みぃねこの備忘録

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CCA A10 TRIPOWIN TP10 比較レビュー

こんにちは。

今回はいつもの1BA+1DD中華イヤホンレビュー編を一休みして先日発売されたCCA A10とTRIPOWIN TP10についてレビューをまとめたいと思います。

今回はAliExpressのNiceHCK Audio Store(@hckexin)からCCA A10を。国内amazonマーケットプレイス扱いで中華イヤホンを販売しているGeek Audio(@AudioGeek1)からTRIPOWIN TP10を購入しています。

 

ja.aliexpress.com

 

CCA A10は国内amazonでも取り扱いが始まっています(2019年6月21日現在)

 

 

TRIPOWIN TP10は国内amazonで購入できます。 

 

 

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CCA A10及びTRIPOWIN TP10は以前比較レビューした4BA+1DD多ドラハイブリッドのCCA C10とKZ ZS7や通常レビューしたKZ ZS10Proとは異なり複数BA搭載の5BAドライバ構成です。比較レビューの際に3BAのKZ AS06や同じ5BAのAS10を引き合いに出しましたが、端的に云えばDDを搭載したC10やZS7の方に低音の良さがあり、中高音の良さは5BA搭載のAS10に軍配が上がっています。

昨年夏以降、それまでのKZ ZS6系2BA+2DD搭載機はまるで祭りの後のように影を潜め4BA+1DD多ドラハイブリッドや複数BA搭載モデルが現在の中価格中華イヤホンA5000の主流となっています。ほんとに1年前はZS6系がトレンドだったとは思えないほど移り変わりが激しい市場と云えそうです。

もちろんその先駆けはいつものKZ社であり同社のAS10(BA10)が新たな扉を開けていることは周知の事実であり今年に入りCCAという新たな販売戦略の下にA10000で購入できる8BA機のCCA C16を投入し満を持してKZ社からも同8BA機AS16をリリースし相変わらず市場をリードしているトップブランドといっても過言ではないでしょう。

現在KZ社からはAS10の後継モデルは発表されておらず、今回レビューするCCA A10がCCAブランドで5BA機を先行し発売しています。そんな中、KZ社からは先日6BA機のAS12が発表され「そうきましたか!?」と相変わらず我々を楽しませてくれていますね。でも実はこれ、既にTrn社からX6という6BA機が発売されており、KZらしくなく後追いになってしまったんですよね。最近のKZ社はハズレのない音質でまとめられていましたのでAS12を慌てて出してコケるようなことは一ファンとして避けてほしいなぁと思っているところですし、今後も各社が競い合い新たな商品を開発し我々ユーザーを飽きさせない製品展開に期待したいですね。

さて、今回のCCA A10とTRIPOWIN TP10ですがCCA A10はそのKZ社との関係性からはKZ AS10の系譜としての新型と考えて間違いなさそうです。ところがTRIPOWIN TP10はA10とそっくりそのままの外観で異なるのはフェイスプレートのデザインというTRIPOWINとは何者?状態です。音質的にもセラーが公開しているF特は全く同じカーブを描いており、もう何が何だかわかりませんね。調べてみて分ったのはCCA A10とTRIPOWIN TP10は製造工場が同じらしいということくらいです。よくあるOEMということなのかもしれませんね。

 

その為、今回はいつもとは趣を変えてそっくりな2つを同時に比較レビューとしてまとめていきたいと思いますが、更に比較対象として同じ複数BAドライバを搭載するKZ AS10を用意しました。AS10からのCCA A10への進化の度合いとA10とTRIPOWIN TP10との違いが気になるところですよね。

 

さてAS10とA10、TP10の違いとして先ず目につくのがシェル本体の材質です。AS10のすべて樹脂シェルと異なりA10とTP10は先述の通りフェイスプレートとステムノズルが金属製です。加えてA10とTP10のフェイスプレートはそのデザインが異なり、更にTP10にはベント穴が設けられています。

 

AS10ではフェイスプレートをクリア樹脂とすることで内部のネットワークボードが見える魅せるデザインを採用しオリジナリティがありましたが、ステムノズルはイヤーピースの抜け防止の返しが小さいなどやや残念な一面もありました。それをA10とTP10では魅せる良さをあっさり捨て去り金属製のフェイスプレートとしステムノズルは金属製の抜け防止の返しありへ変更しています。この辺りは賛否あると思いますが特にフェイスプレートを金属製にすることでそのデザインの自由度は上がりOEM製造のしやすさと販売各社のオリジナルティを演出できますので、製造コストを抑えやすくできると云えます。これは逆を言えば我々ユーザーが製造側のスケールメリットによるコストダウンの恩恵を受けやすくなりますよね。

