みぃねこの備忘録

いろいろなこと、主に趣味の備忘録として活用。アフェリエイトやってません。お気軽にリンクからどうぞ。

final E1000レビュー

こんにちは。
今回はいつもの1BA+1DDイヤホンレビュー編を一休みして、番外編として先日発売されたfinal E1000についてレビューをまとめたいと思います。

final E1000は国内メーカー finalの新製品でありイヤホンのEシリーズが同社の中で比較的安価にラインナップされています。そしてこのE1000が新たにEシリーズのエントリーモデルとしてラインナップに追加されました。それまでは同E2000、E3000がエントリーモデルを担っており販売価格もそれぞれ実売4,000円、5,000円で購入することができました。しかしながらこのE1000は中高生が手にし易いより低価格のモデルとして登場し実売価格2,480円とこれまでレビューしている低価格中華イヤホンとほぼ同じです。

みぃねこはfinal E3000を最近購入しその音質にとても感動し勢いで同社のheaven Ⅳも購入していますが、そのfinalの新モデルが2,500円以下となればこれは比較するしかないということで今回は楽天市場のeイヤホンへ予約し購入しています。(相変わらずの試聴しないスタイル)

 

 

final E1000 カナル型 イヤホン (ブラック) FI-E1DPLBL

final E1000 カナル型 イヤホン (ブラック) FI-E1DPLBL

 


それでは、早速final E1000のレビューを以下、まとめていきます。

f:id:miineco106:20181208123753j:image
f:id:miineco106:20181208123750j:image

f:id:miineco106:20181208123757j:image

パッケージングはfinalのE3000等のモデルと同じデザインの紙製の箱です。手持ちのE3000より縦に細長くなっていて、表にはイヤホン画像を、裏にはスペックが記載されています。他の国産メーカー同価格帯では敢えて中身が見える透明プラケースとしてコストを下げているのとは対照的に安っぽさはありません。そして箱の表にはHi・Resロゴがありこの価格で対応していることも流石の一言です。

f:id:miineco106:20181208124149j:image
そして箱を開けたときに真っ先に飛び込んでくるイヤホンの円筒状のシェルには梱包~輸送時の振動等による傷防止のための保護フィルムが貼り付けてあります。本体シェルの材質は樹脂ですので、ちょっとしたことでは傷などつきそうにもありませんが、小さな擦り傷すら許さないというちょっとしたこういうところが「日本製」の良さ(過剰ともいう?)でもあり誇らしく思ってしまいます。

f:id:miineco106:20181208124504j:image

f:id:miineco106:20181208124434j:image
f:id:miineco106:20181208124423j:image
f:id:miineco106:20181208124430j:image
f:id:miineco106:20181208124426j:image

ケーブルはリケーブルはできませんが同社のE3000と比較するとやや太くしっかりとしながらも取り回しは良好です。そのケーブルは開封時にはケーブルバンドで束ねられていてこれも国産同価格帯ではビニタイが一般的に使用されていることを考えると単純なコストダウンモデルでは無いと感じられるメリハリからメーカーの心意気が伝わります。

f:id:miineco106:20181208124500j:image

付属品はイヤーピースのみとなり、上位モデルのE3000で付属したポーチは流石にありませんがイヤーピースは、同社のファイナルEタイプがSS、S、M(装着済)、L、LLの各サイズの1セット、計5セット同梱され軸の色が各サイズで異なっています。この左右の色を変えることでE1000の左右が見分けやすくなります。これは裏を返すとシェルには一応左右の表示がありますがデザイン優先のためか非常に見分け難くそれの対応とも云えそうです。f:id:miineco106:20181208124703j:image
f:id:miineco106:20181208124659j:image

