音質で聴くことができています。

なお、そもそも先述の「ULTRA HD」表示ではない、「HD」表示される配信楽曲はCD音質(16bit/44.1kHz)となりますので、誤解の無いようにお願いします。


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宇多田ヒカル/First Love では以下の通り

 

 オーディオ品質・・・ULTRA HD表記なのでハイレゾ音質

 音質・・・Ultra HD音質なのでハイレゾ音質

 楽曲の音質・・・24bit/96kHzなのでハイレゾ音質

 デバイス・・・24bit/96kHzなので当該端末の最大値通り

 出力・・・24bit/96kHzなのでハイレゾ音質で再生できている

 

次に、オフコース/言葉にできない で試します。

 

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結果は以下の通り

 

 オーディオ品質・・・ULTRA HD表記なのでハイレゾ音質

 音質・・・Ultra HD音質なのでハイレゾ音質

 楽曲の音質・・・24bit/192kHzなのでハイレゾ音質

 デバイス・・・24bit/192kHzなので当該端末の最大値通り※5

 出力・・・24bit/192kHzなのでハイレゾ音質で再生できている

 

※5:従来端末の性能の最大値でしたが宇多田ヒカル/First Loveで24/96と表示されていたものが24/192と表示。良く分かりませんね。だからamazon musicの表示は信用できない。アプリの仕様変更が多すぎるし修正内容もサイレントですので、結局ハイレゾかどうかのみ確認して他は気にしないのが良さそうです。

 

因みに、amazon musicで聴きたい音楽を選択した際に曲名の上に黄色い文字で「ULTRA HD」や「HD」、「SD」と表示されます。そこが「HD」ならロスレス(16bit/44.1kHz)。「SD」なら標準のロッシー(圧縮)です。

注意点としては、amazon musicアプリはバージョンにより不具合があり、「最新が最良と限らない」という問題があります。

個人的にiPhoneandroidスマホamazon musicは安定動作しているアプリのバージョンをアップデートしない運用をしていて、iPhoneは未だにver10.11.1ですし、Redmi Note 10 ProはVer17.8.6を使っています。iPadだけ間違ってアップデートしてしまって後悔しています。 

 

2.2.2 Apple Musicの時

先ずはApple Musicをロスレスで聴くためのiOSの設定をiPhoneを使って説明します。iPadとはメニューの開き方が違いますが、設定項目は同じなので迷うことはないと思います。 

以下、WiFi接続を前提とした説明となります。

「設定」から「ミュージック」アプリを選択し開きます。

 

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 「オーディオ」項目の「オーディオの品質」を選択し開きます。

 

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ロスレスオーディオ」を「ON」にすると「WiFiストリーミング」と「ダウンロード」項目が追加表示されます。

追加された「WiFiストリーミング」を選択し開きます。

 

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「高音質」、「ロスレス」、「ハイレゾロスレス」の内、もちろん「ハイレゾロスレス」を選択しチェック(レ)を入れます。その後、前の画面に戻ります。

 

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WiFiストリーミング」項目が「ハイレゾロスレス」に変わりました。

以上で設定完了です。

 

次に、iPadApple Musicアプリ(iOS14.8)を起動します。

 

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聴きたい音楽を選択し再生します。


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[Alexandros] / 閃光を聴いてみます(ハサウェイ面白かったです)。

画面中央やや下に「ロスレス」表記がありますので、それをタップします。

 

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画面中央にポップアップが表示され、再生中の音質が確認できます。

ロスレス 24ビット/48kHz ALAC と表示されています。amazon musicではULTRA HD(ハイレゾ)扱いの仕様ですが、Apple Musicとの違いですね。

 

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次に、CHICO with HoneyWorks/ノスタルジックレインフォール を聴いてみます。

画面中央やや下に「ハイレゾロスレス」表記がありますので、それをタップします。

 

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画面中央にポップアップが表示され、再生中の音質が確認できます。

