みぃねこの備忘録

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CCA CA4レビュー

こんにちは。

今回はいつもの1BA+1DD中華イヤホンレビュー編として先日発売されたCCA CA4についてレビューをまとめたいと思います。

今回はAliExpressのCCA Global Store(@StoreCca)から購入しています。

 

ja.aliexpress.com

 

国内amazonでも取り扱いが始まっているようです。(2019年4月24日現在)

 

 

CCA CA4は以前レビューした同社C04と同じ1BA+1DDのドライバ構成です(ドライバのモデルが同じという意味ではない)。同社はその後C10やC16と多ドラハイブリッドや複数BAモデルを販売しその販売価格の安さと安定した音質によって低価格中華イヤホンと云えばKZ社というポジションを脅かす存在となっています(CCA社はKZ社と関係性が高いらしく競合他社というわけではないそうですが)。

そんな訳でCCAの新作IBA+1DDモデルとしてCA4が発売され最初に発売されたC04との違いも気になるところですが特に気になるのはKZ ZSN無印及びProとの違いですよね。

それらの違いとして先ず目につくのがフェイスプレートのデザインです。ZSN系が凹凸凹の溝やラインがあるのに対しフラットな金属プレートを採用し見た目が違います。本体シェルも似ていますが異なるデザインを採用しています。非常に似ているそれらのイヤホンは音質傾向がどのように違いがあるのか。最新のZSN Proとの音質に違いがあるのか。はたまた単にOEM版なのかが気になるところです。

 

CA4は最近発売されたZSN Proとの違いが注目されない訳もなくCCA Global Store公式twiterによるツイートをTLで見かけるや否や脊髄反射でポチるという相変わらずのポチり芸をしておりますが今回CCA Global Storeでの購入特典がZSNCCA Pro発売時同様にKZ銀メッキアップグレードケーブルで目出度く3本目をゲットしました(いらんけど)。CA4もZSN(無印)及びZSN Pro同様に2ピン仕様ですが所謂qdc仕様のコネクタカバータイプのため選択肢が少なく一応普通の2ピンも使えますが構造上ピンで固定する形となり強度に不安があります。そういう意味でこの純正アップグレードケーブル付属は嬉しいものの早くサードパーティー製で安価に販売してもらえないか首を長くして待っております。

 

CA4の納期としては4月初めにオーダーし2週間ほどで届きました。輸送がシンガポールポストだったことを考慮すれば普通レベルといえます。これまでの経験上シンガポールポストだった時の3週間以上は掛かっていましたので追跡番号にSGには注意が必要で変更できるならチャイナポスト(CN)に変更するようにしていましたが、今回のショップではスタンダードシッピング一択のため変更できませんでしたが思っていたよりも早く無事に届いていますので一安心です。これまでのAliExpressのSGで2週間でしたので以前より早く届きましたね。

 

そんな訳で、一般的にAliExpressでの購入では国内で購入するより安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 
CCA CA4のスペックは3,000円前後及び以下の低価格中華イヤホンで採用されている1BA+1DDのハイブリッドです。低価格帯ではドライバ構成からBAが中高音域を、DDが中低音域を主に担当していて3ドライバ以上の構成よりも中音域が薄くなりどの音域を重視するかによって音質が大きく変わる傾向があります。そのためこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホン同様に中音域のチューニングがポイントになり、高音域と低音域が重なる中音域のクロスオーバーがチューニング技術の見せどころとなります。このチューニング次第でCCA CA4が「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえます。

 

それでは、早速CCA CA4のレビューを以下、まとめていきます。


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パッケージングは最近のKZ社同様の白箱を基調としたスリーブタイプです。
箱の表にはイヤホンイラストが印刷され、裏にはスペックが記載されています。他の低価格中華イヤホンと同様の化粧箱ですね。

 

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スリーブを外すと内箱の中は白地でイヤホンが2個が収納されしっかりと固定されています。付属品はイヤホンが収納された台座を取り出すと箱の底にあります。