そして大事なのは音質ですがAS10でも採用された内部の樹脂ケースによって各BAからの音道管の役割を持たせ、且つ決められたところに決められたものを組み付けるだけという組み立て製造品質安定性向上の仕組みは継承されているようです。加えてAS10のオール樹脂製シェルから、A10とTP10では先述の通りステムノズルとフェイスプレートが金属製となり高音域の響き等にどのような影響があるのか気になりますよね。

この辺りは以前Ashのレビュー時にもシェル等の材質の違いによる音質傾向への影響を少しだけ考察しています。よろしければ併せてご参考ください。

※気になる方は以下レビューをご参照ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

A10の納期としてはAliExpressにて5月下旬にオーダーし約2週間で届きました。実はこの前日にTrn IM2もオーダーしており、何方か待ちの状態で発送が両方まとめてとなったようでオーダーから7日後、輸送自体は7日となりますので結構早いですよね。輸送は安定のチャイナポストでしたのでかなり早いレベルといえます。これまでの経験上スタンダードシッピングでシンガポールポスト経由だった時は3週間以上は掛かっていましたので変更できるならチャイナポスト(CN)に変更すると良いかもしれません。今回のセラーはチャイナポストがデフォルトのため変更しませんでしたしプレセールということで発送までに時間はかかりましたがトータルで見れば通常程度の日数で無事に届いていますので一安心です。

一方TP10は国内amazon倉庫からの発送でしたので、もちろんオーダーから数日で届いています。

 

そんな訳で、一般的にAliExpressでの購入では国内で購入するより安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 
CCA A10とTRIPOWIN TP10のスペックはKZ AS10同様にA5000の価格帯にもかかわらず、5つのBAドライバを搭載しています。AS10ではこのドライバ構成を低音域用BA22955が1基。中音域用BA29689と中高音域用BA31005をそれぞれ1基。高音域用BA30095を2基で担当していてAS10では中高音域と中音域をそれぞれ専用で配置し音の厚みを演出していましたが、A10とTP10ではドライバ構成を低音域用BA22955が1基。中音域用BA29689が2基。高音域用BA30095を2基とシンプルな3way構成としています。余談ですがAS06では低音域BA22955が1基。中音域用BA29689が1基。高音域用BA31005を1基の構成としていて高音域をすっきりとさせたい意図がうかがえますね。

※TP10の低音域用ドライバ刻印 A22955

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※A10の低音域用ドライバ刻印 A22955X
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また、少し気になったのがTP10とA10のドライバ構成はメーカー発表では同じはずですが現物の刻印が少し違いました(これに意味があるのかないのか真意は不明)。

そのためこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホン同様に各ドライバが担当する音域が重なるクロスオーバーがチューニング技術の見せどころとなります。このチューニング次第でAS10に対しA10とTP10が「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえます。

 

それでは、早速CCA A10とTRIPOWIN TP10のレビューを以下、まとめていきます。

※A10
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※TP10
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パッケージングはA10とTP10は同様で白箱を基調としたスリーブタイプの化粧箱です。
箱の表にはイヤホン画像が印刷され、裏にはスペックが記載されています。他の中価格帯A5K中華イヤホンと同等の化粧箱ですね。

唯一異なるのはA10は中文でTP10は英文にて基本的に記載されています。

※A10 

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※TP10

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スリーブを外すと白地の内装の台座にイヤホンが収納され固定されています。この内装を取り出すとその他付属品が箱の底にあります。

※A10 

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※TP10
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付属品はどちらもKZ社のイヤホンにに付属するシリコンイヤーピースがS、M、Lの3種セットとMサイズが本体取付け済みで、他にはケーブルです。流石に中価格帯でも必要最低限となります。個人的に付属のイヤピは結局交換することが多いのでこの潔さは好感を持ちますね。


※A10
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※TP10

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ビルドクオリティですが、A10とTP10は同じ製造工場ということもありどちらも中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じません。それでもこの1年ほどで中価格帯A5Kの製品も安心して購入できるようになったのではと感じています。カラーバリエーションは他に黒色もありますがどちらも青を選択しています。

※A10
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※TP10
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付属ケーブルは茶色の編込みタイプでDAP側コネクタがA10はL字タイプ。TP10はI字タイプと異なってなっています。耳への装着性や使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けされています。全体的に絡まりにくくしなやかなものとなり低価格帯に付属するケーブルとしてそのまま使用できますし落ち着いた色合いも普段使いするには目立たず嬉しいですよね。