ハイレゾロスレス 24ビット/96kHz ALAC と表示されています。こちらは所謂ハイレゾですね。

 

iPadamazon musicApple Musicの両方でハイレゾを楽しむことができることを確認できました。

しかし、気になる点も。

恐らくApple Musicの「ハイレゾロスレス」をタップして表示される「音質」はあくまでも「配信されている楽曲の音質」であり、「再生している音質」ではないと考えられます。これはamazon musicでも同様のことが云えこちらはアプリが裏でどの様な処理をしているのか分からないため微妙です。

そのためiOS端末では音楽配信サブスクサービスをハイレゾで楽しむにはITM01の様なポータブルDACアンプを使い、Apple Musicでロスレスハイレゾを聴くのが間違いないという印象です。従来のロッシー音源よりは間違いなく良い音になったと違いを感じられると思います。

 

2.3. Zerda ITM01とXiaomi Redmi Note 10 Proの接続

次にandroidスマホXiaomi Redmi Note 10 Pro(以下RN10Pro)との接続です。

以前はOPPO A73を使っていましたが、BluetoothがLDACやaptX Adaptiveに対応していないため買替えています。勿論相変わらず通信契約「なし」です。

接続の手順は基本的にiPadと一緒ですので割愛します(2.2項参照ください)。

イヤホンは同じくikko Gems OH1Sを使用します。

 

2.3.1 amazon musicの時

RN10Proのamazon musicアプリ(Ver17.8.6)を起動します。

 

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こちらも接続に難しいところはありませんし、問題なくITM01を認識してくれます。

それではお気に入りの曲を聴いてみます。

 

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どーぷちゃん/花の便り です。

amazon musicアプリはiPadとほぼ同じですが、音質の画面が異なっています。

アプリ画面のアルバムアート下、左側。曲名の上に「ULTRA HD」と黄色文字で表示がありますので、そこをタップし音質の画面を開き音質チェックをします。

 

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iPadのアプリVer10.16.0とiPhoneで使っているVer10.11.1とも表記は異なりますし、RN10Proで使っているandroidのアプリVer17.8.6とiPhoneで使っているものは表記は一緒です。単にアプリVerの世代の違いです。私は余程安定した評判がでないとアプデするつもりはありません。

さて、androidのアプリVer17.8.6での表記は以下の通り。

 

 xxx音質・・・ここがUltra HD音質ならハイレゾ音質

 音質・・・ここが24bit/48kHz以上であればハイレゾ音質が配信

 端末の性能・・・ここが当該端末の再生可能なファイルの音質の最大値

 現在・・・ここが実際に再生できている音質

 Codec・・・ここが再生中のデータ形式

 

この様に表記等アプリの仕様はアプリのバージョンによって異なります。

それでは実際の音質を確認します。

 

 xxx音質・・・Ultra HD音質なのでハイレゾ音質

 音質・・・24bit/48kHz以上なのでハイレゾ音質

 端末の性能・・・24bit/192kHzを当該端末で再生可能

 現在・・・24bit/48kHzで再生できている

 Codec・・・FLAC形式

 

他にも確認してみます。

 

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こちらはHD音質 音質と現在が16bit/44.1kHz。端末は24bit/192kHzです。


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こちらはUltra HD音質 音質と現在が24bit/96kHz。端末は24bit/192kHzです。


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こちらはUltra HD音質 音質と現在が24bit/48kHz。端末は24bit/192kHzです。

 

iPhoneと同様ですね。iPadで使っているアプリVer10.16.0のデバイス(端末)の音質表記に何らかのバグがあると推察できます。

とは云え通常は端末の性能が配信されている楽曲の最大音質よりも高くなり(あくまでも端末の性能に依存)、例えばハイレゾ音楽データ24bit/96kHzであれば端末の性能の数値と音質と現在の数値が同じであれば、「ちゃんと」ハイレゾ音質で聴くことができていると考えてよいと思います。

なお、iPadの項でも触れましたが、そもそも先述の「ULTRA HD」表示ではない、「HD」表示される配信楽曲はロスレス(CD音質16bit/44.1kHz)となりますし、「SD」表示される配信楽曲は標準ロッシー(圧縮)となりますので、誤解の無いようにお願いします。 