 

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付属品はイヤーピースがいつものKZシリコンS、M、Lの3種各1セットとMサイズが本体取付け済みで、他にはケーブルです。流石に中価格帯のようにケース等はありません。低価格帯の余計な付属品はいらないとう潔さは好感が持てますが、付属のKZイヤピは交換前提なのでちょっと思うことはありますね。

とはいえ1年ほど前の低価格帯の化粧箱と異なり内箱が黒いプラの成型ケースから質感の向上を感じるほどですので全体的に低価格帯の質感の向上が窺えますね。


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ビルドクオリティですが、このCCA CA4はKZ ZSN Pro同様に中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じません。1年ほど前はZST等でシェルの隙間等雑な部分を感じられるところがありましたが現在の低価格帯の製品も安心して購入できるのではと感じています。みぃねこは黒色を選択しましたがカラーバリエーションは他に青色と紫色があり、ZSNが紫色、ZSN Proが青色だったので黒色を選択しました。

 

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付属ケーブルはZSNでは2種のカラーがあり本体シェルの色によって付属するカラーが異なりましたがZSN Pro同様に暗い茶色のみとなるようです。またシュア掛け用のチューブ加工がされており耳への装着性も悪くありません。

 

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シェル本体は先述の通りZSN系とフェイスプレートのデザイン及び形状が異なること。ステムノズルの色が本体色ごとで異なること。シェル本体の樹脂パーツの形状が異なりますが基本的に同じ形状のため装着感は良さそうです。

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最も異なるのは搭載されたDDがZSNより前のモデルで多く採用された多穴タイプですね。

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そしてそれらの1BA+1DDイヤホンと比較するとZSN系とほぼ同じで重量もほぼ同じ。ただしステムの太さはほぼ一緒ですが角度がZSN系とCA4では異なっています。これにより耳への装着感はみぃねこは付属イヤーピースMサイズで良好でしたが、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

みぃねこは付属品のいつものKZイヤピではフィット感及び音質も本来のものと異なると感じましたのでFinal Eタイプ Mサイズに変更し使用しています。

これは低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)


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付属ケーブルはZSN ProやZSAやAS10と同じ暗い茶色の編込みタイプです。使用感は悪くなくシュア掛け用にチューブで癖付けがありますがワイヤーはありませんので、ワイヤーが苦手な方には朗報ですね。そして全体的に絡まりにくくしなやかなものとなります。これはZST等の旧LOTで長らく採用されていたゴムゴムとは大違い(最新ロットではZSA等のタイプに変わったようです)で、そのまま使用できますし落ち着いた色合いも普段使いするには目立たず嬉しいですよね。

 

それではいよいよ音質についてまとめていきます。

今回の再生環境はShanling M0、直挿しです。

これまでの低価格中華イヤホンではiPhone6s、直挿しでレビューをしてきましたが今回からはShanling M0を基準としてレビューを行うことにしました。もちろんiPhone6sでも十分鳴らすことができましたし、音質傾向が高価格DAPを使用した時ほど極端な差が出るわけではありませんので、ご容赦ください。気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp

 

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。
先述の通りイヤピはFinal EタイプMサイズ、ケーブルは付属品を使用しています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「高音低音の主張が結構ありながら聴きやすい」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです。)
箱出し直後は低音域が強く感じたため今回も先に鳴らし込みを行い低音が落ち着きバランスが良くなったと感じました。

