みぃねこの備忘録

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SoundPEATS A1Proレビュー

こんにちは。

今回は10回目の記事になりますのでこれまでイヤホンの記事を書いてきましたが新たなチャレンジとしてヘッドホンを取り上げてみたいと思います。

正直ヘッドホンはみぃねこのようなポータブルオーディオ初心者には敷居が高く、記事を書くことはないだろうなと考えていましたが、先日イヤホンのレビューを行ったSoundPEATSのTwitterでクーポンがツイートされ、前から気になっていたBluetoothヘッドホンが半額で入手できるチャンスがあり、相変わらず買わない後悔をしないためにポチってしまいました。

みぃねこが中華イヤホン沼にハマる少し前に同社のBluetoothイヤホンを購入していたこともあり、心のどこかで欲しがっていたのでしょうね。

そんな神のお告げともいえるヘッドホンはSoundPEATS A1Proです。amazonのSoundPEATS Audioから購入しています。

 

 

今回購入したA1Proの特徴として連続再生時間25時間、充電時間3時間と同社のBluetoothイヤホンと比較し3倍長くバッテリーが持ちます。

これはイヤホンと比べ単にバッテリーが大きくなったとも云えますが、本体の重さは175gと同価格帯でも軽量な方となりますので比較的高性能なバッテリーを搭載していると考えられます。

また、モデル違いにA2がラインナップされていて、A1Proがオンイヤータイプ(耳に載せる)に対し、A2はイヤーカップタイプ(耳に被せる)と両モデルには明確な違いがあります。その他にもBluetooth接続時のコーデックがA1ProはSBC、AACに対応。A2はSBCのみとなり両モデルともにAPTXには対応していません。国内のスマホ普及率は以前ほどではないにせよ特に10~20代の若い世代で高く、android等のスマホユーザーよりiPhoneユーザーをターゲットとしていることが窺え、これも同社イヤホンB90で触れましたが企画販売を手掛けるセラーとして、誰が欲しがるのかマーケティングをしっかり行っていることが分かります。

それは両モデルの価格設定からもうかがい知ることができ、4,000円を切る販売価格が当に末恐ろしく感じ国内メーカーでは全く歯が立たないでしょうね。

更に、両モデルのヘッドホンはBluetooth接続に加え有線でも接続が可能となっており、不意のバッテリー切れでも有線接続することでそのまま使用が可能です。こういう痒い所に手が届くのは日本のお家芸だったように思いますが、非常に残念な気持ちになります。

(日本の製造業、メーカーよ、もっと意地を見せてくれと切に願います。)

さて、話が逸れましたがこのA1ProはBluetooth接続の場合、CVCノイズキャンセリングを搭載し通話もクリアに行うことが可能です。こちらは通話時のノイズキャンセリングなので音楽を聴く際のANC(アクティブノイズコントロール)ではありませんし、残念ながら、有線接続時にはこの通話機能は使えません。

そしてこれらの音楽再生等に係る操作の殆どを右側のイヤー部後ろ側に集中させることで装着時にボタンを見ずに親指で操作が可能としています。

このように、凡そワイヤレスヘッドホンに求められる機能を備え、有線接続を可能とした付加価値がありながら3,000円台で購入可能なSoundPEATS A1Proのヘッドホンとして最も重要な音質はどうなのか、無線、有線の接続方法の違いによる音質変化も併せて以下レビューをまとめていきます。

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パッケージングは黒箱を基調としています。
表にはイラストが、裏にはスペックが記載された一般的なメーカーと同様です。一見中華メーカーとは感じません。

開封してみると透明なプラのケースに収納され収納素材としては他の家電と比較しても一般的で国産同価格帯とほぼ同等のパッケージングです。
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ビルドクオリティですが、このA1Proは全体的にプラスチック感は否めませんが、仕上げに雑な感じは無く、イヤーパッドやヘッド部に合皮を使用し高級感があり、サイズ調整スライダーも金属を使用することで強度をあげていることから、寧ろ国産同価格帯ではプラスチック全開のため、所有感は高いと感じます。
また、先述の通りA1Proはヘッドホンとしてオンイヤータイプのため、他メーカーと比較してもコンパクトで軽量となっています。