 

2.3.2 Apple Musicの時

次に、RN10ProのApple Musicアプリ(Ver3.7.1ベータ版)を起動します。ベータ版テストに参加しており、便宜上ベータ版と表記しています。そのため現在の最新と異なる場合があるかもしれませんがご了承ください。

先ず2.2項同様のApple Musicの初期設定を済ませている前提で説明します。

聴きたい音楽を再生します。

 

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iPad同様に [Alexandros] / 閃光 を聴いてみます。

画面中央やや下に「ロスレス」表記がありますので、それをタップします。


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画面中央にポップアップが表示され、再生中の音質が確認できます。

ロスレス 24ビット/48kHz ALAC と表示されています。こちらもamazon musicではULTRA HD(ハイレゾ)扱いの仕様ですが、Apple Musicではロスレスと表記されます。


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次に、CHICO with HoneyWorks/ノスタルジックレインフォール を聴いてみます。

画面中央やや下に「ハイレゾロスレス」表記がありますので、それをタップします。


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画面中央にポップアップが表示され、再生中の音質が確認できます。

ハイレゾロスレス 24ビット/96kHz ALAC と表示されています。こちらは所謂ハイレゾですね。

 

RN10ProでもiPad同様にamazon musicApple Musicの両方でハイレゾを楽しむことができることを確認できました。

しかし、こちらでもiPad同様にアプリ上でハイレゾロスレス)表記だとしてもそれが本当に表記されている「bit/kHz」で再生しているのかが気になります。

まあ、iPad項でも書きましたが、アプリの仕様上の問題をユーザー側であれこれ言っても仕方がないので「従来の音楽配信サブスクサービスはロッシーだったけど、今はハイレゾで楽しむことができるようになった」。それには「ITM01の様なポータブルDACアンプを使うと、従来のロッシー音源よりは違いを感じられるほど良い音になって音楽を楽しめる」と理解していれば良いのではと思います。

尤も個人的にはスマホ等のモバイル端末はApple Musicでロスレスハイレゾを聴くのが間違いないと考えていて、amazon musicはPCで使用する使い分けです。amazon musicはPCアプリだと「排他」も選択できますので。

 

2.3.3 音楽再生アプリの時

最後にRN10Proで手持ちの音楽ファイル、ハイレゾロスレスを聴く為に音楽再生アプリを使ってみます。

RN10ProにはMi Musicという標準音楽再生アプリがインストールされていますが、それは使いません。

有名どころはNeutorn Music Player(以下NeutornMP)やUSB Audio Player PRO(以下UAPP)ですが、今回はUAPPを使用してみます。

どちらも有料アプリになり、購入方法やインストール方法、設定の仕方は割愛します。検索をすると沢山の先人達がいらっしゃいますので参考にしてみてください。

 

RN10ProとITM01の接続は2.2項の通り。

イヤホンはもちろんikko Gems OH1Sです。

 

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接続後、UAPPアプリを起動すると画面中央に以下のポップアップが出ますので、「OK」を選択してください。

また、画像下部に「USBデバイス用アプリを選択」が出る時があります。こちらは「キャンセル」で構いません。

 

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これだけです。驚く暇もないほど簡単です。

あとは手持ちのお好きなハイレゾロスレス音楽ファイルでお楽しみください。

 

それでは次項ではいよいよZerda ITM01の音質を確認してみます。

 

 

3. ikko Zerda ITM01の音質レビュー

前項まではZerda ITM01とiPad及び、RN10Pro(androidスマホ)との接続テストを行いました。

ここからは実際にZerda ITM01を使って音質がどのように変化するのかを試してみたいと思います。今回はRN10Proで試してみます。

 

先ずは、amazon musicハイレゾ音楽データを聴いてみます。イヤホンはikko GemsをRN10Proに直挿しで聴いてみます。

 

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ITM01を経由しない時、端末の性能は24/48止まりです。

中低音が聴きやすく、耳馴染みの良い音が聴こえます。高音の音数も多く、情報量に極端な過不足は感じません。これはこれで良い音に聴こえますが、OH1Sのお陰の様な気がします。

