みぃねこの備忘録

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Kinboofi KBF MX2レビュー

こんにちは。

今回はいつもの1BA+1DD中華イヤホンレビュー編として先日発売されたKinboofi KBF MX2についてレビューをまとめたいと思います。

今回は国内amazonのKinboofi(@kinboofi)から購入しています。

 

 

 

Kinboofi KBF MX2は中華イヤホンセラーオリジナルモデルで同社のKBF MKシリーズは評判が良く昨年MK3とMK4を購入し特にMK4がお気に入りとなっています。MK4は中価格帯の4BAドライバ構成のモデルですが同価格帯でも2万円を超えるモデルでありながら発売当初からその評価が高く売り切れが続き入手するのに苦労した思い出があります。そして特徴的なのは同価格帯では比較的搭載ドライバ数が少なめですがその音質は他の6BAや8BAを凌ぐ評価であったこと。音質変更可能なディップスイッチを搭載する等綺麗なシェルと併せ意欲的なモデルでかなり話題に挙がりました。その後同社は6BAドライバ搭載のMK6、5BAのMK5と発売しMK6がMK4より高音域を強化しMK5は低音域を強化したモデルでそれぞれ好評を得ているようです。

そして今回このMKシリーズから新シリーズとして1BA+1DDドライバ搭載のMX2が登場しMKシリーズ同様の美しいシェルを受け継ぐモデルが新発売されました。このKBF MX2は搭載ドライバが全てBAのMKシリーズと異なりDDを搭載しています。BAにはKnowlesが採用されているというこもあり高音域のチューニングに期待ができそうです。そういう意味では高級BA採用、MKシリーズ同様に美しい樹脂シェルを採用している為、コスト的にはやや高めとなることから販売価格も国内amazonで11,900円と中価格帯となります。A10Kには前回レビューしたYinyoo Topazや同社D2B4。NiceHCK M6等が鎬を削る激戦区です。流石にこれらよりは安価な価格設定とはなりますが、実際購入を検討した場合に敢えて2ドライバのハイブリッドモデルを1万円以上出すのか?もう少し足せば多ドラハイブリッドに手が届くのに?と冷静に考えればU10Kで出すことに意味があったのではないかと邪推してしまいます。まあ、、みぃねこは発売直後に購入しているのですからセラーの戦略通りではある訳ですね。。。(良い子の皆さんは真似してはいけません)

なのになぜ今?このタイミングで?というツッコミは御尤もで単に他の商品のレビューを優先してしまいお蔵入りさせるのもアレなので機を逃した感はありますがお付き合いいただけますと幸いです。

 

KBF MX2は以前レビューしたKZ ZSN等の低価格帯の1BA+1DDハイブリッドと同様のドライバ構成です(ドライバのモデルが同じという意味ではない)。そして同社のBA多ドラMKシリーズの末弟モデルとも云えそうですね。

 

KBF MX2の納期は流石の国内amazonですのでオーダーした翌日には届いています。この辺りはAliExpressでの購入と比べ直ぐ届く及び、輸送中のみならず品質不具合があった時も安心感が違うというのはやはり大きなアドバンテージと云えそうです。

そんな訳で、一般的にAliExpressでの購入では国内で購入するより安いが届くのに少し日数が掛かることと、心配なのが「届かない、不良品だった、頼んだものと違うものが届いた」というような今や国内ネットショッピング大手ではあり得ないことが稀(?)に起こるデメリット(リスク)です。それでも国内で発売前の商品を入手できたり国内より安く入手できるメリットを比較した場合に止められない魅力があり、みぃねこは活用しています。なおこのリスクに不安がある方には全くお勧めできませんので国内amazon等での購入及び取り扱いを待って購入をお勧めします。

 
KBF MX2のスペックは最近のA10,000円の中価格中華イヤホンでは珍しい1BA+1DDのハイブリッドです。低価格帯では最早スタンダードといっても過言ではない感じがしますが、中価格では複数BAや多ドラハイブリッドが主流となっています。