鳴らし込み後に聴いてみた感想として音場は広くも狭くもなく普通で音の分離感は普通からやや良好です。
ボーカルは近くも遠くも無く普通で曲によってやや近く感じます。
低音は量感は十分で広がりがありながら締りとキレもあり芯を感じます。バスドラムの強さと沈み込みを感じられベースラインも追いやすいです。
高音は煌びやかさがありますが刺さりは感じませんし低音に埋もれることはありません。傾向として高音低音強調のややドンシャリと感じますが中音域は凹み過ぎずボーカルが高音低音に埋もれることがないバランスです。これは最近の低価格帯1BA+1DDモデルのDDで高音中音低音域の全てをカバーしBAには高音~超高音に専念させているチューニングとは少し異なる印象です。CA4ではDDを中低音域をメインに担当させている様子で質の高い低音に感じられます。一方中高音域はBAにより煌びやかさを持たせたやや高音域寄りの印象も刺さりは感じられず聴きやすい反面、超高音域の伸びは今ひとつと感じます。

このCCA CA4ZSN(無印)や先日発売されたZSN ProOEMではなく別のチューニングが施された全く別の音質傾向を狙ったモデルと云えそうです。

改めてCA4とそれらを聴き比べると高音域は無印よりも主張が有りProに近い印象です。中音域は明快さやボーカルは無印の方が自然でなめらかさを感じPro の中音域に近く感じますが高音域と低音域に比べ相対的に少し凹みを感じます。低音域はProも質の高さで魅せてくれましたがこれについてはProの方がCA4よりも量感と広がりが少ないためCA4の方が一般ウケし易い印象です

これらの音質傾向を纏めると以下の様な関係が浮かんできます。

 

高音   CA4 ≧ ZSN Pro  > ZSN(無印)

中音   ZSN(無印) ≧  ZSN Pro ≧ CA4

低音   CA4 ≧ ZSN Pro  ZSN(無印)

ボーカル ZSN(無印)  ≧ ZSN Pro ≧ CA4

 

CA4は高音域の派手さと低音域の質感が増していて、無印とは傾向が異なりその物足りなさを改良したProに近いもののそれと比較した場合にはやはり異なる印象を持つ結果となりました。尤もZSN(無印)ZSN Proとは採用されたDDが異なっているが故の違いと言ってしまえばそれまでのような気もしますが、一言で云えばCA4ZSN(無印)ZSN Proの音質傾向の異なるモデルとしてライバルに相応しい高音低音の印象が強いややドンシャリとなりますので、最早どれが上で下という明らかな音質の優劣では表わしにくく使う方の嗜好の違いによって選択するのが最適解なのかもしれませんね。

 

そのためCA4は同じ1BA+1DDのモデルの中では高音の派手さや低音を求める方には好評となるのではないでしょうか。一方中音域の派手さやボーカル中心に聴きたい方からは評価が分かれることになりそうです。


さてCCA CA4は最近の低価格中華1BA+1DDイヤホン同様の高中低音域のバランスの良い表現力を持ったイヤホンとまとめました。

手持ちでは相変わらず後回しになりお蔵入りしそうなイヤホンもありますが、いつかこれらのイヤホンも1BA+1DDイヤホン同様にレビューしてみたいと思います。それらも気長にお待ちいただけますと幸いです。
最後に、今回は3,000円以下で買える低価格中華イヤホンの紹介となりました。現在amazonでも取り扱いが始まり2,000円半ば程度で購入できるようです。一方AliExpressでは2,000円以下で購入できそうですが入手性に少々難があります。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンと同様の実売価格となりますが、その音質を含めクオリティは日々進化を感じられ十分満足できる内容となっていますので低価格中華イヤホンの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazonを。少しでも安い方が良い方はAliExpressでの購入も検討してみてくださいね。

 

CA4

以下、付属ケーブル、イヤピFinal EタイプM使用、DAP M0
高音★★★★ 
中音★★★  
低音★★★★ 
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★★ (ZSN Proとお好みで)

※☆0.51.0

 

あとがきとして、今回は1BA+1DD低価格中華イヤホンの新商品をレビューをしてみました。1BA+1DD低価格中華イヤホンとしてこれが22個目となりますが僅か1年でこれほどの進化を見せる中華イヤホンにはこれからも非常に楽しみですね。

今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