次に、ITM01を接続して聴いてみます。


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2.3.1項の通り、端末性能は24bit/192kHzまで対応しておりますが、amazon musicハイレゾ音楽データは24bit/48kHzなので音質と現在はそのまま24bit/48kHzを表示しています。

比較前は正直、対応している再生データ上は24bit/48kHzとandroidの上限と変わらないので大きな差を感じないかも…、と思っていました。

しかし、それは見事に杞憂に終わります。

ITM01を経由した場合には、一聴して背景の黒さ、静寂を感じられます。ITM01のノイズレス、S/Nの良さから来るものを考えますが、かなり違いを感じます。

これだけでも直挿しとの結構な、加えて十分な違い音の良さを感じられますが、それだけではありません。

中音域の音場が広がり、分離感が良くなります。直挿しでは一か所に集まるような、そして平坦な印象を受けましたが、特に左右の広がりと奥行きが感じられます。小さい音は重なり聴こえなくなることもありません。ちゃんとそこに存在してくれます。

高音は直挿しではどうしてもごちゃつきを感じましたが、整理され整った音になります。

低音は締まり小気味良さがでてきます。直挿しではボリュームこそありましたが、解像感は今一つだったことが分かります。

非常に分かりやすい変化が直挿しと聴き比べた時に感じられますので、最早別の音源で比べているような錯覚を覚えます。

 

直挿しと比較した時、中音域にフォーカスを当てたボーカルを重視したような音質傾向から、ITM01で同じ曲を聴いた際に音場が広く良い意味で中音域がすっきりとしたフラットな音に聴こえます。その分、ボーカルはやや遠くなったように感じますが、こちらの方がボーカルの位置が自然な位置と感じます。

 

使用したイヤホンは同社のikko Gems OH1Sです。中高音フォーカスのフラットな音質傾向なので、ITM01を通して聴いた場合にはイヤホンの本来の音を引き出してくれている印象です。

高音や低音は直挿しよりも高音は繊細で伸びやかに。低音は量感が抑えられすっきりとしながらも強弱をより感じられ、高音や低音の解像感が高く感じます。

一言で云えば「音場の広さを感じられる自然な解像感の高い音」です。

尤も、普段そこそこのDAPを使っているのでもちろんそれには及びませんが、確実に直挿しとは違って高音質と云えると思います。やはりポータブルDACアンプ、Zerda ITM01は安価な販売価格とは云え侮れないと感じました。

 

 

4. ikko Zerda ITM01の総評

ikko Zerda ITM01はコンパクトなポータブルUSB-DACでありながら、ミドルクラスDAPの性能に迫る良い音で音楽配信サブスクリプションサービスで活用でき、それを手軽に楽しめことができるとまとめました。

そして音楽配信サービスもそうですが、寧ろ音を聴くシーンで活用でき映画鑑賞等も含めてエンターテイメントにフォーカスした商品として、その性能を発揮してくれそうです。

最後に、今回はmovie等のモードを試すことができませんでした。中華ポータブルUSB-DACアンプというDAP要らず、スマホで音楽や動画を楽しむことができるという魅力的な商品の紹介となりました。

現在(2021年10月23日)はamazonECサイト等で予約開始されており、8,000円台で購入可能です。安価な実売価格でありながら、その機能を含めクオリティは十分満足できる内容となっておりますので、この商品を検討している方は保証の面からも安心確実な国内正規代理店取扱品の購入を検討してみてくださいね。

 

 

あとがき  

あとがきとして、今回は中華製のUSB-DACアンプをiPadandroidスマホで使ってサブスクに利用できるのか。それをどの様に使うのかをまとめてみました。これを読んでくださる方が何故このサイトにたどり着いたのか?を重視してまとめています。確かにこの記事も自己満足の域を出るものではありませんが、達成感は従来より得られている気がしますし、皆さんに少しでも参考になれば幸いです。

一方、日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみです。今後も低価格?を中心に、複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンや、中華DAC及びヘッドホンアンプにも挑戦していきたいと考えていて、気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