そして低価格同様にドライバ構成からBAが中高音域を、DDが中低音域を主に担当していて3ドライバ以上の構成よりも中音域が薄くなりどの音域を重視するかによって音質が大きく変わる傾向があります。そのためこれまでレビューした低価格中華1BA+1DDイヤホン同様に中音域のチューニングがポイントになり、高音域と低音域が重なる中音域のクロスオーバーがチューニング技術の見せどころとなります。このチューニング次第でKBF MX2が「当り」か「外れ」という評価に繋がってくるといえます。

 

それでは、早速KBF MX2のレビューを以下、まとめていきます。


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パッケージングはKinboofiの高級ラインと同様に青箱を基調とした白のスリーブタイプです。

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スリーブを外すと青箱がジュエリーケースの様な開き方をし中はし白地でイヤホンケースが収納されています。(Kinboofiのこの化粧箱は個人的に気に入っていてメーカーロゴ等もないことから小物を入れて収納するのに活用しています。)付属品やイヤホンはこのイヤホンケースの中に収納されています。

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付属品はイヤーピースがシリコンS、M、Lの3種各2セット、ケーブル、イヤホンケースです。低価格帯の質素な化粧箱とは異なりますね。

 

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ビルドクオリティですが、このKBF MX2は同社MKシリーズ同様に中華イヤホンで心配されるような各所の仕上りに雑なところを感じません。低価格帯と比べても同社の製品は安心して購入できるのではと感じています。カラーバリエーションは黒色のみとなります。


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シェル本体は先述の通りMKシリーズ同様に樹脂シェルで形状は手持ちのMK4と酷似しています。特徴的なのがフェイスプレートで金色の縁取りがシェルの黒地とマッチしていますが、一つだけ気になるのはシェルにベントがありこれが非常に不自然に見えるところですね。


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そして改めてMK4と比較するとMX2の方が少しだけ大きいですが重量はほぼ変わらずその装着感の良さにより違いをほとんど感じることはありません。ただしステムの太さはほぼ一緒ですが長さがそれぞれ異なっていますので耳への装着感はみぃねこは付属イヤーピース白Mサイズで良好でしたが、この辺りは個人差があるかもしれませんね。

みぃねこは付属品イヤーピース白Mサイズを使用して耳へのフィット感及び音質も本来のものと感じましたのでそのまま使用しています。

これは低~中価格の中華イヤホンでは付属のイヤピでは装着感は基より音質面でも本来の実力を発揮できない場合がありますので、個人的な意見となりますが装着感を優先し音質の傾向を変えないタイプへ交換する事をお勧めします。(この辺りは個人差やステムの太さや角度等も関係していると思いますのであくまでも参考程度にお願いします)

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付属ケーブルは黒色の8芯編込みタイプで非常に柔らかく取り回しは良好です。またシュア掛け用のチューブ加工がされており耳への装着性も悪くありません。
これは低価格帯のリケーブル前提の付属品とは大違いで、そのまま使用できますしシェルの色と同じ黒色も普段使いするには目立たず嬉しいですよね。

 

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それではいよいよ音質についてまとめていきます。

今回の再生環境はFiiO M9、アンバランス直挿しです。

前回同様に中価格帯中華イヤホンの相応のDAPということでFiiO M9を基準としてレビューを行いますのでご容赦ください。尤もiPhone6sやShanling M0でも十分鳴らすことができましたが特に低音の良さを引き出すためには相応のDAPを使用されることをお勧めします。気になる方は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧いただきご参考ください。

 
miineco106.hatenadiary.jp


では実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。
イヤピとケーブルは先述の通り付属品を使用しています。

箱出しで聴いてみた第一印象は「中低音寄りながら高音も疎かにしていな絶妙なバランス」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです。)