※画像はaudio techinca ATH-EP700

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リモコン部はイヤホン右側裏面に設置され仕上がりに雑な感じはありません。操作は3つのボタンの真ん中で電源のON/OFFと再生/停止とペアリング、上のボタンが音量UPと長押しで曲送り、下のボタンで音量DOWNと曲戻しと、直感的に操作可能な配置です。みぃねこのiPhone(ios11.4)ではペアリングもスムースに繋がり、操作は全て機能し、iosで表示されるバッテリー残量も表示されました。

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付属品は日本語対応取説、収納ケース、充電用USBケーブル、有線接続ケーブルです。取説はよくある中華メーカーの変な日本語ではありません。ちゃんと使えますw。収納ケースも布製とはいえサイズ感はぴったりで、先の比較画像で登場したオーテクは10,000円近い購入金額でしたがケースは付属していませんのでこのあたりは親切ですね。充電ケーブルは汎用でも構わなそうですが、USB充電器は1Aまでという制限がありますので、iPhone付属品で問題ないでしょう。このあたりもマーケティングによるコストダウンの上手さですね。そして有線接続ケーブルは3極3.5mmタイプです。予算に余裕があれば高品質オーディオケーブルに交換するのも良いと思います。

 

それでは実際に聴いてみます。
再生環境は先ずはiPhoneSEにBluetooth接続。
ソースは宇多田ヒカル/First Love、平井堅/瞳をとじて倖田來未/Moon Cryingです。
今回はヘッドホンですので箱出しでレビューとなることをご了承ください。
箱出しで聴いてみた印象は「音がクリアで整っている」です。
当たり前ですがこれまでレビューしたイヤホンとは違います。
音場は自然でやや広く感じ音の分離感も良好です。
ボーカルは近くウォームよりな感じですが、とても自然に聴こえ刺さりは全く感じません。
高音の主張はそれほど強くありませんが、十分なキラキラ感があります。ですが低音過多の曲では多少埋もれて感じるかもしれません。
低音も主張が強くありませんが、量感はヘッドホンらしく十分です。ただし重低音を謳うメーカーのそれとは違いますが、締りとキレを十分に感じられます。
このA1Proは中音域がクリアに聴こえるように高音低音の何れかを強調するのではなく全域をフラットに近づけたいメーカーの意図が窺えます。というのもみぃねこが所有する同社のBluetoothイヤホンQ35Proもその傾向を感じていて個人的にとても好きなチューニングです。
次に有線接続を試してみます。

まず初めに「あれ?」と感じるほど全域で音質が向上したのが分かります。

高音域は控えめだったキラキラが増し低音に埋もれることがなくなり、これまた控えめだった低音域は量感が増し、締りとキレも向上していることを感じます。そして、なによりもクリアに聴こえていた中音域が更にクリアになり、その結果ボーカルの質感が向上していることを感じました。有線接続したことによる音質の変化は簡単に言うと無線接続ではデータ変換を行い送信し受信し再変換する都合上、人工的に音質調整がされていたものが有線接続することで全域で本来の音を自然に表現することができたと考えると納得できますね。

まとめとして、このSoundPEATS A1Proはスマホ等で音楽を楽しむユーザーが、付属品からのステップアップするニーズをターゲットとし、そのユーザーへワイヤレスの利便性を訴える一方で、わかりやすい音質を提供することでユーザーを取り込もうとする姿勢が窺えますね。
とはいえ、先ほど画像で登場したオーテク(電子ピアノ用のモニターヘッドホンとして評価が良かったもの)と比べると音質的には高音域と低音域で一歩及ばない感じを受けますが非常に良くまとまっていて「音楽を聴くって楽しいよね」と感じることができるヘッドホンであることは間違いありませんので、手ごろな価格ですし最初の1本にお勧めできるヘッドホンと云えそうですね。

結果、4,000円以下で買える中華Bluetoothヘッドホンの中で、現在は3,000円前半で購入でき、ワイヤレスの利便性と有線接続で更に音質向上ができる等の付加価値を考慮すれば、そのコスパには納得できるものであり、気になった方はぜひ検討してみてくださいね。

 

高音★★★(有線接続は★4)
中音★★★★
低音★★★(有線接続は★4)
音場★★★
分離★★★
お勧め度★★★(有線接続は★4)

 

あとがきとして、またまた趣向を変えて中華ヘッドホンをレビューしてみましたが、今後も趣味に係る気になる新商品が出れば追加でチェックしていきますのでよろしくお願いいたします。
そして相も変わらず沼にハマったままの輩のしょうもない戯言に最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
みぃねこ