本体は先述の通り樹脂製です。上位モデルは金属製と差別化が流石にありますが、樹脂製だからと云って安っぽさはありません。そしてカラーバリエーションは黒、赤、青(濃紺)の3色で円筒状シェルの一部に共通色の黒があることから赤、青ではツートンカラーとなります。これも実は本体の内部構造上シェルを分離する必要があったために敢えて色分けができるようにしたのではと推測しています。

f:id:miineco106:20181208124749j:image

その根拠として成型技術的なお話になりますが一体成型でイヤホンのような空洞で更にEシリーズの特徴でもあるシェル内の空気の流れを作るために複雑な流路を設けるのは到底金型のコストが見合いません。流石にシリーズ累計販売数16万台とはいえその販売をどれだけ想定しコスト設定しているのかを予想したときに、一般的に難しいと云えます。(何目線?)

少し逸れましたので話を戻します。

f:id:miineco106:20181208124707j:image

背面には上位モデルには存在したベントが見当たらず、シェルの素材とベントの有無が上位モデルとの外観上の違いのみならず音の違いをどのように生み出しているのか興味がありますね。


そしてスペックは上位モデルと同様に6.4mmダイナミックドライバ1基です。同価格帯の中華イヤホンでは1BA+1DDのハイブリッドが採用されることが多くスペック上では圧倒的に不利に思えますが国産メーカーのチューニング技術の見せどころとして非常に楽しみです。

f:id:miineco106:20181208124954j:image

本体はE3000と円筒状シェルの直径はほぼ同じで少し長さがあります。フィリップスSHE9700とSoundPEATS B90よりは本体が直径が小さくやはり少し長さがありますが円筒状シェルの直径が小さいため全体としてコンパクトな印象で重さはほぼ一緒です。あらためて画像で他の製品と比較するとEシリーズのコンパクトさに驚かされます。そしてこの小さなシェルによる耳への装着性はやはりイヤーピースでしっかり固定することが重要となりますが、みぃねこは付属のファイナルEタイプMサイズで問題ありませんでした。この辺りは個人差が関係していると思いますのでご参考程度に。

 

さて、お待たせいたしました。以下いよいよ音質面です。
今回も再生環境はiPhone6s、直挿しです。6sを使用することでこれまでのレビューとの相関を保ちたいと考えていますので、ご容赦ください。
詳細は以前の「Shanling M0とiPhone 6sをDAPとして比較」をご覧ください。

それでは実際に聴いてみます。
ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Crying。高音低音域の確認用に松岡充/SURPRISE-DRIVEです。
イヤピは先述の通りファイナルEタイプに交換しています。
箱出しで聴いてみた第一印象は「finalらしいすっきりしていてバランスが良い」でした。(もちろんスマホ付属品とは大違いです。)
音場は広くも狭くもなく普通で音の分離感は良好です。
ボーカルは近くも遠くもなく普通です。
低音は控えめではあるが量感も十分で広がりのある感じ、ベースラインも追いやすい印象です。
高音も控えめながらもキラキラ感がありますが曲によってやや低音に負けています。傾向として中音域を中心に高音低音を控えめながらもしっかりと主張させ全音域をクリアに聴かせるバランスです。
一言で云えばfinalの音(説明になってない)。例えるならばTRN IM1でも全音域をクリアに表現をしていましたがややドンシャリが故にE1000とは異なります。強いて云えば中音域中心に表現をするCCA C04ですが「全音域がクリア」とは「違う」ためやはり「filnalの音」というのが個人的な感想です。これがどういう音なのか具体的に説明するとこれまでにレビューしたドンシャリ傾向のイヤホンでは中音域が低音のベースラインや高音のキラキラに影響を受けボーカルが濁ったり刺さりを感じます。一方中音域を中心としたC04等でもその傾向故に中音域が濃くなり、ボーカルの伸びや艶といったところがスポイルされてしまいます。ところがfinalではそれらを感じさせない全音域がクリアに聴こえどこかの音域を主張させていない。そして高音と低音は中音域に比べ控えめに感じますが十分に感じますし、寧ろ中音域、特にボーカルをクリアに聴くために邪魔をしないアクセントとして存在する上手いチューニングをしていると感じました。これは以前レビューしたRevoNext RX8もその傾向があり個人的に評価が高かったのですが、それよりも一枚も二枚も上という印象ですね。