 

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シェル本体は先述の通り全く同じですね。シェルは樹脂製でステムノズルとフェイスプレートが金属製です。ステムノズルにはメッシュフィルターがあります。

シェル本体の形状はKZ AS10とほぼ一緒ですので比較的大柄となります。そのため装着感は個人差がありそうですね。

※左からAS10、TP10、A10
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次に先述のAS10と比較するとA10とTP10を比較してみます。

まあ、何から何まで同じですね。AS10よりA10とTP10のフェイスプレートが厚く感じますがAS10のフェイスプレートが端面に行くにつれてラウンドしているために薄く見えますが中に入るドライバの大きさなどは同じでしょうから実際はその分で内容積を稼いでいる考えられますね。ステムノズルの角度はほぼ同じで太さがAS10がやや太い。こうして画像で比べてみると本当に同じです。

耳への装着全て同じで割と奥の方入れて蓋をするように装着する形となりますがみぃねこは付属ケーブルでは付属イヤーピースでは音質的に実力を発揮できないと感じましたのでA10とTP10のイヤピをいつものAET07に。A10をYYX4733に。TP10をYYX4732にリケーブルして装着感と音質的に十分と感じました。この辺りは個人差があるかもしれませんね。

これは低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

 

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それではいよいよ音質についてまとめていきます。

今回の再生環境はFiiO M9、直挿しアンバランス接続です。

これまで通り中価格帯はM9を基準としてレビューを行います。もちろんShanling M0やiPhone6sでも鳴らすことができましたが、中高音域の解像感や低音域の表現力で本来の性能を発揮できないと感じますのでご容赦ください。

低価格帯のイヤホンの場合でその違いが気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。
先ずはA10から。

先述の通りイヤピはAET07 Mサイズ、YYX4733にリケーブルしています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「中高音の解像感は高く低音が控えめながら中高音を支えていて聴きやすい」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです)
箱出し直後は低音がかなり控えめに感じたため今回も先に鳴らし込みを行っています。

音場は広くも狭くもなく普通で音の分離感は良好です。
低音は量感は少なくこれまでのCCAと比較して控えめ。締りはBAとして普通からやや緩めながらもキレは普通に感じます。重低音の沈み込みはやや浅く感じられますが、ベースラインは追えます。
高音は煌びやかさは十分で存在感も十分に示しますが刺さりは感じられず中低音に埋もれることはありません。

中音は凹みを感じず高音や低音に負けていませんし分離も悪くなく明快に聴こえます。

ボーカルはクリアに聴こえ近くも遠くもなく普通からやや近めで、曲によって近く感じます。

一言で云えば中高音寄りのややドンシャリですが、ドンは控えめでその分ボーカルは聴きやすく中高音域の分離の良いやや派手な印象です。

このバランスはAS10は中低音寄りで高音域が控えめでしたが真逆と云えそうです。AS10の改良版というよりは高音に寄せすぎた異なる音質傾向という印象です。

それ故に複数BAの良さである音数の多さや分離や解像感の高さは感じられますが、低音域が控えめなためドンシャリ好きの方からは評価が分かれるかもしれません。

また、AS10で感じた高音域と中音域の間の中高音域が少しだけ音が重なりごちゃつきを感じます。

 

次にTP10です。

こちらも先述の通りイヤピはAET07 Mサイズ、YYX4732にリケーブルしています。このリケーブルはA10で使用したYYX4733と芯線が同一の被膜違いという認識です(聴き比べても殆ど変わらない印象)。

箱出しで聴いてみた第一印象はA10同様に「中高音の解像感は高く低音が控えめながら中高音を支えていて聴きやすい」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです)
こちらも箱出し直後は低音がかなり控えめに感じたため今回も先に鳴らし込みを行っています。

音場は広くも狭くもなく普通で音の分離感は良好です。
低音は量感は控えめながらもやや芯を感じA10と比較してやや量感があります。締りはBAとして普通でキレも普通に感じます。重低音の沈み込みはやや浅く感じられますが、ベースラインは十分追えます。
高音は煌びやかさは十分で存在感も十分に示しA10より伸びがあり、刺さりは感じられず中低音に埋もれることはありません。