そして今回も先に鳴らし込みを実施し聴き込んでみました。
音場は広くも狭くもなく普通で音の分離感は良好です。
ボーカルは普通からやや近めで曲によってやや近く感じます。
低音は量感十分で広がりもありながら適度な締りとキレも悪くなく非常に小気味よく感じます。沈み込みは普通からややあるように感じベースラインも追いやすいです。
高音は煌びやかさと伸びがありながら刺さりは感じませんし低音にも負けていません。傾向としてやや中低音寄りですが高音域の煌びやかさと低音域の質の高いややドンシャリと感じるもののボーカルや凹むことのない中音域を中心に高音低音が存在するようなバランスです。低価格帯の雄、ZSNでは同じ中低音域寄りで量感があり広がりの感じる低音や明快な中音域としながらも高音がしっかり存在感を示す聴きやすいバランスの音質でしたが、KZの高音としては少し物足りなさを感じるところがありました。

このKBF MX2では低価格帯で何かを立てれば何かが立たないような物足りないところが生まれてしまいますが、それがない非常にバランスが良い音質傾向と云えます。

実際低価格帯で評判の良い1BA+1DDイヤホンZSNと聴き比べると高音域はMX2の方が煌びやかさと分離感の良さを感じます。中音域でも明快さ、ボーカルの艶はMX2の方がより自然でなめらかさを感じます。低音もZSNの量感と広がりは近く感じますが締まりとキレを含めた質感は敵いません。これについてはMX2は中価格帯でありZSNが4個買える販売価格を考えれば当然といえる結果であり致し方無いですね。

MX2はセラーオリジナルモデルでの中でも安心して購入することができる中価格帯中華1BA+1DDイヤホンで上位に入る仕上がりなのではないでしょうか。

 

そのためMX2はどこかの音域を特徴的にしていない万人にお勧めできるモデルのため、特異性を求める方からは評価が分かれることになりそうです。

 

ではKinboofi KBF MX2は当たりなの?外れなの?と問われたら「全音域バランスの良いイヤホン」なので「中価格帯の入口としてお勧めできるイヤホン」というのが個人的な評価です(相変わらず答えになってない)。Kinboofiオリジナルモデルでこれ程気に入るとは。正直日本メーカーももう少し頑張ってほしい(だって日本人ですから)。


さてKinboofi KBF MX2はこれまでレビューしたの低価格中華1BA+1DDイヤホンと比較した場合価格帯の相応の実力を持った高中低音域のバランスの良い表現力を持ったイヤホンとまとめました。

相変わらず手持ちではすでにお蔵入りしそうなイヤホンもあり折角なのでこれらのイヤホンもいつかは低価格中華1BA+1DDイヤホン同様にレビューしてみたいと思いますが気長にお待ちいただけますと幸いです。


最後に、今回はA10,000円で買える中価格1BA+1DD中華イヤホンの紹介となりました。現在amazonで10,000円強程度で購入できるようです。とはいえこれまでの低価格中華イヤホンよりその音質を含めクオリティは十分満足できる内容となっていますので中価格中華イヤホンの購入を考えていて少しでも気になった方は安心確実なamazonからの購入を検討してみてくださいね。

 

MX2

以下、付属ケーブル、イヤピ白M使用、DAP M9
高音★★★★☆ 
中音★★★★★
低音★★★★★ 
音場★★★☆
分離★★★★
お勧め度★★★★☆ 

※☆0.5、★1.0

 

 

ZSN

以下、付属ケーブル、イヤピM使用、DAP M9
高音★★★★ 
中音★★★★☆ 
低音★★★★☆ 
音場★★★☆
分離★★★☆

※☆0.5、★1.0

 
あとがきとして、今回は1BA+1DD中価格中華イヤホンの新商品をレビューをしてみました。1BA+1DD中価格中華イヤホンとしてこれが初めてとなりますが金属シェルの中価格帯1BA+1DDの機種も入手済みですのでこちらも近いうちに公開できればと考えています。

今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ

 

※誤字修正 2019/4/28