しかしながら完璧とも思えるE1000にも僅かながら弱点があるように感じます。

それは高音域と低音域の表現の範囲です。高音域では控えめなキラキラ感が必要十分ではありますが上の方までは今一つ伸びがない印象です。

低音域は控えめではありながらも広がりや響きがありベースラインもしっかりしていますが、深い沈み込む低音やキレといったところは今一つの印象です。

これらはシェルの材質の違いが関係していると考えられ樹脂製の特徴でありますが全音域のクリアさや中音域の心地よさを感じることで殆ど気にならないレベルと云えます。加えて結果的に音場の狭さを感じることがあるかもしれません。そういった意味では1BA+1DD中華イヤホンの分かりやすいドンシャリが好きな方には物足りないイヤホンと評価が分かれることになりそうですね。

そして、箱出しインプレッションの後、エージングとして鳴らしこみを実施し、再度聴きこんでみました。
結果、箱出しの傾向はそのままに低音の響きが増し、高音のキラキラに伸びを多少感じられ中音域のクリアさも損なわれることなく高中低音のバランスが更に良くなったなと感じました。
ではfinal E1000は当たりなの?外れなの?と問われたら「当たり」と一言で片付けます(笑)。もう多くの言葉は必要ないです。先ずは聴いて見て欲しい。それはこれまでの1BA+1DD中華イヤホンで「高音質=ドンシャリ」という構図とは一線を画す表現力をこのE1000が魅せていて国産メーカーの意地とプライドを垣間見ることができたように感じます。このfinal E1000の登場で低価格中華イヤホンとの全面対決の様相も結果としてユーザーの選択肢が増えることで益々悩ましい状況がこれからも続くのかもしれませんね。
さてfinal E1000はこれまでの低価格中華イヤホンのドンシャリとは違う「あのイヤホンとは違う~番外編」でバランスの良い表現力を持ったイヤホンとまとめました。

そのためこれまで同様に、低価格中華イヤホンではドンシャリが兎に角好きという方は安定のKZ ZS4を。過度なドンシャリはちょっとという方に付属品も豪華なYinyoo Proを。
また、どんな曲にも相性が良いバランスの良いイヤホンはKZ ZSNとTRN IM1をお勧めします。そしてボーカルを中心に聴きたい方には、CCA C04やKZ ZSNと国産になりますが今回のfinal E1000がお勧めと云えそうです。(上記比較対象のイヤホンは過去レビューがありますので是非そちらも参照頂き購入の際の参考にしてみてください)
まとめとして、今回は3,000円以下で買えるお勧め国内メーカーイヤホンとして、現在店頭で2,480円。楽天amazonでは送料込み3,000円ちょっととなりますが、そのクオリティは十分満足できる内容となっていますので気になった方は是非検討をしてみてくださいね。

以下、付属ファイナルEタイプイヤピM使用
高音★★★☆
中音★★★★
低音★★★☆
音場★★☆
分離★★★
お勧め度★★★★
※☆0.5、★1.0

 

あとがきとして、今回は番外編として国内メーカーの低価格1DDイヤホンのレビューを終えました。確かに高価格帯のイヤホンと比較すれば「割り切り」を採用し何かを取捨選択することで達成できた低価格イヤホンといえると思います。
ですが、それが何だというのでしょう。このfinal E1000は純粋に音楽が好き。お気に入りの音楽を良い音で気軽にスマホで聴きたいという希望に「全力で答えた」満点の商品だと思います。これからの日本を支えていく若い人たちに是非使ってほしい。そういうイヤホンだと勝手ながら感じてしまいました。

それでは長くなってしまいましたが、今後も気になる商品や1BA+1DDイヤホンの新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
沼にハマった者の戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