中音は凹みを感じず高音や低音に負けていませんし分離も悪くなく明快でA10よりすっきり聴こえます。

ボーカルはクリアに聴こえ近くも遠くもなく普通からやや近めで、曲によって近く感じクールに聴こえますが、A10のボーカルの方がより自然な印象です。

一言で云えば中高音寄りのややドンシャリですが、A10よりドンを感じられます。その分TP10の方がバランス良く全体としてより聴きやすく感じられますしA10同様に中高音域の分離の良いややすっきりとした印象です。

このバランスはA10とは似て非なる印象で、同じ中高音寄りではあるものの低音域が少しだけ存在感があるためより聴きやすいバランスと云えそうです。F特では全く同じカーブを描いていましたが少しだけチューニングが異なる音質傾向と云えそうですね。

それ故にA10同様に複数BAの良さである音数の多さや分離や解像感の高さは感じられ、TP10ではやや控えめながらも低音域が存在感を示しており中高音寄りのややドンシャリ好きの方から「これはこれでアリ」という評価が得られるかもしれません。

また、A10の高音域と中音域の間の中高音域が少しだけ音が重なったごちゃつきは感じずTP10の方はすっきりとしています。

A10とTP10の音質の違いは特に高音域の伸びと高音と中音の間の中高音域のすっきり感と低音域の存在感となりますが、この違いは恐らくフェイスプレートのベント穴と低音域用ドライバのチューニング違い?かもしれませんね。個人的にはAS10の改良型としては現時点ではTP10と感じています。尤も低音はもう少し欲しいなとも思っていますが。

 

改めてA10とTP10はAS10聴き比べてみましたが中高音寄りと中低音寄りという音質傾向であり、高音域はTP10やA10が。中音域は明快さはTP10やA10。ボーカルはAS10。低音域はAS10という印象ですこれについては量感と広がりがあるため分かりやすく一般ウケし易いという評価です。

そしてこれらの音質傾向を纏めると以下の様な関係が浮かんできます。

 

高音   TP10 ≧ A10 > AS10 

中音   TP10 ≧ A10 ≧ AS10 

低音   AS10 > TP10 ≧ A10 

ボーカル AS10 ≧ A10 ≧ TP10 

 

上記の通りTP10はAS10をアップグレードさせた音質傾向と云え、A10のどっちつかず感が少しもったいない気がします。

しかしこれらのモデルは求めている音質傾向によって選択ができるとも言い換えられますし、聴きやすさで選べば最新のA10やTP10の方がAS10からの進化版として最適と云えそうです。ですが、これらはやはり明らかな音質の優劣では表わしにくく使う方の嗜好の違いによって選択するのが最適解と云えそうですね。

 


さてCCA A10とTRIPOWIN TP10は最近のトレンドである複数BA搭載中価格中華イヤホン同様の高中低音域をバランス良く表現するタイプといえ低音を控えめに中高音を重視したバランスの良いイヤホンとまとめました。

更に最近発売された兄弟機が次に控えておりますが、ネタ的なレビューも書きかけですし、いつかこれらの商品も1BA+1DDイヤホン同様にレビューしてみたいと思いますのでそれらも気長にお待ちいただけますと幸いです。


最後に、今回は5,000円前後から10,000円以下で買える中価格中華イヤホンの紹介となりました。現在(2019年6月22日)はamazonでも取り扱いが始まり各セラーで5,000円台半ば。AliExpressでは4,000円半ばから後半で購入できそうですがその入手性に少々難があります。とはいえこれまでの中価格中華イヤホンと同様の実売価格となり、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低価格中華イヤホンからのステップアップとしてその辺りの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazon。少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

A10

以下、YYX4733ケーブル、イヤピAET07 M使用、DAP M9
高音★★★★☆ 
中音★★★★☆  
低音★★★☆ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★☆ (TP10とお好みで)

※☆0.51.0

 

TP10

以下、YYX4732ケーブル、イヤピAET07 M使用、DAP M9
高音★★★★☆ 
中音★★★★☆  
低音★★★★ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★★ (AS10とお好みで)

※☆0.51.0

 

AS10

以下、YYX4762ケーブル、イヤピAET07 M使用、DAP M9
高音★★★☆ 
中音★★★★☆  
低音★★★★☆ 
音場★★★★
分離★★★★
お勧め度★★★★★ (TP10とお好みで)

※☆0.51.0

 

あとがきとして、今回は複数BA中価格中華イヤホンの新商品の比較レビューをしてみました。複数BA及び多ドラハイブリッド中価格中華イヤホンも今後も挑戦していきたいと考えています。日々進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。

今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

※2019/6/29誤字修正